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スーパーピンボール - (2011/09/05 (月) 08:55:59) の1つ前との変更点

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*スーパーピンボール 【すーぱーぴんぼーる】 |ジャンル|ピンボール|~| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ココナッツジャパンエンターテイメント|~| //|開発元||~| |発売日|1988年8月23日|~| |定価|5,800円|~| |ポイント|まさかの麻雀とピンボールの融合?&br()ピンボールとしてのゲームバランスは極めて悪し|~| **概要 -1988年に今は亡きココナッツジャパンエンタテイメントがファミコンにてリリースしたピンボールゲーム。しかし、実は麻雀要素も絡んでいるので「''ピンボール麻雀''」というべきかもしれない(詳細は下記にて)。 -ピンボールとしてはトップビュー視線のゲーム的なものだが、ボールに仕掛けを当てて攻略するという楽しみはもちろん完備されている。 -ゲームタイトルに「スーパー~」が付いているが、[[任天堂製FCピンボール>ピンボール]]とは一切関係ない。また。スーパーファミコンにて『スーパーピンボール ビハインド ザ マスク』(発売元:メルダック、開発元:KAZe)というソフトがリリースされているが、これも本作とは無関係。 -メインは一人プレイ用だが、最大四人までの対戦プレイにも対応している。 **主なルール -ゲームを開始すると麻雀の役がテンパイ状態で表示され、上がりの牌が指定される。このゲームの明確な目的としては、ピンボール内にて、一定条件を満たすと出現する上り牌をボールで当てる事にある。 --何をいっているのかわからない方も多いかもしれないが、ゲームとしては完全にピンボールメインであり、プレイヤー自身が麻雀に関われる場面は一切存在しない。あくまでも「上り牌」という対象を、ピンボール内にてボールで当てれば表面上のクリアとなる。 --すなわち、''麻雀の役や牌はただの飾りであり、麻雀の知識は全く必要とはしないのである''。概要ではピンボール麻雀と大袈裟な表記はしたが、実のところは麻雀という飾りを付けた純正のピンボールでしかない。 -コントローラーの十字キー左にて左フリッパー、Bボタンにてボール発射兼右フリッパーの操作となる。なお、本作には台揺らしなどのテクニック操作は一切できない。また、ポーズ機能も付いていない。 -ピンボールのフィールドは、メインで「下画面、中画面、上画面」の3画面分があり、その内の上画面にボールを移動させ、仕掛けをアンロック(ゲートを開く)させる事で上り牌が置かれている秘密の画面に移行する。なお、ボールの初期位置は必ず中画面からのスタートとなる。 --メイン画面の下画面にてボールを落とすと1ミスとなり、ボールを3つ落としてしまうとゲームオーバーとなる。本作にはコンティニュー機能は搭載されていないので、ゲームオーバーになる度に最初からやり直さなければならない。 --秘密の画面は全4画面あり、ランダムで4画面中のどれかにワープする。各画面はそれぞれに上り牌が隠されており、これも特定の仕掛けをアンロックする事により牌が出現、それをボールに当てる事で表面上のゲームクリアとなる。画面内でボールを落としてしまうとメイン画面に戻されてしまう。 --各画面は一画面毎に画面が切り替わる形式を採用しており、シームレスには移行しない。ボールを落として画面が切り替わったり、ミス後の再ボール時においては、一部例外を除き、前画面にてアンロックされた仕掛けは元に戻ってしまうというペナルティがある。 -ボールを上がり牌に当てるとツモ上がり((といっても、別に麻雀で対戦している訳ではないので、ツモという表現はおかしいかもしれないが…。))となり、表面上のクリアとしてご褒美グラフィックが表示される。しかし、本作はエンドレスゲームであり、いくら上がろうがスコアを維持したまま最初からのやり直しとなる。