ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

愚者(ゼロ)の使い魔-10

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匿名ユーザー

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先頭にグリフォンに乗ったロリコンとルイズ。
少し遅れておれとギーシュが馬で走っている。
アルビオンに行くには港町ラ・ロシェールに行き、船に乗る必要があるらしい。
そのラ・ロシェールには馬で二日の距離なのだそうだ。

だが、何故か出発した日の夜中にはラ・ロシェールの入り口についていた。
つまり相当な無茶をしてきた事になる。
これは労働基準法違反じゃないのか?と言いそうになったがどうせそんな法律はなさそうなので黙っていた。

それとは別に疑問があった。
「何で山なんだ?」
そう、何故か山、それも岩山に来ているのだ。
イワヤマトンネルを抜けるのなら灯りが必要なのにそんな準備はして無かった。
おれの言葉を聞いていたギーシュが当たり前のように言った。
「アルビオンに行くためだよ」
「港町なんだろ?」
「アルビオンを知らないのかい?これだから犬は…」
「ザ・フール!」
「うぐぉ!」

ギーシュを殴った瞬間、崖の上から松明が投げ込まれた。
「うお!?何だ!?ギーシュ討伐の記念か!?」
それならもう少しキリの良い数字でやって欲しかったぜ。
「そんなワケないでしょ!奇襲よ!」
ああ、なるほど敵か。
おれは馬から降りて辺りを窺う、が夜の闇のせいであまりよく見えない。
こっちは松明の灯りで確認され放題だってのに。

「フハハハハハハハハハハ!」
ムカツク笑い声がした。誰の声だ?
「やっと僕の出番がやってきたようだね!」
なんだギーシュか、お前は無能なんだから下がってろよ。

「かかって来い!このギーシュ・ド・グラモンが相手になってやる!」
おいおい挑発なんかするなって。
ほら挑発に乗ったヤツらが降りてきた。
「行け!ワルキューレ!」
ギーシュがワルキューレを作り出した。

「ギーシュ!無茶よ!」
「やめた方がいい、君の実力では危ないぞ」
「おとなしく補欠してろギーシュ」
「お前さんには無理だよ」
上からルイズ、ロリコン、おれ、デルフの戦力外は引っ込んでろ発言。
それを聞いたギーシュは
「大丈夫だ!僕に任せろ!」
何が大丈夫なんだ?なんの答えにもなっていないんだが。
おれたちがそう言う前にワルキューレはどんどん倒されていき

「うわ!ちょっと!そのハンマーで僕を潰す気!?座談会みたいに!?止めちぇ!」
ギーシュも頭を潰された。
説得中だったからうっかり守り忘れてたぜ。

「ギーシュ!」
ルイズが叫んだ。あんなヤツでも一応仲間だからな、悲しい気持ちは分かるぜ。

「なんだい?僕に何か用かい?」
「「うわあ!?」」
おれとルイズの声が重なった。死んだはずのギーシュが後ろに立っていたのだ。
「ア、アンタ何で生きているのよ!」
「ん?ああ図にして説明するとだね」

敵     ギ      ル イ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「まずこれがワルキューレが倒された時」


    敵 ギ      ル イ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「その後に敵が近づいてくるだろ?」


     敵<グシャ     ル イ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「そして潰されて……」


     敵   ギーシュ!>ル イ ギ<ナンダイ?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「…ごめん、図にしても分からなかったよ」

「『図にしても分からなかったよ』じゃねーよ!プリンセス・テンコー かお前は!」
「そうよ!あんなに驚かせて!」
「ごめんごめん、謝るから許してくれ」
にこやかに言うギーシュ。くそ、やっぱりむかつく。
ルイズと二人でしばらく袋叩きにした。

「そういえば敵はどうなったの?」
そういえばまだ戦闘中なんだった、よく思い出したなルイズ。
おれ達は敵の方に振り返った。
「あれ?」
だがおれが見たのはすでに倒れているヤツらだった。
しかも雰囲気から察するにこれ以上敵はいそうにない。
「どういうことだ?」

「私達がとっくに倒したわよ」
あれ?キュルケとタバサだ。なんでこんな所に?
「あんた達はどうでもいいの」
キュルケがロリコンに近寄り、口説き始めた。
「おひげが素敵よ。あなた、情熱はご存知?」
なるほど、『いい男を見つけたから追ってきた』って事か。
だがロリコンはロリコンなのでキュルケに興味が無いらしく
「婚約者が誤解するといけないので、あまり近づかないでくれ」
そう言ってキュルケから離れる。
でも離れるのがタバサの方向なのはロリコンの本能のせいだろう。

尋問の結果、ヤツらはただの物盗りということらしい。
そしておれ達(キュルケとタバサも含む)はラ・ロシェールに向かった。

ラ・ロシェールで一番上等な宿、女神の杵。
そこの一階の酒場で休みながら情報収集に行ったロリコンが帰って来るのを待っている。
おれを待たせるとはいい度胸だな、あのロリコン野郎。

お、ロリコンが帰ってきた。

「アルビオンに渡る船は明後日にならないと出ないそうだ」
「おい、今なんて言った?」
「アルビオンに渡る船は明後日にならないと出ない、と言ったんだ」
なるほど、聞き間違いじゃないらしい。

頭の中に『プッツン』って音が聞こえた。

「ザ・フール!」
ロリコンの鳩尾に砂の拳を叩き込む。
「じゃあ今日あんなに急いだ意味無いじゃねーか!」
顎に一撃、そして砂で拘束する。
「今何時だと思ってんだ?」
拘束したまま振り回し、
「テメーはそこで寝ろ!」
物置部屋に投げ飛ばす。上手い具合に気絶している。よし、今のうちだ。

「おれとルイズとキュルケとタバサが一緒に一番良い部屋で、それ以外(ギーシュとかデルフ)は別の粗末な部屋にし
ようぜ!」


To Be Continued…

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