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*ゲッターロボ大決戦! 【げったーろぼ だいけっせん!】 |ジャンル|SRPG|&amazon(B00005OVTN)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|バンダイビジュアル|~| |開発元|テクノソフト|~| |発売日|1999年9月9日|~| |定価|6,800円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|最大15個|~| |判定|なし|~| |ポイント|珍しいゲッターロボ単独のゲーム作品&br;溢れるゲッター愛&br;オリジナルくのいちゲッター「ゲッター斬」登場|~| |>|>|CENTER:&color(black)''[[少年サンデー関連作品リンク>少年サンデーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -人気作品であるが単独でゲーム化される機会があまりなかった((そもそもファミコン発売(1983年)より古い(ゲッター:1974年)巨大ロボットアニメでゲーム化に恵まれた作品は無い(ガンダム(1979年)もゲーム化となると当時はSDガンダム(1985年)がメイン)。一応ゲッターは『クリックまんが』というデジタルコミック風のものがPSで出てはいるが…。))、『ゲッターロボ』のゲーム版。 -ストーリーは、少年サンデー版『ゲッターロボ』から始まる石川賢によるゲッターロボサーガをベースにした新規エピソード。~ クロスオーバーというわけではなく、独立した一つの作品になっている。~ 漫画版やアニメ版、ゲームオリジナル設定も織り交ぜた独特の雰囲気をもっている。中には光の膜が無い状態のピクドロンという珍しいユニットも登場する。 **『スパロボ』とは少々異なるシステム -ユニットの性能が、パイロットのステータスで大きく変動する。 --低レベルパイロットが乗る真ゲッターよりも、使い込んだメンバーの旧ゲッターのほうが強いということはザラ。 --とはいえ後に出る機体の方が基礎ステータスが高いので、同じレベルなら上位機体の方が強い。 -ユニットの武器の使用コストは全てエネルギー制。属性の設定も無い。 -ユニットの固有能力は補給・修理・搭載のみ。 -また、ゲッター2系の分身技は全て武器に、戦闘中のオープンゲット(合体解除)はゲッター系ユニットが回避するときの演出になっている。 -ゲッター1のような空陸両用ユニットは普段陸を歩き、他の陸上ユニットが立てない地形(山や海の上など)に位置した時のみ自動的に空中判定になる。空にいる敵を殴りに行く場合は飛ぶが、自分で空中に浮かび上がるコマンドは無い((原作アニメでは陸戦も多い。))。 -ゲッター2などのドリル持ちユニットは地下に潜って移動が出来る。敵から攻撃されないが、地中にいる間はエネルギーが回復しないと言ったデメリットもある((敵のターンでは地中にいるユニットを追いかける事もあるので、囮として使うなども一応は出来る))。 -乗り換えは基本的に自由。「號」メンバーを「G」に乗せたり、3号機パイロットだけを集めて1チーム作ったりも出来る。 --当然、各国のスーパーロボットパイロットをゲッターに乗せる事も可能。実際に一部の機体は性能面でやや厳しいところもあるため、中盤で空いたゲッターに乗せて育成するのが有効なケースもあったりする。 --一方でゲッター3の代名詞とも言える大雪山おろしは武蔵か弁慶を乗せていなければ使う事が出来ない等、セオリー通りに搭乗させるメリットもある。 --ただし、「斬」は女性用なので女性パイロットしか乗れない。また、主人公は後述する「合体テスト」にパスしないとゲッターに乗れない。 -合体したままの変形は不可。一回ごとに分離して再合体しなければチェンジできない。隣接するマスが2つは空いてないと分離もできない。 --これは原作どおりの設定。漫画でフルパワーの真ゲッターが分離ナシで変形したこともあるが、それ以外は分離して順番を変えて再合体するのがゲッターロボの常。しかし『スパロボ』ではこの辺は省略されている((合体アニメが入ってその分を補っている作品もある。))。 --マップの開始時点では斜め配置になっているため動かして並べないと合体できず、移動力は多くの場合ゲッターロボ<ゲットマシンなので長距離移動向き。またゲッター線で動く機体はターン初めにエネルギーが回復するが、この回復量は固定なので最大値の小さいゲットマシンでいた方が微量ながら回復幅が大きい((本作の母艦は格納数に上限がある。))。ゲッターは各形態が一長一短だが、本作ではこのようにゲットマシンにも活用法がある。 -戦闘システムは『スパロボ』寄りだが、「精神コマンド」の類が存在しない。回避率なども表示されないため、思わぬ反撃で落とされることも。 --「回避」を選ばない限りは必ずダメージを受けるようになっている。また、こちらが攻撃した場合は必ず敵反撃時に当たってしまう。 --「反撃を受けずに一気呵成に倒すのが好ましい」ということなのか、範囲攻撃が出来る上に回避不能((確率で防御される。))