ファイアーエムブレムif

このページの内容は本編のネタバレを多分に含みますのでご注意ください。

■世界観・シナリオ・キャラクター


本作の特徴

本作の舞台は平和を愛する「白夜王国」と戦による勢力拡大を目論む「暗夜王国」が対立する世界。
主人公(デフォルトネーム:カムイ、以下カムイとする)は白夜王家に生まれ暗夜の王族として育てられたマイユニット=プレイヤーの分身。新・紋章の謎、覚醒と続いたマイユニットだが遂に単独主人公の作品となった。
ゲーム開始から6章導入部までがカムイの生い立ちを知る共通ルート、それ以降はどちらか一つの国を選び共に戦う白夜・暗夜ルートとなる。
―――血のつながりに応えるか?―――築き上げてきた絆を信じるか?(Nintendo Direct 2015.4.2より)
プレイヤーはカムイの葛藤に思いを馳せどちらかを選び、どちらかを捨てる。
ただ、もしこの時違う選択をしていたら――そんなif(もしも)が本作の大きなテーマとなっている。

ちなみに公式サイトにある両ルートの謳い文句がこちら。
「祖国のために剣をとるか」。自らの生まれの地である白夜王国王家の兄弟姉妹とともに、圧倒的な暗夜王国の侵攻に抗い、戦う物語が展開します。
「暗夜を照らす光となるか」。暗夜王国の兄弟姉妹とともに、争いへと向かう暗夜王国を内側から変える戦いが繰り広げられます。
http://www.nintendo.co.jp/3ds/bfwj/about/index.html
更にどちらも選ばない第3のルートも後日配信された。



世界観

大陸(名称不明)の西側に日の差さない土地を持つ「暗夜王国」と、東側に実り豊かな土地を持つ「白夜王国」、両国の間に広がる「無限渓谷」、その他いくつかの小国が存在する世界。
暗夜・白夜の王族はいにしえの神「神祖竜」の血を引く末裔とされており、その力は単騎で一隊を容易く滅ぼすほど。
本作のワールドマップ(4枚のSSから作成)。左は元のまま、右は地名を追加したもの。クリックで別ページに表示されます。

問題点

星界


シナリオ概略


問題点


ルート別シナリオ解説

+ 共通ルート
  • シナリオ概略(無章~6章)と大まかな問題点
    • 白夜王家に生まれたものの暗夜王国の手によって連れ去られ、それを知らされぬまま暗夜の王族として育てられていたカムイ。
      両国の争いが始まる中、自身の生い立ちを知り、父と信じていた「暗夜国王ガロン」の卑劣さを知り、知らぬまま育った実の母「白夜女王ミコト」の献身を目の当たりにした時、
      カムイはどの道を選ぶのか――といった流れ
    • 恐らくこのシナリオは「暗夜きょうだいとの強い絆+卑劣な暗夜王国」≒「白夜きょうだいとの血のつながり+平和を愛する白夜王国」といったバランスで両国を描き、
      後に続くシナリオ分岐をより劇的にする狙いがあったと思われるが、残念ながら成功しているとは言い難い。
      話の展開が唐突、疑問符の付くようなキャラクターの言動、カムイの過去の描写が薄い等の理由から、
      カムイに感情移入することも物語に没入することも難しくなっている為、プレイヤーを蚊帳の外に置いてキャラクターだけが盛り上がるかたちになってしまっている。
      もっとカムイの過去、暗夜での暮らしや白夜に居た頃の特に母との記憶を描くべきだったのではないだろうか。

+ 各章のあらすじと問題点
  • 無章「その手が拓く未来」のあらすじ
    • カムイは夢を見た。敵も味方も自分を兄弟と呼ぶ不思議な戦いの夢――それはカムイの運命を暗示する夢でもあった。(作中あらすじ)

  • 1章「暗夜の同胞」のあらすじ
    • 夢からさめたカムイはいつものように兄マークスから戦いの訓練を受ける。
      だが、今日の訓練は、少し勝手が違っていた。(作中あらすじ)
    • 北の城砦に閉じ込められるようにして暮らすカムイ。
      彼(彼女)はいつかきょうだいと同じように暗夜の戦士として戦うことを夢見ていた。
      兄マークスとの修練の後、ついに城砦を出る許しが出たことを姉カミラから聞く。
      従者のギュンター、ジョーカーorフェリシア(以下フェリシアとする)、厩舎係のリリスを連れて王都に向かう。

  • 2章「魔剣ガングレリ」のあらすじ
    • 城砦から外に出ることを許されたカムイは、父ガロン王から魔剣を授けられ、白夜王国の捕虜たちを相手に腕を試されることになった。(作中あらすじ)
    • 王都で父ガロンに謁見したカムイ。ガロンは王族に相応しい力を身につけたとその努力を称える。
      「我ら王族はいにしえの神『神祖竜』の末裔。
      その力を振るえば単騎にて一隊を滅ぼすことさえ容易い。お前も王族の一人としてそうならねばならぬ」

      そう言うとガロンはカムイに魔剣ガングレリを与え、白夜の捕虜スズカゼ・リンカらを相手に力を見せるよう指示する。
      加勢を申し出たギュンターとフェリシアを従え、捕虜との戦闘が始まる。
      配下のギュンター・フェリシアの助けもあり無事に勝利したカムイ。
      しかし、捕虜を殺せとの指示に「既に戦える状態ではない」と反抗しガロンの怒りに触れてしまう。
      怒るガロンはマークスにカムイもろとも捕虜を処刑せよと命じる。
      マークスは渋々ながら命令に従いカムイに斬りかかるが、弟レオンの機転によりその場は事なきを得る。
      「父上の命令通り(捕虜を)殺しても良かったんだけど
      カムイ兄さんが落ち込むとカミラ姉さんやエリーゼまで悲しむからね。」

      カムイがレオンに礼を述べてこの話は一件落着。スズカゼ・リンカは解放された。
  • 問題点
    • 戦闘が始まるとギュンターがカムイに加勢を申し出る。が、この場合その許しを得るべきは国王ガロンである。
    • ガロンに同調したマークスやレオンに疑問を投げかけるかと思いきやその後は何事もなかったかのように振舞う。ガロンの指示を間違っていると感じたからこそ反抗したのではなかったのだろうか。

  • 3章「旅たちの刻」のあらすじ
    • 命に背き、白夜王国の捕虜を救ったカムイに、父王は贖罪の条件として、国境沿いの白夜王国の城塞を偵察するよう命じた。そこは無人で簡単な任務のはずだった。(作中あらすじ)
    • 先の反抗の償いに白夜王国との国境付近、「無限渓谷」の先にある無人の城砦を命じられたカムイ。
      カミラは同行を申し出るが、軍師マクベスに「これはカムイが王族としての資格を有するか判断するための試練である」と却下される。
      その言葉に奮起し、カムイは従者のギュンター・フェリシア、ガロン配下のガンズを従え城砦へと向かった。
      しかし、無人のはずの城砦には白夜軍の姿が。
      「この橋は両国間に交わされた不可侵の掟に守られている!速やかに引き返さねば武力を以て抵抗せざるを得ない」
      カムイは無益な戦闘を避けようと退却を考えるも、ガンズが独断で攻撃を仕掛けたことにより意図せぬ戦闘が始まってしまう。
      辛くも白夜軍を撃退したものの敵の援軍が到着し危機に陥るカムイ。
      そこにカムイの危機を察した(?)きょうだい達が救援に駆け付ける。
      先の戦闘で消耗したカムイは、ギュンター・フェリシアを連れ退却を開始する。
      無限渓谷の吊り橋まで引き返したカムイとギュンター。
      しかし、ガンズが行く手を阻み、ギュンターは吊り橋から落とされてしまう。
      ギュンターの死に激昂し異形に変化するカムイ。
      ひるんだガンズを問い詰めると「暗夜国王ガロン様の命だ」と言い捨て逃げてゆく。
      ガンズの後を追おうとしたその時、魔剣ガングレリが怪しく光りカムイを谷底へと引きずり込んだ。
      「我が祖、我が神、我が血…星竜モローよ…我に力を!」
      突然飛び出してきた厩舎係のリリスは竜に変身し、カムイを「星界」と呼ばれる安全な異世界へと導いた。
  • 問題点
    • 突如出てくる不可侵の掟。前章のガロン曰く「我が暗夜王国は、東方の白夜王国と今も戦争の最中にある。」とのこと。
      何か複雑な事情があるのか?と思いきやこれ以降触れられることは一切ない。何故このような設定を出したのだろうか?
    • この偵察は表向き「カムイに課せられた試練」で、一度はカミラが同行を申し出るも却下されている。にも拘わらずきょうだいたちは救援に駆け付ける。
      いかにしてカムイの危機を察したのか?心配するあまりマクベスの言を忘れたのか?色々と疑問は浮かぶが説明は一切ない。
    • 唐突に登場するリリス、竜であることの伏線もない。ちなみに前回の登場は1章クリア後。
      (余談だが何者かが飛び出してきたとき、筆者はフェリシアかと勘違いした。
      共に退却したはずなのに、場面が吊り橋に変わった途端に姿が見えなくなる不自然さに引っ掛かりを覚えたためである)
      何故戦場に居るのかと疑問に思うが、カムイに気にする様子はない。
      厩舎係の設定を変えてリリスをNPCユニットして同行させるなり、
      星界に移った後にさらりと触れるなりで解消される疑問なのだが……
      更に、過去にカムイが竜の姿をしたリリスの命を助けていたことが明かされる。
      前作「覚醒」ではマイユニットがプレイヤーの知らないところで行動する点が強く批判された。
      本作ではその手法はそのままに、マイユニットが忘れたことにして誤魔化そうとしている。
    • そして「星界」。これについては問題点が多すぎるので別項にまとめる(予定)。
      ちなみになんとも仰々しく「星竜モロー」の名を呼ぶが、具体的な説明は一切ない。
      更に余談となるが、有料ダウンロードコンテンツでリリスは透魔竜ハイドラの娘であることが明かされる。
    • これは想像に過ぎないのだが、当初カムイが「星界」に行く予定は無く、一度は白夜軍を打ち破るも更なる援軍に敗北し白夜へ連行される……という流れだったのではないだろうか。仮にこうだった場合「不可侵の掟」以外の問題は無くなる。


  • 4章「白夜の同胞」のあらすじ
    • かつて命を助けたリンカとスズカゼに連れられ、白夜王城へ足を踏み入れるカムイ。そこで自らの出生について驚くべき事実を告げられる。(作中あらすじ)
    • 星界から無限渓谷へと戻ったカムイ。しかし、丁度居合わせたリンカに捕えられ白夜城に連行されてしまう。
      処刑もやむなしと覚悟を決めるカムイだったが、そこで待ち受けていたのは白夜の王子リョウマ、女王ミコト、
      そして思いもよらぬ自身の出生の真実であった。
      ミコトとリョウマは、カムイが白夜の王子であること、ガロンがだまし討ちによって実父白夜国王スメラギが討ち、カムイを暗夜に連れ去ったことを告げる。
      衝撃の事実に戸惑うカムイ、必死に記憶を辿るが、輪郭のぼやけた映像が浮かぶだけで何も思い出せない。
      そこに北方の村落が襲撃を受けているとの報が届く。リョウマの要請を受けカムイも救援に同行する
      そこには村を守ろうとする白夜の王女ヒノカとサクラ、そしてそれまで見たこともない異形の怪物が居た。
      怪物の正体は暗夜の邪術師が作りだした意思なき怪物「ノスフェラトゥ」。
      白夜王国は女王ミコトの戦意を失わせる結界に守られており、人間では戦力にならない為その対抗手段として作りだされたという。
      更にこの怪物は既に野生化し暗夜王国の民すら襲っているとも。
      カムイは、信じてきた母国の外道ともいえる所業に、言葉を無くした。
      白夜城に戻ったカムイを実の母ミコトは温かく迎える。
      しかし、母の事を覚えていないカムイは、その態度に戸惑ってしまう。
      一人悩むカムイは歌姫アクアと出会う。
      彼女は過去、カムイを取り返さんとした白夜王国に、交換要員として連れ去られた暗夜の王女であった。
      だが決して不幸ではなかったとアクアは言う。そして、これからも白夜の民として生きると。
      「ねえ、カムイ…あなたはどうするの?」
  • 問題点
    • シナリオの流れ自体に目立った問題は無い。
    • 白夜を守る結界、それを作りだした白夜女王ミコトについては別項を参照のこと(予定)。

  • 5章「母と子」のあらすじ
    • 戸惑いながらもカムイは「本当の家族」という白夜王国の王族たちと暮らし始める。だが、その穏やかな暮らしの陰に暗夜王国の魔の手が忍びよっていた。(作中あらすじ)
    • 白夜で暮らし始めて幾日か過ぎたある日、カムイは玉座に座るようミコトに言われる。
      「この玉座に座る者は神祖竜の加護により真の姿、真の心を取り戻すと伝えられています」。
      ミコトとしては昔を思い出してほしい一心でのことだったが、
      カムイにはそれが自身の正気と暗夜の家族を疑われたように感じられ、気まずい空気になってしまう。
      そこに白夜の軍師ユキムラが現れ、カムイの事を民に伝える準備が整ったことを伝える。
      ミコトに促され、カムイはきょうだいとともに炎の広場へと向かった。
      弟タクミとは打ち解けずにいたが、お披露目が始まるまでの間、皆と城下町を歩き和やかなひと時を過ごした。
      (ムービー「母の死」)
      カムイのお披露目が始まり、大勢集まった観衆の中に、一人フードを被った怪しげな男。
      男が観衆から進み出て手をかざすと、カムイの腰に掛けられた魔剣ガングレリは男の元へ引き寄せられるように飛んでゆく。
      男は手にした魔剣を地面に突き刺し、広場中を巻き込むほどの大爆発を引き起こした。
      カムイにも魔剣の破片が向かってくるが、ミコトが身を投げ出し庇う。
      カムイの無事を確認したミコトは息を引き取る。
      母の死を目の当たりにし、理性を失ったカムイは再び異形に変化した。
      「あれは……いにしえの神、竜――」
      (ムービー「嘆きの獣」)
      竜となったカムイの力により襲撃者は撃退したものの、歯止めが利かず暴れ続けるカムイ。
      それをアクアが鎮めようと近づく。「ユラリ、ユルレリ――」しかしカムイは暴れ続け、アクアに襲い掛かろうとする。

      懸命な思いが通じたのか、カムイは人の姿を取り戻す。
      (ムービー「幼き記憶」)
      父の死を思い出したカムイ。更に広場の惨状に気付く。一連の事は暗夜国王ガロンによって仕組まれたことなのだろうとリョウマは言う。
      カムイは、自分がこの惨劇を引き込んだことに気付き狼狽する。
      「お前のせいだ…!!お前が来たから、こんなことになったんだ!!」
      カムイに罵声を浴びせるタクミ。
      いたたまれなくなったカムイは白夜から去ろうとするが、それをユキムラが止める。
      ユキムラはミコトが自身の死が近づいていること、それは暗夜国王ガロンとその向こうにある恐ろしい悪魔によるものであろうことを予期していたと皆に伝える。
      そして広場の中央、今は壊れてしまった像の中から見える黄金の刀を指し言葉を続ける。「あれこそは、神刀『夜刀神』。リョウマ様が王から受け継いだ『雷神刀』、ミコト様がタクミ様に授けた『風神弓』が、闘いの神を宿す武具だとすれば…
      その『夜刀神』は資格持つ者だけが手にできる、この世に救いをもたらす唯一無二の刀なのです。」

      すると夜刀神がカムイの元へ飛んでくる。カムイが夜刀神に選ばれたことに戸惑うリョウマとタクミ。
      そこに暗夜軍が侵攻してきたとの報が届き、リョウマは母の仇を討たんと出撃を決める。
      カムイもそれに同行しようとするが、アクアが今のまま戦いに向かえば再び竜となりやがてはその心まで獣になり果ててしまうと制止する。
      そして「竜石」を取り出しこれに竜の力を封印し、こうすることで人の心を保ち続けられるのだとカムイに教える。
      アクアの献身ぶりに感謝するも、なぜそこまでと疑問に思うカムイ。
      アクアに尋ねると、一瞬言いよどんで「あなたにはどこか近いものを感じるから。一緒にいると安心する。だから無事でいて欲しいの。」と答えた。
  • 問題点
    • 冒頭に出てきた玉座については別項で触れることとする。
    • 3章でガングレリに引っ張られて谷に落ちたことは忘れていたのだろうか。
      このような危険な代物を持ち続けているカムイには疑問を覚える。
    • 恐らくミコトの死が竜に変化する引き金となったのだから、そこで母の記憶を取り戻したことは推察できるが、
      どんな記憶だったのか描写が全くない。プレイヤーからすると実の母を名乗る女性が死んだだけである。
    • この章の敵将である謎の男の正体は、2000円のダウンロードコンテンツのルートでしか分からない。
    • 果たしてカムイは夜刀神が選ぶに相応しい人物なのか。それはこれ以降で描かれるべきこと……
      ではあるがこの時点では大いに疑問。
    • やたら意味深な物言いをするアクア。この世界で神とされる竜の力を封じる竜石、これを何故アクアが持っているのか?
      希少なものである印象を受けるが、案外その辺に転がっているのかもしれない。なお、カムイは特に疑問に思わない模様。
    • あまりに引っ掛かりを覚える点が多すぎる。この後はシナリオ分岐点。あなたはカムイに感情移入できましたか?

  • 6章「その手が拓く未来」のあらすじ
    • ついに対峙する白夜、暗夜の王族たち。だが、カムイにとってはどちらも大切な兄弟姉妹だった。カムイは、苦悩の末、一つの決断をくだす……(作中あらすじ)
    • きょうだいがそれぞれカムイに呼びかけ、シナリオ分岐に移る。「に、兄さま……」「お兄ちゃん!」
  • 問題点
    • シナリオ分岐前にカムイが暗夜・白夜への思いを語らないこと。暗夜と白夜の家族の間で揺れ動くカムイの葛藤を描き、どちらも選ぶに足る理由があると示したうえでプレイヤーにシナリオ選択を委ねるべきだったのでは。

  • 問題点の総括
    • シナリオ上の大きな問題点をまとめると、一つは「3章に星界を出したこと」
      これの影響は大きく3章のほとんどの問題と5章のガングレリ所持に絡む。星界自体にも大いに問題があるのだが、ここでは扱いきれない。
    • もう一つは暗夜のきょうだいや女王ミコトをはじめとしたキャラクターの魅力を描けなかったこと。
      どちらもカムイの事を大切にしてくれるのだが、そうする背景が曖昧で説得力を持たせられていない。
    • パッケージ版を購入した場合、仮に購入したパッケージと反対のルートに行きたくなっても、変更できない。
      どうしても遊びたい場合は追加で購入する必要がある。
      ―――血のつながりに応えるか?―――築き上げてきた絆を信じるか?パッケージ版はゲームを買う前に決めておいてね!
    • その他、各章ごとの問題点には挙げていないが、キャラクターの言葉遣い・行動もおかしいものが多い。
      はっきり言うとライターの腕が悪い。

+ 白夜王国ルート
  • シナリオ概略
    • 母の死をきっかけに、暗夜のきょうだい達と決別し、カムイは白夜王国の側で戦うことを決意する。
      しかし、突然リョウマとタクミが行方不明となったため、残りのきょうだいとともに国を放り出し、捜索の旅に出る。
      暗夜国内で無事きょうだいとの再会を果たしたカムイは、余勢を駆って暗夜王都に攻め上がり、
      敵の策略、様々な人との別れを乗り越え、かつて父と呼んだ暗夜国王ガロンを討ち果たした。
  • 問題点
    • スタート地点から既におかしい。王族全員が女王ミコトを失い、不安定な情勢の自国を放り出して兄弟探しの旅に出る。
      しかも、そのことに疑問を持つキャラクターが一人もいない。
    • 主人公カムイは世間知らずのお人好しで、考えなしに人を信じる性格。
      打倒ガロンと口では言うが、具体的な戦略は立てられないので、終始周囲の人間の言いなり。
    • しかし、そんなカムイを、周囲のキャラクターは些細なことで「流石カムイ」と褒め、ちやほやと甘やかす。
      ちなみにカムイの個人スキルは「不思議な魅力」
    • 物語の中盤以降は、キャラ死亡イベント→許さないガロン!絶対に倒してやる!→イベント→許さない!……の繰り返しで内容が薄い。その癖カムイが成長するわけでもなく、ガロンに夜刀神を砕かれるとあっさり諦めてしまう。
    • 一応戦記物で自軍は正義の軍であるはずなのに、正面から堂々と敵の拠点に攻め入るような場面はほとんどなく、裏道を使って敵の裏をかくというような場面ばかり。発生する戦闘も場当たり的な遭遇戦しかない。
    • 別ルートの購入を誘うため、謎のまま明らかにされない事柄も多く、スッキリしないエンディングを迎えることになる。
      任天堂の山上プロデューサー曰く、「どのルートも一つの物語としてキッチリ完結している」とのこと。
    • 「血のつながりに応えるか―――」がキャッチコピーなのだが、白夜兄弟とカムイの血は繋がっていない。宣伝詐欺と取られても仕方あるまい。
    • なお、後に配信されたダウンロードコンテンツにより、このシナリオがバッドエンドであることが判明した。

+ 6章~11章までのあらすじと問題点
  • 6章「光へ手を伸ばす」のあらすじ
    • ついに対峙する白夜、暗夜の王族たち。だが、カムイにとってはどちらも大切な兄弟姉妹だった。
      カムイは、苦悩の末、一つの決断をくだす……(作中あらすじ)
    • マークスに兵を引くよう告げるカムイ。
      ガロンの卑劣な所業と母ミコトの死を目の当たりにし、遂に暗夜と決別する。
      マークスは家族の絆に訴えかけるが、カムイはガロンが白夜で起こした惨劇を伝え、その言葉を否定する。
      「ガロン王にもし人の心があるのなら白夜王国にこんな真似をするはずがない!ガロン王こそが悪なんだ!」
      「何てことを…!父上が悪であるはずがない。」

      ガロンを止める為、共に戦おうと誘うカムイに、マークスは剣で答えた。
      「どうしても白夜側につくというのなら、この兄を倒してみせてからにしろ!」
  • 問題点
    • ここまで、ガロンの非道な面しか描かれていない為、マークスの言葉に説得力がない。
      きょうだいとの絆も国の正当性も見えずに、どうして暗夜を選べるだろうか。
    • 暗夜軍の将はきょうだい4人しか居ない。白夜侵攻を考えるなら絶好の機会に思えるのだが、ガロンは何を考えているのだろう。
      カムイの為だけにきょうだいが独断で?一国の王族ともあろう者がそんな馬鹿な事を……。突っ込みだしたらキリがないのでここで終わる。
    • ちなみに暗夜ルートだと暗夜軍が白夜軍を打ち破ることになるが、カムイを連れて王都に戻る。

  • 7章「寄り集まる心」のあらすじ
    • 正義のため、そして家族のために白夜王国の兄弟たちと共に行く道を選んだカムイ。
      まず負傷した民たちの治療のため、テンジン砦へ向かうこととなった。(作中あらすじ)
    • 広場の爆発で負傷した民の治療を手伝うため、テンジン砦にやってきたカムイ。
      そこでは既に妹サクラと部下のカザハナ・ツバキが治療に当たっていた。
      三人と挨拶を交わし終えたところで、アクアが砦の外に暗夜兵の姿を見つける。
      砦に居る大勢の民を思い狼狽えるサクラ。
      それを見たカザハナとツバキは、自分が敵を討ち払ってみせると息巻く。
      「サクラ様、大丈夫ですよ!敵なんて、あたしがやっつけてきてやります!」
      「あ、俺も行きまーす。だからサクラ様は安心して、みんなの回復を続けてください。
      敵はここに足を踏み入れる前に、完璧に葬り去りますので―。」
    • カムイは二人を従え、砦の防衛に当たる。
      そこにカムイの親友を名乗る暗夜兵、サイラスが声をかけてくる。
      「なに?覚えていないのか?幼い頃、何度も一緒に遊んだだろう!
      俺のこと、忘れてしまったのか!?親友だと言ってくれた、俺のことを!」

      敵兵の言葉に耳を貸すはずもなく、戦闘が始まる。
    • 暗夜兵を片付けたカムイは、捕えたサイラスに事情を尋ねる。
      「俺はお前に、命を救われた。幼かったお前を城の外に連れ出して処刑されそうになった時、お前は身を挺して俺を庇ってくれた…
      あの時に、俺は誓ったんだ。お前に救われたこの命…いつだってお前のために捨てる覚悟だと」

      そこまで言われ、ようやく思い出したカムイ。サイラスに事情を話し、共に戦うよう説得する。
      「…お前に誓う。俺は…お前を信じて戦うさ。」
      「ありがとう…サイラス。サイラスはこれまでも、これからもずっと、俺の…大親友だ」

      一件落着、大親友となった二人。そこに白夜の忍びサイゾウと呪い師オロチが駆け付け、「イズモ公国」に向かったリョウマとタクミが行方不明になったと報告する。
      オロチの救援要請を受け、カムイ達はイズモ公国へ向かうこととなった。
  • 問題点
    • キャラクターの言動がひどい。
      サクラの部下2人は、{初めて会う目上の人間に馴れ馴れしい口調で話しかけ、終いには眼前で口喧嘩を始める。)
      白夜の忍びサイゾウに至っては、面と向かってカムイを「こんな奴」呼ばわり。
    • 突如現れる暗夜軍。どうやってテンジン砦まで辿り着いた。
      白夜の防衛体制はそこまでガタガタなのか?そんな危険な砦に民を集めたのか?
      マップを見る限り王城と砦とは距離があるようだが、負傷者をわざわざ移動させたのか?
      ……キリがないのでこの辺でやめることにする。
    • 自称親友のサイラス。暗夜に連れ去られた後に出会ったはずなのだが、カムイは彼を忘れている。
      結局は思い出して大親友に昇格するのだが、この設定必要だろうか?暗夜に連れ戻そうとする親友を説得して味方につける、という流れではまずかったのだろうか。
    • 突然行方不明になるリョウマ。女王を殺され国王不在のこの時期に、王位継承者が何をやっているのか。

  • 8章「猛き風」のあらすじ
    • リョウマたちが行方不明になったとの報を受けたカムイたちは、探索のためイズモ公国へ向かう。
      だが、国境への途上、風の部族の地で思わぬ災難が待ち受けていた。(作中あらすじ)
    • イズモ公国へ向かう為、黄泉の階段を上るカムイ達を突然ノスフェラトゥの集団が襲う。
      難なく数体を返り討ちにするが、倒したノスフェラトゥの姿が、風の部族のものに変わっていることに気付く。
      「ごきげんよう、カムイ王子。わたくしめの幻術はお楽しみいただけましたかな?」
      彼らはマクベスの幻術に嵌り、ともに相手をノスフェラトゥと思い込まされていたのだ。
      イズモ公国へ向かうには風の部族の村を通らねばならない…厄介なことになったとアクアが呟いた。
    • きちんと謝って理由を話せばわかってくれるはず、と部族の村に正面から入ろうとするカムイ。
      すぐに部族の兵士が駆け付け、敵対心をあらわにする。
      「ま、待ってくれ…!みんな、聞いてほしい。俺たちが風の部族と戦ったのは事実だ…
      それは申し訳ないことをしたと思っている!しかし、あれは暗夜王国の仕掛けた罠だったんだ!」

      信用されるはずもなく、カムイ万策尽きる。
      そこに、風の部族と面識のあるサクラとアクアが進み出て謝罪する。
      親交のある白夜の王族の登場に冷静になった部族兵は、族長フウガの判断を仰ごうとする。
      「族長たちがお前たちを認めるのなら、私たちも態度を改めよう。だが、今のお前たちは我々の敵だ。
      黙って通すわけにはいかん。族長に会いたければ、力ずくで通ってみせるがいい。」
    • 誤解を解く為に戦うことを決めたカムイ。村の中に進むと、そこには何故か白夜王女ヒノカと部下のセツナ・アサマの姿があった。
      ヒノカに話を聞くと、イズモ公国に向かったリョウマ達の加勢に向かう途中だったという。
      カムイはリョウマとタクミが行方不明になったことを伝え、捜索に同行するよう頼んだ。
      族長フウガの元に辿り着いたカムイは、部族の者に危害を加えてしまったことを謝罪する。「御託など、どうでも良い。私にお前たちの言うことを信じさせたいのなら、私と闘ってその力を証明してみせろ。」
    • カムイは言われるがまま力を示し、改めて謝罪する。
      「…ああ、分かっている。実は、私は最初から…お前たちの言葉を信じていた。」
      戸惑うカムイにフウガは更に言葉を続ける。
      「私はかつての白夜王、スメラギの親友であった。お前の持つその神刀『夜刀神』は、『炎の紋章』を『繋ぐ』鍵となるもの。
      もしそれが、邪悪なる者の手に渡ったら、世界を破滅させる力を与えることになる…スメラギはそう言っていた。
      だからお前が、『夜刀神』を操るに足る者か見極めたかったのだ。
      試すような真似をして、すまなかった。部族の者たちにも私から事情を言って聞かせておこう。」

      そして改めて親友の息子(娘)を歓迎しようとするが、カムイは人探しを理由に断る。
      それを聞いたフウガは、戦力の足しにと部族の呪い師ツクヨミを連れていくよう進言する。
      ツクヨミを迎え入れたカムイたちは、風の部族の村を後にした。
  • 問題点
    • この章に限った話ではないが、本作のワールドマップは
      衛星写真のような見た目で、選べる行先以外は地名の表示が無い。更にマップを使って、目的地はどこそこで、このルートを、こういった理由で通るという事も説明されない。
      そのため、自軍が今どこに向かっているのか、という事がなかなか見えてこない。
      前章の位置を覚えていれば「あ、南に向かっているな」となんとなくわかる程度である。
      このような状態で「イズモ公国へ向かうには風の部族の村を抜ける必要がある」という設定だけ出されても……。
    • 「――力ずくで通ってみせるがいい」……直前に族長に判断を仰ぐと言った事は忘れたのだろうか?
      結局、独断で戦闘に持ち込んでいるのだが、それは構わないのか。そして、外交問題に発展する可能性にまでは気が回らないのだろうか。
      更に言えば、カムイも何故これを素直に受けるのか。武装解除して危害を加える意思は無いと示し、族長の元に連行するよう提案すればよかったのでは。
    • 戦闘後、フウガが闘いを望んだ真意が明らかになる。しかし、同時にそれが、部族の者に伝わっていないことも明らかになる。
      白夜側に死者が出る可能性を全く考慮していないようだが、彼らは竹光でチャンバラごっこでもしたのだろうか。
    • 王族全員が王都を空ける驚きの展開。揃いも揃って王族としての自覚がまるでない。

