おんもでゆっくりしよう!3 29KB
野生 家族 観察 やっと後編
『おんもでゆっくりしよう!』後編
※ゆっくりの会話を出来る限りウザくしました!
※観察おにーさんのウザさは控えめにしました!
※SSの最後に素敵なプレゼ「ゆゆっ!? れいむのでんのーはたけさんにえすえすさんがはえてきたよ!!」
「ゆわ~い、ゆっきゅち~!」
「ゆっ、ゆっ」
「さっそくよ~みよ~みするんだぜ!」
「これはオレの書いたSSだよ」
「は?」
「『えっ!?』」
「ゆ?」
「お?」
「…。」
「なにいってるの? バカなの? えすえすさんはかってにはえてくるんだよ? なにひとりじめしようとしてるの?」
「まりささまがか~きか~きしたえすえすさんをよこどりしようなんて、ゆっくりできないばかがあまりちょうしにのるもんじゃあないんだぜ!」
「しょーだしょーだ!」
「ぴゅきゅぅぅうっ!」
「(オレが書いたんだが…)独り占めなんかしないよ。これから餡庫の皆に読んで戴こうかと思ってね」
「なにかってなこといってるの? ころすよ? えすえすさんはたいきょうにいいんだよ? とくにいちばんのりはさいこうなんだよ?
かわいいあかちゃんをにんっっっしんっっっしているれいむがさきによんでかんそうさんをか~きか~きするのがとうぜんでしょぉぉぉおっ!?」
「ゆっ! ゆっ! さっさとどっかいくんだぜ! あまあまおいてきえさるんだぜ!」(ぽむるぽむる)
「ゆゆーっ!! やっちゃえおと~しゃん!」
「まりちゃもきゃしぇいしゅりゅんだじぇ! ゆっゆっ!」(ぽむこぉ)
「まあ、いいや。ここはオレが引き付けておくから。『おんもでゆっくりしよう!』後編、始まりますよっ」
~~~~~~~~~
「ゆっぐ、ゆっぐ、ゆぐふぐぅぅぅぅぅん!! おぢびぢゃん…」
「れいむ、れいむ、ゆっくりしようねだぜ… ゆっくり…」
「ゆぅぅぅん! ゆぅぅぅん! お゛ねえぢぁぁん! 」
「しゅ~り… しゅ~り…」
まりさ一家のおうちは、斜面に流れるささやかな沢の近くにある。
せせらぎにはモウセンゴケなどの瑞々しい植物が群生しており、まりさ一家の食糧事情を支えていた。
なんとかここまで這いずっておみずをご~くご~く出来た一家。今はげんかんをしっかりきのえださんで戸締りし、
りびんぐの中央で永遠にゆっくりしてしまったおちびちゃん達の遺品を囲み、悲しみに暮れていた。
それは、どれも原型を留めていないほど壊れており、持ち主のゆっくりがどれほどの苦しみを味わい、しんでいったのか物語る。
その薄汚れたゴミに親れいむが啼き咽びながらほお擦りしていた。涎とナミダとよく判らない体液に蹂躙され、死後であっても
その形を、成分をぐずぐずに変質させられるおかざり。
他の家族も先ほど補給した水分を出し尽くすかのごとく涙に暮れ、今は亡きおちびちゃんたちを悼むのだった。
まりさ・れいむ一家
親まりさ(父役)
親れいむ(胎ゆ3→2)
子まりさ 3→1
子れいむ 5→2
赤まりさ 5→1
赤れいむ 6→3 おおいな!
「おんもゆっくりできなかったよ…」
「ぽんぽんぺこぺこだよ…」
「ゆっくちしちゃいよ…」
「ごべんねぇぇぇっ!! ごべんねぇぇぇっ! でいう゛がじっがりじでながっだがらぁぁぁっ!!」
「れいむのせいじゃあないんだぜ、まりさにもせきにんがあるんだぜ、おんもはまだはやすぎたんだぜ」
「でいぶのぽんぽんのあがちゃんもゆっぐりできなぐじでごべんねええぇぇ!!」
「おか~さん…」
「ゆっくち、ゆっくちちようにぇ…」
「あとでまりさがまいそーしておくんだぜ、れいむとおちびちゃんはゆっくりやすむんだぜ」
「ゆっぐ、ゆっぐ、ゆっぐぅぅっ?!」
「ゆゆっ? おかーさんどーしたの?! おかーさん!?」
「うばっ! うばれるぅぅぅぅっ!! あぎゃぢゃんうばれるううう!!!」
「ゆゆゆっ!! れいむしっかりするんだぜ!!」
イキナリ産気づいた親れいむ。
泣くのに忙しくて子供が生まれそうなのに気が付いていなかったようである。
まむまむからは既に赤ゆっくりが顔を見せていた。おや、顔の向きというか面(ツラ)が上下逆様だ。
珍しい、ゆっくりの逆子ではないか。まあ、ほぼ球体のゆっくりが逆子だろうが蛭子だろうが
それがどうした(笑。)ってところなのだが…。
「ゆっ、ゆっ! おぼうしまにあわないんだぜ! まりさのたくましいむっつにわれたぽんぽんでうけとめるのぜ!!」
「ゆぎ! ゆぎ! ゆぎいいいいいいっ!!」(すぽーん)
