裁判所

・最初に。


『裁判所』の設定は半オープンシェア設定です。(オープンシェアについてはこちらを参照してください)
中の人が構ってちゃんなので、『自分の正義を貫くキャラ作りてー!』って思った方是非使っていただいて構いませんが、その際、できればネイデさんに御一報を。

では、

――――――――――――――――『裁判所』


◆第一幕 『裁判長』の挨拶


「えー…………本日はお日柄が悪いと言うのに、私ごときのために皆さん集まっていただきましてありがとうございます。
私は感激です。ええ、感激しました。嬉しいです。
さて、この度は『挨拶にて貴方の口から裁判所をプレゼンして下さい』と言われましたが…………ごめんなさい、私には無理です。
というのも、私は『ここ<裁判所>』を理解していません。
〝我らが神〟と〝己が正義〟については話せます。その際の出来によっては、プレゼンにも成り上がれるでしょう。
――――ですが私は『裁判長』であって、しかし、『裁判所の創設者』ではありません。理解など、とてもできません。
ただの敬虔な神の徒の一人です。ええ、断食をするつもはありませんが。
なぜなら〝我らが神〟は断食などで、喜ばない。
彼は、一般で言う『模範教徒の行い』をバカにしています…………と、話が脱線しかけていますね。
ふふふ、私は学びますよ。
ええ、昨年度末に行った『裁判所主催大運動大会』での私のスピーチに対し『あのロリ話長すぎじゃね?』、『同じ話何回したよ?』、『ロリの癖に』、『ツルペタの癖に』、『実はババアだろ。若作りな年増じゃね?』との不満が昨今裁判所内で増えているという噂はかねがね聞いています、皆さん。
不満があるならはっきり私に言ってくださればいいのに…………裁判長、ちょっと寂しいです。
明日から、いえ、今日から日々下々の方々の職場で私への不安、不満、不備を徹底的に調査します。
………………後、こう見えても裁判長、16歳です。ええ。ババアでも年増でもありませんし見た目以上に胸はあります。ツルペタじゃありません。次私の耳に入れば殺しますよ、ええ。
さて、盛大に脱線していましたが話を戻しましょう。
ええ、同じ過ちは二度繰り返しませんとも。学ばなければ、それこそ、生きている意味ありませんし。
――――『裁判所のプレゼン』はできない、ですが〝我らが神〟と〝己が正義〟については話せる、というところでしたっけ?
<ああそうともさ愛しのさいばんちょー!きゃー!こっち向いてー!もっと見下した目をしてー!なんつってね。もちっと話、進んでたと思うよ。
…………素敵な相槌をどうも、『嫉妬』。貴方は相変わらずそのピラミッドの上では仮面を取らず、寝転がっているのですね。怠惰を騙るのは楽しいですか?
<当然ぜお。皆が腰とんとん叩いてんのを上から見下すってのは、やっぱ気分がいいさね。しかも寝転がりながら。こっちにどうだい?
断ります。宜い加減、話を進めさせてもらいますね。
――――つまり、『裁判所』は、たとえ『裁判長』であっても〝我らが神〟と〝己が正義〟だけを理解していればいられる場所です。
あ、断っておきますが、『裁判所』は宗教団体ではありません。『神』はあくまで『神』。
遥か高きに設えられた椅子に腰掛け、我らを見下ろすだけの存在です。
崇める崇めないは個人の勝手ですし、今話している部分は聞き流されても結構ですよ。
では、〝我らが神〟とは。
『神』を作りせし『神』。神々が崇める『神』です。
つまるところ万物の創造主であり、この世界で最初に生まれ、そして今尚この世界を統べる神ですね。
ふふ、そこの貴方。ええ、最前列で欠伸している君です。
今、バカにしましたよね?『え、何?厨二病?』とか思った顔ですよ、その顔は。裁判長の前で嘘はつけません。必死に首を横に振らないでください。
ところが、はい、正解ですよ。ただの厨二病患者が考えた、想像上、妄想上の『神』です。
実在するとは思えません。人は人を作りますが、現実に神が神を作るのはありえません。
ですが。
どうせ信じるなら、なるべく強く、逞しく、立派な『神』の方がいいでしょう?
――――どうですか?今の顔ちょっと決まってました?ちょっとしーん、てなりましたよね?さすが私のカリスマです!
……ええ、当然この沈黙も想定の範囲内です。話を続けます。
次は〝己が正義〟について、です。
文字通りですね。
貴方が思う正義。貴方が描く正義。貴方が信じる正義。貴方が抱く正義。――――貴方の為の正義。
つまり、〝貴方の正義〟です。
貴方が『裁判所』に入った理由、他の方に我侭と思われても構わない、ただ、貫こうと決め、実行する〝正義〟。
それそのものです。
個人個人によって違うものですから、当然貴方と私の〝正義〟は違います。
ですが、我々『裁判官』は、それぞれが持つ〝己が正義〟が被った時、力を合わせ戦うために集まりました。
…………『裁判所』は決して『一つの目的を成す為に集まった集団ではない』ということを肝に銘じてください。
繰り返しますが、個々が、個々の目的を成す為に集まったんです。
――――皆さん。なかよしこよしは構いません。が、決して、決して〝己が正義〟を見失わないで下さい。
見失うと、ええ。裁判長がちょっと本気を出します。
こんなもんでしょうか?以上をもって裁判長の挨拶とします」

