ふたば系ゆっくりいじめ 367 リーダーがいる群れ

リーダーがいる群れ 15KB


【前書き】
*虐待的なことをします
*現代設定
*人間が出ます
*人間はダメ人間、かつ、多少イッちゃってます


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山、木、人、ロープ。
これらの情報から人は何を連想するだろうか。
もし山がアルプスで木がアルムのもみの木で人が少女であるならば、
ロープは十中八九ブランコに使われることだろう。
少女に握り締められてブラブラ揺られるのは、ロープにとってさぞ幸せなことであろう。
だが残念なことに山は富士山、木は樹海、人は青年だった。
つまり、ロープは首吊りに使われるものだった。


『リーダーがいる群れ』


「ゆ・・・て・・・・」
遠くから声が聞こえる。
「ゆっ・・り・・・・てい・・・ね」
声は大きくなる。
「ゆっくりしていってね!!」
そこで俺は目を覚ました。
「ゆひっ!?」
急に起き上がったものだから少しクラっときた。
辺りを見回そうとしたがあちこち痛い。
そこで自分が何をしていたか思い出した。どうやら失敗したようだ。
首から伸びるロープは上ではなく下に向かっている。
ロープが外れたのか、枝が折れたのか、確認する気も起きなかった。
「俺は・・・自殺もまともにできないのか。」
「ゆっくりしていってね!!」
「うわぁ!?」
「ゆひっ!!?」
あーびっくりした。さっきから何か声がすると思ったら。
「はぁ・・・・なんだゆっくりか。脅かしやがって」
「にんげんさん、ゆっくりしていってね!!」
樹海なんて辺鄙なところにもゆっくりはいるのか。つくづく不思議な生ものだ。
ほんと、こんな所で生きてるなんて・・・こんな・・・
「こんなヤツでも生きているのに・・・・」
俺は・・・・つくづく惨めな生き物だ。ここに来て初めて涙が出た。
「ゆゆっ!?にんげんさん、ゆっくりしていってよー!!」
こんなヤツに慰められるなんて・・・・こんな・・・・

こんなヤツでも生きていける!?

まてまてまてまてまてまてまてまて
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
樹海って、案外住みやすい?生きていきやすい??生存に適している???
「れいむさん!」
「ゆゆっ!?」
「れいむさんは一人で生きているんですか?」
「れいむは群れのみんなといっしょにゆっくりしてるよ?
 あ・・・・でもずっといっしょにゆっくりするゆっくりは・・・まだ・・・・////」
なるほど。一人一人は弱くても群れでの集団生活なら、ということか。
「れいむさん!」
「ゆゆっ!?」
俺は生まれて初めて土下座というものをした。
「俺をれいむさんの群れに入れてください!!」
「そんな・・・れいむにもこころのじゅんびが・・・・・ゆゆゆっ!!?!?」
「ダメですかね?」
「ゆ?ゆ?ゆっくりまってね!」
いくらでも待つ。用事など他にありはしないのだから。
れいむはもみあげを組んでゆんゆん唸っていたが、結局こう答えた。
「れいむだけじゃきめられないよ。
 リーダーにきいてみるから、ゆっくりついてきてね!」
「分かりました」
どこへでも行く。行くとこなど他にありはしないのだから。


「ゆがっはっはっは。よいではないかよいではないか。」
「ゆゆっ。ゆっくりやめてね!」
「リーダーはゆっくりエッチだね!えっちり!」
「リーダー!おきゃくさんだよ!」
「よいではない・・・ちっ・・・いいところだったのに。れいむはくうきをよむのぜ!」
リーダーと呼ばれたまりさは、普通のゆっくりより二周りほどでかかった。
虫やキノコを食べながら、女(?)ゆっくりたちと乳繰り合っていたようだ。
「いったいなんn・・・ゆゆゆっ!?なんでにんげんさんがいるのぜ!?」
「えっとねー、にんげんさんは・・・」
「いや、俺から説明するよ」
俺は再び土下座した。
「俺をまりささんの群れに入れてください!」
「・・・・・・・・・・・」
リーダーまりさは沈黙して答えなかった。代わりに
「おまえたち、さがってるのぜ」
と他のゆっくりを追い払った。それらがいなくなったのを見計らってようやく口を開いた。
「にんげんさん」
「はい」
「あまあまはあるのかぜ?」
「あまあま・・・」
完全に死ぬ気でいたので食料はほとんど持ってきていなかったし、
最後の食料であるカ○リーメイト(チョコレート味)は昨日のうちに食べてしまった。
余談だが、俺はカ○リーメイトはチョコレート味以外認めない。
フルーツ味を喜んで食べるようなヤツは味覚障害者だと思っている。
ポテト、チーズにいたっては精神異常者の食べ物だ。いや、食べ物ですらない。何だアレ。
「どうなのぜ?」
「へ?あ、いや、ありません」
俺は正直に答えた。ここから人里に下りて手に入れることも考えたが、
ここに戻ってこれるかどうかもわからないし、そもそも帰り道がわからない。
「そうか。ならいいのぜ」
「え?」
「むれにいれてやるといってるのぜ」
意外な答えに驚いた。ゆっくりのことだから
『群れに入れてほしかったらあまあまよこすのぜ、ぐぇっへっへ』
『あまあまが無いなら入れてやらないのぜ』とでも言うのかと思ったのだが。
だがこれは願っても無い幸運。感謝の気持ちをそのまま体で表す。
「ありがとうございます!リーダー」
三度土下座。
「きにするななのぜ。
 まりささまのようなすぐれたリーダーがいるむれにはいりたいとおもうのは、とうぜんのことなのぜ」
随分偉そうだが、リーダーというぐらいなのだから実際偉いんだろう。
「それで、テントを張りたいんですが良い場所はないでしょうか?」
「てんと?てんとうむしさんかぜ?」
「いや、えーっと・・・・・・・」


