きょーてい 4KB
虐待-普通 ドスまりさ 虐待人間 ドスが流行らしいので…
初老の男が山を登っていく、背中には大きな袋を背負っている。
軽い身のこなしでしばらく進んでいくと、大きな洞穴見えてきた。
穴の隣には黒い帽子の大きなゆっくり、ドスまりさが鎮座していた。
「にんげんさん、はやかったね!さっそくきょーていをまもってくれたんだね!」
男はそれに答えないで、背負っていた袋を地面に下ろす。
「ゆゆ!にんげんさんがおやさいをもってきたみたいだよ!」
「ゆぷぷ!さすがどすだね!にんげんなんて、どすがおどかせばかんたんにこうふくするね!」
「むきゅ!これでこのむれもあんたいね!」
「むっほぅ!これですっきりしほうだいよぉぉ!」
洞穴の中で様子を見ていたゆっくり達が騒ぎ出す。
「みんな、でてきてもだいじょうぶだよ!にんげんさんがなにかしたら、どすがやっつけるよ!」
「ゆわーい!」×数十
ドスの言葉を聴いたゆっくり達が一斉に洞穴から出てきた。
大小さまざまなゆっくり達、その数はおよそ30以上居るだろう。
どれも男を見下すような目で眺めていた。
「ふん!」
男は一言そう言うと、袋の中身をぶちまけた。
中からは大小さまざまなクッキーの様な、スナック菓子の様な物が溢れ出ていた。
「ゆん?これはおやさいさんじゃないよ?どすをだましたの?だましたのなら…」
男を睨みつけながら威嚇するドスまりさ。
「それはお前たちの大好きなあまあまだ!ほら、お前も食べてみろ!」
睨むドスを気にもしないで男は食パン一斤ほどの大きさの「あまあま」をドスに向かって放り投げた。
ドスはそれを器用に舌で受け取ると、何の躊躇いもなく口に運ぶ。
「ゆふふ!どすがこわくてあまあまをよういしてくれたんだね!いいこころがけだよ、にんげんさん!
これからも『きょーてい』をしっかりまもってね!」
「ゆわーい!さっそくいただくのぜー!」
「これおいちー!ゆっくりできるよー!」
「このあまあまは、ぜんぶれいむのものだよ!かってにたべないでね!」
「ひとりじめはゆっくりできないわ!みんなでわけましょう!」
「あまあま」を喜んでほうばるゆっくり達。
それを見て満足そうにニヤつくドス。
「ふん!何が『きょーてい』だ!ボートレースじゃねぇんだよ…意味も分からず使いやがって糞ゆっくりが…」
「むーしゃ、むーしゃ、いまなにかいった、にんげんさん?これおいしー!だれがくそゆっくりなの?!しあわせー!」
「あまあま」を貪るゆっくり達を、見届けると男が口を開いた。
ドスも食べながらであったが講義の声をあげる。
「きたねーな!食べながら喋るんじゃねーよ!まあ、もうすぐ喋れなくなるけどな…」
「ゆん?むーしゃ、むーしゃ、なにいって…んももふも?もごご?ぼぼばっべぶぼぉぉぉ?!」
ドスが急に口篭りだす、必死に喋ろうとしているのだが、何かが邪魔をして上手く喋れないようだ。
それは他のゆっくり達も同じだった。
「むごー!むごー!」
「もももふ?ふごごごげ!」
「ふぶごぼぼ?!」
どのゆっくりも餅を大量に口に詰まらせたように、と言うか正にそのままの有様だった。
「おい、ゆっくり野郎!如何してこうなったか教えてやろうか?今お前達が食べた「あまあま」の中にはな、
ゆっくり餅ってのが入っていたんだ。元々お前ら捕獲用に作られた餅みたいな物でな、鳥もちっていえば解る…
いや、解らんか。まあ、お前らはこの餅のせいでまともに口を動かす事が出来なくなっているんだ!」
「ぐむむむぅぅぅぅ?!ぐもげぇぇぇぇぇ?!」
男の説明は理解出来なかったが、喋れなくなった原因が男にあると解ったドスは、男を睨んだ。
