ふたば系ゆっくりいじめ 1262 豆れみりゃとこうまかん

豆れみりゃとこうまかん 35KB


虐待-普通 観察 家族崩壊 親子喧嘩 姉妹物 赤ゆ 子ゆ 捕食種 透明な箱 現代 うんしー ぺにまむ おうち観察もの(?)です。3,2,1ファイアー!


※作中に登場するれみりゃは全て豆れみりゃです。


れみりゃには屋敷がある。
それはそれは立派な屋敷である。
カーペットはふっかふか。壁はとても頑丈。おちびちゃん10人が寝られる雄大な寝室。
常にあまあまを欠かさない立派な食糧庫。そしてなんと豪華三階建て!

こんな恵まれたれみりゃは世界で、自分とおちびちゃんたちだけ!
れみりゃは信じて疑わない。だってこんなに楽しいんだから!
昨日もうーうー、今日もうーうー、そして明日もみんなでうーうー!
いつでも素敵なこうまかん!

では、れみりゃの優雅でかりすまでしんぐるまざーな一日をさっとごらんあれ。

朝、れみりゃは瀟洒な声をきいて目を覚ます。
「おぜうさまー!おきてくださいー!おぜうさまー!」
「むにゅむにゅ・・・あと5じかんなんだどー・・・」
「おぜうさまー!にどねってれべるじゃねぇぞ!!!」
「!!!おっ、おきるんだどー!?」
れみりゃは瀟洒な声を聞いて、目を覚ます。

れみりゃの寝室は2階。3階は子供達の寝室や遊び場でいっぱいだし、1階は食料庫や食堂などで十分に使われているからです。
2階であることに別に不満はない。2階には【だんすほーる】があるため、おちびちゃんたちの世話が終わった後、
ひっそりとひとりでエレガントでかりすまなだんすを踊ることが出来るからです。
(きょうもおねんねするまえに、いっぱいいっぱいおどっちゃうんだどぉ~♪)

さくやのたすけを借りて、おべべをきる。れみりゃは胴つきのゆっくりなのに、とても不器用。
ボタンをつけることが出来ない。だから、しゃがんでさくやにやってもらう。さくやは胴無しのゆっくりなのに、とても器用。
だから、おべべをすいすい着れちゃう。さぁ、『せれう゛りぃてぃ』な朝食のために、もう少し頑張りましょう。

階段をゆっくり下りたら、ババァーーーンと豪華な食堂だ!
かりすまなれみりゃ達はいつもここで、でりしゃすぅな食事を営んでいる。
ほっぺが堕ちるあまあまのために、もうひと頑張り。扉をあけると、そこには立派なお庭さんが。
お庭さんのちょうど中心に不思議な井戸がある。あまあまじゅーすの井戸だ。
さくやが見つけたものだが、胴無しであるさくやには使用できないため、れみりゃが使います。

まず、玄関に置いてあるれみりゃの身長の半分くらいの大きな樽(上部が開いたまま)の乗ったすぃーをれみりゃが操作します。
すぃーを井戸に横付けしたら、井戸を動かしてあまあまじゅーすを樽の中に汲み上げる。
れみりゃは井戸のポンプを押す作業に疲れ「もうつかれたんだどー、やめるんだどー」
と何度も断念してしまうが、その度にさくやに
「おぜうさま!おぜうさまのおこさまのれみりゃさまがおきてしまいますよ!」
言われて、なんとか無事あまあまじゅーすを手に入れます。

すぃーを操って、あまあまじゅーすを食堂の中心におく。
次にあまあま(れいむやまりさ)やかりかりさん、ぷでぃんなどがある食糧庫から朝のメニューをさくやと協力してテーブルに乗っけます。
あぁ・・・、なんてかりすまでりしゃすぅなでぃなーなんだろうと、感心するれみりゃ。
「おぜうさま、おちびさまたちをおこしてきますね」
「うっ、うーっ!りょうかいだどー!!!」
さくやは三階へ上り、れみりゃのおちびちゃん達を起こします。
れみりゃと同じく、子供達も寝起きがよろしくないですねぇ。
うーうーうーうー唸ったり、寝言をぎゃーぎゃー叫んだり、挙句に屁をこき、やりたい放題。
でも、一匹がさくやに付いたあまあまのにおいを嗅ぎつけて、
「ぷっでぃ~ん!れみりゃのだいしゅきなぷっでぃ~ん!」
などといい始めると、次々と食欲に負けたれみりゃたちがぱっちりと目を覚まします。
全員おきたところで、さくやが瀟洒な合図を出してみんなで揃って食堂に。仲良くみんなで朝ごはん。

食堂に着いたら、即、席に座る。もうあまあまは調理されてテーブルに置かれている。「ゆ゛・・・ゆ゛・・・」と息のよさそうな音がする。
「みんないるのかだどー?」
「みゃんみゃー!れみぃたちはいるどー!」×10
こうまかんの一階にステレオボイスがこだまする。みんなにこにこ。しあわせーって感じですね。
「じゃぁみんなでかりすまなでぃなーにするんだどー!」
「うー!」×10
朝ごはんだからブレックファーストなんだけどね。れみりゃは朝でも昼でも深夜でも食事のことをでぃなーと言います。
食事という行為そのものを指して、でぃなーと言っているのかもしれません。
おのおの自分達のペースであまあまを頬張っていく。飴細工の髪の毛を毟ったり、でろりと飛び出ている舌をギリギリと引っ張って遊んだり、
両目を抉って、頬いっぱいにおめめを詰め込んだり。捕食種の本能の赴くままに、瀕死のあまあまたちを蹂躙し、貪っていきます。