「おい!にんげんさん!」
テントを張り終えた頃、リーダーが呼びに来た。
「はい、なんでしょう」
「これから”かり”にいくのぜ。せっかくだからおまえもついてくるのぜ」
「わかりました」
どうやらこの群れは群れ全体で狩りを行うようだ。群れなのだから当たり前か。
ともかく、20人あまりのゆっくりが一斉に移動していく。
「さぁ、いくのぜ!みんなついてくるのぜ!」
リーダーはリーダーらしく先頭に立って(?)歩いていく。
が、すぐに振り向き、
「おい!にんげんさん!だっこするのぜ!」
と言うので、リーダーを抱きかかえて進んでいく。結構重い。
「ちがう!そっちじゃないのぜ!そこをみぎにまがるのぜ!」
「こらおまえたち!ゆっくりしすぎなのぜ!もっとがんばるのぜ!」
「にんげんさん!もっとていねいにあつかうのぜ!」
「ここをひだりにまがるのぜ!ゆっくりしないでいそぐのぜ!」
リーダーはなかなかうるさい。リーダーだからか?
「ゆぅううう!リーダー・・・つかれたよ!すこしゆっくりしたいよ!」
「なにいってるの?リーダーはつかれてないのぜ?
 それにゆっくりしてたらひがくれちゃうでしょ?わかったらさっさとあるくのぜ!」
いや、そらアンタは歩いてないから疲れないだろうが。と突っ込みたいのを我慢しつつ歩く。
人間である俺でさえ息が切れるくらいなのだから、ゆっくり達は相当しんどいだろう。
汗(汁?)をかき、息を切らせるゆっくり達を見て、俺からも休憩を提案しようとしたそのとき
「さぁ、ついたのぜ!”かり”をはじめるのぜ!」
どうやら狩場に着いたようだ。ゆっくりの狩場。
ぱっと見では何の変哲も無い場所なのだが、いわれてみると確かにキノコや木の実が多い気がする。
「れいむ!まりさ!まりさ!そっちにあるキノコさんをあつめるのぜ!」
「れいむ!れいむ!ありす!れいむ!おはなさんをあつめるのぜ!」
「まりさ!まりさ!ありす!むしさんをかるのぜ!そう、そっちにいるのぜ!」
「れいむ!れいむ!まりさ!まりさ!きのみさんをあつめるのぜ!
 ちがう!そっちじゃないのぜ!そっちのきなのぜ!」
リーダーは相当うるさい。リーダーだからか。
「ゆぅううう!リーダーもゆっくりしてないでてつだってね!」
「なにいってるの?リーダーはえらいんだぜ!?
 わかったらもんくをいってないでさっさとあつめるのぜ!」
ゆっくり達が忙しく動き回る中、リーダーは指示を出すだけだ。
「にんげんさん」
「はい」
「ぼーっとしてないでにんげんさんもはたらくのぜ」
「え?あ・・・なにをすれば」
「にんげんさんはきにのぼれるかぜ?」
「はい」
木登りとロープは自殺のために練習したからばっちりだ。
あんなに練習したのにしくじるなんて・・・こんなことなら初めから練炭自殺に
「それじゃあ、あのきにのぼるのぜ。」
思考をさえぎられた。
「そして、オレンジいろのきのみさんをしたにおっことすのぜ。
 みどりいろのはすっぱくってふしあわせー!だからおっことしちゃダメなのぜ。」
「わかりました」
スルスルと登り、ポロポロと落としていく。
「ホラ!なにしてるのぜ!れいむ!れいむ!れいむ!れいむ!れいむ!まりさ!まりさ!ありす!まりさ!あとれいむ!
にんげんさんがおとしてくれたんだから、ゆっくりしてないでさっさとあつめるのぜ!」
下でゆっくりたちが走り回ってるのが見える。無論、リーダーは動かない。
「よし、にんげんさん!それぐらいでいいのぜ!
 もうやめておりてくるのぜ!」

