ふたば系ゆっくりいじめ 285 英断

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※ご注意
  ・初投稿です
  ・現代設定です
  ・俺設定があります
  ・下ネタ表現があります
  ・妙にドスが賢いです
  ・ネタが色々かぶっているかもしれません
  ・一部ゆっくりの台詞に漢字を使います。ドスは漢字が多いです。
 それでもよろしければ、拙い文章ですが、お読みください。



 ここはとある豪雪地帯。冬には積雪が2メートルを超える。ドスまりさはここに群れを作り生活していた。
 普通のゆっくりならこんな場所には住めないが、ドスまりさは彼女なりの考えでそこに住むことを決めた。
 その理由とは
 1.にんげんさんが来ない
 2.他のゆっくりと争うことが少ない
 3.大きな穴さん(洞窟)がある
 この3つであった。群れのゆっくりからは
 「さすがどす!とてもゆっくりできるゆっくりプレイスだね!」
 「とてもとかいはなかんがえだわ!」
 「まりさもどすに賛成なのだぜ!」
 「ゆっくりできるんだねーわかるよー」
 「びっぐまr(ry」
 などなど、ドスを褒め称える言葉が飛び交った。ただ、群れの中でぱちゅりーだけが
 「むきゅ…、ふゆさんが来たときはどうするの?」と、唯一まともな意見を述べた。
 それに対してドスは
 「大丈夫!どすにはみんなをゆっくりさせる『ひさく』があるよ!」と言って、ぱちゅりーを安心させた。
 それを聞いた他のゆっくり達はさらにどすを褒め称え、満場一致で山への移動が採択された。

 しかしゆっくり達は、その『ひさく』が何なのか、その餡子脳ゆえに聞いていなかった…





   『英断』



 ドスが山に引っ越してから10年弱、ドスは悩んでいた。
 群れの規模が大きくなりすぎている気がする。
 知能が高いと言われているドスが実際どれ程なのかはわからないが、ドスは感覚的にその数の多さを肌で感じていた。
 自分がゆっくりオーラを出して、みんなをゆっくりさせているはずなのに、
 「ここはまりささまがさきにいたんだぜ!どろぼうさんするゆっくりははやくどいてね!」だとか、
 「こどもはおやこうこうするものでしょおぉぉぉぉ!!!!!」と自分の横で叫ぶれいむがいたりする。
 ご飯の量も少なくなっているようで、ご飯の取り合いがあちこちで起こっている。
 何故だろう?
 ドスまりさは、必死になって普通より多い餡子でその理由を考えた。

 ドスが元々ここに移動することを決めたのは、先程挙げた理由だけではない。
 ドスがここを選んだ理由は何よりも、群れの個体数を管理しやすかったからだ。
 豪雪地帯ゆえになかなか雪が溶けず、ゆっくり達は春と言えども餌探しに苦労する。
 狩りの帰りが遅くなって帰り道が分からず、そのまま遭難するゆっくりもいれば
 溶けかけた雪であんよを濡らし、そのまま動けなくなるゆっくりもいるし、
 雪山に足(底部)を滑らせて、ゆっくりできない速さで転がり落ちるゆっくりもいる。
 さらに「ここはゆっくりできない」と言って出て行くゆっくりもいる(大体鬼意山に拾われたり、上記のようになる)。
 四季のどこを見ても、ゆっくりからしてみれば厳しい環境にいることは間違いなく、そのお陰で個体数の調整は楽だった。
 一番厳しい冬でさえ、ドスの『ひさく』によって群れが壊滅することはなく、順調に春を迎えることができた。
 それなのにドスは、ふゆさんを…確か5回くらい越してから、その後だんだんふゆさんの間、穴さんが狭くなっていった…気がする。
 みんなのけんかする声が聞こえたし、弱っている仲間も増えた…気がする。と感じていた。


 どうしてこんなことに?


