• 性分業は資本家の得にならない。
ごく普通に考えるなら、女性を市場から排除して労働の買い手の側[資本家]の利益はない。むしろ不利益になる。(10)

  • 著者の立場
私が採るべきと考える立場は、(3)各々が生活できることを肯定し、これを基本的な価値とする。ゆえに、(1)格差の存在を当然のことと考えず、仕方なく必要な範囲で認める。また(2)成長は、言葉通りの意味ではよいことで、それ自体は否定しないが、そのために他が犠牲になり、それが(3)各々の存在に対して抑圧的に働く場合にはそれを否定する。(11)

  • 格差を問題にする
私たちは、[性差でなく]格差自体を問題にし、経済のあり方を変更する必要があると主張する。(17)

  • どうするか
生産する人に余剰があることを確認した。すると、基本的には、二つ、あるいはその組み合わせになる。一つは財を直接に分配すること、一つは労働を(労働と財とが結びついている社会においては、結果として、財を)分けることである。(17)
最終更新:2007年03月19日 17:15