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-*ゲッターロボ大決戦! 【げったーろぼ だいけっせん!】 |ジャンル|SRPG|&amazon(B00005OVTN)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|バンダイビジュアル|~| |開発元|テクノソフト|~| |発売日|1999年9月9日|~| |定価|6,800円(税別)|~| //|プレイ人数|人|~| //|セーブデータ||~| |判定|なし|~| |ポイント|珍しいゲッターロボ単独のゲーム作品&br;溢れるゲッター愛、しかし声はアニメと違う|~| |>|>|CENTER:&color(black)''[[少年サンデー関連作品リンク>少年サンデーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -人気作品であるが単独でゲーム化される機会があまりなかった((そもそも原作はファミコン発売前の作品なのでゲッターに限らず当時の巨大ロボットアニメは(マジンガーZを含め)ゲーム化に恵まれた事は無い(ガンダムシリーズだけは例外。尤もメインはSDガンダムだが)。更には本作発売当時はスパロボも今ほどの人気はなかった。一応『クリックまんが』というデジタルコミック風のものがPSで出てはいるが…。))、『ゲッターロボ』のゲーム版。 -ストーリーは、『ゲッターロボ』から始まるゲッターサーガの作品群をベースにした新規エピソード。~ クロスオーバーというわけではなく、独立した一つの作品になっている。~ 原作コミックやアニメ版、ゲームオリジナル設定も織り交ぜた独特の雰囲気をもっている。 **『スパロボ』とは少々異なるシステム -ユニットの性能が、パイロットのステータスで大きく変動する。 --低レベルパイロットが乗る「真」よりも、使い込んだメンバーの旧ゲッターのほうが強いということはザラ。 -乗り換えは基本的に自由。「號」メンバーを「G」に乗せたり、3号機パイロットだけを集めて1チーム作ったりも出来る。 --ただし、「斬」は女性用なので女性パイロットしか乗れない。また、主人公は後述する「合体テスト」にパスしないとゲッターに乗れない。 -合体したままの変形は不可。一回ごとに分離して再合体しなければチェンジできない。 --これは原作どおりの設定。フルパワーの真ゲッターは分離ナシでも変形が可能だが、それ以外は分離して順番を変えて再合体するのがゲッターロボの常。しかし『スパロボ』ではこの辺は省略されている((合体アニメが入ってその分を補っている。))。 -戦闘システムは『スパロボ』寄りだが、「精神コマンド」の類が存在しない。回避率なども表示されないため、思わぬ反撃で落とされることも。 --「回避」を選ばない限りは必ずダメージを受けるようになっている。また、こちらが攻撃した場合は必ず敵反撃時に当たってしまう。 --「反撃を受けずに一気呵成に倒すのが好ましい」ということなのか、範囲攻撃が出来るいわゆる「MAP兵器」が多い。 -合体シミュレーター --パイロット候補生である主人公がゲッターに乗るために必要な試験で、流竜馬が教官を務める。声はもちろん''神谷明''氏。 --試作真ゲッターの真ベアー号に乗り込み、フライトシミュレーターの要領で合体に挑むという内容になっている。 --時間制限もあるし風が吹いたり隕石が飛んできたりもする。ミスると教官に「何やってるんだ!」「馬鹿野郎!!」と喝を入れられてしまう。 **評価点 -溢れるゲッター愛 --原作で披露した変則的な二体合体やコミック版『真』に僅かに登場したゲッターエンペラー((正確には、エンペラーに合体するゲットマシン。なのだが、本作ではゲッターエンペラーと呼ぶ。))など、マニアックな部分がかなり多い。 --アニメパートの出来も素晴らしく良く、しかも原作を踏襲したデザインに仕上がっている。 **問題点・賛否両論点 -ボリュームのなさと詰め込みすぎのシナリオ --全21話というのは、当時としても短い部類に入る。また、シナリオデモがほとんどなく「戦闘終了→即次回予告」ということもある。 --第五話で早くも恐竜帝国が滅亡して百鬼帝国に取って代わられ、さらに第七話では昆虫軍団が登場。忙しい。 ---機体参入についても同様で、第三話で「G」が、第五話で「斬」が加入する。さらに続く六話目では「號」が加入。 -主人公の存在が微妙 --特殊スキルをキャラメイク時につけられるが、スキルの中に役に立たないものがある。 ---「移動溜め」は、「移動も攻撃もしないで待機すると移動力が増加する」のだが、増加量が最大でも2倍なのでまったく意味がない。