本項では『MÚSECAシリーズ』のうち、2016年7月27日まで稼働していた『初代MÚSECA』について取り扱っています。
なお正式名は『MÚSECA』ですが、機種依存文字が含まれるため、ページ名は『MUSECA』で表記しています。
【みゅぜか】
ジャンル | 音楽ゲーム | ||
対応機種 | アーケード | ||
発売・開発元 | コナミデジタルエンタテインメント | ||
稼働開始日 | 2015年12月10日 | ||
判定 | 改善前 | クソゲー | |
ゲームバランスが不安定 | |||
改善後 | 改善 | ||
賛否両論 | |||
ポイント |
「ついて、きて。」 「(複雑すぎて)ついて、いけない…」 複雑な操作系統に加え難解なゲームシステム 新規楽曲とイラストは好評 稼動初期の劣悪さで初動は最悪 ユーザーからの意見をもとに急遽改善 |
||
BEMANIシリーズリンク |
2015年末リリースの新たなBEMANIシリーズ。SOUND VOLTEXシリーズの影響を各所に受けており、同様に楽曲/イラスト公募を中核とし「音楽ゲーム×イラストの完全新作」というコンセプトを掲げて発表。
音ゲー部分は叩く・回す・踏むの3つのアクションを主体とし、イラスト部分はゲーム内で能力を発揮する仮想キャラクターカード「Grafica(グラフィカ)」として主に解禁アイテムやスコアなどの部分に影響を与えるようになっている。
本作では、ゲーム内で入手できる仮想キャラクターカード「Grafica(グラフィカ)」を装備することで、様々なGIFT(ギフト、いわゆる能力)が発動する。
Grafica発動によるプレーへの影響は以下の通り
+ | アップデート前の問題点 |
稼働当初はゲームに没頭する上でもっとも肝要な操作性やゲーム性が「見た目のみにこだわって使いやすさを無視している」としか言いようがない状態であり、肝心のゲームプレーにあらゆる面で悪影響を及ぼしていた。
個性的な新規楽曲、魅力的な各種Grafica、イメージキャラのイリルなど、少なからず評価点もあったものの、欠点が目立つせいで「音ゲーとしてまともに遊べるレベルに達していない」と見なされてしまい、せっかくの評価点にもなかなか目を向けてもらえなかった。
結果的に、プレーヤーから本作発表時のキャッチフレーズをもじって「ついて、いけない」と皮肉られ、酷評されてしまった。
稼働初期における不評を受け、Twitter上でプレーヤーの意見を募集しそれに応じたアップデートが急遽行われたことで、視認性の部分は大きく改善し、操作性については大きな変更はない代わりに操作説明が多く追加され、新規のプレーヤーでも音ゲーとして普通に遊べるレベルにはなった。
楽曲数においても一部の楽曲を無条件解放したことで、本作の新規曲に光も当たるようにはなってきており、楽曲追加も行われこちらも概ね好評を得ている。
それでもなお、過去の音ゲーと比較して非常に複雑なデバイス操作や難解なGraficaシステムにより、プレーヤーを選ぶ作品であることは変わりない。
そして稼働初期の悪評がなお尾を引いており、癖の強いゲーム性そのものに加え、近年のアーケード音ゲー製品の増加によるプレーヤーの各機種への分散が顕著であったことも手伝ってプレー人口はそれほど増加の兆しを見せなかったばかりか、タダでさえ細分化されているBEMANIユーザーの分散をさらに進める皮肉な結果も招いてしまった。
*1 KAC予選および決勝にて、スピードが遅くなるGraficaが使われた。
*2 前述のGrafica発動によるプレーへの影響とは別で、こちらは有利な効果しか存在しない。
*3 結果としては稼働初期から1+1/2リリースまでにこの問題が起こることはなかった。
*4 ポップンでは楽曲の担当キャラ、ボルテではジャケットキャラ等
*5 余談だが、『Beatstream』も最初期は似たような評価を下されていた。(向こうの場合は「大画面でのアニメPV」がウリであったため賛否両論ではあったが。)
*6 BEMANIシリーズのほとんどの機種においては、曲ごとの複数の譜面のうち低難度は青や緑、中程度は黄色、高難度になると赤系の色がプレーヤー間俗称としてつけられることが多いが、本作では正式に色で表記されている。ちなみに他機種だとHARDやEXTREMEなどと表記される段階は本作だと「朱」。
*7 『CHUNITHM』の公式Twitterが「スキルはスコアに一切絡みません」という事を事前にアピールしていたのは、本作のロケテにおける悪評を受けたものかもしれない。
*8 実は基本的な計算式は『1+1/2』でも変更されておらず、変更点は「Graficaによる補正の廃止」「NEARにおける比率が50%に上方修正」の2点だけ。結果的に、計算式こそ初代のクリティカルレート計算式と異なるものの、同条件における『1+1/2』でのスコアは初代でのクリティカルレートの1万倍程度になっている。
*9 ライフゲージ自体が廃止された
*10 実はこの日はコナミが所持していた特許である特許2922509号が失効した日でもある
*11 「Brain Power」はSDVX IIIとの楽曲交換「アゲッタモラッタ」での移植曲、他2曲は「米津玄師 / ハチ × BEMANI」での他機種同時収録版権曲である「マトリョシカ」「ドーナツホール」