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*スパロボ学園 【すぱろぼがくえん】 |ジャンル|アドベンチャー/仮想バトルSLG|&amazon(B002EVOJIW)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|エーアイ|~| |発売日|2009年8月27日|~| |価格|6279円(税込)|~| //|分類|&bold(){評価部分もあるが良作とも言えないゲーム判定}|~| |>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/287.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『スーパーロボット大戦』シリーズの外伝的作品。キャラクターデザインに『蒼い海のトリスティア』『イリヤの空、UFOの夏』などで確かな実績を残しているイラストレーター駒都えーじ(通称こつえー)を採用したことや、かつての名作『リンクバトラー』や『XO』の対戦モードを想起させる戦闘システムは、古参のファンや対戦要素を好むファン、そしてこつえーに惹かれたファンを引き寄せ、一部ではこの作品への期待は高まっていった。 **特徴 -本作は他のシリーズと繋がりは無い単発作品で、ゲームシステムも大きく異なる。 --主に対戦をメインに据えた内容で、単独プレイはあくまでオマケであり、プレイヤー自身の強化やユニット収集のための作業の趣が強い。 -ストーリーは「数多の地球外勢力の襲撃を受けた地球は、その度に幾多のロボット、英雄に救われてきた。軍は新たなる勢力の襲来に備え、有望な人材を育て上げるための養成機関『スパロボ学園』を開校。そこに主人公が編入される…」というもの。 --この世界では全ての物事は「スパロボバトル」と称される、自身の持つロボットのデータを用いた戦いで解決される。カードバトルのようなものと思っていただければ差し支えない。 ---戦いの中で主人公が起こしたあるトラブルをきっかけに、世界の存亡にも関わる戦いに巻き込まれていく…という王道ストーリー。 -バトルシステムは、限られたコスト制限の中でユニットを組み合わせて「部隊」を組み、それを用いて戦闘する、というのが基本。1ターンの中で行動の全てに「速度」が割り当ててあり、速度の速い行動ほどターン中に早く行動することが出来る。 --スパロボおなじみの精神コマンドや、機体ごとの特性も存在する。 --ひとつのユニットごとに「グー」「チョキ」「パー」と三つの属性が存在し、互いの属性は三すくみの関係にある。グーは攻撃力に秀で、パーは防御力に優れ、チョキは中間的な性能となっている。 ---シリーズとの大きな違いとしては、「経験値でユニットがレベルアップなどの育成要素がない」という点がある。よってかなり戦略性が高いものになっている、はずなのだが…。 **問題点 -ストーリーがお粗末。 --対戦がメインのゲームとはいえ、一日二日で物事が急展開。一日二日で主人公に惚れ込むヒロインたち、唐突すぎる展開…。 ---数十年前の熱血ものを思い出すが、今となってはやはり古すぎ、粗が目立つ。対戦相手前提のゲームとはいえ、やはり長く楽しめるストーリーが欲しかった。 ---一例:問題解決のためヒロインの一人に協力を求めるが、代わりに自分にも協力してほしいと交換条件を出される。それが嫌な主人公は「''負けたほうが無条件で相手に協力する、という条件でバトルだ!''」と言い出す。いくら熱血とはいえ、主人公としてどうなのだろうか…。 -サブクエストもお粗末。 --RPGなどのジャンルではおなじみの、いわゆる「脇道イベント」があるのだが…''ほぼ全てバトル''。 ---しかもこなした所で、特に重要なユニットやアイテムが手に入るわけではない。ちりばめられた小ネタを楽しむしか無いのだ。あんまりすぎる。 -説明書や広告では、特殊な状況下でのバトルを強いられることがあり、それもまた楽しみのひとつだと書かれている。 --だがストーリーの短さから、''数回しか出てこない''。対戦で特殊な状況を設定する事も出来ない。 -肝心の戦闘システムも練り込み不足な感が強い。 --組み合わせ次第では相手を封殺できるコンボ、強さが秀でた一部のユニット、一部のオプションパーツのチート性能が問題視された。特に高コストユニットが遺憾なく強さを発揮する。 ---原作張りの無双っぷりを見せるキングジェイダーやジェネシックガオガイガー、掛かりに掛かった補正で攻撃を回避しまくるキングゲイナーやゴールドフレーム天、ラムダドライバの恩恵で凄まじい戦闘能力を発揮するアーバレスト、先手を取れば自爆で敵HP6000以下ならほぼ確実に開幕1:2交換が取れる超龍神、撃龍神など…一方で弱いユニットはとことん弱く、アテにならない。 --CPUの思考ルーチン調整にも限界があったのか、ストーリー中盤以降は敵がコスト制限15を無視してひたすら強力なユニットを出してくる。理不尽なバランス調整である。 ---ちなみにラスボスはガイキング・ザ・グレート(コスト6)+デスティニーガンダム(コスト5)+ボルテスV(コスト5)+アーバレスト(コスト4)+ダン・オブ・サーズディ(コスト5)と合計25。ぼくのかんがえたさいきょうちーむ状態である。 -版権BGMが全く使用されていない。戦闘画面では本作オリジナルの曲が2、3曲ほどひたすら使いまわされるのみ。 --『参戦作品が多いので容量が足りない』、『システム上あまり必要がない』という意見もあるが、かなり昔に発売されていた同作に似たコンセプトのGBソフト『リンクバトラー』は版権BGMがちゃんと流れていたことを考えると手抜きとしか思えない。おそらく、JASRACに払う金をケチったと思われる。 ---KのBGM盗作問題が絡んでいるとの噂がある。それの謝罪記事が載るようになったのは本作発売前。 -クリア後のやり込み要素の欠如。 --あるにはあるが、ヒロインの関係を埋めるサブクエストもバトルであり、主人公の鈍感さにいらつくだけ。 ---一度戦った相手とは再戦出来るが、別に特別な報酬は無い。また、雑魚敵からオプションパーツを回収できるが、限りなく低確率で作業ゲーを求められる。 ---クリア後の一人プレイは、高級オプションパーツを求めて雑魚を虐殺し、手に入れた資金でガチャポン((新しいユニットを手に入れるための機械))を回す果てしない作業。 ---サブクエストの対戦でオプションパーツの中に対戦の必需品と言われる「APカット(大)」がもう一つ手に入るのだが、入手率はランダムの上に再戦が不可能 -売りの通信対戦にも欠点が。 --Wi-Fiが長続きせず、切断は日常茶飯事。せっかく対戦がメインなのにこれはどうかと。 ---永遠の難題だが、チート相手と当たる事も。対策してくれバンナム。 -参戦作品もムラがあり過ぎ。 --ライバル機である夜天光不在の劇場版「ナデシコ」、主人公のみ参戦の「レイズナー」と「オーガン」、このような中途半端な参戦作品が、非常に多い。 ---Kは主に主役、ボス、脇役。Wからは主役と準主役。Jは主役のみとなっている。JとKの戦闘アニメは確かに比べ物にならないので、あまり数を出しても戦闘アニメの打ち直しに時間と金がかかることは容易に想像できるが、WはKに負けず劣らずのクオリティなのに何故かボスキャラが一人もいないのは不自然。 ---特に「DESTINY」や「キングゲイナー」に至っては名無しの一般兵のデータまであるにも関わらず、作品によっては主役のみか、一部の主要キャラのみという落差が激しい。 ---「冥王計画ゼオライマー」の機体「グレートゼオライマー」は、半スパロボオリジナル(原作では設定のみだった)である、主人公機の進化型である、そのバランスを壊すほどの強さと最強武装を集めたという破天荒な設定からゼオライマーファンだけでなくスパロボで知ったファンにもディープなマニアが居る、などの条件が重なって「わざわざゼオライマーを再参戦させたからには出て当然」とまで思われていただけに、未登場になって大きく落胆したファンは多かったと思われる。 ---主人公クラスのみが参戦している作品はGBAの「J」のみに出ていた作品が多いため、戦闘アニメの再調整に手間が掛かったものだと思われる。一方で最新作「K」の参戦作品は敵ボスや一般兵まで幅広くフォローされている --参戦作品の中で唯一J・W・K以外から参戦した「真(チェンジ!)