ふたば系ゆっくりいじめ 874 対決!物乞い野良のしんぐるまざー

対決!物乞い野良のしんぐるまざー 18KB


虐待-いじめ ギャグ 小ネタ 自滅 飼いゆ 野良ゆ 赤子・子供 都会 現代 いつもの説教?モノです 好きな方のみご覧ください

「そこのにんげんさん!れいむたちを かいゆっくりにしてください! おねがいします!」

国鉄と私鉄を繋ぐ連絡ルートでは、スーツ姿の人々が足早に行き交っていた。
その道端でゆっくりが人間に声を荒げて呼び掛けている。
声を掛けられたジャージ姿の青年が足を止めると、親である大きなれいむと小さな子れいむ、そして子まりさの前に歩み寄った

『あ? ゆっくりか? 飼いゆっくりにしろだと?』

「そうです! おねがいします! れいむは むかし かいゆっくり だったんです!
 れいむたちは にんげんさんが ゆっくりできるように がんばりますから!
 どうか れいむたちを かいゆっくりにしてください! おねがいします!」

そう言って親のれいむは頭を何度も青年に向かって下げると

『あーん…なら答えてみろ』

「ゆべっ!」

青年は親れいむの顔につま先をひっかけると、ひっくり返した。

『あのよ
 何の病気を持ってるかも分からねェ様な、地べたで這ってる小汚いお前達をさ
 わざわざ拾って帰るなんてあり得ンのか? ペットショップでゆっくりを飼うくらいの金はあンだよ』

普通の野良よりは出来の良さそうな親れいむだったが
案の定、この人間はゆっくり達を邪険に扱った。

「ご、ごはんさんも きれいに むーしゃむーしゃするし
 うんうんも ちゃんと おといれで できます! おかたづけも だいじょうぶです!
 おちびちゃんたちも とても いいこに しつけてあります!
 ほら、おちびちゃんたちも にんげんさんに あいさつしてね!」

『あーだからよ、躾なんてのはペットショップで買えば最初から―

この野良のゆっくりが のたまってる躾とやらがどんな程度なのかを青年は想像もしなかったが
それなりの事を仕込んでいるのか、小さな子供達は親に言われるとすぐに青年の前に跳ねてきた。
ぷりぷりのお尻を揺らした子まりさと、満面の笑顔でモミアゲをピコっている子れいむは口を開いた。

「ゆ? にんげんしゃん まりしゃをゆっくちさせちぇにぇ! いみゃすぐだよ! はやきゅしにゃいと ぷきゅー すりゅよ!」

すでに子まりさは頬に空気を溜め込んでまん丸になりつつふんぞり返っていた。

「れいみゅも ゆっくちしちゃいよ! はやきゅ ゆっくちさせちぇにぇ! ぐずぐずしにゃいでにぇ!」

子れいむはモミアゲで タシッ!タシッ!と地面を叩き青年を叱責している。

ぷきゅー たしったしっ ぷきゅー たしったしっ ぷきゅー たしったしっ

『…』

親れいむのハラハラとした表情とは裏腹に生意気なツラをした子ゆっくり達は
青年を遥か下の地面から大きな人間に向かって、体を大きくのけぞらして見下している。

『…んだよソレ、ガキ共は外で産んだか、腹ボテったら家族丸ごと捨てられたクチだろ?
 何が飼いゆっくりだよ そいつら完全に野良のレベルじぇねェか』

未だに青年に対して「ゆっくりしていってね!」の一言もなく子供達は「早く連れて帰れ!クズ!のろま!」と催促を繰り返している。
そんな様子を見て慌てて親れいむは子供達の近くに跳ね寄り

「どうして おちびちゃんたちぃぃいい!? ちゃんと おしえたとおりに ごあいさつしないのぉおおおおおお!?
 にんげんさんに かってもらえないでしょぉおおおお!?」