  • 9章「神々の坐す国」のあらすじ
    • 風の部族の長、フウガに認められ無事その地を通り抜けた一行は、イズモ公国との国境へとさしかかる。
      そこでは白夜と暗夜の戦闘が発生したはずであったのだが……(作中あらすじ)
    • イズモ公国に着いたカムイ達。ここは古くから神々の居る国として知られ、
      他の国々が対立している時も常に中立の立場を守り続けているという。
      アクアはイズモの衛兵に所属を伝え、入国許可を申請する。
      「…私たちは白夜王族直属の軍よ。いま、人を探しているの。入国を許可してくれるかしら。」
      「ああ、アクア様でいらっしゃいますか。友好的な白夜王国の使者なら、歓迎にございます。
      すぐに公王に連絡し、迎えを寄越しましょう。」

      衛兵の友好的な態度に、カムイは行方不明となった二人の事を尋ねてみる。
      「国境の戦闘?はて、何のことでございましょう?イズモ公国は、神聖不可侵の地にして永久なる中立国…
      この国の国境で戦闘を行うものなどいるはずがありません。」

      情報の食い違いに戸惑うが、より詳しく知る者がいるはずと公王の元へ向かう。
    • 城内に通されたカムイ達を、イズモ公王イズナが迎える。
      「はじめまして~!キミたちが白夜王国の使者様かな~?
      ボクは公王イザナ!以後、お見知りおきを~!それにしても、よぉ~く来てくれちゃったねえ!ささ、ゆっくりしてっちゃいなよ!」

      貴人らしからぬ態度に面食らうが、気を取り直して目的を伝える。
      しかし、衛兵が言ったように、この国で戦闘は確認されていないという。
      「なになに~?もしかしてキミたち、ここに来る前に闘ってきちゃったのかな?よく見たらあちこち傷だらけだし…!やだやだ、戦争は怖いね~!
      せっかく来てくれたんだから、すぐに治療してあげちゃうよ~!この国は世界でも指折りのお医者さんを、た~くさん抱えちゃってるからさ!」

      イズモ公国は優秀な医師団を抱えており、それが中立国と認められる一因にもなっていた。
      厚意に甘え治療を受けることにするカムイ。中でもカムイとサクラは傷が深いということで、特別な治療室に移されることとなった。
    • イズナに言われるがまま、薄暗い物置のような部屋に通されるカムイ。流石におかしいことに気付くが、兵に取り囲まれてしまう。
      カムイはイザナにどういうことかと問う。
      「イザナ…?私はイザナなどではありませんよ、カムイ王子!!」(姿が変わる)
      「ひょーっほほほほ!カムイ王子、お久しぶりでございますね!私はゾーラ!暗夜王国の魔導士でございますよ!」

      大勢の暗夜兵に囲まれ、危機に陥ったカムイ。しかし突然、暗夜兵が同士討ちを始める。
      実は、ヒノカ達が兵の中に紛れ込み様子を窺っていたのだった。
      「ま、まさか私の正体に気付いてっ!なぜだ、なぜわかった~っ!」
      「お前みたいなアタマの軽い公王がいるか!」

      そういうことで戦闘開始。途中、タクミの部下というオボロとヒナタを仲間に加え、暗夜軍と戦う。
    • 暗夜軍を片付け、ゾーラを捕えたカムイ。
      しかし、煙幕を使われ簡単に逃げられてしまう。そこに暗夜王子レオンが現れゾーラを攻撃する。
      「卑劣な愚か者め。我が暗夜王国軍の恥さらしだ、貴様は。
      言い訳など、聞きたくない。負けて逃げ帰るつもりだったんだろう?…失敗したのなら、潔く死ね。」

      そう言ってレオンはゾーラにとどめを刺そうとするが、カムイがそれを阻む。
      「レオン…なぜ仲間を手にかけようとする?お前はそんな男ではなかったはずだ。」と弟の変わりように戸惑うカムイ。
      しかしレオンは態度を変えず、「裏切り者のお前には言われたくないな。
      潰してやるよ…お前には必ず、報いを受けさせてやる。この僕の手で必ず!」
      と敵意を露わにし、カムイの前から立ち去った。
    • 「助かっちゃった~!キミたちは命の恩人だよ~!」本物のイザナ公王を助け出したカムイは、イザナにイズモ公国で起きたことを確認する。
      イザナ曰く、ある日突然、暗夜軍に海上から攻め入られ、中立故に大した戦力を所持していなかったイズモ公国は、あっという間に占拠されてしまったという。
      更に、イズモ公国を占拠した暗夜軍は、白夜国境へと進み、間もなく大きな戦が起きたと続けた。
      ヒノカは暗夜軍の卑劣な行いを非難しつつ、リョウマとタクミの行方について尋ねる。
      イザナは推測であることを前置きし、戦は無限渓谷の淵にまで広がった為、そこから落ちた可能性があると答えた。
      その言葉に涙ぐむサクラ。イザナは不安を煽ってしまった詫びにと、カムイらの行く末を占うと申し出る。
      「古の神々よ…我の問いに応え賜え……『光へ手を伸ばす…穢れなき銀の剣』『微睡み…想いを断ち切りて…』……はい、ここまで~♪」
      要領を得ない結果に、カムイは思わず不満を漏らす。
      イザナは占いなんてそんなものと言いながら、リョウマとタクミの無事も占いで確認したと付け加える。
      きょうだいの無事を確認したカムイ達は、イザナに礼を述べ、城を後にした。
    • 先の意味深な占いを思い出すカムイ。
      そんなカムイにアクアは、母から教わった歌に、占いと同じ歌詞があることを伝える。
      それを聞いたカムイは占いの意味を尋ねる。
      「いいえ。私にも占いの意味は分からない。歌が作られたのは遠い昔…そもそも、歌の意味すら分からないのだもの。
      けれど、その謎を解き明かして世界を救うことが…もしかしたら、あなたの宿命かもしれないわ。
      あの歌の歌詞は謎めいていて…今までそれを知ろうとも思わなかった。
      でも、今思うと、歌詞はまるで…カムイのことを歌っているみたいだわ。」

      カムイは、遠い昔に作られた歌が自分のことを歌っているはずがないと返した。
      「……!?アクア、どうして…そんなに涙をためているんだ…?」
      「ごめんなさい。何でもないの…今のことは、忘れてちょうだい。」
  • 問題点
    • 初めてイズモ公国が中立国である、という設定が出てくるシーン。
      まず、現実における中立国について簡単に説明すると
      「戦争が発生した際それに参加せず、また交戦国双方に援助することもなく、公平な態度を取る義務を負う国家」の事である。
      中立国は交戦国による侵略を免れる一方で、交戦国双方に軍隊や物資等を提供したり、領内を軍事基地や軍事的移動経路として使わせたりしてはならないとされている。
      「…私たちは白夜王族直属の軍よ。いま、人を探しているの。入国を許可してくれるかしら。」
      ……この世界の中立国の定義とは?

      独自の設定にするのであれば、その理由とともに独自設定を作中で説明すべきではないだろうか(説明したところでそれが受け入れられるとは限らないが)。
      まさか一国の王族が、中立国の負う義務を知らずに、軍を引き連れ訪れるという描写ではないだろう。
    • 中立の問題はさておき、他国を訪れるにあたって先触れを出さず、その非礼も詫びずというのは如何なものか。
      しかも彼らは一応軍隊を率いていることになっている。まあ、この世界では武装してアポ無し訪問をしても、無礼には当たらないのかもしれない。
    • 「大して戦う力のない中立の我が国は、あーっという間に占拠されちゃったってわけ。」これは、イザナが暗夜軍が攻め込んできた時のことを説明した、台詞の一部。
      この世界の中立国は、自国を防衛する戦力を持たないのだろうか。軍事的な同盟国を持たないはずの中立国だが、この世界では違うのかもしれない。中立……?
    • イザナ(偽)の申し出を受け、簡単に仲間と分断されるカムイ。中立国の問題はこの際置いておくが、
      「アタマの軽い公王に簡単に騙されるカムイ」という構図になってしまう事に、ライターは疑問を覚えなかったのだろうか。
    • ゾーラを卑怯者と罵るレオン。中立国に突然攻め込んだ暗夜の王族が、今更何を言っているのか。
      ちなみに、これが卑怯な行いであることは、作中で描写されている。
    • 「レオン…なぜ仲間を手にかけようとする?お前はそんな男ではなかったはずだ。」……そうでしたっけ。唐突に設定だけ出されても困る。
      ちなみに、あらすじでは省略したが、「グラビティマスター」というレオンの二つ名も紹介される。しつこいようだが、唐突に設定だけ出されても困る。
    • やはり意味深な物言いをするアクア。果たして涙のわけは明らかになるのだろうか?
    • ところで白夜へ侵攻した暗夜軍は何処へ?

  • 10章「忍の里」のあらすじ
    • 暗夜王国の罠を見抜き、イズモ公国の王イザナを救出したカムイたち。
      そこで得た情報から、リョウマたちが向かったという無限渓谷へと向かう。その途上、大きな森に差し掛かった。(作中あらすじ)
    • 無限渓谷へ向かうカムイ達は大きな森に差し掛かった。
      アクア曰く、この森は独立国家であるフウマ公国の支配下にあるとのこと。
      更にイズモ公国のように、暗夜王国に占領されている可能性を危惧するが、白夜の忍びスズカゼが否定する。
      「恐らく、強力な兵を多く有するフウマ公国を避けて進軍したのでしょう。フウマで戦が起きているという情報が無いことが、何よりの証拠ですよ。」
      そこにゾーラが現れ、暗夜での居場所を失ったため、仲間に加えてほしいと願い出る。
      アクアやヒノカは却下するが、ゾーラの境遇に同情したカムイはそれを許した。
    • 森を進むカムイ達は、突如フウマ公王コタロウから攻撃を受ける。
      フウマ公国は、有事の際に暗夜王国に味方する代わり、暗夜王国が白夜に勝利した際には多大な領地を貰うという条件で、暗夜王国と手を組んでいたのだ。
      予想外の危機にカムイ達は果敢に立ち向かう。
      戦闘が始まって間もなく、行方不明になっていたタクミが現れる。
      皆はタクミの無事を喜ぶが、タクミはヒノカに矢を射かける。明らかに正気ではないタクミ。
      「僕を、見てくれない、者など…要らない…みんな…消えてしまええええっ!!」
      タクミの異常な様子に心当たりのあるアクア。竜になったカムイをなだめた時と同じように、不思議な歌を歌い、タクミを正気に戻す。
    • フウマ軍を倒したカムイ。タクミに行方不明となった経緯を聞くと、暗夜軍との戦の中でリョウマとはぐれ、無限渓谷で崖崩れに巻き込まれてしまったという。
      何故助かったのか疑問は残るが、ひとまず無事生還したことを喜んだ。
    • しばらくして、地下牢に捕えられていた、リョウマの部下カゲロウを救出したとスズカゼが報告に来る。
      ヒノカがリョウマと一緒だったのではと尋ねると、カゲロウは、皆に大切なことを伝えねばならないと答える。
      「!!大切なこと…!?もしや、リョウマ兄様はもう…!?」
      「リ、リョウマ兄様ぁ…!」
      「まさか、あれが最後だったなんて…リョウマ兄さん…っ!」
      「帰ったら、立派な墓を建てよう…!」

      きょうだいたちは早とちりするが、カゲロウはすぐに否定する。
      リョウマは生きており、斥候から暗夜王国で内乱が起きたことを聞き、シュヴァリエ公国に向かったという。
      それを聞いた一行は、即座にシュヴァリエ公国に向かうことを決めた。
  • 問題点
    • 「フウマで戦が起きているという情報が無いことが、何よりの証拠ですよ。」
      イズモ公国が暗夜に占拠されていたことを掴めなかった忍びが何を言っているのか。まあ、この世界の忍びは(ry
    • 「どういうこと?この国は、独立国家ではなかったの?誇り高き忍たちが暗夜の支配を受けるだなんて、らしくないわね。」
      アクアはフウマ公国が独立国家であるがゆえに、暗夜と手を組むはずがないと考えていたようだ。
      独立国家=どことも関係を持たない国家という認識だったのだろうか。
      更に、一行の中にこれを誤りと気付く者がおらず、敵方のコタロウに指摘される始末。
    • (一応)緊迫した流れに水を差すしょうもない茶番。せめて物語の雰囲気ぐらい守ってほしいものである。
    • リョウマがシュヴァリエ公国に向かった。この情報だけで自分たちも後を追うことを決める。迷い猫でも探してらっしゃるんで?
    • どうやら王族不在となった王都は軍師ユキムラが守備しているらしい。

  • 11章「海へ…」のあらすじ
    • フウマ公国の野望をくじき、操られていたタクミの正気を取り戻したカムイたちは、
      残る兄リョウマの行方を追って、シュヴァリエ公国へと向かう海路をとった。(作中あらすじ)
    • 港で待ち伏せしていた暗夜兵から逃げ切り、シュヴァリエ公国へと向かう船に乗り込んだカムイ。
      何者かが暗夜に密告している可能性が指摘され、寝返ったばかりのゾーラが疑われる。
      しかし、カムイは証拠が無い、一度信じると決めたのだから信じようと周囲を諭す。
      事情をよく知らないタクミも兄の言うことならと、渋々ゾーラを受け入れた。
    • その後、順調に航海を続けるカムイたちだったが、突然海の中から現れた異形に襲われ、戦闘が始まる。
      「まさか、お前は…!母上が死んだ時に現れた、姿の見えない戦士…!?」
      その後、ユキムラの指示で加勢にきた白夜王城(原文ママ)の金鵄武者ユウギリを仲間に加える。
    • 異形の集団を片付け喜ぶカムイたち。
      しかし、討ち漏らしがあったのか、1体の異形がタクミを狙う。あわやというところに、ゾーラが飛び出しタクミを庇う。
      ゾーラに礼を言うタクミ。それに対しゾーラは、レオンに殺されそうになった時カムイに庇ってもらった、それと同じことをしただけと答える。
      「あれ以来、私は変われたのです。…カムイ様のおかげで。」
      一行は改めてゾーラを仲間と認め、シュヴァリエ公国へと向かった。
  • 問題点
    • 「…ふぅっ。なんとか、出航する船に間に合ったな…まさか、港に暗夜王国の兵がいるとは…」というカムイの台詞から始まるこの章。
      暗夜兵による待ち伏せについてはあらすじにも書かれていない為、非常に唐突に感じられる。
    • 敵を倒すことに至上の歓びを覚えるというユウギリ。殺人狂であることをペラペラと喋る様が非常に不快。
      ライターは何も感じなかったのだろうか。
      一応白夜王国は平和を重んじる国であるはずなのにこんな危険人物をのさばらせておく理由が不明。
+ 12章~17章までのあらすじと問題点
  • 12章「楽園の再会」のあらすじ
    • 襲い掛かる謎の兵を撃退した一行は、ミューズ公国の港町アミュージアに到着した。
      そこでは思いもかけぬ出会い、そして好機が待っていた。(作中あらすじ)
    • 船から降りたカムイはシュヴァリエに着いたのかとヒノカに尋ねる。
      「ここはまだミューズ公国の領内で、アミュージアという港町だ。
      ミューズ公国はイズモ公国と同じ中立国でな。暗夜、白夜問わず民たちの憩う場となっていて、音楽や踊りの催しが盛んだと聞くぞ。」

      活気ある街並みを見て、白夜の城下町を思い出すカムイ。そこに妖孤のニシキが声をかけてくる。
      ニシキの話を聞くと、恩のある歌姫ララの助けになりたいのだが、自分ではどうしようもない為、力を貸してほしいという。
      ララに詳しい事情を聴くと、母が危篤に陥った為ショーを休みたいのだが、暗夜国王ガロンが観劇に来る為、許されなかったという。
      それを聞いたアクアは、ガロンに近づく好機とララの代わりに舞台に上がることを申し出る。
      ゾーラの幻影魔法で姿を誤魔化し、機を見てガロンの身柄を押さえようというのだ。
      アクアの策を聞き入れ、一行はショーの行われる劇場に向かった。
    • 劇場に潜り込んだ一行。アクアが舞台に立ちあの不思議な歌を歌い始める。
      (ムービー「白き歌姫」)
      歌を聞くガロンや暗夜兵の様子がおかしくなる。
      カムイはこの隙を突きガロンに近づこうと考えるが、即座に見つかってしまう。
      実はゾーラが内通していた為、行動が筒抜けだったのだ。ゾーラの裏切りに怒る一行。
      そしてゾーラは今回の功を以て、レオンへのとりなし、更にはカムイの助命をガロンに願い出る。
      「ゾーラ?もしかして…ゾーラの言っていた、変われたという言葉…あの言葉だけは……真実だったのか?」
      しかし、ガロンは自身に意見するゾーラを斬り捨てる。ゾーラの死に怒るカムイたちは暗夜軍に攻めかかった。--戦闘中、暗夜王子マークスが部下を引き連れ、ガロンの加勢に現れる。
      サイラスがカムイに代わり説得しようとするが、マークスは聞く耳を持たない。
      「さあ来い、カムイ!お前は私が始末する!もし抗うというのなら、このマークスを…かつてお前を守った暗夜兵たちを、その手で切り捨ててみせろ!」
      マークスの加勢により分の悪くなったカムイたちは、当初の目的を諦め劇場から脱出しようとする。--なんとか劇場から逃げ出したカムイの前に、マークスが立ちふさがる。マークスはカムイに迫るが、きょうだい同士の争いを嫌ったエリーゼが、二人の間に入る。
      「下がれ、エリーゼ…」
      「いやよ!行きたいなら…私を斬ってから行けばいいわ!」

      カムイはエリーゼを止めようとするが、アクアに逃げるよう諭される。
      「待って、カムイ!!…今は逃げましょう。ここで闘えば、無関係なミューズ公国の城や人々が犠牲になるわ!」
      カムイは渋りながらもアクアの言葉に従った。
      「…………背信者どもめ…今は見逃してやろう。だが何度逃げても、どこへ行こうとも、私と闘う運命からは…逃れられんぞ。」
    • マークスから逃げ切り、一息つくカムイ。木陰にアクアの姿を見つけ話しかけようとしたところ、アクアが急に倒れる。
      カムイはサクラを呼んでこようとするが、アクアに止められてしまう。
      「…ごめんなさい。心配してくれたのは嬉しいわ。でも、本当に気にしないで。私はもう、大丈夫だから…
      さあ、それより先を急ぎましょう?さっきの策が失敗してしまった以上、一刻も早くリョウマと落ち合わないと。」
  • 問題点
    • あらすじに突然出てくるミューズ公国。これ以前に、作中でミューズ公国という名称が出てきたことはない。
      カムイも船が着くのはシュヴァリエ公国だと思っていたようだ。……ただの人探しとはいえ、目的地と進行ルートぐらい把握しておくべきだろう。
    • 「ここで闘えば、無関係なミューズ公国の城や人々が犠牲になるわ!」急に善人ぶるアクア。
      ある程度ミューズ公国に被害が出ることも織り込み済みだったのでは?被害に見合った成果が得られないから退く、というのが正しいように思える。
      …まあ、策を立てた時にはそこまで考えが及ばなかったのかもしれない。
    • 裏切ったものの、カムイの命を何とか救おうとしたゾーラ。戦闘後にカムイが思い返すような描写は無い。
      ギュンターの時も同じような様子だった。単に忘れっぽいだけなのか意外と薄情なのか。
    • 何かを隠している様子のアクア。一体彼女は何者だろうか。
    • ところで現在の戦況は?全く見えてこない。

  • 13章「魂は屈せず」のあらすじ
    • ガロン王を拘束する策は失敗。暗夜軍を率いるマークスを振り切り、脱出に成功した一行は、何とかシュヴァリエへたどりつく。
      だが、その前にも試練が待っていた。(作中あらすじ)
    • シュヴァリエ公国に着いたカムイたち。そこに暗夜王女カミラが現れる
      (ムービー「カミラ戦」)
      「ああ…妬ましいわ…あなたたち。カムイを兄と呼べるあなたが。カムイを弟と呼べるあなたが…!」
      「殺してあげるわ…みぃんな、殺してあげる。…今ここで。」

      カミラの部下とガンズも現れ、戦闘となる。
    • 敵を殺さず戦闘に勝利したカムイ。
      裏切った理由を問われ、白夜を攻撃する駒としてガロンに利用されたことを明かすと、カミラは敵対したことを謝罪した。
      そこに突然レオンが現れ、カムイに攻撃を仕掛ける。
      カミラはカムイを庇うが、レオンは聞く耳を持たない。
      再び攻撃しようとしたところ、突如背後から現れた反乱軍の兵士に攻撃される。
      更に大勢の反乱軍が現れ、形勢不利となった為、レオンはカミラを連れて退却した。
      カムイは反乱軍のクリムゾンと、レオンの攻撃を防いでくれた兵士に礼を言う。
      「でも、あのレオンと渡り合えるなんて、あなたはいったい…」
      「まったく…この闘いぶりを見ても、わからないとはな。それでも神刀『夜刀神』に選ばれたものか?」

      遂にカムイたちはリョウマとの合流を果たした。
  • 問題点
    • 腰を振り胸を揺らして登場するカミラを見るだけのムービー。
    • 戦闘後、敵を殺さずに勝利したことがわかる。もしかするとこの戦争は壮大なチャンバラごっこなのかもしれない。
    • 白夜の王族全員が本国を放り出して敵国に潜入。こんな無責任な奴ら一網打尽にされてしまえばいい。

  • 14章「柔く光り散りて」のあらすじ
    • シュヴァリエ公国で、ついにリョウマと合流を果たしたカムイたち。
      集結した白夜の兄弟たちは、皆で力を合わせることを改めて誓う。この世界の平和を取り戻すために。(作中あらすじ)
    • 反乱軍の隠れ家に移ったカムイは、リョウマに反乱軍と行動を共にする理由を尋ねる。
      「そうだな…味方は多い方がいいと思ってな。白夜の領内にも、いくつか暗夜側についている国や部族がいると聞いた。
      ならばこちらも、暗夜の領内に味方を持つべきだと考えたんだ。
      そこにちょうど、シュヴァリエに反乱軍ありとの情報が入ってな。
      暗夜に渡り、反乱軍に潜入し、味方につける好機を窺っていたというわけだ。」

      見事にその策にはまったと笑うクリムゾン。
      彼女はおもむろに暗夜と闘う理由を語りだした。
      「ここも昔は、誇り高き武術国家だった。暗夜、白夜問わず、優秀な騎士を輩出していたのに…暗夜王国が支配を強めて、騎士の自由な育成が困難になってしまった。
      今じゃ、公国から出るのも一苦労さ。私は、この状況を変えて、昔のシュヴァリエを取り戻したい。ただそれだけなんだよ。」

      クリムゾンが語り終えた直後、爆発音がとどろく。
      隠れ家を出て状況を確認する一行。そばにいた兵士は、周囲を暗夜軍に囲まれており、既に多くの犠牲が出ている可能性があると報告する。
      何故隠れ家の場所が分かったのかと訝しむクリムゾン。
      内通者の可能性を指摘するアクアに、まさか!とカムイは否定するが、一行が隠れ家に移った途端に襲撃されている、そう考えるのが自然とアクアは言う。
      問答する二人に、リョウマはとにかく今は逃げるべきと、地下にある秘密の通路を使いこの場を離れようと提案する。
      しかし、どこに向かうのかと尋ねるクリムゾン。
      「…………このまま暗夜王国に行くのはどうだ。このまま逃げ回っていても戦争は終わらん。
      いつかは暗夜王国に乗り込み、ガロン王と戦わないと…カムイ、お前もそう思うだろう?」
    • 地下通路を抜け、暗夜王国との国境付近に出た一行は、強固な城壁と暗夜の大軍を目にする(一枚絵)
      ここを越えればもう後戻りはできないと、仲間に暗夜王国へと進む覚悟を問うカムイ。
      きょうだいたちは口々に共に戦う意思を示す。
      「みんな……ありがとう。では行くぞ、暗夜王国内に!ここにいる全員で、国境を越えてみせる!!」
    • 大軍を打ち破り国境を越えた一行。しかし、それがガロンの耳に入れば更なる大軍が押し寄せるのは明白。
      タクミがひとまず森の中に身を隠すことを提案すると、暗夜の地理を偵察済みのリョウマが先導役を買って出た。
    • 無事森に着き休息をとる一行。
      一人休めずにいたカムイは、森の湖畔で一人歌うアクアに、歌の秘密を尋ねる。
      しかし、アクアはあなたには関係の無いことと返す。
      あまりにそっけない態度に、カムイは仲間なんだからもっと心を開いてほしいと訴えた。
      (ムービー「虚無の呪い」)
      突然、紫色の染みのようなものがアクアの体を這いまわり、彼女を苦しめる。
      しばらくして落ち着いたアクアが語りだす。
      「…これは、『呪い』なの。私は…ある特殊な血を引いているの。あの歌を歌う時だけ、ペンダントを媒介にして…特別な力を使うことができる。」
      その特別な力でこれまでカムイやタクミの正気を取り戻してきたという。さらに力を使う代償に呪いが降りかかるとも。
      なぜ黙っていたと怒るカムイ。さらに、アクアが苦しんでまで力を使う必要はないと説く。
      しかしアクアは、この歌はガロンを倒すために必要だという。
      これまでもそうだったようにすぐに元に戻る、歌ったところで死ぬわけではないとアクアに諭され、カムイは仕方なく了承した。
      「…ごめんなさい、カムイ。 歌のこと…ずっと黙ってて。私たちは、仲間なのにね。」
  • 問題点
    • 敵を内側から崩そうという発想は理解できる。発言者が、次期国王のくせに自国を放り出して敵国に潜入する男でなければ素直に賛同できたかもしれない。
    • 敵の強大さを際立たせカムイの演説を盛り上げる為か、城壁と暗夜の大軍が描かれた一枚絵が表示されるのだが、比較対象となるべき自軍の姿は描かれていない。これでは片手落ちだろう。
    • いざ、決戦へといった雰囲気でオープニングが終わり戦闘に移る。しかし、強敵であるはずの敵軍の描写が驚くほど薄いため、どことなく空回りしている印象を受ける。
    • 打倒ガロンに歌が必要と言われただけで納得するカムイ。その歌が必要となる理由までは説明されなかったのだが、ちゃんと理解しているのだろうか。

  • 15章「人狼の峰」のあらすじ
    • なんとか国境を突破した一行。だが主要な街道は暗夜兵に固められとても王城にたどりつけそうにない。
      そこで、カムイたちは新たな道を模索することにした。(作中あらすじ)
    • 暗夜軍を避け難攻不落の高峰カイエンを通り、王都を目指すことになった一行。そこは暗夜の民でさえ恐れる、魔物の棲む山だという。
      行軍の途中、休息を取ろうとする一行の前に、巷で魔物と噂される人狼ガルーが現れる。
      ガルーのリーダーフランネルは、一行にガルーの毛皮を狙うなら命のあるうちに引き返せと告げる。
      カムイはただこの山を通りたいだけと説明し、敵意は無いと武器を置く。
      カムイの誠意が通じ、フランネルは一行の通過を許した。
      その時、突然魔法具による爆発が起き、ガルーの一人が犠牲になる。
      カムイはマクベスの罠を疑うが、フランネルはカムイが騙し討ちを仕掛けてきたと思い込む。仲間の仇とカムイに襲い掛かるフランネル。
      咄嗟にスズカゼが間に入り、フランネルの攻撃を防ぐ。スズカゼは、この状況では誤解を解くことは無謀、応戦すべきと主張する。カムイはガルーを巻き込んだことを悔やみながらも、仲間に応戦の指示を出した。
    • &bold{(カムイとスズカゼの支援レベルがA未満の場合)}
      ガルーを返り討ちにした一行。カムイは決して許されないことをしたと悔やむ。
      あなたに罪はないとスズカゼが慰めるが、カムイはガルーを倒した事実は背負っていかねばならないと答える。
      それを聞いたスズカゼがおもむろに語りだした。
      「優しいですね、カムイ様。私は…あなたにのしかかる重圧を取り除いて差し上げたい。
      私はあなたのような人にこそ、お仕えしたい。よろしいですか?白夜の王城兵士のうち、高い実力や家柄を持つものは…時期が来れば特定の主君を決め、忠誠を誓います。」

      しかし、スズカゼはいまだに決まった主君を持っていないという。
      「長い間…王城に仕えていても、人に仕えたことはありませんでした。私はずっと主君を決められぬことに悩んでいましたが…それはきっと、あなたに仕えるためだったのです。
      カムイ様…わたしは、あなたに仕えると決めました。私が忠誠を誓う主君はあなたです。
      それに、あなたに罪があるというのなら、私にも罪があります。私はあなたに…いくら謝っても許されないことをしました…」

      その時、再び爆発が起こり、二人の立つ崖が崩れ始める。足場が崩れ、落ちそうになるカムイの手をスズカゼが掴む。
      「この手は離せません、カムイ様。私は、今こそ罪を償わなくては。私のせいで、あなたは暗夜王国に連れ去られたのです…!
      あの日、シュヴァリエ公国にお供していた私は…暗夜王国の軍勢がこっそりと公国内に入るのを見ていたのです。それなのに、まだ幼かった私は、その意味に気づかずに…」

      カムイはお前のせいではないと返すが、スズカゼは更に続ける。
      「いいえ…代々、白夜王家に仕える忍びの家柄である私にとって、それは万死に値する愚かさでした。
      にもかかわらず、女王となられたミコト様は、私をお許しくださり、傍に置いてくださった。それは、きっとこのときのため…」

      その時、天馬に乗ったヒノカが駆け付け、二人を助けようとする。
      しかし、カムイを掴むスズカゼの足元まで崩れそうになる。救出が間に合わないと判断したスズカゼは、上空のヒノカに向かってカムイを放り投げた。
      「お許しください…私はずっと、あなたの幸せを願っております…どうか生き延びてください…私のたった一人の主君…カムイ様…」
      そう言い残し、スズカゼは落ちていった。
      「あ…、ああ…!スズカゼ、スズカゼ…っ!うわああああああああああーーーーっ!!!!」
    • 行軍を再開し、山頂に着いた一行。
      そこは光の届かぬ暗夜王国で、唯一太陽を望める場所だった。暖かな光にスズカゼを思うカムイ。
      「…………ありがとう、スズカゼ…お前の思いは無駄にはしない。きっと、この闘いに勝利してみせる。
      だから、太陽の見えるこの場所から…見守っていてくれ。…スズカゼ…!」
    • (カムイとスズカゼの支援レベルがA以上の場合)
      ガルーを返り討ちにした一行。決して許されないことをしたとカムイは悔やむ。
      あなたに罪はないとスズカゼが慰めるが、カムイはガルーを倒した事実は背負っていかねばならないと答える。
      それを聞いたスズカゼはおもむろに語りだす。
      「優しいですね、カムイ様。そんなあなただからこそ、私は忠誠を誓っているのです。
      辛い時は、いつでも言って下さい。私はいつでも、あなたのお傍におります。」

      その時、再び爆発が起こり、二人の立つ崖が崩れ始める。足場が崩れ、落ちそうになるカムイの手をスズカゼが掴む。
      崖の下にも魔法具を見つけたスズカゼは、わざと爆発を起こし、その爆風を利用してカムイを引き上げた。
    • 行軍を再開し、山頂に着いた一行。
      そこは光の届かぬ暗夜王国で、唯一太陽を望める場所だった。その温かさに、カムイはいつか暗夜と白夜の両国でこの太陽の恵みを分かち合えればと思う。
      そして、やむなく倒したガルーや、民の為にも立ち止まってはいけないと、改めて勝利の誓いを立てた。
  • 問題点
    • 国境を突破した後になって、「さて、どうやって王都まで行こうか」と考え出す一行。
    • 街道沿いに正面から堂々と押し通るという選択肢は最初からない。一応正義の戦争なのに…
    • 戦闘までの運びが雑。暗夜軍もこんな場所に罠を仕掛けられるのなら、他にもっと良い手がありそうなものだが。
      まあ、正義のカムイ一行とガルー達が戦う理由付けの為には必要だったのだろう。そもそもガルーを出す必要が…などとは言ってはいけない。
    • 更にクリア後の展開も雑。爆発が起きたシーンをよく読むと「カムイ、あの頂を見ろ!さっき爆発したものが、あそこにも!」とクリア後に起こる崖崩れの伏線(?)が張られている。
      それにも拘らずカムイはわざわざ崖まで行く。……ライターはカムイの頭の悪さを強調したいのだろうか。
    • スズカゼ突然の死!直前の告白は支援Aの内容ほぼそのままであり、これ以前にカムイとスズカゼの支援レベルがAに達していれば、死亡イベントは回避できる。
      とはいえ、初見でこの死亡イベントを見抜いて回避したプレイヤーは少ないだろう。
    • 死亡・生存イベントの違いは、崖下の魔法具を見つけるか否かというもの。しかし、死亡ルートのスズカゼは単独でカムイを引っ張り上げている。
      べらべらと喋っていないで、さっさと引き上げればよかったのではと思わずにいられない。
    • 呆然とするプレイヤーそっちのけで亡きスズカゼに勝利を誓うカムイ。イイハナシカナー?