今日の”かり”は稀に見る大量だったようだ。群れのゆっくり達は皆興奮し、また、俺を歓迎してくれた。
「さぁ、みんなでわけるのぜ!」
集められた食料は一旦全て集められ、リーダーが群れの各員に分配していくようだ。
「これがれいむとまりさいっかのぶんなのぜ」
「ゆゆっ!あんなにたくさんとれたのに、あんまりふえてないよ!?もっとたくさんちょうだいね!」
「ダメなのぜ。これいじょうあげないのぜ」
「リーダーのケチー!」
「なんてこというのぜ!?リーダーはえらいんだぜ!!」
始終こんな調子で分配していった。
全てのゆっくりに分配が終わった時点で、まだ半分近くが残っていた。
「これがにんげんさんのぶんなのぜ」
「ありがとうございます」
俺にも分配はあった。ゆっくりに比べれば大盤振る舞いだったが、やはり物足りない量だった。
虫や花は食べられないという希望を聞いてもらっただけマシだと思うべきか。
「のこりはぜーんぶリーダーのぶんなのぜ」
!?
まてまてまてまて
俺の分の数倍はあるぞ!?
いくらなんでもコレ全部は食えないだろ、常識的に考えて。
それともいつもこんなに食べてるのだろうか。だとしたら恐ろしい話だ。
「ゆ?なんかもんくあるのかぜ?
 リーダーはえらいからたくさんたべるのぜ!」
他のゆっくりも何か言いたげだったが、何も言わなかった。おそらく言っても無駄なのだろう。
だから俺もそれにならって言葉を飲み込んだ。


その後も俺は方々で働いた。
”かり”はもちろん、巣の改築、増築。石ころを除けるなどの環境整備。
岩(というよりは大きな石と言ったほうが適当だがゆっくり達は”いわ”と言っていた)を動かして集会所を作ったりした。
だが一番大きな功績は、火の使い方を教えたことだろう。
この群れは野犬の被害に悩んでいた。夜な夜な巣を襲うというのだ。
そこで、巣を”けんろう”にするのはもちろんのこと、火を使って自衛することを教えたのだ。
もちろんゆっくりが自力で火をつけることは出来ない。
だが、薪をくべ、夜の間中火を燃やし続けることはできる。
ゆっくりたちは交代で寝ずの番をすることにした。これによって野犬の被害は0になった。
初めのうちこそ俺が付き添っていたが、すぐにゆっくりだけに任せられるようになっていた。
群れのために献身的に働く俺の姿はゆっくりにとって好印象だったようで、すぐに皆と仲良くなった。
俺の方でも段々区別がつくようになってきて、皆と一緒にいるのが楽しくなってきた。
とにかく、ここはゆっくりできた。でも、ゆっくりした分だけ、このままではいけないという気持ちもわいてきていた。





青年が群れに来てから1月ほどたったある夜。

「ぐえっへっへ。よいではないかよいではないか。」
「いや~ん。ゆっくりやめてね!」
「リーダーはエッチだいまおうだよ!」
「ゆふぅ・・・きょうはなんだかつかれたのぜ。
 まりさはもうねるのぜ。おまえらはもうかえるのぜ。」
「わかったよ。ゆっくりねていってね!」
「ゆっくりかえるよ!ぴょーんぴょーん」
「ふぅ・・・ゆっくぃ・・・・ね・・・よ・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
グサッ

