ふたば系ゆっくりいじめ 258 ミス・パチュリーの事件簿

ミス・パチュリーの事件簿 5KB


俺のペットのれいむが死んでいた。
死んでいたのはダンボールでできた『おうち』の中だ。
「これは『密室殺ゆ事件』だわ!」
ぱちゅりーが叫んだ。



ミス・パチュリーの事件簿




「なんだってー(棒」
とりあえず相槌を打っておく。
「むきゅ!おにいさんがおどろくのもむりはないわ!ここはかんぜんなみっしつだったのだもの」
部屋を見回す。
れいむ、まりさ、ぱちゅり、そして今は亡きありす。
この4匹の飼いゆっくりのために居間の隅の一角を仕切ってある。
仕切ってあるといっても、壁などない。
単に絨毯を引いて、「この上がお前らのゆっくりぷれいすな」と伝えてあるだけだ。
ついでに「それ以外をお家宣言したら殺す」とも伝えたが、餡子脳では理解できなかったらしく、早速居間を荒らしたことがある。
その際に尊い犠牲になったのが、死んだありすだ。
飼われてから45分のことだった。
まぁ、それはどうでもいいだろう。
「なぁ、密室って言っても誰でも入れるぞ?ここは」
「むきゅきゅ!おにいさんはばかね!」
うぜぇ
「みなさい!これhむぎゅうぇ!!」
踏む。
「ぱっちゅり~?見・て・く・だ・さ・い?」
「んぎゅ…ごべん…だざ…み…みでくだざい……」
よし、足を離す。
ゆっくりは上下関係はっきりしておかないとな。
「むきゅ~…おにいさん、これをみて」
これ。
すなわち『おうち』だ。
「おうちにはれいむが『けっかい』をはってたの。」
そういわれて見ると、家の入り口には何本か枝が立てかけてある。
「『けっかい』がつくられていた!つまりここはみっしつだったのよ!」
っていか、屋内だから屋根ないんだけどな、この『おうち』
「それよりも自然死かもしれんぞ。病死とか。ほれ、『ゆカビ』とかもあった…」
「むきゅきゅ!これだからおにいさんはばか…」
足を上げる動作
「…ばかじゃないわ!すごくゆっくりしてる!!」
ホントに1分前のことも覚えてないんだなぁ。
餡子脳スなぁ…
「おにいさん!れいむのしたいをひっくりかえしてみて!」
言われるままにすでに冷たく?なっている体をひっくり返す。
すると、
「…なるほどな」
目玉に小さい鉛筆がささっていた。
これは俺がゆっくりたちに字を教えるために作ってやったものだ。
角度的に中枢餡に達しているのだろう。
「密室殺ゆ事件…か。」
「おにいさん…れいむがしんだのはかなしいことだわ…。でもあんしんして!はんにんはわかってるの!」
ほぉ…まぁ一人、というか一匹しかいないけどな。
「はんにんは………ま り さ よ!」

「WHAT?」

「『おわっと』じゃないわ!はんにんはまりさしかいないわ!」
「ふむ…理由を、いや推理を聞こうじゃないか。ぱちゅりー?」
「むきゅ!まかせて!」
ぱちゅりは胸、というか顎を張って説明を始めた。
「みっしつだった『おうち』。でもひとつだけ、しんにゅうけいろがあるのよ!それは…」
ビシッ!とモミアゲで屋根を指す。
「うえからよ!」
…あぁ、屋根がないことには気付いてたんだな。
っていうか密室じゃないじゃん。お前密室って言いたかっただけなんじゃないんか。
「むきゅ!『おうち』のうえからしんにゅうできる、そんなしんたいのうりょくをもっているのは、そう!まりさしかいないの!」
いや、まりさって、おまえ…
「おにいさん!さいきんまりさをみていないでしょう?それがまりさがはんにんであるしょうこなのよ!むきゅきゅきゅきゅ!」
なんか痙攣なのか高笑いなのか判断しにくい笑い方で、誇らしげにしている。
んー、どうしたもんかな。
とりあえず、昨晩の新聞をチェックしてみる。
居間のテーブルに置きっぱなしだ、すぐ見れる。
…あった、夜7時から、N○Kで『ミセス・マーブル事件帖~時代の逆襲~』の再放送がある。
えーっと、つまり…?
「なぁ、ぱちゅりー」
「むきゅきゅきゅぐふっぎゅぎゅげふっ!なぁにひっ!おにひっざんっ!」
……呼吸困難になるほど笑うなよ。
「『おうち』は密室だった。なら、ぱちゅりーは中に入ったのか?」
「むきゅ!はいってないわ!たとえ『けっかい』がなくても、したいとおなじへやにははいりたくないもの!」
はい、決定。
「ぱ・ちゅ・り?」
「むきゅ!なぁにおにいさん?あ、あまあまくれるのね?ぱちゅはましゅまろさんが」
妄言の途中で頭を鷲づかみ。
「おそらをとんでるみたい!むきゅ~、なにするの!おにいさん!おろして!」
「犯人はぱちゅりー、お前だ」


