ふたば系ゆっくりいじめ 170 相棒

相棒 9KB


相棒(借ります)

※注意
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寒空の下、俺はいつものように街頭で相棒と一緒に路上パフォーマンスを披露していた。

「ゆゆん! ゆゆん! まりさはっ! まだまだっ! がんばれるのぜっ!」

即席の台座の上では一匹のまりさが俺の振るう真鍮の輪を潜る芸を見せている。
友人から譲り受けた安物だが、苦労して芸を仕込んだ結果、今では立派な俺の相棒だ。

こうして即興を重ねて名を売ると同時に通行人から得た小銭を生活に回すのだ。
もっとも最近は不況の影響か、立ち止まってくれる通行人は目に見えて少なくなっていた。

あるいは、ゆっくりを利用したパフォーマンスが飽きられてきたのかもしれない。
そろそろ相棒にも新しい芸を仕込まくては。
とりあえず逆立ちで輪潜りとかが良いかなぁ。

それにしても今日は随分と冷えるな。
こうも寒いと催してくる。
幸か不幸か観客も途絶えたことだし、この場は相棒に任せてトイレに行ってこよう。

「まりさ。俺ちょっとトイレ行ってくるわ。場所キープしといてくれ」
「ゆっくりわかったのぜ。おにーさん」

ゆっくり一匹じゃまともな芸はできないが場所取りくらいは任せられる。
トイレや煙草を吸う時はいつもまりさに留守を任せていた。
さすがに芸をさせるだけあって、まりさは身綺麗にさせているし、
パフォーマンス用の道具と一緒なら野良と間違われて駆除されることもない。
少なくとも今日まで問題が起こったことは一度もない。

……そうタカをくくっていたのが致命的な誤りだったのだ。
俺が公衆トイレから戻ると、そこには頭から何本も蔓を生やして黒ずんでいるまりさの姿があった。
その傍では大小合計四つの白い饅頭が、一家団欒といった面持ちでにこやかに笑いあっている。

「いい? おちびちゃんたち。これがとかいはのすっきりというものよ」
「ゆーん! しゅごくゆっきゅりできちゃわ!」
「ありしゅもはやくしゅっきりしちゃいよ!」
「みゃみゃ、しゅぎょーい!」

親ありす一匹、子ありす三匹の一家のようだ。
その薄汚れた身なりから一目で野良だとわかる。
やられた、この町は野良の駆除が徹底しているからと油断していた。

クソ饅頭どもを懲らしめたいとも思うが、今はそれ以上に心配が先に立つ。
相棒を失った俺は今日からどうやってパフォーマンスに臨めばいいのだろうか。
だが、その心配は杞憂に終わることになる。

その夜、俺のパフォーマンスは今まで見たこともないような活況に包まれた。
開始数分で何人かの通行人が足を止め、今では黒山の人だかりができているのだ。

「ゆあああああああ」
「だじゅげで~~~みゃみゃ~~~」
「どうしちぇきょんなことしゅるの~~~」

子ありすたちは今、三匹同時に俺の両手で代わる代わる空中に放り投げられてはキャッチされ、
また放り投げられてはキャッチされるという荒行の真っ最中。
云わばゆっくりを使ったお手玉だ。
子ありすたちは投げられている間、ずっとこんな調子でピイピイ鳴いている。
そして、そんな子ありすたちの活躍ぶりを見て……

「ゆああああああ!このいなかものっ!おちびちゃんたちをはなぜえええっ!」

親ありすの慈愛に満ちた喝采が周囲に響き渡る。

「なんだなんだ?」
「あっちで大道芸やってるっぽいな」

「お母さん、あれ何やってるの?」
「何か見世物やってるみたいね。行ってみよっか」

「アレってゆっくりありすじゃん?」
「ああ、あの面構えはレイパーだな」
「うわぁ、キモーい!」

そして、その大声を聞き付けて大勢の通行人が足を止めてくれるのだ。
すばらしい好循環である。
相棒を失った俺は、代わりにありす一家に協力して貰うことにしたのだ、有無を言わさずに……。

