賽の河原 1KB
賽の河原
「一つ積んでは父のため……二つ積んでは母のため……三つ積んでは国のため……」
そこかしこからこんな歌が聞こえてくる。
いわずと知れた賽の河原。しかし、そこにはいつも居るはずの鬼が居ない。先日、鬼達は解雇されたのだ。
ここ最近の世界不況は、こんな所にまで影響を及ぼしているのである。
しかし、鬼が居なかったら子供達は、すぐに石を積み終わって成仏してしまう。
それだとノルマを達成できない。閻魔様に怒られる。
そこで、石の代わりにあるものを用意した。
「そこのがき!れいむにあまあまちょーだいね!」
ゆっくりである。
三日前から、ゆっくりの底部を特殊液でコーティングしたものを、子供達に積ませる事にした。
これならば、ゆっくりは動く事が出来なく、彼女達がが飛び跳ねたりして、山が崩れる事はない。
でも、それならば石のままでも良いはずである。では、何故ゆっくりを使用するようになったのかというと……
「まりさはうごけないんだぜ!だからどれいのおまえがごはんをはこんでくるのはとーぜんなのぜ!」
「ありすにすっきりさせないなんて、とんだいなかものね!さっさとうつくしいまりさをよういしなさい!」
「むきゅ!このもりのけんじゃのぱちぇさまにごほんをもってこないなんて、なんてばかなの!」
「あまあまよこちぇじじぃ!」「ひざまづいてあんよをおなめ!」「んほぉぉぉぉぉぉ!とってもかわいいおちびちゃんねぇぇぇぇ!」
わいわい。がやがや。やいのやいの。ゆーだの。やーだの。
「ヒャァ!たまんねぇ!虐待だー!」
ゆっくりの罵倒を一日中聞いていたら、さすがの子供達もたまらない。
鬱憤が積もりに積もって、つい虐待をしてしまう。
「まずは底部をこの石で!」「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!でいぶのふぇちごころくすぐるあんよがぁぁぁぁぁ!」「れいむしね!」
「そんなに腹が減ったなら、石を食いやがれ!」「ば、ばりざのげいのうじんみたいなはがぁぁぁぁぁ!」「まりさしね!」
「てめぇの目ん玉アマギってやる!」「ありずのうるうるつぶらなおめめがぁぁぁぁぁ!」「ありすしね!」
「えれえれえれ……」「ぱちゅりーしんでる!」
ゆっくりの山、崩壊。
「すっきりー!!!……あ!山が!」
こうして、子供達はまた最初から山を積まなければならなくなるのである。
「一つ積んでは父のためヒャァ!……二つ積んでは母のためヒャァ!……三つ積んでは国のためヒャァ!……」
トップページに戻る
このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 地獄?
虐待お兄さん養成所の間違いだろ?
-- 2014-06-26 22:09:27
- 我々の業界ではご褒美です -- 2014-06-24 22:43:40
- 自分の心の中の鬼と戦うんですね。わかります -- 2013-07-21 01:40:34
- 良いのかこれは?あの世的に本当にこれで良いのか?汗 -- 2012-12-10 14:18:24
- 「ぱちゅりーしんでる!」に吹いたw
-- 2011-10-07 21:15:46
- もう…ずっとここでいいや俺…ゆ虐楽しいし…ってなる子供が出てきそう -- 2011-01-15 23:01:55
- このシチュでヒャッハーせずに耐えろとか…恐ろしい地獄だぜ…ゴクリ -- 2010-09-04 18:23:45
- 永遠にヒャッハーできるんだから天国の間違いじゃね?w -- 2010-06-13 22:07:07
- 最終的にはヒャッハーを我慢して詰まないといけないんだぜ。
どう考えても地獄です、ありがとうございました。 -- 2010-03-30 16:29:14
- 地獄なのか天国なのかわかんねぇww -- 2010-01-20 20:30:37
最終更新:2009年10月17日 15:33