「ゆん!」(ぽむん)
「ばだうばれるよおおおおおお!!」(すぽーん)
「ゆゆ!?」
まさかの2連射。
1個目はたくましくむっつにわれたぽんぽんで受け止めることが出来た。しかし矢継ぎ早に射出されたプチ饅頭は
油断して弛緩した親まりさの口に当たり、その歯で傷つけてしまう。
「ゆぴいぃぃぃぃぃっ!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「ゆふぅ、ゆふぅ、おぢびぢゃ…ゆっくりしていってね」
『ゆっくりしていってね!!!』
『ゆっきゅちちちぇいっちぇにぇ!!!』
「おぢびぢぁん!! ごべんねなんだぜ!! べ~ろ、べ~ろ!!」
「きゅぴいっ! きゅぴぃっ! きゅぴいっ! きゅぴいっ!」
歯に命中した赤まりさは迅速なぺろぺろの甲斐もあってか既に傷が塞がり返事を返していた。
1匹目は赤れいむであり、この2匹はひとまず無事に生まれることが出来たのであった。
「あかちゃん…、す~り、す~り」
「ゆっくりしたあかちゃんなんだぜ…」
「ゆっ、ゆっ、ゆっ!」
「ゆっきゅち! れいみゅ、おねーちゃんになっちゃよっ!」
親まりさは不安だった。
親れいむは不安だった。
おんもで生まれ落ちた赤ちゃんはゆっくり出来ずに死んでしまった。
またあんな風に苦しませてしまうのだろうか。
でも今、おうちで生まれた赤ちゃんがゆっくり出来ているようでよかった。
生き残ったおちびちゃん達も、かわいいかわいい妹が出来てとてもゆっくりしている。
今度はおちびちゃんが大きくなるまでおうちで存分にゆっくりさせてからおんもに出よう。
永遠にゆっくりしてしまったおちびちゃん達の分までゆっくりしよう。
「ぽんぽんぺこぺこだよ! まりちゃまんましゃんむ~ちゃむ~ちゃちちゃいよ!!」
「れいみゅもだよ!」
「ゆゆ! ごめんねあかちゃんたち! じゃあみんなでよるまんまさんむ~しゃむ~しゃしようね!!」
「ゆっくり~!」
食料庫から赤ちゃんでも食べられそうな柔らかめのモノを選び、りびんぐに敷いた柏の葉のてーぶるに広げる共同作業。
秋には柏のどんぐりさん等も食べることが出来るのだが、今は春。秋の恵みは冬のうちに消費しつくしているし
春には春で色々なまんまさんが採れる。一家は大きな柏の葉を秋のうちに集め、乾燥したものをて~ぶるにしたり
べっどにしたりと活用していた。どんぐりのおぼうしさんは子供達の『たからもの』にもなっている。
別段このゆっくり達が賢いというわけでもなく、ただ柏の葉が『ゆっくり』しているから使っているに過ぎない。
食後、柏の葉に包まって遊ぶ姿はゆっくりは饅頭または団子(に近い生命体)だと再認識させられる光景だった。
自然公園のゆっくりは、どんぐりの外皮を消化できない個体群である。
種子を丸呑みした個体は時期が来るとその頭頂(どたま)から芽を生やした緑の苗木トークン(0/1)と化してしまう。
それはゆっくりの死も同然であり、『おわり』だの『おしまい』だのとその形態から囃されていた。
食べられる土とも考える土とも謂われるゆっくりの『あんこ』この”なかみさん”は良い苗床となった。
遠く離れた地にも、そうしたゆっくりが種子を運んでくれる。ゆっくりは森を作るのだ。(なんという愛で!)
※(攻撃力/生命力)…(0/1)は実質、最弱の攻撃でも一撃で死んでしまうということ。
「ゆゆゆゆゆゅゅゅゅゅ~~~~~♪ ゆゆ~ゆゆ♪ ゆゆゅ~♪」
「ゆん♪ ゆんゆん♪ ゆゅゅゆゆゆ~♪ ゆっ♪ ゆゆ~ゆゆゆゆゆゆ~♪」
「ゆっゆっゅゆ♪ ゆゆっ♪ ゆゆゆ~ゆゆっゆ♪ ゆん♪ ゆっゆっゆゆっゆゆゆ♪ ゆっん♪」
「ゆっくりできるね!」
「おうたじょーずだにぇ!」
「ゆっくち!」
「おうたはいいのぜ。おうたはこころをうるおしてくれるのぜ。れいむがうみだしたぶんかのきわみなのぜ。」
食後、れいむ合唱団のおうたでゆっくりする一家。
今日は散々なメにあったが、おうちでゆっくりすることで昼間の記憶も粗方リセットされたようだ。
「おかちゃんたち! そろそろす~やす0やしようね!」
「おとびちゃんたちも、きょうはく~たく~たただからゆっくりす~やう~やうるのぜ!!」
イラつく誤字で一日を締めくくろうとする親ゆっくり2個。
忘れた頃にこういう事を意識せずかますから、冷静に観察・実況できなくなるんだろーがクソがぁぁ。
おうたとかの直接的な表現よりもこういう間接的なヤツが一番クルんだよ! オレは!!