以下、この書き方で『基本理念』と『役職』について説明しますが読むのだるい、って人用に、下に箇条書きで纏めまさせてもらいました。

◆第二幕 基本理念


「引き続き裁判長がお送りします。ええ、喉が痛いです。
今一瞬、嫌そうな顔をしたそこの貴方。吹き飛ばしますよ。
えー…………挨拶も終りましたし、ここからはフランクに行きましょう。さくさくと説明していきますね。
――――基本理念でしたか。
簡単です。裁判長を愛でなさい。裁判長、常に暇してますから。
ええ、冗談です。一部キモイ方たちが鼻息を荒くしたの、ここ高いのでよく見えてますよ。死んでください。
<きゃー!さいばんちょー!今度一緒に銭湯いこうぜー!私は出禁されてるけど!
ええい、『嫉妬』、冗談だと言ってるじゃないですか。というか見ず知らずの他人様とお風呂だなんて真似、私にはできません。ちょっと潔癖症ですから。ええ、言わずともわかっていると思いますが貴方と二人きりも嫌ですよ。
話を続けさせてもらいます。基本理念ですね。
挨拶の最後に言ったとおり、『〝己が正義〟を貫け』です。それに尽きます。
『裁判所』は組織です。つまり、階級で言う『上』の方から『下』の方へ向けて、指令などが出ます。
階級が存在していると言うことは、基本的に守らねばなりません。それが組織ですから。
が、その指令が〝己が正義〟に背いている場合、『下』の方は自身の実力を以ってして指令を跳ね除けることが許されます。
口先の強さ、『裁判所』外での権威、そして、『実力』。
何を用いて戦っても構いません。嫌なら嫌と、はっきり言えということですね。
事前に跳ね除けず、いざ指令を実行する段階になって『めんどくせえ』と放棄した猛者もいます。ええ、構いません。
つまりは、そう言う場所です。
『弱肉強食』。
私が『裁判長』でいる間は、ええ。
少々歪んでいますが、『裁判所』としての基本理念は『〝己が正義〟を貫け』ですね。私の気が変わらない限り」