「う゛っ!!!」ジタバタジタバタ
一匹の子れみりゃがまりさのおぼうしをのどに詰まらせたようである。苦しそうにもがいております。顔色も心なしか青ざめて見えます。
「おちびちゃん、あまあまじゅーすをのむんだど~!!」
れみりゃは即座に子れみりゃを、食堂の真ん中で堂々としている樽に近づける。
さくやがどこからともなく現れて、子れみりゃにながーいストローを渡す。
「ちゅーちゅーするんだどー!!!」
子れみりゃは急いでストローを樽のなかに突っ込む。
「う゛、う゛ー!!ちゅーる、ちゅーる・・・あまあまでりしゃすなんだど~!!!」
どうやら事なきを得たようである。母れみりゃ、さくや、姉妹達もほっとしています。
「おちびちゃんきおつけるんだど~!あまあまはよくかんでたべないとかりすまがなくなっちゃうんだどー!」
「わかったんだどー!これからはきおつけるんだど~!みゃみゃ、さくや、ありがとうなんだどー!」
「いえいえ、しょうしゃですから」

食べるのが遅い子も、逆にさっさと食べて姉妹とおしゃべりをしている子も、
あまあまを食べた後はみんな例外なくおべべが汚い。餡子や饅頭皮が飛び散って、顔もあんよもどっろどろ。
だから、あまあま食べた後にはみんなで揃ってお風呂へGO!
お風呂は一階の玄関の近く。お庭で遊んだ後やでぃなーを食べた後にすぐに利用できるためなのです。
ぞろぞろとお風呂へと連なって進む子れみりゃたち。脱衣所ではもたくそもたくそと服を脱ごうと努力している。
姉妹に手伝ってもらったり、さくやにやってもらったりしてなんとかおべべを脱いだ子れみりゃ達は
姉妹全員で入っても大丈夫なビックなお風呂の中にさぁダイブ!!けどあんまり深くないからちょっと頭をぶつけたり・・・。
はしゃぎすぎるのも良くないね!気をつけよう。お風呂に入る前には体を洗うべきなんだけど、れみりゃたちにはそんな風習は
ありません。その代わりとして、今お風呂のなかにはスポンジがぷかぷかと浮いています。
一匹の子れみりゃがスポンジを取り、隣にいたれみりゃにこう言います。
「ごーしごーしするんだど~!!!ごーしーごーし!!」
れみりゃの体をスポンジでこすり始めました。最初は背中、次は肩、そしてつぎはお腹と次々とれみりゃをきれいにしていきます。
それを見ていたほかの姉妹達も、
「れみぃもごーしごーしするんだど~!」と言って体のこすりっこをはじめました。さくやと母れみりゃはそれを微笑ましく眺めています。
「うー・・・おまたさんなんだかきもちいいんだど~・・・」
「うー!!!もっとやってあげるんだどー!!!ごーしごーし!!!」
おや、なにやらおかしなことを始めた子達がいるようです。これは早い春の訪れでしょうか?
擦られているほうのれみりゃは顔が上気し始めていて、こすっているれみりゃの方もなんだかはぁはぁと荒い息遣いをしています。
これを見ていた母れみりゃ。すかさず彼女らの元へ舞い上がって・・・
「なにやってるんだどー!!!そんなかりすまじゃないことはやめるんだどー!!!めっめなんだどー!!!」
烈火のごとく叱りました。れみりゃ種のアイデンティティであるかりすまを利用した効果的な叱り方です。
「う゛ー!がりずまじゃないどやなんだどー!!!」
「ごべんなざいなんだどー!」
子れみりゃ達も反省したようです。
「さすが、おぜうさま!かりすまなしかりかたですわ!」

お風呂が終わってみんなさっぱり。さくやにおべべを着るのを手伝ってもらった後は、三階に行ってみんなで
わいわい楽しく遊びます。ボールを蹴飛ばし追いかけて遊ぶれみりゃもいれば、ごろごろと寝そべって転がっているれみりゃもいる。
おにごっこをしているれみりゃもいれば、積み木に興じているれみりゃもいます。
「かくれんぼするかりすま、このゆびとまるんだどー!」
一匹の子れみりゃが一本指を高々とあげ、いくさんのポーズをする。暇そうにしていた子れみりゃ5匹が集まってきました。
「じゃあ3かいさんだけでかくれるんだどー!」
「りょうかいだどー」×5
「じゃあかぞえるんだどー。いーち、にー、さーん、たくさんだどー!」
さすがゆっくり。3より大きい数は数えられません。
しかし、そんなわずかな時間しか与えられていないにもかかわらず、子れみりゃたちは隠れていました。
きょろきょろとする子れみりゃ。かりすまなセンサーを全開にして姉妹を探します。
すると、おもちゃ箱の隣で、しゃがみガードをしている姉妹がいるではありませんか。
かりすまオーラをフルに発散して、
「れみりゃ、みつけたどー!」といいます。
見つけられた子れみりゃは子れみりゃで「れみぃのかりすまがあふれてたからみつかっちゃったんだどー」なんて言ってます。
最初の発見で調子をつかんだのか、ベットの中、積み木の山の中、母れみりゃのスカートの中と次々と姉妹を見つけていきました。
「うー。いまみつけたのはいち、に、さん、たくさん!みんないるんだどー!!!」
本当はあと一匹見つけないと行けないのですが、れみりゃが数を数えられない以上かくれんぼはここでお開きです。
最後の一匹はどこに行ったのでしょう?それはわかりません。でもこうまかんではよくあることなので気にしないで結構です。
「おなかがすいたんだどー。でぃなーにするんだどー!」
「「「「うー」」」」

食堂では既にお昼ご飯が配られていました。朝のあまあまとは打って変わって、かりかりさんがお昼のでぃなー。
れみりゃはあまあまが大好きで、一般的にはそれほどゆっくりフードなどを好みません。そのれみりゃが何故?
さくやと母れみりゃの方針により、かりすまでせくしーなれでいになるために健康的なゆっくりフードのかりかりさんを食べることにしたのです。
子れみりゃたちからしてみれば毎回あまあまを食べたいと思うでしょうが、かりすまなれでいになりたいので、ぐっと我慢して食べます。
でもやっぱりかりかりさんだけだど味気ないので、あまあまじゅーすを朝の倍以上飲んでいきます。

