618 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 13:25:31 ID:l5kypx4/
お仕置き
「死ねっ! 変態!」
げしっ!
「痛ッテェなオイ!」
休日の昼下がり、洗面所から自室に戻ろうとしたところ、これからシャワーでも浴びるのか着替えを持った桐乃とばったり出くわした。
その時に着替えを落としたもんだから、親切心で教えてやったというのに、返ってきたのは罵声と蹴りである。
「お前が着替え落としたのを教えただけだろうが!?」
「うっさい! アンタがあたしの下着をエロい目で見た事が問題なの!」
見てねーっつーの、どんだけ自意識過剰なんだよ。
「だからって蹴る事はないだろう」
「ふんっ、蹴られて当然でしょ」
こんな理不尽が許されて良いのだろうか、いや良くない。
今日こそはビシッと言って兄の威厳を取り戻さねば。
しかしどう言ったものか……そうだ。
「いいか桐乃……お前がそういうつもりなら、こっちにも考えがあるぞ」
「はあ? どうするっての?」
俺はククク、と悪役っぽい笑みを浮かべながら、
「今度お前が俺を蹴ったら、キスしてやるからな!」
な、と固まる桐乃。
「ほ、本気で言ってるワケ!?」
「ああ本気だとも! 男に二言はない!」
じりじりとにじり寄る俺、後ずさる桐乃。
こうやって脅しをかけておけば、そうそう手出しは出来まい。
「それが嫌なら今後はもう少し大人しく――」
「バカッ! 寄るな変態!」
げしっ!
「あっ……」
蹴りやがったコイツ。少しは後先考えろよ。
しかしこの展開は予想外だ、どうしたものか……。
俺が逡巡していると、
「ふ、ふん、どーせ口だけなんでしょ? アンタにそんな度胸あるワケないし」
コ、コイツ……!
「ぷくく。なーにがキスしてやるからな、よ。あたしがそんな脅しに屈するとでも思ったワケ? 超甘々なんですケド」
だあああ! 言わせておけば! もう我慢ならん!
「男に二言はない、とか笑っちゃ、んむっ!?」
俺は桐乃の背中に手を回して、唇を塞いでやった。
暴れるかと思ったが、驚きのあまり硬直しているのか抵抗らしい抵抗はない。
しばらくして唇を離す。
「…………」
あれ? 妙に大人しいなコイツ。てっきりビンタでもされるのかと思ったが。
予想に反して俯いたまま動かない桐乃、よく見ると顔が赤いような……。
ヤベ、なんだこの状況。勢いでキスまでしてしまったが、今更ながら恥ずかしくなってきた。
「こ、これに懲りたら態度を改めるんだな」
いたたまれずにそそくさと立ち去ろうとする俺。すると、
げしっ
……また蹴りやがったコイツ。
おそるおそる振り向くと、桐乃は真っ赤になってそっぽを向いている。
「……別に、懲りてないし」
俺はもう一度桐乃の唇を塞いだ。
その後も桐乃はちょくちょく俺を蹴ってくる。
ただし、部屋で二人きりの時だけだが。
625 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 15:34:38 ID:BuuSAN2Q [2/6]
なんか>>618みたら続きっぽいネタが浮かんでしまった。
書いて良いものかどうかw
628 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 16:15:13 ID:BuuSAN2Q [3/6]
前置き。 終わらせてません。
続きは需要がありそうだったらどっちか、書くつもり。いやもしかしたらどっちも書く羽目になるかもしれないがw
先に>>618さんにあやまっておく(
629 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 16:15:53 ID:BuuSAN2Q [4/6]
「お兄さん。桐乃の事で相談があります。」
そう言われた瞬間、俺はどきっとしてしまった。もしかして俺が桐乃に不可抗力とはいえ手を出してしまった事がばr
「あの、もしかして今忙しかったですか?」
「そんな事はない。お前の呼び出しなら直ぐにいくさ」(キリッ
即答だった。今でも愛しいこのラブリーマイエンジェルあやせたんにこんな事を言われて、着いて行かない訳がないじゃないか。
「…お兄さん、何時もそんな感じなんですか?」
「ふ、安心しろあやせ。俺がおかしくなるのはお前の前だけさ。」
「通報しました」
ビー 辺り一帯に防犯ブザーの音が鳴り響く。
※「これは防犯ブザー!?不審sy・・・なんだまたあの子達か。通常業務に戻ろう」 ※二人には聞こえてません悪しからず。
「おーけーおーけー。落ち着こうあやせ。謝るからその物騒なものをとめてくれ。」
「はぁ…まったく。だからお兄さんと会う時はこれが欠かせないんです。」
と言いつつ止めてくれるあやせたん ありがてー ・・・いやそもそもそう軽々しく鳴らさないでくれってのが正しいのか?
