ふたば系ゆっくりいじめ 294 れみりゃとさくやと時々フラン

れみりゃとさくやと時々フラン 7KB


  • 二回目の投稿です。
  • 前作(因幡の素兎)のコメント欄のアドバイス参考にさせていただきました。ありがとうございます。
  • レミリアが好きです。
  • 書いてみたら饅頭出番少ない。
  • 自分設定(といえば、何とでもなりそうだからそうします。)
  • 性的描写・・・あり?



『れみりゃとさくやと時々フラン』



「うー☆うー☆ れみりゃ、うー☆」
「おじょうしゃまああああああ!ずんばらじぐがわいいでずううううう!」
スリスリスリスリ・・・

紅魔館のロビーで、片方がお茶目ぶって、片方が褒めまくり、すーりすーりしまくるといった変な構図が出来ていた。

「咲夜・・・。」
「はい。」
「何であなたのゆっくりは、私のゆっくりにいっつもああなのかしら。」
「ははは・・・。」

一瞬で完全で瀟洒な従者の顔を赤く染めあげたのは、なぜだろうか。

「しかもあのスリスリって・・・。」
「はい・・・。」

やはり自分の姿に似たものが、主人の姿に似たものに、人間で言うところの性的行為をしているのが原因だろう。

「ぎゃおー、たーべちゃうぞー!」

れみりあがそう言葉を放った瞬間、さくやの目が点になったとも言えない、不気味な目になった。

「うわああああん!さくや、たすけてー!」

そう言い放つと同時に咲夜のほうに飛んでいくれみりあ。
もちろんさくやは逃げていくれみりあを眼中から外さないようにした、が。
その先にはレミリアが・・・。

「おじょうしゃまああああああ!」

時を止めたような速さでレミリアの足元に移動したさくやは、粘液がついた頬で、レミリアの足をスリスリし始める。

「私にもこんな感じなのよね・・・。ねえ咲夜、これは貴方の意志でもあるの?」
(ウッヒョー!おじょうしゃまかわええー!!)
「咲夜・・・涎でてるわよ。」
「あっ、すいません・・・。」

レミリアは毎日あきれてばかりいたが、この二匹が来てからは退屈していなかった。

「紅茶を飲む日も、異変調査する日も、ゆっくりと過ごす日も、全部ステキね。」





どのようにしてれみりあとさくやに出会ったか、それを話しておくべきなのかもしれない。
時は遡り、非想天則事件の頃。


「バザーに行きたいけど、河原じゃねぇ・・・。非想天則、見てみたいけどね。」
「お嬢様、外に出るための日傘があるとのことです。」
「あら、新設定ね。」
「新設定です。」
「じゃあ、早速それを使って、河原に行って、河童達が作った非想天則とやらを見物しましょ。」

ザワザワザワ・・・

「おおーこれはまた、たくさんいるねえ。」
「はい、今回のバザーは色々と面白いものがあるという噂が流れているようでして・・・。」
「ねえ、咲夜。」
「はい。」
「面白いもの、持ってきて。」
「探してまいります。」

咲夜は、そういい終わると同時に足早に人ごみの中へと消えていった。

人波に入り浮き足だつこの気持ちは、500年生きても衰えない。
普段何でもない場所が、今日決められた期間だけ賑わう、それだけで景色は煌びやかになる。
やはり今日は来て良かった。これで咲夜が面白いものを持ってきてくれたら言うことが無い。
といっても、珍しいお茶は、本当に勘弁してほしいけど。

どこからともなく変な声が聞こえる。

「餡戦!!!」

そこには噂に聞くゆっくりがいた。
外には出れない(というよりも咲夜が出してくれないんだけど)から、見たことはなかった。
幻想卿の住人を模した生きた饅頭・・・。言いながらなんだけど、意味が分からない。
出現ルートは謎だけど、あの巫女と古風の魔女が異変調査にでないなら、大したことではないのだろう。
私も、一人で探すには当てがなさ過ぎるということで、調査はしていなかった、が。

「「呼ッ」」

見ればみるほど、謎の感情が渦巻く。

「何なのかしら・・・。ふてぶてしい・・・イラつく・・・うーん。」

そう悩んでいたら、奥のゲージに銀色の髪をもった瀟洒な饅頭・・・いやいや、饅頭が瀟洒なものか。
それでも、その見覚えのある姿に、関心を示さずにいられなかった。

「あら・・・咲夜そっくりのゆっくりがいるわ・・・。」

咲夜そっくりと思ったその饅頭は、ベーコンごはんをもっもっもっ...と食べていた。
ベーコンにごはんなのね。咲夜らしいといえばらしいけど・・・。
じーっと咲夜似のゆっくりが食事をする様を見ていると、それはちらりとこちらを見た。
そしてゲージの位置がズレるくらいに飛び跳ね、『ガタッ!』と音をたてたそのゆっくりは、目を見開き輝かせて、叫んだ。

