ふたば系ゆっくりいじめ 1275 かわいそうなドス

かわいそうなドス 7KB


虐待-普通 パロディ 小ネタ 悲劇 ドスまりさ 虐待人間 ドスネタです…



のそのそと檻の中を這いずる大きなゆっくり。
立派な黒い大きな帽子に真っ白なリボンの飾り。
綺麗になびく金色の髪。
ですがその表情には元気がありません。
このドスまりさはゆっくり出来ていませんでした。
理由は、このドスまりさを見に訪れる人間がめっきり減ってしまったからです。



「うわーおおきいね!」

「本当ね、これがドスなんだねー!」

「流石にでかいな!こんなのが山に居たとはね」

ドスまりさがこのゆっくり園にやってきたのは数年前。
当時はその大きさ、愛らしさ、ふてぶてしさが話題となってこのゆっくり園の看板になっていました。
それまでドスまりさと言えば、山奥でひっそり暮らしているか、
時折農家を困らせる害ゆっくりとしてしか知られていませんでした。

政府がドスまりさ一掃計画を発令してからは、この国に生息していたドスまりさはその数を減らしていきました。
ところが、ドスを狩りすぎたせいで今では絶滅危惧ゆに指定されるほど数を減らしていました。
そこで政府がドスの保護と生態とその発生プロセスを探るために、国内のゆっくり園で飼育する事が決まったのです。
国内で保護された最後のドスと言われている3匹のドスまりさは、それぞれ大きなゆっくり園に一匹ずつ引き取られていきました。

「にんげんさん、ゆっくりしていってね!」

「ママーみてみて!このドスはとってもゆっくりしているね!」

「そうね、流石ドスだね」

人間に捕獲され、人間の恐ろしさを知ったドスは、調教師に言われるままに笑顔でゆっくりするように勤めていました。
ドスを見に来た人間達はそんな姿を見て、ドスに笑顔を返してくれます。
無理やり飼育させているとは言え、ドスもそんな人間を見ていると少しだけゆっくり出来ました。

ドスまりさの話題は新聞等で取り上げられ、ドスまりさを一目見ようと多くの人がゆっくり園を訪れました。

「のーびのーびするよ!」

「おぉードスがのーびのーびしてる!」

「とってもゆっくりしているね」

園内での生活は、ドスにとってそれほどゆっくり出来るものではありませんでした。
一般公開の時間以外は検査等で体のあちこちを調べられていました。
痛い注射をされたり、苦い薬を飲まされたりで一時もゆっくり出来ませんでした。
それでも、ドスを見に来た人間が「ドスはゆっくりしている」と言うのを聞くと、
ドスは少しだけゆっくり出来ていました。

それからドスは、もっと「ゆっくりしている」と人間に言って貰うために、お客に喜んでもらえるように芸を覚えていきました。
その巨体を生かし、ぷくーと大きく膨らんでみたり、
ドス用に作られた錘を積んだ荷車を引っ張ったり、
檻の中に作られたプールで水上まりさの真似事をしたり。

ドスの人気は以前よりも上がっていきました。
沢山の人間がドスを見て「ゆっくりしている」と言ってくれました。
ドスは毎日が楽しくなっていきました。





ところがそんな幸せも長くは続きませんでした。
胴付ゆっくりが沢山ゆっくり園にやってくる事が決まりました。
それまでドスを見に集まっていた客も、可愛らしい胴付ゆっくりのショーを見に行ってしまいました。

「何だ、ドスか…ただデカイだけの饅頭じゃん…胴付見に行こう…」

「そうね…のーびのーびなんか見せられてもね…」

「何あのドス?水上まりさの真似なんかして…無理してるわねー」

「ドスも人気が欲しくて必死なんだろ?哀れだな…」



どうしてドスを見て「ゆっくりしてる」って言ってくれないの?
ドスは大きいんだよ?
ドスはすごいんだよ?
ドスはゆっくりしているんだよ?
ドスは…
ドスは……
ドスは………





ドスはゆっくりしたいんだよ…



ドスをゆっくりさせてよ…



ドスまりさの表情は何時も曇りがちになっていきました。
ドスまりさは人間の前で芸をするのを止めました。
そんなドスまりさを見に来る人間など、ほとんど居なくなりました。

ドスまりさは今日も寂しそうに、つまらなそうにしていました。





やがて時代は戦争に突入しました。
国が財政的に苦しい中での戦争で、国民にも苦しい生活が強いられる事になりました。
そんな中でもゆっくり園には、一時の癒しを求めて人々が集まっていました。