  • 16章「歓楽の宮殿」のあらすじ
    • カイエン峰越えに成功した一行は、暗夜軍から身を隠しながら進み、賭博の町マカラスに立ち寄る。
      だが、そこで仲間が病によって倒れてしまう…(作中あらすじ)
    • ガロンに、カムイ一行がカイエン峰を通過したことを報告する暗夜の軍師マクベス。
      しかしガロンは、既に知っていると答え、仕掛けた罠も意味を為さなかったようだと、静かにマクベスの失策を責める。
      マクベスは、一行が次に立ち寄る町で殲滅してみせると言った。
      マカラスに着いた一行。カムイはタクミの調子がおかしいことに気付く。
      サクラ曰く、特殊な風土病の症状で、放置すると死につながりかねないという。さらに、治療には特別な薬草が必要だが、暗夜の領内で入手するのは難しいとも。
      そこに、リョウマがマカラスにあるガロンの別邸に向かうことを提案する。
      ガロンの別邸、通称マカラス宮殿には王国一の医師が常駐し、世界中の薬剤が貯蔵されているという。
      ただし宮殿には、兵士も常駐するため戦闘は避けられない。カムイは、それでもタクミの命には代えられないと、宮殿に向かうことを決めた。
    • 宮殿に侵入した一行は、カムイの従者の一人で、フェリシアの姉でもあるフローラと出くわす。突然の再会に驚く両者。
      フローラは、このままでは見つかってしまうと、屋敷の離れに案内する。離れに移り、事情を明かすカムイ。
      すると、フローラは自分が薬を探してくるという。フローラの申し出に感謝する一行。
      そこにマクベスが現れ、一行を攻撃する。
      何故自分たちの居場所が分かった、シュヴァリエで反乱軍を襲ったのもお前かと問うカムイ。
      しかし、マクベスは「はあ?なんでも人のせいにするのはやめていただきたい。
      その質問はむしろ、あなたの大切なお仲間にすべきではないのですかな?」
      と答え、カムイの動揺を誘う。
      フローラはガロンの別邸を破壊するつもりかと脅し、引き下がらせようとするが、マクベスは構わず攻撃する。
      「私はもう、これ以上ガロン王様を落胆させるわけにはいかないのですよ。あなたはこの場で死ぬのです…!裏切り者の…カムイ王子よ!」
    • 襲い来る暗夜兵を倒し、マクベスを追い詰めた一行。
      カムイはマクベスに情報の出所を吐かせようとするが、幻影魔法によって逃げられてしまう。
      「そちらは幻影です。やはり、詰めが甘いですな…カムイ王子。
      可哀想なあなたに、ひとつ教えて差し上げましょう。…コウモリはすでに、あなた方の中にいる。」
    • マクベスは逃がしたものの、薬を見つけ出し本来の目的は達した一行。薬を飲んだタクミは穏やかな寝息を立てている。
      フローラはこれからの計画を尋ねる。マクベスに居場所が知られた以上王都への道は閉ざされたも同然、この状況をいかに打開するつもりかと。
      「…そうだな。だが、そうだとしても、俺たちはもう、進むしかない…」
      それを聞いたフローラは、彼女の出身地でもある氷の部族の村に向かうことを提案する。
      まだ暗夜王国の支配を強く受けていない部族の村なら、一時的に匿うことができるという。
      カムイは村に迷惑がかかると躊躇するが、フェリシアの勧めもあって村に向かうことを決めた。
      その時、ベッドで寝ているはずのタクミがカムイに警告する。
      「すぅ…すぅ…う…ん……カムイ…兄さ……気を…つけて……見えるものだけが…全てじゃないんだ…兄さん……あれを倒さなければ、闘いは……終わらない……本当の平和は……決して……」
  • 問題点
    • (名前だけ)賭博の町マカラス。それらしい描写は一切無い。
    • 街に入ったところで発生するRPG定番お使いイベント。なお、目的のアイテムはその町にある模様。
    • やたらと暗夜領内に詳しいリョウマ。その役割は本当にリョウマが担うべきだったのか。
    • 先の失策の挽回に焦り気味のマクベス。泳がせているわけではなかったのか。
    • タクミの意味深な寝言。果たして倒さなければならない「あれ」とは?

  • 17章「氷の別離」のあらすじ
    • マクベスの言葉が小さな棘となって心に残ったまま、一行はフローラの勧めに従い、氷の部族の村へと向かう。
      その村でカムイたちはマクベスの言葉の意味を知ることになる。(作中あらすじ)
    • フローラの案内の下、氷の部族の村へと向かう一行。幸いにも、マカラスを出てから一度も暗夜軍に見つかることなく、順調に進んでいた。
      「…コウモリはすでに、あなたがたの中にいる。」マクベスの残した言葉が気になるカムイ。
      カムイの様子を気にして話しかけてきたリョウマに、マクベスの言葉がどうしても引っ掛かると打ち明ける。
      それを聞いたリョウマは「…らしくないな、カムイ。
      お前は今、この軍の将だ。将が将であり続けるためには、皆から絶対的な信頼を得ることが必要だ。皆を信じ、そして信頼されるお前がそんなことではどうする。
      聞けばお前は…かつて敵だったゾーラという暗夜兵を信じ、そして仲間にしたそうだな。その頃のお前は、どこにいってしまったんだ?」
      と発破をかける。
      しかし、カムイは「あの頃と同じにはいかないさ…あれから、色々ありすぎた。俺はもう、何も知らなかった頃の俺じゃないんだ。」と自嘲気味に答えた。
      少し考えて、俺のことを信じているかと問うリョウマ。
      カムイはもちろんと答える。
      更にリョウマは、きょうだいたちは?サイラスや他の皆は?と問う。
      当然信じていると答えるカムイ。しかし、その理由を問われると答えられない。
      「…何も言えないだろう。お前はまだ、手放しで人を信じている。それがお前の弱さ。そして、強さでもあるんだ。
      皆は、カムイのその力に惹かれ、こうしてここにいる。だから、お前だけは最後まで、皆のことを信じていろ。」

      リョウマの励ましに元気づけられたカムイは、改めて仲間を信じぬく決意を固めた。
    • 氷の部族の村に着いた一行。しかし、それはフローラの罠であった。
      暗夜を裏切ったカムイを始末するため、マカラスで再会した時から演技をしていたのだ。
      フローラは、カムイを始末すればガロンも裏切りも許してもらえるはず、だから一緒に戦いましょうとフェリシアに説く。
      しかしフェリシアは、自分の正義を貫きカムイを守ると宣言する。それを聞き、私もあなたのようにそう言えたらと呟くフローラ。
      しかし、すぐに気を取り直しカムイたちに襲い掛かった。
    • 氷の部族を殺さず制圧した一行。フローラは部族を守るため、ガロンの言いなりになっていたことを明かす。
      カムイは暗夜を裏切った自分のせいだと謝るが、
      フローラは、理由はどうあれ慕っていた主人に刃を向けた自分は天罰を受けるべきと言い、自身に火をつける。
      フェリシアは氷の魔法で火を消そうとするが、更に火の勢いは増していく。
      「水は…どこかに水は無いのか!?」為す術の無いカムイたちは、死にゆくフローラを見つめるしかなかった。
      「…………許さない…フローラに、こんな残酷な選択をさせて…待っていろ…ガロン王。必ずおまえを倒してやる……必ず。」
  • 問題点
    • リョウマと合流したにも拘わらず、何故カムイが指揮を執り続けているのだろう。
    • リョウマは、理由も無く手放しで人を信じることがカムイの弱さであり、強さでもあるという。それ、ただの馬鹿では?
    • 雪の中、突然火に包まれるフローラ。姿勢よく火に包まれながらの長台詞は実にシュール。
    • 「駄目だ…逝ってはだめだ…!お前は絶対に助けてみせる…っ!」とカムイは言うが、実際は何もしない。
      身に着けているマントを被せたり、積もった雪の中に押し倒したりと、取れる手段はあったはずだが……人形劇の都合だろうか、立ったまま微動だにしない。
    • フローラの死に、打倒ガロンの決意を新たにするカムイ。イイハナシダナー()
+ 18章~23章までのあらすじと問題点
  • 18章「暗夜王子レオン」のあらすじ
    • フローラの悲しい最期に、改めてガロン王を倒すことを強く決意するカムイたち。
      王城へと急ぐ途上、王国で最も闇が深いという森へとさしかかる。(作中あらすじ)
    • 天蓋の森を進む一行の前に、ノスフェラトゥを引き連れたレオンが現れ、白夜の人間の力を吸い取る沼を作りだし攻撃する。
      「まさかこの沼は、光を…白夜王国の人間を、倒すためのものなのか!?」
      「逃がさないよ…。夜のない世界で生きてきた奴らは…闇の力に耐えることなどできないんだ。」

      闇の力を受けても平気なカムイに、レオンはお前は本来なら暗夜に付くべき人間だと責める。
      更にレオンは、昔から、自分よりマークスやカミラに大事にされるカムイが気に食わなかったと告白する。
      「そんな…レオン…俺のことを…そんな風に…」
      「裏切り者め…今ここで…死ぬがいい。」
      「レオ―――――ン!!!!!!」
    • 戦闘に勝利したカムイ。しかし、レオンはどちらかが死ぬまで闘いは終わらないと抵抗する。
      弟を殺したくないカムイは戦争の無意味さを説くが、レオンはそれを甘い理想と切り捨てる。
      戦争とは殺し合いであり、負ければ全てを失うもの。だから、どんな手を使っても勝たなくてはならないと。
      「違う!白夜王国の人達は…暗夜王国から帰ってきた俺に対しても、同じ人間として接してくれた。
      暗夜王国の王女だったアクアのこともだ!ガロン王は間違っている。闘いを終わらせるには、彼の間違いを…お前の考えを、正すしかない!」

      互いに武器を構える両者。カムイは何故攻撃しないと問うが、レオンは答えられない。カムイは更に訴えかける。
      「信じてる…レオンは俺を殺さないと。裏切り者の俺がこんなことを言う資格はないのかもしれないが、
      俺だってレオンと闘いたくはない。なぜなら俺はお前が…レオンのことが、今でも……大好きだから。」
      「…!!……ごめん、兄さん……嘘だよ、嫌いだなんて、嘘だ…」

      無事、和解した二人。カムイは戦争を終わらせるため、力を貸すよう頼む。
      「そんな…僕にも裏切れっていうの?父上を…マークス兄さんや…みんなを裏切れって…殺せっていうの!?
      カムイ兄さん…僕は…どうすればいいんだ!?」

      迷うレオンに、答えは自分で見つけるしかないと説くアクア。
      そして、その助けになればと水晶を取り出し、レオンに渡す。
      「これは…?」
      「ごめんなさい…この水晶の正体は私の口からは言えないわ。…けれど、きっと導いてくれるはずよ、あなたの進むべき道の答えを。
      だから…あなたの真実は、あなた自身の目で見てきて。」
    • 水晶を受け取ったレオンは、アクアに「あなたは暗夜王国から連れ去られた王女だと聞いている。
      つまり…僕の姉にあたる人だとね」と確認する。しかし、アクアは私はレオンの姉ではないと答える。
      「ああ。僕もそう感じている。じゃああなたは、どこから来た何者なのか。それがわかれば、僕が出すべき道の答えもわかるのか?」
      「ええ。」

      何かに納得したのか、カムイに王都に戻ると告げる。
      そして、暗夜を裏切りきょうだいを悲しませたことだけは許せない、アクアの言葉に偽りがあれば再び敵対すると宣言し、カムイもそれを黙って受け止めた。
      でもその前に、マークス兄さんにやられてしまうかもね、と軽口をたたくレオン。
      一転、真面目な表情でマークスは次元が違う、ここにいる全員でかかっても勝つことはできないと告げる。
      ならどうすればいいのとアクア。
      レオンは、ノートルディア公国に居る『虹の賢者』に会いに行けと答え、
      「マークス兄さんは彼に会い「何か」を得て、暗夜最強の騎士になった。…でもそこに行くには兄さんたちが今まで来た道を、半分以上戻ることになるけど。」と続けた。
      リョウマが、ノートルディア公国とは暗夜王国と白夜王国間の海上に位置する国で、一度ミューズ公国まで引き返す必要があると補足する。
      カムイは少し考えて、ノートルディア公国に向かうことを決断した。
      きょうだいたちも、次々にカムイの判断に従うと告げるのを見て、レオンは古びた書物を差し出した。
      それはワープの書といい、一瞬でノートルディア公国まで行ける道具だという。
      「ほぉ、一瞬でノートルディア公国に………って、
      えぇーーーーーっ!!?い、いい、一瞬で行けるのか!?ノートルディア公国まで!?」

      更には、この書を使った場所に戻ってくることもできるという。
      レオンから至れり尽くせりの助力を受け、一行はノートルディア公国に向かった。
  • 問題点
    • 父親が起こした(動機不明の)戦争ということは棚に上げて、敵に説教するレオン。御託を並べる前に、ガロンをどうにかしてほしいものだが。戦争で負けることよりパパに逆らうことの方が恐ろしいか。カムイもそこを指摘すべきでは。
    • 白夜に力を貸す=ガロンやマークス達を殺すという極端な思考。
      ガロンはともかく、マークスが説得に応じるはずもないと考えてのことかもしれないが、マークスがそこまでガロンに従う理由は何だったか。
      たとえいかに説得が困難だろうと、挑戦せずに諦めるのは少々情けない。
    • どこからか水晶を出しレオンに渡すアクア。果たしてこれは一体?説明できないのは何故なのか?
    • レオン曰く、マークスは次元が違うとのこと。
      しかし、12章ではちょっと鍛えたユニットがいれば倒すこともできる(紋章の謎2部のハーディンや蒼炎の軌跡の漆黒の騎士のように絶対に勝てないわけではない、むしろフェニックスなら「絶対に負けない」)上に、6章に至ってはリョウマとタイマンで敗北している為、今一つ説得力に欠ける。セリフだけじゃなくてちゃんとゲーム上でも表現してください。
    • 都合よくワープの書を持っているレオン。更に都合のよいことに往復可能とのこと。
      一度しか使えないというのも、実にシナリオに都合がよい。

  • 19章「虹の賢者」のあらすじ
    • レオンの助けを得て、知恵の国ノートルディア公国に向かった一行は、
      マークスを暗夜最強の騎士にした虹の賢者と会うために命がけの試練を受けることになった。(作中あらすじ)
    • ワープの書により、ノートルディア公国に着いた一行。ここは小国ながら難攻不落と名高く、暗夜王国も手を出していないはずとリョウマは言う。
      カムイは虹の賢者の情報を集めようと、近くにいた老人に話を伺う。
      命が惜しければ、虹の賢者に会うことは諦めた方がよいと忠告する老人。曰く、虹の賢者の元に向かい戻ってきた者は、過去にマークスを含めて四人のみ。
      一人目は白夜王スメラギ、二人目は暗夜王ガロン、三人目は名も知らぬ騎士だったという。
      カムイは危険は覚悟の上と虹の賢者の居場所を聞き出し、ノートルディア山の頂上にあるという七重の塔に向かった。
    • 塔を守る番人を倒し、最上階に着いた一行。
      しかし、その奥にある扉を開けると、虹の賢者について話してくれた老人の元に戻っていた。
      まさかと驚くカムイに老人は、わしこそが虹の賢者と明かす。
      カムイは戸惑いながらも、力を与えていただけるのかと尋ねる。
      「ふむ…特別な力、のう…その力はわざわざわしが与えずとも、あの数々の試練を乗り越えたお前さんたちのものになっておる。
      試練に挑む前と比べて、体が軽くなっておるのを感じんか?あの試練で身に付いた実力こそ、ここで得られる力なのじゃよ。」

      ありがとうございます!と礼を述べるカムイ。
      更に、虹の賢者はカムイに、
      神刀『夜刀神』を継ぐ者は、真の平和のために『炎の紋章』の謎を解き明かす運命にあると告げる。
      そして、タクミに白夜の神器『風神弓』を掲げさせる。
      「『風神弓』を継ぎし者、『夜刀神』を継ぎし者よ。
      互いを見、互いを思うのじゃ。その想いこそが『炎の紋章』を動かす…」
      「――我は神刀を鍛えし者、禁忌を犯せし者、伍色を紡ぎし者…我が名に応えよ『炎の紋章』よ――」

      賢者がそう唱えると、夜刀神は姿を変える。カムイはこれが『炎の紋章』かと尋ねるが、虹の賢者は否定した。
      「いんや、これはまだ道半ば…真の『炎の紋章』の姿ではない。じゃがいずれ…そこに至るであろう。いずれ、な…」
      カムイは改めて虹の賢者に礼を述べ、暗夜へと戻った。
  • 問題
    • 王族に混じって名を連ねる名もなき騎士。興味をそそられるが、この設定が活かされることはなかった。
    • 試練を乗り越えた時、特別な力を授かる……と思った?ただの高所トレーニングでした。
    • 虹の賢者のいう炎の紋章の謎とは、暗夜の神器『ジークフリート』と『ブリュンヒルデ』、白夜の神器『雷神刀』と『風神弓』、そして『夜刀神』の五つが揃えることで『炎の紋章』が完成するというもの。インビジブル・キングダムルートでは勿体ぶらずに教えてくれる。
    • もちろん、炎の紋章が完成するのはインビジブル・キングダムルートのみ。ルート分割の為にも詳しいことは話せんのじゃ。

  • 20章「黒竜砦」のあらすじ
    • 虹の賢者に、夜刀神の新たな力を授けられた一行。再び天蓋の森に戻り王城へ向けて進み始める。
      だが、途上の砦に罠が待ち受けていた。(作中あらすじ)
    • 虹の賢者から貰った地図を頼りに、天蓋の森の北東にある黒竜砦に着いた一行。
      この砦は大昔に実在した黒竜と呼ばれた竜の遺骸を利用しているという。
      暗夜兵の姿が見えないうちにと、砦に侵入する一行。しかし、それはマクベスの罠であった。
      ガロンから賜った魔法具で、いにしえの地竜『黒竜王』を甦らせたマクベスは、カムイたちを竜の胃の中に閉じ込めたのだ。
      カムイは胃壁に刀を突き刺すが、跳ね返されてしまう。
      竜の体内に武器や魔法は通じないと嗤うマクベス。マクベスはノスフェラトゥを呼び出し、姿を消した。
      絶体絶命の危機に陥ったカムイに、アクアは私の歌なら竜を甦らせた呪いを解くことができるかもしれないと提案する。
      カムイは、またアクアが呪いを受けることになると難色を示すが、ここで全滅するよりマシと、アクアに押し切られる。
      歌の力を十分に発揮するためにも、ノスフェラトゥを減らしてほしいというアクアの願いを受け、カムイは皆に戦闘の準備を呼び掛けた。
    • ノスフェラトゥを片付け、歌いだすアクア。竜も元の砦に戻り、一行は無事脱出する。
      カムイはアクアの体調を気遣うが、アクアは心配ないとカムイから離れようとする。
      しかし、呪いはアクアの姿を消してしまいそうなほどに強まっていた。
      その姿を見たカムイは、もうこれ以上隠し事はしないでくれと訴える。
      隠しきれないと考えたのか、説明を始めるアクア。
      呪いを打ち消す歌は、かけられた呪いが強力なほど、アクアに返ってくる呪いも強力なものになると話す。
      更に、最悪の場合、肉体が戻らないまま消えてしまうとも。
      事情を知ったカムイは、もう歌わないでほしいと頼むが、アクアは頑なに拒む。
      以前言ったように、この歌が無ければ、ガロン王は倒せない、この戦争は終わらないと。
      それでも納得できないカムイにアクアは、この戦いを終えて平和になった世界で皆と暮らす夢がある、だから消えたりしないと言った。
      「私を信じて、カムイ。今度こそ、嘘は言っていないわ。
      歌のこと、呪いのこと、私の夢のこと…みんな本当だから。私は…絶対に、消えたりしない。」
      「…わかった。信じるぞ、これからもずっと。
      その夢を一緒に叶えよう。俺は絶対に、お前を消えさせたりしなんかしない。約束だ、アクア。」
  • 問題点
    • いつの間にか、虹の賢者から地図を貰ったことになっている。ちなみに、19章を読み返してもそのような描写は無かった。
    • 14章に続いてガロンを倒すには歌が必要と説くアクア。つまりガロンは、何者かに呪いをかけられているということ。タクミが寝言で漏らした「あれ」が怪しく思えるが……?

  • 21章「燃える滝」のあらすじ
    • 黒竜王の体内から抜け出した一行は王都を目指して川を進む。
      対岸の船着き場までは、相当の距離があるはずだが、賢者から渡された地図は意外な場所を目的地としていた。(作中あらすじ)
    • 一行が罠を脱したことを知らされたものの、すぐに一行の中のコウモリが羽ばたく時が来ると、意に介さない様子のガロン。
      それを覗き見ていたエリーゼに、マークスはガロンの部屋に近づかないよう忠告する。
      エリーゼは涙を浮かべ、どうすれば以前のように家族一緒に居られるのと尋ねる。
      白夜王国を征服すれば、すべては元通りになる……今は、そう信じて闘うしかないとマークスは答えた。
    • 王都を目指して川を渡る一行。リョウマは、白夜王国に残る軍師ユキムラから、天馬を使って戦況の報告があったことを伝える。
      「ユキムラは今も王国軍を指揮し暗夜の侵略を耐え忍んでくれていると。
      だが最近ではフウマからの刺客も現れ、白夜王国領内でも争いが絶えないとのことだった。…おそらく、もう長くはもたない形勢だろう。」

      危機感を抱いたカムイが、船が着くまでどのくらいかと尋ねると、
      リョウマは少なく見積もってもあと一昼夜、
      タクミが地図に記された目的地はすぐそこと答える。
      意見の食い違いに地図を見直すと、目的地のそばにデーモンフォールという走り書きを見つける。
      デーモンフォールとは、暗夜王国の民も近づかない怪物の徘徊する滝壺で、かつてはノートルディア公国の領地だったという。
      一刻も早く王都に辿り着く為、一行はデーモンフォールに向かった。
    • ゴーレムや謎の兵を倒し、デーモンフォールの奥に辿り着いた一行。地響きと共に壁が崩れ、洞窟が姿を現す。
      「この感じ…この洞窟に流れる空気は…王都ウィンダムのものです!」とジョーカー。
      カムイは覚悟を決めて洞窟へと進んだ。
  • 問題点
    • 白夜を征服すればすべて元通りと考えるマークス。
      たしかに、白夜を滅ぼし上機嫌となったガロンなら、カムイの反逆も許されるかもしれない(少々楽観的すぎる気もするが)。
      ならば善は急げ、さっさと領内に勢揃いした白夜の王族を捕えてしまおう。
      戦争の終結が遅れるだけ、ガロンのカムイに対する心証が悪くなるかもしれないぞ。
    • いきなり船に乗って登場する一行。一応は暗夜領内なのだが、特に問題は無かった模様。
      暗夜軍の警備がザルなのか、それとも民の協力を得られたのか。暗夜の内情を描く良い機会だったように思う。
    • そして相変わらず正面から絶対に暗夜軍と戦いたがらない。悪い意味で戦記物的でないRPG的なシナリオ運びである。
    • 船に乗った後で地図を確認する一行。こんな調子でよくここまで来れたな……。無能な暗夜軍に大分助けられている。
    • 王族不在の白夜王国をまとめ、暗夜の侵攻を防ぐユキムラ。
      王族はガロンを暗殺すべく、全員が暗夜王国に潜入中。馬鹿馬鹿しい話だが、キャラクター達は至って真面目。
    • 暗夜王都から近い位置にあるデーモンフォール。
      かつてはノートルディア公国領だったというが、虹の賢者の居たノートルディア公国は遥か南東の海上にある(ワールドマップ参照)。
      この設定以外からは微塵も感じられないが、大昔は大陸一の大国だったのかもしれない。

  • 22章「死したる王都」のあらすじ
    • デーモンフォールを越え、ついに暗夜王国の王都にたどりついたカムイたち一行。
      城壁内には難なく潜り込めたが、そこで予想外の相手と闘うことになる。(作中あらすじ)
    • 暗夜の王都に潜入した一行。しかし、王都というのに出歩く人影も無く静まり返っている。
      「用もないのに外をうろつけば、野盗かノスフェラトゥの餌食になります。そういう国なのです、暗夜王国とは。」とサイラス。
      そして、僅かな食べ物と明かりを取り合い、内で争うばかり。だから太陽を求めて他国を侵略するしかなかったと語る。
      それを聞いたリョウマは、戦が終わり白夜王に即位した暁には、暗夜王国に無償で食糧を与えるとサイラスに約束した。
      そんなやりとりをしているうち、賊に囲まれた一行。カムイは戦闘準備の指示を出した。
    • 賊を返り討ちにした一行。賊の頭目アシュラを捕虜としたところ、アクアが聞きたいことがあると言い出す。
      かつてアクアは白夜の手によって連れ去られたとき、見たこともない地下通路を通ったという。
      盗賊の頭ともなれば知っているのではと尋ねるアクア。
      アシュラは知ってはいるが、大金を積まれでもしないと教えられないとからかうように答えた。
      しかし、リョウマが身分を明かし、支払いを確約するとアシュラの態度が一変する。
      アシュラはコウガ公国の忍びで、かつては白夜王国に仕えていたという。
      カムイはタクミに、初めて耳にしたコウガ公国について尋ねる。
      かつてコウガ公国はフウマ公国同様に優秀な忍びを輩出する国だったが、今はフウマ公国に滅ぼされその領地はフウマのものだという。
      「今思うと、おそらくその頃からフウマは暗夜王国の手の内にあったのかもね。」とタクミ。
      アシュラはコウガ公国の民は国を追われ、白夜王国に戻ることすら叶わず、
      暗夜王国に流れるしかなかったと、賊に身をやつした経緯を語る。
      リョウマは、辛い思いをさせたと謝罪し、アシュラに協力を願う。
      「リョウマ様……はい、俺でよければ、いくらでも協力しましょう。金や褒美も必要ない。
      ただ…もし叶うのなら、あなたが即位された暁には、亡きコウガ公国の再建のために力を貸してください。
      俺の願いはコウガ公国の再建…それだけです。」
      「わかった。約束しよう。」

      話もまとまり、一行は秘密の地下通路がある、王都の地下街に向かった。
    • 地上とは打って変わって、賑わいのある地下街に驚く一行。
      まるでこちらが本当の王都のようだと漏らすカムイに、的を得た表現だとアシュラは答えた。
      「ここは王や軍の目の届かない、庶民の生活のための町だ。俺たちの本当の生活は地上の無人の王都にではなく、ここにあるんだよ。」
      貧しくも活気のある光景を目にし、この人々とならきっと友好を築けるだろうとリョウマは語った。
    • 地下街を進む一行は花売りに扮した暗夜の王女エリーゼと遭遇する。
      エリーゼの乳母カシータの家に場所を移し事情を聞くと、城の兵士や遊んでくれる臣下は戦争の話ばかりで構ってもらえず寂しくなったため、カミラに教わった地下通路を使って地下街に来るようになったという。
      そこで偶然、カシータに出会い、今は月光花という花を売る手伝いをしているのと笑顔で話すエリーゼ。
      しかし、ガロンの話になるとその表情は曇る。
      近頃のガロンは気に障るとすぐに人を殺し、その表情もどこか虚ろで、マークスも別人のようだと話したという。
      マークスによると、昔は今ほど残酷ではなく、王としての威厳や魅力があり、他国を支配することもなかった。
      しかし、シェンメイという王妃がいなくなった後から、様子がおかしくなったという。
      聞いたことの無い名前だと漏らすカムイに、昔を知るカシータが説明を始める。
      シェンメイはマークスの母であるエカテリーナ妃が亡くなった後に迎えられた王妃だったが、王妃となって間もなく死去し、またそのことでガロンが酷く荒れたこともあり、誰もその名を口にしなくなったという。
      更に、シェンメイはアクアによく似た面立ちの美しい方だったと語る。
      「それは当然だな」とリョウマは、アクアが暗夜の王女であることを明かし、ガロンとシェンメイの間に出来た子だったのだろうと予想した。
      突然姉が出来たことを喜ぶエリーゼに、言葉を濁すアクアだった。
  • 問題点
    • 王都に蔓延る野盗やノスフェラトゥを野放しにしている暗夜軍。マークス「何てことを…!父上が悪であるはずがない。」レオン「どんな手を使おうと、 闘いは勝たなくてはならない!負ければすべてを失うんだ。領土も、民も、家族も、そして命さえも!」
    • 市街地で戦闘した後に「俺たちがここにいることは知られてはいけないんだ。」と話すリョウマ。そして、市街地で戦闘があったにも拘らず、全く姿を見せない暗夜軍。
    • 安請け合い連発のリョウマ。結果、ぽっと出の亡国が戦後再建されることとなりました。ぽっと出のアシュラ君も恩義を感じて協力してくれるそうです。
    • 寂しくなったからと地下街に逃げるエリーゼ。そこで目にした民の窮状をマークスに訴えたりはしたのだろうか。……まだ子供だからわかんないか?プレイ次第では本編中に子供を産むけど。
    • ここに来て更に深まるアクアの謎。両親について触れられると、露骨に態度が変わるアクアだが、カムイ以外は気付かずリョウマの言葉が正しいものと誤解してくれる。
    • レオンに対しては姉ではないと言い切ったアクア。となると、このリョウマの予想は少々おかしいような……?