・同陣営には無効な特徴を持つ、いわゆる「MAP兵器」が多い。また、同系統の機体の同じ立ち位置の武装でもまるで射程範囲が違うケースがあり、単純な互換にはならず差別化されている。 -同陣営のユニットも移動の妨げになり、そのマスはスキル移動補助が無いと通過できず迂回する必要がある。これは敵も同様。 --行動前のゲッターは分離して合体指示を出すユニットを変えることで登場するマスを、同じく行動前の母艦は隣接するユニットを何回でも出し入れできるので、これらを活用すると擬似的に通過できる。 -ユニットの地形適応は移動力にのみ影響し、その他の能力は変わらない。 --ただし「海修正」が全ての武器に設定されており、水中の敵に対してマイナスからプラスの倍率がかかる。~ 水中では対水中倍率の高い武器に狙われる危険があるが、逆にこちらも水中用武器で狙えるので『スパロボ』では不遇気味の水中戦用機の出番がそれなりに出てくると言った利点がある。 -合体シミュレーター --パイロット候補生である主人公がゲッターに乗るために必要な合体テスト((各難易度をクリアすると同じ難易度の『合体練習』に切り替わる。))で、流竜馬が教官を務める。声はもちろん''神谷明''氏((ご存知TVアニメ版竜馬の声だが、本作の竜馬はコミック準拠なのでTVアニメ版の「真面目で責任感の強い熱血漢」とは違い、やたらとワイルドな性格になっている))。 --試作真ゲッターの真ベアー号に乗り込み、フライトシミュレーターの要領で合体に挑むという内容になっている。 --時間制限もあるし風が吹いたり隕石が飛んできたりもする。ミスると教官に「何やってるんだ!」「馬鹿野郎!!」「どこ見てやがる!!」と活を入れられてしまう。%%ここだけ聞けば(別の作品だが)同氏の演じたロイ・フォッカーと聞き間違う人もいるとかいないとか…。%% -ゲッターの暴走 --ゲッター線で動く機体は、ENが大量に残っている状態で倒されるとHP半分の状態で復活、操作不能になり敵味方問わず攻撃する((この状態では範囲攻撃の対象になる。))。ターンの経過後、生き残っていれば操作可能になる。 ---- **評価点 -溢れるゲッター愛 --原作で披露した変則的な二体合体((出来るのは最初のゲッターロボ、いわゆる「足に相当するパーツが無い状態」のゲッター1~3))や漫画版『真』に僅かに登場したゲッターエンペラー((正確には、エンペラーに合体するゲットマシン1号機。なのだが、本作ではゲッターエンペラーと呼ぶ))など、マニアックな部分がかなり多い。 --アニメパートの出来も素晴らしく良く、しかも原作を踏襲したデザインに仕上がっている。 --当時の『スパロボ』では全く触れられなかったアニメ版『號』やOVA『世界最後の日』を取り入れているのも嬉しいところ。 --他のゲームとの兼ね合いもあるが、メモリーカードの容量をフルに使うとセーブデータはシナリオ最中や終了後共通で最大15個。メモリーカードをチェックすると、セーブデータの配置番号に応じて旧、G、真、號、斬の各ゲットマシンがアイコンとして表示される(例えば1番目はイーグル号、15番目は金剛号となる)。 --真ゲッター1のみ、主人公を女にした上で名前を「げんき」にすると、『世界最後の日』バージョンのデザインになり、性能も少し上がる。 --武蔵の所持スキルが「''自爆''」((使用すると一定マス以内の全ユニットに一定ダメージを与えて退場する物。自爆ユニットに近いほどダメージが大きいが、そのために貴重なユニットを犠牲にしなければならないため、正直使いづらい))と言う辺りも理解度が高い。 --ゲッターが合体・分離するときの掛け声が''全キャラ''に設定されており、原作でゲッターに乗っていない者の「チェンジゲッター!」「オープンゲット!」を聞ける。 -本作オリジナルの機体 --ゲッターロボ斬、真ゲッタードラゴン(真ゲッターロボG)、ブラックゲッターの三体。 --真ドラゴンとブラックゲッターはOVAに同名の機体が登場している((真ドラゴンは漫画『ゲッターロボアーク』に同名の機体が登場(?)しているが連載開始は本作発売後))が、それとは別のデザインと設定で登場。 ---今作のブラックゲッターは「早乙女研究所護衛のため予備パーツで構成された一人乗り用ゲッター」という設定で、ゲッター1相当の形態しかないものの左手にドリルを装備している。 ---真ドラゴンは「ゲッターロボGが地下で進化した姿」と漫画版『真』(と後の『アーク』)の設定に近い。最終話でしか使用できないものの戦闘力は自軍最強。 --ゲッターロボ斬は完全オリジナルの女性型ゲッター。パイロット三名も女性である。 ---機体デザイン、パイロット共にくのいちをモチーフとしており、トマホークブーメランにあたる「合わせ風車」やゲッタービーム相当の「斬魔光」等、武装名も和風で統一されている。 -合体シミュレーター --要するに「前の機体の後部にまっすぐ突っ込む」という単純なものだが、意外と熱中できる。''本編よりもやり込める''と言う人もいるくらい。 --ゲッターロボといえば変幻自在の変形合体。自分でそれを行える素晴らしさはファンなら感動ものだろう。 --ストーリー上は各難易度一回ずつクリアすれば充分だが、かかった時間は難易度ごとに記録されるのでタイムアタックを楽しむこともできる。 --原作ではこれを敵の攻撃を掻い潜りながら行うことを考えると、パイロット達の化け物っぷりが身に染みて分かる。 --機体が試作真ゲッター1だけしかないのが惜しい。 -声優の名演技 --流竜馬演じる神谷明氏を除く面々はアニメとは違う配役だが、キャラクターのイメージを損なわない自然な配役となっている。 --当時デビューしたての福山潤氏が號を演じる等、男性キャラは現在でもアニメ・ゲームで活躍する声優が多く出演している。 --本作に出演した事がきっかけで西脇保、新千恵子の両氏はOVAの『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』のジャック・キング、メリー・キング役を続投する事となった((なお、本作のキング兄妹はスパロボでお馴染みとなったエセ外人風キャラになっており、説明書でも「アホ」「少しアホ」などと書かれている))。 --武蔵役の川津泰彦氏も『ロボットガールズZ』で再び武蔵(と弁慶)を担当することとなった。%%同一人物扱いしていいのか微妙なところだが。%% ---更に今作で剴を担当した稲田徹氏も同作で''流竜馬''に大抜擢。%%アニメ「號」では神谷氏が剴を演じていたので謎の互換性といっていいのかどうか。%% **問題点 -ボリュームのなさと詰め込みすぎのシナリオ --全21話というのは、当時としても短い部類に入る。また、シナリオデモがほとんどなく「戦闘終了→即次回予告」ということもある。 --第五話で早くも恐竜帝国が滅亡して百鬼帝国に取って代わられ、さらに第七話では昆虫軍団が登場。忙しい。 ---機体参入についても同様で、第三話で「G」が、第五話で「斬」が加入する。さらに続く六話目では「號」が加入。 -主人公の存在が微妙 --特殊スキルをキャラメイク時につけられるが、スキルの中に役に立たないものがある。 ---「移動溜め」は、「移動も攻撃もしないで待機すると移動力が増加する」のだが、増加量が最大でも2倍なので(長距離から強力な一撃を叩きこむこと以外は)ほぼ意味がない。攻撃はできないが1ターンで最大2倍の距離を移動できる「2回移動」の下位互換である(こちらもあまり使えるとは言いがたいが……)。 ---「EN回復」も「移動も攻撃もしないで待機するとENがわずかに回復する(ゲッター線で動くユニットは自然回復量が増える)」というものだが、「収集」は移動も攻撃もOKで回復量はEN回復と同じ。「収集」はゲッター線で動くユニットにしか効果がないという差はあるが、このゲームの主力は言わずもがなゲッターロボなので……((ただし號だけは動力がゲッター線ではない(そのため漫画版だと後半に「本物のゲッターロボ」である真が出てくるのだが…。なおアニメ版はゲッター線自体が存在しないパラレルワールドである)。))。 ---因みに、あえて特殊スキルを「なし」にする事も出来る((なお、その際にスキル説明をしてくれるミチルが「…大丈夫、人生は長いわ」とコメントしてくれる。フォローになってない気もするが…))。完全に縛りプレイ、もしくは一般人のゲッターパイロット候補生と言う脳内設定で楽しむための物か。 --前述の試験をパスできなければ、レディコマンドや初期機体のBT-T23などでの出撃を余儀なくされる。そうなるとレベルが立ち遅れ、活躍の機会がさらになくなっていく。 --アクの強すぎるキャラに囲まれ、シナリオでの出番は少ない。なのに肝心なところで、「お前はどう思うんだ」と突然選択を迫られる。 --ステータスはかなり高く、複数乗りのメインパイロットに据えるのもいいが同乗者に足を引っ張られるので、自分の数値だけが反映される一人乗り向きだったりする。%%合体・分離時の掛け声が妙に情けないという理由も%%~ そのため、一人乗りのブラックゲッターは実質の主人公専用機とも言える。 -難易度調整が甘い --敵ユニットは「原作でゲッターと五分にわたりあった」ということからなのかどれも強い。そして自軍はユニットが少ない。 ---途中加入する各国のスーパーロボットもゲッターと比べると強力な武装が少ないため、育成も一苦労((特に顕著なのはキングダム007。水中戦用機で小型と言う事もあってか、武器の威力・耐久力も低いのが泣き所。育成が順調に行けば、潜水艦援護攻撃と言う強力な攻撃が使えるようになるが、そこまでパイロットを育てるのが苦行とも言える))。 --ゲットマシンで戦うのは無謀だし、合体してしまうと数が三分の一に減る。 --ユニットを搭載できる母艦「クジラ」が入ってからは、補給と回復を兼ねて乗り降りを繰り返しながら戦うことになる。 --「回避」コマンドを選んだとき以外の攻撃は''必中''なので、常に反撃を警戒し体力に気を配る必要がある。 --そのため反撃を受けずに多数を攻撃できるMAP兵器が最重要。次いで相手の射程外から攻撃できるユニットが使いやすい。 --このゲームでのゲッタービームは大火力のMAP兵器なので非常に頼りになる。燃費が異常なまでに悪いのが玉に瑕。 ---スキルで「クリティカル」を持っていれば、運次第だが敵を一網打尽に出来る事もあるため更に強い。 --なお、流竜馬のスキルは「''反撃時に攻撃力アップ''」なのでイマイチ使いづらい。能力値は申し分ないのだが…。 --HP半分以下の時に攻撃力が上がる「逆境」と言うスキルもあるが、そもそもそんな状態になった時点で迂闊に攻撃できないのでかなり使いづらい。スーパーロボット物としては熱いスキルではあるが、ロマンと実用性は別と言う事か。 --回避系ユニットは当然防御が低いので敵ターンでは回避に専念せざるを得ず、その回避率も100%にはならない計算式(((1000+命中力-回避力)÷20。命中・回避力は敵味方共に数百程度))なので少々頼りない。一応武器の消費エネルギーが低いのもあり節約するにはうってつけの形態ではある。 -経験値関連の問題 --パイロットはレベル制で、上昇に必要な経験値(どのレベルでも1000ポイント固定)を超えると余った分を切り捨てる。なので、あと少しの経験値でレベルアップする時に大量の経験値を得るとかなりもったいないことになる。 --メインパイロットが交代する変形型ゲッターとステルバーは、メイン以外は取得経験値が減少する。効率の良い稼ぎを狙うなら、必然的に変形を活用することになる。 --母艦のパイロットは経験値を取得せず、マップをクリアする度に1ずつレベルアップする。よって、育成面では戦わせるだけ無駄。このへんは味方入りしないゲストキャラクターも同じなのだが…。 -システムまわりが雑 --「ゲットマシンが水上を移動すると、まるで水に潜ったようなSEが鳴る」「空を飛んでいるはずの空陸両用ユニットが地形の移動障害に悩まされる」など、どうも小さな部分が噛み合っていない。 --エネルギーが減っていると分離・合体の度に再計算されてエネルギーを消費するので気軽に変形できない。なぜかHPは同じことをしても一定のラインから減らないのだが。 --インターミッションでの乗り換えで確認できるのはエネルギーなどのステータスのみ。特定の武器は一定以上のレベルか特定のパイロットが乗ることが使用条件だが、ゲーム中のヒントも出ないため、予備知識がないとマップ上で(酷い時にはゲッターを2ターン目に合体させて)ようやく使用可能かがわかる始末。 --また、図鑑やムービー再生などもない。 -ストーリーとユニット運用の矛盾 --テキサスマックは母艦テキサスの護衛。ストーリー上はテキサスにつきっきりでろくに戦闘していないことになっているが、実際にはテキサスを離れて宇宙にも付いてくる。((もともと名前が似ているだけの別作品からの出典)) -その他 --オリジナルの女性型が出るものの、アニメで登場した女性型「ゲッターQ」は未登場。 ---- **総評 「ボリュームが足りない」などの気になる点こそあるが、ゲッターファンならば手にとっていただきたい作品の一つ。~ 漫画の初代から『真』((ゲッターロボサーガはこの後『ゲッターロボアーク』へと続いていくが、掲載誌の休刊で強制終了となり、さらに石川賢氏がお亡くなりになられたため完全に未完のままとなった))をベースにアニメ版初代と『G』、加えてOVA『世界最後の日』やアニメ版『號』の要素も入っており、シリーズの中でどこかの作品が好きならばきっと楽しんでもらえるはずだ。~ ただ、単独の作品としては少々粗があるのが残念な所。 ---- **余談 -2019年発売の『[[スーパーロボット大戦T]]』PV2のサプライズで本作版の真ゲッタードラゴンの登場が発表され、実現した。また、限定版には本作のOP曲「Can't Stop」も収録される。 --ソーシャルゲームの『スーパーロボット大戦X-Ω』、2021年発売の『スーパーロボット大戦30』にも引き続き登場し、『30』ではパッケージイラストにも描かれた。それらでは『世界最後の日』版の流竜馬・神隼人・車弁慶が固定パイロットで、コラボ作品からのコラボ参戦という形になった。 -ソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』にも2022年開催のコラボイベントで本作版の真ゲッタードラゴンが登場。 --出典は『世界最後の日』とされており、キャラクターもスパロボ同様『世界最後の日』版のゲッターチームが乗る。~ キャラだけでなく、条件を満たすと''『世界最後の日』版の真ドラゴンに変形する''というコラボがなされている。 -ゲッター作品では大体死ぬ事に定評のある武蔵だが''本作では死なず、最後までゲッターチームの一員として戦う''。そのせいか、弁慶の影が薄くなりがちに…((因みに説明書のキャラ紹介でも「武蔵とはキャラが被ると嘆いている」と書かれている))。 -今作の早乙女ミチルは一定のレベルを超えた辺りから全ての能力が高くなり、''潜在能力的には今作最強のパイロット''となっている。 --通常プレイでそこまでのレベルに到達することはないため、趣味の範囲といったところ。