「で、なんだ?相談ってのは。」
「はい、桐乃の事ですけど、最近なんだかぼーっとしてる事が多くてどこか上の空って感じで。それで何かお兄さんに心当たりないかなーっと。」
「…」
やばい心当たりしかない。あいつにキスしてしまったせいで、あいつその事を思い出して…
「い、いやあ~こ、こころあたりないでおじゃるよ~あ、あやせ氏~」
「嘘ですよね。目線も泳いでるし言葉遣いも変ですよ?まさか!? ついに桐乃に手を出し!?」
「えーあーいやあのですねあやせさん?そのとりあえずそのえっと・・・」
「言いましたよね?桐乃に手を出したら・・・って」
あ、終わった、きっと俺は加奈子と同じ場所に埋められる。我が生涯に悔いしかねぇ。
「…あの、そんなに怖がられると傷つくんですけど。」
「いや、だって・・・なぁ?」
「だってじゃありません!とりあえず事情を説明してください!通報するのはそれまで待ってあげますから!」
あ、やっぱされるんだ通報。でも逃げても状況悪化するだけだよなー仕方ない
と俺は決心して桐乃にキスをした状況を説明した。
630 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 16:16:19 ID:BuuSAN2Q [5/6]
その説明を聞いたあやせはしばらくぶつぶつと独り言のようにつぶやき出し
「…思ってた以上に酷いシチュエーションじゃないですかこの変態!」
俺にあやせのハイキックが炸裂する。あ、やっぱあやせは白か
そんな事を考えながら倒れた俺。
「くぅ・・・今回ばかりは否定できねぇ・・・そのなんだ・・・ん?あやせ?」
そこで俺は気づくあやせの様子がおかしなことに。
「・・・お、お兄さん。わ、私も思いっきり蹴ったんですよ?なら・・・」
「・・・は?それってどういう・・・」
瞬間俺は頭の中が真っ白になった。何を言ってるんだこいつは。ラブタッチのやりすぎで頭がおかしくなったのか?
「だ、だから私も思いっきり蹴ったって言ってるんです!!」
「・・・」
えっとその、つまりはそういうこと・・・なのか?あやせはその、桐乃に俺が言った事を踏まえた上で俺を蹴ってきた。
で、その罰を与えてくれ・・・そういうこと・・・なのか?
いやだがまて。あやせに手を出すってことはその、色々裏切る事に・・・それにその、これは罠の可能性も・・・!
もしくは、こいつは自分が俺の相手をするから桐乃にはもう手を出すなと遠まわしに・・・いやでも・・・ってあやせがなんだか泣きそうな感じに!?
「・・・やっぱり私じゃ駄目なんですか?私・・・ずっと前からお兄さんの事・・・」
ここまで言わせるなんて俺はなんて情けないんだ。そうだよな。
でも…あやせと桐乃二人共を選ぶなんていけない事だろう。
俺はどっちを選ぶべきなんだ・・・?
1、「すまん、あやせ。桐乃に悪いから、やっぱり俺はお前にはそんな事は出来ない」
2、「そこまで追い詰めて、すまなかったあやせ。ごめんな。」
3、桐乃!あやせ!お前達は俺の翼で天使だ!
俺の選んだ選択肢は… 続く
183 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 00:40:20 ID:Nm1KyY0u [1/5]
前スレの629-630です
一応続き ただいちゃいちゃ分はあんまりない。でも修羅場成分もあまりない。
いちゃいちゃは気が向いた人が書いてくれるとありがたい。
自分では気が向いたら書くかも。
184 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 00:40:49 ID:Nm1KyY0u [2/5]
「…あやせもだったんだ…だからあいつをほかの子と合わせたくなかったのに…」
あたしは今、ジャングルジムの陰から兄貴とあやせが話してるのを見ている。
あやせが兄貴を呼び出してる事を盗ty……いや、偶々耳にしたからだ。
あの二人が会うならここだろう、と先回りして様子を見ていた。
兄貴…どうするのかな…
正直に言ってここ最近は割りと素直に甘えてると思う、だから前みたいに勘違いされてないと思う。
だから私を選んでくれるだろうっていう自信がない事もない。でも…相手はあのあやせだ。兄貴の好みにあやせががっちり嵌ってるのは事実。
だから…もしかしたら… と考えてると…
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1、「すまん、あやせ。桐乃に悪いから、やっぱり俺はお前にはそんな事は出来ない」
2、「そこまで追い詰めて、すまなかったあやせ。ごめんな。」
ニア 3、桐乃!あやせ!お前達は俺の翼で天使だ!
