ふたば系ゆっくりいじめ 1228 ゆっくり種6

ゆっくり種6 10KB


パロディ ドスまりさ 希少種 現代 愛護人間 創作亜種 ゆっくり種5の続きです


『ゆっくり種6』

希少種 独自設定満載 種のパロディなので先読み余裕です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


薄暗い部屋にパソコンのモニターの明かりだけが目立つ、
そこでコーヒー片手にパソコンを操作する男性、
特餡研究所の所長である。

「所長は何故、ゆっくりにかかわるのですか?」

秘書らしき女性が特餡研究所の所長に尋ねる。

「私は・・・・進化が見たいのだよ。」

「進化ですか?」

「そう進化だ!人はどうやって進化したと思う?」

進化と言われて首を傾げる女性、

「戦争だよ。憎み争う事により人は知恵を得ていったのだ、
 近いレベルの相手と競えばより早く進化出来る。」

所長は興奮気味に続ける。

「ゆっくりにとって、世界は敵意で満ちている。
  しかしゆっくりは、それらから逃げ惑うだけだ、
   それでは進化しない・・・・
    私は、ゆっくりが戦えるのは同族しかいないのだと気が付いた。
     だからゆっくりに、戦う力と理由を授けたのだよ。」

ゆっくりの進化が何をもたらすのか、女性には理解出来なかった。
所長に恐ろしげな何かを感じ言葉が出ない、
また薄暗い部屋に、キーボードを叩く音だけが響いていた。



『あのとおくにみえるおうちが、やまめたちのむれだよ。』

あーえんぜるさんは、こいしとやまめの群れへと向かっている。
後ろに繋がれたスィーで動けないドスまりさは、イビキをかいて寝ている。

『ぱちゅりー、ほりょはどうするの?』

スィまりさは、ぱちゅりーに捕虜の扱いについて尋ねる。

『むきゅう・・・・・ぱちゅは、どこかではなしてあげようかとおもうの・・・・
 どすのところへはつれていけないし、だからといってころしたくはないの・・・・・』

山向こうのドスまりさの群れへ捕虜を連行してしまうと、
さなえやドスまりさは、間違い無く殺されるであろう。
敵であってもゆっくりが死ぬのは、
ぱちゅりー達にとって気持ちの良い話ではなかった。
希少種のさとりとの関係がある群れだからこそ、命を平等に見る事が出来たのである。

『・・・・いいの?』

この会話を聞いていたさなえが口を挟む。

『ほんとうにそれでいいの?さなえはつうじょうしゅのてきなのよ?
 さとりをころしたゆっくりごろしなのよ?』

『むきゅ!さなえをころしたら・・・さとりはよろこぶの?』

『・・・・・・・・・。』

ぱちゅりーの問いに、さなえは答えられない、
あの優しいさとりが他ゆの死を喜ぶはずが無い、
たとえ自分を殺した者であっても、悲しい顔をするだろう。

『みんないきているのよ?ぱちゅは、みんなびょうどうだとおもうの・・・・
 いのちにきしょうしゅもつうじょうしゅもないわ。』

さなえは黙るしか無かった。
これまでさなえは、命の重さを軽んじたつもりは無い、
しかし自分の中で、確信犯的に許される気がしていたのでは無いかと怖くなる。
重い空気に包まれるあーくえんぜるさんに、1つの影が映る。

『『『れみりあだぁぁぁぁぁ!!!!』』』

上空にれみりあを見つけて、皆パニックになる。

『だいじょうぶだよ。あのれみりあはやまめのなかまだよ。』

れみりあはやまめの仲間であるらしい、
あーくえんぜるさんに、こいしとやまめの姿を確認すると、
灯台へと帰って行った。

『れ・・・れいむたちをたべたりしない?』

『だいじょうぶだよ。やまめのところのれみりあは、みんなとなかよしだよ。』

『ゆゆ・・・だったらいいんだけど・・・・』

やまめに大丈夫と言われても、ここまでの道中に何度もれみりあに襲われてきた。
その恐怖は拭い切れない。
灯台に近づくにつれ大きな影が見えた、
どうやら男性のようである。
灯台自体は人間の物なのだから、人が居ても不思議では無い、
しかしその灯台が、やまめとこいしの群れ言うのは理解出来なかった。