かりかりさんを食べてもおべべやお顔はあまり汚れないのでお風呂には入りません。一度くつろいだら、母れみりゃが子れみりゃたちに声をかけて、
「おちびちゃんたち、だんすのおじかんなんだどー!2かいにあつまるんだどー!」ダンスパーティーの準備をします。
一方でさくやは「おゆはん、おゆはん」と本当のディナーの準備のためにとても忙しそうです。
2階のダンスホールに子れみりゃたちを集めた母れみりゃ。子れみりゃ達を3つのグループに分けます。
一つはシンバルやカスタネットを使ってダンスのBGMを奏でる『おんがくたい』
一つはだどだど言葉でダンスに合わせてみんなでおうたを合唱する『せいかたい』
最後は音楽やおうたにあわせて自らの思うかりすまを体で表現する『だんすたい』
もちろんだんすたいがいちばんの人気だけど、割り振りは母れみりゃの手に委ねられているので、自分がやりたい所に行けるかは分からないのです。
おそらく何匹かそういった子れみりゃはいるのでしょう。しかし、彼女らはそれを口に出しません。
いつかまんまに選ばれて、まんまに認められて自分のやりたいことをやろうと固い決意を秘めているのです。
各々が持ち場に着いたら、さぁ、楽しいダンスの時間です!
おんがくたいがシンバルとカスタネットでリズムを刻みます。当然のようにタイミングはバラバラなのですが、れみりゃたちは気が付きません。
音楽がある程度の時間流れたらせいかたいは、かりすまな歌詞を歌いだします。
当たり前のようにメロディーと歌があっていませんが、れみりゃたちは気が付きません。自分達ではベストな歌い出しだと思っているのでしょう。
歌が最初のサビに差し掛かったら、だんすたいは踊りだします。おしりをフリフリ、おててをフリフリ、ついでにあたまもフーリフリ!
誰一人周りとあわせようとせず、誰一人として音楽を聴いちゃいませんが、れみりゃ達は一切気にしておりません。
みんなの汗が飛び散る頃にダンスパーティーはやっと終わりました。ずっと見ていた母れみりゃは
「そこのおちびちゃん、きょうはたまたまだんすをやってもらったけど、なかなかうまかったからあしたもやってみるんだどー」
「まんまほんとなのかなんだどー?!れみぃはとってもうれしいんだどー!!」
など、それぞれの動きっぷりを評価して、みんなに伝えていきました。で、なんやかんややっていると、もう夕方です。
れみりゃたちは動き疲れてへとへとなのではやくでぃなーが食べたいのです。できればとってもあまあまなでぃなーが。
そんな希望を知ってかしらずか、瀟洒なメイドは最高のおゆはんを用意しました。

食堂に行ってみると、なんとそこにあったのは、正真正銘のぷっでぃん。れみりゃの誰もがあこがれる最高の料理ぷっでぃん。
それがなんとれみりゃ達全員分用意されているではありませんか。これはもはや狂喜乱舞するほかありません。
先ほどのダンスの疲れも忘れて踊りだす子れみりゃもいます。しかし大半のれみりゃは即座に席に座って、でぃなーのぷっでぃんを
両手で貪り食い漁ります。顔面にカラメルをベトベトと絡ませ、おべべに溶けるようなぷっでぃんのカケラを染み込ませ、
おぜうさまのぷらいどなんて一ミクロンもありはしねぇと言わんばかりにぷっでぃんを貪ります。
「あまあまでりしゃすぅ~!」
「ほめてつかわすんだど~さくやぁ~!」
「うーうー!うまうまなんだどー!」
「こぜうさまがたがよろこんでいただけてなによりですわ」
「う゛ーれみぃはもっとだべたいんだどー!!!」
「おちびちゃんもうないんだどー。またあしたたべられるからがまんするんだどー」
「う゛ーそんなこといったらあまあまもかりかりさんもぽーいっするどー!!」
「そういうこというおちびちゃんはもけーれにたべられちゃうんだどー!!!」
「もけーれごわいどー!!!」

やっぱりおべべと体がドロドロに汚れたれみりゃ達は、お風呂に入ります。
朝一度怒られた子れみりゃ達は再びペアになってこすりあいをしておりますが、いまのところ怪しい動きはありません。反省したのでしょうか??
相変わらずさくやにお手伝いしてもらっておべべを着るれみりゃ。れみりゃたちが入浴しているわずかな時間にお洗濯を終えるさくや。
実はとっても瀟洒でかっこいいゆっくりなんです。
お風呂が終わったら、3階の寝室でおねんねです。母れみりゃの子守唄を聞いてみんな静かに眠ります。
天使みたいな寝顔です。本当によく眠りますね。子れみりゃが寝るのを見届けたら母れみりゃも2階の寝室で眠ります。
ベットに入って考えるのは、突然いなくなった父れみりゃのことばかり。相思相愛、周りに祝福されながらの夫婦生活。
訳もなくいきなり父れみりゃがいなくなるはずがない。そう信じていました。確信は持てないが、いつもあまあまやぷっでぃんを
食糧庫に用意しているのは父れみりゃである。その思いだけが父れみりゃと母れみりゃをつなぐ最後の糸でした。
皆が寝静まったことを確認した瀟洒なメイド長。そっと食堂からお外に出ます。
「みなさまおやすみなさい。ではゆっくりしていってくださいね・・・クスッ」


母れみりゃは夢を見ていた。夕日を背に父れみりゃと追いかけっこをしている夢だ。
つかまえてーといわんばかりに駆け回る母れみりゃ。もっと追いかけっこを楽しみたいのでゆっくり走る父れみりゃ。
アツアツで実に幸せそうな夢である。しかし、夢の中で少しでも早く父れみりゃが母れみりゃに追いついていれば、
現実はもう少し違ったものになっていたかもしれない。
今現在庭先はアッツアツに燃えているのだから。れみりゃたちは誰一人として気づいていないが、メラメラとお庭は激しく燃えている。

