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ドラえもん 迷宮大作戦 - (2010/12/14 (火) 08:18:01) の1つ前との変更点

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*ドラえもん 迷宮大作戦 【どらえもん めいきゅうだいさくせん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0000ZPT9C)| |対応機種|PCエンジン|~| |メディア|2MbitHuカード|~| |発売元|ハドソン|~| //|開発元||~| |発売日|1989年10月31日|~| |定価|4,900円|~| |ポイント|「キャラ」も「ゲー」も平凡なキャラゲー|~| **概要 -PCエンジン初のドラえもんゲーム。穴を掘って敵を落とす「平安京エイリアン」をベースに、ドラ焼きを集めるドットイート要素・ひみつ道具を活かした攻撃アイテム・池やドアなどの地形フィーチャーを加えて大幅アレンジしたような内容。 -本作が出る以前に「平安京エイリアン」のアレンジともいえる「キッドのホレホレ大作戦」が日本物産よりリリースされていたが、本作は当時日本物産からハドソンに移籍した藤原茂樹が企画を担当している。本作は「キッドのホレホレ大作戦」から基本システムはもちろん敵キャラやマップチップに至るまでそっくり流用しており、BGMと一部のグラフィックをドラえもんの世界観にあうものに差し替え、ゲームバランスや操作性の調整を施しただけ。実質的にはコンパチゲームといえる。 --余談であるが、海外版である「Cratermaze」はゲーム中のグラフィックとBGMが「キッドのホレホレ大作戦」のものに再び戻されている。しかし、ストーリーデモ画面が描き換えきれておらず、さわられ役が「ホレホレ」の主人公と同じ服を着たのび太・しずかちゃん・スネ夫・ジャイアンそのものであったり、さらい役に至っては完全にツチダマそのまんまだったりする。 --すなわち、どちらも「ドラえもん」と「ホレホレ」が交錯しているという奇妙な世界観となっている。 -ツチダマに攫われた4人を救うべく現代・江戸時代・戦時中・未来・原始時代を転々としつつ、ツチダマ・ギガゾンビ (1979年公開の映画ドラえもん『のび太の日本誕生』に登場した悪役) を倒すのが目的。 -一人プレイ専用、難易度三段階(イージー、ノーマル、ハード)、全60ステージ。 --イージーモードでは穴に落ちなくなったり一部の敵が出現しなくなったりなど大幅に楽になっている。 **主なルール -画面内に存在するドラ焼き16個を全部回収するとカギが出現する。そして、カギを取った状態でどこでもドアに入るとそのステージはクリアとなる。 --何故ドラ焼きを回収してカギが現れるのか、そもそもどこでもドアがカギで開閉できるアイテムなのか、という突っ込みは気にしてはいけない。 -制限時間が0になる、プレイヤーキャラのドラえもんが敵、及びその攻撃に触れてしまう、穴に落ちる(下記)のいずれかで1ミス、残機数がなくなるとゲームオーバー。 -主な敵の倒し方は地面に穴を掘って敵を埋めるか、ときおり出現するひみつ道具で攻撃するかの二種類がある。 --穴を掘り敵を落として埋めると、その地形は墓が建てられ二度と埋められなくなる。ドラえもん自身も掘った穴に入ると埋まってしまう(=1ミスとなる)ので注意が必要。平安京エイリアンと違って穴に落ちた敵を他の敵が救出することはない上にその頭上通過できるので、敢えて埋めずに放置する作戦もある。 --ひみつ道具は制限時間があるが、その間はいくらでも特殊攻撃が可能。 -敵は何度でも復活するので、倒せば必ずしも楽になるわけではない。ただし、同じ敵を連続で埋めると得点が跳ね上がり、3匹連続で埋めることで、パワーアップアイテムのひみつ道具も出やすくなる。 -ステージを進んでいくとボス戦ステージが二回発生(30面:ツチダマ、60面:ギガゾンビ)。最後のボスであるギガゾンビを倒すとゲームクリアとなる。 --ボスもドラ焼き16個を全て回収することで倒すことができるが、ひみつ道具による攻撃は(ヒラリマント・タンマウォッチは有効であるものの)通用しない。 //ボス戦の倒し方は何かのアイテムを取るのが目的だった気がするが忘れた。 **評価点 -ステージ数が多く、長くプレイできる。 --各ステージは大きく分けて5つの時代があり、それぞれに仕掛けや敵の種類が変化を持つ。 ---現代・戦争時代は建物や川が多い。江戸時代は池が比較的多い。未来・原始時代は川や池こそないが倒せない敵の障害が多い。といった特徴がある。 -当時のPCエンジンソフトとしては珍しく、バックアップが対応している他、パスワードコンティニューも可能となっている。 -オープニング、エンディングのイベントは結構アニメ版の雰囲気が出てる。ステージを一定区間クリアすると仲間救出イベントが発生するというお楽しみがある。 -ハドソンの初期コンシューマソフトを支えた竹間淳氏による「ドラえもんのうた」をアレンジしたBGMの評価が高く、オリジナルとほぼかわらない編曲から各時代の雰囲気に合ったアレンジ、さらにはラスボス戦にふさわしい戦闘BGMへの大胆なアレンジまで、ほぼ全編に渡ってアニメでお馴染みの曲を様々なスタイルで楽しめる。 **問題点 -ステージを進んでもフィールドが広くなって、クリアに時間がかかるだけで、ステージのマンネリ化が激しい。 --先に進んでも敵の顔ぶれがほとんど変わらない上に、どの敵も動きは同じであり、その辺がマンネリ感を増幅させる要因となってしまった。 -ボス戦がしょぼい。適当に攻撃を放つだけな上に、難易度も簡単で余裕で倒せてしまう。はっきりいって道中戦の方が遥かにクリアが困難といえる程。 --後半の道中面はやたら広い上にドア・ジャンプ台・ワープホールの使い方をよく考えないとタイムアップや事故死を招きやすいので相当難しい。 -ミスすると一切のパワーアップが初期化されての復活となり、立ち直りが困難になりやすい。 -ステージクリア後にスコア清算画面となるのだが、これが飛ばせない上に結構表示時間が長い。これにより若干ではあるがテンポが阻害されてしまっている。 **賛否が分かれそうな点 -本作のドラえもんはやたらと鬼畜だ。なんといっても''本気で敵を殺してる''のだがら…。 --基本攻撃が''穴に敵を落として埋める、すなわち生き埋め''である。しかもご丁寧もに''敵が埋められた場所に墓が建てられ、その上にドクロマークが浮かびあがる''という演出まである。 --他のひみつ道具においても「''ヨーヨーで殺る、敵を凍りつけて粉砕、泡に閉じ込めて破裂''」といった多種多彩な攻撃方法を駆使して敵をジェノサイドしていき、もはや''どっちが悪役なのがわかんねえ状態''である。 --言うまでもないが、原作、アニメのドラえもんにおいては、むやみやたらに誰かを傷つけたりしないし、ましてや殺害に及ぶなんてしないキャラである(地球破壊爆弾なんてぶっそうなブツを出したエピソードもあるけどな)。それなのに本作のドラは思いっきり殺る気まんまんで行動している。 --これらは前述の通り「キッドのホレホレ大作戦」から要素をそのまま流用しているため。 --まぁ、元ネタの「平安京エイリアン」からして生き埋め攻撃だし、あくまでもゲームとしての表現なので、その辺はそういうものだと割り切るしかないのだが、果たしてドラえもん好きなちびっ子が敵を埋葬するドラの姿を見てどう思うのかが気になるところではある。 **総評 -わかりやすくて面白いゲーム性と、ドラえもんならではのユニークな演出の数々が素敵な一作。ステージ開始時のドラえもん・ドラミ・敵キャラによるスラップスティック的なフィールド表示は必見。 -しかし、あまりにもステージのマンネリ化が激しく、その結果プレイしていく内に「楽しい」から段々と「だるい」になってくる苦痛さが残念なところ。 -ゲームとしてはもちろんクソゲーという程の酷さではないのだが、ファミコンの[[初代ハドソン版>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/470.html]]や[[ギガゾンビの逆襲>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/108.html]]と比べると、平凡すぎる感は否めないところか。
