ふたば系ゆっくりいじめ 601 神経衰弱

神経衰弱 8KB


愛護 飼いゆ 現代 いじめない、死なない


「おにーさん、きょうはまりさとあそんでね?」
「んー……」
本を読んでいる自分の周りを、ぴょこぴょこと跳ねながら「一緒に遊んで」とまりさがせがむ。
最近は仕事が忙しかったのでロクに遊んでやれなかったせいか、久々に1日家に居る俺にしつこくまとわりついてくるのだ。
だが、俺は買ったまま積んである新刊を読むのに忙しい。生返事で返すことになる。
「そのうちなー・・・・・・」
「ゆぅ・・・・・・」
びろーんと広がったまりさを横目に、本のページをめくった。


「おに゛ぃいざぁん! おながへっだよぉおお゛お゛お゛!!」
「うわっと!!」
まりさが泣きながら乗りかかってきた。ずいぶん夢中になってたらしい、時計をみれば短針が7を刺している。
「うーん・・・・・・、今さら何かを作るってのもなぁ。もう今日はご飯なしでいいだろ?」
「ぞんなああ゛あ゛あ゛!! おひるにばんごはんはごちぞうっでいっだのにいい゛い゛!!」
「言ったかなあ?」全く記憶になかった。

涙を零しながら必死になってジェスチャーを織り交ぜ、まりさは説明を開始した。
朝10時くらいに起きた後、朝ご飯も作らずお兄さんは本を読んでばかり。
お昼ご飯も作らないまま、本を読んでるので、頼むからまりさの分は出してくれ、とお願いした。
そしたら、お昼ご飯を我慢すれば夜ご飯はまりさの好きなものを作ってやるという。まりさは我慢して待ち続けたのだ!

「ふーん」ご飯ひとつに必死すぎるな、と思う。
「はやくごはんをちょうだいね!!」まりさが吠えた。

「ふむ・・・・・・久々にアレをやるか」ポン、と膝を叩く。
「ゆ!? おにーさん? アレをつかうの?」まりさが相槌をうつように、ぴょんと跳ねた。
「ああ、良いぞ!」
「ゆわぁあああああ!!!」狂喜の雄叫びをまりさがあげる。
うるさいなぁ、と思いながらカードをおもちゃ箱から取り出した。

カードの1枚目には、「対決! ゆっくりとガチンコ頭脳勝負! マジカルゆのーパワー! 勝つのはどっちだ!?」と
書かれたイラストつきの絵札が見える。正直な話、センスを疑う。
描いたのは3ヶ月前の俺だが、あの時はどうかしてたんだろうな。と目を細めた。

タイトルのわりに、ルールはシンプルである。
ようは神経衰弱だ。数字のかわりにチョコやクッキーなどが描かれている。
当たればチョコやクッキーをその場で食べる事が出来る。その間後攻は食べ終わるのを見ていなければならない。
2枚揃ったら必ず食べなければならないルールのせいで、飴が出るとえらく退屈な時間を過ごすはめになる。

最初は、ヨダレをたらすまりさを見ながらお菓子を食うのが面白いので付き合ってやってたが、最近はご無沙汰だった。
まりさには普段お菓子を与えてないから、こんな機会じゃないとまりさはお菓子を食えない。
必死でルールを覚え、何とかお菓子にありつこうとするまりさを見て楽しむ。それがこのゲームの売りだった。
「最近は普通にお菓子にありつくから困る」
「ゆゆ!? おにーさんなんかいった?」最近賢くなった気がするまりさは耳ざとい。
「いや、何も・・・」独り言もうかつに出来ないので黙ってカードを並べることにした。