今日はいろいろな出来事があったため、なかなか眠れない子れみりゃが数多くいた。お風呂で怒られた2匹もそうである。
彼女達はあの時の感触が忘れられず、今もこすりあっこをしているのだ。それもスポンジを使わずに素手で。
「うー・・・きもちいいんだどー・・・」
「れみぃもなんだどー・・・」ムクッ
「れみりゃ、ぺにぺにがたってるんだどー!!!」
「ほんとだどー!れみぃおっきしてるんだどー!!」
2匹は顔を見合わせ、アツく見つめあう。
「れみぃはすっきりーしたいんだど・・・」
「でもすっきりーはかりすまじゃないってまんまがいってたんだどー・・・」
「れみぃはもうがまんできないんだどー・・・ぼうそうきかんしゃとーますなんだどー・・・」
「れみぃもなんだどー・・・。も、もうだめなんだどー!!!」ガバッ
子れみりゃたちはお風呂の中で絡み合う。初めてのすっきりーは姉妹同士でお風呂場とかなかなかレベルが高いことをやってくれる。
あまりにもエロ漫画にありそうなシチュエーションにもしれみりゃでなかったなら興奮せざる終えない。
将来が楽しみなものだ。ぺにぺにを姉妹のまむまむに挿入し、一心不乱に腰を振る。この瞬間において世界は2匹だけであった。
腰と腰を打ち付けあう音が、水のはねる音で打ち消される。ピストンのスピードをドンドン速めていき、訳も分からないうちに絶頂を迎える。
「「す・・・、すっきりぃぃぃぃぃぃーーー!!!!!!」」
子種を放った直後、被弾した方の子れみりゃのお腹が少し膨らむ。にんっしんだ。新たな命の誕生である。
初めて精を思いっきり放った余韻を感じながら、わが子の誕生を喜ぶ子れみりゃ達。お互いのことを抱きしめ合おうとしたそのとき、
振り上げた両の手がぼとりと崩れ落ちた。あまりにも非現実的な出来事に2匹は現実を受け入れられないで静止している。
「「う・・・・?」」
「「れみぃのおででがぁぁぁぁ!!!!どぼじでなんだどぉぉぉぉ!!!」」
胴付きゆっくりは胴無しゆっくりに比べてはるかに水に強い。
このれみりゃ達のように2、30分くらい入浴するぐらいではビクともしないのである。では、なぜこのような事態がおきたのか?
答えは明確。先ほどの火事である。すっきりーっに夢中だった子れみりゃ達は気が付いていなかったが、今現在、庭で起きた火事は、
こうまかんにも移っており、現在風呂場は絶賛燃焼中なのである。もちろんお風呂のお湯も例外ではなく、
今現在の水温は既に80℃近くに達している。いくら水に強い胴つきであろうと、厚い饅頭皮を持とうと、ゆっくりに
この温度の熱湯に耐えられる性能などはありはしない。ぐつぐつと美味しそうに煮込まれるだけである。
「うぎゃぁぁぁぁぁ!!!おででがぁぁぁあんよがぁぁぁ!!!」
「せなかさんれみぃにくっつくんだどぉぉぉぉぉ!!じゃないとぐんぐにるずるんだどぉぉぉぉ!!!!」
あっという間にぼろぼろと崩れ落ちていく子れみりゃ達。さっきのしあわせそうな姿はいずこへか。
「れみりゃぁぁぁ!!!れみぃをたすけるんだどぉぉぉぉ!!!」
「なにをいってるんだどぉぉぉ!!!れみぃのことをたすけなきゃいけないにきまってるんだどぉぉぉ!!!」
れみぃれみぃうるさいが、れみぃとは自分の事を指す。要するにとりあえず自分だけが助かればいいといっているのだろうか?
「れみぃはかりすまなんだどぉぉ!!!れみぃをたすけるのはとうぜんなんだどぉぉぉ!!!」
「れみぃはおぜうさまなんだどぉぉ!!れみぃがまずたすかるんだどぉぉ!!!おまえはしんでればいいんだどぉぉ!!!」
「う゛ぅぅぅぅぅ!!!!おばえがじねぇぇぇぇぇ!!!!」
「う゛ぁぁぁぁぁ!!!!おばえごぞじねぇぇぇぇ!!!!」
「じねぇぇ!!」「じねぇぇ!!!」「う゛ぅぅじねぇぇぇ!!!」「どっどどじねぇぇぇぇ!!!!ぶざいぐがぁぁぁ!!!」
「「う゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!じねぇぇぇ!!!!!!!」」
姿かたちの通り醜く罵りあう2匹。だが、体の半分が崩れ、死へのカウントダウンが始まりだすと、弱気になり、
信じるものへの救済を願い始めた。
「ま゛んま゛ぁぁぁぁぁぁだずげでぇぇぇぇ!!!!!!いだいよ゛ぉぉぉぉ!!!!!」
「ざぐやぁぁぁぁぁだずげろぉぉぉぉ!!!じゅうじゃはおぜうざばをだずげるんだどぉぉぉ!!!」
ゾンビのような姿で死に物狂いで助けを請う子れみりゃ達。しかしここは夜のお風呂場。近づくものなどいやしない。
欲におぼれた結果がこれだよ!!!
「う゛・・・う゛・・・う゛あ゛う゛あ゛ぁぁぁ・・・。」
「・・・・・・」
もう一匹は既に事切れたようである。赤ちゃんを身ごもったほうはまだかろうじて息があるようだ。
赤ちゃんれみりゃがいたはずの腹であった部分をぼーっとながめ、
「れみぃのあがぢゃん・・・かりずまぶりでぃーなあがじゃん・・・」
恨めしそうに一言残してグチャグチャに崩れ、正真正銘の肉団子となっていった。
お風呂は燃え上がり、美味しそうな肉汁の香りがするだけである。