リーダーの横にれいむがいる。
「なにしてるんだぜ・・・・?」
れいむが、枝をくわえている。
「なにしてるんだぜぇえええ!?!!???」
その枝がリーダーまりさに突き刺さっている。
れいむが、まりさが、ありすが、鋭利な枝をくわえてリーダーを見つめている。
「れいむ!!!!こたえるんだぜぇ!!!!!」
あまりの大声にれいむは一瞬たじろいだが、すぐに持ち直した。
「リーダー、いや、もとリーダー!これはれいむたちの”かくめい”だよ!」
「かくめい!?」
「そうだよ!れいむたちはもうリーダーにはうんざりだよ!」
「リーダーはいばってばっかりでぜんぜんゆっくりできないよ!」
「だから、にんげんさんにあたらしいリーダーになってもらうんだよ!」
「そうだよ!だからふるいリーダーはいらないよ!」
「「「「ゆっくりしんでいってね!!」」」」
「なにいってるのぜ!?ゆっくりのリーダーはゆっくりにしかできないのぜ!?」
「そんなことないよ!にんげんさんはかりもじょうずだし、とってもやさしいよ!」
「リーダーなんかよりずっとずーっとゆっくりできるよ!」
リーダーまりさはれいむから視線を外し、じっと地面を見つめる。
「・・・・にんげんさんがいったのかぜ?」
「? なにを?」
「”かくめい”しようっていいだしたのはにんげんさんかぜ?」
「ちがうよ!にんげんさんは”かくめい”のことをしらないよ!」
「れいむたちがみんなできめたんだよ!」
「むれのみんなはぜんいん”かくめい”することにさんせいしたよ!」
「わかったらゆっくりしないでしんでね!」
「そうか・・・・」

そのとき、巣の奥から別のれいむが出てきた。
「みんな!リーダーの”へそくり”がみつかったよ!」
「!!」
そこには大量の食料があった。おそらく群れ全体で食べても半月から1ヶ月は持つぐらいの量はあった。
「ゆっ!?ほんとだ!!」
「ゆゆぅ~~!すごいよ!こんなにいっぱいごはんさんがあるよ!」
「リーダーはわるいことしてしふくをこやしてたのね!ゆっくりできないわね!」
「こんなわるいごはんさんはれいむたちがしょぶんしてあげるよ!」
群れのゆっくりが一斉に群がる。今までの分を取り返すかのように一気に平らげていく。
「ま、まつのぜ!それはまだたべちゃだめなのぜ!!」
「ゆゆっ!おうじょうぎわがわるいよ!」
「ゆっくりかんねんしてね!」
グサッ
2本目の木の枝が刺さる。
「ゆげふっ!」
「ゆっふっふ。やっぱりリーダーはうごけないみたいだね。」
「リーダーのごはんさんにこっそり”しびれだけ”をまぜておいたんだよ!
 からだがしびれてうごけないはずだよ!」
「れいむたちは”しびれだけ”じゃなくて、”へそくり”さんをたべるよ!」
「むーしゃ!むーしゃ!しあわせーっ!!」
「リーダーのしょけいでメシうまじょうたいだよ!!」
「ま・・まつのぜ!ぞれは・・・・」
グサッ
3本目の木の枝が刺さる。
「ゆがっ!」
「がーつ!がーつ!しあわせーっ!」
「こどもたちもおこしてくるよ!きょうはとくべつによふかししていいひだよ!」
「”えんかい”をするよ!みんなもうがまんしなくていいんだよ!
 おなかいっぱいごはんさんをたべるよ!!」
「”かくめい”はせいこうだよ!!!!」


群れのゆっくりが一匹残らず参加した”しょけい”と”えんかい”は夜通し続いた。
皆食い、歌い、踊り、食い、そして刺し続けた。
リーダー・・元リーダーが動かなくなるまで刺し続けた。
動かなくなっても刺し続けた。
宴の中で誰かがそれを燃やそうと言い出した。
皆でそれを運び、火の中にくべた。
木の枝も、お帽子もよく燃えた。
餡子はなかなか燃えなかったが、どんどん薪を足していったので次第に灰になっていった。
その光景に大人も、子供も、目を細めた。
終わったんだ。もうあの嫌なリーダーに従わなくていいんだ。
好きなだけごはんをむーしゃむーしゃできるんだ。
疲れたら”かり”にいかなくてもいいんだ。
群れは幸せでいっぱいだった。


朝が来た。
ほとんどのゆっくりは騒ぎ疲れて眠ってしまっていた。
ただ一匹、特別な使命を与えられたれいむ以外は。
れいむは、人間さんに「リーダーになって」とお願いしに行く使命を与えられていた。
太陽が昇ってしばらくすると人間さんは起きてくるはずだった。
れいむは人間さんのテントに向かっていった。
だが、途中で人間さんに出会った。向こうからやってきたのだ。
「やぁ、れいむ。みんなは?」
「ゆっ!みんなゆっくりねむってるよ!」
「そうか。じゃあ悪いけどみんなに伝えておいてくれるかな。『俺はこの群れを抜けることにした』って」
「・・・・ゆ?」
「実は俺さぁ、ここでしばらく暮らして自然の果物や野菜の素晴らしさに気付いたんだ。
 今まで一人暮らしでインスタント食品ばっかり食べてて、すっかり忘れていた何かを思い出させてくれた。
 だから、実家に帰って農業をついでみようかなと思うんだ。」
「ゆ?ゆ???」
「ひと段落したら俺の作った野菜持ってまた会いに来るから。
 それじゃ、よろしく伝えといてくれよ。
 ・・・・みんなに会うと別れが辛くなるからさ、へへっ。じゃっ、そういうことで」
「ゆ??????????」
れいむの餡子脳が全てを理解したときには手遅れだった。
青年はすでにはるか遠くに行ってしまった。
たとえ全力で追いかけようと、どんなに声を張り上げようと無駄なことだろう。


