ふたば系ゆっくりいじめ 282 発泡スチロール玉水槽まりさ

発泡スチロール玉水槽まりさ 8KB


M1さんの絵を見て思いついた
虐めは無い









  発泡スチロール玉水槽まりさ









「ゆ、おにぃさんまりさのかれいなおーるさばきをみるんだじぇ!ゆっふ、ゆっふ・・・」

ザッザ、ザッザ・・・

「おお、凄いなぁ。いつもどおりまりさのオール捌きはとってもゆっくりしているね。」

「ゆっゆ~ん♪とうぜんなんだじぇ!」

男はまりさが水槽の中の発泡スチロールを漕いで進んで行くのを満面の笑みで覗いていた。
ついこの前偶然立ち寄ったゆっくりショップ。そこで出会ったのがこの発泡スチロール玉水槽まりさである。

男は以前から水上まりさに興味を持っていた。しかし水上まりさは躾の困難さのおかげで非常に高価であり、
水槽や餌も特殊なものであるため手間もかかる。
そんな理由から男も水上まりさを飼う事は半ばあきらめていた。

実は加工場も水上まりさ値段の高さや事故の多さにはほとほと困っており、なにかいい打開策はないかと考えていた。
そこで生まれたのがこの発泡スチロール玉水槽まりさなのだ。
水上まりさの可愛さはそのままで帽子から落ちても死ぬことがないため安全性が大幅に上昇し、
躾の手間が減り生産コストが下がったことによる低価格化。

発泡スチロール玉水槽まりさはあっという間に人気者になった。

男もこの発泡スチロール玉まりさを溺愛していた。
ゆっくりショップで

「おに~しゃん、まりしゃはじょうずにすぃ~すぃ~できりゅんだじぇ!かわいいまりしゃをかっちぇにぇ!!」

と言っていた赤まりさ。に一目ぼれして衝動買いしてから数週間。
今では大きさこそあまり変わらないが赤ちゃん言葉も取れてきている。
ここにくるまで色々な事があった。
ある日、いたずら好きなまりさは帰ってくる男を驚かせようとしてわざと帽子から落ちた。

「ゆ~ん!ここでおに~しゃんをおどろかしゅのじぇ!!」

しかし男は仕事で遅くなりまりさはそのまま数時間発泡スチロールの中でゆんゆん泣き続けた。

「おに~しゃんんん!!くりゃいよぉぉぉぉ!!せみゃいよぉぉぉ!!くりゅちぃよぉぉぉぉぉぉ!」

その後まりさしばらく暗闇や狭いところを怖がるようになった。
しばらくしたある日、餌やうんうん用に置いてある浮島のうんうん用の穴に落ちたこともあった。

「ゆぴぃぃぃ!!くしゃいよぉぉぉぉ!!ゆっぐぢできにゃいぃぃ!!おにぃしゃんたしゅけちぇぇぇぇ!!」

さらに困った事にはまりさはおなかが減った我慢できないと発泡スチロールを食べてしまうこともあった。

「ゆぅ、おにゃかへっちゃよ・・・む~ちゃ、む~ちゃ・・・げろまじゅ~」

厳しい食事制限をしなければいけない発泡スチロール玉水槽まりさ。
おまけにバクバク発泡スチロール玉を食べるのでどんどん水槽の発泡スチロール玉は減っていく。
深さが足りなくなるといけないので男は発泡スチロールを足していくがその発泡スチロール玉代も馬鹿にならない。
流石に目に余ったので男はまりさに注意した。

