川*゚ ー゚)ノハ*゚⊿゚)lw*´‐ _‐ノv川*゚ 々゚)はよつばのようです
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 14:52:39.16 ID:W7QQ9lGI0
- 3日ほど寝てないです。
投下し終えるか、落ちたら寝ます。
30時間後ぐらいに。
ひらがな多いです。
読みやすいように地の文少ないです。
↑建前
↓本音
・・・ぶ・・・ん・・・しょ・・・う・・・・・・?
酒もまわって来たしほんなら注文でも聞こかー。
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 14:54:00.68 ID:W7QQ9lGI0
- プロローグ~('A`)の世界の中心で自己中を叫ぶ~
川 ゚ -゚)「お前がシュトルム‐ウント‐ドランク(疾風怒涛)のドクオか、死んで貰う!」
('A`)「あー、胃がもたれる…」
俺は世界を救う使命を天界の神様より授かったどっくん、皆覚えてね!
ラーメン屋で相席になった可愛い子と仲良くなってワイワイ話してたら、
つい勢いで自分の正体をバラしちゃった!
そしたら彼女は敵対組織の首領さんなんだって!
なんてご都合主義、そうゆうの好きだよ、俺は。
川 ゚ -゚)「お前の強さは知っている。なので早速フルパワーで行かせて貰う!」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 14:55:08.28 ID:W7QQ9lGI0
- 川 ゚ -゚)「万魔の檻にて死に晒せ……秘技・殺劇四方之揺篭!」
説明しよう!
『さつげきよものゆりかご』とは分身して数人で囲んでしばいたらうめぇな……。
という恐るべき技なんだ!
多重影分身の術?何それ?
川 ゚ -゚)・lw´‐ _‐ノv・ノパ⊿゚)・川 ゚々。)「終わりだ(…、あぁぁぁ!、あははっ♪)」
('A`)「ぬっ……」
分身したクーがドクオを瞬時にとり囲む。
繰り出されるシャープなキック、気合いの入ったパンチ、狂気の篭った包丁、そして米。
その全ての攻撃を受けたドクオ。
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 14:56:26.84 ID:W7QQ9lGI0
- 川;゚ -゚)「はぁはぁ……これだけやれば流石のドクオも死んだな……」
解りやすい生存フラグを呟き、ドクオとの距離を取り分身の術を解くクー。
しかし、フラグを口走ってしまったせいか……。
ドクオがのそりと立ち上がる。
川;゚ -゚)「ば、馬鹿な!」
('A`)「ラーメン吐きそう…」
顔に痣ができ、口から血が出て、肩には包丁が刺さり、股間には米がこびり付いている。
普通なら天に召されているダメージだ。
('A`)「あのさ…」
('∀`)「気持ち良かったよ!俺、マゾなんだ!」
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 14:58:05.71 ID:W7QQ9lGI0
- まさに起死回生の一言だった。
他の作業員達も歓喜した。
川;゚ -゚)「しまった!マゾをいたぶるなんて…火に油じゃないか!」
('A`)「もっとしてくんないかな~……」
ドクオは焦っているクーを見遣りながら期待する。
しかしそれは長くは続かなかった。
ドクオは思い出したのだ。
ラーメン屋に行く途中の交差点で、左右確認せずに曲がって来た車に撥ねられそうになったのを……!
(#'A`)「んの野郎……もしかしててめえか!?」
川;゚ -゚)「な、何だ?」
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 14:59:42.79 ID:W7QQ9lGI0
- (#'A`)「許さん…許さんぞ!!」
川;゚ -゚)「な、なになに??」
(#'A`)「女だから顔は勘弁してやる!」
ワクテカしてるかと思いきやQBK(急にブチキレた)たドクオに驚いたクー。
そんな彼女に向かいドクオが駆けた。
川 ゚ -゚)「は、速」
言い終わる前にドクオはクーの眼前に居た。
クーの腹めがけて繰り出される蝶野も真っ青なヤクザキック。
ドクオの蹴りが到達するまであと3cm、2cm、1cm―――
ぷにっ☆
嫌な音がした。
皮膚を裂く音が、骨が折れる音がした。
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:01:20.93 ID:W7QQ9lGI0
- 川メ - )「ううっ…ぐぅ…」
凄まじい勢いでふっ飛び、壁に叩き付けられるクー。
ドクオは傷だらけのクーに近付き怒鳴り付ける。
(#'A`)「てめえか!てめえが俺を車で撥ねとばしかけたのか!」
川メ゚ -゚)「な、何の事だ…わ、私…じゃない…」
('A`)「えっ、mjd?」
川メ゚ -゚)「m…j……d」
(;'A`)「やっべ…んもぉ~、先に言ってよね!」
川メ゚ -゚)「すまん…な…」
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:02:48.78 ID:W7QQ9lGI0
- (;'A`)「こ、こんな事しといて何だけど…」
(*'A`)「惚れた!結婚してくれ!」
川メ゚ -゚)「こ…んな事され…て告白されたのは初めてだ…」
川メ゚ -゚)「私も…今日初めて会った時に…お前に惚れてしまったようだ……」
川メ゚ -゚)「結婚してく……」
言い遂げる前に意識が無くなるクー。
青冷めた表情をし、押っ取り刀でクーの元へ駆け付け抱き寄せるドクオ。
(;A;)「ちくしょう!こいつが何をしたって言うんだよ!!」
(;A;)「だ、誰が一体こんな事を!!?くそっ!」
(;A;)「だ、誰かこいつを助けて下さい!!」
ドクオは天に向かい叫び続けた。
人に、あるいは神に。
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:05:50.41 ID:W7QQ9lGI0
- ~そして5年後~
川#゚ -゚)「お前だよ」
('A`)「へ?何が?」
あの惨状の後、クーは病院に運ばれ奇跡的に目を覚ましたのだ。
そして無事退院したのち結婚し、今に至る。
ご都合主義、好きだよ俺は。
川 ゚ -゚)「やれやれ……」
('A`)「???」
川*゚ ー゚)「おとーさん、おかーさんはいつもなかよしだな」
ノハ*゚⊿゚)「なんのおはなししてんのぉぉぉぉ!!?」
lw*´‐ _‐ノv「将来は米屋の倅に嫁ぐ」
川*゚々゚)「あははっ♪ちなまぐさい愛のおはなしのよかん♪」
川 ゚ -゚)「何でも無い。お前達は早く寝なさい」
('A`)「まさか、あの技がま○○ばエンドの伏線だったなんてなぁ」
次回からは全く方向性が異なる話をお送りします。
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:13:41.02 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ ー゚)ノハ*゚⊿゚)lw*´‐ _‐ノv川*゚ 々゚)はおつかいするようです
('A`)「んじゃ頑張れよー、お父さんはゴロゴロしながら待ってるぞー」
川 ゚ -゚)「駄目親父丸出しだな、やれやれ……」
川 ゚ -゚)「じゃあ、空流・灯兎・秋・来羽、頼んだぞ」
川*゚ ー゚)「だいじょうぶだぞ、おかーさん」
ノハ*゚⊿゚)「まかされよおおぉぉぉ!!」
lw*´‐ _‐ノv「……夢は108……おっと、安易にお題を消化する所だった」
川*゚ 々゚)「包丁よーし♪改造済みガス銃よーし♪」
四人「いってきまーす!」
川 ゚ -゚)「行ってらっしゃい」
川;゚ -゚)「……駄目だ!後ろから尾いて行く!」
('A`)「心配性だな。そんな事より今からヤろうぜ」
四つ子姉妹達のちいさなちいさな冒険の始まり。
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:16:54.35 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ ー゚)「さて、おつかいにたのまれたものをかくにんするぞ」
母親より渡されたメモを開く四人姉妹の長女・空流(くうる)。
長い黒髪の毛が良く似合う、癖の強い他の3人のまとめ役さん。
ノハ*゚⊿゚)「なんだあぁぁ!たまねぎさんはいらないぞ!!」
勢い良く駆け寄ってしまいつまずきそうになる次女・灯兎(ひいと)。
赤く短い髪の毛が似合う、活発でよくはしゃぐがんばり屋さん。
lw*´‐ _‐ノv「ダンシングフラワーは頼まれて無い?そう…残念ね」
凄く残念そうにうつ向き、栗色の長い前髪で顔が見えなくなる三女・秋(しゅう)。