『なれーしょんはかんさつおにいさんだよ! ゆっくりしていってね!!!』
『ゆっくりしていってね!!!』
『ゆっきゅちちちぇいっちぇにぇ!!!』
「ゆ? おくちがかってにうごいたよ!」
「まりさもなんだぜ!」
「ゆっくちおきゃちぃにぇ!」
「ゆっくち! ゆっくちー!」
「ゆぅ…、ゆぅ…、む~にゃむ~にゃ」
「ゆぴ~、ゆぴぴ~~」
気が付いたら一家は仲良く寄り添って眠っていた。
オレもあまりのストレスでブラックアウトしてしまっていたらしい。
…帰ろう。
虐待は観察お兄さん精神に反するが、こいつらを眺めていると叩き潰してしまいそうだ。
未熟な自分を心から恥じ、腰を上げる。明日も良い日になるといいな。
ゆぅぅぅ~~~~~ん
寝言?
ゆぅぅ~~~~~~ん
いや違う。これは、羽音。
昼間の蚊の羽音だ。どうやら一家の巣にまでやってきたらしい。
しかし、入り口はゆっくりにしてはしっかり閉ざされており、蚊の入り込むスキマはない。
なら、蚊は最初から巣に居たということになる。
いつから?
この一家のまりさ達は「す~やす~や」する時、おぼうしを脱ぐ性質がある。
傍らには親まりさのおぼうしを中心に小さなおぼうしが3つ、工事現場のコーンの如く並べられている。
その親まりさのおぼうしと、子まりさ、赤まりさの合計3つおぼうしの中からゆんゆん聞こえてくるのだ。
ふと、音が止まる。
今一度腰を下ろし、巣の様子を注視(透視)する。
おぼうしの下部、白いレース状のおかざりが動いたような気がした。
ゴソ… ゴソ…
そして、おぼうしと地面のスキマから這い出てきたソレは…
「う~☆」(羽音)
やはり紅魔蚊か^^
「う~☆」(羽音)
「う~☆」(羽音)
ちびまりさ共のおぼうしからもそれぞれ一匹ずつ蚊が出てくる。
どうやら昼間の惨事の渦中、どこかのタイミングでおぼうしに侵入していたようだ。
いったいいつはいりこんだんだー、やるなー、こうまかー。
見事なオペレーショントロイを決めた紅魔蚊(以下、蚊)が成すことは唯一つ。
『う~☆』チクククッ
「ゆ゛っ?!」
最初のターゲットは歯で傷ついた怪我が治りかけた赤まりさ。
塞がったとはいえ、うっすらと黒い痕を残し、かわいそうなまりさを演出してくれている。
これからおいしいまんまさんをぽんぽんいっぱいむ~しゃむ~しゃして完治させるハズだったその傷に
3匹の蚊がミクロの“かえし”がビッシリ生えた口吻を容赦なく突き刺していく。
「ゆ゛い゛い゛い゛いぃぃぃぃぃぃっ!!!?」
「ゆっ?!」
「ゆゆっ??」
流石の暢気家族も、傍らの大音量に飛び起きてしまった。
「おかちゃん! おおきなこえださないでね! ゆっくりできないよ!!」
「ゆゆ!! まりさのおとびちゃんになにかついてるんだぜ? …ゆ、ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「いっい゛ぢゃびぃぃぃぃぃっ!! うぎぃ゛ーーーーーーーーーーーーーーーっ!!
ギャ゛ァ゛ーーーーーッ!! ァギャーーーーーッ!!
ギガァーーーーーーーーッ! ア゛ーーーーーーーーーーッ!!」
大声を上げてプルプル震える赤まりさの中身を、左半身に取り憑いた3匹の蚊が一気に吸い上げる。
急速な吸引に左眼球が落ち窪み、見た目も金髪のデススターのような、側頭部にクレーターが出来た灰色顔赤まりさになった。
給ゆが完了し、7色の僚機は次の任務に赴くため飛び立っていった。もう“きゅぴい”なんて、いわせ、な、い。
とはいっても入り口は未だ封印されているので、一家の頭上をうー☆うー☆旋回しているのだが。
「がゆ゛…がゆ゛…び、び、び…」
「おぎびぢゃんじっがり゛ぃぃぃっ!! じっがりじでね゛ぇぇええ゛え!!」
かゆかゆ症状の始まった赤まりさを必死にぺーろぺーろして癒す親れいむ。
生まれたての赤まりさは一気に3匹分の毒唾液をくらったため、最悪の中毒症状を起こし既に瀕死である!
「あ゛あ゛あ゛あ゛! ばりざのとっでもゆっくりどじだおみ゛びぢゃんが…」
「がゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っ」
赤黒水玉メロン化していく赤まりさに涙しながら嘆く親まりさの表情は、徐々に怒りに歪み、そのまま頭上を仰ぐ。
「ごのごみどもぉぉぉぉ!!
むじふぜいがばりざのおぢびぢゃんをどうにかじでいいどおもっでいるのがぁぁあああ!!
ざんぶんがんま゛っでやる!!
ざっざどおりでごいいいい!!
ばりざざまがじきじきにあいでしでやる!!
