ふたば系ゆっくりいじめ 772 情けはゆっくりの為ならず

情けはゆっくりの為ならず 16KB


虐待-普通 理不尽 自業自得 自滅 共食い 野良ゆ 赤子・子供 自然界 現代 うんしー リハビリです。

書いた人 ヤリまむあき



『情けはゆっくりの為ならず』




一、
 れいむは困っていた。
 かわいいおちびちゃん達に食べさせてあげるご飯が尽きたからである。
 元来れいむ種は狩りが上手くないので、他の種と番になり、その子を生み育てるのが主な役割だった。
 そしておうたやのーびのーび、もみあげぴこぴこなどゆっくりできるレクリエーションをするのである。
 さて、そんな風に何の苦労もせずゆっくりできる日々を過ごしていたのだが、ある日突然番のまりさがいなくなってしまった。
 れいむも慌てて探したのだが、たった四日で諦めた。

(こんなにたくさんさがしたのにどうしてまりさがみつからないのおおおおお!? かわいいれいむとおちびちゃんたちがこまってるんだよおおおおお! ゆっくりできないまりさなんてもうしらないよ!!)

 こういう性格だからまりさも嫌気がさして逃げたのだろうが、れいむはそれに気付かない。
 ただまりさへの文句を口にするだけだった。

「おかーしゃん! れいみゅむーしゃむーしゃしあわしぇーしたいよぉ!!」
「まりしゃもうにがいくささんいやなんだじぇ!!」
「あまあまたべたいよおおおお!!」

 まりさがいなくなってから食べるものといえば雑草がほとんどで、まともな食べ物はたまに採れる木の実ぐらい。
雑草の苦味と食べ物の少なさは我が儘で食べ盛りの子ゆっくり達にとって我慢できるものではなかった。

「うるさいよ! そんなにわがままいうんだったらじぶんでなんとかしてね!! おかあさんはたいへんなんだよ!!」

 そう言って自らの子供達に向かってぷくぅーっをするれいむ。

「ゆびぃいいいいいっ! おかあしゃんがいじめるよおおおおお!!」
「こわいんだじぇええええ!!」
「ごめんなしゃいいいいい!!」

 子供達を威嚇してしまった後、れいむは泣いた。

「ゆぐっ、ゆぐっ……。ごめんねぇえええ! おかあさんがごはんさんとってこれないからあああああ!! これもまりさがいなくなっちゃったせいだよおおおおおお!!」

 巣穴には子ゆっくり達の泣き声と、れいむの嗚咽が響いていた。




ニ、
 次の日、家族総出で狩りに勤しむれいむ一家の姿があった。
 森の中には虫やキノコ、その気になれば食べられるものなどはあるのだ。
 それならばと、子ゆっくりまで駆り出してゆん海戦術で少しでも収穫を増やそうという魂胆である。

「おちびちゃんたちがんばろうね!」
「「「ゆー!」」」

 だが、結果は無惨なものであった。

「まりしゃ、もううごけないんだじぇ……」
「おなかしゅいたよぉ……」

 しばらくまともな食事をしていなかったこともあってすぐに体力の限界が訪れる子ゆっくり達。
 赤ゆほどではないが燃費が悪く、それでいて狩りをしたことがない彼女達が採れる食料など微々たるもので、かえって消耗した体力の分余計に食べなければいけないのだから逆効果だった。

「まりさ、まりさはどうしてかえってこないの……。はやくかえってこないとせいっさいっするよ……」

 ただまりさが持ってくるご飯を食べてはゆっくりするだけだったれいむには、この状況を打開する力などなかった。
 子供達の世話をしていたと言ってもおうたを歌ってむーしゃむーしゃしてごろごろしてるだけ。
 それでいて自分がゆっくりしているという自負だけは高いのだから困ったものだ。
 ゆっくりにとってはゆっくりしている事こそ至上命題。
 このれいむはそういう考えの持ち主だった。

「どうしたんだい?」

 そんなどうしようもないれいむに、救いの神が舞い降りた。




三、
 男は山歩きを趣味にしていた。
 その日いつものように山に入ってしばらくすると、弱ったゆっくりの一家が目に入ったのである。
 世間でのゆっくりの認識はひどいものであったがこの地域では畑を襲撃するようなゲスはほとんどおらず、害獣と呼べるようなものではなかった。
 山の恵みを食い荒らすものの様々な理由で自滅して植物の養分になったり、野生動物の餌にもなるので結果的には有益であるし、また時折村の子供達が山に入ってゆっくり狩りをして適度に数が調整されていることもあり、地域に密着した存在だったのである。
 男はゆっくりが好きでも嫌いでもなかったので、相手がゲスでなければそれなりに寛容だった。