子まりさは悪びれることもなく前歯見せてニヤリとすると

「ゆ?まりしゃは いいこ なんだじぇ! じじいは そんなにゃことも わかんにゃいのかじぇ? ゆぷぷっ ばきゃ?」

「れいみゅも いいこだから ゆっくちさせちぇにぇ! あと あまあま ちょーらいにぇ! たくしゃんでも いいよ!」

罵倒の合わせてリズミカルに赤いモミアゲと黄色おさげが小気味良くピコピコしている。
それを壊れた玩具でもあるかのように一瞥すると、青年は親れいむの弁解も待たずに答えた。

『あのよ、お前らの【ごべんなざいぃぃぃいい!!!】も同じだけどな
 機械的に【にんげんさんを ゆっくりさせてあげる】とか
 【じぶんは いいこです】なんて言われても全く意味ねぇンだよ
 気持ちが篭ってないどころか 完全に嘘吐いてンじゃねェかよ 誰が飼うんだそんなの? あぁ? ナメてんのカ?』

青年の表情が更に険しくなるのを見て顔をひきつらせていた親れいむは
太いモミアゲを器用に振り回して子供達を回収し、あんよの元へ無理矢理に並ばせた。
呼吸を整えると冷や汗をだらっだらに垂れ流しながら親れいむが叱る。

「おちびちゃんんんんん!!! そんなこと いっちゃだめでしょぉおおおお!!!!」

「そんにゃこちょより おうどん たべちゃい!」 「ゆっくちのひ~♪ まっちゃりのひ~♪」

親に抱っこでもされたと勘違いしているのか、なにも悪びれず子供達は喜んでいた。

『そういうワケだ 諦めとけ じゃな』

「まままま、まってね にんげんさん! おちびちゃんたちは まだこどもだからね!!!
 おっきくなったら にんげんさんを いっぱい ゆっくりさせて あげられるから!!! ほんとうだよ!!!」

『は? なんでガキ共が大きくなるまで待たなきゃいけねェんだよ
 じゃあよ ガキの今は人間をゆっくりさせられないって事じゃねェかよ 駄目じゃねェか
 そんな性悪子饅頭を飼って更正する義理なんての俺にはねェよ 阿呆か さっさと何処か遠くの見えない所で轢かれてろ』

「ゆわわわわわっ ごべんなざい!ごべんなざいぃいいいいい!
 おおおおおねがいだから れいむたちを かいゆっくりにしてくださいぃぃぃ!!!
 まりさが ずっとゆっくりしちゃってから れいむたち なんにちも なにも たべてないんですぅううう!!
 おねがいします!おねがいしますぅうう!!! せ、せめて なにか ごはんさんだけでも おねがいじばずぅぅ!!」

親の悲痛な叫びと ご飯という単語で苦楽の日々を思い出したのか
子供達は涙を浮かべて、表情をくしゃくしゃに潰していってた。

「ゆっぐっ……ゆっくちぢだぃぃぃ…ゆぇ…ゆぇえええんんん!!!!!」

「ゆっくちちゃいよぉおおお……ゆびぇえええええんんんんん!!!!!」

「おねがいじばすぅぅうう!!!おねがいじばすぅぅうう!!!」

親ゆっくりの叫びと、高音の鳴き声が不協和音で耳を蹂躙する。
それでも誰も ゆっくりの大声に振り返ることもなく、対峙しているのは青年だけだ。

『うるせェ 今すぐ一思いに踏み潰してやろうか?
 餌がほしい? 相方がいなくなってひもじいだって?
 なあ教えてくれよ お前たちに施してやってヨ…俺に見返りはあンのか?」