ごうえいにおもええぇぇえ!!」
(びゅー☆)
蚊があんこを噴出した音です。
親まりさのせりふが噴飯モノだったとはいえ、こんな飛び道具まであるなんて流石である。それもまさかの2WAYショットだ。
レーザーあんこはそのまま親まりさの両目にヒットしてしまった。
「まりざあああ!! なんであたるのぉぉぉ?! ぐうすうだんでしょおおおおおおっ!!!??」
「あぁ~がぁ~、あ~あ~おめめがぁ~おめめがぁ~、あ~あ~おめめがぁ~あ~あ~」
ゆっくりにしては情けない声をあげるろまりさ大佐。
普段ならゴロゴロ転げまわるが、強烈なフラッシュやおめめに直接ダメージを受けたゆっくりが
力無くヨロヨロした動きをする事があるのは何故なんだろう??
今回はあんこ射だったため、ゆっくり特有の大量の涙で毒共々洗い流せたようだ。
「まりさ! ここじゃあちけいこうかがふりにはたらくよ! おんもでげいげきだよ!!」
「ふぐひぃ、ふぎゅびゅひぃ…ゆっ!! さすがれいむなのぜ!!」
親れいむの助言(まさかの[巣(ホーム)での地形効果マイナス修正])を受け、おぼうしとゆーりんげんを装備した親まりさは
「おんもへいこうぜ…
ひさしぶりに…
キレちまったんだぜ…」
と啖呵(?)をきっておんもへ一直線。入り口の封印を「ゆーっ!」と破…れなかったので
5回体当たりしてなんとか小さなスキマを作り、そこからモニモニと這い出した。
「ゆふーっ! いちどやってみたかったのぜ!!」
バリケード破壊の事だろうか? まりさの頭の中ではハリウッドスターばりのアクションだったようだ。
一方、巣に残っているれいむは勝ち誇った顔で
「ゆっゆっ! ばかでごみくずなむしさんたちはおんもでまりさにころされてね!
あやまってもゆるしてあげないよ! おとびちゃんたちをゆっくりできなくしたむくいをうけてね!!
これはせーさいなんてなまやさしいものなんかじゃあないよ! いっぽうてきなさつりくなんだよ!!
ぷくうううううううううううううっ!!」
「ゆゆ~~ん…、おかーさんどおしたの?」
「ゆっくちしゃわぎゃちいよ…」
「ゆぁぁああ?! ゆっくりできないぷわんぷわんのむしさんがいりゅよぉぉおお!!」
「ぎょわいいいいいぃぃいい!」
「ゆっぐりでぎないいいっ!!」
「ぷひゅるるるるるう…
ゆゆっ! いいところでおきたね、おとびちゃんたち!!
これからまりさがばかでなまいきでみのほどしらずなむしさんのさつりくしょーをはじめるよ!
ゆっくりしていってね!!!」
『ゆっくりしていってね!!!』
『ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!!!』
子供達は今の今まで眠っていたようで、親れいむのゆっくり宣言で今更全員覚醒したらしい。
「おちょーしゃんのてにきゃきゃりぇびゃおみゃえてゃちにゃんちぇしゅんしゃちゅらよ!!」
「げらげらげらげらっ! げらっ! せいぜいみじかいよせいをまんきつしてね!!」
「ゆっゆっ! わざわざこんなところまでくるなんてよっぽどころされたかったんだね!
ざこがちょーしにのっているからこういうめにあうんだよ! おおあはれあはれ!!
むしけらにおにあいのたんらくしこうごくろうさまであります! びしぃ! げらっ!」
起き掛けにすぐさまコレだけの罵倒を飛ばせるとは、ゆっくり侮りがたし。
子供達のゆっくりとした口撃に親れいむも満足顔だ。
目を細め達観したようなツラは今すぐ潰したくなる。
「おとーさんがでるまでもないよっ! (う~☆)
こんなくずどもなんか (ぴたっ)
れいむだけでしゅんしゃちゅだよ!!」(ちゅ~)
『瞬・殺』が上手く言えなかった子れいむがぽいん、と意気揚々、一歩躍り出たが既に攻撃されていた。
「ゆびぇぇぇぇえええっ??!!」
「どおしてこうげきされてるのおおおおおおっ!?」
※REPLAY解説※
蚊が一匹、子れいむの頭頂に乗っかり、顔を覗き込むような体勢で踏ん張る。
そしてそのまま、左目の下瞼の辺りを天に突き上げるように刺し貫いたのだ。
この間、子れいむは調子に乗って啖呵をきっていただけ。
「ぅぅぅぅいいいいぃぃいぃい゛い゛い゛っ!! いだぁぁあああ~~~~~~い゛い゛い゛っ!!」
「おぉ どぅ びぃ ぢゃぁぁああんっ!! ばなれろぉぉぉっ! でんげんどっばする゛なああああ!!」
親れいむがすぐさま、左目からあんこ混じりの涙を大量に流している子れいむに擦り寄る。
子れいむは全身からブワッと汗を噴出し、あまりの痛みと恐怖にしーしー、うんうん、口からあんこも吐いていた。
そして、ギュッと閉じていた両目のうち、左目が子れいむの意思に反して徐々に開いていく。
「ヒギィーッ! ゥヒギィーッ!」
毒唾液が注入され炎症を起こした眼球が膨張して、瞼を押し広げていたのだ。
白目は黄濁し、赤紫色の極細の餡管がビッシリと覆う。ゆっくりと、ゆっくりと、膨張は続く。