  • 23章「暗夜王女カミラ」のあらすじ
    • かつては白夜王国に仕えたというアシュラの案内で、王都の地下街を通って秘密の通路へと進む一行。
      だが、王城へ続くその通路では難敵が待ち受けていた。(作中あらすじ)
    • ガロンやマークスを説得すべく同行を申し出たエリーゼを加え、秘密の通路を進む一行。
      エリーゼはガロンの居る王城へと続く通路は迷路のように入り組んでおり、非常に危険だと説明する。
      不安がるエリーゼにカムイは、もし何かあっても俺が守ってみせると言ってみせた。
      「ほんとに!?ありがとう!カムイお兄ちゃん、大好きっ!一番好き好き好きーっ!!」
      「あれは…エリーゼ様…?」
      「ああ。間違いない。早くカミラ様にお知らせしないと!」

      地下通路を進む一行の前にカミラが姿を現す。
      エリーゼの臣下から、エリーゼが白夜兵に連れ去られたとしか聞いていなかったカミラは、カムイを見て驚く。
      「エリーゼと一緒だということは…帰ってきてくれたのね?私たちの元に…暗夜王国側に…!!」
      カムイは否定するが、カミラは聞こうとしない。
      「ええ、わかっているわ。安心していいのよ、カムイ。あなたには罪はないの。あなたの悪い友達が、あなたを騙してるだけだもの。
      …だからね、カムイ。あなたとエリーゼ以外の、全員を殺すわ。
      白夜側の人間がみんな死んでしまえば、あなたはまた…私たちと一緒に暮らせるでしょう?」

      カミラはエリーゼの説得にも全く耳を貸さず、戦闘が始まってしまう。
    • 戦闘を終えたカムイは、カミラに事情を説明し、誤解を解くと、
      戦争が終わり白夜と暗夜が友好関係を結べば、白夜の王子としてではあるが、カミラの元に戻ってこれると説いた。
      カミラも平和になってきょうだい揃って過ごせるならと納得するが、戦闘の疲労から気絶してしまう。
      カミラの為にも戦争を終わらせると強く決意したカムイだった。
  • 問題点
    • 地下通路ではしゃぐエリーゼ。当然、敵に見つかる。誰も注意しなかったのか。
    • 弟妹の説得にも全く耳を貸さないカミラ。誰かに唆されたようには見えなかったが、13章でカムイが話したことは忘れたのだろうか。……戦闘前に説得されたらゲームにならないから仕方ないか。

+ 24章~エンディングまでのあらすじと問題点
  • 24章「星竜の涙」
    • 地下の迷路を進む一行は、王城の中に入り込むことに成功する。
      しかし、迷路の出口は意外な場所へと通じていた。一行はそこで憎き仇敵と再会する。(作中あらすじ)
    • 地下通路を抜けた一行は、城内の練兵場に出るが、丁度居合わせたガンズの部隊に見つかってしまう。
      殺されたギュンターを思い出し、ガンズに勝負を挑むカムイ。ガンズは部下をけしかけるが、相手にならない。
      お前の部下はこの程度かと挑発され、ガンズは部下全員に一斉攻撃を命じる。
      数に押され、カムイに隙が出来た瞬間ガンズが襲い掛かる。
      「!?しまった…っ!」
      その時、どこからかリリスが飛び出し、ガンズの攻撃からカムイを庇う。
      「リリスーーーーーっ!!リリス、しっかりしろ、リリス…っ!リリスっ!!!!」
      「許さない…ガンズっっっ!!!!!お前だけは…お前だけは許さないっ!!お前は俺がこの手で討ってやる…っ!!!!」
    • ガンズを討ち取った一行がリリスに駆け寄ると、リリスが人の姿に戻る。
      「…ああ…星竜モローの…情けかしら…最期に…この姿に戻れるなんて…」
      リリスはとても幸せだったと言い残し、息を引き取った。
      何故リリスが死ななければならなかった、こんな闘いに意味はあるのかと涙を流すカムイ。
      リョウマは泣いてもリリスは喜ばないと、敢えてカムイに厳しい言葉をかける。
      「いいか?リリスがその命と引き換えてでもお前を守ったのは…
      お前が、幾多の悲しみや苦しみに耐えられる、強い心を持っているからだ。
      今のお前には残酷かもしれない…だが、リリスはその心を見抜き、お前を主として選んだ。
      ならばお前は、その期待に応えなくてはならない。
      お前はここで泣いていてはいけない!闘いを終わらせるんだ闘うことで!!」

      その言葉に立ち直ったカムイは、戦争を終わらせるため、ガロンの元に向かった。
  • 問題点
    • リリス突然の死!!……えっ?なんで居るの?マイキャッスルに居たんじゃないの?と思ったプレイヤーも多いのでは。
    • 何故リリスが死ななくてはならないと嘆くカムイ。図に乗って挑発した君が悪いのではなかろうか。
    • 死の間際のリリスの長台詞に、リョウマ渾身の演説。もしかして、感動するシーンでしたか。
    • ギュンターの仇とガンズに対して敵意を露わにするカムイ。
      13章でも対峙したのだが、その時はギュンターには全く触れなかった。(シナリオの都合で)忘れていたか?

  • 25章「蝙蝠の正体」のあらすじ
    • ガンズは倒したがリリスを失った一行。悲しみを振り切り、ガロン王のいる部屋を目指して階段をのぼる。
      その途上、カムイたちにさらなる試練が振りかかる。(作中あらすじ)
    • エリーゼの案内で城内を進む一行の前に、暗夜の軍師マクベスが立ちふさがる。
      エリーゼはレオンやマークスを唆したマクベスを非難するが、カムイがそれを遮る。
      「もういい、エリーゼ。こいつには、何を言おうと同じだ。
      正義なんてくそくらえと思っているような奴だからな。そんな奴は……蹴散らしてやればいい。」

      確かにその通りだとマクベスが答えると、カムイの背後で悲鳴が上がる。
      カムイが振り返ると、虚ろな表情をしたタクミがアクアを捕まえていた。
      タクミは最初から暗夜王国についていたのですよと、カムイを嘲笑うマクベス。
      しかし、カムイはタクミの裏切りを否定する。
      「…タクミ。無限渓谷に落ちてそこで何かに囚われたんだな?
      こんなこと、自分の意志ではないんだろう?正気を取り戻してくれ!タクミ!」

      しかし、説得も空しく、タクミは歌で呪いを解こうとするアクアを攻撃する。
      マクベスは、アクアの命が惜しければ裏切り者を殺してしまえと誘惑するが、カムイは動じない。
      「に……さ……」タクミの動きが鈍った隙に歌いだすアクア。
      マクベスはアクアの歌を阻止しようとするが、サクラに止められてしまう。
      「まずい、あの歌を歌わせては…!」
      「え、えーいっ!」
      「うぶっ!?」

      その隙にタクミも正気を取り戻し、マクベスとの戦闘が始まった。
    • 敵を一掃しマクベスを追い詰めたカムイ。
      「なぜ私が、死なないといけないのです…私は、私は…そ、そうだ、実は私もガロン王の魔術にかかっていたのですよ!」
      「助けてください…!悪いのは全てガロン王なのですよ…!私は可哀想な駒だったのです…!」
      とマクベスは命乞いをする。
      そこにレオンが現れ、マクベスにとどめを刺した。
      レオンに、真実を見ることはできたのかと尋ねるカムイ。
      「…ああ。あなたのことを、もう『兄さん』とは呼ばない。ただ、水晶球の導きに従って、僕は見てきた。
      あなたの『成すべきこと』(原文ママ)が、正義だということを。
      …でも、僕はやっぱり、この暗夜王国の王子なんだ。手を出せるのはここまでさ。」

      そこにエリーゼも近寄り、マークスとガロンを説得に行くと告げる。
      レオンは離宮に戻るべきと諭すが、何もせず後悔するなら死んだほうがましと言うエリーゼに説得を諦め、一行を見送った。
  • 問題点
    • 実は呪いが解けきっておらず、操られていたタクミ。でも大丈夫!戦闘が始まる前にカムイとアクアが解決してくれました。
      プレイヤーは無能軍師マクベスを倒すだけの簡単なお仕事です。
    • 水晶で見たガロンの真実を伝えて、幻に殉じようとしている兄を救う……なんてことは考えないレオン。諦めの早さは本作随一。
    • シリアス()回の後にギャグ回を持ってくるこころにくいえんしゅつ。残り3章でエンディング。

  • 26章「暗夜王子マークス」のあらすじ
    • レオンの助けにより、一行は卑劣な策を弄したマクベスを倒した。ガロン王の部屋の間近へとせまる。
      しかし、最強にして最大の敵がその前に立ちふさがる―(作中あらすじ)
    • ガロンを目指す一行の前に、マークスが一人現れる。
      エリーゼが闘いを止めるよう説得するが、マークスは耳を貸さず、カムイに一騎討ちを申し込む。カムイもその申し出を了承し、二人は大広間へと向かった。
    • 剣を交える二人。マークスの圧倒的な強さに、カムイは苦戦を強いられる。
      「マークス兄さん…なぜだ…なぜわからない…それほどの力を持っていながら、なぜその力を正義のために使おうとしない…」
      「正義など……ありはしない。戦争や、国同士の闘いに…正義などどこにもない!そうだろう!?」
      「…あるさ、正義は…曇りない目で見渡せば、何が正義なのかは、わかるはずだ…マークス、兄さん…」「ほう…?」

      (ムービー「妹姫の涙」)
      「では…お前が信じるその正義とやらに…殉ずるがいい!」
      カムイに向かって剣を振り下ろすマークス。しかし、エリーゼが二人の間に飛び込み、マークスに斬られてしまう。
      マークスは倒れたエリーゼを抱き起こし、しっかりしろと呼びかける。
      「マークスお兄ちゃん…それが、正義…?愛する者を守るために必要なのは…
      本当は剣じゃなくて…温かい手と涙なの…(マークスの目から一筋の涙)お願い…戦いを止めて……」

      そうマークスに訴え、エリーゼは息を引き取った。
      妹の死を嘆くカムイにマークスは剣を向け、決闘を続けようと迫る。妹の最期の願いもマークスには届かなかった。
      「もう、兄さんは…昔の兄さんでは、ないんだな…」「兄さん…あなたに教わって勇気で、俺はあなたを倒す!!」
    • 一騎討ちの末、マークスに勝利したカムイ。しかし、その勝利はマークスに譲られたものであった。
      「やれば…できるじゃないか…カムイ…そう…その一撃だ…」
      「迷いのない瞳で向かってくる…その姿…あの頃の私がずっと…ずっと教えたかったものだ…今のお前なら…きっと…」

      何故わざと勝たせた、これでは昔、訓練で勝たせてもらっていた時と同じじゃないかと嘆くカムイ。
      マークスは昔を思い出し、あの頃が私にとって最も幸せな時間だったと笑う。
      その様子にカムイは、何故エリーゼの願いを聞いてやらなかったと憤る。
      「もしあの時エリーゼの話を聞いて闘いをやめていたら…エリーゼもマークス兄さんも、死ぬ必要などなかったのに!!」
      「カムイ…この世界に、もしもの話は無い…選んでしまった道は、変えることはできない…私たちは…自分の選んだ道を…正しいと信じて…進むしかないんだ…」
      「でも、もし…お前の言うような、違う未来があったなら…お前と共にこの戦争を終わらせて、きょうだい一緒に…また仲良く過ごしたかった…」

      しかし、第一王子という立場から、国の、父ガロンの意志に反することはできなかったと語るマークス。
      本気でカムイを殺し、暗夜を勝利に導くつもりだったが、僅かに残っていた『兄』としての気持ちが許してくれなかったと笑った。
      「そんな…ずるいじゃないか…兄さん…そうやってかっこいいことを言って、このまま逃げる気なのか!?…敵わない…このままじゃ敵わないんだ、俺はもう、一生!!マークス兄さんに…憧れだった兄さんに敵わない!」
      「…敵うさ…」マークスは、カムイなら世界を、暗夜王国を平和に導ける、自分には出来なかったことも、きっと出来ると言ってカムイを励ます。
      そして最後に、父ガロンのことをカムイに託し、息を引き取った。
      「…わかった。必ず…ガロン王を、『救って』みせる…」
  • 問題点
    • 作中あらすじ。いつレオンに助けられましたっけ。
      追い詰められたマクベスにとどめを刺しただけだったが、ライターの脳内では大活躍だったのかもしれない。
    • 第一王子という立場から、父に従うしかなかったと話すマークス。
      王都の野盗やノスフェラトゥを野放しにしていたのも、パパの方針に従ってのことか?それとも王都の現状すら把握できない無能?
    • 父に歯向かうのは嫌、カムイを殺すのも嫌とうだうだしていたら、本拠まで攻め込まれましたというお話。
      その上、開き直って敵に説教。
    • カムイを庇おうと両者の間に飛び込んだエリーゼ。
      しかし、どちらかに体当たりして剣の軌道を逸らしたり、その軌道から押し出したわけではなく、本当にただ飛び込んだだけ。
    • (マークス撃破後の出来事)「今のお前なら…きっと…」「!?マークス兄さん…!?」テーテレテテー…LVUP!「これでもっとみんなの役に立てるな!」
    • 命を賭してカムイの成長を促したマークス。(今更カムイがガロンを倒すことに躊躇するとは思えないが)ガロンを止めるため、甘さを捨てさせたかったのかもしれない。ちなみにプレイヤー視点だと、単に悪の親玉としか描かれていないので躊躇する理由が全くない。無駄死に乙。
    • この世界にもしもはないけど、暗夜ルートを買えばマークスやエリーゼと仲良くできるぞ。

  • 27章「暗夜王ガロン」のあらすじ
    • 数々の悲しみに打ち克ち、数々の苦しみを乗り越えてカムイたちは、ついに暗夜王ガロンの元にたどりつく。
      最後の戦いが、今、始まる。(作中あらすじ)
    • ついにガロンの元に辿り着いた一行。しかしガロンは、追い詰められているにも拘わらず、不敵に笑う。
      (ムービー「ガロン戦」)
      「歓迎してやろう、我が子よ!!」
      アクアが歌でガロンの動きを封じることを提案するが、動きを察したガロンに捕えられてしまう。
      アクアの命が惜しければ、暗夜王国による支配を受け入れろと迫るガロン。
      「どうしてだ…!どうしてこの刀では、あいつを倒せないんだ…っ!
      俺は…俺は…もっと力が欲しい!!これ以上…誰も死なせはしない力が!みんなを守れる力が!!」
      「カムイ…ああ。俺も、同じだ…俺にもっと力があれば…そうしたら、アクアや皆を助けてやれるのに…!」

      己の無力を嘆くカムイとリョウマ。
      すると、リョウマの雷神刀が光りだし、カムイの夜刀神が再び姿を変える。
      「体に、力が流れ込んでくる…タクミの風神弓と、リョウマ兄さんの雷神刀の力が…!
      これが、虹の賢者様の言っていた、『炎の紋章』を繋げた刀…『夜刀神・白夜』…!?」

      新たな夜刀神を手にしたカムイは、ガロンに捕えられたアクアを助け出す。思わぬ一撃を食らい憤るガロン。
      「…いいだろう。ここからは本気で相手をしてやろう!お前たちは全員、この暗夜の闇に散らせてくれるわ!」
      「そうはさせない!白夜の名を持つこの刀でなら、この世界の闇を晴らせる!ガロン王!お前はここで討つ!」
    • ガロンを倒し、感慨に浸るカムイ。しかし、ガロンはカッと目を開くと武器を天井の像にかざし、竜に変化する。
      「わしもお前と同じなのだよ…カムイ…竜の血を濃く受け継ぎ、その身を竜へと変化させられる。
      それも、お前のようなひ弱な竜とは比べ物にならぬほどの力のな。」
      「今のわしには、怖いものなど何一つありはしない。お前の刀も…こうしてくれる…!」

      そう言うとガロンは翼をカムイに叩きつけ、夜刀神を砕いてしまう。
      「こんな…ことが…これでは、俺はもう…!」
      リョウマとタクミは、武器を失ったカムイを守ろうとガロンに立ち向かうが、容易く倒されてしまう。
      「そろそろお前たちの相手にも飽いた。次で全員、息の根を止めてやろう…」
      「だ、駄目だ!!みんなは俺が、守ってみせる!!」
      「死ねええええええい!!」
      「やめろ、ガロン王!!!」

      ガロンの攻撃から二人を庇ったカムイは、きょうだいの無事を確認し、力尽きた。
  • 問題点
    • 相変わらず人形劇がシュール。ガロンの攻撃を受けるカムイと隣でそれを眺めるアクア。棒立ちで首だけ動かし、カムイの動きを追う様子が実に不気味。
    • ちなみに、剣を使えないクラスに転職していても、人形劇では夜刀神を手にガロンと戦う。
    • ガロンの真ん前で作戦を話したアクアが捕えられて大ピンチ!という取って付けたような危機によって強化される夜刀神。
      これならマークスやレオンの神器とも「繋がって」いても不思議ではないと思うが……。

  • 終章「闇の去り行く暁」のあらすじ
    • 北の城塞の自室で目を覚ましたカムイ。ベッドのそばには、カムイを起こしに来たリリスとフローラが立っていた。
      まだ眠いと言うカムイに、エリーゼとマークスが、その調子では城から出られないと叱る。
      城から出られなくても、皆がいれば構わないと笑うカムイに、エリーゼは本当にそれでいいのと尋ねた。
      「エリーゼ…?もちろんだ。父上だって、きっとそれを望んでいらっしゃる…」
      「いいか、カムイ。よく聞け…父上は…ガロン王は、お前の父だったか?」
      「マークス兄さん、何を言っているんだ?ガロン王は、俺の父上だ。俺にこの城や家臣を与えてくれて、ここまで育ててくれて、それで、あの日…俺に、魔剣を持たせて………!!」
    • ようやく、全てを思い出したカムイ。すると、どこからかガロンに立ち向かう仲間の声が聞こえてくる。
      カムイが立ち上がることを信じて、ガロンと闘う仲間たち。(出撃順にカムイに呼びかける)
      カムイは仲間の思いに応えるため、再び立ち上がることを決意する。そして、四人と最後の言葉を交わした。
      「…俺は戻るんだ、みんなの元へ。もう諦めてはいけない。迷ったりしてはいけない。
      俺はまだ…こんなものではない!頼む、夜刀神!!もう一度だけ…力を貸してくれえええっ!!!!」
    • 夜刀神の力で甦ったカムイ。ガロンは再び夜刀神を砕こうとするが、今度は弾き返されてしまう。
      「折れたりしない…!この刀はもう、折れない!ガロン王!!俺がみんなを信じる気持ちは…みんなが俺を信じてくれた気持ちは、もう二度と、お前なんかには壊されはしない!」
      「俺は諦めない!!もう迷わない!!覚悟しろガロン王…今度こそ、お前を倒す!これが、俺の…俺たちの――――最後の闘いだ!」
    • 戦闘が始まると、アクアが歌わせてほしいと願い出る。カムイは約束は覚えているかと尋ねる。
      「ああ…消えたりしないという約束だ。あの言葉、信じているからな。」
      「ええ。あの約束、破るつもりはないわ。あなたが信じてくれるなら…私は何度だって、あなたに誓う。私は絶対に…消えたりしない。」

      アクアの歌声が戦場に響き渡る。
      「ぐっ…!あの小娘、歌の力を…!?これでは、思うように動けぬ…だが、このような悪あがきをしたところで お前たちがわしに敵うはずがない…ハイドラ神よ…もっとわしに力を与えるのだ…!」
    • ついにガロンを倒したカムイ。
      人の姿に戻ったガロンは、もっと早くに殺しておくべきだったと呟く。カムイは何故そうしなかったと父に問う。
      「知れたこと……策のためだ。お前を信用させ、女王ミコトを殺す策…だが…今は安らいだ心地だ…こんな気持ちになるのはいつ以来か……もしかしたら…わしは…望んでいたのかもしれんな…この結末を…ずっと…身が滅び…意志を無くした…あの…時より……」
      そう言い残して、ガロンは泡となり消えた。
    • アクアがカムイに話しかけようとするが、歌による消耗が激しく、倒れてしまう。
      約束を守れそうにないと謝るアクア。カムイは歌わせたことを悔やむが、アクアはあなたのせいではないと微笑む。
      「あの時あなたが…私を信じてくれたこと…とっても嬉しかったんだもの…ねえ…最後に一つだけ…お願いを聞いてくれる…?」
      「え…?」
      「これからは…どうか…幸せでいて…」
      (ムービー「歌の終わり」)
      「あなたは…どうか…笑顔でいて…私の分まで…幸せになって…」

      カムイはアクアやこの戦いで散っていった者たちの為にも、この世界で生きていくと誓った。
      「だから……アクア。いつかまた…お前の歌声を、聴かせてくれ…」
  • 問題点
    • 無駄死に四人衆が死後の世界に勢揃い。鎧のままベッドの上で横になるカムイを囲む様子が実に(ry
    • 15章でスズカゼが死んでいた場合、リリスたちと一緒にカムイに声をかける……なんてことはない。実は生きているのか?……まあ、流石にあんな意味不明な死に方はしないか(後日談で死亡を確認)
    • ミコト、ゾーラ、スズカゼ、フローラ、リリス、エリーゼ、マークス……7人の死と臨死体験を乗り越え、ようやく真の強さ()を手に入れたカムイ。多いよ。
    • ようやくガロンを操る『ハイドラ神』という存在が明かされる。この後はエンディングしか残ってないけどな!
      戦争が起きた真の理由が明かされるのは、インビジブル・キングダムルートだけ!
    • ちなみにカムイとアクアが結婚している場合でも、台詞が変化するようなことはない。当然、彼女を助けられるのはイン(ry

  • エンディング
    • 暗夜王ガロンを討ち果たしたことで戦争は集結し、白夜王国では第一王子リョウマの即位式が行われていた。
      白夜の軍師ユキムラから、王の証として冠を授かったリョウマは、出席者に向けて語りだす。
      「皆、今日は俺のために集まってくれて、ありがとう。
      先の戦争では前女王ミコトを失い、民たちにも犠牲を出し、本当に辛い思いをさせてしまった…
      しかし…あの痛ましい悲劇は去った。ここにいる英雄たちが力を合わせ、平和な世界を取り戻したんだ。
      暗夜王国とも和解し、手を取り合って生きることを約束した。
      ここにいる者の中にはまだ…そのことが受け入れられない者もいるかもしれない。
      しかし、光があれば闇があるように、俺たち両国は一つなんだ。
      俺たちには、お互いに無いものがある。そして、それを分け合うことができる。
      陽の光を分け合い、実りを分け合い、その喜びも苦しみも…
      全てを分かち合えるような関係を、暗夜王国との間に築いていきたい。
      ここにいる皆となら、それができると思っている。
      …生きていこう。皆で。前を見て。俺たちの選んだ道を信じて…
      平和な未来へと歩んでいこう。新しい時代を、ここにいる皆で創っていこう!」
    • 式も終わり、歓談する白夜のきょうだい達。そこに、カミラとレオンがやってくる。
      「カミラ姉さん、レオン…!今日は、来てくれてありがとう。」
      「別に礼なんか必要ない。暗夜と白夜は、恒久的な平和条約が締結されたんだ。
      王族たる僕たちが来るのは、当然のことだろ。」

      更にレオンは、手放しに仲良くするつもりはないと言って突き放す。
      カミラも、エリーゼとマークスを救えなかったことから、心のどこかに割り切れない思いがあると語る。
      カムイとリョウマは、エリーゼやマークス、アクアをはじめ、戦で命を落とした多くの人の分まで世界を守っていくと誓った。
    • 初めてアクアと出会った湖畔にやってきたカムイ。
      すると、どこからかアクアの歌声が聞こえてくる。カムイが周囲を見渡すと水辺にアクアが一人立っていた。
      再会を喜ぶカムイに、アクアはこの泉に何が見えるかと問いかける。
      「何って…えっと、み、水しか見えないが…」
      「…そう。でもね、よく目を凝らすと…今まで気付きもしなかった世界が…広がっているかもしれないのよ…」

      そして、カムイにしばらく泉を見つめるよう指示する。
      言われるままに泉を見ながら、カムイはアクアへの感謝の思いを語る。しかし、返事は無く、アクアがいた場所には僅かに泡が残るばかりだった。
      「ありがとう、カムイ。いつかまた、どこかで……」「アクア…ああ。またいつか会えたら…その時は……」
    • (ムービー「白の同胞」)
      王城前の広場に集まったきょうだいたち。新たに建てられたミコトの像の前に、永久に平和を守っていくことを誓う。
      「俺たちは歩んでいける……お前と、一緒なら。」
  • 問題点
    • 謎だらけのまま消えたアクア。後世では、「彼女は神話にありがちな事象の擬人化だった」という説まで語られたという。
      また、販促とルート分割の為の操り人形という説もあったとか。

+ 暗夜王国ルート
  • シナリオ概略
    • 「暗夜を照らす光となるか」。暗夜王国の兄弟姉妹とともに、争いへと向かう暗夜王国を内側から変える戦いが繰り広げられます。
  • 問題点
    • カムイがひたすら悩んだり、目の前で虐殺を見ても何も行動を起こさなかったりと胸糞要素がとにかく多い。
      上記の内側から変える戦いを始めるのはなんと26章である。宣伝詐欺と取られても仕方あるまい。
    • 稚拙な話も多い。最たる話は18章を参照のこと。
    • なお、後に配信されたダウンロードコンテンツにより、このシナリオがバッドエンドであることが判明した。
+ 各章のあらすじと問題点
  • 6章「闇へと進みゆく」 のあらすじ
    • ついに対峙する白夜、暗夜の王族たち。だが、カムイにとってはどちらも大切な兄弟姉妹だった。カムイは、苦悩の末、一つの決断をくだす……(作中あらすじ)--共に暮らしてきた暗夜兄弟たちのためにカムイは白夜に剣を向ける。カムイは暗夜の兄弟と協力し白夜の兄弟を撤退に追い込み、王都に帰還する。
  • 問題点
    • 唐突な展開続きで分岐点まで来るので感情移入しづらい。暗夜について描かれているのはガロンの非道な面とカムイを溺愛する兄弟だけである。
    • カムイを奪還したマークスは撤兵する。女王ミコトが死にリョウマ達が敗れた今、暗夜の侵攻を阻むものは少ないのに何故兵を引いたのだろうか。

  • 7章「聞こえざる啓示」のあらすじ
    • 幼いことから共に育った暗夜王国の兄弟たちと共に往く道を選んだカムイ。だが、一度は白夜王国側にいた事が新たな試練を呼び込むことになる。(作中あらすじ)
    • ミコトに真相を聞かされたはずのカムイが戻ってきたことにガロンは驚く。カムイは爆発した魔剣ガングレリについて聞き質すも白を切られ逆に処刑されそうになる。しかしガロンは突然異形神ハイドラの信託を聞くことにし、その結果処刑を取りやめる代わりに氷の部族の反乱を治めてくるように命じた。手を貸そうとする兄弟たちだがガロンはたった一人で反乱を治めるように命じたのだった。
      「それはならぬ。ハイドラ神は、軍隊を連れずにたった一人で任を果たせと仰っている。カムイには、一人で部族の村に向かわせる。」
      ガロンの狙いはカムイを殺さずに苦しめることであった。
      天蓋の森で陰で軍師マクベスがけしかけたノスフェラトゥに襲われるカムイだったが駆けつけてきたフェリシアやエリーゼ達のおかげで窮地を脱することに成功した。
  • 問題点
    • 一人で反乱を平定するよう命じるガロン。これは遠回しな処刑でありカムイが死んでしまう可能性が高い。ガロンはカムイを生かして苦しめたいのではなかったのか。なおなぜガロンがカムイを苦しめたかったのかは最後までプレイしてもわからない。ハイドラの神託のようだがその理由が明かされることはない。
    • ハイドラの正体を知りたかったら2000円でインビジブルキングダムルートのダウンロードコンテンツを買ってね!


