オタクに関しては…情報は、有意味性への参照を欠いたまま、つまり意味へとつながる臍の緒をもたないまま、それ自体として追求され、集められていくのである。(26)
私の考えでは、むしろ、データベース消費は、物語消費の延長上に現れるものである。(30)
このような相対主義的なアイロニズムは、さしあたっては、「第三者の審級」の「徹底した不可視化」を伴っている。(32)
オタクは、自身と類似している限りでの他者との交流や連帯を求め、自身との差異を際立たせるような他者からは撤退しようとしているのだ。(35)