「ゆ……。にんげんさん、れいむとおちびちゃんはおなかがすいてこまってるんだよ」

 この時れいむに元気が有り余っていたのなら間違いなく悪態をついてあの世直行便に乗車していただろうが、幸運なことにそうはならなかった。
 あまりの空腹に子供たち含めそれをする気力もなかったのである。

「そうか……。ならこれを食べなさい」

 少し気の毒に思った男はとびっきり甘いチョコレートやクッキーを多めにばら撒き、ゆっくり達に食べるように促した。
 あまあま、それも野生ではまずお目にかかれない人間のお菓子。
 ゆっくりにとっては至宝である。

「ゆ……! ゆわぁ~い!! あまあまああああああ!!」

 姉子れいむが真っ先に飛びつく。
 さっきの弱り具合が嘘のようだ。

「おねえちゃんずるいんだじぇ! まりしゃもいっぱいむーしゃむーしゃするんだじぇ!!」
「そのあまあまはれいみゅのだよ!」

 続いて子まりさと妹子れいむ。

「おちびちゃんたち! おかあさんのあまあまをとるようなげすはおしおきするよ!!」

 最後に母性の欠片もないような発言をしながら母れいむも続く。

「うめっ! これめっちゃうめっ!!」
「「「むーしゃむーしゃ! しあわしぇええええー!!」」」

 非情に汚らしく菓子を食い散らかすゆっくり達。
 男はそれ以上見ているのが嫌になったので足早に立ち去った。

(あー、やっぱりゆっくりなんかに情けかけることはなかったかな。まあ、たまには良い事したと思うしかないか)

 たらふくお菓子を食べてぽんぽんが膨れ、すっかりなすび体型になった一家。
 その場でうんうんをし始める。

「すーぱーうんうんたいむはじまるよー!」
「うんうんしててもかわいくってごめんにぇ!」
「うんうんしてすっきりーなんだじぇ!」

 あにゃる括約餡が緩み、体内の餡子が音を立てて排出される。
 排泄により心地良い開放感に包まれ、舌に残る余韻もまた甘美。
 そしてれいむは先程の苦しみを忘れてひたすらゆっくりしていた。

(ゆふふ! やっぱりれいむがゆっくりしてたからにんげんがあまあまをもってきてくれたんだね!)

 なまじ一度いい思いをしたために全く学習していない。
 寧ろれいむの中では、ゆっくりしてればご飯が食べられるという短絡思考に至ってしまった。

「かわいいれいむにあまあまをよこすなんてみどころのあるにんげんだね! れいむのどれいにしてあげても……、ゆ? どれいがいないよ! まったくゆっくりしてないどれいだね! こんどあったらせいっさいっしてやるよ!!!」

 この台詞を男が聞いたら、己の行いを後悔しただろう。
 善意から出た行動の果てが奴隷呼ばわりだ。
 まあ一般的なゆっくりなどこんなもので、増長したらきりが無いのである。

「おちびちゃんたち、ゆっくりかえっておひるねしようね!!」
「「ゆっくりかえりゅよ!!」」
「ゆっくりかえりゅんだじぇ!!」

 そして本来の目的を忘れ、巣穴に戻って昼寝をする始末。
 自分達が何の為に外に出て狩りをしていたかはすっかり記憶から抜け落ちていた。




四、
 翌日、ゆっくりした気分で一家は朝を迎えた。

「おちびちゃんたち、あさだよ!!」
「「ゆっくりおきるよ!!」」
「ゆっくりおはようなのじぇ!!」

 今日もかわいいおちびちゃん達に囲まれ、目覚める。
 昨日はお昼にあまあまをたくさん食べてお腹がいっぱいになったので晩御飯を食べずに眠ってしまったが、そろそろおちびちゃん達もお腹が空いただろう。

 ぐぅー。

「「ゆ、おなかしゅいたよ!!」」
「ごはんしゃんたべたいんだじぇ!」

 案の定腹を鳴らして食事の催促をする子ゆっくり達。
 食べて、寝て、うんうんして。
 まさにうんうん製造機といったところか。
 そんな姿も可愛く映るのか、れいむは顔を綻ばせて食事の用意をしようとする。

「まっててね! いまあさごはんさんを、……あああああああああっ!!」
「ゆゆ! おかあしゃんどうしたにょ!?」

 ようやくご飯がないことを思い出したのか、急に大声を出すれいむに子ゆっくり達は驚く。
 うんうんは古くなった餡子と共にゆっくりできない記憶などを排出する働きもあるらしいが、流石に命に関わることまで忘れることはない筈。
 しかし、今の彼女達の目の前にはほとんど食べるものがない。
 これだけは確かだった。

