ふたば系ゆっくりいじめ 902 私はめーりんである。

私はめーりんである。 8KB


虐待-普通 愛で 希少種 ※愛で注意です、めーりん好きの人に捧げます


私はめーりんです、名前は特にありません。私はめーりんと言われるゆっくりです。
私を飼ってくれているご主人も、他のゆっくり達も私のことをめーりんと呼ぶので、
私は自分のことをめーりんだと思っています。
自分が何処で生まれたのかは良く知りません、気がついたらこの家の同居人になっていました。
小さいときに拾われたようなのですが、記憶がありません。
両親の顔も覚えていませんが、ご主人が私を可愛がってくれるので特に気にはならないです。

私は他のゆっくりと違って喋ることが出来ません。
お話をしたくても挨拶をしたくてもただ、じゃおん、と鳴くだけです。
それでもご主人は一生懸命私が何を言いたいのか理解しようと努力してくれます。
一度ご主人に遊んで欲しくて、じゃおじゃお、と鳴いてみました。
ご主人は少し考えてから、私におやつをそっと差し出してくれました。
その時はあまりお腹が空いていなかったのですが、ご主人にじっと見られるのでがんばって食べました。
お腹がパンパンになってしまいましたが、感謝の気持ちを込めて、
じゃおおん、と鳴くとご主人も満足そうに笑ってくれました。

私はお昼寝が好きです、よく日当たりの良い部屋でプカプカ寝ています。
以前は庭で寝てることもありましたが、ご主人に止められたので今は殆どが部屋の中です。
ご主人が外で寝るのを止める理由は2つあります。
一つ目は私が水に弱いことです。私は一度寝ると中々起きません。
一度庭でお昼寝をしていた時に雨が降り出し、ご主人が慌てて私を家に入れてくれた事がありました。
二つ目は私が外で寝ている隙に、猫さんや野良ゆっくりに襲われることです。
猫さんは私よりはるかに強いです、逃げ回っても追いかけてきます。
猫さんと楽しく遊んでいるのかと勘違いされたこともあります。
野良ゆっくりは、と言うより殆どのゆっくりは私の事を「ゆっくりできないゆっくり」なんて言います。
彼女らはそんな私を苛めます。ゆっくり出来ないから制裁するんだそうです。
私が喋れない事がゆっくり出来ないそうです。私は自分が喋れないことを特に気にしてはいません。
けれども時折ご主人にちゃんとお礼をいえない事がもどかしい時もあります。
しかし私の感謝を込めた、じゃおおん!にご主人がにっこり笑ってくれると安心します。
ご主人は私の身を案じ、庭でお昼寝する事を禁止しました。
私は少し残念な気もしましたが、それに従う事にしました。ご主人に心配をかけたくないからです。
それでも時折、暖かい日差しが私を誘惑します。私はそれにじっと耐え、お部屋でお昼寝をします。

こんな私にも友達がいます、お隣さんで飼われているふらんと言うゆっくりです。
彼女は喋れない私と仲良くしてくれます。
他のゆっくりが私を嫌う中で、こんな私の何を気に入ってくれたのか、よく遊んでくれます。
彼女との出会いは私が庭でお昼寝をしていた時の事でした。
その時も野良ゆっくりが私のことを苛めてきました、それはまりさと呼ばれるゆっくりでした。
まりさは、帽子から木の枝を取り出すとそれで私を突っ突いてきました。
私は必死に逃げ回りましたが、まりさはそれを楽しむように追いかけてきました。
何度目かの、じゃおおん!の悲鳴を上げた時、彼女は私の目の前に立っていました。
彼女は私を追いかけてきたまりさを簡単に捕まえると、
まりさの帽子を破り捨て何度か地面に叩きつけ、そのまま庭の外に放り投げてしまいました。
私が助けてもらったお礼に一声、じゃおん!、と鳴くと彼女はやさしく笑ってくれました。
それから私達は仲良くなりました。一緒に遊んだりお昼寝もしてくれました。
最近では一人で庭に出ることはありませんが、ご主人と一緒に庭にいるとふらんが遊びに来てくれます。