すなわち、本当の意味でのクリアは本作には存在しないといっていいだろう。 -人数分のコントローラーがある状態にて最大四人対戦プレイが可能。といっても、各プレイヤーが交互に繰り返すだけなので、実質は交互プレイといった方が正しいか。 **問題点、及び賛否の分かれそうな点 -そもそも、麻雀部分がピンボールと全くかみ合っておらず、何の為に麻雀牌を表示しているのかが謎である。別にツモしたからといってスコアに差異がある訳でもなく、当たり牌はただのクリアの的でしかない。 --逆に解釈すれば、麻雀の知識がなくともピンボールがプレイできるともとれるが、だったら、わざわざ麻雀牌を表示せずに、ピンボール前にて''「このターゲットを狙え」と表示するだけで事足りる''のではないのか? -しかし、それ以上に厄介な事として、''肝心のピンボール部分が異様にバランスが悪く、そう簡単にはクリアさせてくれない''という問題がある。 --ボールの機軸が何か変で、こちらが想定した動きをしてくれない事態多数。難易度が同系統のピンボールと比べ異様に難しくなっている。 --フリッパーがやけに短く、油断していると即効で下に落ちてしまう事態も多数。これにより、当たり牌云々よりも、まず生き残る事に専念しなければならず、その結果クリアがほぼ確実に長期戦と化す。 --せっかくアンロックした仕掛けも、下に落ちればほとんどパーとなる為、やり直しが非常にきつい。ピンボールというジャンル自体が作業感が強いが、このゲームはその中でも特に悪質な部類に入ってしまう。 --他にも、ボールエクシデンド(1UP)するチャンスがなかったり((これに関しては筆者の見落としかもしれない、情報求む))、ポーズがかけられない故にずっと画面とにらめっこしなければならない点も酷い。まるで、スタッフが狙ってこのようなストレス仕様にしたと思える程に…。 -対戦プレイに関しても、「そのプレイヤーが終わるまで他のプレイヤーは完全放置」という、周囲を楽しませようとする気配がまるで感じられないのも問題ありすぎだろう。しかも、このゲームは、上記の通りミスする時は瞬殺だが、波に乗ってしまえばほぼ確実に長期戦となる。よって、「''こんなので対戦するよりは、他のゲームを鑑賞していた方がよっぽど有意義な時間を過ごせる''」と、ゲーム性を否定する結論に至る事は必至といえる。さらには人数分のコントローラーが必要で回しプレイ不可という救いようのないオチも付く。 **評価点 -当時の基準でみれば画面の種類は計7種類と結構豊富。しかも、全画面すべてにて仕掛けに差別化が図られており、(問題点の件はともかく)すべての画面を制覇したいという意欲は沸く。 --下画面はスロットで様々なイベントが発生する、中画面は穴にボールを入れてスコア獲得のチャンスなど、ちゃんとそれぞれの画面に個性を持たせている。 --また、グラフィックも当時のFCソフトとしてはそれなりに綺麗であり、画面構造も見やすい。 --画面のバリエーションの多さに関しては任天堂FCピンボールよりも上で、本作と同年にリリースされたPCエンジンソフト『[[エイリアンクラッシュ]]』とほぼ互角である。 -BGMは曲数は少ないもののノリのいい楽曲揃いとなっている。流石に連続で聞いていると飽きてくる恐れも高いが…。残念ながらサウンドテストは不可らしい。 -ゲームオーバー時かクリア時にて女の子の一枚絵が拝めるのだが、これが非常に可愛い。しかも、クリア時の絵柄はピンクのビキニ姿となり、''けしからんエロさである''。 --しかし、クリア後の彼女のセリフが「(ボールを)おとさないでね」である。この劣悪なゲームバランスにて必死こいてクリアした後のセリフがそれかい!! **総評 -画面の仕掛けは作りこまれているが、ピンボールとしてのバランスの悪さがそれをことごとく駄目にしているという、非常に勿体無い出来といえる存在。意欲的な麻雀要素に関しても、完全に空気化しているのが悲しいところ。 -これをプレイすると、いかに任天堂製FCピンボールがしっかりとツボを抑えて作られているのかが身に染みて分かる。やっぱり、ピンボールとはただボールを弾けばいいものではなく、いかに快適に弾けさせてくれるかがが重要なジャンルという事を思い知らされるで候。