2匹のれみりゃが息絶えるほんの少し前。1匹の子れみりゃがこっそりと食糧庫の中に入っていた。
夕食でごねたれみりゃだ。ぷっでぃんがよほど食べたかったのだろうか、我慢できずに食糧を漁っていた。
普段は鍵のかかっているはずの食糧庫だが、この日に限って開いていた。これ幸いとあまあまを貪ったり、かりかりさんをぽーいして遊ぶ子れみりゃ。
「まずいかりかりさんは、ぽーいなんだどぉ~♪」
「あまあまはおとなしくれみぃにたべられるんだどぉ!こうえいにおもうんだどー!」
鬼のいぬ間に何とやらということわざのごとく、やりたい放題の子れみりゃである。
ところで、母れみりゃとさくやは、なぜこの食糧庫を立ち入り禁止にしたのだろうか。これには2つ訳がある。
一つはこの子れみりゃのようにおちびちゃんたちが節操なくでぃなーをするのを防ぐため。
このような行為は決してかりすまといえる行為ではないし、豚みたいな体系に近づく第一歩だからである。
もう一つは・・・
「うー!かりかりさんじゃますぎるんだどぉ!みんなまとめてぽーいっするんだどぉ!!!」
一家全員が何日かけてもなかなか減らせないほど多量にある食糧は食糧庫内でも非常に大きなスペースを要しており、
かつ絶妙なバランスで保管されているため、お遊びでやってきた子れみりゃたちに荒らされて、食糧の雪崩がおきるを防ぐためである。
巻き上げられたかりかりさんが、最後の均衡を打ち破り、食糧の山は見事に崩れていく。かりかりさんの波に埋もれて初めて、
子れみりゃは自分のやったことに気が付きます。
「う゛わぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ただ、かりかりさんはそこまで重いものではないので、子れみりゃにダメージはない。かりかりさんによって奪われた光を、
上へ上へとかりかりさんの海を泳いでいくことでなんとか視界を取り戻すれみりゃ。
パタパタと部屋を飛び回り、出た結論は・・・
「でぐちがみあたらないんだどー!」
部屋中を埋め尽くすかりかりさんのせいでドアの位置をすっかり見失ってしまったれみりゃ。
これはどうしたものかと、頭を抱えてかりすまブレインを精一杯動かす。
うーうーうんうんと唸るれみりゃ。精一杯すぎてどうやら周りのことが見えていないようだ。
そんな中、かりかりさんの海の底から、地鳴りの様な鳴き声がきこえる。
「あじゅぃよぉぉぉ!!!れいみゅじにぢゃくな゛いぃぃぃぃぃ!!!!!!」
「あんよざんうごいでぇぇぇぇぇ!!!まりちゃやけちゃうのじぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「どぎゃいば!!!どぎゃいば!!!!」
「むっきゅうぅぅぅぅぅぅぅ!!やげるぅぅぅぅぅ!!!!」
これは・・・あんよ焼きされて食糧庫に安置されているあまあま達の悲鳴である。
どうやら床にはもう火の手が回っているようだ。
不気味な声をきき、ようやっと辺りを見回した子れみりゃ。
「どぼじてかべさんがやけてるんだどぉぉぉぉ!!!!!!!」
そこには、右も左も前も後もついでに天井も見事に焼けている食糧庫があった。
どこかに隠れる場所はないか?れみりゃは必死に探す。そこでたどり着いた結論は一つ、かりかりさんのなかに隠れるというものであった。
そうと決まればさっさと避難。れみりゃはかりかりさんにダイブしようする。が、
パァーーーーン!!!ドゴォ!!!「う゛ぼぉぇぇぇぇぇ!!!」かりかりさんの猛スピードのタックルによって、ダイブを拒否された。
かりかりさんの原材料が何なのかはわからない。ただ、熱を加えるとポップコーンのように弾ける素材を使っていたのは確かだ。
突然のかりかりさんの逆襲に目を白黒させて驚くれみりゃ。打ち上げられた衝撃で天井に頭がぶつかりお帽子が燃えた。
鎮火させようと、かりかりさんの海に再び向かうも、またかりかりさんに迎撃される子れみりゃ。
れみりゃの体力が続く限り、この喜劇は続くだろう。もっとも、おべべは既に全焼し、体中真っ赤な痣だらけなので、朽ち果てるのはそう遠くない。

火の勢いは止まらない。1階を燃やしつくし、2階まで焼き焦がし始めた。

ダンスホールには、懸命に練習を重ねている三匹の子れみりゃがいる。
一匹はたどたどしい手つきでシンバルを叩いている。どことなく不安げに練習しているが、表情は真剣そのものだ。
また一匹は弱弱しい歌声を必死に大きくしようと努力している。努力しているが、歌声ははっきりとは聞こえてこない。
もう一匹は何度も尻餅をつきながらダンスをうーうー踊っている。全体的にどんくさい印象が拭えないでいるが。
3匹は今ダンスパーティーで自分達の望むポジションにいない。母れみりゃに認められるため、夜な夜なこっそり抜け出しては特訓を重ねているのであった。
いつかは母に認められて、いつかは姉妹に認められて、ダンスパーティーの主役を飾るんだと信じて疑わないのである。
シンバルを握るれみりゃの手に何か赤いものが落ちてきた。しばらくは演奏に夢中であったが、その物体が、その火の粉がれみりゃに熱を届けてから、
3匹だけのダンスパーティーは劇的に生まれ変わった。
火の粉が付いたシンバルのれみりゃは咄嗟にシンバルを離そうしたが、一向に離れる様子がない。火の粉の熱で、手の皮とシンバルがくっついてしまったようだ。
「う゛わ゛ぁぁぁぁぁ!!!!」と叫びながら、シンバルを手から離そうと、バンバンバンバン激しくシンバルを叩くれみりゃ。
先ほどの演奏とはうってかわって心地よいリズムである。もっとも本ゆんは気づく様子がないが。
姉妹の異様な演奏に、思わず歌うのをやめた子れみりゃ。辺りを見回すとそこは既に火の海であった。
信じられないほど馬鹿なれみりゃ種でもこの状況がいかに危機的であるかは把握したようだ。
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
あの弱弱しい声で歌っていたれみりゃが、聞いたもの全ての注目を集めるようなシャウトを放っていた。
もし、これを昼間にやっていたとしたら、れみりゃは注目の的であっただろう。今現在は半狂乱なので自分が何をしているのかよく分かっていないが。
一緒にダンスパーティーのとっくんっ!をしていた姉妹がいきなり発狂しだしておろおろし始める、ダンスのれみりゃ。
ふらふらと壁に寄りかかろうとするが、壁は熱く既に燃え盛っていたので、お帽子やおててに火をつける結果となった。
一心不乱に火を消そうとしたれみりゃの取った行動は、なんとブレイクダンス!火のついた箇所を床にこすり付けるために咄嗟に出た思いがけない行動だった。
でかい頭を床につけてぐるぐると回ったり、片手で倒立してみたり。普通のれみりゃの身体能力では考えられないことをやってのけた。