子れいむの左上半身は内から出来た瘤(こぶ)に押し上げられた歪なシルエットを作る。
それは今流行のひょうたん型。というよりは、達磨に近いかもしれない。
アレだけ流れていたように見えた涙もしーしーもあんこも、何時の間にか出なくなっている。
内容物の大半が毒を中和するために眼球にイったのだろう。ゆっくりと、膨張は続く。
「うぇぁわ~~~~っ!! ぉうっぃうぇおっおっぉ~~~~~~っ!!」
巨大な瘤が出来た子れいむはバランスを崩し、こてん、と左に転がってしまった。
おきあがりこぼしのように、眼球を下に逆さまになり、あんよがゆん、ゆん、と左右に揺れた。
靴や服など無いゆっくりのあんよはシミや擦り傷だらけ。ようするに小汚い。
開きっぱなしのおくちからは長い舌がれろんれろんと伸び、粘度の高い涎をポタポタ垂らしている。
既に単眼の怪物と言っても差し支えない風貌になってしまった。このロリコ(ry
ゆっくりには心臓などの循環器は無い(ゆっくりの体それ自体が一器官ともいえる)が、治癒の脈動が
ドクン、ドクンと波打ち、眼球を不気味に揺らす。
「へぎ、へひぎ」
「おとびちゃん! しっかりたってね!! たおれちゃだべだよ!?」
べ~ろ、べ~ろと長い舌で子れいむを嘗める親れいむ。姿勢を正してあげ、全身くまなく嘗めあげる。
もはや体積の半分以上を占める眼球に押し潰され、本体側の口も苦しそうに歪む。
そして、限界まで張り詰めた瞼にも舌が這う。
外部からの刺激、水分、その他もろもろの要因。限界の瞼は両端が裂け、そこから「ぷるんっ」と黄身が姿を現してしまった。
「 」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! れいぶのがわいいおどびぢゃんが!!
おどびぢゃんがゆっぐりでぎないおどびぢゃんになっぢゃっだぁああっ!!」
さっきからずっと、お『と』びちゃん。なのは突っ込んでおいた方がいいのか!?
あんまりつっこむとまたウザイっていわれるんだよ!? 自重してね!!
飛び出た巨大な眼球を中心に潰れている子れいむは、虎柄のオーブを奉る台座のように見える。
子れいむの意識は、2つに分断されていた。
あんこが眼球に大量流出し押しつぶされる本体側と、膨張し外気に晒される眼球側に。
異様なほど膨れ上がった左眼球に右眼球が押し潰され、声も出せず、徐々に撓んで(たわんで)ゆく痛みと恐怖、
そして吸われ続けるあんこの喪失感に苦しむ本体側。
自分の右眼球を左眼球で徐々に圧迫し、潰れる痛み、異物が触れる痛みを敏感な両の眼球で味わう左眼球側。
しかも直に毒を受け、その痒みも想像を絶する。しかし、口が無いので叫ぶことも出来ず。
眼球自体は涙を流す機構も、身体を掻くために動く機構も無い。ただ、歪んだレンズで家族を認識するだけだ。
『ででごぃぃぃいいい!! なにやっでるぅぅうううう!!』
おんもでは親まりさが怒号を上げているが、お前の方がなにやってんだ。家族が大ピンチですよっ。
「おとびちゃんだじははやぐにげでね!! おどーざんのどごろにいぞいでね゛っ!!
おか゛ーざんがとのさまぐんをつどめる゛よ!!」
「ゆああああっ!! ゆっくちにげりゅよ!!」
「まりじゃまだじにだぐないいいいぃいぃぃいっ!!」
「ゆ゛っゆ゛っ! ごっぢごないでね! れいむがにげるまでぞごにいでね!?」
脱出口
↑
赤子赤
赤子赤
赤
蚊(びゅー☆)
蚊(びゅー☆)
蚊
親
親まりさが先に離脱した以上、こいつらが殿軍(でんぐん・殿[しんがり]とも)なのだが、
なんだかしっかりとフォーメーションを組んで逃げる家族に容赦なくあんこレーザーを射しゅちゅしゅる蚊。
もちろん2WAYだ。
それが前・後列の赤ゆの後頭部にクリーンヒットする。
「びいいいいいっ!」「まりざのいぼうどがああ!!」「ゆびいいいっ!!」
「やじゃあああ!!」「れいびゅのいぼうどがああ!」「うびゃぁぁあ!!」
「きょのぐじゅ! しゃっしゃとしゅしゅみぇ!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛! おかちゃんぎゃああ!!」
レーザー自体に火力は無いものの、べたべたする不快感と、おかざりにあんこをかけられたせいで
動きを止めてしまうおかちゃん(笑)
しかし成体には効果薄だった兵器も、幼体にはそれ以上の効果があったようだ。
「にゃんだかかゆかゆになってきたよ…」
「ゆっ? ゆっ? ゆっ?」
皮の薄い赤ゆには体表に毒が付着しただけでも有効だったのだ。
「あびゃあああ゛っ!! がゆい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」
「ぎぴぃーーーーーーっ!!!」
「ぎゃ~り、ぎゃ~り!! ぎゃ~りぎゃ~~~り!!!」
「ね゛ぎぃ!?」
「ばりざああああ!! たずけでばりざあああっ!!!」
『ゆっ!? れいむのえすおーえすがきこえたのぜ!!』
れいむたちがあぶない!!