「こら、まりさ!発泡スチロール玉は食べちゃ駄目だって言っただろう!!」

「ゆ!まりちゃだっちぇあんにゃまじゅいのたべちゃくないのじぇ!!もっちょあまあまほちいのじぇ!!」

「それは駄目なんだっていつも言ってるだろう。ともかく食べちゃ駄目だからな!!」

「ゆ~ん、そんにゃのちらにゃいんだじぇ~♪おにゃかへっちゃらまりちゃはたべちゃうのじぇ~♪」

「そんなこといってるとゆっくりできなくなるぞ!」

「ゆ?ど、どうなるのじぇ?」

「ん。よ、よくわからないがとってもゆっくりできないことになるんだよ!わかったら発泡スチロールを食べるのはやめなさい!」

説教が聞いたのかまりさが発泡スチロール玉を食べることは減っていった。
しかしどうしても空腹の時には食べてしまうようで少しづつ発泡スチロール玉は減るのだった。

それからもいろいろなハプニングがあったが、今日までまりさと男は仲良く暮らしていた。

しかしとある日の朝のこと、まりさは体調が悪いと男に伝えた。

「まりさ、どう体の調子が悪いんだ?」

「ゆぅ・・・なんかまりさのなかみさんがごろごろしてゆっくりできないんだじぇ・・・」

「お腹が痛いのか?」

「ちがうのじぇ、なんかゆっくりできないのじぇ・・・」

まりさから話を聞いてもなかなか要領を得ない。
本当ならばすぐにでも医者に連れて行きたいのだが男にも仕事がある。
仕方ないので男は「あまり動かず寝てないさい」とまりさに言い付け仕事に向かっていった。

「ゆぅ・・・おにぃさん。なんだかまりさこわいのじぇ、そばにいてほしいのじぇ・・・」

誰も聞くもののいない室内でまりさは呟いた。


その日からまりさの容態は急激に悪くなっていった。


あまり餌も食べなくなり言葉数も少なくなった。自慢のオールですぃ~、すぃ~もしなくなった。
ただ日がな一日うつむいてぼーっとしていることが多くなった。
男は心配ではあったのだがここの所どうしても抜けられない仕事があり、会社を休むこともできない。
しかしなんとか週末には休みを取ることができそうだ。男は一秒でも早く仕事を終えるために残業を繰り返した。

「はぁ・・・まりさ、ただいま。」

「あ、おにぃさん。あのねまりさ・・・」

「悪い、まりさ。お兄さんとっても疲れてるんだ。もう少ししたらお医者さんにも連れてってやるし沢山遊んでやるから
我慢してくれ。そのかわりほら、お前の好きなケーキさんだ。今日のところはコレで我慢してくれ。」

「ゆぅ・・・わかったのじぇ・・・。む~しゃ、む~しゃ・・・しあわせ~・・・」

「じゃあ俺もう寝るからな。お休み、まりさ。」

「おやすみなさいだじぇ・・・」


そして週末前の日。まりさは今までのことが嘘のように男に泣き叫んだ。

「おにぃさんまつのじぇ!!きょうはいかないでほしいのじぇ!!」

「駄目なんだよまりさ。今日はどうしても抜けられないんだ。我侭言わずに理解してくれよ。」

「ちがうのじぇ!!わがままじゃないのじぇ!!きいてほしいのじぇ!!」

「あ~ハイハイ。ともかく今日は駄目なんだ。明日、明日。な。」

男はまりさを諌めてドアを開け仕事に出かけようとする。

「まつのじぇ!!おにぃさん!!まつのじぇぇぇぇぇぇ!!」

 バタンッ!

ドアが閉まった。
それからしばらくまりさはぐしゃぐしゃの顔のままぴくりとも動かなかった。




男は仕事が終わると同僚からの誘いも断りすぐ家に走った。
ああは言いつつも今朝のまりさの尋常ではない様子が仕事中もずっと気になっていたのだ。

帰ったら色々話を聞いてやろう。そして明日、朝一番で医者に連れて行こう。
そして治ったら沢山遊んで沢山食べさせてやろうと考えていた。

「ただいま、まりさ!」

返事はない。

「いやぁ~やっと仕事が終わったよ。これで明日はお前を医者に連れて行ってやるからな。・・・まりさ?」

いつもなら五月蝿いくらいに話してくるまりさの声がない。いくら元気がなくても挨拶は欠かさなかったあのまりさがだ。
急いで水槽に駆け寄る。

そこには笑顔のまりさがいた。

「なんだまりさ。挨拶もしないで。」

男はまりさを水槽から持ち上げた。
      • おかしい。なにか・・・感触が、それに・・・軽い。最近持ち上げることもなかったが前に持ったときはもっと重かった気がする。