心を揺さぶる激しいビート。皆の注目を一挙に集める衝撃のシャウト。そして、魂が燃え上がるようなアツいブレイクダンス。
真夜中のファイアダンスパーティーは間違いなく彼女達が主役であった。
命の灯火が消えるまで、彼女達はその演目をやめないだろう。

1階や2階から聞こえる悲鳴でようやく目を覚ます母れみりゃ。窓から外を見てみると見事にお庭が赤く燃えている。
窓を開けて逃げようとするもなぜか窓は開かない。窓と格闘しているうち、子供達の安否が気になり、
鬼のような形相で3階に向かう。
「おちびちゃぁぁぁぁぁん!!!だいじょうぶだどぉぉぉぉ?!?!?!」
「「「まんまぁぁぁぁ!!!!」」」
なにやら数が少ないようだが、いち、に、さん、で自分をあわせたらたくさん!よし全員いるという形で納得した。
寝室には既に火の手が回っている。そして窓は何故か開かない。となるととる行動は・・・
「おちびちゃん!ゆうぎしつににげるんだどー!!!」
「「「わかったんだどー」」」
こうまかんの最奥部にある遊戯室。あそこなら広いし、ゆっくりできるに違いない。れみりゃ達はそう信じて疑わなかった。
寝室を飛び出て、遊戯室へと向かうれみりゃ達。廊下は既に燃え上がっている。火に触れないように必死に走る。
一匹のれみりゃが、廊下に落ちていた積み木につまづいてしまう。頭から地面へダイブしたためビービーうるさくないている。
子供の異常を感じ取った母れみりゃは、転んだ子れみりゃの元へ寄っていくが、それを遮るかのように、天井が崩れ落ちて、
子れみりゃは一瞬で業火に包まれた。
「あづぃどぉぉぉっぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
慟哭が響き渡る。ゴウゴウと子れみりゃは激しく燃える。
「ま゛ん゛ま゛ぁぁぁぁぁだずげでぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
「お゛ぢびぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!」
愛するわが子の名を呼ぶものの、恐怖のあまり一歩も動くことが出来ない。
「あ゛づい゛どぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
「お゛ぢびぢゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!」
「だじゅげでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
「お゛ぢびぢゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!」
結局母れみりゃは子れみりゃが炭になっても動こうとしなかった。

「う゛・・う゛ー!!!」
気を取り直して、遊戯室へなんとかたどり着いたれみりゃたち。
しかし、遊戯室もまた、火の海と化していた。
呆然とする母れみりゃ。あっという間に炎に囲まれていく。さっきの子れみりゃの無残な死を目の当たりにしたせいか、恐怖はピークに達していた。
「ぼうぼうさんこわいどぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
そこには、強き母の姿もなければ、立派なかりすまの姿もなかった。あるのは無様にしーしーを撒き散らす、惨めな豚饅頭があるのみだった。
「ぐるなぁぁぁぁ!!!ぐるなぁぁぁぁ!!!」
だがしかし、惨めな姿を晒してでも生きようとするれみりゃの姿にゆっくりの女神が微笑んだのだろうか?
スプリンクラーのごとく撒き散らしたしーしーが、母れみりゃを覆っていた炎を見事消し去ったのである。
その一部始終を見ていた子れみりゃ達から歓声が沸きあがる。
「まんましゅごいんだどー!!!」
「かりすまかっこいいんだどー!!!」
「それほどでもあるんだど~♪」
先ほどの悲劇でお通夜モードだったれみりゃたちも母れみりゃの活躍で一気に元気を取り戻す。
「うっうー!れみぃもまんまみたいにかりすまなしょうかをするんだどー!!!」
「うっうー!おちびちゃんもがんばるんだどー!!!」
小さなドロワースを脱ぎ、燃え盛る炎にしーしー穴を向ける1匹の子れみりゃ。
「3、2、1・・・はっしゃだどー!!!」プッシャァァァァ!!!!
ダムが決壊したかの如く勢い良く放たれる子れみりゃのしーしー。
「うっうー!!れみぃのしーしーはなにもかもをけしさるさいきょうのしーしーなんだどぉ~!」
炎なんか怖くない。火事なんてもうへっちゃらだと思っているれみりゃ一家。しかし、たかが小水で危機が去るのであれば、人類は火事なんて恐れない。
「うっうー!!!」グシャァ・・・
下半身丸出しの子れみりゃに向かって、天井が落ちてきた。下品な振る舞いをしたれみりゃに天罰が下ったみたいだ。
ちょうど下半身だけ瓦礫に埋まっている。調子に乗って下半身丸出しになったことが仇となり、守るもののない柔肌を炎と瓦礫が蹂躙した。
「うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
「おちびちゃぁぁぁん!!!がんばってでてくるんだどぉぉぉ!!!」
「ま゛ん゛ま゛ぁぁぁぁぁぁだずけでぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
子れみりゃの声にハッと我に返るれみりゃ。そうだ、わが子を助けなければ。
燃え盛る炎への恐怖になんとか打ち勝ち、子れみりゃの手を握る。まずは瓦礫から抜け出さないと・・・
「まんまがここからだしてあげるんだどー!!!もうすこしのしんぼうだどー!!!」
「ま゛ん゛ま゛ぁぁぁぁ!!!ま゛ん゛ま゛ぁぁぁぁ!!!」
両手をしっかりと握り、全身の力を使い子れみりゃを引き上げる。
「んぎぎぎっぃぃぃぃ!!!!!」
「い゛だい゛どぉぉぉ!!!!ま゛んま゛ぁぁぢぎれるんだどぉぉぉぉ!!!!」ミチッ
「んぎぎぅぅぅぅぉぉ!!!!!」
「ざげるんだどぉぉぉぉ!!!ま゛っでぇぇぇぇぇ!!!!!」プチプチ
「う゛ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」ビリビリビリビリビリ!!!
「だっどおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」ブンッッ!!!
危険を顧みず、我が子のために命がけで頑張る立派な母親。母れみりゃは、子れみりゃを瓦礫の中から取り出せたことで、完全に自信を取り戻していた。
自分はかりすまだから。自分はえれがんとだから。そんな自分のおちびちゃんは救われてとうっぜんっだと・・・。
しかし、掲げあげた子れみりゃの姿をまじまじと見つめた時、残酷な現実に直面する。
「う゛・・・ま゛ん゛ま゛・・・。れ゛み゛ぃのあ゛ん゛よ゛どう゛な゛っでる゛ん゛だどぉぉぉぉ・・・。い゛だい゛どぉぉぉ・・・」
助け出した子れみりゃの下半身が存在しなかった。華麗なダンスを踊るはずの腰の部分からは多量の肉餡がこぼれだしている。
目の焦点もあっていない。おべべはボロボロ。髪の毛はぐじゃぐじゃで、所々溶けて異臭を放っている。瀕死だ。おそらく助からない。