ですが、戦争が進むにつれて人々にそんな余裕がなくなっていきました。
本格的に資材も人材も不足してきたために、ゆっくりも軍事介入する時代になって行きました。
ゆっくり園で飼育されていた他のゆっくり達も次々に戦地に送られていきました。

訓練された胴付のゆっくり達は兵士や慰安婦として、
空を飛べるゆっくり達は爆弾を付けられて兵器として、
ただ殖えるしか能がないゆっくり達は食料として。

そして丁度この頃、ドスの研究も終わりました。
ドスまりさはに変化するまりさ種はドス因子という物を持っていて、その影響でドスに突然変化する事が解ったのです。
軍部は早速これに目を付けて、ドスまりさの量産化、兵器化の計画を進めていきました。
他のゆっくり園で飼育させていた二匹のドスはこれに当たるため、
早速解体され、ドス因子を大量に摂取され、他のまりさ種のドス化に使われました。
このゆっくり園のドスまりさも、調査の後に解体されることが決まっていました。

ところが、このドスは因子でドス化したものではない事が解ったのです。
これは後の「純ドス」と言われるドスまりさと言われる種類で、生まれながらにドスまりさとして生まれている事が解ったのです。
このおかげで解体は間逃れたのですが、量産化する方法が見つからなかったためにゆっくり園に戻されました。

ドスまりさは通常のゆっくりに比べると小食ではありましたが、何もかもが不足していた時代では厄介物でしかなかったのです。
何でも食べるゆゆこ種のように、ごみ処理として利用できる訳でもなかったので、スパーク茸採取用に飼われていただけでした。

「てめぇ!この無駄飯ぐらいが!三日でこんな小さな茸が1個しか作れないのか?お国のために役立うとは思わんのか?」

「ゆぎゃん!ごめんなざいぃぃぃ!だからぶたないでぇぇぇぇ!ゆっくりできないぃぃぃ!!」

「あぁん?!このご時世、人間様は誰一人としてゆっくり出来てないんだよ!それなのに饅頭無勢がゆっくりしたいだとぉぉ?!」

「ゆべぶっ!ゆげぼっ!ごめんなざい!ごめんなざい!ごめんなざいぃぃぃ!!」

「お前の仲間達ですら戦場で活躍しているんだ!この役立たずが!非国饅頭が!」

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!もうやべでぇぇぇぇぇぇぇ!!」

ドスの飼育が軍部に委託されてからは、毎日の様に怖い軍人がドスまりさを苛めました。
思うようにスパーク茸が生産されない事や、戦況が思わしくない事への不満がドスまりさにぶつけられたのです。
ドスまりさは毎日泣いて暮らしていました。



そんな生活が続いてしばらくした頃です。
ドスまりさの処分が決まったのです。

戦地に連れて行かれたドスまりさ達は思うように戦果を挙げられないで居ました。
確かにドススパークは強力ですが、スパーク茸がないと撃てない上に茸の量産化が困難でした。
戦場で怯え逃げようとするものや、敵の罠に簡単に引っかかるもの、
ストレス解消に苛められたり、ちゃんと言う事を聞かない個体も居ました。
その上弾丸が掠っただけで死ぬほど痛がり転げまわるので、兵器としての価値がないと判断されました。
こうしてドスまりさ達は食用としてすべて処分される事になったのです。

「ゆわぁぁぁ!ぐんじんさん、ごめんなざいぃぃぃ!きょうはきのこさんが、きのこさんがはえでないんでずぅぅぅ!!」

何時もの様にドスの檻に入ってきた軍人を見て、泣きながら必死で頭を下げるドスまりさ。
かつてのゆっくり園での人気者。
それが今では体のあちこちを赤く腫らし、
帽子も髪も体も薄汚れていて、
とてもゆっくり出来ているとは言えないものでした。

そんなドスまりさに軍人は静かに歩み寄ります、その手には何かが握られています。
ドスまりさには、それが何なのか解りませんでしたが、とてもゆっくり出来るものには見えませんでした。