ゲッターロボ 世界最後の日」に至っても真ゲッターロボの戦闘アニメはほぼ全てWからの流用((一応、合体攻撃の演出が新しく描き直されている部分もある))で、パイロットを挿げ替えただけという代物。しかもカットイン、顔グラはDからの流用である。当然、同作中で登場した他のユニットは登場しない。 ---一応、補足しておくと『そもそもWに出たゲッターがおかしいからこうなった』のであり他のユニットがいないのは仕方ないのである。&br()Wでの参戦はゲッターGと真ゲッター(原作漫画版) となっており、ユニットは真ゲッターのみでTV版のパイロットを乗せるためだけにゲッターGが参戦しているという状態であった。&br()しかし原作漫画版と表記されているにも拘らず、参戦した真ゲッターのグラフィックは『どう見てもチェンゲ版』((真ゲッターはメディアによって外見に多少の差異がある。チェンゲ版の最大の特徴はゲッター1のしゃくれたアゴ。2、3もボディ一部のカラーリングで見分ける事が可能である。ちなみに正確な原作漫画版はAポータブルのカラー、デザインのものとなる。))であった。&br()この点については発売後散々突っ込まれていたのだが、その後なかばお祭り作品である本作においてゲッターを出さないのはマズイという状況に陥った際に、近年の携帯機にはゲッターがろくに参戦しておらず、なんと件のWにしか参戦していないという問題が生じた。この問題に対応するための打開策がDからカットインを流用してのチェンゲ参戦という措置だったのである。((まあ、カットインくらい描きなおしてもいいとは思うが)) --一部戦闘アニメのテンポが悪くなっている。ブラックアウトの時間の延長によるテンポの悪化なので、下手な圧縮が原因と思われる。 --唯一携帯機で新たに戦闘アニメが作られた((と言ってもアニメーションはほぼPS2で発売された『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』と同様なのだが))バンプレストオリジナルメカのコンパチブルカイザーの存在も謎である。シナリオ的に何か特筆点があるわけでもなく、ユニットとしても他ユニットと同様に手に入るので、プレイヤーとしてはかなり肩透かしを食らった感が強い。 ---更に、発売前は上記の事から過去のJ・W・Kのオリジナルメカ&キャラが登場することも期待されたが、結局オリジナルメカはコンパチブルカイザーのみに留まった。「他がほぼ使い回しにも関わらず過去の主人公機等を使い回さずに、何故わざわざ新規でコンパチブルカイザーを登場させたのか?」という疑問の声も。 ---一応、『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』にパイロットが登場しており、その伏線だった可能性がある。 --このように、参戦作品を増やしたら、むしろ「なぜ○○が参戦しているのに同じ作品の××が出ないんだ」という不満の声が増加する結果になってしまった。 **評価点 -コスト制限の中で自分好みの部隊を組む楽しさ、対戦での駆け引きや読み合いといった、従来のスパロボと違う戦略的な要素はとても面白く熱い部分もある。 --またその一方で、地形要素や精神コマンドなどスパロボ独自の要素は受け継がれており、うまくシステムに組み込まれている。 ---しかし結局強いユニットはとことん強く、弱いユニットはとにかく弱いという部分が大きい。この点で上記の面白さを損なっており、練り込み不足なのだと強く感じられる。 **総評 「Kの悲劇」を繰り返す事は辛うじて免れたものの、やはりシステムの練り込み不足とボリューム不足から、評価すべき点よりも欠点が目立つ作品となってしまった。~ メインとなるWi-Fiも通信の脆弱性が指摘され、このゲームは唯一の長所すら潰された悲劇の一本なのかもしれない。 戦闘システムに不満を言いつつも魅了された一部のファンは、不満点を改善した続編の発売を願っている。 ---- //「ポ○モンぽい」という表現を改めさせていただきましたがどうでしょうか。育成要素の有無や凝った戦闘システム等、あまり共通点や意識した点は見られないと思います。
