ふたば系ゆっくりいじめ 1101 老夫婦とまりさ1

老夫婦とまりさ1 11KB


虐待-普通 制裁 愛で 自業自得 夫婦喧嘩 飼いゆ 赤子・子供 ゲス 透明な箱 現代 虐待人間 愛護人間 二作品目です


二作品目です。

前作品に感想を下さりありがとうございました。
指摘を見て初めて文章におかしな部分があったことに気がつきました。
今後も精進して行くつもりなのでよろしくお願いします。

この作品は時系列でいうと前作より前の話になります。
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老夫婦とまりさ1


1.

人口が少なければ、家も少ない。
そんな静かな村にその老夫婦は暮らしていた。
小さな畑を耕して、日々の食事とする慎ましい生活だった。
子どもは飛び出すように都会へ出向き、消息も知れなくなっていた。
そんな寂しい生活にある変化が起こった。

「一体何だこれは!」

小さい家の中に怒号が響く。
それをものともせず優しげな声が応えた。

「何って見て分かるでしょう?ゆっくりですよ」
「そうじゃない!何でゆっくりなんかが家にいるのかを言っているんだ!」

老夫婦の間には小さな子まりさがバケツの中に入ったまま眠っている。
怒号が響く中でよく起きないものである。

「縁の下のバケツを被って寝ていたんだけど、あなたが捕まえたんじゃないの?」
「こんな奴知らん!ゆっくりなんぞ見つけたらとっとと潰している!」

またしても大きな声が響く。
畑を持つものにとってゆっくりは面倒な相手だ。
いちいち対策をするにも時間と労力と金がかかる。
この周辺でも例に漏れずゆっくりによる被害は絶えない。
数日前に畑の野菜にたかりに来た親子を木刀で叩きつぶしたばかりである。

「まあなんて乱暴な。まだ小さいじゃありませんか」
「大きかろうが小さかろうが関係ない!さっさと殺すんだ!」
「可哀想なことを言うもんじゃありませんよ。私が責任を持って飼いますから」
「ふん、どうせゆっくりはゆっくりだ。畑の野菜に手を出さないはずがない」
「絶対にさせませんよ。ちゃんと育てますから」

頑固に怒鳴り立てる夫を相手に妻は毅然と立ち向かう。
流石に小さな生命を殺すのは躊躇われたようである。

「子ども一人まともに育てられないくせに何を言って…」

途端に妻の顔は色をなくした。
それと同時に夫はしまったというような顔をして言葉に詰まった。

「す、すまん…そいつは好きにしていいぞ…」

そそくさとその場を立ち去り書斎の中へ夫は逃げるように入った。
その場には顔を俯かせる妻とバケツに入った子まりさが残された。



2.

力なく持ち上げたバケツと共に妻は居間にに向かった。
バケツから子まりさを取り出し、座敷机に乗せた。
息子の事をぼんやりと考えながら子まりさの起きるのを待った。
暫くすると子まりさが目を覚ました。

「…ゆ?」

「おはよう。ここは私たちの家だよ」

「ゆわああああああああ!すごくおおきなどうぶつさんだぜぇぇぇぇぇぇ!」

「あっ」

子まりさは初めて見る人間を見て驚きの声を上げ、途端にその場から走り出した。
ゆっくりを捕食する動物は少なくはない。
飼いゆっくりならともかく、野生のゆっくりはその恐ろしさをよく知っている。
それも自分より何倍も大きいとなればそれは恐怖そのものだろう。

「どこがでぐちなんだぜぇぇぇぇぇぇ!」

子まりさは必死に出口を探そうと物凄い勢いで走り回った。
本人はそのつもりだろうがただ部屋をはね回っているだけであり、
その速さは人間から見れば歩く速さよりも遅かった。
だが老体で追いかけるのはなかなか辛いものがあった。
どうしようかと考えあぐねたお婆さんはある方法を思いついた。