「ごべんなざい!ごべんなざい! れいむたちは かわいそうなんですぅぅぅ どうか めぐんでくださいぃぃいい!!!!」

『ああ、そう、不幸そうだな 理屈は分かる …困った時はお互い様って言うよな』

「はいいいい!! ぜいたくは いいませんんんん!! やすものの ゆっくりふーどでも ふぁんたさんでも なんでもいいんですぅうううう!!!!」

『でもよ、お前達はゆっくり 俺は人間様
 助けてやる義理も同情もどっから出てくンだ? これっぽっちもないんじゃねェか? 大体お前らって簡単に言えば道端の糞ゴミカスじゃんかよ
 それに餌やったら俺は景観を荒らす悪党になっちまうんだが、…お前達は俺にそんな事をしろっていうのか?
 そんな真似をしたら俺はゆっくり出来なくなるんだが? 人間をゆっくりさせてあげる? 何言ってんだお前』

「ちがいばずぅうううう! れいむたちは うんうんでも ごみでも ないですぅぅぅうう!!! わるいごどは じばぜんんんん!!!
 ただゆっくりしたいだけなんでずぅぅう!!! れいむたちも にんげんさんを ゆっくりさせばずがらあああ!!!」

体液を撒き散らしながら迫ってくるれいむは、景気良く青年の足蹴にされて地面を転がるが
子供達はボロボロの親の事も心配もせずに抗議の声を上げ始めた。

「ばーきゃ!ばーきゃ! まりしゃは まりしゃだもんんんんにぇ!!! じじいが ごみなんだじぇ! きちゃないにぇ! ごみは ぽいぽいなんだじぇ!」

「ゆゆ! くちゃい くちゃい! うんうんじじいは ゆっくちちにゃいで ちんでにぇえええ!!! れいみゅが しぇーしゃい すりゅよ!」

『あれ? あれれ? 挑発していいの? ん? 潰そうか? 飼ってもらう気あるの?
 …あー
 ガキ共はマジで救えないな こんなん野良でも生きていけねェよ
 自分で死ぬんだったら ハナから生まれてくんなヨ』

青年が子ゆっくり達に靴底を向けると、親れいむが間に滑り込んだ。

「ゆわあああああ!! やめて!やめてくだざいぃいいいい!!! すびばぜんんんんんんん!!!!!! ごべんなざぃいいいいい!!!!」

すっ飛んで来た親れいむは、額を地面にズリズリグリグリこすり付けて謝っている。

「ごべんなざい!ごべんなざい!ごべんなざい!」

バッ!ゴス!バッ!ゴス!バッ!ゴス!

青年の目を見ては涙で謝罪すると、体操のように地面へ全力ヘッドバッドを繰り返す親れいむ。
長い溜め息を吐いてたっぷり間をおいた後、青年は親れいむに告げた。



『ああ、そうだ あれだ うん…飼ってやるよ』



「ゆ? ゆゆゆ!? ほんとですかぁぁあああああ!!? やっだぁぁあああああああああああああああああああ!!!!!!!」

青年のイライラを敏感に牛皮から感じ取っていたのか
ゆっくり出来ない最悪の結末を思い描いていた親れいむは
突然の展開に体液を至る所の穴から垂れ流して喜んだ。
親の小躍りする様子を見て子供達も一緒に跳ね回った。

「じじぃは やっちょ まりしゃの つよしゃに きづいたんだにぇ!! えりゃいよ! どりぇいから けりゃいにちて あげりゅよ!」

「ゆっぴゃ~ん♪ れいみゅ かわいくて ごめんにぇ!!! いっぱい れいみゅを ゆっくちさせちぇにぇ!」

ひとしきり騒ぎ終わった家族を見据えると青年は続けた。



『飼うのは 親だけだ』



「「「ゆ?」」」


「おおおおおちびちゃんたちも かいゆっくりにしてくださいぃぃぃぃ!!!!」

慌てて親れいむが青年に詰め寄るが、広いオデコに深い靴痕をつけて悲鳴を上げて転がった。

『あんでだよ クズじゃん そいつら』

「ゆっ…ゆぐぐ………ほ、ほんとうは いいこなんでずぅぅぅうう!! ちゃんと しつけますからぁああ!!」

『つかどう見ても 仕草も中身もゲスなんですって感じだろうが
 後で躾けるってどういう事だよ 現在進行形でクソ小袋って認めてるじゃねェか 誰が好き好んでソレを飼うんだよ』

