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「[[修正依頼]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。 ---- *ゴジラ・ジェネレーションズ 【ごじら・じぇねれーしょんず】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069T9J)| |対応機種|ドリームキャスト|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |発売日|1998年11月27日|~| |>|>|CENTER:''[[ゴジラシリーズ]]''| *概要 -ドリームキャストのローンチタイトルの1つとして発売された作品。 --ゴジラのゲームとしては初めての3Dゲーム。 -ゴジラをはじめとする怪獣を操作して、日本各地の都市を破壊していく。ただそれだけのゲームなのだが、カメラワークが実に凝っており、映画の中のゴジラを操作している感覚を味わえる。 --怪獣同士の戦いはない。 **究極の「怪獣ごっこ」 -プレイヤーは、ゴジラなどの怪獣をバイオハザードのようなラジコン操作で操り、リアルに再現された都市を破壊していく。 --操作はシンプルで、スティックで移動、Aボタンで通常光線攻撃、L・Rトリガーで左右への攻撃、が基本操作。 --その他、ガード、咆哮、そして、ゲージを消費する強力な攻撃を使用できる。 -カメラワークが、特撮映画のように変化する。 --バイオハザードシリーズと同様に、怪獣の位置によってそれを移すカメラアングルが変化するのだが、地面から怪獣を見上げるような視点から、遠くで暴れる怪獣を見つめるような引きの視点、バストアップをがっつり移す視点など、どれも大迫力。また、それらのすべてが、平成ゴジラシリーズをはじめとするゴジラ映画でのカメラワークに忠実。 --そのため、&bold(){ゴジラ映画で遊んでいるような快感}をプレイヤーは味わえる。新宿の摩天楼を駆け回るアメリカ版GODZILLA、というような場面も再現できる。 -リアルに再現された都市。 --登場する都市は、福岡・大阪・名古屋・横浜・東京の5か所で、それぞれ2~3ステージに分かれている。 --いずれもその土地のランドマークの周辺を再現しており、福岡ならば福岡ドームの存在するももち地区、大阪ならば大阪城公園、東京は芝公園周辺・新宿の摩天楼など。 --さすがにランドマーク以外の建造物は適当に再現されているものも多いが、実際の都市で暴れまわっているような感覚を十分味わえる。 -ドリームキャストの能力を活かして、グラフィックも細かく書き込まれている。 --後発のPS2に水をあけられた感はあるものの、ドリームキャストの当初の売りであった高度なグラフィック処理能力が生かされており、前述の都市や怪獣のグラフィックは非常に美麗。 --また、海外のスタジオに外注となった以降の作品と比べて、今作の怪獣のモデルは非常に実際のものに忠実。 --見た目だけでなく、鳴き声からモーションまで非常に忠実に再現されている。 -BGMも映画で使用されたものを再現しており、迫力がある。最終ステージ、新宿で流れる『ゴジラ(84)』のテーマは必聴。 -その他、破壊する怪獣に対してステージの中には自衛隊が展開している。一発あたりのダメージは微々たるものだが、後半で登場するメーサー戦車に包囲されて一斉射撃を貰ったりすると、怪獣といえど一気に体力を削られて倒れるため、スリルがある。 --ボスキャラとして、スーパーXシリーズが飛来して戦いを挑んでくる。 **その他の評価点 -一部抜けている作品があるものの、『vsデストロイア』までのゴジラ映画の予告編が収録されている。 --ネットでの動画共有などがなかった当時としては、予告編を集めた唯一のメディアであった。 **問題点 -ゲームとしての楽しさは微妙。 --前述のとおり、ゴジラ映画に憧れたプレイヤーにとっては、「怪獣ごっこ」を楽しませてくれる作品として今作は良質であるといえるが、それ以外の層のプレイヤーにとってどうであるかといえば、正直なところ難点の多い作品である。 --そもそも、前述の「怪獣ごっこ」は、それらに興味のない人間からすれば、ただ緩慢に怪獣を動かして建造物を壊すだけの単調極まるゲームである。 ---怪獣と戦わないので、怪獣ごっことしても疑問符がつく。 --ゴジラの歩行速度なども映画(かなり緩慢だった平成ゴジラシリーズに近い)に忠実に再現してあるため、テンポよく建造物を壊していく爽快感はあまりない。 --建造物の破壊にしても、ダメージが若干ずつ減っていくのを覚悟で、体当たりしていった方が気楽。