「あ、そうだ。…ゆっくりしていってね!」

ぴたっと子まりさの動きが止まり、お婆さんの方を振り返る。
そしてそれと同時に返答をする。

「ゆっくりしていってね!…はっ!」

反射的に返答をした後に我に返り、驚いた表情をする子まりさ。
同じゆっくりからしか聞いたことのない言葉を見知らぬ生き物が喋っていることに驚いたのだろう。

「この家にいてもいいんだよ。ゆっくりと寛ぐといいよ。」

「ゆ…でもまりさは…」

「ここにお菓子があるから一緒に食べようか」

「おかし?」

「美味しい物だよ。ほらおいで」

「ゆぅ…」

戸棚から羊羹を出し、子まりさの前に一切れ差し出した。
警戒をしているようであったが、空腹に耐えられなかったのか食べ出した。
美味しいと分かると「むーしゃむーしゃしあわせー」さえせずにガツガツと食べ始めた。
お婆さんはその様子を微笑ましく見ていた。



3.

「おいしかったのぜ!もうたべられないのぜ!」

「そう、それは良かった」

子まりさ、お婆さん共に笑顔となっていた。
それぞれの笑顔の理由は違うものの和やかな雰囲気である。

「ところであなたはなんであんな所にいたの?」

「おとうさんとおかあさんをさがしにきたのぜ。でもみつからなかったからあそこできゅうけいしてたのぜ」

「そう、それは大変だったねぇ」

さらに話を聞くと次のことが分かった。
狩りに行くと行って出て行った父まりさが帰って来なかったために、母れいむが探しに行った。
しかし、その母れいむも帰ってこなかった。そして寂しさと空腹に耐えかねて探しに来たとのことである。

「お父さんとお母さんが見つかるといいねぇ」

「ゆぅ…でもにんげんさんっていうのにころされちゃったかもしれないんだぜ…」

子まりさは顔を伏せ悲しげに答えた。
どうやら目の前の生き物が人間だということは分かっていないらしい。
それを察してか察してないのかお婆さんは答える。

「可哀想にねぇ。じゃあ見つかるまでの間、家に居てもいいよ」

「ほんとうなのぜ!?ありがとうだぜ!えーと…」

「『おばあちゃん』でいいよ」

「おばあちゃんありがとうなのぜ!」

子まりさは幸か不幸か目の前の生き物を人間と知らずに心を許した。
結果としてそれは子まりさの寿命を延ばすこととなったが、真実を知らないままであった。


4.

翌日、子まりさお婆さんと共に家の探険をすることにした。

「…ゆ?あれはだれなのぜ?」

「あぁ?」

子まりさはお爺さんに遭遇した。
とりあえずいつもの台詞を元気よく発した。

「ゆっくりしていってn」

「うるさい」

お爺さんは子まりさを軽く蹴り飛ばした。
本人は軽くのつもりだが、その勢いはゆっくりにとっては凄まじいものである。
子まりさは壁に鈍い音と共にぶつかった。

「あなた!何してるの!」

妻が夫に対して声を張り上げる。
突然の暴力行為に憤慨している。

「好きにしていいとは言ったが、俺がゆっくりを嫌いなのは変わらん」
「だからと言って蹴り飛ばすことはないでしょう!」

「ゆぅぅぅ…」

「俺にそいつを見せるな。反吐が出る」
「あなた…!」

夫はそのまま畑仕事をするために外へ出て行った。
またしても一人と一匹は残された。

「…大丈夫?」

「じぬぅ…」

大分弱っていることがその形状と声の力なさで分かった。
お婆さんは子まりさを回復させるため台所へと向かった。


数分後、そこには元気を取り戻した子まりさの姿があった。

「たすかったのぜ…ありがとうなのぜ」

(なんていい加減な生き物なんだろうね…)
「無事で何よりだよ」

子まりさは命を救ってくれたお婆さんに感謝をしお辞儀をした。

「あいつはいったいなんなのぜ?こわいのぜ」

「あの人は『おじいちゃん』よ。あんまり近寄っちゃ駄目だよ」

「ゆ…わかったのぜ…」

子まりさは恐怖の体験を思い出し、体を震わせた。
『おじいちゃん』は子まりさにとって畏怖の対象となった。


5.