「じじい! ばきゃな おかあしゃんの きゃわりに まりしゃを かうんだじぇ! はやくちないと おこりゅのじぇ!」

「れいみゅが ゆっくち ちてたら じじいも ゆっくちできりゅでしょ? りきゃいできりゅ?」

子供達の罵倒などは耳に届いていないのか青年は親れいむに問いかけた。

『おい糞生ゴミ袋……選べや
 その誰の得にもならない糞ガキ供を見捨てるか、また路頭に迷うかだ
 オススメは人間のあずかり知らない所で家族揃って溺死 ラッキープレイスはドブ川な』

「かわいい おちびちゃんを おいていくことなんて できまぜんんんん!!!!
 どうかぁああ どうか みんな かいゆっくりにぃいいいい!!!!!」

『10…9…』

「むりでずぅ! えらべばぜんんんんん!!!」

『8…2 1 0 ドーン』

「ゆわあああああああああああああああああ!!!!!!!」

『はい 時間切れー あーあ みんな死んだね 今日も寒いもんなぁ その場所好きなんだろ? そこで死ねばいいんじゃネ?
 俺は俺の暖かいゆっくりプレイスに行くわ んじゃな』

青年は野良れいむ達に背中を見せて何処かへ行こうとすると
親れいむが震えた声で呼び止めた。

「ま、まって ください……れ……………れ……………………………………れいむ…を…」

『あん?』

「ゆぐっ…れい………れいむ………………………だけ……………………かってください」

「「ゆゆ!?おかあしゃん!?」」

生まれた時から誰よりも味方でとっても便利な母親が、想定外の裏切りを始めて子供達は
さすがに小さな目をひん剥いて親に向けて罵倒をするより始めに固まった。

『…お前さっき無理とか言ってなかったか?』

しかし親れいむの顔は、ゆっくりにしては いたたまれない真剣な表情を見せていた。

「おちびちゃんたち…ぜったいに…ぜったいに もどってくるからね!
 おかあさん こんどは がんばって きんばっじさんを とって
 いいゆっくりに なったら みんなを かいゆっくりにしてもらうからね!!!」

未だに硬直している子供達の傍によって優しく話しかける親れいむは いたって真面目だった。

『…』

「おにいさん…れいむを かってください
 れいむは ゆっくりしないで がんばりますから おやつもいりません
 すーりすーりも してもらわなくてもいいです おひるねもしません さんぽもいいです
 れいむは きんばっじさんを とって…にんげんさんを いっぱいゆっくりさせてあげます…
 だから… そしたら…
 おちびちゃんたちも…どうか…おちびちゃんたちも…かって…おうちで かってあげてください おねがいします…」

ゆっくりの考えは単純だ
可愛いれいむだから、子供も当然可愛い。
優秀なれいむならば、子供も当然優秀。

まだまだ無邪気な子供達はしょうがないが
ある程度常識のある自分が、金バッジを付けれる真っ当な飼いゆっくりとなれば
同じ素質を持っている子供達も良い子のハズなので、一緒に飼ってもらおうと言っているのだ。