攻撃はできないが1ターンで最大2倍の距離を移動できる「2回移動」の下位互換である(こちらもあまり使えるとは言いがたいが……)。 ---「EN回復」も「移動も攻撃もしないで待機するとENがわずかに回復する(ゲッター線で動くユニットは自然回復量が増える)」というものだが、「収集」は移動も攻撃もOKで回復量はEN回復と同じ。「収集」はゲッター線で動くユニットにしか効果がないという差はあるが、このゲームの主力は言わずもがなゲッターロボなので……((ただし號だけは動力がゲッター線ではない(そのため漫画版だと後半に「本物のゲッターロボ」である真が出てくるのだが…。なおアニメ版はゲッター線自体が存在しないパラレルワールドである)。))。 --前述の試験をパスできなければ、レディコマンドなどでの出撃を余儀なくされる。そうなるとレベルが立ち遅れ、活躍の機会がさらになくなっていく。 --アクの強すぎるキャラに囲まれ、シナリオでの出番は少ない。なのに肝心なところで、「お前はどう思うんだ」と突然選択を迫られる。 -難易度調整が甘い --敵ユニットは「原作でゲッターと五分にわたりあった」ということからなのかどれも強い。そして自軍はユニットが少ない。 --ゲットマシンで戦うのは無謀だし、合体してしまうと数が三分の一に減る。 --ユニットを搭載できる母艦「クジラ」が入ってからは、補給と回復を兼ねて乗り降りを繰り返しながら戦うことになる。 -システムまわりが雑 --「ゲットマシンが水上を移動すると、まるで水に潜ったようなSEが鳴る」「空を飛んでいるはずのユニットが地形効果に悩まされる」など、どうも小さな部分が噛み合っていない。 --また、図鑑やムービー再生などもない。 **総評 「声がアニメと違う」「ボリュームが足りない」などの気になる点こそあるが、ゲッターファンならば手にとっていただきたい作品の一つ。~ 初代からOVA『真(チェンジ!!)』、加えてコミック版『真』の要素も入っており((ゲッターサーガはこの後『ゲッターアーク』へと続いていく。が、掲載誌の休刊で強制終了となり、さらに石川賢氏がお亡くなりになられたため完全に未完のままとなった。))、シリーズの中でどこかの作品が好きならばきっと楽しんでもらえるはずだ。~ ただ、単独の作品としては少々粗があるのが残念な所。
*ゲッターロボ大決戦! 【げったーろぼ だいけっせん!】 |ジャンル|SRPG|&amazon(B00005OVTN)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|バンダイビジュアル|~| |開発元|テクノソフト|~| |発売日|1999年9月9日|~| |定価|6,800円(税別)|~| //|プレイ人数|人|~| //|セーブデータ||~| |判定|なし|~| |ポイント|珍しいゲッターロボ単独のゲーム作品&br;溢れるゲッター愛、しかし声はアニメと違う|~| |>|>|CENTER:&color(black)''[[少年サンデー関連作品リンク>少年サンデーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -人気作品であるが単独でゲーム化される機会があまりなかった((そもそも原作はファミコン発売前の作品なのでゲッターに限らず当時の巨大ロボットアニメは(マジンガーZを含め)ゲーム化に恵まれた事は無い(ガンダムシリーズだけは例外。尤もメインはSDガンダムだが)。更には本作発売当時はスパロボも今ほどの人気はなかった。一応『クリックまんが』というデジタルコミック風のものがPSで出てはいるが…。))、『ゲッターロボ』のゲーム版。 -ストーリーは、『ゲッターロボ』から始まるゲッターサーガの作品群をベースにした新規エピソード。~ クロスオーバーというわけではなく、独立した一つの作品になっている。~ 原作コミックやアニメ版、ゲームオリジナル設定も織り交ぜた独特の雰囲気をもっている。 **『スパロボ』とは少々異なるシステム -ユニットの性能が、パイロットのステータスで大きく変動する。 --低レベルパイロットが乗る「真」よりも、使い込んだメンバーの旧ゲッターのほうが強いということはザラ。 -乗り換えは基本的に自由。「號」メンバーを「G」に乗せたり、3号機パイロットだけを集めて1チーム作ったりも出来る。 --ただし、「斬」は女性用なので女性パイロットしか乗れない。また、主人公は後述する「合体テスト」にパスしないとゲッターに乗れない。 -合体したままの変形は不可。一回ごとに分離して再合体しなければチェンジできない。 --これは原作どおりの設定。