四人の中で抜きん出て頭脳が良いが、他人とは違う発想をするマイペース思考の女の子。
川*゚ 々゚)「たまねぎ、にんじん、じゃがいも…ぎゅう肉まであるっ♪
斬ったら気持ち良さそうね♪」
金髪のポニーテールをぴょこんと揺らし愉しそうに笑う四女・来羽(くるう)。
すこし危険な思想もあるけど、明るい笑顔がとっても良く似合う女の子。
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:19:41.42 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ ー゚)「くるう、まて。これは…もしかして?」
ノハ*゚⊿゚)「ちがいないね!!」
川*゚ 々゚)「あははっアレだよね♪」
lw*´‐ _‐ノv「真実はいつも一つ」
きゃいきゃいはしゃぎながら、
各々の脳内でメモに書かれた食材で出来あがる料理を想像する。
四人の想像が一致したと同時に一斉に口を開く。
「「「カレーだ!!!」」」
lw;´‐ _‐ノv「悪魔召喚に捧げる贄料理に違いない。あな恐ろしや……」
川;゚ ー゚)「しゅー、よくわかんないがちがうとおもうぞ」
……訂正、一人だけ違うようだった。
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:21:43.55 ID:W7QQ9lGI0
- ノハ*゚⊿゚)「ちずなんてみなくてもあたしにはわかる!さきにいってるぞおおぉぉぉ」
川*゚ ー゚)「お、おい!ひいと!…まったくあのばかは……」
lw*´‐ _‐ノv「お母さんとよく行ってるスーパーだから問題無いよ。空流姉さん」
川*゚ 々゚)「あらあらうふふ♪しゅうおねえちゃんがふつうのこといってるっ」
川*゚ ー゚)「あしたは、おおあめざーざーか??」
川*゚ 々゚)「すぺつなずナイフでもふってくるんじゃないかなっ?」
lw*´‐ _‐ノv「今、私は辛辣な言葉により傷付いた。
だがしかし涙の数だけ強くなれるよ、と偉人は言葉を残している」
川*゚ 々゚)「それでこそ♪」
川*゚ ー゚)「しゅうだな」
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:24:49.16 ID:W7QQ9lGI0
- 3人がスーパー酉友に到着すると、
身振り両手を大きくばたばた動かし叫んでいる灯兎が居た。
ノハ*゚⊿゚)「おそかったじゃないかあああぁぁぁ!くうるねえはあねしっかくだな!」
黙りながら、平手でぱしっと灯兎の頭をはたく空流。
ノハ*;⊿;)「いたっ!なにすんの!!」
川*゚ 々゚)「ひいとおねえちゃんがわるいよ~はたかれるだけでよかったじゃない♪」
わたしならこの包丁で―――
ノハ;゚⊿゚)「ううっ…なんだかさむけが!?」
川*゚ 々゚)「あははっ」
川*゚ ー゚)「ばかなことやってないで、おかーさんにたのまれたものかうぞ」
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:27:08.79 ID:W7QQ9lGI0
- スーパー酉友に入る四人の子供達。
ここからが本当の地獄、いや試練だ。
川*゚ ー゚)「おかーさんをこまらせないように、メモにないものをかごにいれるなよ」
lw*´‐ _‐ノv「え…暗暗裏に米を入れようと……」
川*゚ ー゚)「だめだ!」
lw*´‐ _‐ノv「がっくりさ」
ノハ*゚⊿゚)「はい!にんじんさん、じゃがいもさん!」
川*゚ ー゚)「たまねぎもな」
ノハ#゚⊿゚)「しょんぼりだぞおおおぉぉぉ!!!!」
川*゚ ー゚)「あれ?くるうは?」
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:29:42.71 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ 々゚)「……ふふふっ。良いね、この包丁…」
川*゚ 々゚)「この包丁で同じ組のあの子を……私のモノに」
川*゚ 々゚)「あははははっ!殺したい程愛してるし、愛したい程殺してるよっ!」
川*゚ ー゚)「なにをしてるんだ、ほうちょううりばで」
ノハ*;⊿;)「まいごになっちゃったかとおもったぞおおおぉぉぉ!!」
川*゚ 々゚)「……!あはは♪ごめんねっ!しょうらいりょうりにんさんになろうとおもって
ねっ!」
lw*´‐ _‐ノv「人の愛のカタチは人それぞれ。それが狂気であろうとも」
川*゚ 々゚)「!?あはは……」
川*゚ ー゚)・ノハ*゚⊿゚)「???」
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:32:27.47 ID:W7QQ9lGI0
- 残りの牛肉を買い終え家路に着く四人。
空はオレンジ色に染まり、遠くではカラスが鳴いている。
川*゚ ー゚)「わすれものはないな」
ノハ*゚⊿゚)「うん!……ところでさ!」
先頭を元気に手を振りながら歩いていた灯兎が振り返り、質問を投げかける。
ノハ*゚⊿゚)「くるうがさっきいってたけど、みんなのしょうらいのユメってなんだ!?」
ノハ*゚⊿゚)「あ、あたしはおよめさんだけどぉ……」
lw*´‐ _‐ノv「米屋。そしてコメとユメは似てる」
ノハ*゚⊿゚)「そ、そうか!かわったユメだな!くうるおねえは!?」
川*゚ -゚)「わたし?わたしは……」
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:36:13.00 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ -゚)「わたしはこのままずっとずーっとなかよく
よにんいっしょにいられたらいい」
川*゚ -゚)「ずっと…ひいとと、しゅうと、くるうと…いっしょにいたい」
ノハ*゚⊿゚)「………ぷふっ!くうるおねえ、かおまっか!」
川;゚ ー゚)「な、ひいと!ちゃかすな!!」
川*゚ 々゚)「あはは♪ほんとうにそうなるといいよねっ!」
lw*´‐ _‐ノv「冒頭では言えなかったが、今の空気なら言える」
lw*´‐ _‐ノv「夢は108式まである。いや、それ以上―――無限かもしれない」
それならば最良の夢を目指そうじゃないか。
皆、それぞれの理想像に向かって。
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:39:24.90 ID:W7QQ9lGI0
- 「「「「ただいまーっ!」」」」
川;゚ -゚)「遅かったな…心配したぞ!」
川*゚ ー゚)「ちょっといろいろあったんだ」
ノハ*゚⊿゚)「ちゃんとまちがいなくかってきたぞおおおぉぉぉ!!」
lw*´‐ _‐ノv「ダンシングフラワーを買えなかったのは悔やまれるけど」
川*゚ 々゚)「楽しかったよねっ!また行きたい♪」
(;A;)「おっ、帰って来たのか。心配しすぎて涙で衣を濡らしてたんだぞ」
そう言うドクオのシャツには涙ではなく、口紅の跡があった。
こんな男とは結婚するまいと幼心に誓う四人であった。
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:45:05.98 ID:W7QQ9lGI0
- と、こんな感じ。
プロローグはリアルで寝取られた腹いせに暴走した。
許してくれ。
色々、御意見を頂きたいけど人の少なさに全米が泣いた。
やっぱ夜勤の仕事は駄目ですね。
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:54:54.89 ID:ajHh8z0qO
- あの時のあんたか
まあ乙だ
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:57:58.47 ID:W7QQ9lGI0
- 覚えていてくれて㌧クス
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:01:41.23 ID:hvBDdXBN0
- この時間帯にそんなに人はいないだろう……
乙
これからに期待
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:01:52.94 ID:a15rlEYk0
- 川*゚ ー゚)きめぇw
川*゚ー゚)こうだろw
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:03:20.92 ID:W7QQ9lGI0
- >>27
ああ、そっか。
そうなるのか・・・。
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:06:26.98 ID:AniT03+EO
- 乙!!!こういう話大好きだ!!!