だが、男はそんなドスに蹴りを一発お見舞いしていた。
予想以上の痛みにドスの目には涙が浮かぶ。
「なんだ?!痛いのか?お前は強いんじゃなかったのか?おい!何とかいってみろよ!はっはっは!」
「げぶん!ごもぉ?!ふごぶ!ぎぼっ!がぼ!ももまめめぇぇぇぇ?!」
「所詮ドスと言ってもただのでかい饅頭か…人間が簡単に『きょーてい』なんて結ぶと思ったのか?」
「むげっ!むぎぃ!ぼべんばばびぃぃぃぃ!ぼべんばばびぃぃぃぃ!」
「何言ってるのかわかんねぇよ!ったく、これこそ泣き声だな!」
サンドバックの様にドスを殴る男。
ドスは痛みに顔を歪め、だらしなく泣いていた。
上手くいっていたのに、上手くいったはずなのに…
そんな思いがドスの頭を駆け巡る。
ドススパークをちらつかせ、人間から野菜を貰う計画が、きょーていが、人間の手によって破られた。
なんで?どうして?
ごめんなさい!ごめんなさい!
そんな叫びもゆっくり餅のせいで、呻き声にしか聞こえなかった。
「おっと、そうだった…お前の大好きな『きょーてい』を結ぼうじゃないか…今日からお前は俺の孫たちのおもちゃだ!
ちゃんと『きょーてい』を守ってくれよな…」
そう言うと男はドスのおさげを掴んで無理やりドスを引きずっていく。
「ふがぁぁぁぁ?!もふー!もふー!ふほひんへんはんははっふへへー!」
「ほふひはー!ふんはー!」
「ふっふひへひはいー!」
ドスは引きずられながら、まともに喋れなくなった群を悲しそうに見つめる。
男はそんなドスに気がつくと立ち止まった。
「ああ、あいつらか…安心しろ、あの餅は放っておくとお前らの皮膚…と言うか皮になるらしい。まあ、簡単に言うとだな、
お前らの口はその内塞がって、喋る事も食べる事も出来なくなるんだ。よかったな!」
「ふがぁぁぁぁ!ふんはぁぁぁぁ!!」
「安心しろ俺の孫達は優しいんだ、ゆっくりは簡単に殺さないよ。たっぷり遊んでもらえるぞ!」
「ふがぁぁぁぁぁ!むがぁぁぁぁぁ!ひはいぃぃぃぃぃぃ!!」
男は泣きながら身を捩るドスをそのまま引きずって山を下っていった。
山を降りる頃にはドスのあんよはボロボロで、まともに歩く事は出来なくなっていた。
完
徒然あき
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- ドスから協定を迫られても与える食料に毒でも盛っときゃ何の問題も無いな -- 2011-11-26 10:32:32
- これが手抜きという人は『短編』というたぐいのものを読んだことがないんだろうね。
話の長さの割にちゃんと流れがわかりやすくて、変に冗長な話よりも面白いじゃん。
もしかしてドスのその後を書いていないことに対して手抜きというのなら、ただのバカだな。
-- 2011-10-30 22:08:52
- シンプルであることと手抜きを勘違いしているんだろ
少ない行数で状況と起承転結をうまく表現していると思わなかったのかな?
シンプルだけど足りない部分の無い、必要十分な文章だと思うよ -- 2011-07-17 17:10:29
- >手抜きだなあ。
知能が抜けてるあなたの頭の方を心配した方がいいと思うよ -- 2010-09-27 03:05:16
- 手抜きの何が悪いか -- 2010-08-19 13:30:09
- けど解りやすいよ、自分達は力があると思い込んだ愚者の末路だね -- 2010-07-20 03:55:30
- 手抜きだなあ。 -- 2010-06-21 03:53:05
最終更新:2010年05月25日 18:16