そんな無茶苦茶な提案に青年はハッキリと答えた。

『……そうか、わかった』

放心している子供達を抱えて俯いていた親れいむは、顔を上げた。

「にんげんさん!」

青年はしばらく目を瞑り、大きく一回息をすると無表情で一言だけ発した。


『断る』


「…………………………………………………ゆ?……えら…べって……ゆ……れいむは…かい……ゆっくり?」

『そもそも飼うとか嘘だし』

「…ゆ…ん?……ごべんなざい……れいむ がんばって りかいしますから…もっかいだけ…い、いってください…」

『親も子もどっちも飼わない そのまま残酷にコンクリの上で死ね』

そして三匹のゆっくりがそのまま硬直して数十秒がたった。

『だってな 野良とすっきりして子供こさえて、バッジを毟られて追い出されたっぽい生ゴミフルセットをどうして俺が?』

「れ、れ、れいむたちは…ごみなん―

『そんなゲスまがいのバツイチより 新しくて可愛い子ゆっくりでも買ってきて愛でた方がいいだろう?』

いつの間にか放心から回復した小さいのらが
とりあえず馬鹿にされているのがやっと理解できたのか、親れいむから抜け出して青年の足元で跳ねる。

「ぷっきゅぅうううう!!! なにいっちぇるの? まりしゃの ほうが きゃわいいんだじぇ!!!! じじいの めだまは くさってるんだじぇ!」

「れいみゅの すべすべ おはだしゃんに うっちょり しにゃいでにぇ! あまあまくりぇるなら さわっちぇもいいよ!」

『黙れ 今すぐ爆発しろ
 …最初言ったろ? 人間様が お前たちに同情するわけないし聞く耳なんか持たねェってさ
 そろそろ気づけよ 俺は単におちょくってんだよ 暇つぶしだよ』

さっきまで太いモミアゲをブンブン振って頼み込んだり謝ったり喜んだりしていた親れいむは、もう口元が僅かに動くだけだった。

「…にん…げん…さん…?」

『なんで驚いた顔なんだよ 本当に道端で糞が空飛んでるみたいな声を張り上げていれば
 人間から餌を貰えたり 家で飼ってもらえるとでも思ってたのか?
 お前が思ってるほど人間は甘くはねェんだよ むしろ人間同士ですらそんな綺麗事なんかねェのによ
 なのに腐った饅頭ごときのお前らが そんな真似してて真っ当な目に会えるハズないだろうが
 ゆっくりの物乞いなんかをまともに取り合う人間なんかいねェんだよ
 それでも来るのは保健所か酔っ払いか野良犬だよ
 こいつらの違いなんかねェぞ? みんなお前らを一片たりともゆっくりさせねェのばっかりだよ
 お前らがやっている事は無駄で無意味で自殺行為 ついでに騒音公害だ』

「…ゆ…あ…」

『もう一度聞くが、人間様が そこらで這擦ってる汚いゆっくりを飼ってやる必要性があるのか?
 人間に面と向かって懇願するって事は、ゆっくりと人間様がどんだけ違うかわかってんだろ?
 その人間様がなんで 好きなゆっくりを店で買わないで、わざわざ道端のゴミをペットとして持ち帰るんだよ』

「ゆ……ゆぐぅ……れ、れいむたちも すこしは よごれてるけど… お、お、おんなじ ゆっくりだよ?
 おちびちゃんたちも すこし やんちゃだけど かわいいよ?
 そ、それに れいむたちは おんなじゆっくりだけど おかねさんが なくても かっていいんだよ!」

『かわいい? 可愛いだと?
 そいつら自分自身を可愛いとか何とかいつも言ってるがな
 実際人間から見たら野良も そこらで売ってるのも器量の差なんて分かんねェよ
 可愛いか? ブサイクか? 知るかよ』

「だったら おそとでくらしている れいむたちも おみせの ゆっくりも おんなじでしょう!!! だから―

『けどよ、さっきから人間様に向かって暴言吐きまくってるそいつらさ
 どんなに見た目が可愛く見えたとしてもな
 人間様に向かって口から屁を吹く そいつらを俺が可愛いって感じると思ってンのか?
 いいか? 可愛いから飼うんだぞ? なのに何やらかしてンだ?』

「おちびちゃんたちは かわいい…よ? ちょっと げんき すぎな だけで…」

『"可愛いと自称する"ゆっくりを飼うんじゃなくてな…"可愛く見える"ゆっくりを飼うんだよ
 可愛いれいむだから人間に飼ってもらえる? 人間はれいむを見ていればゆっくりできる?
 だかられいむをゆっくりさせる恩返しをしなくちゃってか? よく聞くなこんなの
 可愛いってのは永久属性の資格でもなんでもねェんだぞ?
 手前自身がどう思ってようが関係ねェだろうが 飼い主なりに認められなきゃ意味ねェだろ?
 自分が可愛かろうと驕って偉そうに暴言我侭三昧のゴミクズ玉が、いったいどうして可愛いんだよ
 はっきり言ってそいつは何一つ可愛くねェよ 意味分かんねェな 自分で自分を可愛くなくしてんじゃねェか』