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:06:44.94 ID:W7QQ9lGI0
- >>26
ようこそ、過疎スレへ。
あんがと、頑張るわ。
ちなみにこれ合計80レス程で終わるんだ。
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:22:10.76 ID:W7QQ9lGI0
- lw*´‐ _‐ノvが告白されるようです
( ・□・)「魔法使いは『うわぁ~~~』と叫び落ちて行きました」
川*´-`)・ノハ*´⊿`)・川*´々`)「Zzz…」
( ・□・)「…みんな寝たかな?よし僕は職員室へいこう!」
ここは私立真じゃんる幼稚園。
今はお昼寝の時間である。
ぶーん先生は涙無しでは語れない内容の絵本を読み終え、
園児達が寝たのを確認してから教室から出ていく。
しかし……。
布団から一人の園児が起き上がる。
lw*´‐ _‐ノv「あれで眠れるとは何と安い子供達」
素直四姉妹の三女・秋である。
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:23:23.79 ID:W7QQ9lGI0
- lw*´‐ _‐ノv「就寝時の物語と言えば魍魎の匣が定番だろう」
ほう、と呟き何が面白かったのかクスっと笑う。
本当に幼稚園児なのだろうか。
lw*´‐ _‐ノv「外は気持ち良さそう……ひなたぼっこしながらお茶、そして米の鑑賞」
水筒と自慢の米を取り出す為、ロッカーに入れてある道具箱を開ける。
中には米の銘柄事に分けられた箱と水筒が入っていた。
lw*´‐ _‐ノv「~~♪」
lw´‐ _‐ノv「……ん」
それらと共に手紙らしき物も入っていた。
lw*´‐ _‐ノv「……果たし状?」
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:24:29.92 ID:W7QQ9lGI0
- その手紙らしき物を開く。
そこには、なまこがのたくった様な字でこう書かれていた。
『しゅうさんへ。おはなししたいことがあります。
おひるねのじかんにうらにわのさくらのきのしたまできてください』
lw*´‐ _‐ノv「間違いない。これは果たし状」
lw*´‐ _‐ノv「皆…私はどうなるか分からない。…けど」
寝ているクラスの園児達を見回し、自前のサングラスをかけた。
lw*´■ _■ノv「I'll be back.」
そう言い残し、一人の戦士が教室を出て言った。
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:25:29.41 ID:W7QQ9lGI0
- ところ変わって裏庭の桜の木の下。
そこには男の子が立っていた。
lw*´■ _■ノv「待たせた、しかし未来と未来の米は譲らん」
(*゚д゚ )「しゅ、しゅうさん!来てくれたんだね!」
lw*´■ _■ノv「さぁ、未来から来たロボットよ。かかって来るが良い」
( ゚д゚ )「??えっと、何をいってるのかわからないけど」
聞いてくれるかな?
と男の子が付け足す。
lw*´■ _■ノv「最期に物申したいという訳、言いだろう」
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:26:41.77 ID:W7QQ9lGI0
- (*゚д゚ )「えっと、んと、その……」
lw*´■ _■ノv「焦らす作戦、策士だ」
(*゚д゚ )「んと……僕はしゅうさんのことがすきです!」
lw*´■ _■ノv「それが未来の決断か……」
lw*´■ _■ノv「……?」
lw*´■ _■ノv「もう一回言って」
(*゚д゚ )「え?…僕はしゅうさんの事が好きなんだ!」
lw*´■ _■ノv「成程、知ってたさ」
顔を真っ赤に染める男の子。
サングラスをしれっと外す女の子。
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:27:33.42 ID:W7QQ9lGI0
- lw*´‐ _‐ノv「少年、名前は?」
(*゚д゚ )「み、みるなです」
lw*´‐ _‐ノv「米のような名前―――私の何処が気に入った?」
(*゚д゚ )「え、えっと…もの知りなところとか…あ、あとやさしいところ!」
lw*´‐ _‐ノv「優しい?」
(*゚д゚ )「うん、前にケガをしてる僕をほけんしつまではこんでくれた」
lw;´‐ _‐ノv「……」
秋は以前、母親にダンシングフラワーを買って貰い、
有頂天になっていた頃があった。
そういえばその時に気前良く助けたようなそんな事も―――。
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:28:49.38 ID:W7QQ9lGI0
- lw*´‐ _‐ノv「ミルナ、それは勘違いだ」
( ゚д゚ )「??」
lw*´‐ _‐ノv「しかし、ミルナの気持ち、しかと受け取った」
(*゚д゚ )「!じゃ、じゃあ!!」
lw*´‐ _‐ノv「ああ、私と共に農作業をして欲しい」
( ゚д゚ )「( ゚д゚ )」
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:32:25.11 ID:W7QQ9lGI0
- 遊びの時間。
川*゚ー゚)「なんだ?しゅう、うれしそうだな」
ノハ*゚⊿゚)「ほんとうだ!めずらしすぎるぞおおぉぉ!!」
lw*´‐ _‐ノv「…………」
川*゚々゚)「すずき♪せっくすしよ!せっくす!……でもせっくすってなに??」
/ ゚、。;/「た、たすけてくれ…!」
lw*´‐ _‐ノv「……農作業は心に決めた人としかしない」
秋は嬉しそうに呟きながら外で遊んでいるミルナを見ていた。
そんな秋の視線に気付いたのか、こっちを見るミルナ。
( ゚д゚ )
lw*´‐ _‐ノv「でも………あまりこっち見ないで」
- 42 :ノハ*゚⊿゚)が親友と出会うようです :2007/06/01(金) 16:41:36.26 ID:W7QQ9lGI0
- ノハ*゚⊿゚)「さて!いってきまああああぁぁす!!」
川*゚ー゚)「どこに行くんだ?」
lw*´‐ _‐ノv「灯兎姉さん。ブレイブストーリーの一巻目(昼メロ)を持って行くと良い」
ノハ*゚⊿゚)「いらん!……たかおかんちに行くだけだ!!」
川*゚々゚)「あはっ♪でもたかおかさんは風邪でムグムグ」
来羽の口を両手で必死に塞ぐ灯兎。
ノハ*゚⊿゚)「くるうはいい子だよな!な~!?」
口を押さえながら、そう耳元で囁く。
灯兎の気迫に圧されてかコクコクと頷く来羽。
ノハ*゚⊿゚)「じゃあ、いってくるぞおおぉ!!!」
脱兎の如く玄関を出て行った灯兎。
川*゚ー゚)「なんだアレは……」
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:44:34.44 ID:W7QQ9lGI0
- ノハ*゚⊿゚)「よぉーっし!めざすは町はずれのようかん!!」
最近、園児達の間ではある話題で持ちきりだった。
町外れの洋館には幽霊が出る、と。
その話を聞いた灯兎は目を爛々と輝かせ
『いってたしかめて来てやるぞ!』
と、友達達に豪語したのだった。
灯兎は無垢な性格なので肝試し気分等では無く、
本心から興味があるのだろう。
幽霊とはどういったモノなのか?
居るとすれば仲良くなれるのか?