最近ご主人が新しいゆっくりを飼う話をしています。
私は飽きられてしまったのかと、少し寂しくなりました。
なんでもご主人は「ゆうかにゃん」というゆっくりに興味を持ったようです。
そのゆっくりは、ご主人やふらんと同じような体を持っていました。
何日か経って、ご主人がその子を連れて帰ってきました。
私は、じゃおん!と挨拶をしました、彼女もにっこり笑って「はじめまして、よろしくにゃん」と返してくれました。
私は自分がもうご主人にとって必要ないのかと思うと涙が溢れそうになりました。
震えていた私をご主人がそっと抱き上げてくれました、そしてご主人がそっと私に言いました。

「これからゆうかにゃんと仲良くやってくれよ」

ご主人がゆうかにゃんを買って来た理由は、普段私が家で一人でいるのが寂しいだろうと思っての事だったそうです。
私はとんでもない勘違いをしていました。
そして一人で勘違いしていた事が恥ずかしくなると同時に愛されているを実感しました。

それから私とゆうかにゃんは仲良しになりました。ゆうかにゃんは少し気が弱いゆっくりでした。
お友達のふらんを始めてみた時も、彼女は怯えていました、私の陰に隠れて震えていました。
私が大丈夫だよの意味を込めてじゃおん!、と鳴くと少し震えが収まりました。
それからゆうかにゃんと一緒にいる時は、私は庭でお昼寝をしても良い事になしました。
ゆうかにゃんはお花が好きで、いつも花壇の手入れをしています。
ゆうかにゃんのお陰で、花壇の花はいつも綺麗に咲いています。
ご主人も私も花壇の花を見るのが楽しみになりました。

でも…それは良いことばかりではありません、綺麗はお花は野良ゆっくりにとってのご飯だからです。
運悪く野良ゆっくり達に花壇が見つかってしまいました。野良達は花壇のお花を食べ荒らしました。
ゆうかにゃんは臆病でやさしいので、その様子を泣きながら見ているしかありませんでした。
ゆうかにゃんが止めてと言っても、野良達は止める気配がありませんでした。
そればかりか、「おはなをひとりじめするゆうかはせいさいしてやる」と言うのでした。
ゆうかにゃんは恐怖で動けませんでした。私も普段は逃げ回っているだけですがこの時ばかりは違いました。
こんな喋れないと仲良くしてくれたゆうかにゃんを、守らなくてはならないと思ったのです。
いつもお昼寝している私を見守ってくれていたゆうかにゃんに、恩返しがしたかったのです。
私はゆうかにゃんの前に出て野良を睨みました、そして一声じゃおん!!と吼えました。
もちろんそんな事では相手はひるみません、私は向かってくる野良に体当たりをしました。
何匹かはそれで逃げ出していきましたが、流石に数が多すぎました。
枝で突付かれ、棒で叩かれ、それでもゆうかにゃんだけは守らなければと思い必死に絶えました。
やがて意識が遠くなってきました、私の本能が自分はもう助からない事を教えていました。

そんな時にふらんとお隣さんのお兄さんの声が聞こえました。
二人は野良を追い払ってくれたようです、ゆうかにゃんも無事でした。
安心すると急に目の前が暗くなり出しました、ふらんもゆうかにゃんも泣いています。
二人にお別れの積もりでじゃお!、と声をかけました。心の残りは最後にご主人にお礼を言えなかったことでしょうか。
ご主人の顔を見れないままお別れかと思うと、涙がこぼれました。
やがて私の意識は深い闇に沈んでいきました、何時ものお昼寝と同じように。
ただ何時もと違うのは、もう二度と目覚める事がないだけ………








もう目が覚める事はないはずでした、ですが私は再び目覚める事が出来ました。
目を開けるとそこには、ぼろぼろに泣いているゆうかにゃんとふらん、それにご主人がいました。
後で聞いた話では、私はオレンジジュースで助けられたそうです。
これはゆっくりでないと効果がないそうです、私は始めて自分がゆっくりである事に感謝しました。
私は自分が生きている事に、再びご主人に会えたとこに感謝しました。
じゃおん!と一声鳴くと涙が溢れました、嬉しくて嬉しくて泣いていました。