減った体力は、咆哮することで回復するからである。残存建造物の位置が表示されるマップを見ながら、ただマップの中で怪獣をしらみつぶしに這い回らせるだけのゲームになってしまうといってもいい。 ---熱線を吐いたり、尻尾を振り回すことができる、という点に魅力を感じない人間からすればこれほどつまらないゲームもない。しかも熱線は使い勝手がすこぶる悪く、映画のように豪快にぶっぱなせないし、尻尾は振り回すというより引きずるだけで、映画のように持ち上げて振り回すことはできない。 --通常ステージよりも短い時間でどれだけ建造物を破壊できるかというタイムアタックモードもあるにはあるが、やることは同じ。 --怪獣ごっことしても正直町を破壊するだけでは面白いとはいえない。各ステージボスとして他の怪獣と戦うなどの、メリハリのきいた要素がないからである。ひたすら建物を破壊するだけでは怪獣ごっこというより理由のない破壊衝動であり、飽きるのが早い。 ---唯一敵として出てくる自衛隊などの兵器も、敵というよりは攻撃してくるオブジェクトの域をでないし、そもそも狙いをつけることができないので攻撃力が高くなってくるとイライラして建物破壊どころじゃない。どうせならスーパーXくらい映画のようにバトルを展開してもよかったのではないだろうか? --映画の怪獣たちは都市を破壊したいから破壊しているのではないので、このゲームが都市破壊を目的としているのは目的を見失っているも同然。何が目的で町を破壊しているのか、いくら怪獣とはいえ目的もなしに人間の町へ踏み込むはずがないので、理由も目的もなく町を破壊して回れ、では怪獣ファンも意味がわからない。もう少しゲームの目的自体もしっかりすべきだった。 --ついでにボリュームそのものも実はかなり少ない。 -登場する怪獣が変な面子。 --平成ゴジラ・初代ゴジラ・昭和メカゴジラ・アメリカ版GODZILLA(ジラ)・ミニラの5体。少ないといえば少ない。 --ゴジラ2体と、当時話題になっていたアメリカ版GODZILLAは良いにしても、平成ゴジラシリーズが完結した後に発売されたのに、なぜ昭和メカゴジラやミニラが登場するのかはわからない。特に建造物を破壊的な怪獣ではないミニラで破壊する理由がわからない。 --もちろんどの怪獣に価値を感じるかは人それぞれだが、平成メカゴジラやモスラ、ラドンのような著名な怪獣を登場させなかったことについては疑問が残る。 ---いっそリアルに破壊できる都市で怪獣が戦いあう対戦ゲームの方が面白かったかもしれない。 -隠しキャラはまさかのジャイアント芹沢博士。わかる人にはわかるが、初代ゴジラで活躍した悲劇の科学者であり、それが怪獣サイズに巨大化したキャラクター。 --声こそ代役だが映画第1作ラストそのまんまの格好で歩き回る、眼帯を開いて砲身を展開しそこからビームを発射、映画での名台詞を発しながら''オキシジェンデストロイヤーの容器から拡散破壊光線をぶっ放す''、と言った方法で日本の各大都市を蹂躙する、などとやりたい放題である。 --ここまでくるともはや一般層には意味が分からない。 --そもそも芹沢博士は兵器開発が軍事利用されることを嫌って苦悩するという至極真面目な役割の人物であり、それをこのような無茶苦茶なネタにされて怪獣ファンが皆喜べるかと言われると疑問が残る。ぶっちゃけ不謹慎と言われてもおかしくはない。 -自衛隊との戦いが面倒くさい。 --これは怪獣ファンと一般層の見方の違いという以前に、システム上、足元の戦車や、飛来する戦闘機・スーパーXに狙いがつけづらいという欠点。 --カメラワークの都合上、建造物に隠れて、怪獣の前にいるはずの戦車が見えないときがある。序盤のステージならばマップを見ながら踏みつぶせばいいのだが、自衛隊側の攻撃力が上がってくる後半になると、それもできなくなる。 *総評 特撮ファンならば一度は遊んでみるべき傑作といってよいかもしれない。~ だが、一般層から見た、一つのゲームとしては非常に難点が多い。~ いっそのこと、「怪獣ごっこシミュレーション」として売り出せば評価も違ったのだろうが、ローンチタイトルとして広く売り出されたために、当時の海外サイトなどでは酷評を浴びた。~ ちなみに、それなりに手ごたえはあったのか、怪獣との戦いを前面に押し出した続編が製作されている。~ *余談 ジャイアント芹沢博士の登場に関しては流石に無許可じゃ不味いと思ったのか、スタッフは登場許可をもらうために遺族と交渉した。ちなみに交渉の際、実際にジャイアント芹沢博士が動き回る映像を見て大受けした遺族が大喜びで快諾した、と言う逸話もある。 #br