ノハ*゚⊿゚)「ここをまがって……と、あれか!!」
そこには如何にもお金持ちが住んでいました、という建物が建っている。
過去形なのは既にボロボロに朽果て、既に人が住んでいる気配がしないからだ。
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:46:37.98 ID:W7QQ9lGI0
- ノハ*゚⊿゚)「でっかいなあああああぁぁぁ!!」
いざ、入ろうと門を開けようとしたが
川#゚ -゚)『人の家に勝手に入るな』
という母親の怒った顔が脳裏に浮かんだので、
背伸びをしてインターホンのボタンを押してみた。
しかし何の反応も無かった。
ノハ*゚⊿゚)「鳴らないんだし、しかたないよね!」
そう自分に言い聞かせ門を開け、玄関のドアノブに手をかける。
少しの力を込めドアノブを回すと―――。
ノハ*゚⊿゚)「あ、開いた!」
ノハ*゚⊿゚)「おじゃましまああああぁぁぁす!!」
大きな声で灯兎は叫んだ。
しかし返事は返って来ない。
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:50:57.49 ID:W7QQ9lGI0
- 洋館の中は埃っぽかったが外観からは想像出来ない程片付いていた。
ノハ*゚⊿゚)「だれかいないのかあああぁぁ!!」
一部屋一部屋探索する灯兎。
しかし誰も居なかった。
ノハ*゚⊿゚)「むー…うわさはウソだったのか?」
つまんなさそうな表情で顔を上に向ける。
そこには扉の様な物があった。
ノハ*゚⊿゚)「……ん?てんじょうにとびら?」
灯兎は地面に落ちていた棒きれを掴み、
天井に向かい棒切れの先で力任せにドンドンと突いた。
すると天井の扉が開き中から階段が落ちて来た。
ノハ;゚⊿゚)「おおう!?びっくりしたああぁぁ!!」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:54:18.19 ID:W7QQ9lGI0
- 落ちて来た階段を登る。
すると少し開けた場所に出た。
天井部屋だろうか。
「あれれ~?私の秘密部屋見付かっちゃったんだ~?」
「幽霊様の部屋だぞ~、命が惜しくば出て行け~」
ノハ;゚⊿゚)「!?」
突然声が聞こえ、びっくりしながらも辺りを見回す灯兎。
声の主はベッドに座っていた。
同い年くらいで肌は白く、痩せ気味の女の子。
その女の子がセミロングの髪の毛を僅かに揺らせながら語りかける。
从'ー'从「こんにちは~、私は渡辺っていうんだ。あなたは?」
ノハ*゚⊿゚)「ひーとだ!ひーちゃんと呼んでくれえ!」
从'ー'从「さっき言ったけど、私は幽霊なんだよ~?
ひーちゃんはあんまり驚かないんだね?」
ノハ*゚⊿゚)「ゆうれいさんとなかよしになりに来たからな!あたりまえだ!!」
从'ー'从「仲良しか……ふふっ」
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 16:56:26.45 ID:W7QQ9lGI0
- ひーと「そうだ!あくしゅしよう!!」
从'ー'从「握手?」
ノハ*゚⊿゚)「うん!おトモダチになろうきねんにだ!」
从'ー'从「友達……」
ほらほら、と灯兎が右手を差し出す。
渡辺は戸惑っていたがゆっくりと右手を差し出す。
そして二人の手は繋がった。
ノハ*゚⊿゚)「ふふふ!よろしくな!わたなべ!」
从'ー'从「……よろしくね、ひーちゃん」
ノハ*゚⊿゚)「ゆうれいさんでもさわれるんだな、ならあれが出来る!」
从'ー'从「あれ?」
ノハ*゚⊿゚)「トランプだああああぁぁぁぁ!!」
- 52 :ぬお!親父に冬ソナ語られて顔文字ミスった :2007/06/01(金) 16:59:03.60 ID:W7QQ9lGI0
- バーン!という効果音が出そうな勢いでポケットからトランプを出す。
ノハ*゚⊿゚)「しょうぶだ!わたなべ!ババ抜きで良いな!」
从'ー'从「良いけど負けないよ~?」
人間代表VS幽霊代表の勝負が始まったは良いものの、幽霊側の全勝で終わる。
二人ババ抜きは勝つか負けるかなのにも関わらず。
ノハ;゚⊿゚)「なぜだああああぁぁ!!」
从^ー^从「ひーちゃん、顔に出てるしすぐに分かっちゃうよ~」
それからは色々な話をした。
この洋館に来た理由から、好きな食べ物に渡るまで。
夕暮れ時になるまでずっとずっと。
ノハ;゚⊿゚)「うわ!もうこんな時間!!」
从'ー'从「もう帰らなきゃだね~」
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:01:47.56 ID:W7QQ9lGI0
- ノハ*゚⊿゚)「またな!わたなべ!」
从'ー'从「またね……と言いたい所だけど」
从'ー'从「気が変わっちゃった。私は此処から居なくなる事にしたよ~」
ノハ;゚⊿゚)「どうしてだ!また遊びたいぞ!?」
从'ー'从「……聞いて。私は生きている間もずっと此処に居たんだ」
从'ー'从「余命僅かな病気で外にも出られず友達も出来ず、此処に居た」
ノハ;゚⊿゚)「それならきょう、あたしがおトモダチに……!」
从'ー'从「今日は嬉しかったよ、楽しかったよ。だからこそ」
从'ー'从「今度は人間として、外の世界でひーちゃんと遊びたいな」
从'ー'从「成仏して、輪廻の輪に戻って、人間に生まれ変わって」
从^ー^从「また一緒に遊ぼうよ~」
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:03:43.01 ID:W7QQ9lGI0
- じょうぶつ?りんね?よくわからないけれど―――
ノハ*;⊿;)「いなくなっちゃいやだああああぁぁぁぁ!!!」
从'ー'从「だぁめ、もう決めちゃったから~」
そう意地悪ぽく言う渡辺の体が薄く透け始めた。
ノハ*;⊿;)「こんどはあたしのおねえちゃんやいもうとたち、
ほかのおトモダチもつれて来て」
ノハ*;⊿;)「それでそれで…!」
从'ー'从「……」
泣き叫んでいるひーとに向かい右手を差し出した。
その手はもうほとんど透明に近い。
从'ー'从「ほーら、お友達になった記念♪」
ノハ*;⊿;)「う…あ…わたな」
灯兎も震えながら右手を差し出した。
二人の手は
もう一度、繋がった。
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:05:47.14 ID:W7QQ9lGI0
- 从'ー'从「また会いましょう」
ノハ*;⊿;)「う…えぐっ!ぜったいだぞ!ウソはイヤだからな!!」
从^ー^从「当たり前だよ~。私達友達だもん~」
从'ー'从「じゃあ、またね」
灯兎に握られていた渡辺の手が消えて行った。
手だけじゃなく体全部消えて行った。
さっきまでは確かに居たのに。
さっきまでは確かに一緒に遊んでいたのに。
ノハ*;⊿;)「わたなべえええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ノハ*;⊿;)「またなあああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
声が枯れるまで泣き叫ぶ。
天に願いが通じますように。
また、一緒に遊べますように。
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:07:46.43 ID:hvBDdXBN0
- っていうか最初の頃とまったく作風がちげえwww
支援
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:08:35.40 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ー゚)「ひいとがかえって来るなり寝るとはな。
いつもはずっとわーわーうるさいのに」
ノハ*´⊿`)「Zzz……」
川*゚々゚)「あははっ♪どこであそんで来たのかなっ」
川*゚ー゚)「たかおかのいえじゃないのか?…ん?これは…絵?」
川*゚々゚)「みたいだねっ」
lw*´‐ _‐ノv「これは中々に新世界なタッチ」
灯兎の寝ている側にある絵には―――。
赤いショートヘアの女の子と、白い肌をしたセミロングの女の子が、
青空の下の公園で二人仲良く手を繋いでいる絵が描かれていた。
二人の少女は満面の笑顔だった。