ぴろりーん
…いや、違うな自分を偽るな!俺は、俺は二人とも大好きなんだぁぁぁぁぁ
「お兄さ…ん?」
あやせが今にも泣き出しそうな顔をしている。直ぐに抱きしめてやりたい・・・だけど、うん。先にあいつも呼び出してきちんと納得させた上のほうが良いだろう。
よし、そうと決まれば。
「あやせ、ちょっと待ってくれ。今桐乃を呼び出す。」
少し前までは知らなかった桐乃の電話番号。…家族だってのにな…そのダイヤルを押す。
<め~るめるめるめるめるめるめ
「は?」
何故か周囲に鳴り響く桐乃の着信音おい、まさか…
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電話?
「Σちょ、マナーモードにしてなかった!?バレて無い?バレて無いよね!?」
様子を伺うとあやせがこっちを見てる ・・・あれ?兄貴h
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185 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 00:41:49 ID:Nm1KyY0u [3/5]
「…そこで何してんだ?お前」
そう俺はこの不審者極まりない我が妹君に声をかける。
「べ、別に。ちょちょっとジャングルジムで遊びたくなっただけだし。」
…どういう理由だよ。ほんとこいつ突発事態によえーな・・・
「まぁいい、ちょっとこっちに来てくれ。桐乃。」
「…分かった。」
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「という訳で、結論から言うと俺は桐乃にもキスをするし、あやせにもキスをする。」
「はぁ!?ちょ、あんたそれって!?」
「良く聞こえなかったんですけどもう一度良いですか?」
あ、あはははこうなるよなー ってかあやせさんやっぱり光彩消えてるし、桐乃は今にも爆発しそうだ。
だが怯んではいられない。こいつ等の為にも、おれ自身のためにも!
「俺にはどちらかを選ぶなんて出来ないし、二人とも同じくらい大切だ。だから、二人共を大事にしたい。そういうことだ。」
「言うなれば桐乃、あやせ、お前達は二人とも俺の天使だ!翼だぁぁぁぁーーーー!!」
「…」「…」
二人ともすっかりだまっちまった。やっぱりこの選択肢は駄目だったか!?このままBADEND!?
「この馬鹿兄貴!!」
「この変態!」
あ、すっげーコンビネーションあやせのハイキックと桐乃のローキック・・・
「ぐふぉ!?」
錐揉みしながら吹き飛ぶ俺。天使のお迎えが来たぜ……
186 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 00:42:12 ID:Nm1KyY0u [4/5]
「…ってぇ…ん?」
なんだか二人して顔を真っ赤にして目を瞑っている。…ふっ、望むところだ…でも今度からはちょっと条件を変えよう。この調子じゃ俺の体が持たない
さて、所で二人のうちどちらからキスをするべきなんだろうか。桐乃か?あやせか?
なんだかいやな予感がするぜ。ん~いやここは公平にさっき保留したからな、あやせからだ。
「…あやせ…」
「…お兄さ…んっ」
横から桐乃の殺気が飛んでくるが今は気にせずあやせの味を楽しむ。 桐乃と同じで良い香りがするけどでも違う香りなんだな…
「ふぅ。ごめんなあやせ。待たせちまって。」
「べ、別に…そんな…」
っとうっとりとした様子で返してくるあやせまじ天使。この表情が見られたって段階で俺にはもうこの選択に悔いは無いね!
一度撫でてやって今度は桐乃に向かい合う。
「桐乃、分かってくれよ。あやせは待たされてたんだから、別に…」
「分かってる。でも、やっぱりムカツク。責任取ってよね。」
「…あぁ」
今度は桐乃にキスをする。横のあやせから殺気が飛んでくるが(ry
「ふぅ、そのなんだ。俺が言うのもなんだが、お前らこれで良かったのか?」
「本音で言えばムカツク。兄貴は独り占めしたかったし。でも、あたしもあやせの事大事だし。」
「…桐乃…その、良くないことだってのは分かっています。でも、お兄さんは私も桐乃も同じくらい大切なんですよね?なら、もう良いんです。私も、桐乃もお兄さんも大好きですから。」
「そっか、あーそのなんだ。ありがと・・・よ。 あ、ただ一つ頼む あんな勢いで蹴られたら俺の体がもたん。もっと別のことにできないか?」
「「なっ!?べ、別のことってま、まさか・・・!?」」
見事に二人ではもりやがった。何だ?こいつら一体何を まぁいっか。
「さて、この季節外は寒いし、どっか中に入ろうぜ。」
そう言って俺は二人の愛しの天使を抱き寄せた。
ちなみにこの後、何かを勘違いしてたらしい二人に全力で蹴られたりしたが…まぁしっかりキスをしてやったよ。
今後どうなるかは、まぁまた別の機会があったら。 それまで俺が生きてたらだけど。
187 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 00:43:17 ID:Nm1KyY0u [5/5]
以上です いちゃいちゃがすくない? 外でそんないちゃいちゃ出来る訳ないだろ!!
どうしてこうなった>皆が3を望むから・・・
最終更新:2010年12月12日 23:23