*ゲッターロボ大決戦! 【げったーろぼ だいけっせん!】 |ジャンル|SRPG|&amazon(B00005OVTN)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|バンダイビジュアル|~| |開発元|テクノソフト|~| |発売日|1999年9月9日|~| |定価|6,800円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|最大15個|~| |判定|なし|~| |ポイント|珍しいゲッターロボ単独のゲーム作品&br;溢れるゲッター愛&br;オリジナルくのいちゲッター「ゲッター斬」登場|~| |>|>|CENTER:&color(black)''[[少年サンデー関連作品リンク>少年サンデーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -人気作品であるが単独でゲーム化される機会があまりなかった((そもそもファミコン発売(1983年)より古い(ゲッター:1974年)巨大ロボットアニメでゲーム化に恵まれた作品は無い(ガンダム(1979年)もゲーム化となると当時はSDガンダム(1985年)がメイン)。一応ゲッターは『クリックまんが』というデジタルコミック風のものがPSで出てはいるが…。))、『ゲッターロボ』のゲーム版。 -ストーリーは、少年サンデー版『ゲッターロボ』から始まる石川賢によるゲッターロボサーガをベースにした新規エピソード。~ クロスオーバーというわけではなく、独立した一つの作品になっている。~ 漫画版やアニメ版、ゲームオリジナル設定も織り交ぜた独特の雰囲気をもっている。中には光の膜が無い状態のピクドロンという珍しいユニットも登場する。 **『スパロボ』とは少々異なるシステム -マップとアイコンは見下ろし視点のドット絵だが、戦闘アニメは3Dモデルが行う。 -ユニットの性能がパイロットのステータスで大きく変動する。 --低レベルパイロットが乗る真ゲッターよりも、使い込んだメンバーの旧ゲッターのほうが強いということはザラ。 --とはいえ後に出る機体の方が基礎ステータスが高いので、同じレベルなら上位機体の方が強い。 -ユニットの武器の使用コストは全てエネルギー制。属性の設定も無い。 -ユニットの固有能力は補給・修理・搭載のみ。 -また、ゲッター2系の分身技は全て武器に、戦闘中のオープンゲット(合体解除)はゲッター系ユニットが回避するときの演出になっている。 -ゲッター1のような空陸両用ユニットは普段陸を歩き、他の陸上ユニットが立てない地形(山や海の上など)に位置した時のみ自動的に空中判定になる。空にいる敵を殴りに行く場合は飛ぶが、自分で空中に浮かび上がるコマンドは無い((原作アニメでは陸戦も多い。))。 -ゲッター2などのドリル持ちユニットは地下に潜って移動が出来る。敵から攻撃されないが、地中にいる間はエネルギーが回復しないと言ったデメリットもある((敵のターンでは地中にいるユニットを追いかける事もあるので、囮として使うなども一応は出来る))。 -乗り換えは基本的に自由。「號」メンバーを「G」に乗せたり、3号機パイロットだけを集めて1チーム作ったりも出来る。 --当然、各国のスーパーロボットパイロットをゲッターに乗せる事も可能。実際に一部の機体は性能面でやや厳しいところもあるため、中盤で空いたゲッターに乗せて育成するのが有効なケースもあったりする。 --一方でゲッター3の代名詞とも言える大雪山おろしは武蔵か弁慶を乗せていなければ使う事が出来ない等、セオリー通りに搭乗させるメリットもある。 --ただし、「斬」は女性用なので女性パイロットしか乗れない。また、主人公は後述する「合体テスト」にパスしないとゲッターに乗れない。 -合体したままの変形は不可。一回ごとに分離して再合体しなければチェンジできない。隣接するマスが2つは空いてないと分離もできない。 --これは原作どおりの設定。漫画でフルパワーの真ゲッターが分離ナシで変形したこともあるが、それ以外は分離して順番を変えて再合体するのがゲッターロボの常。しかし『スパロボ』ではこの辺は省略されている((合体アニメが入ってその分を補っている作品もある。))。 --マップの開始時点では斜め配置になっているため動かして並べないと合体できず、移動力は多くの場合ゲッターロボ<ゲットマシンなので長距離移動向き。またゲッター線で動く機体はターン初めにエネルギーが回復するが、この回復量は固定なので最大値の小さいゲットマシンでいた方が微量ながら回復幅が大きい((本作の母艦は格納数に上限がある。))。ゲッターは各形態が一長一短だが、本作ではこのようにゲットマシンにも活用法がある。 -戦闘システムは『スパロボ』寄りだが、「精神コマンド」の類が存在しない。回避率なども表示されないため、思わぬ反撃で落とされることも。 --「回避」を選ばない限りは必ずダメージを受けるようになっている。また、こちらが攻撃した場合は必ず敵反撃時に当たってしまう。 --「反撃を受けずに一気呵成に倒すのが好ましい」ということなのか、範囲攻撃が出来る上に回避不能((確率で防御される。))・同陣営には無効な特徴を持つ、いわゆる「MAP兵器」が多い。また、同系統の機体の同じ立ち位置の武装でもまるで射程範囲が違うケースがあり、単純な互換にはならず差別化されている。 -同陣営のユニットも移動の妨げになり、そのマスはスキル移動補助が無いと通過できず迂回する必要がある。これは敵も同様。 --行動前のゲッターは分離して合体指示を出すユニットを変えることで登場するマスを、同じく行動前の母艦は隣接するユニットを何回でも出し入れできるので、これらを活用すると擬似的に通過できる。 -ユニットの地形適応は移動力にのみ影響し、その他の能力は変わらない。 --ただし「海修正」が全ての武器に設定されており、水中の敵に対してマイナスからプラスの倍率がかかる。~ 水中では対水中倍率の高い武器に狙われる危険があるが、逆にこちらも水中用武器で狙えるので『スパロボ』では不遇気味の水中戦用機の出番がそれなりに出てくると言った利点がある。 -合体シミュレーター --パイロット候補生である主人公がゲッターに乗るために必要な合体テスト((各難易度をクリアすると同じ難易度の『合体練習』に切り替わる。))で、流竜馬が教官を務める。声はもちろん''神谷明''氏((ご存知TVアニメ版竜馬の声だが、本作の竜馬はコミック準拠なのでTVアニメ版の「真面目で責任感の強い熱血漢」とは違い、やたらとワイルドな性格になっている))。 --試作真ゲッターの真ベアー号に乗り込み、フライトシミュレーターの要領で合体に挑むという内容になっている。 --時間制限もあるし風が吹いたり隕石が飛んできたりもする。ミスると教官に「何やってるんだ!」「馬鹿野郎!!」「どこ見てやがる!!」と活を入れられてしまう。%%ここだけ聞けば(別の作品だが)同氏の演じたロイ・フォッカーと聞き間違う人もいるとかいないとか…。%% -ゲッターの暴走 --ゲッター線で動く機体は、ENが半分以上残っている状態で倒されるとHP半分の状態で復活、操作不能になり敵味方問わず攻撃する((この状態では範囲攻撃の対象になる。))。ターンの経過後、生き残っていれば操作可能になる。 ---- **評価点 -溢れるゲッター愛 --原作で披露した変則的な二体合体((出来るのは最初のゲッターロボ、いわゆる「足に相当するパーツが無い状態」のゲッター1~3))や漫画版『真』に僅かに登場したゲッターエンペラー((正確には、エンペラーに合体するゲットマシン1号機。なのだが、本作ではゲッターエンペラーと呼ぶ))など、マニアックな部分がかなり多い。 --アニメパートの出来も素晴らしく良く、しかも原作を踏襲したデザインに仕上がっている。 --当時の『スパロボ』では全く触れられなかったアニメ版『號』やOVA『世界最後の日』を取り入れているのも嬉しいところ。 --他のゲームとの兼ね合いもあるが、メモリーカードの容量をフルに使うとセーブデータはシナリオ最中や終了後共通で最大15個。メモリーカードをチェックすると、セーブデータの配置番号に応じて旧、G、真、號、斬の各ゲットマシンがアイコンとして表示される(例えば1番目はイーグル号、15番目は金剛号となる)。 --真ゲッター1のみ、主人公を女にした上で名前を「げんき」にすると、『世界最後の日』バージョンのデザインになり、性能も少し上がる。 --武蔵の所持スキルが「''自爆''」((使用すると一定マス以内の全ユニットに一定ダメージを与えて退場する物。自爆ユニットに近いほどダメージが大きいが、そのために貴重なユニットを犠牲にしなければならないため、正直使いづらい))と言う辺りも理解度が高い。 --ゲッターが合体・分離するときの掛け声が''全キャラ''に設定されており、原作でゲッターに乗っていない者の「チェンジゲッター!」「オープンゲット!」を聞ける。 -本作オリジナルの機体 --ゲッターロボ斬、真ゲッタードラゴン(真ゲッターロボG)、ブラックゲッターの三体。 --真ドラゴンとブラックゲッターはOVAに同名の機体が登場している((真ドラゴンは漫画『ゲッターロボアーク』に同名の機体が登場(?)しているが連載開始は本作発売後))が、それとは別のデザインと設定で登場。 ---今作のブラックゲッターは「早乙女研究所護衛のため予備パーツで構成された一人乗り用ゲッター」という設定で、ゲッター1相当の形態しかないものの左手にドリルを装備している。 ---真ドラゴンは「ゲッターロボGが地下で進化した姿」と漫画版『真』(&後の『アーク』)の設定に近い。最終話でしか使用できないものの戦闘力は自軍最強。 --ゲッターロボ斬は完全オリジナルの女性型ゲッター。パイロット三名も女性である。 ---機体デザイン、パイロット共にくのいちをモチーフとしており、トマホークブーメランにあたる「合わせ風車」やゲッタービーム相当の「斬魔光」等、武装名も和風で統一されている。 -合体シミュレーター --要するに「前の機体の後部にまっすぐ突っ込む」という単純なものだが、意外と熱中できる。''本編よりもやり込める''と言う人もいるくらい。 --ゲッターロボといえば変幻自在の変形合体。自分でそれを行える素晴らしさはファンなら感動ものだろう。 --ストーリー上は各難易度一回ずつクリアすれば充分だが、かかった時間は難易度ごとに記録されるのでタイムアタックを楽しむこともできる。 --原作ではこれを敵の攻撃を掻い潜りながら行うことを考えると、パイロット達の化け物っぷりが身に染みて分かる。 --機体が試作真ゲッター1だけしかないのが惜しい。 -声優の名演技 --流竜馬演じる神谷明氏を除く面々はアニメとは違う配役だが、キャラクターのイメージを損なわない自然な配役となっている。 --当時デビューしたての福山潤氏が號を演じる等、男性キャラは現在でもアニメ・ゲームで活躍する声優が多く出演している。 --本作に出演した事がきっかけで西脇保、新千恵子の両氏はOVAの『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』のジャック・キング、メリー・キング役を続投する事となった((なお、本作のキング兄妹はスパロボでお馴染みとなったエセ外人風キャラになっており、説明書でも「アホ」「少しアホ」などと書かれている))。 --武蔵役の川津泰彦氏も『ロボットガールズZ』で再び武蔵(と弁慶)を担当することとなった。%%同一人物扱いしていいのか微妙なところだが。%% ---更に今作で剴を担当した稲田徹氏も同作で''流竜馬''に大抜擢。%%アニメ「號」では神谷氏が剴を演じていたので謎の互換性といっていいのかどうか。%% -ロードが短く快適 --特に戦闘アニメは殆ど一瞬暗転するだけで終わる。カットは実装されていないが、それほど長い演出は無いのでテンポよく戦闘できる。 **問題点 -ボリュームのなさと詰め込みすぎのシナリオ --全21話というのは、当時としても短い部類に入る。また、シナリオデモがほとんどなく「戦闘終了→即次回予告」ということもある。 --第五話で早くも恐竜帝国が滅亡して百鬼帝国に取って代わられ、さらに第七話では昆虫軍団が登場。忙しい。 ---機体参入についても同様で、第三話で「G」が、第五話で「斬」が加入する。さらに続く六話目では「號」が加入。 -主人公の存在が微妙 --特殊スキルをキャラメイク時につけられるが、スキルの中に役に立たないものがある。 ---「移動溜め」は、「移動も攻撃もしないで待機すると移動力が増加する」のだが、増加量が最大でも2倍なので(長距離から強力な一撃を叩きこむこと以外は)ほぼ意味がない。攻撃はできないが1ターンで最大2倍の距離を移動できる「2回移動」の下位互換である(こちらもあまり使えるとは言いがたいが……)。 ---「EN回復」も「移動も攻撃もしないで待機するとENがわずかに回復する(ゲッター線で動くユニットは自然回復量が増える)」というものだが、「収集」は移動も攻撃もOKで回復量はEN回復と同じ。「収集」はゲッター線で動くユニットにしか効果がないという差はあるが、このゲームの主力は言わずもがなゲッターロボなので……((ただし號だけは動力がゲッター線ではない(そのため漫画版だと後半に「本物のゲッターロボ」である真が出てくるのだが…。なおアニメ版はゲッター線自体が存在しないパラレルワールドである)。))。 ---因みに、あえて特殊スキルを「なし」にする事も出来る((なお、その際にスキル説明をしてくれるミチルが「…大丈夫、人生は長いわ」とコメントしてくれる。フォローになってない気もするが…))。完全に縛りプレイ、もしくは一般人のゲッターパイロット候補生と言う脳内設定で楽しむための物か。 --前述の試験をパスできなければ、レディコマンドや初期機体のBT-T23などでの出撃を余儀なくされる。そうなるとレベルが立ち遅れ、活躍の機会がさらになくなっていく。 --アクの強すぎるキャラに囲まれ、シナリオでの出番は少ない。なのに肝心なところで、「お前はどう思うんだ」と突然選択を迫られる。 --ステータスはかなり高く、複数乗りのメインパイロットに据えるのもいいが同乗者に足を引っ張られる((複数乗り機体は各パイロットの能力値を減算した後合計した値がユニットの能力になる))ので、自分の数値だけが反映される一人乗り向きだったりする。%%合体・分離時の掛け声が妙に情けないという理由も%%~ そのため、一人乗りのブラックゲッターは実質の主人公専用機とも言える。 -難易度調整が甘い --敵ユニットは「原作でゲッターと五分にわたりあった」ということからなのかどれも強い。そして自軍はユニットが少ない。 ---途中加入する各国のスーパーロボットもゲッターと比べると強力な武装が少ないため、育成も一苦労((特に顕著なのはキングダム007。水中戦用機で小型と言う事もあってか、武器の威力・耐久力も低いのが泣き所。育成が順調に行けば、潜水艦援護攻撃と言う強力な攻撃が使えるようになるが、そこまでパイロットを育てるのが苦行とも言える))。 --ゲットマシンで戦うのは無謀だし、合体してしまうと数が三分の一に減る。 --ユニットを搭載できる母艦「クジラ」が入ってからは、補給と回復を兼ねて乗り降りを繰り返しながら戦うことになる。 --「回避」コマンドを選んだとき以外の攻撃は''必中''なので、常に反撃を警戒し体力に気を配る必要がある。 --そのため反撃を受けずに多数を攻撃できるMAP兵器が最重要。次いで相手の射程外から攻撃できるユニットが使いやすい。 --このゲームでのゲッタービームは大火力のMAP兵器なので非常に頼りになる。燃費が異常なまでに悪いのが玉に瑕。 ---スキルで「クリティカル」を持っていれば、運次第だが敵を一網打尽に出来る事もあるため更に強い。 --なお、流竜馬のスキルは「''反撃時に攻撃力アップ''」なのでイマイチ使いづらい。能力値は申し分ないのだが…。 --HP半分以下の時に攻撃力が上がる「逆境」と言うスキルもあるが、そもそもそんな状態になった時点で迂闊に攻撃できないのでかなり使いづらい。スーパーロボット物としては熱いスキルではあるが、ロマンと実用性は別と言う事か。 --回避系ユニットは当然防御が低いので敵ターンでは回避に専念せざるを得ず、その回避率も100%にはならない計算式(((1000+命中力-回避力)÷20。命中・回避力は敵味方共に数百程度))なので少々頼りない。一応武器の消費エネルギーが低いのもあり節約するにはうってつけの形態ではある。 -経験値関連の問題 --パイロットはレベル制で、上昇に必要な経験値(どのレベルでも1000ポイント固定)を超えると余った分を切り捨てる。なので、あと少しの経験値でレベルアップする時に大量の経験値を得るとかなりもったいないことになる。 --メインパイロットが交代する変形型ゲッターとステルバーは、メイン以外は取得経験値が減少する。効率の良い稼ぎを狙うなら、必然的に変形を活用することになる。 --母艦のパイロットは経験値を取得せず、マップをクリアする度に1ずつレベルアップする。よって、育成面では戦わせるだけ無駄。このへんは味方入りしないゲストキャラクターも同じなのだが…。 -システムまわりが雑 --「ゲットマシンが水上を移動すると、まるで水に潜ったようなSEが鳴る」「空を飛んでいるはずの空陸両用ユニットが地形の移動障害に悩まされる」など、どうも小さな部分が噛み合っていない。 --エネルギーが減っていると分離・合体の度に再計算されてエネルギーを消費するので気軽に変形できない。なぜかHPは同じことをしても一定のラインから減らないのだが。 --インターミッションでの乗り換えで確認できるのはエネルギーなどのステータスのみ。特定の武器は一定以上のレベルか特定のパイロットが乗ることが使用条件だが、ゲーム中のヒントも出ないため、予備知識がないとマップ上で(酷い時にはゲッターを2ターン目に合体させて)ようやく使用可能かがわかる始末。 --また、図鑑やムービー再生などもない。 -ストーリーとユニット運用の矛盾 --テキサスマックは母艦テキサスの護衛。ストーリー上はテキサスにつきっきりでろくに戦闘していないことになっているが、実際にはテキサスを離れて宇宙にも付いてくる。((もともと名前が似ているだけの別作品からの出典)) -その他 --オリジナルの女性型が出るものの、アニメで登場した女性型「ゲッターQ」は未登場。 ---- **総評 「ボリュームが足りない」などの気になる点こそあるが、ゲッターファンならば手にとっていただきたい作品の一つ。~ 漫画の初代から『真』((ゲッターロボサーガはこの後『ゲッターロボアーク』へと続いていくが、掲載誌の休刊で強制終了となり、さらに石川賢氏がお亡くなりになられたため完全に未完のままとなった))をベースにアニメ版初代と『G』、加えてOVA『世界最後の日』やアニメ版『號』の要素も入っており、シリーズの中でどこかの作品が好きならばきっと楽しんでもらえるはずだ。~ ただ、単独の作品としては少々粗があるのが残念な所。 ---- **余談 -2019年発売の『[[スーパーロボット大戦T]]』PV2のサプライズで本作版の真ゲッタードラゴンの登場が発表され、実現した。また、限定版には本作のOP曲「Can't Stop」も収録される。 --ソーシャルゲームの『スーパーロボット大戦X-Ω』、2021年発売の『スーパーロボット大戦30』にも引き続き登場し、『30』ではパッケージイラストにも描かれた。それらでは『世界最後の日』版の流竜馬・神隼人・車弁慶が固定パイロットで、コラボ作品からのコラボ参戦という形になった。 -ソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』にも2022年開催のコラボイベントで本作版の真ゲッタードラゴンが登場。 --『スパロボ』では本作の戦闘アニメはほぼ無視されていたが、こちらでは本作を踏襲したモーションで作られている。 --出典は『世界最後の日』とされており、キャラクターもスパロボ同様『世界最後の日』版のゲッターチームが乗る。~ キャラだけでなく、条件を満たすと''『世界最後の日』版の真ドラゴンに変形する''というコラボがなされている。 -ゲッター作品では大体死ぬ事に定評のある武蔵だが''本作では死なず、最後までゲッターチームの一員として戦う''。そのせいか、弁慶の影が薄くなりがちに…((因みに説明書のキャラ紹介でも「武蔵とはキャラが被ると嘆いている」と書かれている))。 -今作の早乙女ミチルは一定のレベルを超えた辺りから全ての能力が高くなり、''潜在能力的には今作最強のパイロット''となっている。 --通常プレイでそこまでのレベルに到達することはないため、趣味の範囲といったところ。

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