「……それは、ちゃんと…し、しつけを…」

『そんなの躾けてる時点で 元は性格悪いって事だろ 今現在可愛くねェのに いらねェよ』

「だから れいむを さきに…」

『野良を飼え? ほしかったら店でちゃんとしたの金出すつってんだろ いらねェよ』

「………………なら………………どうずればいいの?」

『聞くなよ
 どうしようもねェよ
 お前らは何も出来ない 何も成れない ただのゴミだ』

「れれれれれれいむは、おおお、おうたをうたいますぅ!」

『歌ってゆっくり出来るなら そうやってお互いに歌いあって死ぬまで過ごしてろ
 お前のゲップみたいな歌なんて人間様には通じないんだよ お前飼いゆっくりなのに分からなかったのか?
 どうせ俺が来る前も歌っていたんだろ?誰か上手だと褒めてくれたか? そもそも足を止めて聞いてくれたか? 外で歌ってンのなんか只の騒音だろ?
 お前達がどれだけ考えて どうやったとしても、人間をゆっくりさせるなんて出来るハズがねェんだよ』

「……………ゅ………ぁ…」

いつの間にか親れいむは真っ白だった。髪の毛も飾りも。

親れいむは数日前まで誠実な飼いゆっくりだった。
それが街中に放り出されてしまえば、ちゃんとした寝ぐらやご飯など用意出来るはずもない。

しかしそこいらの物乞いしている野良とは違う絶対の自信が、親れいむの中にはあったのだ。
自分は飼われた事がある。自分はゆっくりの中でも飼いゆっくりとして扱われる資質があると。
元飼いゆっくりとしてアピールすれば、またどこかの人間に飼ってもらえる。
それは他にサバイバルな能力も何も持たない親れいむの 最後であり最良の方法だと、親れいむはこれに全てを賭けていた。

が、全部意味がないと言われてしまった。
たまたま話しかけた人間が悪かったとは思わなかった。
今、外で暮らしているのは前の飼い主のわがままに過ぎない。
れいむの取った手段は完璧であり否の打ち所もなく完全の作戦だと思っていたからだ。
失敗などはありえない。一度人間に飼われているゆっくりなのだから、きっかえさえあればどんな人間でも飼ってくれるハズなのだ。
もしも上手くいかないのならば………………………………………全てが れいむの勘違いと思い込みに過ぎなかったっという事だ。

そして、れいむには、もう、何も残っていない。

誰かをゆっくりさせてあげれば、自分もゆっくり出来る。
それは子供の頃から飼育員さんに教わっていたし、前の家での暮らし中でも心の底から理解していた。

けれど
れいむの歌は人間さんには届かない。ただの騒音だから人間さんをゆっくりさせてあげられない。だかられいむ達もゆっくり出来ない。
れいむの子供達は可愛く見てもらえない。粗暴で我侭だから人間さんをゆっくりさせてあげられない。だかられいむ達もゆっくり出来ない。
れいむは飼ってもらえない。汚い野良だから人間さんをゆっくりさせてあげられない。だかられいむ達もゆっくり出来ない。

ゆっくりしたい。

もっとゆっくりと暮らしたい。けれどれいむ達は、お外の野良だから無理だ。
可愛い子供達を見せて飼ってもらおう。けれどれいむ達は、意地汚い野良だから無理だ。
上手なお歌を歌って飼ってもらおう。けれどれいむ達は、五月蝿い野良だから無理だ。
じゃあ野良じゃなかったら飼ってもらえるんだ。もう野良なんか止めよう。野良じゃなくて飼いゆっくりだったらいいんだ。
でもれいむ達は野良だから飼いゆっくりにはしてもらえない。なら野良じゃなくて誰かに飼って貰えばいい。けれどれいむ達は―