「[[修正依頼]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。 ---- *ゴジラ・ジェネレーションズ 【ごじら・じぇねれーしょんず】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069T9J)| |対応機種|ドリームキャスト|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |発売日|1998年11月27日|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''[[ゴジラシリーズ]]''| *概要 -ドリームキャストのローンチタイトルの1つとして発売された作品。 --ゴジラのゲームとしては初めての3Dゲーム。 -ゴジラをはじめとする怪獣を操作して、日本各地の都市を破壊していく。ただそれだけのゲームなのだが、カメラワークが実に凝っており、映画の中のゴジラを操作している感覚を味わえる。 --怪獣同士の戦いはない。 **究極の「怪獣ごっこ」 -プレイヤーは、ゴジラなどの怪獣をバイオハザードのようなラジコン操作で操り、リアルに再現された都市を破壊していく。 --操作はシンプルで、スティックで移動、Aボタンで通常光線攻撃、L・Rトリガーで左右への攻撃、が基本操作。 --その他、ガード、咆哮、そして、ゲージを消費する強力な攻撃を使用できる。 -カメラワークが、特撮映画のように変化する。 --バイオハザードシリーズと同様に、怪獣の位置によってそれを移すカメラアングルが変化するのだが、地面から怪獣を見上げるような視点から、遠くで暴れる怪獣を見つめるような引きの視点、バストアップをがっつり移す視点など、どれも大迫力。また、それらのすべてが、平成ゴジラシリーズをはじめとするゴジラ映画でのカメラワークに忠実。 --そのため、&bold(){ゴジラ映画で遊んでいるような快感}をプレイヤーは味わえる。新宿の摩天楼を駆け回るアメリカ版GODZILLA、というような場面も再現できる。 -リアルに再現された都市。 --登場する都市は、福岡・大阪・名古屋・横浜・東京の5か所で、それぞれ2~3ステージに分かれている。 --いずれもその土地のランドマークの周辺を再現しており、福岡ならば福岡ドームの存在するももち地区、大阪ならば大阪城公園、東京は芝公園周辺・新宿の摩天楼など。 --さすがにランドマーク以外の建造物は適当に再現されているものも多いが、実際の都市で暴れまわっているような感覚を十分味わえる。 -ドリームキャストの能力を活かして、グラフィックも細かく書き込まれている。 --後発のPS2に水をあけられた感はあるものの、ドリームキャストの当初の売りであった高度なグラフィック処理能力が生かされており、前述の都市や怪獣のグラフィックは非常に美麗。 --また、海外のスタジオに外注となった以降の作品と比べて、今作の怪獣のモデルは非常に実際のものに忠実。 --見た目だけでなく、鳴き声からモーションまで非常に忠実に再現されている。 -BGMも映画で使用されたものを再現しており、迫力がある。最終ステージ、新宿で流れる『ゴジラ(84)』のテーマは必聴。 -その他、破壊する怪獣に対してステージの中には自衛隊が展開している。一発あたりのダメージは微々たるものだが、後半で登場するメーサー戦車に包囲されて一斉射撃を貰ったりすると、怪獣といえど一気に体力を削られて倒れるため、スリルがある。 --ボスキャラとして、スーパーXシリーズが飛来して戦いを挑んでくる。 **その他の評価点 -一部抜けている作品があるものの、『vsデストロイア』までのゴジラ映画の予告編が収録されている。 --ネットでの動画共有などがなかった当時としては、予告編を集めた唯一のメディアであった。 **問題点 -ゲームとしての楽しさは微妙。 --前述のとおり、ゴジラ映画に憧れたプレイヤーにとっては、「怪獣ごっこ」を楽しませてくれる作品として今作は良質であるといえるが、それ以外の層のプレイヤーにとってどうであるかといえば、正直なところ難点の多い作品である。 --そもそも、前述の「怪獣ごっこ」は、それらに興味のない人間からすれば、ただ緩慢に怪獣を動かして建造物を壊すだけの単調極まるゲームである。 ---怪獣と戦わないので、怪獣ごっことしても疑問符がつく。 --ゴジラの歩行速度なども映画(かなり緩慢だった平成ゴジラシリーズに近い)に忠実に再現してあるため、テンポよく建造物を壊していく爽快感はあまりない。 --建造物の破壊にしても、ダメージが若干ずつ減っていくのを覚悟で、体当たりしていった方が気楽。減った体力は、咆哮することで回復するからである。