第三幕 階級


「引き続き、引き続き裁判長です。司会進行メインキャストを演じていますよ、裁判長。誰かほめてくだs。
ええ、こう言うとバカがしゃしゃりでてきますね。言ったはずです。裁判長は過ちから学びます。
だから『嫉妬』!拡声器を手に持って立たないで下さい!貴方はそこで寝ていてくれたらいいですから!
――――まったく。めんどうですね…………。
『階級』の話ですか、わかりました。
簡単にわけると階位は五つです。
  • 一番偉い裁判長。
  • 二番目に偉い、最高裁判所所属裁判官
  • 三番目に偉い、上等裁判官。
  • 四番目に偉い、下等裁判官。
  • そして五番目の、罪人。
裁判長は先から自称しています、私です。
ええ、面目ありません。
この通り、本番直前本来の司会進行に『めんどうくせえ』と仕事を放棄され、アドリブで頑張っています。
…………つまり、そこまで偉くないんですか、裁判長?ひょっとして舐められてません?
まあ後で検討しましょう。司会進行役だった筈の彼を粛清しつつ、ええ、並行して。
二番目に偉い、最高裁判所所属裁判官――通称『高官』について話しましょうか。
一応同じ『裁判官』の括りではありますが、上等下等裁判官とは二点で大きく違います。
一つ、『就任できる人数が決まっている』。
二つ、『原則として個人での戦闘能力が基準を満たしている』。
このピラミッドの、私の下にいる彼らがそうですね。
見てのとおり現在は七人です。
最大十四人、最少で一人。
全員で何人いるのか把握していませんが、全裁判官から選出された、所謂トップです。
エリート中のエリート、下々から見上げる貴方達とは一線を画す存在ですよ。
――――ええ、私の方が凄いですが。めげずに皆さん努力して、私の足元まで這い上がってください。
二つ目の『原則として個人での戦闘能力が基準を満たしている』について話しましょうか。
『基本理念』で言いました通り、今現在の裁判所は『弱肉強食』が許される場です。
弱ければ、潰されます。
だからトップに立つものは『強く』在らねばなりません。
まあ、そういうことですよ。何人か弱い方もいますけどね。
次は三番目と四番目の違いについて話しましょう。
――――ええ、言わないでも皆、わかっていると思います。
上等裁判官の美味い汁を啜っている方、下等裁判官の苦汁を飲まされている方、ここにはたくさんいますからね。
胸に問いかけてください。
なぜ、自分が『下官』なのか――――
<能があるかどうかだろ?私の話じゃねーからつまんねー。さっさと続けろよツルペタ。
『嫉妬』、後で私の部屋に来て貰えますか?
<ナニでもすんの?行くに決まってんじゃん!うへぁー!…………私、百合っ気はないんだけどねえ…………。
壊しますよ。少し、口を謹んで下さい。
…………とまあ、今、『罪人』の『嫉妬』が言ったように、違いは有能か無能かですね。
上等下等、それぞれの中にも序列はあると思いますが、私から見ればいっしょです。決して『あいつよりはマシ』とか考えないで下さい。
『弱肉強食』ですから、下等の方たちも頑張れば上等に上がれます。裁判長、応援しますよ。
逆に、上等の方たち。驕らずに努力し、更に上を目指してください。あまりさぼってばかりいると足元掬われますよ。
――――さて、五番目の『罪人』の話ですね。
ここに於いての罪とは、『裁判所』に於いての罪。
則ち、〝己が正義〟を『折った』こと。
生きていれば壁にぶつかり、〝正義〟が曲がることもあるでしょう。
構いません。曲がりに曲がった形も素敵です。が、『折った』となると話が変わります。
『折れた』のでもなく『曲がった』のでもなく『曲げた』のでもなく、『折った』。
……………………『罪人』の方々は一体何のために『裁判官』になったのですか。私には解せません。
悲しいことに、『裁判所』が創立された当時からどれだけ階級が変わっても一番下には『罪人』がいます。
私 達がいるこのピラミッドの対面に建てられた、途中まで建設されているピラミッドの平面にいる七人の人達がそれですよ。『嫉妬』、手を振らないでください。バカがうつります。
各人、それぞれ人の『原罪』の字を背負わされるので最大七人になりますね。
<はいはーい質問しつもーん。どうしてこんだけ『裁判官』がいて、私達は七人しかいないんですかぁー。なんかの陰謀?
貴方は答えを知っているでしょう?『嫉妬』。しかし、答えますよ。ええ、ありがとうございます。
ただいま質問を受けましたので、人とは本来罪深きものであるのになぜ、『罪人』が七人でおさまっているのか説明します。
――――少し、答えに離れた言になるのは承知で貴方方に問います。『罪』を負った人間は、それに見合った『罰』を受けなければならないと思いませんか?
…………ええ、勝手に私が『受ける』と答えます。
当然ですね、はい。
では『罰』とは?
<殺されるんですね、わかります。くくくくく!!私にわからないことはないぜー!!
貴方、生きてるじゃないですか。
<――――本気でそう思ってんの、裁判長。ってか『罰』についての説明は御法度ぜ?いくら安和のこと好きだって言っても、限度はあるかんね。
…………失敬、ごめんなさい『嫉妬』。ええ、二つの意味で。
『罰』についての説明は控えます、が。
私の口から言わせて貰うなら『碌なこと』ではありません。
興味本位で〝己が正義〟を折り、『罪人』になるのはやめて下さいね。裁判長、お願いします」