「よーし、先行はまりさだな」
「ゆゆーん! いっくよー!」
まりさが先端に手袋のギミックがついてる棒をくわえてカードを指示した。
「えーっと、納豆と・・・・・・チョコか」
指示されたカードを俺がめくって読み上げる。ゆっくりに手があればめくる手間も省けるのだが、これは仕方ない。
「ゆん! おぼえたよ!」
「はいはい、俺はこれと・・・・・・」キャラメルが開かれる。まりさの顔が不安に歪む。「・・・・・・これかな」納豆のカードだった。
「ゆっ! ゆんゆんゆん!」まりさは、ほっとした顔からキリッ!とした顔になった。
ポーカーだったらお前死んでるぞ。と教えたくなる。
「おふぃーさん! ほれと!!」まりさが棒でつついていたカードをめくる。チョコレートだった。
「ゆぁあぁああああ!!!」ボトッとまりさが棒を落として嬌声を上げる。「ゆふふ! ちょこさんはやくでてきてね!」
昔はこんな状況でも間違えてたんだけどなぁ・・・・・・。お前は変わっちまった。
そう嘆きながら、まりさが指示したカードをめくる。当然のようにチョコレートの絵柄が表に2枚揃う。
お菓子箱からチョコを出してやり、まりさの目の前に置いてやった。
「ゆふゅ! ゆふゅ!」と危ない目つきをしながら、まりさはチョコへとふらふらにじりよる。
ぱくっ、と口にチョコを含んだ瞬間、まりさが涙をながしながら「おいちぃいいいい~~!!!」コールを始めた。
今までのパターンだと、コロコロ転がりながら後3分はそうして叫んでいる事だろう。
「しあわせー」タイムは30秒以下のルールにすれば良かったな。と息を吐いた。

18ターン目あたりだろうか。30枚あったカードは、残り12枚になっていた。
「ゆっゆっゆっ♪ ゆゆ~ん♪」まりさはご機嫌すぎて歌を歌っている。「俺のターン」声色を変えて呟いてみる。
「これと、」納豆のカードが出てくる。「これかな・・・」イチゴが出てきた。まりさの目が光る。
「ゆゆゆゆぅー! これとこれだよっ!!」まりさの指示は早い。まぁ、それだろうなぁ。と頷きながらカードをめくってやった。
イチゴが揃った。このいやしんぼめ!ごっこをしたかったが勝利品は1個だ。普通にまりさの口に放る。
「しゅっぱい!! けどあみゃい!! じゅーーーちいぃいい!!」まりさがぴょんぴょん跳ね回り始めた。
今度は跳ね回りタイムに入ってしまった。暇なのでテレビをつけると、料理番組が映った。
料理番組も、これくらいのリアクション芸人を用意すべきじゃないかな。まりさを横目にテレビを批判する。

「つづけてまりさのターンだね!!」
「おーよ。はやく指示してくれ。なんか眠くなってきたよ」テレビでは、ドラマをやる時間が近い。
「それと・・・・・・」納豆だな。「これだよっ!!」納豆です。おめでとう。
「ゆわぁああああ・・・・・・!!!」まりさは納豆が苦手なので、咀嚼させてやる必要がある。
良くかき混ぜた納豆をまりさの口へ、パックから垂らしながら入れてやった。ねばつく糸が何かいやらしい・・・・・・かもしれない。
「んぐーー!! んぐう!!!!」 まりさの口に3パック分入れた後に、口を閉じさせて頬を揉み、ごっくんさせた。
「むーしゃ、むーしゃ・・・・・・ねばねばー」食った後だけど、この台詞、言わないといけないのかな。と首をひねる。

「さて、当たったから次もまりさのターンだ」
「つぎはがんばるよ・・・・・・」
「これと・・・」納豆が出てきた。まりさがビクッと震える。「・・・・・・それにするよ」はい、納豆です。
「どぼじでぇええ゛え゛・・・・・・!!!」まりさが涙目になって訴えた。これはおかしい、と。
「知らんがな」ルールはルールなので、3パック分かき混ぜる事にする。
「・・・・・・!・・・・・・!!」ネチャネチャと音を立てるとまりさがガタガタしだした。
「ほぉら、口をあけてごらん」納豆を右手に、左手でまりさの口を開ける。
「いやぁ、もぉねばねばはいやだよぉお・・・・・・!」まりさが懇願を始めるが、かまって居られない。
さっきは大粒だったけど、今度は中つぶさんだよぉ。とまりさの耳(?)元で囁きながら納豆を口に流し込む。
「いやぁあ・・・・・・んむぅううーーーーーっ!!」まりさの振動が激しくなった。

「さて、残り6枚だ。次もまりさだよ。早くしてね!」
「・・・・・・なんだかゆっくりできないよ」
「大丈夫さ。次はシュークリームさんが当たる可能性も0じゃないよ」
「ゆっ! そうだね!!」 いや、0かもしれないよ。とは口にしない。

「それと・・・」カードをめくってやる。納豆がお目見えです。
「・・・・・・」まりさがチラッチラッ、とこっちを見る。
頷いてやる。大丈夫だ。と。
「わかったよ! これだよ!」いいえ、それは納豆です。
「あああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! だいじょぶっで! いっだのにいい゛い゛い゛い゛!!」
俺はそんなことを言ってない。頷いたけどね。
しかし・・・・・・、また納豆をかき混ぜる仕事が始まるよ・・・・・・。