*ドラえもん 迷宮大作戦 【どらえもん めいきゅうだいさくせん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0000ZPT9C)| |対応機種|PCエンジン|~| |メディア|2MbitHuカード|~| |発売元|ハドソン|~| //|開発元||~| |発売日|1989年10月31日|~| |定価|4,900円|~| |ポイント|「キャラ」も「ゲー」も平凡なキャラゲー|~| **概要 -PCエンジン初のドラえもんゲーム。穴を掘って敵を落とす「平安京エイリアン」をベースに、ドラ焼きを集めるドットイート要素・ひみつ道具を活かした攻撃アイテム・池やドアなどの地形フィーチャーを加えて大幅アレンジしたような内容。 -本作が出る以前に「平安京エイリアン」のアレンジともいえる「キッドのホレホレ大作戦」が日本物産よりリリースされていたが、本作は当時日本物産からハドソンに移籍した藤原茂樹が企画を担当している。本作は「キッドのホレホレ大作戦」から基本システムはもちろん敵キャラやマップチップに至るまでそっくり流用しており、BGMと一部のグラフィックをドラえもんの世界観にあうものに差し替え、ゲームバランスや操作性の調整を施しただけ。実質的にはコンパチゲームといえる。 --余談であるが、海外版である「Cratermaze」はゲーム中のグラフィックとBGMが「キッドのホレホレ大作戦」のものに再び戻されている。しかし、ストーリーデモ画面が描き換えきれておらず、さわられ役が「ホレホレ」の主人公と同じ服を着たのび太・しずかちゃん・スネ夫・ジャイアンそのものであったり、さらい役に至っては完全にツチダマそのまんまだったりする。 --すなわち、どちらも「ドラえもん」と「ホレホレ」が交錯しているという奇妙な世界観となっている。 -ツチダマに攫われた4人を救うべく現代・江戸時代・戦時中・未来・原始時代を転々としつつ、ツチダマ・ギガゾンビ (1979年公開の映画ドラえもん『のび太の日本誕生』に登場した悪役) を倒すのが目的。 -一人プレイ専用、難易度三段階(イージー、ノーマル、ハード)、全60ステージ。 --イージーモードでは穴に落ちなくなったり一部の敵が出現しなくなったりなど大幅に楽になっている。 **主なルール -画面内に存在するドラ焼き16個を全部回収するとカギが出現する。そして、カギを取った状態でどこでもドアに入るとそのステージはクリアとなる。 --何故ドラ焼きを回収してカギが現れるのか、そもそもどこでもドアがカギで開閉できるアイテムなのか、という突っ込みは気にしてはいけない。 -制限時間が0になる、プレイヤーキャラのドラえもんが敵、及びその攻撃に触れてしまう、穴に落ちる(下記)のいずれかで1ミス、残機数がなくなるとゲームオーバー。 -主な敵の倒し方は地面に穴を掘って敵を埋めるか、ときおり出現するひみつ道具で攻撃するかの二種類がある。 --穴を掘り敵を落として埋めると、その地形は墓が建てられ二度と埋められなくなる。ドラえもん自身も掘った穴に入ると埋まってしまう(=1ミスとなる)ので注意が必要。平安京エイリアンと違って穴に落ちた敵を他の敵が救出することはない上にその頭上を通過できるので、敢えて埋めずに放置する作戦もある。 --ひみつ道具は制限時間があるが、その間はいくらでも特殊攻撃が可能。 -敵は何度でも復活するので、倒せば必ずしも楽になるわけではない。ただし、同じ敵を連続で埋めると得点が跳ね上がり、3匹連続で埋めることで、パワーアップアイテムのひみつ道具も出やすくなる。 -ステージを進んでいくとボス戦ステージが二回発生(30面:ツチダマ、60面:ギガゾンビ)。最後のボスであるギガゾンビを倒すとゲームクリアとなる。 --ボスもドラ焼き16個を全て回収することで倒すことができるが、ひみつ道具による攻撃は(ヒラリマント・タンマウォッチは有効であるものの)通用しない。 //ボス戦の倒し方は何かのアイテムを取るのが目的だった気がするが忘れた。 **評価点 -ステージ数が多く、長くプレイできる。 --各ステージは大きく分けて5つの時代があり、それぞれに仕掛けや敵の種類が変化を持つ。 ---現代・戦争時代は建物や川が多い。江戸時代は池が比較的多い。未来・原始時代は川や池こそないが倒せない敵の障害が多い。