*スパロボ学園 【すぱろぼがくえん】 |ジャンル|アドベンチャー/仮想バトルSLG|&amazon(B002EVOJIW)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|エーアイ|~| |発売日|2009年8月27日|~| |価格|6279円(税込)|~| //|分類|&bold(){評価部分もあるが良作とも言えないゲーム判定}|~| |>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/287.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『スーパーロボット大戦』シリーズの外伝的作品。キャラクターデザインに『蒼い海のトリスティア』『イリヤの空、UFOの夏』などで確かな実績を残しているイラストレーター駒都えーじ(通称こつえー)を採用したことや、かつての名作『リンクバトラー』や『XO』の対戦モードを想起させる戦闘システムは、古参のファンや対戦要素を好むファン、そしてこつえーに惹かれたファンを引き寄せ、一部ではこの作品への期待は高まっていった。 **特徴 -本作は他のシリーズと繋がりは無い単発作品で、ゲームシステムも大きく異なる。 --主に対戦をメインに据えた内容で、単独プレイはあくまでオマケであり、プレイヤー自身の強化やユニット収集のための作業の趣が強い。 -ストーリーは「数多の地球外勢力の襲撃を受けた地球は、その度に幾多のロボット、英雄に救われてきた。軍は新たなる勢力の襲来に備え、有望な人材を育て上げるための養成機関『スパロボ学園』を開校。そこに主人公が編入される…」というもの。 --この世界では全ての物事は「スパロボバトル」と称される、自身の持つロボットのデータを用いた戦いで解決される。カードバトルのようなものと思っていただければ差し支えない。 ---戦いの中で主人公が起こしたあるトラブルをきっかけに、世界の存亡にも関わる戦いに巻き込まれていく…という王道ストーリー。 -バトルシステムは、限られたコスト制限の中でユニットを組み合わせて「部隊」を組み、それを用いて戦闘する、というのが基本。1ターンの中で行動の全てに「速度」が割り当ててあり、速度の速い行動ほどターン中に早く行動することが出来る。 --スパロボおなじみの精神コマンドや、機体ごとの特性も存在する。 --ひとつのユニットごとに「グー」「チョキ」「パー」と三つの属性が存在し、互いの属性は三すくみの関係にある。グーは攻撃力に秀で、パーは防御力に優れ、チョキは中間的な性能となっている。 ---シリーズとの大きな違いとしては、「経験値でユニットがレベルアップなどの育成要素がない」という点がある。よってかなり戦略性が高いものになっている、はずなのだが…。 **問題点 -ストーリーがお粗末。 --対戦がメインのゲームとはいえ、一日二日で物事が急展開。一日二日で主人公に惚れ込むヒロインたち、唐突すぎる展開…。 ---数十年前の熱血ものを思い出すが、今となってはやはり古すぎ、粗が目立つ。対戦相手前提のゲームとはいえ、やはり長く楽しめるストーリーが欲しかった。 ---一例:問題解決のためヒロインの一人に協力を求めるが、代わりに自分にも協力してほしいと交換条件を出される。それが嫌な主人公は「''負けたほうが無条件で相手に協力する、という条件でバトルだ!''」と言い出す。いくら熱血とはいえ、主人公としてどうなのだろうか…。 -サブクエストもお粗末。 --RPGなどのジャンルではおなじみの、いわゆる「脇道イベント」があるのだが…''ほぼ全てバトル''。 ---しかもこなした所で、特に重要なユニットやアイテムが手に入るわけではない。ちりばめられた小ネタを楽しむしか無いのだ。あんまりすぎる。 -説明書や広告では、特殊な状況下でのバトルを強いられることがあり、それもまた楽しみのひとつだと書かれている。 --だがストーリーの短さから、''数回しか出てこない''。対戦で特殊な状況を設定する事も出来ない。 -肝心の戦闘システムも練り込み不足な感が強い。 --組み合わせ次第では相手を封殺できるコンボ、強さが秀でた一部のユニット、一部のオプションパーツのチート性能が問題視された。特に高コストユニットが遺憾なく強さを発揮する。 ---原作張りの無双っぷりを見せるキングジェイダーやジェネシックガオガイガー、掛かりに掛かった補正で攻撃を回避しまくるキングゲイナーやゴールドフレーム天、ラムダドライバの恩恵で凄まじい戦闘能力を発揮するアーバレスト、先手を取れば自爆で敵HP6000以下ならほぼ確実に開幕1:2交換が取れる超龍神、撃龍神など…一方で弱いユニットはとことん弱く、アテにならない。 --CPUの思考ルーチン調整にも限界があったのか、ストーリー中盤以降は敵がコスト制限15を無視してひたすら強力なユニットを出してくる。理不尽なバランス調整である。 ---ちなみにラスボスはガイキング・ザ・グレート(コスト6)+デスティニーガンダム(コスト5)+ボルテスV(コスト5)+アーバレスト(コスト4)+ダン・オブ・サーズディ(コスト5)と合計25。ぼくのかんがえたさいきょうちーむ状態である。 -戦闘アニメの一部はブラックアウトの時間が長く、そのせいでテンポが悪くなっている。データの圧縮が上手く行っていないのが原因と思われる。 -版権BGMが全く使用されていない。戦闘画面では本作オリジナルの曲が2、3曲ほどひたすら使いまわされるのみ。 --『参戦作品が多いので容量が足りない』、『システム上あまり必要がない』という意見もあるが、かなり昔に発売されていた同作に似たコンセプトのGBソフト『リンクバトラー』は版権BGMがちゃんと流れていたことを考えると手抜きとしか思えない。おそらく、JASRACに払う金をケチったと思われる。 ---KのBGM盗作問題が絡んでいるとの噂がある。それの謝罪記事が載るようになったのは本作発売前。 -クリア後のやり込み要素の欠如。 --あるにはあるが、ヒロインの関係を埋めるサブクエストもバトルであり、主人公の鈍感さにいらつくだけ。 ---一度戦った相手とは再戦出来るが、別に特別な報酬は無い。また、雑魚敵からオプションパーツを回収できるが、限りなく低確率で作業ゲーを求められる。 ---クリア後の一人プレイは、高級オプションパーツを求めて雑魚を虐殺し、手に入れた資金でガチャポン((新しいユニットを手に入れるための機械))を回す果てしない作業。 ---サブクエストの対戦でオプションパーツの中に対戦の必需品と言われる「APカット(大)」がもう一つ手に入るのだが、入手率はランダムの上に再戦が不可能 -売りの通信対戦にも欠点が。 --Wi-Fiが長続きせず、切断は日常茶飯事。せっかく対戦がメインなのにこれはどうかと。 ---永遠の難題だが、チート相手と当たる事も。対策してくれバンナム。 -参戦作品ごとの登場ユニットの選定にムラがあり過ぎる。 --特に「DESTINY」や「キングゲイナー」に至っては名無しの一般兵のデータまであるにも関わらず、劇場版「ナデシコ」はライバル機である夜天光が不在、「レイズナー」と「オーガン」に至っては主人公のみ参戦と、作品間の格差が異様に大きい。 ---敵ボスや一般兵まで幅広くフォローされている作品は、本作発売時点の携帯機最新作「K」の参戦作品であることが多く、GBAソフトである「J」やDS版第一作の「W」の参戦作品のうち「K」に未参戦のものは主人公ないしは主人公サイドのキャラのみの参戦となっている場合がほとんど。~ 「J」のみの参戦作品については戦闘アニメの打ち直しに時間と手間がかかることが理由である事は容易に想像できるのだが、戦闘アニメが「K」とほぼ同クオリティの「W」のみの参戦作品からはボスキャラが一人も登場しておらず、やや不自然さを感じさせるものとなっている。 ---「冥王計画ゼオライマー」の機体「グレートゼオライマー」は、半スパロボオリジナル(原作では設定のみだった)である、主人公機の進化型である、そのバランスを壊すほどの強さと最強武装を集めたという破天荒な設定からゼオライマーファンだけでなくスパロボで知ったファンにもディープなマニアが居る、などの条件が重なって「わざわざゼオライマーを再参戦させたからには出て当然」とまで思われていただけに、未登場になって大きく落胆したファンは多かったと思われる。 --参戦作品の中で唯一J・W・K以外から参戦した「真(チェンジ!)ゲッターロボ 世界最後の日」に至っても真ゲッターロボの戦闘アニメはほぼ全てWからの流用((一応、合体攻撃の演出が新しく描き直されている部分もある))で、パイロットを挿げ替えただけという代物。しかもカットイン、顔グラはDからの流用である。当然、同作中で登場した他のユニットは登場しない。 ---一応、補足しておくと『そもそもWに出たゲッターがおかしいからこうなった』のであり他のユニットがいないのは仕方ないのである。&br()Wでの参戦はゲッターGと真ゲッター(原作漫画版) となっており、ユニットは真ゲッターのみでTV版のパイロットを乗せるためだけにゲッターGが参戦しているという状態であった。&br()しかし原作漫画版と表記されているにも拘らず、参戦した真ゲッターのグラフィックは『どう見てもチェンゲ版』((真ゲッターはメディアによって外見に多少の差異がある。チェンゲ版の最大の特徴はゲッター1のしゃくれたアゴ。2、3もボディ一部のカラーリングで見分ける事が可能である。ちなみに正確な原作漫画版はAポータブルのカラー、デザインのものとなる。))であった。&br()この点については発売後散々突っ込まれていたのだが、その後なかばお祭り作品である本作においてゲッターを出さないのはマズイという状況に陥った際に、近年の携帯機にはゲッターがろくに参戦しておらず、なんと件のWにしか参戦していないという問題が生じた。この問題に対応するための打開策がDからカットインを流用してのチェンゲ参戦という措置だったのである。((まあ、カットインくらい描きなおしてもいいとは思うが)) --唯一携帯機で新たに戦闘アニメが作られた((と言ってもアニメーションはほぼPS2で発売された『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』と同様なのだが))バンプレストオリジナルメカのコンパチブルカイザーの存在も謎である。シナリオ的に何か特筆点があるわけでもなく、ユニットとしても他ユニットと同様に手に入るので、プレイヤーとしてはかなり肩透かしを食らった感が強い。 ---更に、発売前は上記の事から過去のJ・W・Kのオリジナルメカ&キャラが登場することも期待されたが、結局オリジナルメカはコンパチブルカイザーのみに留まった。「他がほぼ使い回しにも関わらず過去の主人公機等を使い回さずに、何故わざわざ新規でコンパチブルカイザーを登場させたのか?」という疑問の声も。 ---一応、『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』にパイロットが登場しており、その伏線だった可能性がある。 --このように、参戦作品を増やしたら、むしろ「なぜ○○が参戦しているのに同じ作品の××が出ないんだ」という不満の声が増加する結果になってしまった。 **評価点 -コスト制限の中で自分好みの部隊を組む楽しさ、対戦での駆け引きや読み合いといった、従来のスパロボと違う戦略的な要素はとても面白く熱い部分もある。 --またその一方で、地形要素や精神コマンドなどスパロボ独自の要素は受け継がれており、うまくシステムに組み込まれている。 ---しかし結局強いユニットはとことん強く、弱いユニットはとにかく弱いという部分が大きい。この点で上記の面白さを損なっており、練り込み不足なのだと強く感じられる。 **総評 「Kの悲劇」を繰り返す事は辛うじて免れたものの、やはりシステムの練り込み不足とボリューム不足から、評価すべき点よりも欠点が目立つ作品となってしまった。~ メインとなるWi-Fiも通信の脆弱性が指摘され、このゲームは唯一の長所すら潰された悲劇の一本なのかもしれない。 戦闘システムに不満を言いつつも魅了された一部のファンは、不満点を改善した続編の発売を願っている。 ---- //「ポ○モンぽい」という表現を改めさせていただきましたがどうでしょうか。育成要素の有無や凝った戦闘システム等、あまり共通点や意識した点は見られないと思います。

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