それから一週間。子まりさはゆっくりらしい成長を遂げた。

「おなかすいたのぜー!」

座敷机の上で大きな声を張り上げる子まりさ。
その対象は命を救ってくれたおばあちゃんである。

「はいはい。今用意するからね」

お婆さんは不貞不貞しい態度となった子まりさに対し優しく接している。
子どもがいないお婆さんにとって子どものような存在なのだろうか、甘やかしが過ぎている。

(ふふん、おばあちゃんはたいしたことないのぜ。へこへこしてたのがばかみたいのぜ)

この心内をお婆さんが知ったら、さぞかし傷ついただろう。
しかし、子まりさの思い上がりはその日限りで終わることとなる。

「おい」

「…ゆ?」

子まりさの後ろから強い圧力が加わる。そしてさらに浮遊感が加わった。
そこにはお爺さんの力強い手に掴まれた子まりさの姿があった。

「お婆さんに何を言ってるんだお前は!」

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

みちみちと音が漏れる。そして子まりさの形が変形していく。
その悲鳴を聞きお菓子を取りに行った妻が帰ってきた。

「あなた!何をしているんですか!」
「決まっているだろう。お前に不貞不貞しい態度をするこいつを制裁しているんだ」
「そんな…!」

「おばあぢゃんばばやぐだずげろぉぉぉぉぉぉぉ!だずげないおばあぢゃんはじねぇぇぇぇぇぇ!」

「…」
「ほらな。ゆっくりはこういうもんなんだ」

お婆さんの顔は悲しさで溢れていた。
子どものように大切にしていた子まりさに死ねと言われたことが辛かったのである。

「ばやぐじろぉぉぉぉぉ!」

「まだ殺さないから安心しろ」

お爺さんはゆっくりと力を強めていく。

「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!」

それに応じて悲鳴はさらに大きくなる。

「もうやめて!」
「お前はそれでいいのか?どうせこいつはお前に対してこの態度のままだぞ」
「それは…」
「どうするんだ?」
「…」

妻は黙ってしまった。夫の言うことには何一つ間違いがないからだ。
悲鳴だけが家の中に響いている。

「…ちょっとこいつを暫く預かる」
「えっ…?」
「殺しはしない。ただ教育をするだけだ」

「ばなぜぇぇぇぇぇぇぇ!」

夫は子まりさと共に一つの部屋へと消えた。
妻は一人その場に残された。

「あの子大丈夫かねぇ…」

妻は不安そうに部屋を見つめた。


6.

「はぁ…はぁ…たすかったのぜ…」

子まりさはお爺さんから解放された。
だが、解放されたとは言っても解放先は昆虫採集用の透明なケースであった。
お爺さんはケースの蓋を閉じると部屋を出て行った。

「ここからだすのぜぇぇぇ!」

ケースの中に自分の声が響く。
その声に答えてくれる者はもういなかった。
しばらくするとお爺さんが帰ってきた。
なにやら瓶を持っている。

「な…なにをするのぜ…!いたいのはやめるのぜ!」

「教育をするだけだ」

お爺さんは瓶をケースの横に置いた。
教育をするというこのお爺さん。
実は元教師であり、その厳しさで校内でも村内でも有名であった人物である。
だが、ただ厳しいだけなのでなく文武両道の教師であり、礼儀を重んじる態度から尊敬されていた。

「お前はつけ上がりすぎている。その考えを改めさせる」

「おばあちゃんはまりささまのどれいなのぜ!まちがってないのぜ!」

「何故そう思う」

「まりさにごはんさんをもってくるからだぜ」

「じゃあお前のお父さんとやらもどれいか」

「おとうさんはおとうさんなのぜ?おじいちゃんはばかなのぜ?」

(…駄目だこいつ)

お爺さんは頭を抱えた。
子まりさが憎たらしく今すぐ殺したかったが、「殺しはしない。ただ教育をするだけだ」
と言った手前、引き下がることは出来なかった。
しかし。それよりも教育者としてここで教育を放棄するということも自分の中で許すことができなかったのだ。

