研究内容

哺乳類胚初期発生における正否判定メカニズムの解明

  • 哺乳類においては、同じ母胎から同時に排卵された卵子由来の胚のなかで、胚盤胞期まで発生するものと、途中で発生しなくなるものが存在することが分かっている。これは多くの研究者などによって「アポトーシス」と説明されているが、果たしてそうなのであろうか?そのメカニズムは?
  • 当研究室では、この問題を明らかにして、不妊治療におけるヒト胚の胚盤胞期達成率向上に繋げたいと考えている。

哺乳類雌性生殖道におけるcapacitation factorの探索

  • われわれはマウス凍結精子の体外受精率を向上させるために、コレステロール包摂剤であるメチル-β-シクロデキストリンを用いて、capacitation(受精能獲得)の効率を上げるというコンセプトで技術開発を行ってきた(特開2006-204180)。
  • 従来の体外受精培地に加えられているウシ血清アルブミンもまた弱いコレステロールの吸着作用があることから、capacitationには精子細胞膜からのコレステロール遊離が重要であると考えられる。
  • しかし、このような作用を持つタンパク質や低分子が雌性生殖道に存在することは未だ証明されていない。そこで、当研究室ではこのような作用を持つ分子の単離を試みている。

※下記の広告は、当研究室とは関係ありません。

最終更新:2010年09月26日 21:49
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