それから…ふらんとゆうかにゃんも仲良しになりました、ご主人は家の垣根を丈夫な塀に変えてくれました。
もう野良ゆっくりに花壇を荒らされる事もないでしょう。私も野良にお昼寝を邪魔される事はないでしょう。
ご主人と、ふらんと、ゆうかにゃんと、何時までも一緒に暮らせたら良いと思って生きています。
今日も私はゆうかにゃんに見守られ、お花の匂いを感じながら優しい眠りに身をゆだねます。



あれからしばらくして「めーリンガル」なる物が発売されたそうです。
ご主人が大変興味を持ちました、なんでも私の喋ることが解る物らしいです。
私の声を理解してもらえるのは楽しみであり、少し恥ずかしくもあります。
ご主人は張り切って買い物に出かけていきました。
ですが、帰ってきたご主人はがっかりしていました、人気の品らしく手に入らなかったようです。。
私も少しガッタリしたようなほっとした様な気がしました。
ご主人に、ふらんに、ゆうかにゃんに、たくさんお礼を言いたいけれど、何だ恥ずかしい気がします。
言葉が通じない時は必死に思いを伝えようとしましたが、いざ伝わると思うと湧き出るこの感情は何なのでしょうか?
今日も元気いっぱいに、じゃおおん!と鳴きます。

「大好きですご主人」と。







某文学作品のパロみたいなものです。
個人的にゆうかにゃんはゆうかより弱そうなイメージがあるのであんな役回りです。
もともとは、めーりん視点での鬼威参によるハイテンション制裁、虐待を描く予定でしたが、
書いている内に登場キャラ達が勝手に動くので、そのまま流されてこの様な形になりました。
制裁、虐待物を期待していた方はすみません、流れに乗った結果がこれだよ。



徒然あき


挿絵 by全裸あき

過去に書いたもの

ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国
ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 
ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3
ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~
ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム
ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート
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ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう
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ふたば系ゆっくりいじめ 896 モチモチぷにぷに
ふたば系ゆっくりいじめ 897 酔っ払い



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感想

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  • めーりんでっっっっっっか -- 2023-02-21 17:23:33
  • 最初から最後まで癒されるなぁーこの3人(匹?)は、ほんと可愛い -- 2022-12-23 22:50:48
  • 最後のめーりんでかいw -- 2020-04-30 17:52:54
  • あらかあいい -- 2019-03-29 21:38:55
  • めーりんかわゆす -- 2017-03-21 21:29:23
  • ご主人が以外と虐待うまくてワロタ -- 2015-10-10 01:49:31
  • メーリンの寝顔がやBE\(^o^)/ -- 2015-09-21 22:41:35
  • めーりんたんぺろぺろ
    -- 2015-03-30 18:21:58
  • かわええー‼理性ポキン!!!!!!!!!!やべぇもうがまんできねぇ。めーりん好きだーーーーーーーーーーーーー! -- 2014-05-26 09:24:42
  • う…うわーん😭うおーいおいおい。こうゆう、ゆっくり保護したい。ふらんと、ゆうかにゃんと、メーリンが、可愛すぎる。 -- 2014-04-29 14:48:52
  • あっすいません、ちょっとパンツ
    見せてもらっても ヨホホホホー
    \ピチューン/ -- 2014-03-17 20:50:16
  • めーりんは原作でも身長は高いし、
    なによりもOPPAIがデカイから
    大きいのかな? -- 2013-09-25 23:24:50
  • ゆっくりふらんではなくフランドー???「ぎゅっとしてどかーん!」ピチューン -- 2013-07-08 01:09:13
  • あれはゆっくりふらんじゃなくてフr
    いや止めておこう -- 2013-06-19 02:55:12
  • 心温まるいい話でした。めーりんは極めて善良かついい子ですね
    挿絵の可愛さも秀逸の一言に尽きます -- 2013-06-02 14:20:41
  • すごくかわいくてゆっくりできるー^^ -- 2013-02-25 16:12:53
  • めーりん飼いたい -- 2012-10-06 00:45:17
  • めーりんでかい。 -- 2012-09-12 13:19:25
  • 挿絵のフランはどう見ても・・・いや、やめておこう。
    だがこれだけは言いたい。挿絵はゆうかにゃんではなく橙だ。

    めちゃくちゃゆっくりできた -- 2011-11-11 12:37:14
  • めーりんは優良種だなぁ -- 2011-09-28 17:56:32
最終更新:2010年02月23日 18:45
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