……
………
「むぎゅうぅぅぅぅぅぅ!なんでぇぇぇぇ、なんでばれたのぉぉぉ!ちがうわぁぁぱちゅるぃじゃないのわぁぁぁぁ!!」
なんでばれたのって、いきなり自白してるぞ。
まぁいいや。
「まず、『けっかい』は外から作られてた。つまり外にいるやつでも密室を作れた」
結界の残りの枝は外に立てかけたままだった。アホか。
「むきゅ!それはまりさが」
「次に、お前は中に入っていないにも関わらず、れいむは『殺された』と言った。」
「むきゅ?」
「理解してないか。れいむがなぜ死んだのか、俺にひっくり返させて確認させたろ?つまりひっくり返さないとわからなかったんだ」
「む…むぎゅ…むぎゅぎゅぎゅ!」
理解したらしい。
「つまり、あの時点で『殺された』と言えるのは犯人だけだ」
「むぎゅぅぅぅ!えれえれえ…げぶっ!」
中身を吐き出し始めたので、アッパーする勢いで口を閉じる。
「極めつけが、だ。まりさは一昨日の夜から『ゆカビ』の検査で病院に行ってるだろうが!このド低脳がぁぁぁぁ!!」
「んぎゅんー!?」
餡子脳、あぁ餡子脳、餡子脳
本気で忘れてたらしい。
「昨日の夜、テレビを見たんだろ?」

(むきゅ~、たんていさんはゆっくりできるわ!わたしもたんていになるわ!)

「で、自分もマネしたくなったんだ」

(そうだわ!れいむがしねばいいのよ!そのはんにんをつきとめればわたしもたんていよ!)

「大方まりさが見当たらないから、罪を全部被せようと思ったんだよな?」

(はんにんは…そう!まりさ!ちょうどいないからまりさがはんにんにきまってるわ!さぁれいむをえいえんにゆっくりさせるわ!)

「むぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
「何か申し開きがあるか?」
口から手を離してやる。
「ちがうのぉぉぉ!ぱちゅりじゃないのぉぉぉ!まりさ…じゃないなら、そうおにいさん!おにいさんがはんに…」
……ほぉ。
自分でもわかるほど、目に殺気が篭る…
「ち!ちがうわ!おにいさんがはんにんじゃないわ!まりさよぉぉぉぉ!」

「お前が犯人だ!ゲスまんじゅうがぁぁぁぁぁぁ!!」
「むぎゅぇぇぇえぷふっ!」
俺は地面にぱちゅりーを叩き付けた。

……
………
しばらくして、床にこびり付いたカスタードとその皮を掃除していると、電話が鳴った。
「はい、あぁどうも。検査結果が…え?陽性?焼却処分ですか…。いえ、仕方ないですから。えぇ残ってるのも…」
受話器を置く。
どうやらまりさは『ゆカビ』の陽性反応が出たらしく、焼却処分されるとのこと。
『ゆカビ』の感染力はすさまじく、焼却しなければどんどん広がるらしい。
ついては、自宅に他のゆっくりがいたら持ってきてほしい、と。

「んー…、下手に騒がれるよりかは手間が省けてよかったか。」
俺は病院に死体を持って行くため、掃除を再開した。






初です。


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  • さすが餡子脳だわ -- 2013-07-15 00:03:55
最終更新:2009年10月23日 21:40
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