「やめてぇぇぇ!ごめんなざいぃぃぃ!いだいのはいやぁぁぁぁぁ!!」

必死に軍人との距離をとるドスまりさ。
軍人が歩みを止めて、手に持っていた物をドスまりさに向けました。












『パーン!』














「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」







乾いた音が檻の中に響き渡ります。

ドスまりさの悲鳴が檻の中に響き渡ります。

ドスまりさはそのまま倒れてしまいました。

ドスまりさは頭から落ちた帽子を悲しそうに見つめて涙を流しました。
そしてそっと目をつぶりました。










文章でゆら○ら帝国の「フランキー・ディアドロップ」のような演出を出したかったんですが
難しいですね…


徒然あき


トップページに戻る
このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

すべてのコメントを見る
  • おい最後にあーんこ!とか言ってるあんた、分かってないみたいだねぇ・・・今現在の経済情勢的に世界を見ると、北朝鮮とアメリカが仲良くしているように見やるが、北はこういう協定を結ぶたびに裏切ってきた・・・いつまたミサイルを撃ってくるかわからない奴らなんか信用できるか?日本から自衛隊がなくなったら他国から攻められるだろうしそういった時にまったく対応できない。自国を防衛する為には兵力は必要だ。そもそも全兵力がなくなったと思っていても秘密裏に兵器が開発される事もある。その例として挙げられるのが大和だ。大和は開発、竣工から2カ月もないアメリカ兵にすら知られていなかった。だから世界の表では世界中から全兵力が消えたと思っていても裏では全世界に兵力がある、とゆう事だって考えられる。確かに戦争は良くない。だが欲にまみれて世界を手にしようとするバカな奴だっている。そういった奴らから身を守るためだけに兵力を持つべきだ。そもそも人間の欲の精神が失われない限り戦争は終わらない。永遠に。そして悲劇は繰り返される。 -- 2018-08-26 15:22:19
  • 昔の日本かよ
    こういうのまじできらいなんだけど
    何が非国饅頭だ
    だからなんだよ。あんたらの身勝手な戦争でどれだけの人がしぬんだよ -- 2018-07-08 19:39:04
  • ゆっくりのみで構成された部隊とかありそう -- 2012-08-04 20:53:26
  • 饅頭には救いが無いなw -- 2011-11-27 23:21:30
  • 胴付き慰安婦・・言葉の響きだけでフルボッキするぜ!
    ゆうかにゃんも抱けるのかな?ハァハァ・・・ -- 2011-10-08 13:04:12
  • 餡子脳のネトウヨさんが吠えてますねーわかりますよー -- 2011-05-21 18:28:01
  • 原作はかわいそうな象だったかな
    象からゆっくりに変わっただけでここまで滑稽になるものなのか -- 2010-09-25 18:18:13
  • ↓そんな餡子脳な人間が多いのがこの国の現状・・・危機感、防衛本能の欠片も無い
    ひょっとしたら多くの自称平和主義の人間はゆっくりと同等、もしくはそれ以下なのかもな
    まぁ、これは荒れる元になりそうだからここらで止めにしようじゃないか
    余計な事言って申し訳なかった -- 2010-07-27 04:34:41
  • 「じえいたいをかいたいしてちゅうごく・かんこく・きたちょうせんとなかよくすれば、にほんはずーっとへいわでいられるんだよっ!じえいたいとざいにちべいぐんがあるからにほんはへいわになれないんだよ!かんぜんひぶそうにすれば、どこからも、だれからもこうげきされることなんてぜったいにないよ!」
    ………これは、ゆっくりの発言なのか、人間の発言なのか、わからんな。  あーんこ! -- 2010-07-27 00:40:11
  • 色々思うところはあるけど
    戦争は政治の延長線上のもの、政策の一つでしかない
    けど、それに巻き込まれる多くの国民の事を考えなければならない
    どこぞの印象操作された馬鹿共の様に一つ覚えに戦争反対とは言わない、ただ戦争をする前に出来るだけそうならないように勤めるのが政治屋共の仕事
    と、余計なことを言いつつ感想を、このドスは虐待さえされなかった本物の奴隷だったわけだ
    ある意味戦争被害者
    最後に余計な事を、もしドススパークを解析して人間が使えれば、戦力になるし、戦争にならない為の戦力として使えたろうね
    戦争をしない為にも武力は必要である -- 2010-07-27 00:26:06
  • 絵本だろ、有名だからな
    だいたい小学生か幼稚園のころに読むよな、まぁ今読んでも良い内容だと思うけど -- 2010-07-26 22:59:05
  • なんか象でこれと似たようなの見たことある気がする -- 2010-07-25 00:56:59
  • 人間って酷い -- 2010-06-20 04:24:40
最終更新:2010年05月25日 19:38
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。