「れいむのごはんさんどうしてないのおおおおおおお!?」

 あるものは子ゆっくり達が採ってきた僅かばかりの草に、れいむが採った木の実が三つ。
 起きるまで感じていた幸せがどこかへ逃げていくのをれいむは感じていた。

「ゆ……。おちびちゃんはこっちのきのみさんをたべてね!」

 それでも、子供達には比較的まともな食事をさせようとするあたりはれいむ種だった。
 母性がいい方向に働いたらしい。
 もしこのれいむがでいぶ化していたら、慈しんでいた我が子さえも躊躇わずに犠牲にしたことだろう。
 もっとも、この場合それが果たして幸運だったかどうか。

「ゆわーい! きのみしゃんだよおお!」
「おかあしゃんありがとうなのじぇ!」
「ゆっくりたべりゅよ!」

 子供達の笑顔を見て、れいむの我慢も報われる思いがした。

「「「むーしゃむーしゃ……」」」

 木の実を口に入れる子ゆっくり達。
 草よりは栄養価が高いし、また新しいご飯さんを採ってくるまではこれで持つ筈。
 そう考え、れいむは己がまずい草を食らってでも子ゆっくり達を優先したのだ。
 しかし、昨日よりもれいむ達を取り巻く状況は悪化していたことには気付けなかった。

「まじゅいいいいいい!!」
「こんなのたべられにゃいよ! きのうたべたあまあまもってきてにぇ!!」
「にがいんだじぇえええ!! ぐるめなまりしゃのしたはこんなのじゃまんぞくできないんだじぇ!!」

 口々に文句を言いながら咀嚼した木の実を吐き出す子ゆっくり達。

「どうじでそんなこどいうのおおおおおお!? きのみさんはごちそうさんでしょおおおお!!」

 今までだって子供達は木の実を喜んで食べていた筈。
 狩りが下手なれいむが手に入れられる食料の中では上等で、たべればむーしゃむーしゃしあわせーできた。
 だが、それは過去の話。
 一度特上の甘味を知ってしまったからには、自然界に存在する仄かな甘味では満足できなくなってしまったのであろう。
 それも一度に大量に摂取してしまったことがまずかった。
 ゆっくりの感じる美味の基準は単純で、甘ければ甘いほど好ましい。
 そのため、植物型にんっしんっで生まれた赤ゆっくりが最初に食べる茎は程よく甘さと苦さが入り混じったものとなっているのだ。
 野生の生活に順応できるよう、そして日常生活で手に入るあまあまの味を楽しめるように。
 人の介入がなく、野生に生きるだけなら問題なかったであろう。


「ぺーろぺーろ……、きのみさんこんなにおいしいでしょおおおお!?」

 子供達が吐き出した木の実を舐めとり、特に木の実が苦いわけではないことを確認したれいむ。
 彼女には何故子供達が木の実を食べないか理解できない。

「でもにがくてたべられないんだじぇ!」
「わがままいわないでね! あとはくささんしかごはんさんがないんだよ!!」

 そのために子供達を叱り付けてしまう。

成体のゆっくりの味覚はある程度完成されているが、子ゆっくりや赤ゆっくりの味覚はちょっとしたことでもすぐに変動しやすいのだ。
 だから、菓子をくれた青年の行動はゆっくり達の為にならなかったということになる。




五、
 そして、子供達が何も口にしなくなってから三日が過ぎた。
 その間れいむは下手なりに狩りをして必死に食べ物を集めたが、そのいずれも子供達は受け付けずにどんどん衰弱していった。

「あまあま……、ゆっくり……」
「おなかすいたんだじぇ……、でもにがいのはいやなのじぇ……」

 弱っていく子供達とは対照的に、れいむは充分ご飯を食べることができた。
 子供達が吐き出したものや食べないものを食べていた結果である。

「おかあしゃんだけごはんしゃんたべててずるいよぉ……。れいみゅ、あまあまたべたいよお……」
「ゆぅ……」

 そう言われるとれいむもお手上げだ。
 自分にしては頑張ってご飯を採ってきたのに、それを食べてくれない子供達にれいむのストレスが溜まっていく。
 そんな時に、姉子れいむの容態が急変した。
 断片的な単語しか話せないほどに弱っていたが、遂に限界を超えてしまったらしい。