灯兎編おわり
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:14:42.31 ID:W7QQ9lGI0
- う、酒飲みすぎだ。
そして支援ありがとうございます。
>>59
シュー編までは総合でお題を頂いて書いたものなんです。
ヒート編から自分なりの文章とストーリーです。
- 62 :川*゚々゚)がデートするようです :2007/06/01(金) 17:19:28.89 ID:W7QQ9lGI0
- ノハ;⊿;)「あたしのへやにゴキさんがああぁぁ!!」
川;゚ー゚)「そ、そんなのはくるうに言ってくれ!」
ノハ;゚⊿゚)「くるうううぅぅぅ!……いないぞおおお!」
川*゚ー゚)「ああ、そういえばくるうは公園で、でーとのやくそくがあると言ってたな」
lw*´‐ _‐ノv「何と。明日のトップニュースは決まったね」
ノハ;⊿;)「そんなぁぁ……あたしのヘやはおわりだああああぁぁぁ!」
カーペットに膝を着き絶望の表情を浮かべる灯兎。
そんな灯兎の肩に空流が手をぽんと置く。
川*゚ー゚)「あきらめろ」
ノハ;⊿;)「……」
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:21:29.08 ID:W7QQ9lGI0
- 魔少年公園。
そこにはおままごとをしている二人の子供が居た。
川*゚々゚)「あらあなた、おかえりなさいっ♪」
/ ゚、。 /「ただいま、くるう」
川*゚々゚)「あれれ?あなた…このキスマークは何!?」
/ ゚、。;/「こ、これはでんしゃで!」
川*゚々゚)「うそ言って……。いいわ、あなたを殺してわたしも死ぬっ!」
包丁を鈴木に向けて振りかざす。
鈴木は断末魔の悲鳴をあげ死んだ―――かのように見えた。
……と、ここでネタばらし、この包丁実はプラスチック製だったのである。
/ ゚、。 /『もううわきなんかしないよ。でもふりんなら良いよね』
これには流石の来羽も呆れ顔。
まったく、懲りない園児である。
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:23:31.24 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚々゚)「すずきっ!うわきもふりんもわたしはイヤだよ…?」
両頬を紅く染め、真剣な顔で鈴木に言う。
金色に彩られたポニーテールが僅かに震えている。
/ ゚、。 /「分かってるよ、くるう」
川*゚々゚)「うんっ♪裏切ったら殺すからっあははっ♪」
その言葉を聞いて安心したのか、
ぱあっと明るい笑みをこぼす。
川*゚々゚)「大好きだよっすずき!」
/ ゚、。 /「僕も大好きだよ、くるう」
抱き合う園児カップル。
周りから見たらきっと微笑ましい光景だろう。
/ ゚、。;/「でも、僕のむねにホンモノの包丁をつきたてないでね……」
川*゚々゚)「あははっ♪」
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:26:12.88 ID:W7QQ9lGI0
- ほのぼのとしたおままごとを終え、
二人は並びながらブランコに乗る。
少し漕ぐとキコキコと音を鳴らした。
暫しの沈黙の後、来羽が口を開いた。
憂いを含んだ表情をしている。
川*゚々゚)「……ねー、すずき」
/ ゚、。 /「うん?なんだい?」
川*゚々゚)「わたしといてつかれないかなっ?」
/ ゚、。 /「……」
川*゚々゚)「ほら、わたしってどっかおかしいからさっ」
川*゚々゚)「すきな子をじぶんのモノにしたくなっちゃうんだ」
―――殺してでも。
川;゚々゚)「わたし、おかしい子だよねっあははっ♪」
/ ゚、。 /「……」
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:27:55.29 ID:W7QQ9lGI0
- / ゚、。 /「くるう」
川*゚々゚)「なぁに?」
/ ゚、。 /「僕はむずかしいことは分かんない」
/ ゚、。 /「くるうがどう思ってるかは、おっきくなるまでわかんないと思う」
川*゚々゚)「……」
/ ゚、。 /「でもさ、ぼくはくるうが好き。ありのままのくるうが好き」
/ ゚、。 /「あかるくて、やさしくて、いっしょにいるとあたたかくなるんだ」
たまに怖い事もあるけどね。
と、鈴木が苦笑いで付け足す。
/ ゚、。 /「僕はくるうのこと、ぜんぶすきだよ」
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:29:32.87 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚々゚)「……ふふふっ♪」
/ ゚、。 /「な、なんだよー!まじめに言ったのに!」
川*゚々゚)「あはははははっ♪……ごめんねっ♪」
/ ゚、。;/「もう!僕はおなじこと言わないからね!」
川*゚々゚)「すずき」
/ ゚、。 /「うん?」
川 ゚々゚)「ありがとう」
何時もの笑顔とは違う真剣な面持ちで来羽が言う。
そんな来羽を見て鈴木は頬を紅く染める。
/ ゚、。*/「!!そ、それより駄菓子屋さん行こうよ!」
川*゚々゚)「うんっ!」
漕いでいたブランコから勢いよく降りる。
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:31:30.41 ID:vd7j/e/l0
- 川*゚ ー゚)
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:31:37.79 ID:W7QQ9lGI0
- 手を繋ぎ、歩いて行く来羽と鈴木。
公園から二人の姿が消えて行った。
これから二人は色々な障害が待ち受けているだろう。
時にはすれ違い、時には衝突し、時には間違うだろう。
しかしお互いが理解し合えばそれらを乗り越えられるかも知れない。
二人の道はまだ始まったばかり。
その道程に幸多からん事を。
二人が乗っていたブランコは今でも仲良く揺れていた。
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:34:14.49 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚々゚)「~~♪~~♪」
デートから帰り鼻唄を唄いながら、
リビングのソファーで寛いでいる来羽。
lw*´‐ _‐ノv「とうとうヤってしまわれたか」
川*゚ー゚)「くるう、たのしそうだな」
ノハ*゚⊿゚)「おでーとってのは、そんなにたのしいものなのか!!」
川*゚ー゚)「わたしにはよくわからないぞ」
ノハ*゚⊿゚)「たのしいならしたい!こんど、たかおかとおでーとするうううぅぅぅ!!」
lw*´‐ _‐ノv「百合……深いね、灯兎姉さん」
ノハ*゚⊿゚)「だめなのか???」
川*゚々゚)「ふふふっ♪」
川*゚々゚)「―――もっと殺したくなっちゃったっ♪」
ナイフに突き刺さったゴキを見ながらそう呟いた。
来羽編おわり
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:36:02.88 ID:W7QQ9lGI0
- お、おっさん疲れた・・・。
あと二編だけど今度にしようか!
- 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:36:19.00 ID:hvBDdXBN0
- ( ;∀;)イイハナシダナー
- 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:40:10.96 ID:ajHh8z0qO
- 無理すんなよや
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:40:59.26 ID:R9k3a2O90
- つ【酒】 とりあえずもうちょっと飲んどけww
- 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:43:04.53 ID:W7QQ9lGI0
- ご支援ありがとうございますだ。
>>76
もう一升瓶のほとんど開けてるぜ?
