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「[[修正依頼]]」が出ています。総評を追記できる方はご協力をお願いします。 ---- *Myself;Yourself 【まいせるふゆあせるふ】 |ジャンル|恋愛アドベンチャー|&amazon(B000LF3RH2)|&amazon(B000UYSFHG)|&amazon(B002ZB7LKO)| |対応機種|プレイステーション2|~|~|~| |発売元|イエティ|~|~|~| |開発元|レジスタ|~|~|~| |発売日|2007年12月20日|~|~|~| |定価|初回限定版:9,800円&br;通常版:6,800円(税別)|~|~|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|~|~| |廉価版|イエティ・ベスト:2010年2月25日|~|~|~| |判定|なし|~|~|~| |ポイント|恋愛ゲーで昼ドラ真っ青の鬱展開|~|~|~| //鬱ゲー(一覧の後段)判定(2015/2/19 無断編集対策の目印用。判定欄への明記は不可) ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -架空の田舎町「桜乃杜町(さくらのもりちょう)」を舞台とした恋愛アドベンチャーゲーム。『[[I/O]]』に続くレジスタオリジナル作品であり、イエティのオリジナル作品第一弾でもある。 -企画、ディレクションは[[infinityシリーズ]]の中澤工、シナリオは株式会社エッジワークス、キャラクターデザインは[[メモリーズオフシリーズ]]のささきむつみが担当した。 -数年前に住んでいた町に戻ってきた主人公の一人・日高佐菜は幼なじみの八代菜々香と再会するが、彼女は佐菜を憎んでいるかのような態度を取る。そして、その事から物語は始まっていく。 -主人公は日高佐菜と彼の友人の若月修輔の二人。選んだ主人公によって攻略できるヒロインが異なり、また、選ばなかった主人公はサブキャラとして登場する。 -発売前からアニメ版が放映されたりと「鳴り物入り」で発売された作品でもあった。 --アニメ版の製作に関ったのは『[[School Days]]』最終回騒動で勇名を馳せた伊藤誠プロデューサーとマーベラスエンターテイメント。「OP詐欺」との評に代表される一見明るい作風と怒涛の鬱展開はそれなりに話題を集め、アニメ本編のアップロードが横行していた放映当時のニコニコ動画では再生数の2倍コメントがつくというセンセーションを巻き起こした。『''ハートフルボッコアニメ''』とも表現される。 --つまるところ露骨に「狙った」作品である。 ---嘗てメモリーズオフシリーズに関わった中澤氏による企画、ささき氏の起用など、メモリーズオフシリーズの後釜を狙っていた部分もあると思われる。 ---が、どちらかというと『School Days』の後釜の方がしっくり来るような気がする…。実際にアニメの枠は『School Days』の後番組だった訳なので。 **問題点 -ゲームでのシナリオの構成力の弱さがプレイヤーを失望させた。 --アニメ版で植えつけられたイメージとキャラの性格も立ち位置も異なるのもそうだが、シナリオが悲しいくらいにレベルが低いのもマイナス。 --シナリオ担当の株式会社エッジワークスは『[[ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-]]』や『[[ラジアータストーリーズ]]』を手掛けている。その時点で察せられる人は察せられるだろう((手掛けたシナリオ全てが酷評されている訳ではないが、この他にも残念な評価の作品が少なくない。))。 --ギャルゲーをやりこんでいる人間にとってはシナリオ自体もツッコミ所が多すぎる内容でもある。 ---特に修輔視点での悪役の行動の理由も、「元々は自分の土地だったのに菜々香の一家が家を建ててたからムカついて放火した(菜々香ルート)」「剣道部員なのに体育の授業で修輔に負けたことを逆恨みし、無関係の雛子を人質にとって復讐を果たす(雛子ルート)」など非常に底が浅く、漫画家志望の小学生の考える悪役よりも稚拙。 -もう一人の主人公・若月修輔にも菜々香ルートは存在するが、ほとんど「寝取り」もいい所な内容である。 -バッドエンドは悲惨な物が圧倒的に多い。 --不良に襲われたショックで学校を辞めたり、望んでいないお見合い結婚をしたり、病死するのはまだマシな方で、嫌っているヒロインを殺して木の下に埋めたり(詳細は後述)、修輔との友情も崩壊した挙句ヒロインは部屋に監禁されたり、家を放火された挙句ヒロインは焼死し遺体も見つからなかったなどかなりどぎつい物が多い。 -人間関係自体が相当ドロドロしている。 --佐菜に嫌悪の感情を抱く菜々香や、菜々香を嫌っている修輔はまだしも、佐菜の不用意な一言で佐菜に嫌悪の感情を抱くヒロインだの、従姉妹に憎悪を抱くヒロインだの昼ドラ顔負けのドロドロぶりである。 ---後々公式サイトでキャラクター人気投票を行った際、一番人気を得たのは一番そうしたドロドロした人間関係から無縁で唯一佐菜に好意的だった佐菜の従姉だったのは皮肉な話。 **評価点 -佐菜ルートの菜々香編は評価できる内容ではある。 --要は昔のギャルゲーにありがちだった「メインヒロインのシナリオだけを一点豪華主義にした」感じに近い。 --2007年のギャルゲーでこうした構成にするのは原点回帰といえば聞こえはいいが… -修輔ルートのヒロイン・星野あさみ。演じた中原麻衣をして「正直しんどい子」「見捨てないでほしい」と言わしめた最悪のシナリオ。 --動物好きで控えめな優等生という触れ込み。佐菜ルートのサブキャラとして登場するときはそのままのキャラなのだが… ---実はコンプレックスの塊で、幼い頃から親族の間で菜々香と比較され続け、そしてずっと菜々香の後塵を拝し続けたこともあり劣等感に打ち拉がれ、また「菜々香に勝たなければ親の愛情が貰えない」という異常な環境の中で育ってきたこともあり、メインヒロインの菜々香を憎んでいる。 ---バッドエンドでは菜々香を殺害して失踪。「死体なんて、わたしに埋めさせないでね?」。&bold(){どこぞの言葉様}に負けず劣らずのインパクトである。 --その筋のキャラには定評のある中原麻衣だけに演技は100点をつけていいレベルの狂いっぷり。昼ドラ好きか中原麻衣のファンなら買いかもしれないので一応良い点としておく。 -声優陣は豪華。 --主人公役に立花慎之介と子安武人、ヒロイン勢も小清水亜美・金田朋子・田村ゆかり・中原麻衣と人気実力ともに申し分のないところである。 --しかし肝心のシナリオが弱いので人気声優の無駄遣い状態に。 //**総評 ---- **その後の展開 -ファンディスク『Myself ; Yourself ~それぞれのFinale~』が発売された。 --「ツンデレとヤンデレで人気投票のワンツーフィニッシュになることを見越しており、それに合わせてファンディスクを出すと発表したかった」(※当時のスタッフの発言) ---製作陣の狙いとユーザーの温度差が露骨に表れた見本である。
「[[修正依頼]]」が出ています。総評を追記できる方はご協力をお願いします。 ---- *Myself;Yourself 【まいせるふゆあせるふ】 |ジャンル|恋愛アドベンチャー|&amazon(B000LF3RH2)|&amazon(B000UYSFHG)|&amazon(B002ZB7LKO)| |対応機種|プレイステーション2|~|~|~| |発売元|イエティ|~|~|~| |開発元|レジスタ|~|~|~| |発売日|2007年12月20日|~|~|~| |定価|初回限定版:9,800円&br;通常版:6,800円(税別)|~|~|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|~|~| |廉価版|イエティ・ベスト:2010年2月25日|~|~|~| |判定|なし|~|~|~| |ポイント|恋愛ゲーで昼ドラ真っ青の鬱展開|~|~|~| //鬱ゲー(一覧の後段)判定(2015/2/19 無断編集対策の目印用。判定欄への明記は不可) ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -架空の田舎町「桜乃杜町(さくらのもりちょう)」を舞台とした恋愛アドベンチャーゲーム。『[[I/O]]』に続くレジスタオリジナル作品であり、イエティのオリジナル作品第一弾でもある。 -企画、ディレクションは[[infinityシリーズ]]の中澤工、シナリオは株式会社エッジワークス、キャラクターデザインは[[メモリーズオフシリーズ]]のささきむつみが担当した。 -主人公は2人存在し、選んだ主人公によって攻略できるヒロインが異なる。また、選ばなかった主人公はサブキャラとして登場する。 -発売前からアニメ版が放映されたりと「鳴り物入り」で発売された作品でもあった。 --アニメ版の製作に関ったのは『[[School Days]]』最終回騒動で勇名を馳せた伊藤誠プロデューサーとマーベラスエンターテイメント。「OP詐欺」との評に代表される一見明るい作風と怒涛の鬱展開はそれなりに話題を集め、アニメ本編のアップロードが横行していた放映当時のニコニコ動画では再生数の2倍コメントがつくというセンセーションを巻き起こした。『''ハートフルボッコアニメ''』とも表現される。 --つまるところ露骨に「狙った」作品である。 ---嘗てメモリーズオフシリーズに関わった中澤氏による企画、ささき氏の起用など、メモリーズオフシリーズの後釜を狙っていた部分もあると思われる。 ---が、どちらかというと『School Days』の後釜の方がしっくり来るような気がする…。実際にアニメの枠は『School Days』の後番組だった訳なので。~ しかも開発会社のレジスタは『School Days』のPS2移植版を手掛けており、その発売は本作発売の翌月である。 ---- **ストーリー W県の南端に位置し、太平洋に面した人口5000人ほどの閑静な田舎町「桜乃杜町」に生まれ育った少年「佐菜」は、幼馴染の少女「菜々香」や従姉の「麻緒衣」、男友達の「修輔」、その姉「朱里」らと共に毎日楽しく暮らしていた。 小学5年の時に両親の仕事の都合で東京へと移り住んでいた佐菜は、5年後単身で再び故郷へ戻ってくる。そこで彼は初恋の相手だった菜々香との再会を果たしたが、彼女は5年前のような優しい笑顔を佐菜に向けることはなく、それどころか彼に平手打ちを浴びせたのだった。 今も変わらぬ思い出と、様変わりしてしまった風景。この物語では、彼ら若者達の青春時代を佐菜とその親友である修輔の2人の視点から描いてゆく。 (wikipedia参照) ---- **問題点 -ゲームでのシナリオの構成力の弱さがプレイヤーを失望させた。 --アニメ版で植えつけられたイメージとキャラの性格も立ち位置も異なるのもそうだが、シナリオが悲しいくらいにレベルが低いのもマイナス。 --シナリオ担当の株式会社エッジワークスは『[[ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-]]』や『[[ラジアータストーリーズ]]』を手掛けている。その時点で察せられる人は察せられるだろう((手掛けたシナリオ全てが酷評されている訳ではないが、この他にも残念な評価の作品が少なくない。))。 --ギャルゲーをやりこんでいる人間にとってはシナリオ自体もツッコミ所が多すぎる内容でもある。 ---特に修輔視点での悪役の行動の理由も、「元々は自分の土地だったのに菜々香の一家が家を建ててたからムカついて放火した(菜々香ルート)」「剣道部員なのに体育の授業で修輔に負けたことを逆恨みし、無関係の雛子を人質にとって復讐を果たす(雛子ルート)」など非常に底が浅く、漫画家志望の小学生の考える悪役よりも稚拙。 -もう一人の主人公・若月修輔にも菜々香ルートは存在するが、ほとんど「寝取り」もいい所な内容である。 -バッドエンドは悲惨な物が圧倒的に多い。 --不良に襲われたショックで学校を辞めたり、望んでいないお見合い結婚をしたり、病死するのはまだマシな方で、嫌っているヒロインを殺して木の下に埋めたり(詳細は後述)、修輔との友情も崩壊した挙句ヒロインは部屋に監禁されたり、家を放火された挙句ヒロインは焼死し遺体も見つからなかったなどかなりどぎつい物が多い。 -人間関係自体が相当ドロドロしている。 --佐菜に嫌悪の感情を抱く菜々香や、菜々香を嫌っている修輔はまだしも、佐菜の不用意な一言で佐菜に嫌悪の感情を抱くヒロインだの、従姉妹に憎悪を抱くヒロインだの昼ドラ顔負けのドロドロぶりである。 ---後々公式サイトでキャラクター人気投票を行った際、一番人気を得たのは一番そうしたドロドロした人間関係から無縁で唯一佐菜に好意的だった佐菜の従姉だったのは皮肉な話。 ---- **評価点 -佐菜ルートの菜々香編は評価できる内容ではある。 --要は昔のギャルゲーにありがちだった「メインヒロインのシナリオだけを一点豪華主義にした」感じに近い。 --2007年のギャルゲーでこうした構成にするのは原点回帰といえば聞こえはいいが… -修輔ルートのヒロイン・星野あさみ。演じた中原麻衣をして「正直しんどい子」「見捨てないでほしい」と言わしめた最悪のシナリオ。 --動物好きで控えめな優等生という触れ込み。佐菜ルートのサブキャラとして登場するときはそのままのキャラなのだが… ---実はコンプレックスの塊で、幼い頃から親族の間で菜々香と比較され続け、そしてずっと菜々香の後塵を拝し続けたこともあり劣等感に打ち拉がれ、また「菜々香に勝たなければ親の愛情が貰えない」という異常な環境の中で育ってきたこともあり、メインヒロインの菜々香を憎んでいる。 ---バッドエンドでは菜々香を殺害して失踪。「死体なんて、わたしに埋めさせないでね?」。&bold(){どこぞの言葉様}に負けず劣らずのインパクトである。 --その筋のキャラには定評のある中原麻衣だけに演技は100点をつけていいレベルの狂いっぷり。昼ドラ好きか中原麻衣のファンなら買いかもしれないので一応良い点としておく。 -声優陣は豪華。 --主人公役に立花慎之介と子安武人、ヒロイン勢も小清水亜美・金田朋子・田村ゆかり・中原麻衣と人気実力ともに申し分のないところである。 --しかし肝心のシナリオが弱いので人気声優の無駄遣い状態に。 //---- //**総評 ---- **その後の展開 -ファンディスク『Myself ; Yourself ~それぞれのFinale~』が発売された。 --「ツンデレとヤンデレで人気投票のワンツーフィニッシュになることを見越しており、それに合わせてファンディスクを出すと発表したかった」(※当時のスタッフの発言) ---製作陣の狙いとユーザーの温度差が露骨に表れた見本である。

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