ありえない。
「ま゛ん゛ま゛・・・。い゛だい゛どぉぉぉ・・・」
うそだ。だっておちびちゃんはれみぃの子。こんな目に遭うはずがない。
「ぐる゛じい゛んだどぉぉぉぉ・・・・」
かりすまでえれがんとな最強の捕食種の子。こんなに惨めなはずがない。
「だずげでぇぇぇぇ・・・・」
幻だ。かりすまを惑わす恥知らずな幻はこの手で葬り去ってしまおうか。
嫌な幻は・・・
「ぜーーーーーーーんぶ、ぽーいっするどぉ♪」ブンッ
「う゛ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
真っ赤に燃える炎から命からがら助かったと思ったら、親愛なる母の手によって再び業火の中に放りこまれるれみりゃ。
体力のほとんど残っていない、その身体ではもはやわが身を守る術もなく、あっという間に焼けていった。
「うー。いいことしたどー!」
よい事をした。そう思っているのは錯乱している母れみりゃただ一人である。
「う゛あぁぁぁぁぁぁ!!!ま゛ん゛ま゛がこごろ゛じじだどぉぉぉぉ!!!」
「う゛!?おちびちゃんちがうんだどー!!!あれはまぼろしなんだどぉー!」
違う、自分は悪くない。そう言いたげなれみりゃは、子れみりゃを説得しようと近づいていく。

わが子を手にかけておいて、幻と言い張る母れみりゃに対して、子れみりゃは疑いを超えて恐怖を抱いていた。
廊下では、救助に向かうこともなくただ、命が消える瞬間を眺めていただけであった。
遊戯室では、助ける振りをして、下半身を引きちぎっただけではなく、燃え盛る炎の中に我が子を意気揚々と投げていた。
今、母親は肉汁だらけの手をかざして、自分の元へ近づいてきている。そうした一連の行動を踏まえ、子れみりゃの出した結論は・・・
「ぐるなぁぁぁぁぁ!!!!!!!ごろざれるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
「うー!?おちびちゃんおちつくんだどぉぉぉ!!!まんまはそんなことしないんだどー!!!」
「ぐるなぁぁぁぁぁ!!!!!!!お゛に゛ぃぃぃ!!!あ゛ぐま゛ぁぁぁぁ!!!!!!」
捕まったら殺される。子れみりゃは燃え上がる遊戯室のなかを全力で駆け回った。慌てて母れみりゃはそれを追う。
成体れみりゃと子れみりゃでは体格が全くといっていいほど異なる。普通であれば、程なくして母れみりゃが子れみりゃを捕まえるはずであった。
しかし、炎の中の鬼ごっこはなかなか終わらない。子れみりゃは己の限界まで気力を振り絞って、母れみりゃから逃げていた。
「おちびちゃん、まつんだどー!!!こんなところではしったらあぶないんだどー!!!」
「ごろざれるんだどぉぉぉ!!!ぐる゛な゛ぁぁぁぁぁ!!!よ゛る゛な゛ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
熱いのも気にせず必死で逃げる子れみりゃ。母れみりゃは後を追うので精一杯である。
そうこうしている間にもこうまかんは燃える。もうすぐ崩れ始めるだろう。ほら、子れみりゃの上に天井が落下してくる。
「う・・・?う゛ぁぁぁぁぁぁ!!!!」グォォォ
「おちびぢゃぁぁぁん!!!!!!」ダッ
母れみりゃは無我夢中だった。もう、これ以上おちびちゃんを傷つけたくない。
かりすまでも、えれがんとでもなくてもいいから、おちびちゃんを守りたい。自然と体が動いた。
ドンガラガッシャァァン
子れみりゃを覆う形で母れみりゃが落下してきた天井の瓦礫を浴びた。おべべは燃え上がり、瓦礫の衝撃で中枢餡の近くを損傷した。
言語を司る部分を傷つけたようで、ろくに喋ることもできなくなった母れみりゃ。それでも我が子を守れたと安堵していた。しかし・・・、
ドスッ
瓦礫の破片が、母れみりゃの眼球に刺さる。いや、瓦礫の破片を母れみりゃに突き立てた・・・子れみりゃが。
「こごろ゛じがぁぁぁぁぁじぬ゛んだどぉぉぉぉ!!!!」
眼球を傷つけられたことで、張り詰めていた緊張が、我が子に傷つけられたことで、信じてきた絆が、脆く虚しく崩れていく・・・。
「お・・・・ぢ・・・・・・・じゃ・・・・」ガクッ
こうして、我が子を火の手から守るようにして、母れみりゃは死んでいった。しかしその死に顔は決して晴れたものではない・・・。
母れみりゃの死体の脇から何とか這いずり出る子れみりゃ。その顔は親殺しをしたにしては実に満足そうである。
「こごろしのくそばばあはせいっさいっしたんだどー!つぎは、めざわりなひさんをせいっさいっするんだどー!」
同属殺しを行ったことで元々尊大であった子れみりゃの自尊心はますます肥大していった。体だけでなく彼女達は心も肥やす。
「れみぃのえれがんとなしーしーでせいっさいっしてやるんだどー!」
お得意の尻振りダンスをしながら、ドロワースを脱いでいくれみりゃ。
ドロワースをそこら辺にぽーいっ!して、しーしーの構えを取った瞬間、地面が軽くなるのを感じた。
子れみりゃは飛ぶことが出来る。しかし、こうまかんの天井はそこまで高くないので、飛ぶという習慣は存在していない。
だから、久しぶりであった。つい、言ってしまった。いつも自分達が食べているあまあまのように。能天気に、死を直視するのを避けるために。
火災によって、床が抜け落ちた。3階の床は、2階のダンスホールで踊っている3匹を押し潰した。
それでも勢いが止まらず、2階の床は抜け落ちて、1階の食糧庫で、必死に飛んでいる満身創痍の子れみりゃを叩き潰した。
浮遊感に気をとられ、一切飛ぼうとしなかった、遊戯室にいたれみりゃは、
「おそらをとんでいるみたいなんだどー!!!」
といいながら、目を輝かせ、空中を回転しながらしーしーを撒き散らして、3階から1階までのひもなしバンジーを楽しんでいた。
一階の瓦礫の山の上には、肉饅頭の汚らしい肉汁がボタボタと滴っている。