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:46:01.13 ID:R4hF4PDr0
- 冒頭のカオスとは裏腹に
イイハナシダナー(´;∀;)
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:48:09.95 ID:MNNaL60DO
- wktkせざるをえない
- 80 :川*゚ー゚)は妹達が好きなようです :2007/06/01(金) 17:56:42.16 ID:W7QQ9lGI0
- ノハ*゚⊿゚)「くうるねえ!!あそんでくれええぇぇぇぇ!!」
lw*´‐ _‐ノv「空流姉さん、私のラノベ知らない?」
川*゚々゚)「あはははははははははははははははははははっ♪」
川*゚ー゚)「……」
ノハ*゚⊿゚)「ねえ!ねえ!あやとりしよう!!」
lw*´‐ _‐ノv「ア○フ○ロって題名なんだけど、これが頭の体操に良いんだ」
川*゚々゚)「あはははははははは!?ごほごほっ!」
川*゚ー゚)「……」
ノハ*゚⊿゚)「くうるねえ!!」
lw*´‐ _‐ノv「空流姉さん」
川;゚々゚)「ごほっごほっ!…ふぅふぅ」
川#゚ー゚)「ええええい!うるさいっ!」
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:59:32.05 ID:W7QQ9lGI0
- 从 ゚∀从「なるほどー。ついブチギレちまったってわけだな」
川*゚ー゚)「ごめんな、たかおか。いきなりおじゃまして」
从 ゚∀从「んーん、オレはべつにいいぜー。ひまだったしよ」
長女・空流は怒って家を出たものの、
行くアテも無かったので同じ組の高岡の家に来たのだった。
高岡とは家が近く、四姉妹とも仲が良い。
从 ゚∀从「しかし、いちばんしっかり屋さんのお前がおこるとはなぁ」
川*゚ー゚)「つい、な」
川*゚ー゚)「あさ起きたらかみの毛はばくはつしてるし、
おきにいりのかみ止めはなくなってるし、
デザートのぷりんはおとーさんに食べられてるし、他にも」
从;゚∀从「わーった、わーったよ」
- 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:01:34.78 ID:W7QQ9lGI0
- 从 ゚∀从「しかしお前もたいへんだよなー」
从 ゚∀从「ひーとはいつもさわがしいし、しゅうは変わってるし、
…くるうは…なんだろなアイツ?」
川*゚ー゚)「うん、だけどみんな好きだぞ」
从*゚∀从「にやにや」
川*゚ー゚)「…はっ!?いまはキラいだ!」
从 ゚∀从「はっはっは!かわいいやつめ!」
川#゚ー゚)「むー!ばかにするなー!あとへんなわらい方やめろ」
从 ゚∀从「わりいわりい。それとわらい方はクセだから気にすんな!」
はっはっは、と再び高笑い。
高岡のこの男勝りな性格が空流は気に入っていた。
素直な空流と自然と馬が合うのだ。
- 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:03:57.45 ID:W7QQ9lGI0
- 从 ゚∀从「さってと、どうする?あそんでくか?」
川*゚ー゚)「うん、そうさせてもらおう」
从 ゚∀从「はっはっは…ならいいものを見せてやろう」
きゅぴーんと高岡の目が妖しく光る。
そしておもちゃ箱の中からあるモノを取り出した。
从*゚∀从「見ろ!これだ!!」
川*゚ー゚)「こ、これは!?」
川*゚ー゚)「でふらぐさんおにんぎょう!!」
[ ゚д゚]y-
/[へへ
でふらぐさんお人形とは、今子供達の間で大流行中の玩具である。
人工知能を積んでいて会話が出来る機能を始め、
歩いたり、頭が飛んだり、てふてふを追い掛けたり…。
とにかく凄い玩具なのだ。
- 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:05:46.48 ID:W7QQ9lGI0
- 从 ゚∀从「はっはっは!…じゃあでんげんを入れるぜ?」
川*゚ー゚)「はやく!はやくしろ!」
ポチっとな。
[ ゚д゚]y-『デフラグヲカイシシマス』
川*゚ー゚)「おー!すごい!うごいたっ!」
从 ゚∀从「まだまだこれからだぜ。…おい、はずかしいことを言え!」
[ ゚д゚]y-『ソコハ、ダメデス…アッ!クルブシハラメェー!』
从 ゚∀从「ぎゃははは!なんだよ、それは!」
从 ゚∀从「おい、くうるもなんか言ってみろって!」
川*゚ー゚)「わたしが?うーん……」
- 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:08:47.85 ID:W7QQ9lGI0
- 空流は悩む、こういった場面では結構優柔不断なのだ。
从 ゚∀从「おーい?まだかー?」
高岡はでふらぐさんの頭を飛ばして遊びながら急かす。
川*゚ー゚)「うるさいな。わかったよ、なにか言えばいいんだろ」
川*゚ー゚)「……」
空流はでふらぐさんをじぃっと睨みながら口にするべきか考える。
[ ゚д゚]y-『コノコ、コワイヨー』
从*゚∀从「わくてかー」
川*゚ -゚)「……ほんとうはだいすきな妹たちとケンカしちゃった」
どうすればいい?でふらぐさん。
覚悟を決め、言の葉を紡いだ。
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:10:32.89 ID:W7QQ9lGI0
- 从;゚∀从「……ごくり」
川*゚ -゚)「………」
数秒の沈黙の後、でふらぐさんが返答する。
[ ゚д゚]y-『なぁに甘い事言ってるんだよ、お嬢ちゃん』
川;゚ー゚)・从;゚∀从「!!?」
[ ゚д゚]y-『好きならよ、変な意地張らずに面と向かって好きって言ってやれよ』
[ ゚д゚]y-『お嬢ちゃんの大事な妹達なんだろ?妹達もお嬢ちゃんを頼ってくれてんだ
ろ?』
[ ゚д゚]y-『良いじゃねえかそれで。もし妹達が居なかったら嫌だろう』
[ ゚д゚]y-『早く仲直りしに行きな。待ってると思うぜ』
- 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:11:45.64 ID:W7QQ9lGI0
- 煙草の玩具を吸いながら、でふらぐさんはまくしたてる様に言い終えた。
从 ゚∀从「すげー!すげー!こんなきのうもあんのか!?」
从 ゚∀从「おい!くうる!すげーよな!?」
川*゚ -゚)「ごめん、ちょっとようじを思い出した」
从 ゚∀从「ん……ああ」
从 ゚∀从「行ってこい!」
空流は一目散に高岡の家から出ていった。
从 ゚∀从「しかし、すげーな…こいつ」
从 ゚∀从「おい!オレはようちえんでいちばんカワイイよな!」
[ ゚д゚]y-『21バンメクライジャナイ?』
从 ゚∀从「……」
頭を飛ばした。
- 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:13:35.87 ID:W7QQ9lGI0
- 川;゚ー゚)「はぁはぁ…ただいま!」
玄関を開けるなり叫んだ。
すると妹達がどたどたと走って来た。
ノハ*゚⊿゚)「どこいってたんだよおおおぉぉぉ……」
lw*´‐ _‐ノv「米の出来具合いより心配した」
川*゚々゚)「さっきはうるさくしてごめんねっ♪タノしいもうそうしてたんだっ♪」
ノハ*゚⊿゚)「もうわがままいわないから、くうるねえ……」
川*;ー;)「もう良いんだよ。わたしがわるかった、ごめんな」
ノハ*゚⊿゚)「くうるねえ……」
川*゚々゚)「そうだっ!わたしたちからくうるおねえちゃんにプレゼントがあるんだよっ」
ノハ*゚⊿゚)「いつもめいわくばかりかけてるから、受けとってほしい!!」
lw*´‐ _‐ノv「お母さんと作ったエル・オー・ヴイ・イーの結晶」
- 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:15:21.44 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ー゚)「??」
灯兎が台所からお皿を持って来る。
お皿の上には色々な形をしたある物が飾られていた。
ノハ*゚⊿゚)「わたしたちがくうるねえのために作ったクッキーだあああぁぁぁ!!」
lw*´‐ _‐ノv「材料は米にしたかった」
川*゚々゚)「がんばって作ったからたべてねっ♪」
やけに大きく歪な形をしたクッキー。
米粒のようにちねられて作られているクッキー。
ナイフや銃の形をしたクッキー。
川*゚ー゚)「わかりやすいな・・・」
大きなもの、米粒みたいなもの、ナイフ型のもの。
空流はそれらを一つずつ手に取り、一つずつゆっくり味わった。
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:16:41.43 ID:R4hF4PDr0
- ちょ、でふらぐさんお人形amazonで注文してくるわ