「おじょうしゃまああああああ!!!あいたかったですううぅぅぅ!!!」

自分の顔がゲージにめり込むくらい、こちらにずりよってくるゆっくりに思わず、たじろいでしまった。

「おじょうしゃまああああああああああ!!!!」

大声を出すゆっくりと、呼ばれる私を交互にみる周りの視線がつらい。
店の周りが一瞬だけ静まり、これからどう動くのか見られている。
ああ、今の私は、きっと紅い顔をしているんだろうなあと思いながら、次の言葉を叫んでいた。

「こいつを頂戴!」
「はーい、1000億ジンバブエドルになります。」
「意外と安いわね・・・。はい、これでいいわね。早く頂戴。」

ゲージをあけると同時に飛び出したゆっくりを掴み、いろいろな液体を拭く店主。
そして渡すときに言ったことと、ゆっくりに起こったことを、いまだ覚えている。

「いつもはおとなしくて、知性もあるんだけどねえ・・・。よっぽど気に入られたみたいだねえ。」
「ほああーっ!」

手に持った瞬間、「プチュ」っと出た薄黄色でゼリー状の液体が私の腕をぬらした。

「うへえ・・・。」

一瞬硬直したあと、真っ赤に蒸気したゆっくりの気持ちよさそうな顔から目を離せないまま、その場を去った。


その後、どこに行っても腕についた液体が見られているように感じられ、逃げるように河原へ向かった。
拭いたゆっくりを膝に乗せ、少し休む。
怪力と知られる吸血鬼だが、このもっちりタプタプとした饅頭(後に中身がプリンだと分かったけど、饅頭なのだろうか)を持つのは重さとは違う抵抗が働いている。
パチェが言っていた気質とか言うやつだろうか・・・。きっと違う。

「どっと疲れが出たわ・・・昼間に外に出たから眠いっていうのに、こんなことになるなんて・・・。」
川のせせらぎを音で感じ、風が木々の梢を揺らし、遠いざわめき。
良い天気は私にとって悪い天気なんだけれども、このゆっくりの顔をみてると、そうはいえなかった。
まるで咲夜が寝ているようね。咲夜もこんな顔をして寝ているのかしら。
そんなことを考えていると「お嬢様、面白いものを持ってきました。」という声が聞こえ振り返るとそこには・・・。

「うー☆うー☆」
「あら、お嬢様、それ・・・。」

はあ、と今日の疲れの分だけ溜息を出す。

「ええ、とってもおもしろいものをありがとう、咲夜。」

かくして饅頭と私達は、運命的に出会ったのだった。
この運命は、私にも想像つかなかったんだけど。





「咲夜~3時のおやつまだあ~?」
「「うわあああああああああああ!」」

フランの姿は無くとも、声が聞こえると共に叫ぶれみりあとさくや。

「しゃくやあああああ!」
「おじょうさま!うしろにかくれて!」

サッとれみりあの前に出て、キリッとした顔でフランが現れるであろう方向を凝視するさくや。
さくやの目には不安と動揺、そして恐れが見える。
毎日、この時間に、同じように彼女は現れるのにもかかわらず、同じ反応をする饅頭たち。
レミリアは何か退屈しのぎを思いついたようだった。

「ねえ、咲夜、今度フランと同じゆっくりを探してきてよ。」
「はあ、いいんでしょうか?」
「どうして?にぎやかなのにこしたことはないでしょ。」
「だって・・・。」

トコトコトコ
「ロビーでおやつは食べれないでしょ~?」
「「うわあああああああ!フランだあああああああ!」」

「これですもの・・・。」

決意したさくやが再度おびえてるのを見て、呆れてる彼女に言う。

「ねえ、咲夜。」
「はい。」
「良い僕が、私にはついていてくれてるわね。」






あとがき
ゆっくりの使い方が下手でした。
問題なのは自分が書きたいものを書く。それが果たせたから満足。

前作(作?):因幡の素兎は、あの後に兎を騙す神様をれいむ、付き添いをその他ゆっくり。
助けてくれる神様をゆうかにゃんかてんどんあたりにでもしようかと考えていた。
(ワニザメを水上まりさにしようと思ったけど、皮剥がせるのかが問題だった・・・。)
神話関係は使用すると、その話し通りになってしまうのが問題。
といっても、そこは自分の技術不足なのだが。


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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • 平和 イイね! -- 2016-10-06 16:48:41
  • 続きみたいです~! -- 2015-09-09 18:38:28
  • 凄く可愛くて平和なゆっくるレミ咲でした(*´∀`*)もっと続きが見たい!続編こっそり期待しときます -- 2012-04-26 00:26:20
  • れみさくは王道! -- 2011-08-24 08:12:57
  • 「れみさく」は最高ダネ! -- 2010-06-16 10:32:25
最終更新:2009年10月24日 01:25
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