もう間もなく、こうまかんは全て崩れ落ちるだろう。
幸せなれみりゃ一家の思い出も全て灰へと消えてしまった・・・。


<おまけ>
「どうだい?なかなか見ものだっただろう?」
「うーん・・・。確かに豆れみりゃじゃないとこういうのは見れないっすね」
「そうだね。普通のれみりゃで三階建てのお家なんて余程なことがないとつくらないだろうからね。」
「へー。でも、透明な箱にシルバ○アファミリーがくっついた商品なんてあるんすね」
「いや、これはペットショップの商品じゃなくて、立派な実験キットなんだよ。だって大学のごみステーションから拝借したものだし・・・」
「あら、こんなんが実験器具なんすねー。まぁ人間の手を介さずに生活できるように作られてるっぽいから納得はできるっす。
 ところで、この豆さくやはどうしたんすか?」
「ゆっくり学科の備品さ。教授に許可さえ貰ったら借りられる。豆さくやなんて珍しいゆっくりを自由に貸し出してくれるなんて、他の学科じゃありえないぞ」
「さくやはきしょうしゅらしいです。きしょうしゅってしょうしゃなひびきです!」
「他の学科はゆっくりの貸し出しなんてしてないっす。あと父れみりゃと、かくれんぼの時にいなくなった子れみりゃはどこに行ったんっすか?」
「あー・・・。父れみりゃは、俺がこのキットに豆れみりゃ一家を入れている最中に、とある捕食種のおねえさんに食べられました。」
「それって・・・」
「で、子れみりゃの方は、俺の胸ポケットのなかに。ほれ。綿とかで包んでやるとこいつらって結構長い間寝ていられるんだ。」
「わぁ、さっきまでの醜い争いをしていた奴等と家族とは思えないほど健やかな寝顔っすね」
「はは・・・。かくれんぼでズルして外にでようとしたやつだけが生き残るなんて皮肉な話だね・・・。」
「ふふふ・・・。二人とも。暇だったら鍋の準備をして欲しいわ。うふふふ。」
「あ、れてぃさん。この豆れみりゃかわいいと思わないっすか?ほらほら!?」
「あら、その子ちょっと貸してくれないかしら」
「いいですよ。はい。」
ヒョイ、パクッ・・・ムシャムシャ

「ちょっと塩味が足りないわ。ふふふ」
「・・・」
「・・・」
「「さすが捕食種」」

<あとがき>
前作で頂いた感想※のなかに館モノというネタがあったのでパク・・・インスパイアさせて頂きました。
見ていないようで実は見ているのです。面白そうなネタがあったら使います。
本文のほうはいかがだったでしょうか?
完成しての感想なのですが、豆れみりゃという題材を十分に生かすのは結構難しいなぁと感じています。
普通のれみりゃで出来ることはやらないし、基本種の豆ゆっくりで出来ることでも物足りない。といった感じでしょうか?
あと自分の作品の中では珍しく地の分を多用しております。正直独白のほうが書きやすかったです。

長めのSSが続いているので、次は短編を書きたいところです。
というか、ゆくドナルド3が泣きたいくらい進まない。れてぃさんが動いてくれない。
4月上旬中にもう1つくらいSSをあげられたらいいなぁって思ってます。

最後に読んでくださってありがとうございました。
以上、ゆっくりとの楽しい学生生活を描くドナルドあきでした。




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感想

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  • ゲス発言がちらほらと、カリスマドコイッタw
    餡統が元々悪いな~ ユクドナルドの在庫か?
    この火事ってシルバ○アハウスの焼却処分中? -- 2018-01-15 10:18:52
  • 火災が起きてからのれみりゃの遊戯室でのビート、シャウト、ブレイクダンスの表現でわろたwwww -- 2015-11-18 13:10:34
  • れみりゃは実に滑稽だなww -- 2013-01-18 21:28:52
  • なかなか。 -- 2012-04-12 17:00:43
  • おまけ。読んだらいた。早とちりスマソ -- 2012-02-20 19:44:55
  • いや、十分一方的だろw火に焼かれるという原型も残らない最期。そしてさくやどこいった? -- 2012-02-20 19:42:36
  • れみゃ虐は一方的に暴力を加えられてるシチュが好きなんだが、燃やしただけじゃなぁ・・・ -- 2011-07-14 21:14:01
  • 食い物を粗末にするからだwww
    -- 2011-07-03 10:36:03
  • これは面白い! -- 2010-12-30 05:18:59
  • いや全然可愛くなかったから。特に最後のほう。 -- 2010-08-16 13:08:22
  • あああぁぁぁ…可愛いれみりゃ達があぁぁぁ… -- 2010-07-12 03:24:58
  • 面白かった -- 2010-06-21 03:41:39
最終更新:2010年05月25日 18:00
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