  • 8章「氷の村の少女」のあらすじ
    • 天蓋の森を切り抜け、氷の部族の村に近づくカムイたち。だが、村は極寒の吹雪に覆われていた。カムイは道に迷い、雪中で行き倒れてしまう…(作中あらすじ)
    • 極寒の吹雪の中を裸足で歩いたことにより行き倒れるカムイ。氷の部族長クーリアによって救われるが、エリーゼの軽率な発言により正体がばれて戦闘になる。
      レオンが臣下を派遣してくれたこともあり、反乱を治めることに成功した。クーリアはカムイたちが誰一人殺さず戦っていたことに驚き心服するのであった。
  • 問題点
    • 凍死する危険も高い危険な場所なのに、フェリシアやジョーカーはカムイを置いて先に行ってしまう。馬鹿のフェリシアは仕方ないにしても、カムイ様命のジョーカーまでもカムイを置いて言って走り去っていく。
    • エリーゼ「えー、何で? 平定って反乱やめてくださいって頼むことじゃないの?」
      結婚適齢期の王女の発言とは思えない。
    • 囚われのイメージということでカムイは裸足である。溶岩地帯や氷河、まきびしの上も裸足で歩く。
    • 寡兵かつ地の利もないカムイ達だが誰一人殺めず戦った。随分な余裕っぷりである。

  • 9章「再びの試練」のあらすじ
    • 氷の部族から反乱を控える約束を得て王都に帰還したカムイに王はノートルディア制圧の命をくだす。その途上、敵となった白夜王国の支配下にある黒竜砦にさしかかる。(作中あらすじ)
    • カムイは仲間の手を借りて反乱を治めたがガロンの不興を買うことはなかった。新たな任務としてノートルディア公国の制圧を命じられれ、道中の黒竜砦で白夜の将ハイタカが率いる白夜軍との戦闘になる。戦闘のさなかカムイはアクアとの再会を果たす。アクアは暗夜の繋がりがあるため信用できないとされここまで連れてこられたのであった。
  • 問題点
    • この章で白夜との戦いの舞台となった黒竜砦は暗夜領内にある。アクアを処分したいなら殺せばいい話なのに何故ハイタカ達はアクアをここまで連れてきたのだろうか。少なくともカムイ達と戦闘を行ったことから降伏の手土産ではないようだ。

  • 10章「望まぬ再会」のあらすじ
    • 黒竜砦を越え、白夜王国にとらわれていたアクアを仲間にした一行は港町にたどりついた。だが、そこにも白夜王国の軍が迫りつつあった。(作中あらすじ)
    • ノートルディア公国に向かうため港に訪れたカムイ。そこにタクミが率いる白夜軍が攻め込んできた。救援に駆けつけたカミラ達の助勢もあり、からくも白夜軍を撤退に追い込むことに成功する。
      余談だが、村の訪問、様々な方角から襲い来る歩兵や飛兵の対応などやることが多く作中随一の良マップと評価が高い。
  • 問題点
    • 白夜軍が白昼堂々と上陸するまでカムイ達は侵攻に気が付いていなかった。情報網はどうなっているのだろうか。また、大きな港という要衝なのに守備兵はいないのだろうか。
    • 日が差さない暗夜の港であるはずのこのマップ。晴れている。

  • 11章「虹の賢者」のあらすじ
    • 港町の白夜軍を退け、海路から無事ノートルディア公国へ上陸したカムイたち。だが、白夜軍の別部隊は先んじてノートルディアへ到達していた。(作中あらすじ)
    • ノートルディア公国に上陸したカムイ達の前に白夜兵はいなかった。白夜兵は試練を乗り越えた者に力を授ける虹の賢者をノートルディア山の頂上にある七重の塔に連れ去っていたのだった。高峰を登り切り疲弊したまま七重の塔に乗り込んだカムイ達はヒノカ率いる白夜軍を撃破し、虹の賢者に会うことができた。力を授けてほしいと頼むカムイに対し、虹の賢者は
      「力ならすでに、試練を乗り越えたお前さんたちのものになっておるよ。あの塔を破る前と比べて、体が軽くなっておるのを感じんか?」
      とカムイに諭す。高峰と七重の塔を登ることが試練だったのだ。虹の賢者は夜刀神に力を与え、カムイの使命が『炎の紋章』の謎を解くことであることを告げる。しかし、任を果たし帰ろうとするカムイの前にマクベスが現れ、他の者に力を与えることの無いよう虹の賢者を殺すよう王命を告げるのであった。話を聞いた虹の賢者は自害する。
      「賢者様あああああーーーーーっ!!!!」
  • 問題点
    • 今までの道中が修行だったという話はよくあるが、高峰を登るマップがないのでプレイヤーには実感がわかない。これは前作「覚醒」の『覚醒の儀』にも同様の意見が多かったが改善されていない。
      なお、紋章の謎にもマルス達がアンリの道を踏破し力を得るという展開があるが、その修練の道のりに4マップ(新紋章では5マップ)割いており、かつ強力だが経験値を多くもらえる竜と戦闘を行うためレベルアップの機会が多いため成長を実感しやすい。
    • 平和を愛する白夜軍が戦乱と無関係の虹の賢者を拉致し、塔の最上階に軟禁している。
    • 寡兵かつ高峰を登り疲弊した状態のカムイ達は白夜軍が守りを固めている塔に乗り込むが、一人も殺すことなく手加減している。随分な余裕っぷりである(二度目)。
    • 恩義のある虹の賢者を殺すよう命令されたカムイだが、都合よく賢者は自害してくれる。似たような展開が今後いくつかあるが同様にカムイは一切手を汚さない。また、「賢者様あああああーーーーーっ!!!!」と絶叫してはいるが、プレイヤーからしてみればぽっと出の爺が勝手に死んだだけにしか見えず、カムイとプレイヤーの温度差が凄まじいことになっている。
    • 「賢者様…許してください…!僕は、この道を選ぶことで世界を平和にしたいと思っていた…不要な殺戮を避けて、多くの人の命を救いたかった…」
      この台詞、よく覚えておいてください。

  • 12章「昏き企み」のあらすじ
    • ノートルディアを制圧し、虹の賢者から力を得たカムイたちは休養のためマカラス宮殿へと向かう。だが、そこは白夜兵と思いもかけぬ人物が待ち受けていた。(作中あらすじ)
    • ノートルディアでの顛末についての報告を受けたガロンはさらにカムイを苦しませるようマクベスに命じた。カムイを苦しめることこそハイドラの望みだという。
      王都に向かうカムイ一行だが、エリーゼが風土病に倒れてしまう。そこにタイミングよくマクベスから王の別邸があるマカラスで静養を取るように王命が届いた。マカラスには世界中のすべての薬があるため、エリーゼの治療のためにカムイ達はそこに向かうのであった。
      しかし、王の別邸はリョウマ率いる白夜軍に占拠されていた。カムイはエリーゼを救うために見逃してほしいと頼むがリョウマは突っぱねる。
      「暗夜の王女が、病気なのか。…では、交換条件だ。お前が白夜王国に戻るというのなら、俺は今ここで、兵を退こう。」
      カムイはリョウマの軍勢を辛くも突破し、エリーゼに薬を処方することができた。エリーゼは死んだはずのギュンターの夢を見たという。
  • 問題点
    • エリーゼを救いたいカムイに交換条件を持ち掛けるリョウマ。この行為自体におかしいところはないが、武士道精神を重んじる彼の性格と矛盾しているともいえる。
    • 王の別邸を占拠した白夜兵と戦うマップ。勝利条件はリョウマの撃破またはカムイの突破である。白夜兵を突破したところでカムイは袋のネズミになってしまい、どうしてマップクリアになるのか分からない。ストーリーとマップの連動が上手くいっていない。
    • リョウマ達を手引きしたのはおそらくマクベスであろう。しかしカムイを苦しめたいだけのために敵軍を王の別邸に引き込むのはいかがなものか。
      またマクベスがどのようにリョウマに手引きをし、リョウマはどうやってマカラスにまで来れたのかは不明である。

  • 13章「反乱鎮圧」のあらすじ
    • マカラスの白夜兵を突破した後、王都に戻ったカムイを待っていたのは、正規兵を率いてシュヴァリエの反乱を鎮圧せよとの王の命だった。(作中あらすじ)
      帰還したカムイはガロンの命を受け、正規兵を率いてシュヴァリエ公国の反乱鎮圧に向かう。正規兵の中には無限渓谷でカムイ達を攻撃したガンズの姿もあった。
      シュヴァリエの反乱軍を指揮するのは女騎士クリムゾンと白夜王子タクミだった。カムイ達は反乱を制圧し、タクミは逃走した。しかしガンズたちは降伏した反乱兵や一般人も処刑しだした。カムイはガンズを止めようとするがガロンを恐れるカミラに逆に制止され、惨殺劇を指をくわえて見ることしかできなかった。
      カミラ「一つ言えることは、実の娘である私であっても、お父様に逆らっては殺されてしまうという事実。命が惜しければ…全てを受け入れることね。…例え、目の前の光景にどんな思いを抱いても。」
      カムイ「カミラ姉さんっ!!!!…そんな…そんなことって…!これが、暗夜王国の…僕たちの、正義なのですか…!!?」
  • 問題点
    • タクミが頭痛があることをつぶやくシーンがある。伏線のつもりだろうが、後の描写と矛盾している。
    • 殺戮を止めようとするも、カミラに制止され諦めるカムイ。暗夜王国を変えたいがためにこの道を選んだのではないのか。

  • 14章「楽園の歌声」のあらすじ
    • 暗夜王国の残虐なやり方に疑問を抱いたまま、ミューズ公国で王と合流するカムイ。王に疑問をぶつけようとするが、その前に白夜兵の奇襲を受ける。(作中あらすじ)
    • カムイは中立国であるミューズ公国でガロンと落ち合う予定になっていた。中立国であるミューズはガロンが訪問するたびに盛大なショーを行い、ガロンもそれを楽しみにしていた。カムイはガロンにシュヴァリエ公国の反乱の件を聞こうとしたがショーが始まってしまい詳しく話すことは出来なかった。
      ショーが始まり歌姫が踊りだすと突然ガロンが苦しみだし、さらに白夜兵まで襲い掛かってきた。白夜兵を撃破することには成功したが歌姫には逃げられてしまったため、ガロンはミューズ公国全ての歌姫を殺すようカムイに命令した。困惑し反論するカムイだが、レオンがまた裏で手をまわし上手くやってくれていた。
  • 問題点
    • ムービーシーンのアクアの変装がばいきんまん並みのザルさ。素性隠す気あるのか。
    • 中立国であるはずのミューズ公国はガロンをショーでもてなし、さらに白夜兵はミューズ内で戦闘まで始めた。中立国の定義壊れる。
    • ミューズの歌姫に危害が加わることを悔やむアクア。それくらい気づかなかったのだろうか。
    • レオンがカムイのために手をまわしてくれるのはこれで二度目。便利マシーンである。

  • 15章「鈍く崩れ落ちて」のあらすじ
    • 王のやり方がどうしても納得できないカムイ。眠れぬ夜にアクアを見かけ、見たこともない敵と戦うことになる。(作中あらすじ)
    • シュヴァリエやミューズの虐殺を見て白夜王国側につくべきだったかもしれないと夜中に一人迷うカムイ。森に向かって歩くアクアを見つけ追いかけると、彼女は泉の中に入っていった。慌ててカムイが後を追うと泉は不思議な空間に繋がっていた。カムイが追ってきたことに驚くアクアの前に謎の兵士が襲い掛かってきた。カムイ達は、謎の兵士を追って現れたギュンターとともに包囲を抜けることに成功する。
      戦闘終了後、アクアは語りだす。ここは白夜とも暗夜とも違う世界であり、この世界について外で語ると発言者は泡となって消えてしまうこと。ガロンは既に人ではなく、その正体を皆に暴き戦乱を終わらせるには白夜の玉座に座らせる必要があること。アクアはミューズ公国でガロンの正体を暴くべく特別な歌を歌ったが、力及ばず歌姫達を傷つけてしまったこと。
      カムイはガロンを白夜の王座に座らせるべく、リョウマ達とも戦う覚悟を決める。
      カムイ「このまま暗夜王国で父上に従い、闘い続けましょう。戦争を終わらせるため、この悪の道を進んでみせます。例え誰にも理解されず、恨まれ罵られようとも…」
  • 問題点
    • マップ自体はほかのルートとの数合わせとすら取れるくらいの適当なマップだが、ストーリーはいよいよ佳境(笑)に入ってくる。
      ガロンの正体を暴きたいが、じかに話すと泡となって消えてしまう。だからラーの鏡のような効果がある白夜の玉座に座らせるために白夜の侵略を決意する。あまりにも強引な展開であり、戦記物とは思えない。
      別の項目にもまとめる予定。
    • アクアの水晶によってガロンの正体が発覚する。…のだが、正体が怪物じゃなかったらカムイはガロンに逆らう気はなかったのか?
    • ここでもう一度暗夜のキャッチコピー、宣伝文句を思い出していただきたい。
      『暗夜王国の兄弟姉妹とともに、争いへと向かう暗夜王国を内側から変える戦いが繰り広げられます。』
      おそらくこれを見た大抵の人はクーデターを起こし少しずつ味方を増やしていくような展開を期待したのではないだろうか。おそらくそのようにストーリーを進めると白夜兄弟と協力して戦うことになるため、分割販売という戦略上相応しくないとして没になったのだろう。ひどい有様です。

  • 16章「白夜侵攻」のあらすじ
    • いよいよ本格的な全面戦争に突入する暗夜王国と白夜王国。王から先陣を命じられ出発するが、その途中、潜伏していた何者かが軍資金を狙って襲撃してきた。(作中あらすじ)
    • 再会したギュンターをガロンに謁見させ、ゴマをするカムイ。白夜侵攻の先陣を命じられ、兄弟全員で海路を使って白夜領に向かうことになる。
      船内で襲いかかってきた族はかつてアクアを白夜に誘拐した者たちであった。
  • 問題点
    • 以前も王族同士が戦闘をしていたがそれは全面戦争ではないのか。
    • 暗夜の正規軍の軍船に大量に乗っていた族たち。今回の件に関してはマクベスの手引きもないため、なぜ、どうやって軍船に乗ったのかが分からない。ストーリーとマップが連動していない一例といえよう。
    • 暗夜第一王子マークスはなぜか第二王子カムイの指揮下に入る。逆ではないだろうか。


  • 17章「裏切りの魔窟」のあらすじ
    • 白夜王国に入ったカムイは、暗夜王国に味方するフウマ公国が連日襲撃を受けていることを知り戦場となっている森の洞窟へ救援に向かった。(作中あらすじ)
    • フウマ公国に上陸したカムイ達は公王コタロウの歓迎を受ける。だがカムイは、コタロウが白夜の忍のカゲロウを人質に取り白夜兵に降伏を迫っているということをサイゾウから知らされる。
      サイゾウ「あいつの卑怯なやり方を!…今だって、あいつはカゲロウを人質に白夜兵に降伏を求めているんだ!」
      カムイ達は卑怯な行いに憤り、同盟国であるフウマ公国と戦闘を行いコタロウを討つのであった。
  • 問題点
    • カムイは、人質を使って白夜軍に降伏をするよう持ち掛けていたコタロウを卑怯だと非難し殺した。だが戦いにおいて相手を降伏させることは味方の犠牲を減らせる上策であり、カムイの理念と通じるところがある。
      また、人質は忍のカゲロウただ一人である。失敗を犯した忍など処分されてしかるべきであるのに何故サイゾウはそこまで激高していたのか(カゲロウとサイゾウはかつて付き合っていたという設定があるが、忍の大将であるサイゾウは私情で動いていたのだろうか)。


  • 18章「黒白の王子」のあらすじ
    • コタロウの野望を打ち砕いたカムイは、休憩のため中立国イズモ公国へ立ち寄る。そこでは、思いもかけない再開がカムイを待っている。(作中あらすじ)
    • カムイ達は休息のため中立国であるイズモ公国に立ち寄る。そこでは暗夜の魔導士ゾーラの罠によって白夜の兄弟四人が捕まっていた。
      マークス「…白夜王国の者は敵だ。だが、このようなやり方は気に食わん。正々堂々と戦って勝ってこそ、暗夜王国の真の勝利となるのだ。
      …こんな形で戦を決しても、私にとっては意味がない。王族たちを、解放しに行くぞ。」

      カムイ達は暗夜兵を撃破し白夜の捕虜を解放した。
      レオン「恥さらしだ、お前は。お前のような奴が我が暗夜王国軍だと思うと吐き気がする。
      カムイ兄さんたちから聞いたよ。イザナ公王になりすまして敵国に騙し討ちを仕掛けたんだって?
      よくもそんな卑怯な策を練ったものだな?このまま生き恥をさらすより…死んだ方がましなんじゃない?」

      ゾーラはレオンが処分し、カムイは暗夜と白夜の兄弟達と一夜限りの宴を楽しむのであった。
      カムイ「例え敵同士だとしても、こうしてみんなで食事ができて、嬉しいよ。だってもしかして、これが最初で最後かもしれないんだから。」
  • 問題点
    • 中立国であるイズモ公国で休息をとるカムイ達。中立国の定義壊れる。
    • ゾーラの策を取りリョウマ達を使えば、白夜王国を降伏させられたかもしれない。そうすれば無血開城が行われ犠牲が出ずにガロンの正体を暴けた可能性もある。
      しかしカムイ達はゾーラの策を卑怯と一蹴し、味方の暗夜兵を殺し白夜の王族たちを解放してしまった。前章から些事にこだわったせいでかえって多くの犠牲を出している。
    • カムイの代わりに手を汚してくれるレオン。便利マシーンである。(三回目)
    • 助けてもらったのに偉そうな白夜の王族たち。
      タクミ「僕らはお前たちに感謝の気持ちなんて持ってないよ。あんなの、助けてもらって当然だ。」
      ヒノカ「元はと言えば、そちらの兵士の不手際なのだろう?むしろ謝罪の言葉が欲しいぐらいだ。」
      いくら戦争中とはいえ捕虜から解放してもらったのにあんまりである。
    • 戦争中の暗夜と白夜の王子が戦に無関係な中立国内で宴を始める。しかもただのどんちゃん騒ぎで建設的な話し合いは一切行われなかった。

  • 19章「妖狐の山」のあらすじ
    • 束の間の休息の後、再び白夜王都へ向かうカムイ。だが、街道は多数の敵で進めない。一行は、やむをえず敵の手が届かない妖狐の山を越えることにした。(作中あらすじ)
    • 解放されたリョウマ達はすぐさま街道に布陣し、暗夜軍を迎え撃つ構えを見せた。このままでは進むことができないためカムイ達は妖狐の山を越えることにした。
      しかし、妖狐は住処に入り込んできたことに怒り攻撃を仕掛けてきた。カムイ達はやむなく妖狐を全滅させるが、必要のない殺戮を行ったことを悔いるのであった。
  • 問題点
    • カムイはリョウマ達を解放しただけでなく、布陣を完了するまでのんびり待っていたようだ。戦う気があるのだろうか。
      しかもカムイは街道に白夜軍が布陣していると聞き驚いている。それくらい予想できなかったのだろうか。頭カムイと言われる所以である。
    • コタロウの策を取り白夜兵を降伏させていれば、ゾーラの策を取りリョウマ達を捕まえ白夜王国を降伏させていれば妖狐の犠牲は一切出なかった。その場の綺麗事に流されたカムイが最も酷いことを行っている。これではガロンと同じと取られても仕方がない。

  • 20章「風の谷の覇者」のあらすじ
    • 妖狐の山を越えた一行は、風の部族の村に行き当たる。ここを通らねば王都へ辿りつけない。戦いを避けるためカムイは、部族の長の説得を試みる。(作中あらすじ)
    • 妖狐の山を越えたカムイ達は風の部族の村に行き着く。族長フウガは先代白夜王スメラギの盟友で夜刀神の伝説を知るものだった。フウガは村を抜けたいのなら力を示せと条件を出してきた。戦いに敗れたフウガはカムイが夜刀神を持つにふさわしい資格があると認め、カムイは喜ぶのであった。
      フウガ「大丈夫だ、カムイ。お前の力は本物だ。お前なら、たとえどの国の戦士だったとしても、最後には必ずや正しい選択をし、正しいことにその刀を使うだろう。」
  • 問題点
    • ここを越えたいのなら力を示せというお話は前作「覚醒」でも批判されたが何ら改善していない。
    • フウガに夜刀神を持つ資格があると認められ喜ぶカムイ。しかしカムイはガロンの虐殺を指をくわえて見つめ、その夜刀神でこの戦と無関係の妖狐を切り捨てている。本当に正しい選択をしているのだろうか。

  • 21章「黄泉の階段」のあらすじ
    • 風の部族の村を通過した暗夜軍は、白夜王国との国境へとつながる「黄泉の階段」へとさしかかる。だが、そこで待ち受けていたのは、白夜兵たちではなかった。(作中あらすじ)
    • カムイ達は白夜王国に向かう道である黄泉の階段を進む。しかし彼らに襲い掛かってきたのは白夜兵ではなくマクベスがけしかけたノスフェラトゥであった。マークスやカミラ達が後詰をするなか単身突破するカムイ。だが一人となり疲れ果てたカムイの前にノスフェラトゥが再び襲い掛かってきた。身を盾にしてカムイを守ったのはリリスであった。
      リリス「ああ…星竜モローの…情けかしら…最期に…この姿に戻れるなんて…」
      リリスは最後に人の姿に戻り事切れた。
      カムイ「リリス…?リリス、リリス…っ!うっ…うわあああああ……っ!!!なぜ…なぜですか…!なぜリリスが、死なないといけないののですか…!僕は今まで、何のために…!…う、ううぅ…っ!!」
      追いついてきた兄弟たちに励まされ、落ち着いたカムイは決意を新たに白夜王国へ向かう。
  • 問題点
    • マクベスの受けた命はあくまでもカムイ1人に絞られたものである。兄弟たちを巻き込むこの策は失策といえよう。
    • 第二王子カムイを逃がすため後詰を張る第一王子マークスや第一王女カミラ。順番が違うのではないだろうか。
    • リリスがシナリオに登場するのは分岐前以来、約15章ぶりである。あまりにも唐突に現れ、死んでいくリリスとそれを見つめるカムイに感情移入することは難しい。
      カムイの動揺っぷりは某ルイズコピペを彷彿とさせる。死に方も雑魚に不意打ちを食らうという取ってつけたようなもので、必然性が感じられない。

  • 22章「白夜王女サクラ」のあらすじ
    • ついに白夜王国の国境を越えたカムイ。先に進むためには、白夜切っての砦、テンジン砦を落とさねばならない。だが本当の苦難は戦闘ではなかった。(作中あらすじ)
    • 難攻不落のテンジン砦には白夜軍師ユキムラと王女サクラがいた。カムイは覚悟を決めて砦を攻撃、ユキムラ達を捕虜にする。カムイ達はこれで矛を収めるつもりだったがガロン率いる本体が到着し、捕虜を次々と手をかけていく。カムイ達は虐殺を指をくわえて見ていることしかできなかった。
  • 問題点
    • 先章から続き、カムイが綺麗事にこだわったせいでかえって犠牲が増えてしまっている。ゾーラの策を取っていたらガロンが白夜領に入る前に戦いを終わらせることができたかもしれない。


  • 23章「囚われし瞳」のあらすじ
    • 王が命じた白夜兵虐殺に、動揺を隠し切れぬまま先へ進むカムイたち暗夜軍、次の目標は王都を守るスサノオ長城。再び厳しい戦いが待ち受けていた。(作中あらすじ)
    • ユキムラとサクラ、そしてその部下たちの助命になんとか成功したカムイ。次に攻撃を仕掛けるのはタクミが守るスサノオ長城であった。激しい戦いの末に敗北したタクミは絶望し、長城から身を投げてしまった。しかし、カムイが探してもタクミの死体は見つからなかった。
  • 問題点
    • 先陣の大将であるカムイは白夜の生命線であるスサノオ長城のことをマクベスに教えてもらうまで知らなかった。行軍中カムイは何をしていたのだろうか。

  • 24章 白夜王女ヒノカ のあらすじ
    • ついに白夜王都へと侵攻する暗夜軍。カムイたちは、軍師マクベスの残虐さに心を痛めながら王の間へ急ぐ。だが、そうはさせじと白夜の一軍が前に立ちふさがる。(作中あらすじ)
    • ガロン率いる暗夜軍は白夜の民を虐殺しながら進む。カムイはそれを指をくわえてみることしかできず、心を痛める。白夜王城に到着したガロンにマクベスは献策をする。
      マクベス「投降の呼びかけなど生ぬるい…この戦乱に乗じ、白夜の要人を全て殺害してしまえば、晴れて戦争が終わった後…我が暗夜王国がこの国を乗っ取ることも容易くなるでしょう。(中略)このマクベスの策、実行に移しても宜しいでしょうか。」
      その策を採用した暗夜軍は二手に分かれ、カムイ達はヒノカと戦うことになる。勝利したカムイはガロンらにばれないように武器だけ奪ってヒノカを逃がした。去る前にカムイとヒノカは約束を交わす。
      カムイ「リョウマ兄さんは絶対に死なせはしません。この救いの刀に懸けて、必ず守ってみせます。(中略)
      俺たちのしたことは、白夜王国にとって…ヒノカ姉さんにとって、決して許せないことだと分かっています。
      …でも、もし全てが終わり、平和な日々が来たら…僕は、またここで、今度は本当のきょうだいとしてみんなと笑い合いたいと…そう思っています。」

      ヒノカはカムイを信じ,去るのであった。
  • 問題点
    • マクベスは白夜の要人をことごとく殺し、楽に暗夜の支配下におくという策をたてる。…それは策なのか?
    • 武装した暗夜軍本隊に向かって罵声を浴びせる白夜の民たちは当然のごとく殺されていく。侵略者に対してそのような気持ちを持つのは当然だが、何もその場で言う必要はあるまい。
    • カムイはまた白夜の兄弟たちと笑いあいたいというが、彼は今まで多くの虐殺を見て何も言わず、タクミが身投げをする原因を作っている。どの口でそのようなことを言うのだろうか。


  • 25章「白夜王子リョウマ」のあらすじ
    • ヒノカたちを撃退したカムイは戦争を早期に決すべくリョウマを探す。アクアの助言に従い向かった王の間の手前、大広間に彼はいた。敬愛する最強の兄との戦いが始まる。(作中あらすじ)
    • リョウマは大広間に続く「剣の間」にいた。彼はカムイがヒノカを殺したとマクベスから聞き激怒、カムイに一騎打ちを挑む。激怒したリョウマは25ターン(ルナティックなら20ターン)待ってくれた。
      一騎打ちに勝利したカムイはヒノカが生きていることを告げるが、ガロンにリョウマを殺すように命令されてしまう。カムイが手を下す前に、彼は後は頼むと言い残し切腹する。
  • 問題点
    • 妹に城の外で戦わせ、自分は城にこもるリョウマ。逆ではないだろうか。
    • カムイはマクベスに対して血濡れの槍をヒノカを殺した証拠として差し出す。しかし武器だけでは証にならない、何故首を持って来なかったのかと聞かれ、何も答えられないカムイ。
      ヒノカの遺体を持って来れない事への弁解なく本人が使っていた武器だけで殺したと信用しろというのはマクベスでなくても無理があるのではないか。
    • ヒノカを殺されたと勘違いしたリョウマは激怒するが25ターン(ルナティックなら20ターン)待ってくれる。マップとシナリオが連動していない。
    • リョウマは自害したため、今回もカムイは手を汚さずに済んだ。
      前章で宝刀夜刀神に誓ったのにもかかわらずリョウマの命を救うことは出来なかった。身の丈に合った約束をしよう。
    • 「ムービーで炎を背負い、一騎打ちを申し込み、そして約20ターン動かない。剣の間で睨みあっているあの時間はユーザーの皆様の印象にも残っているのではと思います。
      城が破壊され、臣下が倒れても、こちらから仕掛けない限りリョウマは動きません。あの時のリョウマはどんな気持ちで、あなたを見つめていたのでしょうか。
      (小室)」(ifキャラクターファンブックより)
    • 「俺は暗夜王国の人間で、冷酷で残忍な王子で、悪の道を選んだ裏切り者のカムイなんだ…だから、最後までそれを貫かなければならない。敵国の人間の死を、喜ばなければならない。リョウマ兄さんが死んだって、泣く資格なんかないんだ…!」
      イズモ国で白夜王族を捕虜にして終戦に持ち込めたにもかかわらず正々堂々戦うべきだとして逃がし、ガロン王達による虐殺をただ見過ごして来た事を考えるとおそろしく言い訳がましく、情けない言葉である。

  • 26章「悪逆」のあらすじ
    • ついに白夜王国を手に入れた暗夜王国。だがそれはカムイにとって本当の戦いの始まりであった。暗夜の兄弟たちとともに剣を抜き、真の敵に向かって、今、立ち上がる(作中あらすじ)
    • ガロンは一人で白夜の玉座に向かい、誰も入らぬように命令した。ガロンがいなくなった途端、マクベスがカムイに攻撃を仕掛けてきた。マクベスはカムイがヒノカを逃がしたことを知り処刑しようとするが、マークス達に阻まれる。
      マークス「私は、お前たち直属軍のやり方には、もう我慢ならん。幸いここには、父上の目は届かない。お前たちは白夜の残党に殺されたことにでもさせてもらおう。
      マクベス、ガンズの暗夜直属軍とカムイ達は戦闘になる。敗れたマクベスは命乞いをするも叶わずレオンに殺される。
  • 問題点
    • マクベスからカムイを守り啖呵を切るマークス。しかし変わらずガロンは怖いようで保身の手を打っている。成人した第一王子であるのに情けない…。
    • ついにキャッチコピー通り、カムイは暗夜王国を内側から変える戦いを始める。しかし既に白夜王国は崩壊し、二つ先の章が終章であり遅すぎる。
    • ここまでプレイヤーのフラストレーションを溜めてきたマクベスもやっぱりレオンが処刑し、カムイが手を汚すことはない。便利マシーンである。(四回目)
    • 「さっすがー!レオンおにいちゃん、ナイス!」
      エリーゼはマクベスを処刑したレオンに声をかける。いくらマクベスがムカつくやつだったとしても、いくらエリーゼが天真爛漫な性格だったとしてももう少し良い言葉があったのではないだろうか。

  • 27章「虚ろなる王」のあらすじ
    • 真の敵、暗夜王ガロンを倒すため王の間の扉を開くカムイと暗夜の兄弟たち。だが、彼らが見たものは、かつて父とあおいだ者の姿ではなかった。(作中あらすじ)
    • カムイとアクアは兄弟たちに、ガロンがもはや人ではないことを告げる。しかし今までカムイを妄信、溺愛し、ガロンのやり方に不満を持っていたはずの彼らは何故か信じようとしない。
      マークス「だが、もしお前の言うことが嘘だった時は…私たちを裏切ったと判断し、全軍がお前の敵に回ることになる。」
      扉を開けるとそこにいたのは全身泥状の化け物だった。動揺するカミラ以下三人。だがマークスとカムイの言葉を聞き奮起、ついにガロンを倒すことに成功する。ガロンは最後まで自我を取り戻すことなく消滅した。
      戦いを終えて安堵するカムイを矢がかすめる。
      「…殺してやる…」現れたのは何者かによって操られたタクミであった。スサノオ長城で身を投げた時にタクミ自体は死にもう助けることができないとアクアは語るも、カムイはそれを遮りタクミの前に立ち恨みを受け止めようとする。タクミの一矢によって夜刀神は砕かれ、カムイは意識を失う。
  • 問題点
    • 今までカムイの言うことをすべて信用してきた兄弟たちだが、ガロンの話になった途端に疑いだす。親子の情と言われたらそれまでであるが、マークスはガロンの豹変に疑問を持っておりつじつまがあわない。
    • マークスは「かつての父上は、強かった…だが、実の子に手を上げるような真似は決してしなかった。敵国を支配し、略奪の限りを尽くすような真似はしなかった!」と語る。
      しかしプレイヤーは在りし日のガロンの姿を知らないため、感情移入することが難しい。
    • スサノオ長城でタクミは何者かに捕らわれたという。ならば彼が13章で感じていた頭痛とは何だったのだろうか。戦時におけるストレス性の片頭痛だろうか。
    • ガロンやタクミを操っている存在を知りたかったら2000円のダウンロードコンテンツを買ってね!

