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*ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー 【どらごんすれいやーふぉー どらすれふぁみりー】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000068H2U)| |対応機種|ファミリーコンピュータ&br;MSX、MSX2|~| |開発元(共通)&br;発売元【MSX/MSX2】|日本ファルコム|~| |発売元【FC】|ナムコ|~| |発売日|【FC】1987年7月17日&br;【MSX/MSX2】1987年10月|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''[[ドラゴンスレイヤーシリーズリンク>ドラゴンスレイヤー&英雄伝説シリーズ]]''| //若い世代は知らないんだろうけどMSX版とMSX2版が別個に発売されてることも多かったんだよ。 **概要 ドラゴンスレイヤーシリーズの4作目。~ 「ドラスレファミリー」という風変わりなサブタイトルがついている。ちなみに海外タイトルは『LEGACY OF THE WIZARD』。~ ドラゴンスレイヤーシリーズ初であり、かつ日本ファルコム初の家庭用ゲーム機オリジナル作品である。~ やや遅れて発売されたMSX版とMSX2版はファルコムの自社ブランドとして発売されたが、FC版はナムコからの発売となっている。((「ファミスタ」などでおなじみのナムコファミリーシリーズの一作品扱い。))~ なお、MSX版とMSX2版はマップ構成等に若干の違いがあり、FC版は前者の移植である。 **システム 『ザナドゥ』『ロマンシア』に似たシステムのアクションRPGではあるが、スプライト機能のあるハードに限定したことによりアクション要素はより高まっている。~ 拠点となる「ゼムン・ウォーゼンの家」からメンバーを一人選んでダンジョンに向かい、最深部に潜むキングドラゴン「ディルギオス」を撃破するのが最終目的となる。 家では探索メンバーの切り替えや、セーブ&ロード(パスワード制)を行うことが可能。~ ウォーゼン一家は各キャラで性能が異なっており、ダンジョン内には「特定のキャラでないと先に進めない地形」も多数存在する。~ そのため「敵を倒してお金やアイテムを集め、家とダンジョンを何度も往復しながら少しずつ探索可能範囲を広げていく」というのがゲーム全体の流れである。~ これがサブタイトルである「ドラスレファミリー」の所以。 ***ウォーゼン一家一覧 -ゼムン…一家の大黒柱。本業の樵で鍛えた筋肉を誇る戦士で、攻撃方法は射程が短いものの威力の高い投げ斧。専用アイテム「グローブ」で岩を押して動かすことができる。その代わりジャンプ力が低いという欠点がある。 -メイア…ゼムンの妻にして魔法使い。攻撃方法は射程・威力とも標準的なマジックボール。専用アイテム「ウィング」で空を飛ぶことができる。また岩を弾き飛ばす事のできる「ヒット・ロッド」、MAGICを消費してKEYと同じく扉や宝箱を開けられる「キー・ステッキ」など独自の専用アイテムも使いこなし、MAGICの残量が重要である。 -ロイアス…ウォーゼン一家の長男。攻撃方法は射程・威力とも標準的な剣。ドラスレシリーズのキーアイテムである「クラウン」「ドラゴンスレイヤー」を唯一扱える。したがって「ラスボスを倒せるのはロイアスだけ」である。 --と言えば聞こえがいいが、クラウンが4個揃うまでは唯の役立たずである。しかもクラウンさえ揃えば簡単にドラゴンスレイヤーが手に入り、後はラスボスを倒すだけなので出番が少なく、当時の雑誌の読者コーナー等では今で言う「空気主人公」な扱いを受けていた。 -リルル…ロイアスの妹。攻撃方法は威力が低いものの射程の長いファイアボール。ジャンプ力が高く、アイテム「ジャンプシューズ」を履いた時はとても高く跳べる。また岩を壊す「マトック」も使える。 -ポチ…ウォーゼン一家のペット。モンスターに変身できる能力を持ち、使用できるアイテムが非常に少ない代わりに雑魚敵からのダメージを一切受けないため、斥候役として最適である。攻撃方法は射程が非常に短いブレス。 -ドウエル、ジーラ…ドウエルはロイアスの祖父でロード担当、ジーラは祖母でセーブ担当。ちなみにMSX版では彼らは肖像画になっている。 **長所 -探索し甲斐のあるダンジョン --前述の通り、ダンジョン制覇にはキャラ切り替えが必須。広さ、ギミックも凝っている。 ---例えば岩を動かして足場を作る必要がある場所ではゼムン、岩が詰まっていて動かせない場所ではリルル、鍵のかかった扉だらけの場所ではメイア、触れると即死する上に一度接触しないと倒せない雑魚敵が道を塞いでいる場所ではポチ、というふうに。 ---一方、主人公であるロイアスは岩を移動・破壊するアイテムを装備できないため、迷宮の探索にはアイテムの無い最序盤を除きほとんど活躍できない。その最序盤も雑魚からダメージを受けないポチに任せたほうが安全なわけで… ---基本的に中央の間から四方へ延びる各方面がそれぞれ特定のキャラクターに向いたステージへ続く構成になっている((固定ではなく、幾つかは別のキャラクターで無理矢理攻略する事は可能。))。各ステージに眠る4つのクラウンの入手にはボスと戦わなければならないが、ボスの順序は固定であるため、難度の高いステージのクラウンから先に回収していく、といった戦略も重要になってくる。 --FCの容量不足のせいもあり、色変えなどでしのいでいる部分が無いわけではない。しかし当時の水準を考えたら十分及第点であろう。 -優秀なBGM --ファルコム黄金期のゲームを多く担当した石川三恵子、古代祐三らによるBGMは秀逸。曲数も全18曲とFCにしては多い。 --深部へ到達すると使用キャラクターによってBGMが更に変化する、ボス戦、ラスボス戦専用のBGMがあるなど、ゲームを大いに盛り上げてくれる。 **短所 -ダンジョン探索の難易度は高め。 --道中の難易度こそ平均的ではあるが、ヒントと呼べるようなものはほとんどなく、ミニマップ表示、オートマッピング機能といったものは存在しない。そのため大雑把なマッピング作業が要求される。次のフロアへ進むのに隠しブロック(接触などで壊れるブロック)が配されている箇所もあり、マッピングしただけでは先へ進めない事も多い。 -シールドの入手方法が裏技の域に達している。 --シールドはボス弾を無効化する強力な効果を持つのだが、3体目のボスであるアークウィンガーは''高速・高威力・高誘導の弾を画面外から乱射するため、運が悪いとボス部屋突入からボスの姿を見るまでにあっさりLIFEが0になる''というバランス調整を疑うような強さを持っており、シールドがなければ恐るべき難易度か、はたまた非常に面倒な準備が必要となる。 --続く4体目のロックガイアも同様。こちらは弾速が非常に遅いためにテクニックでカバーできなくもないが、威力はアークウィンガーからさらに増しており、やはりシールド無しで挑むのは無謀に近い。 --このような難易度にも関わらずシールドは''宿屋を兼ねた隠し店''でなければ入手できず、ヒントもない。 -パスワードが長い --そのため他のパスワードの長いゲーム同様、パスワード記入ミスによる悲劇が発生したり、入力に時間がかかってゲーム本篇に入るのが遅くなるという欠点がある。 **総評 斬新な要素こそないが、適度なアクション性と探索要素を併せ持った本作は「地味ながらも手堅くまとまった佳作」と言えるのではないだろうか。  //広大なダンジョンからくる探索要素。幻想的なBGMを持った作品ではあるのだが、いかんせんダンジョンが広大すぎた。攻略本や攻略サイトを駆使しないとクリアはマズ無理である。そんなゲームをFCの中心層を占めた子供達に投げたのである。~ //そんなわけで本作は「攻略本を入手できたプレイヤー」と「攻略本を入手できなかったプレイヤー」で評価が真っ二つに分かれる作品である。だが、今になって考えてみると「攻略本無しにクリアできないゲーム」と言うのは無茶苦茶な話である。 //当時小学生だったのですが、自分と周囲の友達も攻略本無しでも普通にクリアできましたよ。「攻略本無しにクリアできない」は少し言い過ぎではないでしょうか? **余談 次にファルコムが家庭用オリジナル作品として製作したのは本作から7年後に発売したドラゴンスレイヤーシリーズの最終作『風の伝説ザナドゥ』((1994年2月18日発売、PCE、日本電気ホームエレクトロニクス製。))である。~ さらに付け加えるとファルコムブランドとしての家庭用ゲーム機デビュー作は1994年6月10日発売のSFC版『ぽっぷるメイル』である。 『ぽっぷるメイル』と『イースV』を発売した後、2006年発売のPSP版『ぐるみん』までファルコムブランドによる家庭用ゲーム機向け作品は一切発表されなかった。~ 自社販売ではないが『ファルコムクラシックス』シリーズ((1997年11月6日/1998年10月9日発売、SS、日本ビクター製。))も存在するが、こちらは企画のみで自社開発ではないという話もある。
*ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー 【どらごんすれいやーふぉー どらすれふぁみりー】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000068H2U)| |対応機種|ファミリーコンピュータ&br;MSX、MSX2|~| |開発元(共通)&br;発売元【MSX/MSX2】|日本ファルコム|~| |発売元【FC】|ナムコ|~| |発売日|【FC】1987年7月17日&br;【MSX/MSX2】1987年10月|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''[[ドラゴンスレイヤーシリーズリンク>ドラゴンスレイヤー&英雄伝説シリーズ]]''| //若い世代は知らないんだろうけどMSX版とMSX2版が別個に発売されてることも多かったんだよ。 **概要 ドラゴンスレイヤーシリーズの4作目。~ 「ドラスレファミリー」という風変わりなサブタイトルがついている。ちなみに海外タイトルは『LEGACY OF THE WIZARD』。~ ドラゴンスレイヤーシリーズ初であり、かつ日本ファルコム初の家庭用ゲーム機オリジナル作品である。~ やや遅れて発売されたMSX版とMSX2版はファルコムの自社ブランドとして発売されたが、FC版はナムコからの発売となっている。((「ファミスタ」などでおなじみのナムコファミリーシリーズの一作品扱い。))~ なお、MSX版とMSX2版はマップ構成等に若干の違いがあり、前者はFC版の移植である。 **システム 『ザナドゥ』『ロマンシア』に似たシステムのアクションRPGではあるが、スプライト機能のあるハードに限定したことによりアクション要素はより高まっている。~ 拠点となる「ゼムン・ウォーゼンの家」からメンバーを一人選んでダンジョンに向かい、最深部に潜むキングドラゴン「ディルギオス」を撃破するのが最終目的となる。 家では探索メンバーの切り替えや、セーブ&ロード(パスワード制)を行うことが可能。~ ウォーゼン一家は各キャラで性能が異なっており、ダンジョン内には「特定のキャラでないと先に進めない地形」も多数存在する。~ そのため「敵を倒してお金やアイテムを集め、家とダンジョンを何度も往復しながら少しずつ探索可能範囲を広げていく」というのがゲーム全体の流れである。~ これがサブタイトルである「ドラスレファミリー」の所以。 ***ウォーゼン一家一覧 -ゼムン…一家の大黒柱。本業の樵で鍛えた筋肉を誇る戦士で、攻撃方法は射程が短いものの威力の高い投げ斧。専用アイテム「グローブ」で岩を押して動かすことができる。その代わりジャンプ力が低いという欠点がある。 -メイア…ゼムンの妻にして魔法使い。攻撃方法は射程・威力とも標準的なマジックボール。専用アイテム「ウィング」で空を飛ぶことができる。また岩を弾き飛ばす事のできる「ヒット・ロッド」、MAGICを消費してKEYと同じく扉や宝箱を開けられる「キー・ステッキ」など独自の専用アイテムも使いこなし、MAGICの残量が重要である。 -ロイアス…ウォーゼン一家の長男。攻撃方法は射程・威力とも標準的な剣。ドラスレシリーズのキーアイテムである「クラウン」「ドラゴンスレイヤー」を唯一扱える。したがって「ラスボスを倒せるのはロイアスだけ」である。 --と言えば聞こえがいいが、クラウンが4個揃うまでは唯の役立たずである。しかもクラウンさえ揃えば簡単にドラゴンスレイヤーが手に入り、後はラスボスを倒すだけなので出番が少なく、当時の雑誌の読者コーナー等では今で言う「空気主人公」な扱いを受けていた。 -リルル…ロイアスの妹。攻撃方法は威力が低いものの射程の長いファイアボール。ジャンプ力が高く、アイテム「ジャンプシューズ」を履いた時はとても高く跳べる。また岩を壊す「マトック」も使える。 -ポチ…ウォーゼン一家のペット。モンスターに変身できる能力を持ち、使用できるアイテムが非常に少ない代わりに雑魚敵からのダメージを一切受けないため、斥候役として最適である。攻撃方法は射程が非常に短いブレス。 -ドウエル、ジーラ…ドウエルはロイアスの祖父でロード担当、ジーラは祖母でセーブ担当。ちなみにMSX版では彼らは肖像画になっている。 **長所 -探索し甲斐のあるダンジョン --前述の通り、ダンジョン制覇にはキャラ切り替えが必須。広さ、ギミックも凝っている。 ---例えば岩を動かして足場を作る必要がある場所ではゼムン、岩が詰まっていて動かせない場所ではリルル、鍵のかかった扉だらけの場所ではメイア、触れると即死する上に一度接触しないと倒せない雑魚敵が道を塞いでいる場所ではポチ、というふうに。 ---一方、主人公であるロイアスは岩を移動・破壊するアイテムを装備できないため、迷宮の探索にはアイテムの無い最序盤を除きほとんど活躍できない。その最序盤も雑魚からダメージを受けないポチに任せたほうが安全なわけで… ---基本的に中央の間から四方へ延びる各方面がそれぞれ特定のキャラクターに向いたステージへ続く構成になっている((固定ではなく、幾つかは別のキャラクターで無理矢理攻略する事は可能。))。各ステージに眠る4つのクラウンの入手にはボスと戦わなければならないが、ボスの順序は固定であるため、難度の高いステージのクラウンから先に回収していく、といった戦略も重要になってくる。 --FCの容量不足のせいもあり、色変えなどでしのいでいる部分が無いわけではない。しかし当時の水準を考えたら十分及第点であろう。 -優秀なBGM --ファルコム黄金期のゲームを多く担当した石川三恵子、古代祐三らによるBGMは秀逸。曲数も全18曲とFCにしては多い。 --深部へ到達すると使用キャラクターによってBGMが更に変化する、ボス戦、ラスボス戦専用のBGMがあるなど、ゲームを大いに盛り上げてくれる。 **短所 -ダンジョン探索の難易度は高め。 --道中の難易度こそ平均的ではあるが、ヒントと呼べるようなものはほとんどなく、ミニマップ表示、オートマッピング機能といったものは存在しない。そのため大雑把なマッピング作業が要求される。次のフロアへ進むのに隠しブロック(接触などで壊れるブロック)が配されている箇所もあり、マッピングしただけでは先へ進めない事も多い。 -シールドの入手方法が裏技の域に達している。 --シールドはボス弾を無効化する強力な効果を持つのだが、3体目のボスであるアークウィンガーは''高速・高威力・高誘導の弾を画面外から乱射するため、運が悪いとボス部屋突入からボスの姿を見るまでにあっさりLIFEが0になる''というバランス調整を疑うような強さを持っており、シールドがなければ恐るべき難易度か、はたまた非常に面倒な準備が必要となる。 --続く4体目のロックガイアも同様。こちらは弾速が非常に遅いためにテクニックでカバーできなくもないが、威力はアークウィンガーからさらに増しており、やはりシールド無しで挑むのは無謀に近い。 --このような難易度にも関わらずシールドは''宿屋を兼ねた隠し店''でなければ入手できず、ヒントもない。 -パスワードが長い --そのため他のパスワードの長いゲーム同様、パスワード記入ミスによる悲劇が発生したり、入力に時間がかかってゲーム本篇に入るのが遅くなるという欠点がある。 **総評 斬新な要素こそないが、適度なアクション性と探索要素を併せ持った本作は「地味ながらも手堅くまとまった佳作」と言えるのではないだろうか。  //広大なダンジョンからくる探索要素。幻想的なBGMを持った作品ではあるのだが、いかんせんダンジョンが広大すぎた。攻略本や攻略サイトを駆使しないとクリアはマズ無理である。そんなゲームをFCの中心層を占めた子供達に投げたのである。~ //そんなわけで本作は「攻略本を入手できたプレイヤー」と「攻略本を入手できなかったプレイヤー」で評価が真っ二つに分かれる作品である。だが、今になって考えてみると「攻略本無しにクリアできないゲーム」と言うのは無茶苦茶な話である。 //当時小学生だったのですが、自分と周囲の友達も攻略本無しでも普通にクリアできましたよ。「攻略本無しにクリアできない」は少し言い過ぎではないでしょうか? **余談 次にファルコムが家庭用オリジナル作品として製作したのは本作から7年後に発売したドラゴンスレイヤーシリーズの最終作『風の伝説ザナドゥ』((1994年2月18日発売、PCE、日本電気ホームエレクトロニクス製。))である。~ さらに付け加えるとファルコムブランドとしての家庭用ゲーム機デビュー作は1994年6月10日発売のSFC版『ぽっぷるメイル』である。 『ぽっぷるメイル』と『イースV』を発売した後、2006年発売のPSP版『ぐるみん』までファルコムブランドによる家庭用ゲーム機向け作品は一切発表されなかった。~ 自社販売ではないが『ファルコムクラシックス』シリーズ((1997年11月6日/1998年10月9日発売、SS、日本ビクター製。))も存在するが、こちらは企画のみで自社開発ではないという話もある。

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