 ドスは必死に考えて、ぱちゅりーにも相談してみた。
 「むきゅっ、でもふゆさんもどすの『ひさく』があるからだいじょうぶでしょ!」
 この台詞をドスは何回聞いただろうか。どんなに言い方を変えてみても、結局はこれがぱちゅりーの結論であった。
 他のゆっくりたちは、数が増えていることにも気付いていない。
 「なかまがいればゆっくりできるね!」
 「『ひさく』でみんなをゆっくりさせてね!」 これが群れ全体の結論であった。


 ドスは知らない。ここ数年間は、記録的な暖冬が続いたことで積雪も少なくなり、春が来るとすぐに雪は溶け、植物が芽を出した。
 ゆっくりたちは生き残るようになり、そのゆっくりがすっきりをして、子供を増やしていった。
 数が増えるとご飯は減る。少ないご飯をとるために手荒なことをする個体も次第に増えた。
 そんな個体が翌年も残り、さらにその数は増加する。
 頭がいい(ゆっくり基準)ドスも、異常気象まで理解できなかった。
 それでもドスは、群れのため、仲間のためにその餡子をフル稼働させていた。


 「どすは身をけずる努力をしてみんなをゆっくりさせているんだよ…」
 「どすはどすだから、みんなをゆっくりさせてあげるためにがんばっているんだよ…」
 こんなことも何度思ったか、ドスには数え切れないくらいだった。
 そしてついに
 「どすはでいぶたちをゆっくりさせるのがおしごとなんでしょおぉぉぉぉぉぉぉぉ!?そんなことどすがかんがえなさいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
 「どすはそんないなかものなことをありすにきくの?」
 「まりささまはつよくてかっこいいからそんなことはかんけいないのでぜ!それよりどす!まりさをゆっくりさせるのだぜ!!」

 「どす!」

 「どす!!」

 「どす!!!」

 「どす!!!!」

  …!…!!…!!!…!!!!……!!!!!








 ドスは思った。
 「やるしかない」と。






 冬も目前の晩秋、今日もドスはみんなのゆっくりできない声を聴きながら、いつもの場所にいた。
 自分の近くでは場所の取り合い、少し遠くを見てみればご飯の取り合い、もっと遠くを見てみれば、冬も近いのにすっきりをしているゆっくり。
 ドスはここ数年間、どんなにやめろと言ってもやめなかった群れの仲間の光景を、これが最後と思い眺めていた。
 そして太陽が一番高いところに来た時、ゆっくりと、非常にゆっくりではあるが、ある細工を施した。
 非常にゆっくりと施されたその細工に、「ゆっくり」に至高の価値を見出すゆっくりたちは、太陽が少し傾いた頃に気付きだした。



 なんだかゆっくりできない。



 その異変に気付き始めたゆっくりたちは、ゆっくりしているもののだんだん落ち着きがなくなり、顔にも不安が差し込み始めた。
 「どす…なんだかゆっくりできないわ」
 異変を感じたぱちゅりーは、どすにそっと聞いてみた。
 「どすはゆっくりできているよ?ぱちゅりーは具合が悪いの?」
 どすはとてもゆっくりした顔で自分に答える。気のせいなのだろうか…
 きっとそうだろう。だってどすは『ひさく』でふゆさんもみんなをゆっくりさせてくれているもの。
 ドスの言葉を聞いて納得したぱちゅりーは、少し不安そうにしながらも、いつも通りゆっくりし始めた。
 さらにもう少し太陽が傾いた頃、群れ全体にその「ゆっくりできない何か」が染み込んだようで、みんなの顔が、ドス以外の顔が
 ゆっくりできなさそうだった。 ゆっくりできなくて不安そうなゆっくりもいれば、キョロキョロあたりを見渡すゆっくりもいる。
 遊んでいた子ゆっくり達も、 成体のそんな様子に気付き、どうしたのかと首、体全体を傾け、実っていた赤ゆっくりはその寝顔を変えた。
 群れの午後のひと時は 異様なまでの静けさに包まれ始め、ゆっくりらしからぬ雰囲気が群れを包んだ。



 ゆっくりできない!なんで?