といった特徴がある。 -当時のPCエンジンソフトとしては珍しく、バックアップが対応している他、パスワードコンティニューも可能となっている。 -オープニング、エンディングのイベントは結構アニメ版の雰囲気が出てる。ステージを一定区間クリアすると仲間救出イベントが発生するというお楽しみがある。 -ハドソンの初期コンシューマソフトを支えた竹間淳氏による「ドラえもんのうた」をアレンジしたBGMの評価が高く、オリジナルとほぼかわらない編曲から各時代の雰囲気に合ったアレンジ、さらにはラスボス戦にふさわしい戦闘BGMへの大胆なアレンジまで、ほぼ全編に渡ってアニメでお馴染みの曲を様々なスタイルで楽しめる。 **問題点 -ステージを進んでもフィールドが広くなって、クリアに時間がかかるだけで、ステージのマンネリ化が激しい。 --先に進んでも敵の顔ぶれがほとんど変わらない上に、どの敵も動きは同じであり、その辺がマンネリ感を増幅させる要因となってしまった。 -ボス戦がしょぼい。適当に攻撃を放つだけな上に、難易度も簡単で余裕で倒せてしまう。はっきりいって道中戦の方が遥かにクリアが困難といえる程。 --後半の道中面はやたら広い上にドア・ジャンプ台・ワープホールの使い方をよく考えないとタイムアップや事故死を招きやすいので相当難しい。 -ミスすると一切のパワーアップが初期化されての復活となり、立ち直りが困難になりやすい。 -ステージクリア後にスコア清算画面となるのだが、これが飛ばせない上に結構表示時間が長い。これにより若干ではあるがテンポが阻害されてしまっている。 **賛否が分かれそうな点 -本作のドラえもんはやたらと鬼畜だ。なんといっても''本気で敵を殺してる''のだがら…。 --基本攻撃が''穴に敵を落として埋める、すなわち生き埋め''である。しかもご丁寧もに''敵が埋められた場所に墓が建てられ、その上にドクロマークが浮かびあがる''という演出まである。 --他のひみつ道具においても「''ヨーヨーで殺る、敵を凍りつけて粉砕、泡に閉じ込めて破裂''」といった多種多彩な攻撃方法を駆使して敵をジェノサイドしていき、もはや''どっちが悪役なのがわかんねえ状態''である。 --言うまでもないが、原作、アニメのドラえもんにおいては、むやみやたらに誰かを傷つけたりしないし、ましてや殺害に及ぶなんてしないキャラである(地球破壊爆弾なんてぶっそうなブツを出したエピソードもあるけどな)。それなのに本作のドラは思いっきり殺る気まんまんで行動している。 --これらは前述の通り「キッドのホレホレ大作戦」から要素をそのまま流用しているため。 --まぁ、元ネタの「平安京エイリアン」からして生き埋め攻撃だし、あくまでもゲームとしての表現なので、その辺はそういうものだと割り切るしかないのだが、果たしてドラえもん好きなちびっ子が敵を埋葬するドラの姿を見てどう思うのかが気になるところではある。 --実のところ原作でも大長編のドラたちには、(正当防衛とはいえ)敵対者を虐殺している疑惑がないでもない。冷静に考えれば相手が死んでいそうなシーンは結構ある。だがあくまでも穿った解釈に過ぎないし、原作でわざわざぼかしている要素を露骨に描写する必要もないだろう。 **総評 -わかりやすくて面白いゲーム性と、ドラえもんならではのユニークな演出の数々が素敵な一作。ステージ開始時のドラえもん・ドラミ・敵キャラによるスラップスティック的なフィールド表示は必見。 -しかし、あまりにもステージのマンネリ化が激しく、その結果プレイしていく内に「楽しい」から段々と「だるい」になってくる苦痛さが残念なところ。 -ゲームとしてはもちろんクソゲーという程の酷さではないのだが、ファミコンの[[初代ハドソン版>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/470.html]]や[[ギガゾンビの逆襲>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/108.html]]と比べると、平凡すぎる感は否めないところか。

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