  • 終章「光去りゆく黄昏」のあらすじ
    • 臨死体験中のカムイの夢の中に死んだはずのミコト、リョウマが現れカムイを励ます。さらにタクミも現れ自分の体を操る存在を倒すよう頼み、夜刀神を直してくれた。リリスの力も借りてカムイは復活。カムイに呼び掛けていた仲間たちは喜び、最後の戦いの覚悟を決める。アクアも命と引き換えに禁断の歌を歌い、タクミの呪いを弱める。激怒し、分裂したタクミとの最後の戦いが始まった。
      戦いを終えたときにアクアの姿はなかった。
  • 問題点
    • 臨死体験中、カムイへの憧憬を口にするタクミ。しかし(一応)祖国を裏切り壊滅状態に追いやったカムイにタクミが憎悪こそ抱けど憧憬を抱く余地などないはずである。それを意地っ張りの一言で済ませるとはどこまでもカムイに優しい世界である(ただし肝心なところで信じてもらえない)。
    • なぜタクミは二人になっているのだろうか。彼の持っているスカディという弓はどこから出てきたのだろうか。

エンディング
    • 戦いが終わりマークスは暗夜王に即位する。喜ぶ群衆の中には白夜女王となったヒノカと王女サクラもいた。両国間では恒久的な平和条約が結ばれたという。白夜の人々にはまだ暗夜への恨みを持つものも多いが、必ず誤解を解いて見せると約束するヒノカ。
      即位式が終わり、カムイ達は晩餐会に向かう。
      カムイ「暗夜王国がこんなに明るい笑い声で溢れているなんて、夢のようです。でも、これは夢じゃありません。多くのものを失った代償にみんなで勝ち取った…紛れもない現実です。
      僕が選んだ道は、険しくはあったが決して間違いなどではありませんでした。くじけそうな道の先には、確かにこうして平和な未来がありました。ありがとう…みんな。俺は、みんながいてくれて、本当に……しあわせです。」
    • 休憩するために晩餐会を抜け出したカムイの前にアクアが現れた。アクアの言う通り目を閉じて彼女の歌を聴くカムイ。カムイがお礼を言って目を開けるとそこには誰にもいなかった。
    • カムイの伝説は大陸中に多く残っているが、公式な記録として残っているものは一つもない。
  • 問題点
    • 敗戦国の女王を即位式に招くマークス達。さらにヒノカは自国の民の暗夜への誤解を解くことを約束する。これは平和条約ではなく一方的な服属関係なのではないだろうか。マークス達がどのような考えを持っていたとしてもガロンの殺戮を黙認していた点に変わりはない。
    • カムイはなんだか上手いことを言ってまとめているが、コタロウやゾーラの策を取らなかったという間違った決断のせいでより多くの犠牲が出たことは事実である。

  • 総括
+ インビジブルキングダムルート
  • シナリオ概略
    • 二つのルートでは明かされなかった真実が明らかになるルート。白夜、暗夜の兄弟と力を合わせ本当の敵と戦う。
  • 問題点
    • 有料コンテンツで配信された第三のルート。二つのルートでは分からなかった真実が明かされるのだが、とにかく話の作りが酷く、ギミックが面倒なだけで冗長なマップが多い。
      端的に述べると戦記物の話運びとは思えないストーリーが進み、超展開も多い。
    • このルートでも語られなかった真実が明らかになる有料ダウンロードコンテンツ「見えざる史実」が後日配信されたが、齟齬が多い。シナリオを作り終わったあと見直しをしなかったのだろうか。
+ 各章のあらすじと問題点
  • 6章「狭間へ沈みゆく」のあらすじ
    • カムイは暗夜と白夜のどちらにもつかない事を決め、戦いを止めさせようとする。マークスとリョウマに説得を試みるが相手にされないカムイは、アクアの言う通り両軍を攻撃し注意を引き付けることにする。
      自国の兵士を殺されたマークスとリョウマは当然のごとく激怒し、カムイに攻撃を仕掛けてくる。カムイはやむなく身を隠すのであった。
  • 問題点
    • カムイの決断に戸惑うリョウマは「なんだと?カムイ…お前は本当の家族を捨てるのか?暗夜に味方し、俺たちを敵に回すというのか!?」と声をかける。
      しかし、支援会話で分かることだがリョウマ達白夜兄弟とカムイは血がつながっておらず、彼らはそのことを知っている。
    • 話を聞いてもらうために両軍を攻撃するように言うアクア。こちらは従者を合わせても3人しかおらず明らかに無謀である。アクアがこの話の黒幕と考えた人も多いのではないか。
    • アクアの言う通りに両軍の部隊長を殺したカムイはマークスとリョウマに攻撃されて焦り、動揺する。しかしどう考えても当然の結果である。
    • このルートでリリスが本編に出てくるのはここが最後である。後のダウンロードコンテンツでリリスは透魔ゆかりのもので真相を知っていることが明らかになるのだが…。

  • 7章「語られざる世界」のあらすじ
    • 白夜、暗夜のどちらも選ばない事を決めたカムイは、ひとまず身を隠すため、誰にも見つからないという隠れ場所へと向かった。(作中あらすじ)
    • アクアは絶好の隠れ家があるといい、無限渓谷までカムイ達を連れてくる。アクアは谷底に飛び降り、カムイはそれを追う。谷底のはずがそこには不思議な大地が広がっていた。アクアは語りだす。
    • この地は透魔王ハイドラが統治する透魔王国であること。
    • ハイドラは平和だった時代の前透魔王を殺し人々を争わせ、透魔王国を滅ぼしたこと。
    • ハイドラの野望は白夜と暗夜をも滅ぼすことであり、ガロンを操っているのも彼であるということ。
    • 透魔王国のことを外の世界で話すと話した者は泡となって消えてしまうということ。アクアの母である透魔王妃シェンメイはこのことを話し消えてしまったということ。
      つまりアクアは透魔の王女であること。
      カムイはアクアの話を信じるが、ここまで話したところでカムイ達は魔物(以下、透魔兵)に囲まれる。偶然合流できたギュンターと協力し、透魔兵を打ち破る。
      再開を喜び合うカムイとギュンター。ギュンターは以前ガロンの機嫌を損ねたことがあり、ガンズが襲いかかって来たのはそのせいだろうと推測した。
      その時透魔の謎の魔術師が現れたため、カムイ達はやむなく避難した。
      「白夜が暗夜に、暗夜が白夜に。そのとき扉は閉じられる…」
      アクアはもう数か月で暗夜と白夜の空が入れ替わり、そうすると透魔王国への扉が閉まってしまうと言う。カムイは何とかしてマークスやリョウマの力を借りて暗夜と白夜の両方を救い、ハイドラを倒すことを決意するのであった。
  • 問題点
    • いきなり大量の情報が出てくる。これは全て透魔の王女であるアクアの言ったことであるが、カムイはすべて信用してしまう。罠とは考えないのか。
    • この情報だが、後日配信されたダウンロードコンテンツと食い違う点もみられる。
    • 数十年に一度、暗夜と白夜の空が入れ替わるとアクアは言い、ギュンターも聞いたことがあると意見する。ギュンターは老人であるのだから空の入れ替わりをかつて経験しているはずである。
    • この章で加入するギュンターはマップ上では支援値上昇のサインであるハートマークが出るが、支援会話は一切発生しない。

  • 8章「裏切りの汚名」のあらすじ
    • 透魔王国の王、ハイドラを倒すため兄弟たちの協力を求めることにしたカムイは、まず白夜王国の兄弟を説得すべく、白夜のテンジン砦へと向かった。(作中あらすじ)
    • テンジン砦に向かい仲間を増やそうとするカムイ。しかし白夜軍師のユキムラはカムイのせいでリョウマは行方不明になり、タクミは暗夜に捕らわれてしまったと語り聞く耳を持たない。カムイは仕方なくユキムラを倒し、話を聞いてもらおうとするが、忍のサイゾウが自爆してカムイを道連れにしようとしてきた。
      そこにスズカゼとサクラが現れてサイゾウを止め、カムイに付いていくという。サクラの従者も加わり、カムイ達はさらなる仲間を増やしに行くのであった。
  • 問題点
    • 白夜から見たらカムイは剣を爆発させて女王ミコトを殺し、さらには暗夜白夜の両方を攻撃して状況をさらに混乱させた大悪人である。無策で話しても聞き入れられないのは当然である。
    • ユキムラ「貴方が仲間を見捨て、裏切ったせいでリョウマ様は行方知れずとなり…タクミ様は暗夜に捕らえられてしまったのですよ!」
      6章ではカムイの裏切りによって王族側の陣形は特に乱れていた様子はなく、またカムイが白夜についた場合でも関係なくリョウマとタクミは失踪してしまうので、全くの言いがかりである。
    • 「僕たちはこの国を裏切ってなんかいない!本当の敵は、別にいるんだ!それは僕でも、ましてや暗夜王国でもない!だからどうか…」
      「母上を…ミコト女王を殺し、白夜王国を壊滅させたのはガロン王ではないんだ。もっと強大で、もっと恐ろしい野望が…僕たちの知らないところで、動いている。」

      サイゾウに黒幕は何者かと聞かれ
      「すまない…それは、言えない。でも…もうすぐ、暗夜と白夜の空の色が入れ替わる日が来る。もし僕たちを信じる気があるなら…その日に、無限渓谷に来てほしい。僕からの話は…それだけだ。」
      サイゾウらに信じてもらうことは出来なかったが当然である。
      これは外道な発想になるが「カムイ様のためなら火の中水の中」の従者がいるのだから、彼に話させて泡になってもらうのが一番説得力が高いのではないか。また、話すと泡になってしまうというのはあくまでもアクアのみによる情報であり、どのルートでも実際に泡になってしまう人はいない。実は泡にはならないのかも!? 透魔王国のことを「あの国」とかぼかせばOKとかチェックもザルだし。
    • カムイ達は誰も殺さずに戦っていたという。寡兵で白夜きっての砦を攻めているのに随分な余裕っぷりである。
    • ミコトが死に、リョウマは行方不明、さらにタクミは暗夜の捕虜になっている。こんな局面で王族の任を忘れカムイにほいほいと付いていくサクラ。王族失格と言われても仕方あるまい。

  • 9章「流浪」 のあらすじ
    • カムイを信じるサクラたちも仲間に加わった一行は、追っ手との無益な戦いをさけるため、中立国のイズモ公国への近道、黄泉の階段を抜けることにした。(作中あらすじ)
    • イズモ公国に向かうため黄泉の階段を抜ける一行。そこに突然ノスフェラトゥが現れ襲い掛かってきた。難なく撃破したが、そこに倒れていたのはノスフェラトゥではなく風の部族の者であった。カムイ達はマクベスの罠で幻覚を見せられていたのだった。部族長フウガに謝罪し、黒幕が別にいることを話すカムイだが聞き入れられない。しかし駆けつけてきたリンカの話を聞いてフウガは考えを変え、力を示すよう戦いを挑むのであった。
      敗北したフウガはカムイ達を認め、先代白夜王スメラギから聞いた話を伝える。夜刀神は『炎の紋章』をつなぐ鍵であり、その力は創造主をも滅ぼせるという。その話に一筋の希望を見出したカムイ達はイズモ公国に向かう。
  • 問題点
    • マクベスの便利な幻覚魔法とワープだが実際の戦闘では一切使わない。マップで使われたら厄介なことこの上ないが、使わないのは不自然である。
    • 誤解を解きたければ力を示せという展開は前作「覚醒」でも批判されたが何ら改善していない。

    • 「でも、真の敵は、別にいるんです…。これだけは、信じてください…。」「…くっ!やっぱり…駄目なのか?ここには誰も、僕たちを信じてくれる人なんていないのか…!?」
      前章で信用されなかったのにまた同じことをやらかすカムイ。もう少し策を練ろう。

  • 10章「神の声」のあらすじ
    • 風の部族の長、フウガに認められ協力の約束もとりつけたカムイたちは、神さえも滅ぼせる力を持つという『炎の紋章』の伝承を教わるべく、イズモの都を目指した。(作中あらすじ)
    • 中立国のイズモ公国にたどり着くが既に暗夜の手が回っており、公王イザナは幽閉されていた。暗夜の魔導士ゾーラは氷の魔法具を使うもカムイに撃破される。
      敗れたゾーラはサクラを人質に取り足掻くも、現れたレオンに処刑される。カムイはレオンに共に戦うよう説得するがけんもほろろに突き放される。
      レオンが去ったのち、捕まっていたイザナとタクミを救出する。イザナは、カムイとともに戦うことを渋るタクミを説得し占いをする。イザナは命を懸けた占いで「竜に会え」と言い残す。
      「そ。儀式を行うには…ボクの命が必要だったの。神託への…対価としてね。戦争を止めるために、この身を捧げる…ボクって…伝説になるかもね…あっ…タクミ王子さ~、さっきもお願いしたけど…カムイに、力を貸してあげてね…」協力しないと化けてでるよ~…うらめしや~、ってね…じゃ、そういうことで…ばい…ばーい…」
      イザナの死を目の当たりにしたタクミはカムイと行動を共にすることになる。
  • 問題点
    • ゾーラの魔法具によりマップは旧作の索敵マップのようになっている。氷の中に埋まっている暗夜兵は凍死しないのだろうか。
    • 唐突に表れるレオン。このルートでもカムイの代わりに手を汚してくれた。

    • 「いいかい? 彼が白夜に戦争を仕掛けたのは、彼の本意じゃない。裏で手を回している…真の敵の仕業なんだ。僕たちが闘うべきなのは、そいつなんだよ!」
      レオンに詳しく聞かれると
      「…すまない。それは…。レオン、待ってくれ!今は言えないけど、でも…!」
      このやり取りはもう3回目である。
    • 唐突に死んでいくイザナ。キャラクターの死でプレイヤーの心を動かそうとするのが狙いだと思われるがこうも登場期間が短くては感情移入のしようがない。
      (わざわざ儀式で取ってつけたように死なせなくても、透魔王国のことを話して泡になるという死なせ方をした方が少しは必然性があったのではないか。
    • ギュンターはイザナの死を見て「民の笑顔を望み逝くとは…イザナ公は真の王でしたな。」と語るが、イザナはタクミの説得と自分が伝説になるかもということしか言い残していない。
      急に表れた王子のために民をほっぽりだして死ぬのははたして真の王といえるのだろうか?

  • 11章「共闘」のあらすじ
    • とらわれのイズモ公王イザナを救出し、兄弟の一人タクミを仲間に加えたカムイたち一行は、白夜の忍たちを救いだす為、深い森へと踏み込んだ。(作中あらすじ)
    • カムイはサイゾウの上げた狼煙を見つける。それは自分たちのことを見捨てて逃げろという合図であったが、カムイは捨て置けず救援に向かう。
      フウマ公国の王コタロウは白夜と同盟を結びながら暗夜と内通し、サイゾウ達を攻撃していた。カムイはサイゾウ達と協力しコタロウを撃破、捕まっていたカゲロウを救出する。
      カゲロウはカムイ達に、リョウマがシュヴァリエ公国の反乱兵とともに暗夜に攻め込もうとしていることを伝えた。カムイ達は急ぎリョウマを追うのであった。
  • 問題点
    • 女王ミコトが死に、王子タクミが暗夜の捕虜になっていることのに、リョウマは自国のことを顧みず出奔し勝手に暗夜と戦っている。

  • 12章「凍てつく海」のあらすじ
    • リョウマを追い、暗夜王国に所属するシュヴァリエ公国を目指す一行。舟の調達にも成功し無事出港したが、その途上に思わぬ敵が待ち受けていた。(作中あらすじ)
    • 船に乗りシュヴァリエ公国に向かうカムイ。しかし突然海が凍り、カミラ達が攻撃を加えてきた。カミラはカムイのことは愛しているがガロンには逆らえないため、せめて自分の手で殺そうとする。戦に勝ったカムイはカミラをも仲間に加えさらに進むのであった。
  • 問題点
    • カムイのことは愛しているしガロンの行いは間違っていると気づきながらも、ただガロンが怖いので保身のために攻撃を加えてくるカミラ。ゼロの支援会話で指摘されている通りに愛しているというのは自分の事だけらしい。
    • マップクリア後、フローラは氷の部族の神祖竜はすでに滅び伝承も残ってないと語る。竜族の血を引くはずの彼女らはなぜ竜脈を使えないのだろうか。

  • 13章「失われた楽園」のあらすじ
    • 氷の部族の強襲を撃退し、姉カミラを味方につけたカムイたち。凍った海を越えて、ようやく港町アミュージアにたどりつくが、そこは見るも無残な姿となっていた。(作中あらすじ)
    • 中立国のミューズ公国は見るも無残な姿になり、マークスとリョウマが言い争いをしていた。しかし一度透魔王国に行ったことのあるカムイにはミューズを破壊した見えない敵「透魔兵」が見えていた。
      カムイ達は透魔兵を全て倒したが、リョウマ達は全滅するまで戦いを止めないと言い張り話を聞こうとしない。アクアが鎮静効果のある歌を歌うと二人とも落ち着き、カムイは暗夜と白夜の空が入れ替わる日に無限渓谷に来てほしいと言う。しかしマークスはカムイの言うことを聞かず去ってしまった。だがリョウマはカムイのことを信用し、虹の賢者に合うよう忠告する。
  • 問題点
    • シュヴァリエで反乱兵を集めたリョウマは暗夜ではなく中立国のミューズに来ている。何故だろうか。
    • 一度透魔に行ったことのあるカムイや従者たちならまだしも、他の自軍ユニットはなぜ透魔兵のことを認識できるのだろうか。
    • マークスは妹であるカミラと戦闘会話があるが、リョウマはタクミやサクラと戦闘会話がない。薄情な兄である。
    • 全滅するまで戦いを辞めないと言い張るマークスとリョウマ。大局を見られない小者であるのに、周りからは持ち上げられている。
    • アクアは話を聞かないリョウマとマークスを戦意を削ぐ力のある歌で止めている。これはあまり使いたくない手という事であるが、本人が言うにはちょっと疲れるだけであり
      止めない限り何度でも歌うとも宣言している。これだけ強力な歌を6章や暗夜編など他の章で歌わなかった理由は不明のままである。

  • 14章「暗夜軍襲来」のあらすじ
    • イザナ公から伝えられた信託の意味を知るため、虹の賢者がいるノートルディア公国を目指す一行。だが、その出発点となる港で暗夜軍と遭遇することになる。(作中あらすじ)
    • 帰還したマークスは何があろうと父ガロンを信じぬくとレオンに語る。その決意は「白夜も暗夜も…平等に価値がない…この世界は全て…滅びてしまえばいいのだ…ククククク…ふははははははは!ふあっはっはっはっは!!」と独り言を叫ぶガロンを見ても変わることはない。考えが揺らぐレオンに対し、マークスは信頼できる兵を集めるよう命令するのだった。
      港町に着いたカムイ達のもとに暗夜軍が現れる。大将のサイラスは自分とカムイがかつて親友だったと言うがカムイは全く思い出せない。サイラスは後方に下がり、暗夜軍の攻撃が始まる。そのときカムイ達のもとにエリーゼが駆けつけてきた。彼女はカムイやカミラが心配で、ガロンや二人の兄には何も告げず飛び出してきたのだった。
      サイラスに勝利したカムイは彼が手加減をしていたことに気付く。サイラスはかつて命を救ってくれたカムイに「騎士の誓い」をたてており、いつでも命を捨てる覚悟があったという。カムイはサイラスを仲間に加え、虹の賢者のところへ向かうのだった。
  • 問題点
    • ノートルディア公国を目指す途中の港で暗夜軍との戦闘になる一行。だがこのマップは暗夜10章の使いまわしである。
      つまり、カムイ達は暗夜領内の港の陸地で、海から攻めてくる暗夜軍と戦ったことになる。海路で中立国を目指すためになぜ敵国の港を使う必要があるのだろうか。
    • 「騎士の誓い」をたてカムイに命をささげる覚悟をしているはずのサイラス。ならばなぜカムイに武器を向けたのだろうか。
      「お前を殺すぐらいなら、死罪になったほうがいい。」という言葉を信じる限り、ガロンの命令が怖いわけではないようだ。不可解である。
    • また、それほどの誓いをたてているのにどのルートでもすっかり忘れられている彼。忘れてしまったという設定は必要だったのだろうか。
      これは推測だが、「あなた」であるマイユニがプレイヤーの知らないところで行動した前作「覚醒」の批判を受けてこのような設定にしたのかもしれない。これだとリリスの件とは辻褄が合わなくなってしまうが…。

  • 15章「虹の賢者」のあらすじ
    • 一行は、虹の賢者に教えを乞うためノートルディア山にそびえる『七重の塔』を登る。その頂にたどりつくには、いくつもの試練を越えなければならなかった。(作中あらすじ)
    • ノートルディアに着いたカムイはたまたまそこにいた老人に虹の賢者の住む場所を教えてもらう。一行は高峰を登り、塔に配置された幻影兵を倒して虹の賢者に合うことができた。
      先ほどあった老人が虹の賢者であった。彼は夜刀神に力を与え、フウガの語った『炎の紋章』を完成させるには五つの神器が必要であると教える。
      「炎の紋章を完成させるには…五つの神器が…揃わねばならん。…そのときにこそ、炎の紋章は…伝説の…『ファイアーエムブレム』となる…」
      しかしここまで語ったところで賢者は力尽きてしまう。カムイが探していた神託の「竜」は虹の賢者のことであり、彼ははるか昔に12の竜が覇権をめぐって争い、それに人々を巻き込んだことの贖罪ができたと満足して死んでいった。
      カムイは決意を新たに無限渓谷に向かう。
  • 問題点
    • あらすじで「いくつもの試練」とあるが、カムイがこなしたのは山登りと塔の幻影兵の撃破のみである。塔の1フロアごとが試練なのかも?
    • 「炎の紋章は伝説の『ファイアーエムブレム』となる。」
      毎日がエブリデイや力こそパワーの知り合いだろうか。
    • 唐突に出てくる12の竜。今後のシナリオとは一切関係ないため忘れて構わない。
      情報が少ないため白夜の竜、暗夜の竜、ハイドラ、虹の賢者、氷の部族の竜、星竜モロー、イザナの祖先の竜の七体以外は推測することしかできない。仮に炎と風の部族に竜がいたとしてもまだ余ってしまう。

  • 16章「白き炎」のあらすじ
    • 争いを終わらせる鍵「炎の紋章」。それを完成させるため、再び無限渓谷へと戻る一行。だが、白夜と暗夜の空が入れ替わる刻限は、刻一刻と近づいていた。(作中あらすじ)
    • 一行は無限渓谷に戻り、リョウマやマークスらの合流を待つも、現れたのはガンズ率いる暗夜軍だった。
      迎え撃つも徐々に追いつめられる一行だったが、そこへカムイを信じると決めたリョウマとクリムゾン、ヒノカが加勢に現れる。
  • 問題点
    • 「…カムイは嘘をつくような人間ではない。幼い頃からそうだった。あいつはいつも純粋で真っ直ぐで…人を惹き付ける何かを持っていた。まだ幼い弟に王の資質を感じて、俺は嫉妬を覚えたこともある。…馬鹿げた話だがな。」
      唐突にカムイを褒め称え始めるリョウマ。これほど絶賛しておきながら後の件ではあっさり疑いの目をかけるのが悲しいところ。
    • ちなみにギュンターとガンズの戦闘会話はない。

  • 17章「黒き炎」のあらすじ
    • リョウマたちとの合流に成功したカムイたちだが、その前に暗夜王国の大軍が立ちふさがる。カムイたちに生き延びるすべはあるのか……(作中あらすじ)
    • ガンズの軍を打ち破ったカムイたちだったが、疲弊した所にマクベスの軍の奇襲を受けてしまう。
      絶体絶命の状況の中、正気を失ったガロンと袂を分かったマークス、レオンが駆けつけ窮地を脱する。
      かくして白夜・暗夜のきょうだい達が全員集結し、互いに遺恨を引きずりながらも、カムイの掲げる理想の元に共闘を誓うのだった。
  • 問題点
    • と書くといい話に見えるが、ここまで度重なる説得を受けながらも強硬な態度を示してきたマークス達がカムイにつく決定打となったのがガロンが「白夜も暗夜も滅ぼせー」と漏らした一言であり、最後まで和解できなかった白夜・暗夜ルートとの差は敵のうっかりミスにしかない。
      話は前後するが暗夜ルートではガロンはハイドラを崇拝しているが、透魔ルートでは対等に接するような態度を取っている。どのような条件でこのような差が生じているかは当たり前のように不明。
    • マクベスやガンズはどうやってカムイが無限渓谷に行くという情報を知りえたのだろうか。ここで振り返ってほしいのが14章の描写。マークスはカムイに同調するレオンを注意し兵を集めるように言っており、その後彼が考えを変えた描写はない。
      これは穿った見方だが、政敵であるマクベスを排除しつつカムイへの信頼を得ようというマークスの策ではないだろうか。

  • 18章「見えざる王国」のあらすじ
    • ついにカムイの願いがかない暗夜、白夜の兄弟たちが共に戦うために集結した。そして彼らは、全ての元凶を内包する見えざる国、透魔王国へと進軍する―(作中あらすじ)
    • 全員が集まったところでカムイは自分の命と引き換えに透魔王国の真実を話し後事を託そうとするも、リョウマ・マークスは元より疑うつもりであればここには来ないと一蹴。
      カムイの号令で一斉に谷底に飛び込む一行だったが、そこに謎の影の襲撃を受け、カムイを庇いクリムゾンが命を落としてしまう。
      クリムゾンの死を悼む暇もなく透魔軍の襲撃を受けるが、仲間と合流しこれを撃退する。
  • 問題点
    • カムイより先に崖から飛び降りる長兄2人。カムイを信頼することは構わないが、国の代表として命を軽率に捨てるような行動は慎むべきではないか。
    • 竜脈×8について「これで、4つ目ね。あと4つ…さすがにうんざりね…」
      開発も認めるクソギミック。
    • リョウマ「クリムゾン! どこだ、クリムゾン!」「いや…カムイ、何も言うな。…お前はただ俺に約束すればいい。クリムゾンの死を絶対に無駄にしないと。」
      一体何が彼をそこまでクリムゾンに執着させるのか。国を放っておくぐらいだから相当なものである。
      しかし、リョウマとクリムゾンの間に支援会話は発生しない。
    • この章以降、敵将は基本的に亡霊である眷属たちであるため、透魔のことが分かる戦闘会話は一切ない。世界観の薄さに拍車をかけている。

  • 19章「滅びの街」のあらすじ
    • クリムゾンの死の衝撃を引きずりながら、一行は透魔王国に足を踏み入れた。そこでカムイたちは、アクアから透魔の真実を聞くこととなる。(作中あらすじ)
    • 一行に透魔王国の真実を語るアクア。
      そこに透魔王の小姓をしていたという少年ロンタオが助けを求めて駆け込んでくる。
      透魔王の元から命からがら逃げ出してきたロンタオだったが、カムイの求めに応じて透魔王の居城ロウランへの案内を請け負う。
  • 問題点
    • 特にストーリーのない水増しマップ。勝利条件は一定ターン以内の離脱又は敵将の撃破となっているが、シナリオ上特に撤退しなければならないような状況には見えない。
    • かつて透魔王国は白夜や暗夜と王族レベルで交流があったとアクアが話すがマークスとリョウマはそれを知らなかった。
      しかし『子世代編参 揺れる面影』のダウンロードコンテンツでアクアの父である先代透魔王リュウレイが初代透魔王であることが判明するためこれはおかしい(このダウンロードコンテンツにも明らかにおかしい点があるがそれは後述する)。
    • どこの馬の骨ともしれないロンタオに情報の裏も取らずにホイホイついていく一行。斥候に調べさせてもハイドラの元への行き方が分からないなどという流れでもない以上、ロンタオの情報を鵜呑みにする必然性がない。これではただの間抜けである。

  • 20章「疑惑の種子」のあらすじ
    • 透魔王の世話をしていたというロンタオの導きで、空に浮く不思議な岩をつなぐ橋をわたる一行。だが、その岩々には、多くの魔物たちが待ち伏せていた。(作中あらすじ)
    • ロンタオが渡った橋を続けて渡る一行。しかし、一行が渡りきる前に橋が急に崩れてしまう。
      これをロンタオの罠と睨むマークス達だったが、カムイは怪しいだけで人を疑えないとこれを諫める。
  • 問題点
    • 水増しマップその2。いっそバトルマップなくしていいんじゃね?
    • 罠にかけられてからロンタオを疑いだす一行。前章の時点で誰か疑えよ!
    • ロンタオを疑わないカムイだが、裏切りの嫌疑がかかっている以上は即座に斬り捨てないにしても拘束するなどといった処置は行うべきであろう。