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:16:52.49 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ー゚)「おいしい、おいしいぞ」
ノハ*゚⊿゚)「やったー!!」
lw*´‐ _‐ノv「乾杯。今、私は人生の大きな大きな舞台に立っている」
川*゚々゚)「うふふっ♪」
川*゚ー゚)「ねぇ……ひいと、しゅう、くるう」
ノハ*゚⊿゚)「?」
lw*´‐ _‐ノv「長渕キック!?避けろ!シンイチ!」
川*゚々゚)「あはは?」
川*゚ー゚)「わたしはおまえ達のこと……
だいだいだいだいだい好きだからな!」
- 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:19:49.76 ID:W7QQ9lGI0
- ('A`)「おいーっす、ただもー」
川 ゚ -゚)「おかえり、駄目親父」
('A`)「そんな事よりヤらね?……っと忘れてた」
('A`)「空流ちゃあん、プリン食べたお詫びに良い物買ってきたよぉ~」
川*゚ー゚)「なに?おとーさん」
('A`)「でふらぐさんにしようかと思ったんだけどー」
(*'A`)「こっちのがフヒヒ!可愛いからこれにしちゃった!」
駄目親父がラッピングされた箱を鞄から取り出す。
するとそこにはでふらぐさんシリーズの中でも、
オタクに人気なVBたんが入っていた。
川;゚ー゚)「……ありがとう」
内心、でふらぐさんの方が良かったのに、と思ったりとか思わなかったりとか。
〃ノハヽ
川 ・_・〕 『こっちの方が良いと思ってよ……』
O∪∪O
空流編おわり
- 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:24:32.44 ID:hvBDdXBN0
- 乙~
イイホノボノダナー( ;∀;)
- 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:27:43.92 ID:W7QQ9lGI0
- 支援下さっている方、見て下さっている方、ありがとう。
バトルも心理的な駆け引きも皆無なこの作品を見て下さるとは\(^o^)/
心から嬉しいです。
[ ゚д゚]y-~~ マジデマジデ
/[へへ
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:29:14.41 ID:ajHh8z0qO
- 暖かい家庭だぬぁ
- 101 :よつばのようです :2007/06/01(金) 18:34:43.65 ID:W7QQ9lGI0
- ~エピローグ~
( ´∀`)「世界の平和を守る使命はどうしたモナ?」
( ´∀`)「まさか人間界で妻を娶り子供も作っているとは思わなかったモナ」
('A`)「神様ともあろう方が今頃最初の伏線回収かよ」
( ´∀`)「うるさいモナ。久々にこの世界に来て見れば全く平和じゃないモナ」
( ´∀`)「戦争、テロ、自然破壊―――」
まだまだ説教しようとする神様をドクオが口を挟み遮った。
('A`)「でも『俺の世界』の平和は守ったぜ」
( ´∀`)「……上手い事言いよってモナ」
('A`)「まぁ見てくれよ、神様」
('∀`)「俺達が守った平和を、幸せの―――」
四葉を。
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:36:18.09 ID:W7QQ9lGI0
- 川 ゚ -゚)「まずい、講義に間に合うかな」
('A`)「良いじゃん良いじゃん!大学なんて休んじゃえば良いじゃん!」
川 ゚ -゚)「そんな事できるか、駄目親父」
(;A;)「もう、昔みたいにおとーさんって呼んでくれないんだね」
川 ゚ -゚)「身から出た錆だ。……行ってくる」
川 ゚ -゚)「と、その前に」
空流は玄関に飾ってある人形に声をかける。
川 ゚ -゚)「VBたん行ってくるぞ」
〃ノハヽ
川 ・_・〕 『行ってらっしゃい。いい日になると良いね』
O∪∪O
- 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:38:02.42 ID:W7QQ9lGI0
- 空流は長い黒髪を揺らしながら急いで駅に向かって走る。
そして駅に着き時計を見る。
何とか間に合いそうな時間だ。
川 ゚ -゚)「はぁはぁ…こんな時はでかい胸って邪魔なだけだ」
lw´‐ _‐ノv「それは万年Aカップの私に対する宣戦布告」
川;゚ -゚)「おおう!?って秋か、驚かすな」
lw´‐ _‐ノv「背中がガラ空きだぜ」
川 ゚ -゚)「大学はどうした?米の品種改良とやらの研究で忙しいんだろ?」
lw´‐ _‐ノv「ミルナに任せた。それに今日は大学に行く気分じゃない」
川 ゚ -゚)「何を言ってるんだ?」
lw´‐ _‐ノv「だって今日は―――」
- 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:39:17.49 ID:W7QQ9lGI0
- 川 ゚ -゚)「完全に忘れていた……。私も今日は大学を休む」
lw´‐ _‐ノv「良いの?堕 落 生 活 始 ま っ た」
川 ゚ -゚)「良い、こっちの方が大事だ。あと秋も休んでるんじゃないか」
lw´‐ _‐ノv「一緒に堕落生活満喫ブラウザゲー」
川 ゚ -゚)「だが断る。…そうと決まったら灯兎と来羽を迎えに行こうか?」
lw´‐ _‐ノv「灯兎姉さんは後輩とショッピングって言ってた」
lw´‐ _‐ノv「来羽は知らない。きっとワイドショーに流れそうな事してる」
川 ゚ -゚)「やれやれ…、買い物してから家に帰るか……」
lw´‐ _‐ノv「……米買う」
川 ゚ -゚)「しかし、こんな日を忘れてるとはな…」
lw´‐ _‐ノv「時の流れってそんな物だよ、空流姉さん」
川 ゚ -゚)「ふう……秋も言うようになったな、って昔からか」
- 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:43:10.42 ID:W7QQ9lGI0
- ノパ⊿゚)「おおい!!この服お前に似合うと思うぞおおおおぉぉぉ!!」
赤髪のショートカットの女性が人の目を憚らずに叫ぶ。
人が多いショッピングモールにも関わらず、だ。
「え~?そうかな~?似合うかな~?」
ノパ⊿゚)「何を言う!渡辺は何を着せても似合うぞ!!」
从^ー^从「えへへ~、ひーちゃん。ありがとう~」
ノパ⊿゚)「うむ!!」
渡辺とは灯兎が高校生の時に出会った。
たまたま高校見学に来ていた渡辺を見つけたのだ。
巡り合わせだろうか、両人ともすぐに打ち解ける事が出来た。
- 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:54:45.29 ID:W7QQ9lGI0
- ノパ⊿゚)「おおっと!?忘れかけてた!!」
从'ー'从「どうしたの?ひーちゃん」
ノパ⊿゚)「今日はあたし達の―――なんだ!!」
从^ー^从「じゃあ、何か買ってかないとね~」
ノハ;゚⊿゚)「しがない専門学生には大出費だあああぁぁぁ……とほ~」
ノパ⊿゚)「だがしかし!こんな日くらい灯兎様が太っ腹な所を見せてやろうじゃないか!」
从'ー'从「ひーちゃんの太っ腹~♪」
ノパ⊿゚)「……あたしは太くないよ?」
从'ー'从「ふふふっ」
- 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 18:57:11.18 ID:W7QQ9lGI0
- 此処は調理師専門学校。
料理人を目指す者達が集まる所である。
/ ゚、。;/「待て!時に落ち着け来羽者!」
川 ゚ 々゚)「あははははっむりむりむりむりかたつむり~♪」
/ ゚、。;/「君が持っているソレは料理に使う物だ!」
川 ゚ 々゚)「鈴木を料理するから無問題だよっ♪大丈夫っ!鈴木を殺して私も死ぬっ」
/ ゚、。;/「だから君が見たのは僕が親戚の女の子と歩いてただけの光景で、ね?」
川 ゚ 々゚)「嘘つきっ!死んじゃえ♪」
/ ゚、。 /「この学校の秩序終わったな……」
川 ;゚ 々゚)「……むむっ」
- 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:02:42.95 ID:W7QQ9lGI0
- 川 ;゚ 々゚)「うむむむむっ?」
まさに鈴木に出刃包丁を突き刺そうとした刹那、
壁に貼られたカレンダーの日付が来羽の目に写り込んだ。
/ ゚、。;/「ど、どうしたんだい?」
川 ゚ 々゚)「そっかそっかぁ♪今日はそうだったね♪」
/ ゚、。 /「…?」
川 ゚ 々゚)「私、今日は帰るからまた今度遊ぼうねっ」
くるりと踵を返し立ち去っていく来羽。
/ ゚、。 /「た…助かった…」
教室から出ようとする来羽が振り向き、一言呟く。