◆第四幕 閉会の言葉


「さて、とうとう終わりです。ええ、裁判長、喉が限界ですから。結構喋りましたよ。
だから手短に行きます。

皆さん。
長きに渡り、私の演説を聴いていただき、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
以上、第二十六代『裁判長』安和がお送りいたしました。
これを以って閉会とします」

◆第五幕 読むの面倒、って人に向けての簡単な説明


  • 『基本理念』
貴方の使う裁判官キャラが持つ正義を貫くこと。

  • 『役職』
偉い順から、裁判長、高官、上官、下官、罪人と、五つにわかれている。
裁判長は一人、高官は1人~14人、上官下官については人数を問わない。
罪人は、それぞれ七つの大罪に対応しているので七人。

◆名簿

※ 2010年水無月~文月の時点で、中の人が『これだけは譲れん』と思ったポジションだけを埋めさせてもらいました。
  その他のポジションについては、上の説明文っぽい駄文で人数を限定したポジションについても、是非どうぞ。
  一声かけていただければ使っていただいても構いませんので。

【裁判長】
  • 『約束』 安和

【最高裁判所所属裁判官(高官)】

【上等裁判官(上官)】

【下等裁判官(下官)】
  • 『乗突』 恋河院千年(二重人格なので、『傲慢』との重複)

【罪人】
  • 『嫉妬』 衣宮凜
  • 『傲慢』 恋河院千年(二重人格なので、『乗突』との重複)

◆第六幕 『罪人』や『シルシ』、『キャラメイク』について補足。

  • 『罪人』
残り五枠なので必要ないかもしれないですが、一応。

『罰』

『〝己の正義〟を再び作り出すこと』が贖罪となります。
具体的には、最低百年間〝己の正義〟に則った働きをすること。
『裁判官史上』最速が九十九年と363日なだけで、ひょっとするともっと早く罪を潅ぎ切る人が出てくるかもしれません。
ですが、『罪人』となった瞬間その人の体のどこかに現れる、七つの原罪に対応した『シルシ』は、幾ら洗っても落ちないとの噂。
最長は『嫉妬』の衣宮凜。現在進行形で最長記録を更新しているそうです。

七人の『罪人』がいる状態で新たに『罪人』が生じた場合、同じ『シルシ』を持つ人同士、戦ってもらいます。
勝った側は、おめでとうございます。『罪人』として罪を潅ぐ権利と、潅ぐまでこの世に居残る義務、所謂『不老不死』を手に入れます。
負けた側は、その場で死にます。『シルシ』によって、その場で殺されます。そこで、そのキャラのお話は終わりです、と。

新しく生まれる『罪人』に現れる『シルシ』の種類は、七つの内からその人の尤も強い欲望だそうです。

  • 『シルシ』
体のどこかに現れれば、それが『罪人』の証拠となるマーク。
掌、肩、腰、首、腹、太腿、足の裏、背中、舌、水晶体など、どこにでも表れる。
また、表れたが最後、負けて死ぬか勝って苦を背負わされるのどっちかしかない為、肌に表れても隠す裁判官がいるそうです。
『シルシ』が表れた、言ってみれば名実の実のみの裁判官が、名を持つ『罪人』を倒して名実を得ると、『シルシ』はマークから魔法陣へと変わり、『シルシ』を持つ人の生命を停止。罪を潅ぎ切るまで死ぬことの出来ない、『不老不死』の枷を嵌めるそうです。
同時に、原罪に由来した特殊な能力も『罪人』に与えます。

  • 『キャラメイク』
いろいろとややこしい設定を詰め込んだので敬遠されてると思いますが、一応。
裁判官のキャラを作る場合、絶対に決めてもらわないといけないのは、二つ。
そのキャラにとっての『正義』と『役職』だけです。
それ以外は普通のキャラメイクとやることは変わりません。
自分の設定が誰かに使われるの、大好きなので是非、気軽に作ってください。

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最終更新:2010年06月30日 23:11