  • 21章「進むべき道」のあらすじ
    • ロンタオへの疑心うずまく中、カムイたち一行は透魔王国の奥深くへと進む。そこでは、導いたロンタオ自身にも想像もつかない運命が待ち受けていた。(作中あらすじ)
    • 自身にかけられた疑いを晴らすため、単独で城の裏門に行って鍵を開けに行くとカムイに申し出るロンタオ。
      一人では危険だからと、カムイはロンタオに独断でかつ単独で同行する。
      やはりこれはロンタオの罠で敵に囲まれてしまうが、カムイが残してきた置き手紙を読んだ仲間たちが駆けつける。
      作戦に失敗してハイドラの呪いにより魔物に変えられたロンタオを倒し、自分のために迷惑をかけたと仲間に詫びるカムイだったが、ロンタオが卑怯者だった、人を信じるという道を貫けと激励される。
  • 問題点
    • カムイの行動すべて。
      人は信じるけど仲間の忠告は信じません。一軍の将であることを差っ引いてもあまりにも無神経かつ無責任である。
    • しかし仲間たちはこれを咎めるどころか
      「カムイおにいちゃんのためなら、あたし…なんだってやっちゃうよー!」「安心なさいな。私はいつでも、あなたを信じ…愛しているわ。」
      大絶賛。カムイを褒めなければ泡になって消えてしまう呪いでもかかっているのか。
    • 逆に、人を信じると連呼するカムイだがなぜかロンタオのことは信用せず置き手紙を残している。これでは言っていることとやっていることが違う。人を信じることがカムイの長所なのだから、これは彼の根幹にかかわる部分ではないのか。
      また、前作「覚醒」でさんざん批判された、プレイヤーが知らないところで勝手にマイユニが行動するといったことがまた行われている。
    • これ以外にも、鍵がかかった城門を破壊しようとは思わなかったのか、カムイがついてこなかったらロンタオはどうするつもりだったのか等、疑問点は多い。
    • ロンタオ絡みの19~21章は丸ごとカットしてもシナリオの進行に支障はなく(シナリオ自体が支障だらけというのは置いといて)、この3章でやったことといえば水増しと「人望の厚いカムイKAKKEEEEEEEEE」だけである。
    • しかしこの章の結果としてカムイは敵も味方も信じないということになってしまっている。

  • 22章「母の記憶」のあらすじ
    • ロンタオの裏切りに決着をつけたカムイたちは、深い森へと足を踏み入れる。そこでの戦いは、アクアにとってつらい痛みを伴うものとなった。(作中あらすじ)
    • カムイ達の前に現れた次なる眷属はアクアの母シェンメイであった。ハイドラは死者を蘇らせて僕にする力を持っていたのだった。カムイ達に敗れたシェンメイは撤退する。
  • 問題点
    • この章をカットしてもストーリーには影響はない。
    • 母を敵に回して悲しむアクアだが、プレイヤーは在りし日のシェンメイのことを知らないため感情移入がし辛い。
    • 父リュウレイと母シェンメイから生まれた娘がアクア、またシェンメイの妹がミコトである。この国の命名法則はどうなっているのだろうか。

  • 23章「眷属シェンメイ」のあらすじ
    • 森を抜けたカムイたちは、王城への進軍途上で、再びアクアの母シェンメイと相対する。そこでカムイは、思いがけない人と相見えることになる。(作中あらすじ)
    • クリムゾンを殺した犯人がどうしても気になるリョウマ。彼やギュンターは犯人が仲間たちのだれかであると推測する。
      そこにシェンメイが再び現れ、眷属となったクリムゾンと共に攻撃を加えてくる。敗れたシェンメイは最期の瞬間に記憶を取り戻しアクアに別れを告げるのであった。
  • 問題点
    • 撤退した次の章にすぐ戦闘を仕掛けてくるシェンメイ。見上げたハングリー精神だが一つの章を22、23の二つに水増しした感が強い。
    • 眷属となったクリムゾンを見て驚くカムイとリョウマ。しかし、クリア後に彼女について語られることはない。薄情なものである。

  • 24章「在りし日の面影」のあらすじ
    • シェンメイの最期を乗り越え、遂に王城ロウランへと到着する一行。だがここで待ち構えていた敵に、カムイは答えの出ない迷いを抱くことになる。(作中あらすじ)
    • 次に現れた眷属は白夜の女王であったミコトだった。敗れたミコトは最期の瞬間に記憶を取り戻しカムイ達に別れを告げるのであった。

  • 問題点
    • 前振りなしにしれっと透魔城へ進入している。どうやらロンタオの下りは本当に茶番だったようだ。
    • ストーリーの流れが前章とまるで変わらない。尺稼ぎ感が強い。
    • この章はペアの扉が計三つあり、外れを選ぶと爆発で大ダメージを受けてしまう。敵の攻撃を食い止めたいのなら両方の扉に仕掛けを作るべきではないのか。敵は一体何を思って○×クイズ仕立ての仕掛けを作ったのか。
    • この扉についてミコトがヒントを教えてくれるが最後の一つのみ外れのほうを開けさせようとしてくる。
      「なぜ…なぜわかったのですか…?私が嘘をついたことを…。」
      カムイ「…………」
      今まで人を疑うことをしなかったカムイが(ロンタオを除く)自分の母を信用しなかった超重要なシーンであるはずなのにその理由は語られない。カムイというキャラクターの根幹にかかわる部分のはずなのだが…。
    • 親子の別れのシーンであるが、ミコトはあくまでもリョウマ達の継母であることを忘れてはならない。


  • 25章「魔剣士再び」のあらすじ
    • 透魔の王城を奥へと進む一行。だが中は迷路のようで、なかなか上階へと進む道が見つからない。懸命に探るカムイたちへ闇から凶刃が襲い掛かる―(作中あらすじ)
    • 迷路のような場内を探索するため、カムイ達は手分けして進むことになる。1人進むカムイの背後からクリムゾンを殺したものと同じ魔法が飛んできた。ギュンターに助け起こされたカムイ達は次いでやってきたアクアを疑う。
      そこに透魔兵が襲い掛かってきた。次に現れた眷属は白夜の王であったスメラギだった。敗れたスメラギは最期の瞬間に記憶を取り戻しカムイ達に別れを告げるのであった。
  • 問題点
    • ストーリーの流れが前章とほぼ変わらない。
    • 敵の本城を手分けして進むカムイ達。敵の支配圏の中で1人で行動することの愚かさが分からないのだろうか。案の定1人になったカムイは襲われている。
      また、集まる合図は各自の大声とアクアの歌だが、これは敵に自分の場所を知らせていることにもなる。なぜわざわざそのようなことをするのか不明である。
    • エレベーターのような仕掛けがあるマップである。このルートのマップ作成者は今までファイアーエムブレムをプレイしたことがあるのだろうか。
    • 分岐前の5章でミコトを殺した犯人がスメラギであることがここで明らかになる。つまり本当の序盤で起こった謎が有料ダウンロードコンテンツを買わなければ分からないのである。
      スメラギはガングレリを持っているが特に言及されることもなく、装備しているわけでもドロップアイテムでもない。
    • 記憶を取り戻したスメラギはミコトとの惚気話を話したのち消える。ミコトを殺めてしまったことの謝罪や、リョウマ達の母であるはずのイコナについての話は一切しない。

  • 26章「我が名は透魔王」のあらすじ
    • 数々の苦難と悲しみに打ち克ちカムイたちは、ついに王の間へと到達する。だが、そこで見えた透魔王は一行にとって予期せぬ人物だった。(作中あらすじ)
    • ついに王の間にたどり着いたカムイ。しかし、入った途端にカムイとアクアを除いて次々と攻撃を受けてしまう。透魔の血筋であるカムイとアクアが裏切者ではないかと疑う兄弟たち。しかし、カムイはクリムゾンの胸に刺した花をヒントに本当の裏切り者がギュンターであることを見抜く。ギュンターは自身が透魔王であることを認めるが、なおもカムイはギュンターのことを信じていた。
      敗れたギュンターは正気を取り戻し自害しようとするが止められた。ギュンターは家族や故郷の人々の仇を取り、暗夜に復讐するためにカムイに近づいたと明かす。だがカムイは彼を励まし、最後の戦いに臨むのであった。
  • 問題点
    • 兄弟たちはカムイが人を信じることを褒め、その道を進むよう背中を押すがカムイのことをすぐに疑っている。兄弟の絆はどこに消えたのだろうか。
    • 18章で2人きりになったクリムゾンはカムイに「シュヴァリエ公国の女騎士のしきたりさ。一世一代の勝負の前には、胸元に花を挿すんだ。」と語るが、落下中にクリムゾンは攻撃されて死んでしまい、花も散ってしまう。
      25章でギュンターが「しかし…私ははっきりと覚えています。クリムゾン殿の胸に挿された花が無残に焼け焦げている姿を…」と話す。
      この二つから推理してカムイはギュンターが裏切者であることを見抜く。
      要するにギュンターがボケて勝手にボロを出したのをカムイが指摘しただけに過ぎない。おじいちゃんしっかりして!
    • 何はともあれ透魔王として立ちはだかるギュンターだが、この時点で既に諸悪の根源として透魔王ハイドラの名前が挙がっており、その間にギュンターが入り込む余地はない状態である。
      ギュンターの透魔王としての活動はせいぜいカムイの暗殺(未遂)ぐらいであり、その辺のモブ(それこそ暗夜編のリリスのように)で事足りるような役割である。
      物語としても透魔王国外で暗躍させる手駒としてはガロンで十分であり、ハイドラ自身が人間を媒介にしないと何かしら不自由するという様子もない。
      言ってしまえば「Ω ΩΩナ ナンダッテー!!」がやりたかっただけなのだろうが、見せ方があまりにも稚拙である。
    • Nintenndo Dream2015年9月号のスタッフインタビューによれば白夜編(王道)・暗夜編(ダークヒーロー)と違うものとしてミステリー…犯人を捜していくような要素を入れていただいた、との事。
    • しかしここまでギュンターが露骨に怪しい挙動を取っており(透魔王国に入ってから急に話によく参加するようになる、カムイが気絶したところに一人で現れる等)、ミスリードもまともにできていない(一応アクアが怪しい?ような描写はあったが非常に白々しい)。
      この有様では到底ミステリーと言えたものではないだろう。
    • 強力な魔法でクリムゾンを殺め、カムイ達を攻撃したギュンターだが敵将として表れても兵種はグレートナイト。装備は勇者の槍、トマホーク、鋼の剣であり、能力値に至っては周りにいる同兵種の雑魚と大差がない。一応準ラスボス格なんだからせめて専用武器ぐらい持たせてやれよ。
    • 王族への憎悪を吐露するギュンターに対してだんまりな王族たち。普通ならここで彼らの王族としての在り方に話の焦点を置くべきなのだろうが、結局最後までその点に触れられることはない。
    • ロンタオや眷属ミコトのことは信じないが、ずっと昔からだましていたことギュンターは信じるカムイ。カムイは「罪を償いたいというのなら、クリムゾンのためにも生きてくれ。そして、この世界のために働いてくれればいい。」と言いギュンターを励ます。
      しかしギュンターはエンディングの後日談で詫びの一言もなく失踪する。

  • 27章「埋もれ狂い果てて」のあらすじ
    • カムイのもとで一つとなった白夜と暗夜の勇者たち。長きに渡る闘いの果て、ついに全ての元凶となる悪魔と対峙する。最後の闘いが、今、始まる―(作中あらすじ)
    • ハイドラは「…人間など自分の都合で我からの大恩を忘れる下等な生き物だ。(中略)なぜ、我だけが苦しまねばならない?なぜ、我だけが死を迎えねばならない?なぜ、人間だけが繁栄し…我だけが!?なぜ!?」と問いかけるが、カムイは無視して切りかかる。しかし歯が立たず、追い詰められてしまう。
      その時カムイは虹の賢者に言われたことを思い出し、神器を束ねて『ファイアーエムブレム』を作り上げた。カムイ達はハイドラを撃破する。
      敗れたハイドラはガロンを呼び出し、彼のともに世界を統べようという提案を無視して食べてしまった。ハイドラは真の姿を取り戻すのであった。
  • 問題点
    • ラスボスの切実な問いかけを無視して切りかかる主人公。人は信じ許すのに、竜の言うことは聞かないのだろうか。
    • ハイドラ相手に攻撃が通じず絶望する一行。ゲームでは過去作の宿敵のように特定の武器でないと攻撃が通らないというわけではなく、ダメージが半減するだけで普通に通り、言ってみればちょっと攻撃力と耐久力が高いだけであるため、せっかくの最重要アイテム入手シーンもカタルシスに欠けるものとなっている。
    • ちなみにラスボスに攻撃が通らない→神器パワー結集→攻撃が通るという流れは白夜と暗夜でもやっている。またかよ!
    • 唐突に表れ、唐突に食べられるガロン。ライターがガロンの存在をここまで忘れていて無理やり在庫処理したのだろうか。
    • ガロンの口からハイドラの器にとギュンターを谷底へ落としたと語られるが、ギュンターを選んだ理由は不明のまま食べられてしまう。

  • 終章 透魔竜ハイドラ のあらすじ
    • 真の姿を取り戻したハイドラを倒し、完全に滅ぼした。
  • 問題点
    • 「もーダメ」→「あきらめるな行くぞー」→「勝ったぞー」話の内容が(ラフな表現とはいえ本当に)これだけ。ラスボスとの戦闘会話もなく、非常にやっつけ感が漂う。
      ちなみにこのとき「軍の中で一番、諦めが悪い」リョウマがカムイより先にギブアップしており、ひっそりと設定崩壊が起こっている。
    • ゲーム的にもラスボスはHPが多いだけで不動&取り巻きの雑魚も数が少なく大したことないと、3ルートのラスボスの中では最も与し易い相手といえる。
    • ハイドラが狂ってしまった理由、彼が何を考えていたのかを知りたければ追加の有料ダウンロードコンテンツを買ってね!

  • エンディング
    • 無限渓谷と透魔の門を閉ざしたカムイ達。カムイは暗夜、白夜両国から土地を分けてもらい新たな透魔王国を建国した。
      アクアが歌を歌って祝福する。
      歌のルーツについて彼女は「多分、人じゃなくて、透魔竜によって作られたものだと思う。この歌には…強い願いが込められている気がするの。いつか自分が狂ってしまった時、人が滅ぼされずに済むように…そして自分に「死」という救済を与えてもらうために未来に残した歌……私は、そんな気がするの。」と語る。
      白夜、暗夜は永久の平和を誓い、戦いは終わりを告げた。
  • 問題点
    • ラスボス撃破からカムイの戴冠式まで急に話が飛ぶ。カムイ自身が荒れ果てた透魔王国を再建するという意思を示したことも誰かに透魔王になるように求められたこともなく、あまりにも唐突である。
      少なくとも変な引き延ばしを挟み込む余地があったので、尺が足りなかったということはないはずである。
    • 白夜、暗夜から土地を割譲してもらい新たな透魔王国を建国するカムイ。国の根本は民であるはずなのに、それについての説明は一切ない。
      この話のライターは国というものを一切分かっていないようだ。
    • めでたい場なのに何だか縁起の良くない歌を歌うアクア。申し訳程度にハイドラの補足説明が入るが、詳しく知りたければ追加の有料ダウンロードコンテンツを買ってね!

  • 総括

+ その他のダウンロードコンテンツ
  • 見えざる史実 前編 のあらすじ
    • 覚醒の世界で人の姿のハイドラはウード、セレナ、アズールに力を借りようとする。「詳しいことは言えないが、次の満月の日に隣のヴァルム大陸の神竜の樹まで来てほしい」の言葉通り彼らはやってきた。ハイドラは力を使い彼らの姿を変えるが、呪いがあるため詳しくは話せないという。そこに透魔兵が襲い掛かってきた。
      辛くも敵を撃破したウード達。ハイドラは報酬の先払いとして死者の復活以外なら大抵のことは出来るという。彼らは自分たちがかつていた未来の再生を求めるのだった。ハイドラは帰り道のために転移の力を込めた水晶玉を渡す。一度きり、数人なら時空を超えられる力があるという。
      彼らは覚悟を決め戦いに臨むのであった。
  • 問題点
    • このダウンロードコンテンツの伏線は覚醒のドラマCDに張られている。あこぎな商売である。
    • 未来を変えたり不老長寿や巨万の富を与えたり転移の力を持つハイドラ。あまりにも便利すぎる。
      だが、滅びた土地を緑豊かに再生させることは出来るが死者の復活は出来ないようだ。線引きが分からない。

  • 見えざる史実 後編 のあらすじ
    • 透魔王国にやってきた3人。ハイドラはこの地に生きている者はもうほとんどおらず、透魔兵は死んだものを利用した存在だと話す。ハイドラは続けて透魔の歴史を語りだす。
      ハイドラはかつてこの国を作り数百年間人間と共存していたが、次第に獣の衝動が増していくのに気づいた。彼は自分が狂ってしまったときのために竜の力を弱められる歌を残し、透魔の王族にそれを使えるようにした。しかし、人々は暴れる竜を迫害し、ハイドラはついに最後の透魔王まで手にかけて国を滅ぼしてしまった。その時に残ったわずかな力で理性の部分だけ切り出し、それが私だと彼は言った。
      記憶を失いさまよったハイドラをミコトが見つけて介抱し、2人は子を成した。透魔が滅びる寸前、記憶を取り戻したハイドラはシェンメイとアクア、ミコトとカムイを透魔の外に逃がしたのだった。ミコトにはカムイに父のことを言わぬよう口止めをしていた。その後予知の力が戻ったため3人に声をかけたという。
      そこに狂ったほうのハイドラの子であるリリスが透魔兵を連れて現れる。ハイドラはウード達に血と力を与えて透魔兵を撃破したが、次々に増援が現れた。ハイドラは彼らを暗夜王国に転移させ、王族に仕えるように頼む。
      リリスは残されたハイドラを殺そうとするがどうしてもできなかった。ハイドラは最期の力を使い、リリスの呪いを解放し力尽きる。リリスはハイドラにカムイを守ることを誓うが、同時に狂ったハイドラへの最後の忠義として、もしカムイが透魔の地に来ても決して真実を告げないことも誓った。リリスは星界に向かうのだった。
    • ハイドラはカムイが白夜、暗夜のどちらの道を選んでも旅の終わりを見ることは出来ず勝利することができないと高笑いする。
      同時に彼は3人とカムイのことをずっと待ち続け信じると言うのであった。

  • 問題点
    • 問題点多すぎ。
    • 子世代ダウンロードコンテンツでアクアは先代透魔王が初代透魔王であると語る。それを信用するならハイドラの話は間違っている。また彼の独白の中でも2回透魔王国は滅びている。もはや正気ではないようだ。
    • 自分の滅びこそが望みなら、カムイに真実を教えるようミコトに頼むのが筋ではないのか。透魔人であるミコトなら自由に透魔王国に行けるため泡になることもない。
    • 何故かシェンメイ親子を暗夜に飛ばし、ミコト親子を白夜に飛ばすハイドラ。
    • 暗夜白夜の結末がバッドエンドであることが明かされる。プレイヤーは有料ダウンロードコンテンツを買わなければトゥルーエンドを見ることは出来ないのだ。
    • ハイドラから命がけの頼みを受け、報酬の先払いも貰った3人。しかし、白夜暗夜ルートではハイドラのために行動することもなく結婚や趣味を楽しんでいる。
      透魔王国のルートでも彼らが語ることは一切ない。
      透魔の地ならしゃべっても泡にならないのに…。
      透魔13章で敵軍にいるラズワルドは透魔兵のことを見つけられていない。2度も戦ったことがあるのに…。
      人としてあんまりである。


  • 子世代編のあらすじ
    • 本編とはパラレルワールドの世界。親をハイドラに殺されてしまった子世代がハイドラを倒すために奮闘する。
  • 問題点
    • 参 揺れる面影にて以下の会話がある。
      アクア「あなたはその身に秘めている。まるで、先代の透魔王のように。」
      シグレ「先代の…透魔王?」
      アクア「そう…かつてハイドラと共に在った頃の透魔王国を統べていた王…ハイドラと最も親交の深かった初代透魔王…リュウレイ。伝承や肖像画でしか知らないけれど、シグレはあの方によく似ている。」
    • 先代とは普通ひとつ前の代のことをいう。つまりアクアが透魔王の娘ということは、アクアの父は初代透魔王リュウレイになる。
      しかし、これだとアクアが父のことを伝承や肖像画でしか知らないことになり、ハイドラの話とも矛盾する。
      透魔王国について、ほとんどはハイドラかアクアが語る情報しか作中に出てこないのでどちらが真実かは分からない。誤植の可能性も大きいが…。
    • ぶっちゃけるとライターが先代と初代を混同していた可能性が高い。歴史の勉強をしましょう。

  • その他のダウンロードコンテンツ
  • 問題点
    • 「絆の白夜祭」にてモズメキヌ母娘の会話で銃が出てくる。平凡な村娘が銃を持てるならなぜ戦闘に使わないのだろうか。
  • 総括

キャラクター解説

主要人物

+ 主人公
  • 主人公(デフォルトネーム:カムイ)
    • 特徴~白夜王国の王家に生まれ、物心つく前に暗夜王国にさらわれ、暗夜王国の一員として育てられた。(公式ページより)
      初期兵種はダークプリンスで透魔王国の王家の生まれ。神器夜刀神を持ち、人を信じるところが長所で不思議な魅力がある。竜になることもできる。
      常に裸足であるがそれは囚われのイメージと、竜の力により肌が丈夫になっているからである。服も竜の肌からできたものらしい。
    • 問題点~彼(or彼女)は白夜王国の生まれではない。
      また「あなた」であるため作中では基本的に持ち上げられるだけで、厳しく諫めてくれる者はいない。人に(特にアクアに)言われるがまま行動することがとても多い。人を信じるところが長所だが、インビジブルキングダムルートではその長所もぶれてしまっている。
      不思議な魅力を持っていると周りから褒められ、個人スキルもまさにそれだが、具体的な説明がないためプレイヤーからしたらどこが魅力なのか分からない。
      例え足がどんなに丈夫であろうと靴を履いていないと品性が疑われるだろう。服は肌が変化したものらしいが、風呂では脱いでいる。
      優しくて若々しい考え方をするけど、真っ直ぐで折れない性格が良いですよね。(コザキ)(ifキャラクターファンブックより)
+ アクア
  • アクア
    • 特徴~主人公の対の人質として、暗夜王国から白夜王国にさらわれ、育てられた。主人公と出会って以降、陣営を問わず行動を共にする。特別な力を持った歌を歌うことができる。(公式ページより)
      初期兵種は従来の作品の踊り子の役割の歌姫であり、透魔王国の姫でもある。
    • 問題点~彼女も暗夜の生まれではない。
      従来は章の冒頭にナレーションがあったが前作「覚醒」からなくなってしまったため、ストーリーをまわすための天の声のような役割を演じることが多い。
      特に透魔王国の成り立ちや事情については、本編内ではほぼ彼女の語りでしか分からない。
      暗夜編ではガロンの正体を暴くために「白夜を侵略して椅子に座らせろ」、本来の踊り子たちに危険が及ぶことを考えず偽踊り子として舞台に立つ、透魔編では分岐の章で「両国の兵士に攻撃して気を引こう」など、過激かつ短絡的な考え方の持ち主。ちなみに王族であるが下着が見えて裸足である。
+ マークス
  • マークス
    • 特徴~暗夜王国の長兄。性格は寡黙で実直。国のため、父である王の意思に忠実に従っている。(公式ページより)
      初期兵種はパラディンで暗夜一の騎士と謳われる。神器「ジークフリート」を持つ。
      6章のムービーでリョウマは武器を利き手にもったままカムイに左手を伸ばしているのに対し、マークスは武器を持ち替えて右手を出しているあたりから実直さが分かる。
    • 問題点~成人した第一王子であるにもかかわらず父ガロンが怖く逆らえず唯々諾々と従っている。マクベスやガンズに剣を向ける時も保身の手を考えている。カムイが人を信じることを褒め、付いていくというが肝心なところで手のひらを返しカムイのことを信用しない。
      「戦争に正義などない」が自論だが、父親の虐殺を見て見ぬふりをした次章で口にするため自分たちを正当化しているだけにしか見えない。
      また、ナンパ好きのラズワルドには厳しく咎める一方で、従者を衝動的に殺す事が噂になっているピエリのことは野放し。支援でも殺人癖については触れない。
+ カミラ
  • カミラ
    • 特徴~暗夜王国の長姉。弟(妹)である主人公のためなら、他者を殺すこともいとわないほど溺愛している。(公式ページより)
      初期兵種は屍竜に乗るレヴナントナイト。
    • 問題点~「カムイのためなら他者を殺すことも厭わない」という設定であり、何かにつけて「殺しちゃいましょ」と発言する。無限渓谷ではガンズの白夜兵殺害は非難されたが、カミラの殺戮は非難されるどころか「かっこいい」と言われる始末
      また、カムイを溺愛しガロンの命令が間違っていると分かっているのにもかかわらず、わが身可愛さからカムイを殺しに来る。カムイのことを愛しているのではないのか?カムイが好きである自分のことが好きなのだろうと本編でも言われている。
      乳露出パンティ丸出しという王族とは思えない衣装。また、彼女のムービーのせいでCEROが上がってしまった。
+ レオン
  • レオン
    • 特徴~暗夜王国の弟王子。兄のマークスとは異なり、魔術を得意としている。どんなことでもそつなくこなすエリート肌。(公式ページより)
      初期兵種はダークナイトで神器「ブリュンヒルデ」を持つ。グラビティマスターの異名を持つ魔道騎士で冷酷な性格。トマトが好き。
    • 問題点~どのルートでもカムイに代わって手を汚すため、彼が葛藤し成長する機会を奪ってしまっている。グラビティマスターらしいがこの作品に重力魔法はない。ブリュンヒルデはリンゴの樹を生やす魔法である。
      暗夜、透魔ルートでは自軍の将であるゾーラを処分したり、白夜ルートではカムイに感化された後身を隠すだけで犠牲を減らそうなどとはしないなど国の損になることしかやっていない。
      気に喰わない者に対ししばしば「卑劣な愚か者め」と口にするが、本人はマークスと同じく父親には逆らえずビビッているだけ。「卑劣な愚か者」がブーメランになっている。また、法衣を裏返しに着るなどだらしない一面も見られる。
      外伝では息子のフォレオの趣味を理解せず「おぞましい格好」と言い捨て、賊に攫われても助けようとしない。
      暗夜王国では好物のトマトが採れないため、白夜王国からトマトを密輸している。
      「レオンは『軍の中で一番トマトが好き』なのですが、陽の差さない暗夜ではトマトはとてつもなく高級品です。暗夜では収穫できないので、実は白夜からこっそり仕入れていたんですよ(小室)」(ifキャラクターファンブックより)
+ エリーゼ
  • エリーゼ
    • 特徴~暗夜王国の末っ子で天真爛漫な性格。血がつながらない主人公にも実の家族のように接する。(公式ページより)
      初期兵種はロッドナイト。暗夜王国の妹王女。無邪気で家族思いな性格で、暗夜の光と言われている。
    • 問題点~「無邪気で純粋で家族思い」という性格設定であり、白夜ルートでは実際にカムイを庇って死んでしまう。
      …なのだが、暗夜ルートではガロンの虐殺を見てきたはずなのにガロンが偽物だと知らされると「お兄ちゃん(お姉ちゃん)ひどい!」と非難する。酷いのはどっちだ。
      その他、イズモ公国で嫉妬から白夜の妹を罵ったり、レオンやカミラが敵兵を殺すシーンを見て「かっこいい!ナイス!」と大喜び。無邪気で純粋とは一体…。
+ リョウマ
  • リョウマ
    • 特徴~白夜王国の長兄であり、主人公の実の兄でもある。武士道精神にあふれた非常に頼りになる存在。(公式ページより)
      初期兵種は剣聖で神器「雷神刀」の使い手。
    • 問題点~主人公の実の兄ではない。白夜編や透魔編では女王ミコトが暗殺され国が乱れているのに失踪。シュヴァリエの女騎士クリムゾンとうつつを抜かしている。
      暗夜12章では病人のエリーゼを救うのに交換条件を出したり、19章では捕虜から解放してもらったのにもかかわらず礼の一つも言わないなど武士道精神を持っているのかどうか怪しい。24章では妹ヒノカに場外で戦わせ、自分は城内にこもっている。25章ではヒノカが死んだと勘違いし激昂するもなぜか20ターン以上待ってくれるというかみ合わなさ。
+ ヒノカ
  • ヒノカ
    • 特徴~白夜王国の姉王女。武人のような実直で朴訥な性格。主人公が攫われたのを機に、武芸の鍛錬を始めた。(公式ページより)
      初期兵種は天馬武者。軍の中で一番面倒見の良い性格。
    • 問題点~まず、メインの王族キャラでありながら出番やキャラクター描写が非常に薄く、特に目立った見せ場がない。特に透魔編ではリョウマと同時に加入するだけで単身のイベントはない。
      一応フォローしておくと樹林氏による初期プロットには存在しないキャラクターだった(キャラクターファンブックより。つまりISによって追加されたキャラクター)のだが…。
      また、暗夜編のイズモ公国では救出された身にでありながら「そちらの不手際なのだから、謝罪が欲しいくらいだ」と上から目線で要求する。
+ タクミ
  • タクミ
    • 特徴~白夜王国の弟王子。自分の力を他人に認めてもらうため、武芸を磨いている。やや猜疑心の強い性格。(公式ページより)神器「風神弓」の使い手。劣等感が強いひねくれ者。
    • 問題点~王族とは思えないほど口が悪く神経質な性格。支援会話ではフェリシアの育ちを馬鹿にする、ヒノカに逆切れするなど印象が悪い。息子のキサラギの弓の腕前に嫉妬し嘘のダメ出しをするなど親として有り得ない行動も目立つ。
      カムイを信用しておらず、5章では「出て行け疫病神」と罵るが、暗夜ルートでは「なぜ出て行った、裏切者」と完全な逆恨みで殺しにかかってくるダブスタっぷり。素直じゃない性格を表現したかったのかもしれないが、もう少しまともな言葉遣いに出来なかったのだろうか。
      白夜ルートでは他兄弟と違い「風土病で倒れる」「ゾーラとの会話イベント」「マクベスに操られる蝙蝠」など、一人だけ異様にイベントが多い。
      透魔ルートではこのキャラを加入させるためだけにほぼ無関係のイザナが死ぬはめになっている。
+ サクラ
  • サクラ
    • 特徴~白夜王国の王女で末っ子。内気で照れ屋な性格。家族に対しても敬語を使う。(公式ページより)初期兵種は巫女。気が弱くおとなしい性格。
    • 問題点~まずキャラクター設定の「家族に対して敬語を使う」という点。王族ならそれが当然では?また、内気でおとなしい性格とあるが、彼女の巫女の固有グラフィックは通常よりも袴の丈がかなり短くなっている。内気な王族なのに足をもろ出しである。
      透魔ルートでは(アクア以外の)どの兄弟よりもいち早くカムイについていくのだが、兄のリョウマやタクミが行方不明という状態でありながら国や民を放り出してカムイについていく。王族の自覚が無さ過ぎである。
      また、臣下であるツバキやカザハナが王族の目の前で喧嘩を始めたり失礼な物言いをしても特に注意せず、「本当はいい人たちだから」とフォローするだけ。
+ ガロン
  • ガロン
    • 特徴~暗夜王国を治める王。主人公にとっては育ての父。猜疑心と支配欲が強く、白夜王国の侵略を目論む野心家。(公式ページより)
    • 問題点~この作品においてガロンは絶対悪である。つまりこのような戦記物の題材となる「二つの望み、正義の対立」といった構図は一切存在しない。せっかく分岐まである作品なのに台無しである。
      マークスが昔は優しかったと語るものの、正気のガロンは作中で全く描写されないためプレイヤーが感情移入することは難しい。
      しかし、正気だった時も寵姫同士の争いを放っておいたり、ギュンターが故郷の家族を理由に叙勲を固辞した事への報復として、彼の故郷の住人を皆殺にしているので、元からまともな王ではなかったと思われる。
+ ミコト
  • ミコト
    • 特徴~白夜王国を治める、平和を愛する女王。主人公にとっては生みの母。不慮の死を遂げた夫スメラギの跡を継ぎ、王位に立っている。(公式ページより)
      結界を張れるなど特別な力を持っているようだ。ガロンの罠からカムイを守り死んでしまう。
    • 問題点~カムイと白夜兄弟の支援会話S、透魔王国ルートにより彼女は白夜王家の血を引いておらず、リョウマ達にとっては継母であることが判明する。
      何故成人したリョウマをさしおいて王位についていられるのだろうか?
  • #endregion
  • #region(close,スメラギ)
    • スメラギ
      • 特徴~先代の白夜国王。リョウマ達白夜兄弟の実父。カムイが幼い頃に暗夜軍の騙まし討ちに会い死亡。
      • 問題点~透魔編終盤において倒した際、正気を取り戻してカムイ達と別れの言葉を交わす。
        この時、カムイの母であり後妻ミコトとの思い出を語るが、リョウマたち白夜兄弟の母であり前妻であるイコナについては一言も触れないまま消滅する。
+ イコナ
  • イコナ
    • 特徴~スメラギの前妻(正室)で、リョウマ達白夜兄弟の実の母。故人。
    • 問題点~誰も彼女のことを語らない。まるで歴史から抹消されてしまったかのようだ。実の子どもたちの口からも語られず、碑文で軽く触れられるのみ。
      おそらくカムイと白夜兄弟を結婚させるため(血縁関係を否定するため)だけに用意された存在だと思われる。
+ リリス
  • リリス
    • 特徴~星竜の子供。幼い頃カムイに拾われ、人間の姿になって仕えていた。
    • 問題点~普段はマイキャッスル内に待機している存在だが、白夜編と暗夜編の終盤で唐突に主人公を庇って死ぬ。あまりに脈絡がないために多くのプレイヤーを唖然とさせた。
      異界の門のDLC「見えざる史実」では狂ったハイドラの娘(つまり透魔竜)であり実質的に主人公の妹であることが判明する。また、先に向かったセレナ達の後を追うために星竜の住む星界へ向かい、加護を授かった事も判明。
      ただし星竜の詳細や彼女が3章で口にした星竜モローがどういった存在であるかはまったく不明である。
      星竜の子供としてデザインしたというスタッフの発言(if最前線インタビューより)と矛盾が生じている。スタッフ間で設定を把握できていないのだろうか。
+ シェンメイ
  • シェンメイ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ハイドラ
  • ハイドラ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ギュンター
  • ギュンター
    • 特徴~武功で身を立て、長く暗夜王国に仕える騎士。主人公の世話役として厳しくも暖かく見守っている。(公式ページより)
    • 問題点~公式サイトでは共通ユニットと紹介されている。しかし、白夜ルートでは3章で谷底に落とされてからは登場しない。
      暗夜王国編では女カムイと結婚できるが、支援会話Sでは死別した妻子については言及されない。
      透魔王国編ではガロンの差し金で透魔王ハイドラの器となっており、クリムゾンを殺しカムイ達を翻弄する悪役になっているが彼が器である必要性がいまいち感じられない。
      透魔編終盤でかつてのガロン王の仕打ちから暗夜への復讐を望むようになったと言うが、カムイが暗夜軍に加わる暗夜編では何も言わずに最後まで同行している。