「もっと、ゆっくり、した……」
「おちびちゃん? おへんじしてねおちびちゃん!!」

 餓死である。
 つぶらだった目は乾き、舌をだらりと垂らした死に顔はまったくゆっくりできないで死んだことの証拠だった。
 断末魔を最後まで言うほどの元気すら、姉子れいむからは失われていたのだ。

「おちびじゃあああああああん!!!」
「「……」」

 姉の死を見てもあまり反応をしない子まりさと妹子れいむも、そろそろ限界が近いらしい。

「おちびちゃんたち、よくきいてね! これからおかあさんをたべてね!!」

 もう可愛い我が子を死なせるわけにはいかぬと、自らを彼女達の糧とすると決めたれいむ。
 仮に今回は生き永らえたとしても、子ゆっくり二匹だけで生きていけるほど自然界は甘くない。
 だが、今ご飯を食べなければ子供達は死ぬのだ。

「まりさ、もういちどあってせいっさいっしてやりたかったよ……。さあ、おたべなさい!!」

 この世を去る時までまりさを恨み続け、れいむはずっとゆっくりした。
 何の苦痛もなく、ゆっくりの死に方としては上等な部類だろう。

「ゆん、まりしゃにあまあまをたべさせてくれにゃいくじゅおやはこうするのがとうぜんなのじぇ……」
「おねえちゃん、はやくたべようにぇ……」

 親の心子知らずとはよく言ったもので、そんなれいむの心境など全く推し量らずに身勝手な振る舞いをする子供達。
 とんだ親不孝者どもだ。
 こんな奴等の為に犠牲になったれいむも浮かばれない。

「「むーしゃむーしゃ、それなりー」」

 かつて味わった甘味には及ばないが、これもれいむの中身の餡子は二匹の栄養となり再び元気を与えた。
 死までの猶予が伸びたと言っても良いだろう。
 あっという間にれいむの体だったものは欲望に任せて食い尽くされた。
 少しは保存するとか建設的な考えはできないのだろうか。

「ゆふぅー、まあまあだったのじぇ!」
「おかあしゃんそれなりだったよ!!」

 図々しく味の評論までする始末だ。

「ついでにおねえちゃんもたべるんだじぇ!!」
「ゆ! いいかんがえだにぇ!!」

 姉子れいむだったものにも二匹の視線が向けられ、それもまた食い散らかされた。

「「むーしゃむーしゃ、ちょっとしあわしぇー」」

 どうやられいむよりも美味しかったようだ。
 まったくゆっくりせずに死んだから、甘味も増していたのだろう。

 そしてそのまま昼寝をし始める。
 彼女達にとっては食事は誰かが用意してくれるもので、父親だったまりさがいた頃も、いなくなってからもそれは変わらなかった。
 せめて狩りのやり方を教えてもらってさえいれば、もっと違った未来があったかもしれないが既に遅い。
 彼女達に待ち受ける未来は容易に想像ができるだろう。
 共食い、餓死。
 そこには、れいむが願った子供達の幸せなどありはしなかった。




六、
 ゆっくり学の教科書が閉じられ、生徒達は口々に感想を言い始めた。
 盛り上がったところで壇上の教師が手を叩き、自分を生徒達に注目させる。

「はい、今日の話の教訓は何だと思いますか? えーと、それじゃあ鬼意君」

 指名された男子生徒は少し考えてから答えた。

「うーん。多分ですけど、特にゆっくりを嫌ってなくても見つけたら即刻潰すのが本当の意味のあいつらに対する慈悲、ですか? どうせ生きててもゆっくりできなさそうですし」
「はい、正解です。情けはゆっくりの為ならず。男の人の善意も、母れいむの献身もまったくの無駄になりましたね。中途半端な哀れみは誰の為にもなりませんし、それにゆっくりを潰す度に世界がちょっとずつ綺麗になります」
「あいつら動く生ゴミだから性質悪いよねー」

 女子生徒の合いの手で教室が笑い声に包まれる。

「ねえ先生。いなくなったまりさはどうなったの?」
「素敵なありすと出会って都会派な恋をして、情熱的なすっきりーをして新しい子供達を作り幸せなゆん生を過ごしました」
「何それー」
「こういう自分勝手な奴ほど結構世の中上手く渡ってるんですよ」

やがて鐘が鳴り、授業の終わりが告げられた。

「それでは今日の授業はここまで。あ、飼いゆっくりは下手に手を出すと面倒ですから、潰すなら野良か野生に限りますからねー。先生はちゃんと忠告しましたよー」
「「「「「はーい」」」」」