*スーパーピンボール 【すーぱーぴんぼーる】 |ジャンル|ピンボール|~| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ココナッツジャパンエンターテイメント|~| //|開発元||~| |発売日|1988年8月23日|~| |定価|5,800円|~| |ポイント|まさかの麻雀とピンボールの融合?&br()ピンボールとしてのゲームバランスは極めて悪し|~| **概要 -1988年に今は亡きココナッツジャパンエンタテイメントがファミコンにてリリースしたピンボールゲーム。しかし、実は麻雀要素も絡んでいるので「''ピンボール麻雀''」というべきかもしれない(詳細は下記にて)。 -ピンボールとしてはトップビュー視線のゲーム的なものだが、ボールに仕掛けを当てて攻略するという楽しみはもちろん完備されている。 -ゲームタイトルに「スーパー~」が付いているが、[[任天堂製FCピンボール>ピンボール]]とは一切関係ない。また。スーパーファミコンにて『スーパーピンボール ビハインド ザ マスク』(発売元:メルダック、開発元:KAZe)というソフトがリリースされているが、これも本作とは無関係。 -メインは一人プレイ用だが、最大四人までの対戦プレイにも対応している。 **主なルール -ゲームを開始すると麻雀の役がテンパイ状態で表示され、上がりの牌が指定される。このゲームの明確な目的としては、ピンボール内にて、一定条件を満たすと出現する上り牌をボールで当てる事にある。 --何をいっているのかわからない方も多いかもしれないが、ゲームとしては完全にピンボールメインであり、プレイヤー自身が麻雀に関われる場面は一切存在しない。あくまでも「上り牌」という対象を、ピンボール内にてボールで当てれば表面上のクリアとなる。 --すなわち、''麻雀の役や牌はただの飾りであり、麻雀の知識は全く必要とはしないのである''。概要ではピンボール麻雀と大袈裟な表記はしたが、実のところは麻雀という飾りを付けた純正のピンボールでしかない。 -コントローラーの十字キー左にて左フリッパー、Bボタンにてボール発射兼右フリッパーの操作となる。なお、本作には台揺らしなどのテクニック操作は一切できない。また、ポーズ機能も付いていない。 -ピンボールのフィールドは、メインで「下画面、中画面、上画面」の3画面分があり、その内の上画面にボールを移動させ、仕掛けをアンロック(ゲートを開く)させる事で上り牌が置かれている秘密の画面に移行する。なお、ボールの初期位置は必ず中画面からのスタートとなる。 --メイン画面の下画面にてボールを落とすと1ミスとなり、ボールを3つ落としてしまうとゲームオーバーとなる。本作にはコンティニュー機能は搭載されていないので、ゲームオーバーになる度に最初からやり直さなければならない。 --秘密の画面は全4画面あり、ランダムで4画面中のどれかにワープする。各画面はそれぞれに上り牌が隠されており、これも特定の仕掛けをアンロックする事により牌が出現、それをボールに当てる事で表面上のゲームクリアとなる。画面内でボールを落としてしまうとメイン画面に戻されてしまう。 --各画面は一画面毎に画面が切り替わる形式を採用しており、シームレスには移行しない。ボールを落として画面が切り替わったり、ミス後の再ボール時においては、一部例外を除き、前画面にてアンロックされた仕掛けは元に戻ってしまうというペナルティがある。 -ボールを上がり牌に当てるとツモ上がり((といっても、別に麻雀で対戦している訳ではないので、ツモという表現はおかしいかもしれないが…。))となり、表面上のクリアとしてご褒美グラフィックが表示される。しかし、本作はエンドレスゲームであり、いくら上がろうがスコアを維持したまま最初からのやり直しとなる。すなわち、本当の意味でのクリアは本作には存在しないといっていいだろう。 -人数分のコントローラーがある状態にて最大四人対戦プレイが可能。といっても、各プレイヤーが交互に繰り返すだけなので、実質は交互プレイといった方が正しいか。 **問題点、及び賛否の分かれそうな点 -そもそも、麻雀部分がピンボールと全くかみ合っておらず、何の為に麻雀牌を表示しているのかが謎である。別にツモしたからといってスコアに差異がある訳でもなく、当たり牌はただのクリアの的でしかない。 --逆に解釈すれば、麻雀の知識がなくともピンボールがプレイできるともとれるが、だったら、わざわざ麻雀牌を表示せずに、ピンボール前にて''「このターゲットを狙え」と表示するだけで事足りる''のではないのか? -しかし、それ以上に厄介な事として、''肝心のピンボール部分が異様にバランスが悪く、そう簡単にはクリアさせてくれない''という問題がある。 --ボールの機軸が何か変で、こちらが想定した動きをしてくれない事態多数。難易度が同系統のピンボールと比べ異様に難しくなっている。 --フリッパーがやけに短く、油断していると即効で下に落ちてしまう事態も多数。これにより、当たり牌云々よりも、まず生き残る事に専念しなければならず、その結果クリアがほぼ確実に長期戦と化す。 --せっかくアンロックした仕掛けも、下に落ちればほとんどパーとなる為、やり直しが非常にきつい。ピンボールというジャンル自体が作業感が強いが、このゲームはその中でも特に悪質な部類に入ってしまう。 --他にも、ボールエクシデンド(1UP)するチャンスがなかったり((これに関しては筆者の見落としかもしれない、情報求む))、ポーズがかけられない故にずっと画面とにらめっこしなければならない点も酷い。まるで、スタッフが狙ってこのようなストレス仕様にしたと思える程に…。 -対戦プレイに関しても、「そのプレイヤーが終わるまで他のプレイヤーは完全放置」という、周囲を楽しませようとする気配がまるで感じられないのも問題ありすぎだろう。しかも、このゲームは、上記の通りミスする時は瞬殺だが、波に乗ってしまえばほぼ確実に長期戦となる。よって、「''こんなので対戦するよりは、他のゲームを鑑賞していた方がよっぽど有意義な時間を過ごせる''」と、ゲーム性を否定する結論に至る事は必至といえる。さらには人数分のコントローラーが必要で回しプレイ不可という救いようのないオチも付く。 **評価点 -当時の基準でみれば画面の種類は計7種類と結構豊富。しかも、全画面すべてにて仕掛けに差別化が図られており、(問題点の件はともかく)すべての画面を制覇したいという意欲は沸く。 --下画面はスロットで様々なイベントが発生する、中画面は穴にボールを入れてスコア獲得のチャンスなど、ちゃんとそれぞれの画面に個性を持たせている。 --また、グラフィックも当時のFCソフトとしてはそれなりに綺麗であり、画面構造も見やすい。 --画面のバリエーションの多さに関しては任天堂FCピンボールよりも上で、本作と同年にリリースされたPCエンジンソフト『[[エイリアンクラッシュ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/629.html]]』とほぼ互角である。 -BGMは曲数は少ないもののノリのいい楽曲揃いとなっている。流石に連続で聞いていると飽きてくる恐れも高いが…。残念ながらサウンドテストは不可らしい。 -ゲームオーバー時かクリア時にて女の子の一枚絵が拝めるのだが、これが非常に可愛い。しかも、クリア時の絵柄はピンクのビキニ姿となり、''けしからんエロさである''。 --しかし、クリア後の彼女のセリフが「(ボールを)おとさないでね」である。この劣悪なゲームバランスにて必死こいてクリアした後のセリフがそれかい!! **総評 -画面の仕掛けは作りこまれているが、ピンボールとしてのバランスの悪さがそれをことごとく駄目にしているという、非常に勿体無い出来といえる存在。意欲的な麻雀要素に関しても、完全に空気化しているのが悲しいところ。 -これをプレイすると、いかに任天堂製FCピンボールがしっかりとツボを抑えて作られているのかが身に染みて分かる。やっぱり、ピンボールとはいかに快適にボールを弾けさせてくれるかがが重要なジャンルという事を思い知らされるで候。

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