「・・・・というわけなんだよ」
「もう!なんでひきとめなかったの!?」
「しょうがなかったんだよ!ゆっくりしたけっかがこれだよ!」
「まあまあ。おこってもしょうがないよ。」
「そうだね。それにまたきてくれるんだよね?」
「おやさいさんをもってきてくれるなんて、にんげんさんもとかいはね!」
「それじゃあ、にんげんさんがまたくるまでゆっくりしてるよ!」
「そうだね、そうしようね!」
グ~~~~~・・・・・・
「ゆっくりおなかがすいたよ!」
「ゆっくりごはんさんをたべるよ!」
「なにいってるの?ごはんさんはきのうぜんぶたべちゃったでしょ?」
「あ、そうだったね」
「それじゃあ、ごはんさんをさがしにいこうね!」
「そうだね」
「それじゃあいくよ?」
「うん」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「どこにいくの?」
「れいむしらないよ。まりさしってる?」
「まりさもしらないよ。しってるのはリーダーだよ」
「それじゃあリーダーをきめるよ!」
「リーダーはごはんさんのばしょをしってるひとだよ!」
「だれか、ごはんさんのばしょをしってる?」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・」




梅雨が近づいていた。














おわり


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感想

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  • 樹海でゆっくりが迷わずに今まで生きてられたのは
    長がしっかりしていたからか~
    ここまで後先考えられる通常種も珍しいなw -- 2018-01-17 09:42:00
  • 個人的にはメープルが至高 -- 2016-10-13 16:48:00
  • 梅雨越しするために蓄えた食糧だったのか、高慢な態度も計算の内っぽいなぁ -- 2013-01-19 10:37:18
  • 青年がかくめい(笑)の様子を見てたら何思ったかな。 -- 2012-10-12 05:03:30
  • おれもチョコレート味しかみとめないぞ。チョコレートは
    俺の嫁。 -- 2012-03-28 20:04:29
  • いくつものss見てきたが、群れの長やドスっていつも馬鹿なゆっくり共に悩まされてるよな…ww -- 2011-09-22 18:13:17
  • ぱちゅりーならピッタリだったな。知識のみで威張ってるのも、ただ一匹群れを生かすための知恵を有していたって言うのも。 -- 2011-07-11 19:36:20
  • フルーツ味食えよ糞饅頭ども -- 2011-07-05 20:13:21
  • チョコレート味は俺のジャスティス -- 2011-05-29 02:14:23
  • カロリーメイトはフルーツ味以外なら全部好きだ -- 2011-03-21 13:05:49
  • 制裁&自業自得破滅が上手く組み込まれてるな -- 2010-10-17 14:43:42
  • あまあまが無いから入れた時点で何となくわかっていたが…
    リーダーの仕事はきちんとやっていたんだな(苦笑

    まぁ威張りちらして反感買って反乱起されたら意味無いが…w -- 2010-10-07 12:56:42
  • リーダーはちゃんとした自覚があってリーダーをやってたんだな -- 2010-10-04 04:53:48
  • とても面白かったです
    青年がふっきれて帰っていく感じが爽やかでした

    ただしカロリーメイトはチーズ味こそが至高だがな! -- 2010-09-28 06:03:02
  • リーダーまりさ、群れのことちゃんと考えてたんだな…。リーダーのへそくりは梅雨にそなえた蓄えだったんだろう。 -- 2010-09-20 15:51:02
  • さいこー!
    すばらしいです!! -- 2010-07-30 01:19:06
  • リーダーまりさはただのクソ野郎じゃなかったんだな良い意味でも悪い意味でもリーダーだったんだね。 -- 2010-07-17 00:40:18
  • まりさは偉そうではあったがゲスではなかったんじゃね -- 2010-07-11 19:12:16
  • これだからまりさ種は -- 2010-06-21 23:13:41
  • 面白かったです -- 2010-05-21 22:22:16
最終更新:2009年10月25日 16:46
ツールボックス

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