地下暗黒街の下層部にある大衆酒場。通称『ダクト』。
ホテルの談話室を広くしたような内装で、席はソファーと低いテーブルが主。
地下には簡単な宿泊設備があり、寝泊まりが可能。お金があれば滞在もできる。
上層部との境に近い場所にあるが、やはり下層部のため客層は多様。
あちらのテーブルではサングラスをかけた黒服が白い粉の入った袋をやりとりし、
こっちのソファーでは禿げたオッサンが露出度の高いネーチャンの胸を突っついている。
ジョッキ片手に腕相撲をする筋骨隆々の男たち、周りには勝敗を賭けるギャラリーの歓声。
てんてこ舞いの様子で注文を取るウェイトレスの腰には黒い拳銃が二挺……。
取引や依頼などの話は客同士で交わされることが多いが、
この店自体も暗黒街での簡単な「おしごと」の斡旋を行っている。
異能都市の場末にある
ホテル「D.U.C.T.」とは裏表の関係。
都市と暗黒街とを繋ぐ通路の一つで、一階トイレの特定の個室が魔法陣によって結ばれている。
トイレの内装は双方とも完全に同じで、談話室の構造も左右反転すればピッタリと重なる。
お互いの魔法陣は、トイレの個室に入り内側から鍵を掛けることで自動的に発動する。
そのため、『入口』側の個室は内側で繋がった用具入れを使って出入りするのが不文律。
だが、それを忘れていたり守らなかったりする人もいるため、たまに開けっぱなしになっている。
最終更新:2011年11月08日 21:15