 元気良く答えた生徒達に満足そうに頷き、教師は扉から出て行った。




七、
 学校が終わって鬼意君が帰ろうとしていると、野良であろうか仲の良さそうなゆっくりの親子がいた。

「れいみゅのーびのーびしゅるよ!!」
「おちびちゃんはゆっくりしてるね!」

(あ、ゆっくりだ。バッジはつけてないな……)

 一日一善、先生も世界が綺麗になると言ったし、こいつらに対する慈悲にもなる。
 一石二鳥じゃないか、それに足元には丁度良く手頃な石が落ちており、これは世界が俺にゆっくりを殺せと囁いているのだという確信になった。

「第一球、振りかぶって!」

 右腕に力を込め、第一目標の子れいむに狙いをつける。

「投げました!!」

 手から放たれた石が子れいむに迫る、その間僅か数秒。
 子れいむは暢気に体を伸ばし続けている。

「のーびのーびぃっ!!」

 石は子れいむの頭部を綺麗に吹き飛ばし、道路へ転がって乾いた音を立てた。
 目や髪、歯といったパーツが親れいむの顔に降りかかる。
 意思を失った子れいむの体は、のーびのーびをした姿勢のまま倒れてびくびく痙攣していたがやがて動かなくなった。

「お、おちびちゃん……?」
「デッドボール!!」

 胡乱なれいむの声と、少年の場違いに明るい声がミスマッチだった。
 その声から原因は彼だと見抜いたれいむが少年に向かって何事かを言おうとする。

「どぼじでごんなこどぉっ!?」

だが少年はそんな事に興味はない。
ただゆっくりを潰すだけだ。
 思いっ切り踏みつけられて中枢餡を破壊され、すぐにれいむはおちびちゃんの後を追うことになった。

「いいことしたなあ」

 近くのゆっくり専用ゴミ箱に備え付けられているシャベルを使って親子の成れの果てを片付けてゴミ箱に入れると、少年は意気揚々と帰途に着いた。
 彼は悪意からではなく善意で親子を潰したのだ。
 こういった授業の効果により子供達は抵抗なくゆっくりを始末できるように成長するのである。







ちょっと間が空きましたがリハビリに投稿です。
この時期は忙しいですね。
これでもかというほどのテンプレにあっさりとした描写です。
情けは人の為ならず、はもっと違った意味ですよ?気になる方はググってくださいませ。
次は売ゆん婦の続きを書きます。
街ゆあきさんのゆ虐教育みたいにゾクゾクする教育ではありませんが、今回のは劇中劇ということで。
ヤリまむあきでした。



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感想

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  • >こういう自分勝手な奴ほど結構世の中上手く渡ってるんですよ

    確かにその通りだが
    もし実際に学校でそう教えたらモンペアが黙っていないだろうなw -- 2011-07-30 21:54:23
  • 飼いゆが認められている世界なのに、授業でゆ虐を教え込むってどうなの?
    虐待派はあくまで自然発生するのが好ましくて、こういう思想教育系の話は好きじゃ無いな -- 2011-07-14 20:43:30
  • これは引っ掛けだ

    情けは人のためならず(誤)
    情けをかけても誰のためにもならない
    (子ゆとれいむのやりとり)

    (正)
    相手に情けをかけるとその影響は他人にもある
    (教師の会話と鬼意山の一日一善)


    -- 2011-07-12 20:19:16
  • こういうの大好きだ。最後以外は。 -- 2010-07-31 22:17:21
  • 学習しない子ゆ達が、凄惨に死んでいく所も描いてほしかった。 -- 2010-07-23 02:56:36
  • ゆっくりには恩を返すという概念がまったくないから情けかけても無駄だしな -- 2010-07-17 23:23:35
  • だよね。「情けは人のためならず」って「善因善果」みたいな意味だよね。 -- 2010-07-07 06:57:26
  • なるほどゆっくりなら誤用にならないな -- 2010-06-24 09:03:47
  • 情けはゆっくりの為ならず。自分(人間)の為である。 -- 2010-06-13 01:52:19
  • >情けは人の為ならず
    >の意味理解してんのか?
    つ>情けは人の為ならず、はもっと違った意味ですよ?気になる方はググってくださいませ。
    作者じゃなくて作中の人物に対してなら話は別だろうけど -- 2010-04-18 10:37:51
  • ってか
    情けはゆっくりの為ならず
    って、もちろん
    情けは人の為ならず
    が元ネタだよな
    情けは人の為ならず
    の意味理解してんのか? -- 2010-04-18 02:22:14
  • >飼いゆっくりは下手に手を出すと面倒ですから
    発想と教え方がもうすでにゲス虐待お兄さんじゃん・・・ -- 2010-03-26 19:02:59
最終更新:2010年02月05日 18:32
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