 どすはあんなにゆっくりしてるのに

 どうして?

 どうして!

 どうして!?



 その静寂を破ったのは、あるまりさの言葉だった。
 「れいむ!なんでそんなかおをしているんだぜ!ゆっくりできないぜ!」
 「れいむだってゆっくりできてないよぉぉ!どおしてそんなこというのぉぉぉぉ!?」
 「うるさいんだぜ!ゆっくりできないれいむなんてこらしめてやるんだぜ!」
 まりさはれいむに体当たりし、れいむはそれに激高しながら応戦し始めた。
 こうなると単純なゆっくりたちはそこらじゅうで「はんにんさがし」を始める。
 あるゆっくりはれいむを
 あるゆっくりはまりさを
 あるゆっくりは自称、「とかいは」を
 ゆっくりできたゆっくりプレイスが、ゆっくりできなくなっていた。 少なくとも、ぱちゅりーはそう思っていた。
 でもおかしい。どすのかおはこんなにゆっくりしている。よんでも寝言を言うだけ。
 群れ全体で「はんにんさがし」は小一時間続き、ようやくドスが目を覚まし周囲を見渡した。

 「ゆっくり止めるんだよっ!!!」

 その一言で群れはぴたりと小競り合いを止めて、ゆっくりらしからぬ機敏さでドスを見つめる。
 群れには疑心暗鬼の空気が漂い、ドスには「ゆっくり早く解決してね!!」と訴える視線が集中する。
 ドスはその視線を一通り受けた後、
 「ドスがこんなにゆっくりできるゆっくりプレイスをつくったのに、こんなことになるのは、きっと約束を守らないゆっくりが
  いるからだよ!!みんな、ドスとの約束を覚えているよね!?約束を守れないこはゆっくりできないよ!!」
 ドスはここに引っ越した時の仲間に約束を守るようにと伝え、それは家族の間で、また、群れの集まりの時にも繰り返し伝えた。
  ひとつ みんななかよく
  ふたつ ふゆさんのまえにすっきりはしない
  みっつ なかまのものをぬすまない
 ありきたりで、どこの群れにでもあるような約束だが、単純ゆえに分かりやすい。どうせ約束を守らないゆっくりは消えていくのだ。
 ドスまりさにとって、普通のゆっくりが数えれる3つまでの約束で十分だった。



 少しの間をおいて、ところどころでゆっくり達の声があがる。
 「このまえちぇんがこどもをなかせたよ!!」
 「このまえまりさがまりさとけんかしていたよ!!」
 「みゃみゃぎゃいみょうとのまりしゃにおこっちぇいちゃよ!!」

 ちぇんが子ゆっくりを泣かせたのではなく、転んで泣いていたのを慰めるため。
 喧嘩していたのではなく、二人でじゃれあっていただけ。他のゆっくりからすれば、まりさ同士なので激しく見えただけ。
 怒ったのはしつけのため。ルールを守らなかった子供に対して、ドスとの約束を何度も言い聞かせていただけ。
 この際ゆっくりたちにとっては原因などどうでもよかった。ただ、早くゆっくりしたかった。
 名を挙げられて驚くゆっくりたちは、ドスの言葉に凍りついた。


 「ゆっくりできていないゆっくりは、ゆっくりできなくしようね!!」 



 その一言で犯人候補とされたゆっくりたち、ちぇんは尻尾を引きちぎられた。まりさたちはお帽子を取られた。
 母れいむは子供たちから引き離され、おりぼんを引き裂かれた。
 さらに執拗なゆっくりたちの攻撃は続き、彼女たちはもう自分だけでは生きていけない体になり息も絶え絶えとなる。
 一段落すると、ゆっくりたちをさらにゆっくりできない感覚が襲う。
 「はんにん」はゆっくりできなくしたのになんで?