白夜に属するキャラクター

+ リンカ
  • リンカ
    • 特徴~王国からは独立した炎の部族の出身。族長である父の命により、白夜王国に助太刀している。孤高を重んじる部族の掟に従い、必要以上に仲間に深入りしようとしない。(公式ページより)
    • 問題点~孤高を重んじる掟からか、支援会話Cの多くは干渉を拒むものが多い。
      一方で自分から話しかける支援もあり、掟に忠実とは言い難い。
+ スズカゼ
  • スズカゼ
    • 特徴~白夜王国に仕える忍の家系の出身。特定の主君を持たず、王城付きの忍として仕えている。礼儀正しく、真面目で落ち着いた性格。(公式ページより)
    • 問題点~白夜編の15章にて、主人公との支援がA未満だと何の脈絡もなく唐突に死亡する
+ カザハナ
  • カザハナ
    • 特徴~サクラに仕える侍。国でも指折りの刀の使い手。貴族の出で、主君サクラとは幼少期からの親友でもある。サクラを守るため、日々泥だらけになりながらの鍛錬を続けている。(公式ページより)
    • 問題点~カムイとの支援会話。彼女の言い分を要約すると、「あんたが暗夜にさらわれたせいでサクラは悲しんだ。だからあんたのことが嫌いよ!」。不可抗力でさらわれた相手に滅茶苦茶な言いがかりではないか。また、同支援Bでは唐突に木刀で殴りかかるという暴力的な面を見せる。透魔で仲間入りの際も露骨に嫌そうな態度を見せていた。
      貴族の出とあるが上司のサクラに平気でタメ口を使うなど品性も宜しいとは言い難い。
+ ツバキ
  • ツバキ
    • 特徴~天馬を乗りこなすサクラの部下。おっとりした物腰でいつも笑顔。言動は軽そうにも見えるが、内心では常に完璧であろうと自分を律する一面も持っている。(公式ページより)
    • 問題点~容姿や「完璧にこだわる」という彼の性格設定はあからさまに娘のマトイと合わせて前作「覚醒」のティアモを意識したものであること。マトイの項目でも触れる。
+ オロチ
  • オロチ
    • 特徴~高い魔力を買われ、王城付きの呪い師として召し抱えられている。古風で落ち着いた言動と神秘的な見た目とは裏腹に、明るくお茶目な性格。(公式ページより)
    • 問題点~軍の中で一番笑い上戸という事であるが、敵を倒した直後に思い出し笑いするのはさすがに緊張感が足りないのではないだろうか。
+ サイゾウ
  • サイゾウ
    • 特徴~白夜王国の忍で、リョウマの部下。主君であるリョウマには絶対の忠誠を誓う熱血漢。スズカゼは双子の弟。(公式ページより)
    • 問題点~透魔編におけるベルカとの支援では過去の仕事内容をベラベラと喋っている。本当に忍者なのだろうか。
      甘いものが苦手であるが子供が覚醒のガイアに似たグレイであることを意識してだと思われる。
+ アサマ
  • アサマ
    • 特徴~ヒノカの臣下。人当たりが良く、温厚な性格。一見すると聖職者の鑑のような人物だが、飄々としており何を考えているのか分からない上に、時折毒舌な一面も見せる。(公式ページより)
    • 問題点~時折どころか、全ての支援で他人に毒を吐いている。上司のヒノカにも容赦なく暴言を吐く。「人当たりが良い」とは一体何なのか。ちなみにオボロとの支援をSにすると「好きだから意地悪を言いたかった」と幼稚な言い訳をする。
      また、ベルカとの支援では「暗夜人は自分の欲望に忠実」「人を殺した上に報酬まで得られる」「説得力に欠ける」と責める様な発言ばかりで彼女の不遇な生まれを思いやる言動は一切無い。
      一方カザハナとの支援ではカザハナのせいで痛い目に合うが終始毒を吐くことはなく、相手を選んで責めている様にも見える。
+ セツナ
  • セツナ
    • 特徴~ヒノカの臣下。言葉少なで神出鬼没。非常にドジだが、神経が図太く、嫌味が通じない。暇なときはぼーっとしているか、黙々と何かを射落として過ごす。(公式ページより)
    • 問題点~数多い支援会話のほとんどが「ドジで穴にはまる」ネタばかりでワンパターン(もっとも、彼女に限った話ではないが)。明日着る服などを主君のヒノカに用意させているほか、透魔ルーナとの支援では自分が適当に買ったものの代金もヒノカに払わせていることが発覚。
      ちなみに、セツナを含めて「ドジ」と紹介文にかかれているキャラクターは3人(残りはフェリシア、ゾフィー)もいる。あまりにもキャラクターの引き出しが少ないのでは?
+ ツクヨミ
  • ツクヨミ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ オボロ
  • オボロ
    • 特徴~タクミの部下。年相応の少女らしい性格で、主君であるタクミにほのかな恋心を寄せている。過去の因縁から、暗夜王国を憎む気持ちは人一倍強い。(公式ページより)
    • 問題点~例にもれず「おしゃれ」「変顔」のネタがうるさい。戦闘中にもそれらのネタを平気で口にするのは共通の問題点に譲るとして、目上の者に対する言葉遣いがなっている(本来当たり前のことだがifでは当たり前ではない)ことやそれなりに他人(暗夜人に対しても)への気遣いができることなどから、(あくまでifのキャラクターの中でだが)幾分かマシと言われることも。
+ ヒナタ
  • ヒナタ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ カゲロウ
  • カゲロウ
    • 特徴~白夜王国のくノ一で、リョウマの臣下。いつも冷静で、すぐ熱くなるサイゾウのストッパー役。(公式ページより)
    • 問題点~第一王子に仕える忍だが、これといった出番もなく3ルート揃ってフウマ国に捕えられている。
+ ニシキ
  • ニシキ
    • 特徴~白夜王国の山で暮らす妖狐の長。恩義を感じた相手に尽くす。
    • 問題点~暗夜編ではカムイ達を密猟者と誤解し長として里の仲間を守るために襲い掛かって来る。しかし、白夜編では里を放り出して遠く離れたミューズ国をうろついている上にあっさりカムイたちの仲間になる。里の長としての責任感が薄いのではないか。
+ モズメ
  • モズメ
    • 特徴~白夜王国の農村に住む少女。ノスフェラトウに村の仲間を殺され、主人公たちの軍に入る。
    • 問題点~ある支援では最初から「みんなのために自分にできることを頑張ろう」という気概を見せているが、別の支援では「自分は役立たずだからどうしようもない」と終始ウジウジしているなど、態度に一貫性が無い。
      戦闘シーンでは震えながら戦っているがカムイとの支援会話で過去にイノシシを短刀で狩り、熊を一人で狩った猛者であるという事が判明する。
+ ユウギリ
  • ユウギリ
    • 特徴~白夜女王ミコトに仕える中年の女性。一見穏やかな性格だが、戦闘狂な一面を見せることも。兵種は金鵄武者。
    • 問題点~敵を殺し断末魔の声を聞くのが好きという猟奇的なキャラクター設定。仮にも「平和な国」の「平和を愛する女王」に仕えているのに…?
+ アシュラ
  • アシュラ
    • 特徴~暗夜王国の賊だが、実はフウマ王コタロウに滅ぼされたコウガ国の生き残り。兵種はアドベンチャラー。
    • 問題点~コウガという国について彼とコタロウ以外は口にしないためバックグラウンドが分かりづらく、彼自身も支援相手が少ない(かつて誘拐したというアクアとも支援がない)ため描写不足になっている。
+ フウガ
  • フウガ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ユキムラ
  • ユキムラ
    • 特徴~白夜女王ミコトに仕える軍師。兵種は絡繰師。
    • 問題点~基本的には影が薄いが、透魔編では「あなた(カムイ)のせいでミコト様は死に、リョウマ様は行方知れずになりタクミ様は暗夜に捕らえられた」と激しく責任転嫁してくる。
      若い頃からスメラギ王とミコトに仕えていたと話すが、白夜兄弟の実母であるイコナについては何も語らない。
+ イザナ
  • イザナ
    • 特徴~イズモ国の公王。神々しい見た目に反して口調は軽くフレンドリーな性格。樹林氏が作ったキャラクター。(if最前線インタビューより)
    • 問題点~とても一国の王とは思えないほどフランクな口調で、他国の王族と会話する時も態度を変えない。また、透魔編ではタクミを説得するために命がけの儀式を行いあっさりと死んでしまう。
      国を預かる王が他国の王子の説得のために安易に死を選ぶ事や自身の死後のイズモ国の後継がいる様な描写も見られない等問題点が目立つ。

暗夜に属するキャラクター

+ フェリシア
  • フェリシア
    • 特徴~暗夜王国で主人公の身の回りの世話をしていたメイド。けなげで頑張り屋だが、失敗も多い。(公式ページより)
    • 問題点~支援では皿を運ぶたびに割ったり、お茶をこぼさず運ぶ練習をしているなどドジっ娘というレベルを通り越している。その割に戦場では大活躍で、軍人の方が100倍向いているとギュンターに言われている。
+ ジョーカー
  • ジョーカー
    • 特徴~暗夜王国で主人公に仕えていた執事。頭脳明晰で有能、家事から雑用まで幅広くこなすが、主人公以外には無愛想。(公式ページより)
    • 問題点~主人公以外への態度が攻撃的である。王族に対しても礼を欠いた発言をし、恩師のギュンターを「ジジイ」呼ばわりするなど口も非常に悪い。主人であるカムイの責任が問われかねないが、そこまで考えていないのだろうか。
+ サイラス
  • サイラス
    • 特徴~暗夜王国の新人騎士で、主人公の幼なじみ。仲間思いで、気のいい性格。用心深い一面もあるが、気を許した相手には自分を犠牲にしてでも尽くしてしまう。(公式ページより)
    • 問題点~主人公の幼い頃の友との事だが、肝心のカムイは彼のことを全く覚えていない。しばらく会話すると思い出すものの、何故こんな設定にしたのかは謎。「マイユニットが自分の知らない所で行動している」批判への対策かもしれないが、その割に幼い頃(プレイヤーの知らない所で)リリスを助けている。ちなみに海外版ではサイラスを忘れているという設定は無くなっている模様。
      透魔編では暗夜兄弟と同じようにガロンに逆らえず港で襲ってくる。本人は「お前を殺すくらいなら死罪になる方がマシ」と口にしているため矛盾している。
+ エルフィ
  • エルフィ
    • 特徴~エリーゼに仕える優しい性格のアーマーナイト。見た目ではわかりにくいが、とてつもない怪力。仲間を守るため、普段から尋常ではない量の訓練をこなしている。エリーゼとは幼なじみ。(公式ページより)
    • 問題点~貧しく、食物も満足に与えられない暗夜王国の住民の割に大食いという設定。マークスとの支援では国の食糧庫を空にする勢いで食べている。
      コザキ氏がかつてツイッター上に上げていたイラスト(現在は削除済み)では数十枚の皿の料理を平らげていた。
+ ハロルド
  • ハロルド
    • 特徴~エリーゼの部下。悪を挫き正義を守る、正義のヒーロー的な人物。常に正しさを追い求めており、生活の全てにも彼なりのルールがある。運が極端に悪い。(公式ページより)
    • 問題点~性格面はともかく、例によって支援会話が「運が悪い」ネタ一辺倒。
+ ゼロ
  • ゼロ
    • 特徴~レオンに仕える元盗賊。生まれに恵まれず、窃盗、暗殺などの技術は暗夜王国でも指折り。他人の苦しむ姿を見るのが好きで、言葉遣いにも独特の含みがある。(公式ページより)
    • 問題点~本作屈指の問題児。「イカせてやる」「ヤっちまう」「ギンギンになる」等、性的なものを連想させる言葉遣いで喋る下品さが特徴。また、カムイと同性婚ができる
      「他人が苦しむ姿を見るのが好き」な理由は「自分がそういう目に遭ってきたから」。完全に八つ当たりである。
      直属の上司であるレオンに対しては丁重な言葉遣いであるが、他者への失礼な言動でレオンに迷惑がかかるとは考えていないのだろうか。
      初期設定では主人公のみに執着し、主人公だけを壊したいと思い、それを実行に移す今よりもさらに過激な性格でした。(小室)(ifキャラクターファンブックより)
      「FEの」キャラクターを作って欲しい。
+ オーディン
  • オーディン
    • 特徴~レオンに仕える魔術師。かっこいい必殺技を生み出すため、日夜呪術の研究に明け暮れている。よく血が騒いだり力が暴走しそうになるが、実害はない。(公式ページより)
    • 問題点~本作のシナリオに大きな矛盾をもたらした覚醒組のひとり。その正体は「覚醒」のウードであり、ハイドラから使命を受けてオーディンと名を変えている。が、他の二人同様使命をすっかり忘れている。
      ベルカやニュクスとの支援では彼女らの暗い過去(暗殺者として貧民街で生きてきた、多くの人々を虐殺してしまった)を聞き「かっこいい」「俺にもそんな過去があれば」と問題発言。念のために言っておくと彼は両親を屍兵に殺されており、絶望の未来で多くの人が殺されるところを見てきており、覚醒の収穫祭では「人を殺すのがつらい」と漏らしている。
      また、フェリシアとの支援では厨二病を他人に馬鹿にされたことにふてくされ、ラズワルドやゼロ、サイラスなどの仲間だって俺と同類じゃないか、とブツブツ悪口を垂れるなど明らかに性格が悪化している。
+ ニュクス
  • ニュクス
    • 特徴~暗夜王国に暮らす呪術師。少女のような外見とは裏腹に、非常に大人びている。呪術師としての能力は高いが、普段はあまり世間とは関わらず、占い師としてひっそりと暮らしている。(公式ページより)
    • 問題点~外見は少女だが、実年齢は高い。問題は彼女が少女の姿のままの理由が幼い頃呪術の才能に溺れ、面白半分で多くの人を虐殺してしまったことの代償という凄惨な過去。
+ ルーナ
  • ルーナ
    • 特徴~カミラの部下。負けず嫌いな性格。何でも自分が一番でなければ気が済まず、それを可能にするだけの努力を積んでいる。気を許した女友達には意外と優しい。(公式ページより)
    • 問題点~覚醒組のひとり。その正体は「覚醒」のセレナであり、ハイドラからの使命を受けてルーナと名を変えている。しかし、他の二人同様使命をすっかり忘れている上に白夜編でカムイと対峙した際には「あたしみたいな完璧な子に殺されちゃうのよ」「虫の息になるまで痛めつけてあげる」と暴力的な発言。王族にも当然タメ口・パシリ扱い。
      支援では「努力の天才」と自負し他人にたびたび食って掛かる。が、フランネル支援やツバキ支援では自分からケンカを売るも負けると癇癪を起こし相手に謝らせる。
      セツナとの支援では、ヒノカに金を払わせた彼女を「図々しい」と非難するが、自分も「覚醒」では父親に金を払わせたり軍資金で私物を購入していたので説得力に欠ける。
      また、覚醒では親を亡くしたことがトラウマになっていた筈だが今作では子供を秘境に放り投げ(他キャラにも言えるが)、後日談では夫と子供を置いて一人で覚醒世界へ帰ってしまう。
+ ベルカ
  • ベルカ
    • 特徴~カミラに仕える凄腕の殺し屋。無表情で寡黙、人を寄せ付けない雰囲気を放つ。「強い女の子」が好きなカミラのお気に入りとして、そばに置かれている。(公式ページより)
    • 問題点~暗殺者というプロフィールの割に兵種はドラゴンナイト。透魔サイゾウ支援では過去の仕事を饒舌に喋っている。また、しばしば自分には感情がないと語るが、水着を渡されると「死にたいのか」、風呂を覗かれると「殺されたいの?」と怒りを露わにする。感情がない…?
+ ラズワルド
  • ラズワルド
    • 特徴~マークスに仕える剣士。明るく社交的な性格であり、誰とでも気さくに付き合う。女の子が大好きで、暇さえあればナンパをしているが成果はいまいち。ダンスが得意。(公式ページより)
    • 問題点~覚醒組のひとり。その正体は「覚醒」のアズールであり、ハイドラからの指名を受けてラズワルドと名を変えている。彼も例に漏れず使命を忘れており、白夜編では殺すこともできる。
      異世界から来たことがバレるのはタブーのようだが、マークス支援ではわざわざ「マークス様は瞳に聖痕がないんですね」など、あからさまに怪しまれるような事を言う。
      また、覚醒で批判された「友人をナンパの引き立て役にする」支援会話を透魔編サイゾウ支援において繰り返している。
+ ピエリ
  • ピエリ
    • 特徴~マークスに仕える騎士。名門貴族出身のお嬢様。無邪気で子供っぽい性格だが、戦闘が大好き。戦場で危険を感じると大泣きして凶暴化し、見違えるような動きで敵を殲滅する。(公式ページより)
    • 問題点~ゼロと同等かそれ以上に本作屈指の問題キャラ。趣味は罪のない一般人を殺すこと。イライラすると自分の従者を刃物で刺し殺し、返り血を浴びるのが好き。このことに難色を示すキャラクターもいるが、支援を進めても殺人癖を本気で止めようとする人物はいない。上司のマークスも例外ではない。善悪の分からないサイコパスのようだが、カゲロウ支援では「所詮みんな人殺しなのよ」と言っているあたり自分が悪いことをしているという自覚はある模様。
      マークスの部下になれた理由は武術大会で好成績を残したからとの事だが、支援では防御したサイラスを殺そうとして息切れし、フェリシアに攻撃を避けられ続けていた。支援会話で仲間に死なれても困るが、本当に強いか疑わしい描写が多いのもそれはそれで問題である。
      白夜祭では彼女の子供になったソレイユやオフェリアも「イラつくと人を殺したくなる」と殺人衝動が遺伝しているかのように口にしており、
      ラズワルドとの支援会話で示されていた母親を従者に殺されたトラウマからの殺人衝動と繋がらなくなっている。
+ シャーロッテ
  • シャーロッテ
    • 特徴~暗夜王国の国境警備兵。純粋で、誰にでも丁寧に接する優しい女性のように見えるが、それは異性にモテるための打算的な演出。本性はガサツで肉弾戦が得意。夢は玉の輿。(公式ページより)
    • 問題点~玉の輿を狙っているのは貧しい暮らしの家族に楽をさせたいという理由がある。しかし透魔ニシキとの支援では相手の好意を利用して騙し、金品を入手しているため手放しに良い子とは言い難い。(一応支援Aで謝罪はしている)
+ ブノワ
  • ブノワ
    • 特徴~暗夜王国の国境警備兵。シャーロッテの同僚。強面の大男で、敵だけでなく仲間からも恐れられているが、心根は優しく仲間思い。戦闘時には手製のお守りを持っていく。(公式ページより)
    • 問題点~性格面に特に問題はないと思われるが、王族に対してタメ口なのはやはり問題か。
+ フランネル
  • フランネル
    • 特徴~
    • 問題点~
+ フローラ
  • フローラ
    • 特徴~フェリシアの双子の姉。氷の部族の一員。妹とは違い冷静で有能なメイド。
    • 問題点~白夜編ではガロンに「カムイを殺さねば一族を皆殺しにする」と脅されカムイに刃を向け、敗北すると自害する。しかし、透魔編では「ガロンに見つからない場所に一族皆で身を隠す」と言っている。なぜ白夜編ではそうしなかったのか。
+ クリムゾン
  • クリムゾン
    • 特徴~シュヴァリエ公国のレジスタンスの長で、豪快な性格。武器をデコレーションするのが趣味。
    • 問題点~透魔編では仲間入りした次の次の章の冒頭で強制離脱。二度と生き返らない。その間に主人公と支援Sにすることもできるのだが…。そしてこの「クリムゾン殺人事件」が透魔編の後半のメインテーマとなる。…FEでやることなのだろうか。

子世代

+ カンナ(男・女)
  • カンナ(男・女)
    • 特徴~
    • 問題点~
+ シグレ
  • シグレ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ディーア
  • ディーア
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ミドリコ
  • ミドリコ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ゾフィー
  • ゾフィー
    • 特徴~
    • 問題点~
+ シノノメ
  • シノノメ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ キサラギ
  • キサラギ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ グレイ
  • グレイ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ヒサメ
  • ヒサメ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ミタマ
  • ミタマ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ マトイ
  • マトイ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ シャラ
  • シャラ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ キヌ
  • キヌ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ジークベルト
  • ジークベルト
    • 特徴~
    • 問題点~
+ フォレオ
  • フォレオ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ソレイユ
  • ソレイユ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ オフェリア
  • オフェリア
    • 特徴~
    • 問題点~
+ エポニーヌ
  • エポニーヌ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ルッツ
  • ルッツ
    • 特徴~
    • 問題点~
+ イグニス
  • イグニス
    • 特徴~
    • 問題点~
+ ベロア
  • ベロア
    • 特徴~
    • 問題点~


■ゲームシステム

「ifパルレ」

主人公の私室(マイルーム)にキャラクターを招待し、キャラクターグラフィックの首から上をタッチして絆を深める、いわゆる「ifパルレ」と呼ばれるシステム。タッチした際のアニメーションにはLive2Dが使用されている。
ゲームプレイにあたり必須ではないものの、支援レベルが上昇するというメリットが存在する。
作中で主人公と支援レベルAになり結婚したユニットには、首から上を触るだけでなくキスや湯冷ましなど専用のイベントが用意されている。
性的な要素と解釈されたためか海外版では削除されている。

あと、前田がlive2dを使って仲間同士の絆、仲間同士の触れ合いを描きたい、キャラと対話させたいって話を樋口にして、
樋口は画面のどこを指すとそれに向かって動くとか、キャラクターがその方向を向くとか、そういうふれあいを描くのは魅力的だと思ったが、まさかナデナデするとは思わなかった
樋口はlive2dの許可出したときも「絶対に変なのは止めてな」と念を押して、そのあとも「ほんまに大丈夫やろな」と十数回言った

live2dは任天堂の横田から「ゲームの立ち絵に使ってみませんか?」とアートディレクターの草木原に提案があり、
live2dの動く技術は長時間見ていて慣れてしまうと良さが分からなくなると思った草木原は前田に覚醒の告白の一枚絵代わりとか、ここ一番と言う特別なシーンで使おうと提案
前田が予算をかけるなら常に触れたほうがいいと言い出しておさわりへ
前田は「これ(おさわり)は商品価値の高い多くの人に注目して喜んでもらえる要素になるかもしれないから、
結婚するまで見れないよりももっと早くに体験できるほうが良い商品になる」と考えて今の形へ

手のアイコンでどこでも(頭から腹の下まで)触れる仕様の時、社内のif体験会ではおさわりの感想ばかりで、話題にしてもらえるキャッチーな要素だと前田は思っていたが、
任天堂の方から流石にこれはやりすぎって意見を受けてもっと規制していったそうだ
けど一番際どい台詞は入れないでおこうって論調になったのに、前田がしれっとねじこんだらしい

書いてたらlive2dの時系列ややこしくなった

任天堂横田から草木原に立ち絵として使うことを提案
草木原から前田に支援マックスや結婚などここぞというシーンでキャラが動き出すのに使うことを提案
前田から樋口にキャラとの対話・会話要素として使いたいと提案
樋口が許可したら前田が日常的にナデナデおさわりする仕様に(樋口も草木原も想定外)



■販売方法・宣伝等


以下資料リンク集より抜粋

ファイアーエムブレムif 発売経緯まとめ


2015年1月14日、Nintendo Directにて発表される
http://www.4gamer.net/games/287/G028791/20150114116/
同年4月2日、Nintendo Directにて「ファイアーエムブレムif 白夜王国」「ファイアーエムブレムif 暗夜王国」の2バージョンを2015年6月25日に発売すると報じられた
http://www.4gamer.net/games/287/G028791/20150402006/
同年4月5日?数量限定で特典の付いた「ファイアーエムブレムif special edition」の予約が開始される。
当日の夕方には売り切れ、同月16日に再販されたもののこれも数日で売り切れとなった模様。
同年4月28日、4gamer.netに任天堂山上氏、IS成広氏、樋口氏にインタビューした記事がアップされる。
山上氏曰く、「どのルートも一つの物語としてキッチリと完結しています。」とのこと
http://www.4gamer.net/games/287/G028791/20150427113/
同年5月31日、Nintendo Directにて新たな情報が公開される。
http://www.4gamer.net/games/287/G028791/20150531012/
内容はマイキャッスル等を紹介したもの。しかし、2017年3月13日現在では削除されている。
http://www.nintendo.co.jp/nintendo_direct/20150531/index.html
ニコニコ動画に転載されたものがこちら。5:52~8:56
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26384834
if公式サイトにも掲載されていたマイキャッスル紹介動画。上記のものより詳しく紹介されている。
ユーザーは温泉・マイルームの仕様等々を初めて知らされることとなった?こちらも削除済みである。
http://www.youtube.com/watch?v=6oO7b-oWl2g
ニコニコ動画に転載されたものがこちら
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26384557

問題点
  • 2本同時発売された「白夜/暗夜」はいわゆるバッドエンドであり、真の結末を見るには2000円のDLC「インビンシブル・キングダム」を購入しなければならない。
しかもそのDLCも矛盾点が多く「真のエンディング」と呼べるような代物ではないという体たらくである。
  • 温泉、マイキャッスルなど賛否両論がありそうな要素を予約の終了した発売一週間前というタイミングまで隠していた。
  • 2016年4月28日の決算説明会の決算参考資料では「白夜/暗夜」合算の累計売上が国内78万本・海外106万本となっているが、
    2017年2月1日の経営方針説明会/第 3 四半期決算説明会資料のプレゼンテーション資料では国内約50万本・海外約110万本となっている。
    この国内売上の謎の減少についての説明は公式からは今の所されていない。

2016年3月期 決算参考資料(4P目に記載)
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2016/160427_4.pdf
第77期(2017年3月期)経営方針説明会/第3四半期決算説明会資料(11P目左下に記載)
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2017/170201_2.pdf

【開発者インタビュー】『電撃ニンテンドー2015年10月号』(株式会社KADOKAWA)内記事 「『ファイアーエムブレムif』スタッフインタビュー 拓かれた『FE』の未来」

文字数制限のため、全文は以下のページに記載
https://w.atwiki.jp/fesinceawakening/pages/48.html#id_706465a7




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月26日 22:46