「…………………………………………………………………………………………………………………………………………」

『精々、惨めに死ねや』













『あ、一つだけあったわ』

「やりばずぅううううう!!! がんばりばずぅうううう!!!! れいむは かいゆっくりに なり ばずがりゃぁぁああああ!!」

『暇つぶしに付き合ってくれよ それなら俺もゆっくり出来る』

青年は初めて笑顔になり親れいむの頭をぽんぽんと叩いた。

「わがりばじだ! おうたですか!? かくれんぼですか!? おままごとですか!? れいむ ゆっくりしないで がんばりばず!!!
 にんげんさんを ゆっくりさせばず! ゆっぐり!ゆっぐり!ゆっぐり!」






『いや、暇"潰し"でいいゾ』






「ゆっ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

















※おまんじゅうあきさん いんすぱいあ どっと こむ
※いつものかんじです せっきょうものが にがてなひとは もどるぼたんを おしてね
※ほとんど せりふだけです

by キガフレ

挿絵 byM1


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感想

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  • なんで笑ってんの -- 2021-03-16 16:26:28
  • アハハハハハハハハハ -- 2021-03-16 16:25:27
  • このお兄さん暇人だな -- 2017-11-24 21:17:34
  • セリフが長すぎるのはゆっくりできないよ、理解してね! -- 2017-06-15 09:14:08
  • 赤ゆはどうした -- 2016-06-12 21:06:49
  • 一通さんかよwww
    親れいむはなにも悪くないとか言ってるけど、人間をゆっくり「させてあげる」って考えの時点でもうゲスだよな。ゆっくり「してもらう」だろうよ -- 2016-05-25 02:31:34
  • 子供は爆竹で爆破か、エアガンで撃ち殺すこれで決まり!ww -- 2015-11-28 16:07:26
  • 餡子入れ替えたら記憶なくなるからな -- 2015-11-28 16:04:08
  • ま、自分なら全員拾って餡子入れ替えてしつけ直すな -- 2015-11-28 16:03:36
  • 親は何にも悪く無いのに… -- 2015-11-28 16:00:55
  • 出勤時間にジャージ姿でゆっくりと長話するお兄さん…あっ(察し) -- 2013-07-31 12:13:56
  • 精神破壊系好きだよww -- 2012-07-27 08:01:57
  • 暇”潰し”かw -- 2012-06-24 13:48:58
  • 親だけ飼うわ、俺なら。
    子は潰して餡子になったら、あまあまとして貢ぐ。

    あと子ゆっくりの顔がむかつく。
    おまえも(子ゆっくり)蝋人形にしてやろうか!?

    -- 2012-03-19 21:58:20
  • セリフがだらだらと長げえよw
    ゆっくりにガーガー言っても0.01%も理解してくれないだろw
    このssのれいむはかなり理解してるから相当賢いんじゃない? -- 2012-01-22 16:29:00
  • 俺なら早々に親だけ拾って子供は殺す。

    拾うならね
    -- 2011-10-21 05:37:07
  • このお兄さん優しいなー、糞袋に世の中教えてやって
    この親霊夢だけなら飼って善良種生ませて愛でる
    -- 2011-10-06 23:51:32
  • 童を潰し、親を得る。 -- 2011-05-19 22:45:23
  • イラストの子れいむ…なんつー嫌らしい顔だよ。まさに醜悪。

    それまで図に乗りまくってお兄さん罵倒してたくせに、話がごはんのことにシフトしたとたんに自分可哀相アピールを始めた赤ゆどもにビキィときた。 -- 2011-01-27 11:28:00
  • 死んだゆっくりだけが良いゆっくりだ
    の方がよく聞くけどな -- 2011-01-27 11:24:19
最終更新:2010年02月20日 19:37
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