「まず…ごはんさんとやらについて説明しよう…」

お爺さんは説明を始めた。
説明はお爺さんが予想していたよりもかなり長く続いた。
人間に対してではなくゆっくりに対してなので当然である。

「…つまり苦労をしている者に対しt」

「『くろう』ってなんなのぜ?」

子まりさの知らない言葉が出るとそこ言葉の説明が必要になった。

「…だからお婆さんはお前のためn」

「もういっかいさいしょのほうをいってほしいのぜ」

餡子脳のための忘れっぽさが説明を困難にさせた。

「もういやなのぜ!もうやめるのぜ!」

「駄目だ。お前が更正するまで続ける」

「しらないのぜ!もうねるのぜ!」

子まりさはふて腐れて眠ろうとした。

「…」

お爺さんは黙って部屋にある学習机から鉛筆を取り出した。
そして子まりさに近づいた。

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

鉛筆が子まりさの頬を貫いた。
それと同時に悲鳴が響く。

「なにするのぜぇぇぇぇ!」

「寝るな。俺もお前に付き合うから最後まで付き合え」

「さいごっていつなのぜぇぇぇぇ!」

「お前が更正するまでだ」

お爺さんは瓶を持ち、中身をまりさの傷口に流し込んだ。中身は砂糖水である。
傷口はふさがったものの鉛筆はそのままであり、痛みが子まりさを攻め続ける。

「これをぬくのぜぇぇぇぇ!」

「何度も言わせるな。お前が更正するまでだ」

「じねぇぇぇぇぇぇ!」

「そういう態度を取るのか」

お爺さんは学習机に行き、コンパスを取り出した。
そしてその両端を子まりさの目に照準を合わせる。
先端が両目に近づく。あと5cmで刺さる距離だ。

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!やめるのぜ!やめるのぜ!」

あと3cm。

「やめて欲しかったらどうするべきか分かるな?」

1cm。

「わかったのぜぇぇぇぇ!!」

子まりさは泣きながら答えた。
お爺さんは満足そうな笑みを浮かべた。

「よし、じゃあまた始めるぞ」

子まりさにとっては地獄とも思える授業が始まったのである。
部屋の扉を挟んでお婆さんは不安そうな顔をしていた。
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ふたば系ゆっくりいじめ 1085 ゆっくり一家とゲスとお兄さん



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感想

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  • まりさの(へこへこしてたのがばかみたいのぜ)
    って口に出しているんだろうなwww

    こういう昔ながらのお爺さんは確かに厳しいが、
    褒めたり褒美をあげたりするから尊敬される。(昨今は厳しいだけの人ばかりだが。)
    それでも息子さんが出て行ったのは、何か理由が?

    ↓×1 ↓×2
    ブリーダーにしては、1匹に注ぐ時間が多すぎる。
    経験を糧にする人間や動物なら数が増えても大丈夫そうだが、
    大量のゆっくり相手にこの教育は意味を成さない。 -- 2018-03-09 06:05:19
  • 俺はこの爺さんをゆっくりのブリーダーに推薦する -- 2014-06-15 13:30:59
  • ブリーダーの素質があるね -- 2014-01-19 19:42:12

  • ん?息子が家出たとは限らないんじゃね?

    あと元々生まれつきのゲスもいるじゃんか? -- 2013-06-24 17:04:31
  • ↓基本的な躾に関しては認識や躾の違いはあれど
    おおむね人も動物だから間違っちゃいないわなぁ
    空想餡子生物だから逆に違和感があるのかもねぇ
    深く考えなければ、良い作品(愛で的な)なのかも。 -- 2012-08-30 20:46:54
  • 甘やかしすぎる婆さん、厳しさ第1仕事が1番のじいさん、こんな家族息子が家出るのも当たり前。
    だいたい、ゆっくりは自分からゲスなんかになるんじゃない、飼い主の育て方が甘いだけ、悪いことしたら叱ればいいだけ必要なときだけ体罰加えればいいだけ、ゆっくりだから殺すまで縛るのは甘ったれたバカがやること、他の動物にもできないくせにゆっくりには容赦なくやるのは、どうせ罪悪感ないから、動物虐待は怖いけどゆっくり虐待は大丈夫だからやるんだろ。ゆっくりをブっ潰す位なら、動物余裕で虐待するくらいの度胸持っとけ。



    おっと、つい本音が出てしまった。非現実の事なのに…恥ずかしい。 -- 2012-05-07 17:04:13
最終更新:2010年04月04日 13:15
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