フルパワーの真ゲッターは分離ナシでも変形が可能だが、それ以外は分離して順番を変えて再合体するのがゲッターロボの常。しかし『スパロボ』ではこの辺は省略されている((合体アニメが入ってその分を補っている。))。 -戦闘システムは『スパロボ』寄りだが、「精神コマンド」の類が存在しない。回避率なども表示されないため、思わぬ反撃で落とされることも。 --「回避」を選ばない限りは必ずダメージを受けるようになっている。また、こちらが攻撃した場合は必ず敵反撃時に当たってしまう。 --「反撃を受けずに一気呵成に倒すのが好ましい」ということなのか、範囲攻撃が出来るいわゆる「MAP兵器」が多い。 -合体シミュレーター --パイロット候補生である主人公がゲッターに乗るために必要な試験で、流竜馬が教官を務める。声はもちろん''神谷明''氏。 --試作真ゲッターの真ベアー号に乗り込み、フライトシミュレーターの要領で合体に挑むという内容になっている。 --時間制限もあるし風が吹いたり隕石が飛んできたりもする。ミスると教官に「何やってるんだ!」「馬鹿野郎!!」と喝を入れられてしまう。 **評価点 -溢れるゲッター愛 --原作で披露した変則的な二体合体やコミック版『真』に僅かに登場したゲッターエンペラー((正確には、エンペラーに合体するゲットマシン。なのだが、本作ではゲッターエンペラーと呼ぶ。))など、マニアックな部分がかなり多い。 --アニメパートの出来も素晴らしく良く、しかも原作を踏襲したデザインに仕上がっている。 **問題点・賛否両論点 -ボリュームのなさと詰め込みすぎのシナリオ --全21話というのは、当時としても短い部類に入る。また、シナリオデモがほとんどなく「戦闘終了→即次回予告」ということもある。 --第五話で早くも恐竜帝国が滅亡して百鬼帝国に取って代わられ、さらに第七話では昆虫軍団が登場。忙しい。 ---機体参入についても同様で、第三話で「G」が、第五話で「斬」が加入する。さらに続く六話目では「號」が加入。 -主人公の存在が微妙 --特殊スキルをキャラメイク時につけられるが、スキルの中に役に立たないものがある。 ---「移動溜め」は、「移動も攻撃もしないで待機すると移動力が増加する」のだが、増加量が最大でも2倍なのでまったく意味がない。攻撃はできないが1ターンで最大2倍の距離を移動できる「2回移動」の下位互換である(こちらもあまり使えるとは言いがたいが……)。 ---「EN回復」も「移動も攻撃もしないで待機するとENがわずかに回復する(ゲッター線で動くユニットは自然回復量が増える)」というものだが、「収集」は移動も攻撃もOKで回復量はEN回復と同じ。「収集」はゲッター線で動くユニットにしか効果がないという差はあるが、このゲームの主力は言わずもがなゲッターロボなので……((ただし號だけは動力がゲッター線ではない(そのため漫画版だと後半に「本物のゲッターロボ」である真が出てくるのだが…。なおアニメ版はゲッター線自体が存在しないパラレルワールドである)。))。 --前述の試験をパスできなければ、レディコマンドなどでの出撃を余儀なくされる。そうなるとレベルが立ち遅れ、活躍の機会がさらになくなっていく。 --アクの強すぎるキャラに囲まれ、シナリオでの出番は少ない。なのに肝心なところで、「お前はどう思うんだ」と突然選択を迫られる。 -難易度調整が甘い --敵ユニットは「原作でゲッターと五分にわたりあった」ということからなのかどれも強い。そして自軍はユニットが少ない。 --ゲットマシンで戦うのは無謀だし、合体してしまうと数が三分の一に減る。 --ユニットを搭載できる母艦「クジラ」が入ってからは、補給と回復を兼ねて乗り降りを繰り返しながら戦うことになる。 -システムまわりが雑 --「ゲットマシンが水上を移動すると、まるで水に潜ったようなSEが鳴る」「空を飛んでいるはずのユニットが地形効果に悩まされる」など、どうも小さな部分が噛み合っていない。 --また、図鑑やムービー再生などもない。 **総評 「声がアニメと違う」「ボリュームが足りない」などの気になる点こそあるが、ゲッターファンならば手にとっていただきたい作品の一つ。~ 初代からOVA『真(チェンジ!!)』、加えてコミック版『真』の要素も入っており((ゲッターサーガはこの後『ゲッターアーク』へと続いていく。が、掲載誌の休刊で強制終了となり、さらに石川賢氏がお亡くなりになられたため完全に未完のままとなった。))、シリーズの中でどこかの作品が好きならばきっと楽しんでもらえるはずだ。~ ただ、単独の作品としては少々粗があるのが残念な所。

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