 「まだ『はんにん』はいるよ!みんな、ゆっくりしないで見つけ出してね!!」





 ドスの一言は、火に油を注いだ。
 後は阿鼻叫喚の地獄絵図。もう誰も、ドス以外は止められない。






 空が赤くなり始め、群れの総数が半分になったた頃、この群れの犯人探しは止んだ。
 ゆっくりたちは、ゆっくりできるようになったのだ。
 あんなにゆっくりできないと思っていたのに、突然ゆっくりできる感覚が群れを包んだ。
 「犯人はみんなゆっくりできなくなったよ!みんな、ゆっくりしようね!」
 「「「「ゆっくりー!!!!!!!!!」」」」
 「犯人たちをここに集めてね!ドスが処分するよ!!」
 「「「「ゆーっ!!!!!!!!!」」」」
 犯人達は死体・瀕死問わず一箇所に集められ、小高い餡子の丘となった。
 「みんな、ふゆごもりをはじめるから穴さんの中に入っていてね!ドスも準備するよ!」


 こう言うとゆっくりたちはぞろぞろと洞窟の中へ入り、隅に集まり体温で暖めあう。
 皆が洞窟に向かう中、生き残ったぱちゅりーがドスに聞く
 「どす、みんな…なんであんなにゆっくりできなくなったのかしら?」
 「ぱちゅりー、犯人がいたからだよ。悲しいことだけど、これでみんなはゆっくりできるんだよ。」
 「むきゅ…、しかたないわね。じゃあ、ぱちゅりーもみんなのところへいくわ。」







 洞窟は少し進むと下へ進むようになっており、中からは空しか見えなくなる。
 ドスは先頭で洞窟の蓋となり、群れの仲間を寒さから守る。
 洞窟は冬の間雪で隠れるので、ドスもその分厚い皮と雪の蓋で守られて、寒さで死ぬことは無い。
 「みんな、準備ができたよ!ゆっくり冬篭りをしようね!」
 ドスが洞窟に近づいてきた時、少し身を乗り出してゆっくりたちはドスの笑顔を見た
 その中に、子まりさを泣かせたとしてゆっくりできなくされたれいむの子がいた。




 その子は、その時に見た…様な気がする。






 どすの笑顔に、ひとつ赤いものがある。

















      おかあさん…?






 さあ、ゆっくりがんばろうね。 ゆ?れいむ、どうしたの?





 どすのお顔になにかついてるの?





 どうしたの?





 子ゆっくりは、考えるのを止めた。

 それより、今はゆっくりしたい。

















 みんなは知らない。みんなをゆっくりできなくしたのはドスだってことを。

 みんなは知らない。ドスが犯人をむーしゃむーしゃしたことを。

 みんなは知らない。冬、みんなはドスのうんうんを食べていることを。

 みんなは知らない。これがドスの『ひさく』。

 みんなは知らない。これでゆっくりできることを。


 みんな、ゆっくりしていこうね!!



                          −終ー



 《あとがき》
  つまらない文章でしたら、申し訳ありません。ゆっくり同士の制裁場面をなかなか表現することができず、
 少し例を挙げるような表現にして濁しました。色々ゆっくりのssを拝見して、一度自分でも書いてみようと
 突然の思いつきでこのssを作成しました。作成時間は約4時間程度です。
 ドスまりさに関しては、「ゆっくりできなくするゆっくりオーラを出せる」という設定を付け、
 ゆっくりに関しては、「暗いと何も見えなくなる」ということにしました。
 画像を見ていて、「暗いのはずなのに何故穴の中で餌をすんなり探したりできるのだろう」
 と思っていたことを利用しました。虐待ssなら暗闇に恐怖しているのが多いですが。
 自分の文章構成を見直すためにも、皆さんの叱咤激励をお待ちしています。ご意見を頂けたら幸いです。
 そして最後に、虐待スレ、万歳!!


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  • ドスは賢いな。 -- 2010-08-20 01:57:41
最終更新:2009年10月24日 00:41
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