なにより、まりさが先ほどから一言も喋らない。

「まりさ?」

返事はない。

「まりさ、おいったら。」

返事はない。

「返事しろよまりさ。オイ!返事をしろぉぉぉ!!」

返事はない。まりさはただのしk

「それ以上言うなぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!まりさぁぁああああああああ!!」

































後日、まりさを医者に連れて行き詳しく調べてもらうとまりさの中から大量の発泡スチロール玉が出てきた。
いや、正しく言うならまりさの中は『発泡スチロール玉』しか入っていなかったのだ。
何が原因かはわからない。もしかしたらまりさが発泡スチロールを吸収できない体だったのかもしれないし、
俺の言った『ゆっくりできないことになる』と言うのがもとでゆっくりの思い込みの力が発動しこうなったのかもしれない。
なんとかまりさを治せないかと医者に詰め寄ったが中枢餡もないこの状態ではなんともしようがないと言われた。
こうして俺の発泡スチロール玉水槽まりさは永遠にゆっくりしたのだった。


後日、加工場から原因を詳しく調査するためまりさを譲ってくれないかとも言われたが俺は拒んだ。
その後まりさの遺体は加工して発泡スチロール玉が漏れないようにして返してもらった。










「さぁ、まりさ。ここがお前の新しいおうちだぞ。」

「ゆ~ん、とっちぇもひろいおうちだにぇ!!ここがきょうからまりちゃのゆっくちぷりぇいしゅだよ!!ゆっくちちていっちぇね!!!」

「はは、そうだな。今日からまりさとお兄さんのゆっくりプレイスだ。」

「ゆ?ちらにゃいまりちゃがいりゅよ。ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!!!」

「・・・。」

「ゆぎぃぃぃ!!にゃんでへんじちにゃいのぉぉぉぉ!!!」

「ごめんなまりさ。そのまりさは動けないんだ。」

「ゆゆ!そうにゃの!?」

「ああ、昔は俺が飼っていたんだけど急に動けなくなっちゃった可愛そうなゆっくりなんだよ。」

「ゆ!かわいしょうなゆっくりなんだにぇ・・・」

「ああ、だから時々で良いから話しかけてくれよな。」

「ゆっくちりかいちたよ!!」


あれから俺は新たにまりさを飼う事にした。
水上でも発泡スチロール玉水槽まりさでもなく普通のまりさを、だ。




今度こそ俺はまりさをゆっくりさせてやるのだ。

























あとがき

どうも、前に『ふたば系ゆっくりいじめ 92 水上まりさを捨てることになった。を書いたものです
あれ以降SS書いてなかったのですがM1さんにifっぽいのを書いてもらえたので久しぶりに書いてみました。
正直こんな感じの話を書くつもりはなかったのですが・・・どうしてこうなった!!
まあ楽しんでいただけたなら嬉しいです。


あと発泡スチロール玉水槽まりさって長い。

元ネタ絵 byM1

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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • 絵を見るまで発泡スチロールがどこにあるか分からなかった・・・ -- 2013-01-16 12:42:27
  • ↓↓ヒント:ネグレクト・無視はもっともタチの悪い虐待 -- 2012-09-02 00:21:11
  • 中身が全部か・・・思い込みの餡子生物は
    謎の塊だよ -- 2012-08-08 20:55:29
  • こういう話って、「なぜ虐待しなかったんだ」とか言う奴が沸いてくるよね -- 2011-12-31 01:32:19
  • うわあああいいいいいいはなしだああああああああああああああ(泣泣泣泣泣) -- 2011-10-20 21:09:51
  • 必死に訴えるまりさに対して適当な応対をする所にQNQNしましたw -- 2010-09-09 00:29:41
最終更新:2009年10月24日 00:11
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