『こいしはゆっくりにげるよ・・』

人影を確認したこいしが慌てて逃げ出す。
しかし目論見は潰える。
灯台にいた男性が、猛ダッシュで砂浜を駆けてくる。
ゆっくりの速度では逃げる事なぞ出来ない、

『いやがらないでかまってあげてね。』

他人事だからか、こいしを引き止めるやまめ。
男性は砂煙を上げて走って来る。

「こ~い~しちゅ~わぁ~~~~~ん」

ラガーマンがボールを拾うが如くのスピードで、
こいしを拾いあげる男性。

「無事だったんだねぇ~良かったよぉ~
  パパは心配したんだぞぉ~」

こいしに顔を、グリグリと擦りつける男性、
やまめは、苦笑いを浮かべている。
こいしは、うんざりした表情であった。
男性はひとしきりこいしを愛でると、
あっけにとられて見ていた、あーくえんぜるさん一行に声をかけた。

「君達が、こいしを送り届けてくれたのだね?
 ありがとう感謝するよ。
 私は、こいしとその他大勢の保護者で、あの灯台に住んでいる。
 こいしパパと呼んでくれたまえ、はっはっはっは~」

やまめや群れの仲間は、その他大勢で片付けられた。

『・・・・・うざい』

これでもかと言わんばかりに、嫌そうな表情でこいしは呟く。

「どぼちでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ」

『きょ・・・・きょうじゅは・・・
 こいしいがいには、まともだからきにしないでね?』

やまめは、完全に引いてしまっているぱちゅりー達に、
一応のフォローを入れる。

『き・・・・・きょうじゅ?』

ぱちゅりーは、男性を教授と呼んだやまめに聞き返す。

『そうだよ。きょうじゅはかしこくてえらいんだよ。
 だからきょうじゅなんだよ。』

「まぁまぁ・・・こんな所で立ち話もなんだから、灯台のラボに来たまえ、
 送って頂いたお礼にご馳走させてもらうよ。」

こうして、あーくえんぜるさん一行は灯台へと招待された。
灯台の下には、この男性の住処と思われる家と、
入り口が開放されているプレハブ小屋があった。
小屋の中には、沢山のゆっくりが入っていた。
その種類は様々で、
通常種はもちろんの事、
れみりあ、めいりん、ゆゆこやれてぃ等の希少種も揃っている。
小屋の中で、争う事無く仲良くしているのが窺えた。

『むきゅう!これはどおいうことなの?』

ぱちゅりーには信じられない光景であった。
めいりんはまだしも、
ゆゆこやれてぃ等の捕食種が、通常種と仲良くするなぞ、
見た事も聞いた事も無かった。

『これがやまめたちのむれだよ。』

「はっはっはっは~驚いたかい?
 ここは通常種と希少種が、共に暮らす群れなんだよ。」

教授の言葉に、耳を疑うぱちゅりー。

『むきゅぅ?そんなことありえないわ・・・・』

「普通はそうだろうね。」

教授は腕を組みながら頷く、

「しかし、ここは特別なのだよ。
 捕食種と言えども、しっかりしたカリキュラムを組んで教育すればこの通りさ。」

そのカリキュラムの成果が目の前にあるのだ、
信じるしか無かった。
その晩は、歓迎の宴会が行われた。
皆にそれぞれゆっくりフードが置かれ、他にも沢山のお菓子が用意された。
ここ数日は戦闘続きで、
十分な食事を取れていなかったのでありがたかった。
皆が食事を取っている間に、
教授は、やまめからの報告を聞いていた。

「そうか・・・・やはり希少種の群れに変化が現れだしたか。」

これまでも小競り合いは頻繁にあった、
しかし虐殺目的の行動は、ゆっくりの性質に合わない、

「裏で意図的に、誘導されてると考えるべきだろうな・・・・」

教授には、思い当たる節があった。
しかしそれに対処する事は出来ないでいる。
せめてここだけは、共存出来る場所を維持してやりたい、
そのためのカリキュラムである。
通常種にある希少種への悪意を無くし、
捕食種に共存意識を持たす事、
この実験スペースでは、一応の成功を収めてはいる。
しかしこのカリキュラムを、全てのゆっくりに行う事は不可能であり、
通用するかも未知数である。