いそげまりさ!!
這い出てきたスキマに今一度モニモニ潜りこむが、出るときと入るときとでは勝手が違う。
ゆっくりにしては丈夫に作られたバリケードは、内側は解体しやすいよう、痛く(笑)ないよう、比較的平坦な
表面になっているのに対し、外側は硬い木の枝や葉っぱが飛び出て槍衾(やりぶすま)の様相を呈していた。
(※ゆっくりにはこういった配慮は出来ない。これは偶然の産物です。)
「ぎがあああ!! いっいだいいいいいいい?!」
なので、出てきた小さなスキマの縁に柔肌やおぼうしがひっかかり、悲鳴を上げるハメになってしまった。
おうちのバリケードもゆっくりにマイナス修正を与えるようだ。
親まりさの右側面には硬い枝が数本刺さり、おぼうしにも枝や葉っぱが突き刺さって完全に固定されてしまった。
入り口の隅っことはいえ、そこからは巣の全景が見渡せた。
外から見ると、肌色で汗だくの尻がプルプル震え、あにゃるも心なしかヒクヒクしている。
思いっきり蹴飛ばしたい衝動に駆られるがガマン、ガマン。
※※※思いっきり蹴り飛ばすルート※※※
「ベュ゛ッッ!!」
オレは親まりさの尻を渾身の力で蹴りぬいた。
逆流したあんこで汚れないようにしっかりとあにゃるを狙ったため、行き場を求めたあんこは前方に集約される。
脛も使い、バリケードも巻き込むように蹴ったので巣の内部にいるゆっくりにはたまったものじゃあないだろう。
「じっがりボァッバ!!」
「れいみゅビブヴゥッ!」
「がゆぅうプチョビャッ」
「まりざああア゛ベォッ!!」
(ドバジャァァッ!!!)
あんことバリケードの破片が入り混じった榴弾が狭い巣を蹂躙した。
小さい饅頭も大きい饅頭も全てが射線上にいたため、ひき潰され、吹き飛び、大半が正面の壁のシミと化す。
身体を屈めて覗き見ると、おぼうしをかぶったまま弾けている親まりさの後頭部がビクンッビクンッと波打っている。
ふわりとおぼうしが落ち、曙光がソレを照らす。いつの間にか夜が明けていたらしい。
遮るものの無くなった巣を朝日が鮮明にしてくれる。
台風一家。
かゆかゆ症状のまま死んだ赤まりさは奇跡的に原形を留めたまま壁際まで弾き飛ばされ、枝や葉っぱやあんこに蹂躙されていた。
昼間死んだおちびちゃん達の形見のおかざりも同様にぐちゃぐちゃになって散乱している。
食料や子供達のたからものは、少し窪んだ壁面に保管されていて無傷だった。
それがより一層、ここにあったゆっくりを強調する。
あれだけ猛威を振るった蚊も朝日を浴びて空中で霧散してしまった。
昼過ぎにはこの一家も土くれと化すだろう。ゆっくりとはそういうものだ。
何故かゆーりんげんだけはどこを探しても見つけ出すことは出来なかった。
実績のロックが解除されました
10G : 大自然のゆっくり一家
[大自然で暮らすゆっくり家族を壊滅させよう]
実績のロックが解除されました
5G : 5チェーン(笑)
[一度の攻撃で5匹以上のゆっくりを仕留めよう]
※※※思いっきり蹴り飛ばすルート(おわり)※※※
「ゆ…、ゆ…、れいむは…にげるよ…おんもで…ゆっくりするよ!」
「ずーり、ずーり、ま、まりざもちにだぐないんだぜ! ゆっくりしないでいそぐんだぜ!!」
あんよがすくんだ子ゆ2匹はずーりずーりと這う。
粘度の高い汗としーしーを漏らしながらのずーりずーりは、ナメクジが這ったような軌跡を残していた。
「ぎゃゅぅぅぅううううっ!! おべべぎゃゅぅぅぅうううっ!!」
「ぎゃ~り、ぎゃ~り! ぎゃ~り、ぎゃ~り! ねぎぃぃいい!!」
「がゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っがゆ゛っ」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
おかちゃんたちは…もうだめだ(笑)
「れ、れいぶのどっでもゆっぐじじだおがぢゃんだぢがぁぁぁっ!! ゆびひぃー!!」
「で、でいびゅうううううう!! おどびぢゃあああああっ!!」
地獄を見せられる親まりさは、身体を必死に揺するが抜け出せない。
しかも動けば動くほど自然のスパイクが自慢のびはだとおぼうしに食い込んでくる。
「やじゃああああ!! ぐるにゃ! ぐるな!! ぎゅりゅなぁぁぁああっ!!!」
『ゆゆっ!!??』(親2)
悲鳴の方向に目を向けると、奇跡的に生き残った赤れいむが今にも蚊に取り付かれんとしているではないか。