次は無いからねー。
- 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:06:23.74 ID:W7QQ9lGI0
- (;A;)「やっぱりお父さんが恋しくて帰ってきたんだね!」
川〃゚ -゚)「黙れ、駄目親父」
川 ゚ -゚)「黙ってて、馬鹿親父」
lw´‐ _‐ノv「待って、今お父さんが何か言った」
川〃゚ -゚)「でも良いのか?学校休んだりして」
川 ゚ -゚)「今日くらいは許して、お母さん」
lw´‐ _‐ノv「最高級の米を賄賂にどうぞ」
川 ゚ -゚)「どうせ、あとの二人も帰ってくるだろ」
「ただいまああああぁぁぁぁ!!」
「あははっ♪ただいまっ」
川 ゚ -゚)「ほらな」
川〃゚ -゚)「ふぅ…とんだ不良娘達だな」
- 119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:09:01.26 ID:W7QQ9lGI0
- ノパ⊿゚)「渡辺も連れて来たぞ!!」
从'ー'从「えへへ~お邪魔しま~す」
川 ゚ 々゚)「狂った科学者も連れて来たよっ」
从 ゚∀从「いや、狂ってるのはてめえで……あ、お邪魔するぜ」
川〃゚ -゚)「大所帯だな、部屋がパンクしそうだ」
(*'A`)「女の子ばかりで嬉しいですっ!感涙ですっ!」
川 ゚ -゚)「でも、今日くらいは」
ノパ⊿゚)「良いじゃないかああああぁぁぁ!!」
lw´‐ _‐ノv「だって……涙が出ちゃう」
川 ゚ 々゚)「私達の誕生日だもんっ♪」
- 120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:15:18.24 ID:W7QQ9lGI0
- そしてお誕生日会が始まる。
各々プレゼントを交換し、持ち寄ったお菓子や料理を食べ、
お酒を浴びるほど呑んだ。
数時間後、姉妹四人を残して皆ダウンしてしまった。
高岡は隅っこで壊れた様に高笑いし、
渡辺さんは灯兎にもたれ掛って熟睡している。
川*゚ー゚)「皆、飲み過ぎだ」
ノハ*゚⊿゚)「弱い奴等めええええぇぇぇ!!」
lw*´‐ _‐ノv「米神様が守って下さっている」
川*゚々゚)「私は結構きついけどねっ」
川*゚ -゚)「・・・・・・」
川*゚ -゚)「なぁ、お前達」
空流が灯兎、秋、来羽をぼーっと見渡して呟く。
酩酊し両頬が赤く染まっている。
丁度、あの頃の様に赤く―――。
ノハ*゚⊿゚)・lw*´‐ _‐ノv・川*゚々゚)「?」
- 121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:18:19.08 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ -゚)「私達、ずっとこうして来たけど……」
川*; -;)「まだまだずっとずーっといっしょだよな?」
涙を浮かべながら問いかける空流。
ノハ*゚⊿゚)「……ぷふっ!くうるねえ、かおまっかにしてないてやんの!!」
いつかの言葉が聞こえてくる。
川*;ー;)「な…!ないてなんかないぞ!?」
川*゚々゚)「あははっ♪そういう、ひいとおねえちゃんもないてるよっ♪」
ノハ*;⊿;)「ばっか、くるう!これはおさけさんがめにしみただけだ!」
もう戻らない筈のあの頃が重なって見える。
ノハ*;⊿;)「それにくるうもないてるじゃないかああああぁぁぁ!!」
川*゚;々;)「だってっだって!これからもいっしょにいられるかふあんでっ!」
lw*´‐ _‐ノv「これからも夢に向かって最良の選択を」
lw*´; _;ノv「…して……」
川;゚ー゚)・ノハ;゚⊿゚)・川;゚々゚)「すごいのみちゃった!?」
- 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:21:06.38 ID:W7QQ9lGI0
- ノハ*゚⊿゚)「よーし!くうるおねえ!しゅう!くるう!」
ノハ*゚⊿゚)「たちあがっててをさしだせ!!」
ノハ*゚⊿゚)「てをあわせるのはこうかはバツグンだぞう!わたなべともまたあえたしな!」
从*´ー`从「ふえっ?」
灯兎が立ち上がった所為で渡辺さんがカーペットに倒れこむ。
ほらほら、こっちに来いと灯兎が手招く。
四姉妹が円陣の様な形に集まる。
そして一人一人伸ばした手を重ね乗せていく。
川*゚ ー゚)「なんだ?やきゅうチームのきあいいれみたいだな」
lw*´‐ _‐ノv「灯兎姉さんはこうゆうの好きだね」
川*゚ 々゚)「あははっ♪たのしそうかもっ♪」
ノハ*゚⊿゚)「ようっしっ!みんな、ねがいをてんにむかいさけべ!」
- 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:23:46.49 ID:W7QQ9lGI0
- 川*゚ー゚)「いいだろう、わたしからだ」
川*゚ー゚)「ずっとずーっと!いっしょうみんなといられますように!!」
長女・空流
四姉妹のまとめ役さん。
ノハ*゚⊿゚)「これからもよろしくな!!
つーかみんなだいすきだあああああああぁぁぁぁ!!!!!」
次女・灯兎
いつもまっすぐ、頑張り屋さん。
lw*´‐ _‐ノv「未来永劫無病息災…ねえ?
本心で言うと、このメンバー大好きさ!!!」
三女・秋
いつもマイペース思考な女の子。
川*゚々゚)「あははっ!おねえさんたちはしなせたくない!
ずっといっしょにいたいくらいあいしてる!!!」
四女・来羽
危なっかしいけど、明るい笑顔が似合う女の子。
笑顔の四人。
仲良く重なった手が四葉のようだった。
よつばのようです
おわり
- 125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:24:39.32 ID:stbdibU8O
- 乙
- 126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:28:41.30 ID:hvBDdXBN0
- 乙~
- 127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:28:44.51 ID:tJ4BbhKsO
- ちょうどさるさん喰らったので携帯から失礼します。
以上で終わりです。
本当に長くお時間を頂戴してしまい申し訳ありませんでした。
そして支援して下さった方に最大の感謝を。
最初は酒の勢いだけだったんですが……。
最後まで書き込めたのは皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました!
- 128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:29:33.35 ID:ajHh8z0qO
- 乙彼
- 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:33:07.37 ID:R9k3a2O90
- 乙~
- 130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:36:24.06 ID:tJ4BbhKsO
- あ、あと季節や状況の描写は可能な限り省いています。
逆に見辛かったらすみませぬ。
結局これは何のジャンルだったんだろうな……。
- 131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:36:50.76 ID:MNNaL60DO
- 超乙
σ( ゚д゚ )
- 132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:38:36.10 ID:tJ4BbhKsO
- >>( ゚д゚ )
( ゚д゚ )
- 133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 19:59:23.53 ID:R4hF4PDr0
- ぉぉ>>1乙彼サマー
すごいほのぼのしましたww
- 134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 20:19:18.56 ID:CrokeneSO
- ほ
- 135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 20:38:01.34 ID:stbdibU8O
- 川゚ー゚)
- 136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 20:50:57.12 ID:5HHs8Rc40
- >>1
乙
- 137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 21:09:04.04 ID:HUE7nxvoO
- 乙