「やまめ、また偵察を頼む。で・・・・・・・・・
 こいしちゃんを連れて行くのは寂しいからやめて・・・・」

『やまめがつれていってるんじゃないよ。かってについてくるんだよ。
 ゆっくりりかいしてね。』

やまめは、教授のこいし馬鹿には苦笑するしかなかった。
これさえなければ立派な人なのに・・・・
捕虜である、さなえやドスまりさにもご馳走が振舞われた。

『はい、おくちをあけてね』

横ばいにされているドスまりさの上に乗り、
食べ物を口に放りこんでやるれいむ。

『ありがとうなんだぜ、む~しゃむしゃ~・・・しあわせ~』

『ゆっくりたべてね、いっぱいあるよ。』

さなえの分はこいしが運んだ。

『これはさなえのぶんだよ、ゆっくりたべてね。』

さなえの前に食べ物を置いてやる。
しかしさなえは、食べようとはしなかった。

『たべないとゆっくりできないよ?』

こいしがさなえを心配する。
さなえは顔を横にふりながら答えた。

『さなえには、ほどこしをうけるしかくがありません・・・』

『しかく?』

『さなえは、さとりやまりさをころしたゆっくりころしです。
 そのむれのほどこしをうけるなんて・・・・』

さなえは、通常種への憎しみが消えた訳では無かったが、
本当に自分の行動が正しかったのか、迷いを感じていた。

『たべなきゃだめだよ。』

れいむがさなえの側にやってくる。

『・・・・・・さなえは、れいむのまりさをころしたのですよ?』

少し悲しそうな表情でれいむは語る。

『うんそうだね・・・・・でもさなえには、まりさやさとりのぶんも
  ゆっくりいきるせきにんがあるんだよ。』

『いきるせきにん・・・・・』

奪った命の罪を生きる事償う、
さなえには考えた事も無い発想であった。

『にくくはないのですか?』

『れいむは・・・・・かなしいけどうらまないよ。』


『!』

恨まない
この言葉が、さなえの頑なであった心に風穴を開けた。

『さなえはさとりのともだちなんでしょ?
 さとりのことをきかせて・・・』

こいしは、さとりの思い出話を聞きたかった。
彼女はどんな暮らしをして、あれほど強く優しいゆっくりなったのかを。

『れいむも、さとりのことをききたいよ。
 はなして~はなして~』

『わかりました。さなえの知っているさとりについて、
 おはなしさせていただきますね。』

さなえは、さとりとの研究所での生活や思い出を語った。
れいむからも、脱走後のさとりの話を聞いた。
さとりは、本当に良いゆっくりと出会ったのだと思う。
話しをしながらも、
通常種への接し方を改める必要を感じていた。
翌朝、さなえとドスまりさは開放される事になった。
あーくえんぜるさんは、山向こうの群れへと出発するにあたって、
このまま希少種を連れていけば、
ドスまりはともかく、さなえが迫害の対象にある恐れを考えての行動であった。

『どすはここにのこりたいんだぜ!』

ドスまりさは灯台への残留を希望した。
群れへ帰れば、再び通常種攻撃の命令を受けるかも知れない、
もおれいむ達とは戦いたく無く、ドスまりさは帰還を拒むしか無かった。
結局はさなえだけ開放され、ドスまりさは灯台の群れへ迎えられる事となった。

『ここでおわかれですね・・・・・もぉあうことはないかもしれません。』

『きっとまたあえるんだぜ、でもてきとしてくるのは、
 かんべんしてほしいのだぜ。さなえゆっくりしていくんだぜ』

『はい・・・どすもゆっくりしていってね。』

2匹は違う生き方を選択した。
ドスまりさは戦わない事を選び、
さなえは希少種の群れで、生き方を変えていく事を選んだ。

『むきゅう!では、ぱちゅたちもしゅっぱつするわね。』

『おせわになったね、またきてね。』

『いつでもここにきていいからね。』

こいしとやまめが見送った。
この時、教授はここにいるゆっくり全てに、
再び逢えるような気がしていた。
だから引き留める事はしなかった。

「道は分かれても、再び何処かで繋がる事もあるのだから・・・・・」

違う方向へ進んでいくゆっくりを見ながらそお思うのであった。




つづく



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まだ続きます。
なんとか頑張って完結させますので、よろしくお願いします。
デスラッチに番号をふってみました。
今後外伝もいくつか予定があり、それを時空列に繋げる自信が無かったので、制作順にしました。
またこうすれば?と言う意見があればよろしくお願いします。
誤字・脱字等あれば勘弁して下さい。


これまで書いた物

ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー
ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編
ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ
ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク
ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出
ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり
ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種
ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2
ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん
ふたば系ゆっくりいじめ 1169 ゆっくり種3
ふたば系ゆっくりいじめ 1174 まりさとまま
ふたば系ゆっくりいじめ 1188 ゆっくり種4
ふたば系ゆっくりいじめ 1192 まりさとおちびちゃん
ふたば系ゆっくりいじめ 1209 ゆっくり種5
ふたば系ゆっくりいじめ 1215 まりさとリボン
ふたば系ゆっくりいじめ 1219 まりさと春


トップページに戻る
このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

すべてのコメントを見る
最終更新:2010年05月25日 14:02
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。