あんレーザーを吐いてない腹部のでっぷりとした蚊が、フラフラと赤れいむの頭上を旋回している。
進行方向を悉く塞ぐ蚊の挙動に翻弄される赤れいむは恐怖に目を見開き、なみだ、よだれ、しーしーといった
おなじみの液体をふりまきながら、まるで『ろくろ』に乗せられているかのようにその場をくるくると器用に回っていた。
「ゆっがぁぁああああっ! ばりざのおどびぢゃんにぢがづぐなぁぁぁっ!」
「にげでぇぇえっ! おどびぢゃんにげでぇぇぇっ!!」
「ゆ゛っ? ゆ゛っ? ゆ゛っ? ゆ゛ぅぅぅぅっ!! にぎぇりゃれ゛にゃびぃぃぃぃっ!!」(くるくる)
親の願いも無力な赤ゆっくりでは叶えられる術も無く、やはりその場をくるくるする赤れいむ。
とろりとした眼球の滋味に魅せられた蚊は、もう一度ご相伴に預かろうと赤れいむの左側面に取り付く。
「いびゃぁぁあああ!! やじゃぁぁっ!! ぇかっか!! ちくちくやじゃぁぁああああ!!!」(くるくる)
「にげでぇぇぇっ!! にげでぇぇぇえっ!!」
「ゆっがぁぁぁっ!! でいぶのおとびぢゃんにざわるなあああああ!!! ごろず!! ころずぅぅぅっ!!」
(ばづんっ)
怒りに燃える親れいむはおとびちゃんを守るため、蚊を殺すため、親れいむ一跳ね分ほどの
距離でしかなかった赤れいむの元に駆け寄り、噛みつきによる攻撃をくりーんひっとさせた。
当然、赤れいむの右半身に。である!!
「ゆ゛っ?」
「でいぶぶぶうぅぅぅっ!! そっぢじゃないぃぃぃいっっ!!」
「ころず!! ごろづぅぅうううううううううううう!!」
(ばづんっ)
今度はしっかり左側面を捉えたぞ!
赤れいむは『 凸 』こんな感じになったけれど左半身に取り付いた蚊もろとも、おくちに放り込んだ!!
やったね! れいむ!!
赤れいむは左右の眼球をそれぞれ半分ずつ、髪の毛ごと齧り獲られ、見事な軽量化に成功。
じまんのすてきなおりぼんも、左右のふっくらと展開した部分を千切りとられて空気抵抗まで減少した。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…でいぶが、でいぶがおどびちゃんごろじぢゃっだぁぁ…」
「むじゃっ!! むじゃっ!! べっ!!」
にっくき仇は飲み込むのも憚られるのか、戦果を咀嚼して吐き出す親れいむ。
それはすでに生前のゆっくりの赤紫色ではない、7色の翅の破片が入り混じる小汚い茶褐色のあんこ玉と化しており、まるで糞塊。糞玉のようだ。
半分ずつの視界で目の前に吐きだれたソレを見つめ、涙の代わりにトロリ、と眼球の中身を流した赤れいむの上半身はそのまま崩れ落ちた。
下半身は歯をギリギリと食いしばり、口角からあんこ交じりの唾液をだらだらと漏らしながらぷるぷると痙攣を続けている。
「ゆ゛ゆ゛ぅーっ!! お゛どーざんどいでね゛っ!! でられない゛よ!」
「どげぇー!! ざっざどどげぇえっ!!」
大切なおりびちゃんたち(もう「と」でも「ち」でもどっちでもいいよね…)の最後の生き残り、子れいむと子まりさが
ようやく出口まで這いずって来ていたが、子ゆっくり程度ではバリケードが崩せないので親まりさに道を開けるよう要求する。
「ゆゆぅー! おどびぢゃんだぢ!! ぶじでよがっだよぉぉおおお!!」
「どげぇぇ!! ざっざとみぢあげろおおおおおっ!!」(こぽもん)
「ごのっ!! ぐずっ!! ざっざどっ!! どげぇっ!!」(ぽこむぽん)
痺れを切らした子ゆっくりどもは邪魔な障害物と化した親まりさに体当たりまで繰り出す。
「いぎ! ぎが! いだいよっ!! おどーざんにざわ゛らないでね!!」(ぽむももん)
子ゆっくりの体当たりが成体に有効なハズは無く、親まりさは微動だにしない。(ぱむん)
「いだいぃぃぃいいっ!! いだいよぼほぉぉっ!! おぎびぎゃんぎゃべぇぇぇええっ!! ぶびっ! うび!」(ぺむんとむこぽむ)
「どげぇぇっ!! どげぇぇっ!!」(ぽっこ)
「まりじゃはゆっぐりするんだぁぁぁ!! おんもでゆっぐりずるんだぁぁぁっ!!」(むるっ)
そもそもこの程度の衝撃を苦痛に感じるようでは、ゆっくりのおとーさん役の暗黙の義務『ぽんぽんとらんぽりん(はあぁぁ~~!?)』など、出来はしないのである。(るるぷぬむん)
「う、うびゃぁぁぁぁぁぁああああああっっ!!!」
一方、親れいむも、同じく残った2匹の蚊に翻弄されていた。あっちにこっちに忙しい家族であるヨ。
「うがぁぁ!! きだないむじのくぜにでいぶのきれいなおはだにざわるなぁぁ!!!