俺は子ありすたちを三匹とも優しく受け止めると地面に放してやった。
自由になった途端、みんな一斉に親ありすの元に跳ねていく。

「みゃみゃ~~~、みゃみゃ~~~!」
「ゆあ~~ん!きょわきゃったよ~~~!」
「ぴきぃぃぃぃぃぃ!!」

ちなみに親ありすには見栄えがするよう、あんよに鱗状のゴージャスな衣装を履かせてある。
鱗に見えるものは、実はその一枚一枚が念入りに突き刺した画鋲で、逃走防止も兼ねているのだが。

「「「すーりすーり」」」

親元に辿り着いた子ありすたちは、さっきのお手玉体験がよほど恐怖だったのか、
皆しきりに親ありすにすーりすーりして、親ありすもまたそれを優しく受け止めている。

「はいはーい。みなさん下がってくださーい。次の演目はちょっと危険です」

俺は一本の長いステッキを取り出した、先端に太く鋭い針が付いているのが特徴である。
この針に可燃物を取り付けて着火し、グルグルとアクロバットに振り回すのだ。
さっそく一番手近にいた子ありすを手に取る。

「やめちぇね、やめちぇね! ありしゅ、みゃみゃともっちょゆっくちしちゃいよ~!
ゆゆっ? おしょりゃをとんでりゅみちゃ、ゆぴぃっ!」

そして、そのピクピク震えるあんよの真ん中に、棒の先端部の針を深々と突き刺した。

「いじゃいいいい~~~ゆっくちできにゃいよ~~~!」

子ありすが何か言ってるみたいだが、耳を傾けずに灯油缶にぽちゃり。

「ゆぶぶぶ! にゃに? このおみじゅしゃん……くじゃいよ~~~」

よし、これで準備は整った、着火!

「ぴぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」

「い、いやぁーーーー!! おちびちゃーーーーん!!」
「ゆんやぁ! ありしゅのおねぇちゃんがぁ~~~!」
「ゆああああああ!」

ステッキの先端の子ありすが青白い炎に包まれる。
それを合図に親ありすと残った子ありすたちが場を盛り上げてくれた。
さあ、ここからが俺の腕の見せ所である。

俺はステップを踏みながら、炎の燈るステッキを踊るように縦横無尽に振り回す。

「ゆびぃーーーーーーーー!!」

歪な奇声が炎の軌跡と重なり、甘ったるい匂いとともに不思議な空気を醸し出す。
観客も固唾を飲んで見守ってくれている。
だが、この芸はここから先が本番なのだ。
俺は勢い良くステッキを空中高く放り投げた。

「ももも、もっちょ、ゆっくくく、ちぃ………」

ステッキは火の粉を撒きつつ回転しながら落下してくる。
それを綺麗に受け止めると回転させたまま、また空中高く放り投げる。

「…………………………………」

これは、この繰り返しだけの単純な芸だ。
だが、一歩間違えれば自分が大怪我しかねない、あるいは本当に観客に被害を与えかねない危険な技でもある。

さて、既に一分近く踊っているしステッキの先の炎も消えかけている、ここいらにしておくか。
俺は一際高く放り投げたステッキを最後にバシッと華麗に受け止めた。
その衝撃で先端の物言わぬ炭の塊が、僅かな火の粉とともにバラバラに砕け散る。

「おぢびぢゃーーーーーーーーーーーん!!」
「ゆんやぁーーーーーーーーーーーーー!!」
「ぴぃーーーーーーーーーーーーーーー!!」

パチパチパチパチパチ

観客の拍手とどよめきが聞こえる。
俺は棒捌きには自信があるんだ。

「はい。次いきまーす!」

俺はにこやかに微笑みながら次の子ありすを手に取った。

「ゆんやぁーーー! きちゃないてで、ありしゅにしゃわらにゃいでぇ!」
「はい。続きましては、このありすちゃんが自慢の芸を披露してくれます。拍手でお迎えください」

パチパチパチ……

「驚くなかれ。このありすちゃん、何と一瞬で消えてしまうことができるんです」
「はなちぇ! くちょじじぃ!」

俺は子ありすの底部を強く握った右手を、観客によく見えるように高々と掲げた。
子ありすもまるで俺から逃れようとするかのように、体をクネクネ振って自分をアピールしてくれている。