3パック分の納豆をまりさの口へ詰め込んだ。「もうすっかり納豆専用のお口だね」ねばついた手でまりさに言う。
「・・・・・・」まりさは泣きながら納豆を咀嚼している。
「ゆっむむむううううう・・・・・・!!!」時折、呼吸をするかのように、うめいた。
自分が生理的に受け付けないモノを、我慢しながら、吐き出さずに食うまりさが、たまらなく可愛いな、と思う。


「よし、食い終わったな。残り4枚。まだまりさのターンだね。カードゲームの主人公もびっくりだろうね」
「もう・・・・・・いやだよぉ・・・・・・!」ボロボロ、と涙をこぼしながらまりさが言った。
「おいおい、まだカードの中身を開いてないじゃないか」
「でぼっ!! でもっ・・・・・・! ぅうーーー!!」声になってない呻きをまりさがもらす。そんなに嫌だったのかな。
「まりさ、実はね、俺が手作りで作ったのが、まだ開かれてないんだよ?」
「・・・・・・ゆ、・・・・・・ほんとう?」
「ああ、ほんとさ」言った瞬間に、まりさの顔がほころぶ。雨が一瞬でやんだかのようだった。
「じゃ、じゃあ! てづくりのケーキさんてことも!!」
「お前なら当たりをひけるさ・・・・・・」笑顔でまりさの頭を撫でてやる。お前は出来る子だ、と励ますように。

「じゃあ・・・・・・これと・・・」カードを裏返してやる。
納豆が、まりさの目の前に開帳された。
目を見開いて、まりさが俺を見る。信じられない! と言うかのようだった。
「次をはずせば、納豆は食わなくてもいいんだよ?」そっと、ルールをまりさに教えてやった。当然まりさも知ってるルールだが。
キョロキョロと、3枚のカードを見比べるまりさ。
「あぁあ・・・・・・、ゆああああああああ・・・・・・!!!」まりさは挙動不審になっている。
「ゆぅうう! ゆぅうううん!! ゆゆうううううう!!」何の儀式だろうか、ふらふらと揺れ始めた。

「はやく引いてね?」頭をグラグラゆらすまりさの背中をトン、と叩く。
「う゛わ゛あぁああああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
まりさが豪快に転んだ。極度の緊張状態だったらしい。
転んだ表紙に、残る3枚のカードが空を舞った。そして何の偶然か、転がったまりさの目の前に、表の状態でカードが姿を現す。
「どぼじでぜんぶ、なっとうざんなのおおおお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」
まりさの目前には、3枚の納豆カードが行儀良く並んでいた。先程引いた、もう一枚のカードも横に置いてやる。

「さて、6パック分だな」冷蔵庫から取り出した納豆を、大皿に移した。
「あああ゛あ゛あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」まりさが半狂乱状態になる。


「てーんしーのーようーなー。あーくーまーのー」
丁度始まったドラマのOPにあわせるように、納豆をネチャネチャとかき混ぜる。


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感想

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  • 納豆美味しいのに( 'ω')=: -- 2023-04-18 18:32:09
  • うほっ -- 2013-06-29 01:04:16
  • どんだけ納豆を冷蔵庫に常備してるんだよ… -- 2012-09-20 16:18:06
  • あらやだかやいい -- 2012-01-10 21:18:38
  • よく焼けた石を食わせてもかわいいかもね -- 2011-03-03 15:06:06
  • やだ楽しいww
    飼いゆっくりとこういう遊びも楽しそうで良いなぁww -- 2010-10-18 23:34:08
  • 饅頭を虐待して喜ぶ変態vs饅頭にエロスを求めるHENTAI
    勝負の行方は・・・ -- 2010-08-20 02:17:11
  • 胴付きなわけねえだろ
    口にくわえた棒でめくるカード指示してんじゃねえか
    夢見るのも大概にしろHENTAIが -- 2010-07-24 09:25:02
  • こんな可愛い生き物は愛でるしかない。 -- 2010-07-17 23:34:22
  • 胴付きだったのかー?
    -- 2010-07-07 02:09:29
  • こういうのもいいなあ -- 2010-06-10 00:23:54
  • いい。ゾクゾクする -- 2010-04-12 00:07:37
最終更新:2009年12月18日 22:04
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