はなれろぉおぉぉぉっ!! ばなれろぉぉぉっ!!」
親れいむは木の枝を咥え、中空に向けてブンブン振っていたが、慣れない武器の使用、
それ以前にゆっくりが飛翔している虫を捉えられる筈もなく、案の定、速攻疲れてその場にへたり込んでしまう。
親れいむの健闘空しく、親れいむの美肌に2匹の蚊が取り付いてしまった。
まーべらすすきんにゆっくり基準では決して小さくは無い毒虫が爪を食い込ませる。
周囲では蚊から逃げ惑ううちに弾き、踏み潰したのであろうおちびちゃんの残骸が散乱していた。
「ふひぎぃーーーーっ!!」
の~びの~びしたり、おさげをぴこぴこぶんぶんしたりしたして抵抗を試みるが、取り付いた蚊は離れてくれない。
それどころか、ゆっくりとれいむの双眸目指して皮膚の上を這い寄ってくる。
その感触に怖気が走り…程なくして、れいむの視界が真っ赤に染まった。
「やだああああああああああああああああああああああああっ!!!」
瞼の上からおめめをちゅーちゅーちゅー
やわらかいおめめをちゅーちゅーちゅー
眼球硝子体内容液をちゅーちゅーちゅー
「でいぶぅぅ!! でいぶぅぅ!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛おがーぢゃんぎゃあああ!!」
「どげぇぇぇっ! でいびゅをだぜぇぇ!!」(ぽこむる)
…
……
………
夜が明けた。
バリケードは綺麗に取り払われている。
朝日の差し込むおうちの中には“れうこくろりれいむ”が苦悶の表情で鎮座していた。
既に死んでいるのだが両目の脈動は未だ止まらず、カラフルな伸長を繰り返している。
紅魔蚊は夜明け前に死んでしまった。カゲロウの様な短命な虫なのかもしれない。
こちらも翅は散り、ひっくり返って天を仰いだまま固まっていた。
「ゆっ、ゆっ」
「ゆっ」
「ゆっ」
水場から親まりさ・子れいむ・子まりさが戻ってきた。
まりさ一家
親まりさ 1(父母兼役)
子れいむ 1
子まりさ 1
3匹はずりずりと巣の中に入り、食料や資材などを親まりさのおおきなおぼうしに詰めていく。
りびんぐの中ほどでは、親れいむを中心に残骸が散らばっている。残骸の中心に親れいむがいる?
どちらにせよ、もうココではゆっくりできない。
「おちびちゃん…おんもでゆっくりしようね…」
「ゆ…」
「ゆくち」
ぴょーん、ぴょーん、ぴょーん、ぴょ『ゆぐぅ!?』
支度が整い、出口に向かって跳ねていた後続の子まりさが苦悶の声を上げた。
「えびゃああああっ!!」
「おにぇーちゃんどぼじだのおおおおお!!」
「ぢびちゃん! おぎびぎゃん!!」
子まりさのあんよに紅魔蚊の死体。天に向けて突き出した口吻がそのままあんよに突き刺さっている。
それだけならまだ良かった。刺さるだけなら毒唾液は殆ど注入されない。
しかし、子まりさは紅魔蚊のパンパンに膨れた腹部ごと踏みつけてしまっており、内容物が逆噴射して
子まりさを蹂躙したのだ。
「びゃああああああああああああああああっ!!」
傍らに落ちた小さなおぼうしの中から、柏のおぼうしがポロリと転がった。
…
……
………
異臭看護。一週間後。
子まりさは生きていた。
あんよの右前部とまむまむが抉れているが、傷は柏の葉っぱで塞がれており、飼いゆが着ているふくさんに見えなくも無い。
まだ春も半ば。障害は残るだろうが、献身的な看護と豊富な食料で傷を塞ぎ、これからも生きていくのだろう。
「おちびちゃん! ゆっくりただいま!!」
「ゆ、おきゃえりなしゃい」
まりさ一家
親まりさ 1(父母兼役)
子まりさ 1
お わ り
実績のロックが解除されました
25G : 奇跡の忍耐力
[ゆっくりを殺さずに耐え切った。ああ、次は虐殺だ…]
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 子れいむはいつ死んだw
※今更だけど、普通の蚊の針は刺しても気付かれない仕様のはず。こうま蚊はどういう仕様なんだ? -- 2018-01-03 12:15:39
- 人間はいらない。誤字に対するツッコミはいらない。オチがよくわからない。 -- 2012-12-05 17:47:10
- ぐうすうだんだけはワロタ -- 2012-08-28 23:04:04
- 言ってやるなよ。作者からしたらおもしろい傑作なんだから。 -- 2011-10-30 23:48:28
- 緑の0/1苗木トークンとマイナス修整はMTGだねわかるよ〜 -- 2011-08-30 15:11:45
- 実績のロック解除ネタにワロタww
Xbox360ユーザーはゆっくりできるね! -- 2010-11-10 06:49:44
- 読みづらい上に全部外しすぎ つまらん -- 2010-10-01 15:18:28
- 読みづらッ -- 2010-07-29 01:03:37
最終更新:2009年11月06日 17:36