「種も仕掛けもございませんよ~~~えいっ!」
「ありしゅはときゃいびゃっ!!!」

俺は子ありすを握った右手を胸元に引き寄せ、その掌に左手の掌を押し付けた。
そして、すぐに両手の掌を離す。
そこには一瞬前まで確かにそこに居たはずの子ありすの姿はなかった。

ざわざわ……
観客の間からざわめきが聞こえてくる。
反応は上々だ。

種を明かせば単純なもの。
素人目には分かる筈もないが、俺は右手の子ありすを引き寄せて左手で素早く押し潰したのだ。
その一瞬で、子ありすの口からカスタードを左手の袖の内側に向けて噴出させ、
続く動作で平たくなった子ありすの体も袖に放り込んだのだった。
例え種を明かした上で披露したとしても、あまりに動作が速過ぎて肉眼では捉えきれないだろう。
ちなみに袖の中には特殊な袋を仕込んであり、カスタードや子ありすの死骸が毀れ落ちることはない。

「ゆぎゃーーー!! おぢびぢゃんがあああーーーーーー!!」

だが、親ありすは、今の一連の動作で我が子が永遠にゆっくりしたことを悟ったらしい。
視覚情報とは異なる何らかの感覚によってその最期を知ったのだろうか……どうでもいいことだが。

続いて最後の子ありすを摘み上げる。
この子ありすは先程の二匹と比べ明らかに小さな体格をしていた。

「ゆんあああああ!! やじゃあああ!! みゃみゃ~~~!!」
「そ、そのこはまだうばれだばがりなんですう!! もうありずのおぢびぢゃんはそのこだけなんですううう!!
しょうらいは、きっとすっきりがとくいなとかいはゆっくりにそだづんでずう!!
がんべんじでぐだざいいいい!! おねがいでう゛ううう!!」

なるほど、まだ赤ゆっくりの範疇なのかもしれない。
実に好都合である。

「はい。次は人間ポンプです。このありすちゃんを飲み込んで、生きたまま吐き出します」
「ゆぎゃあああああああ!! がえぜえ!! おぢびぢゃんがえぜえええ!!」

観客から今まで以上のどよめきが巻き起こる。
よし、いいぞ、この調子だ。
だが、ゆっくりで人間ポンプなんて真似はあまりに無謀な挑戦である。
俺自身が窒息死することにもなりかねない。
なので、こうすることにした。

「ゆんやぁ、ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ!」
「パクッ……ごっくん……」
「ゆがああ!! やべどおおおお!!」

ガリッ

「(ゆぎゅ!!)」
「……むしゃむしゃ」
「ゆゆ?」

「ごめんなさい、デカ過ぎて無理でした。カスタードおいしかったです」
「お、お、お、おぢびぢゃんーーーー!!! ゆがああああああああ!!!
ゆっ、ゆっくりごろじのじじいはじねえええええ!!!」

ドッと笑いに包まれる観客たち。
路上パフォーマンスではこういう取り繕いでウケを狙うのも一つの手法なのだ。

しかし今晩は実に盛況だった、まりさを失った損害を補填してなお余りある収穫だ。
ありす一家に対する罰も兼ねて少し手荒に扱ったのだが、
それが却って一家のポテンシャルを引き出したのかもしれない。

その後、親ありすには毎日100均で売っている低品質の種餡を塗り込んで子供を作ってもらい、
実った子供達はその日のうちにパフォーマンスの消耗品として使わせてもらうことにした。
その度に心の篭った悲鳴で客を引き付けてくれるありすは、今や立派な俺の相棒なのだ。


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感想

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  • ペット(人間の所有物)にちょっかいを出さなければ、今頃公園の野良ゆっくりですっきりし放題だっただろうにw
    愚かなありす一家ww -- 2018-01-04 23:50:04
  • 「ゆっ、ゆっくりごろじのじじいはじねえええええ!!!」
    まりさ殺しといてどの口がそれを言うか。 -- 2010-11-23 16:50:11
  • これはすごくすっきりしたわ
    やっぱレイパーは殺されるべきだね -- 2010-10-14 23:10:24
  • 「しょうらいは、きっとすっきりがとくいなとかいはゆっくり」
    ただのレイパー予備軍だろww -- 2010-06-27 01:44:40
  • とかいは系はおもしろいな -- 2010-06-19 06:40:20
最終更新:2009年10月19日 13:15
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