残存建造物の位置が表示されるマップを見ながら、ただマップの中で怪獣をしらみつぶしに這い回らせるだけのゲームになってしまうといってもいい。 ---熱線を吐いたり、尻尾を振り回すことができる、という点に魅力を感じない人間からすればこれほどつまらないゲームもない。しかも熱線は使い勝手がすこぶる悪く、映画のように豪快にぶっぱなせないし、尻尾は振り回すというより引きずるだけで、映画のように持ち上げて振り回すことはできない。 --通常ステージよりも短い時間でどれだけ建造物を破壊できるかというタイムアタックモードもあるにはあるが、やることは同じ。 --怪獣ごっことしても正直町を破壊するだけでは面白いとはいえない。各ステージボスとして他の怪獣と戦うなどの、メリハリのきいた要素がないからである。ひたすら建物を破壊するだけでは怪獣ごっこというより理由のない破壊衝動であり、飽きるのが早い。 ---唯一敵として出てくる自衛隊などの兵器も、敵というよりは攻撃してくるオブジェクトの域をでないし、そもそも狙いをつけることができないので攻撃力が高くなってくるとイライラして建物破壊どころじゃない。どうせならスーパーXくらい映画のようにバトルを展開してもよかったのではないだろうか? --映画の怪獣たちは都市を破壊したいから破壊しているのではないので、このゲームが都市破壊を目的としているのは目的を見失っているも同然。何が目的で町を破壊しているのか、いくら怪獣とはいえ目的もなしに人間の町へ踏み込むはずがないので、理由も目的もなく町を破壊して回れ、では怪獣ファンも意味がわからない。もう少しゲームの目的自体もしっかりすべきだった。 --ついでにボリュームそのものも実はかなり少ない。 -登場する怪獣が変な面子。 --平成ゴジラ・初代ゴジラ・昭和メカゴジラ・アメリカ版GODZILLA(ジラ)・ミニラの5体。少ないといえば少ない。 --ゴジラ2体と、当時話題になっていたアメリカ版GODZILLAは良いにしても、平成ゴジラシリーズが完結した後に発売されたのに、なぜ昭和メカゴジラやミニラが登場するのかはわからない。特に建造物を破壊的な怪獣ではないミニラで破壊する理由がわからない。 --もちろんどの怪獣に価値を感じるかは人それぞれだが、平成メカゴジラやモスラ、ラドンのような著名な怪獣を登場させなかったことについては疑問が残る。 ---いっそリアルに破壊できる都市で怪獣が戦いあう対戦ゲームの方が面白かったかもしれない。 -隠しキャラはまさかのジャイアント芹沢博士。わかる人にはわかるが、初代ゴジラで活躍した悲劇の科学者であり、それが怪獣サイズに巨大化したキャラクター。 --声こそ代役だが映画第1作ラストそのまんまの格好で歩き回る、眼帯を開いて砲身を展開しそこからビームを発射、映画での名台詞を発しながら''オキシジェンデストロイヤーの容器から拡散破壊光線をぶっ放す''、と言った方法で日本の各大都市を蹂躙する、などとやりたい放題である。 --ここまでくるともはや一般層には意味が分からない。 --そもそも芹沢博士は兵器開発が軍事利用されることを嫌って苦悩するという至極真面目な役割の人物であり、それをこのような無茶苦茶なネタにされて怪獣ファンが皆喜べるかと言われると疑問が残る。ぶっちゃけ不謹慎と言われてもおかしくはない。 -自衛隊との戦いが面倒くさい。 --これは怪獣ファンと一般層の見方の違いという以前に、システム上、足元の戦車や、飛来する戦闘機・スーパーXに狙いがつけづらいという欠点。 --カメラワークの都合上、建造物に隠れて、怪獣の前にいるはずの戦車が見えないときがある。序盤のステージならばマップを見ながら踏みつぶせばいいのだが、自衛隊側の攻撃力が上がってくる後半になると、それもできなくなる。 *総評 特撮ファンならば一度は遊んでみるべき傑作といってよいかもしれない。~ だが、一般層から見た、一つのゲームとしては非常に難点が多い。~ いっそのこと、「怪獣ごっこシミュレーション」として売り出せば評価も違ったのだろうが、ローンチタイトルとして広く売り出されたために、当時の海外サイトなどでは酷評を浴びた。~ ちなみに、それなりに手ごたえはあったのか、怪獣との戦いを前面に押し出した続編が製作されている。~ *余談 ジャイアント芹沢博士の登場に関しては流石に無許可じゃ不味いと思ったのか、スタッフは登場許可をもらうために遺族と交渉した。ちなみに交渉の際、実際にジャイアント芹沢博士が動き回る映像を見て大受けした遺族が大喜びで快諾した、と言う逸話もある。 #br

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