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ヘビーユニット - (2015/08/22 (土) 05:52:09) の1つ前との変更点

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*ヘビーユニット 【へびーゆにっと】 |ジャンル|STG|&image(hvyunit-01.png)| |対応機種|アーケード|~| |発売元|タイトー|~| |開発元|金子製作所|~| |稼働開始日|1988年11月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |ポイント|生かしきれていない変形システム&br()他社のビッグタイトルに隠れたB級STG|~| **概要 1988年にタイトーから発売された業務用横スクロールシューティング。開発は金子製作所((後のカネコ。現在は消息不明。))(以下本文中では「カネコ」と呼称。後述の家庭用移植版も全て同社が開発)が担当しており、本作に登場する幾つかのフューチャーは、後に同社が開発した『[[エアバスター]]』にも使用されている。プレイヤーは戦闘機型・ロボット型に変形できる機動メカ「HEAVY UNIT」を操作し、危機に面した植民惑星ル・タウを救うのが目的となる。なお2プレイ可能であるが、同時プレイはできず交互プレイとなる。 &image2(hvyunit-02.png,center,width=600) #center(){左・クレジット投入後の画面/右・突然ワープして合体する敵(共に左が本作、右がエアバスター)} **システム -ごく一般的なパワーアップ型のシューティングゲームであり、パワーアップアイテムで自機を強化しながら進み、各ステージ最後にいるボスを倒せば面クリア。全6面で構成され、クリア後は簡単なスタッフロールが流れた後、1面から再スタートとなり、以下はループプレイとなる。 -操作方法は1レバー2ボタン式。ショットとサブウエポンの2つに分かれ、メインショットに加え、戦闘機形態であれば上下ミサイル(グラディウスIIの2WAYミサイルと同じ)、ロボット形態であれば、誘導機能を備えたホーミングアタッカーが、サブ武器として発射される。 -ゲーム開始時は戦闘機形態でスタート。戦闘機は拡散攻撃型、ロボットは前方集中攻撃となっており、途中に現れる「T」アイテム(トランスフォーマー)を取ることにより戦闘機型⇔ロボット型に自機が変化する。この他のアイテムとしてショットのパワーアップ・スピードアップ・シールド・エクステンドがあり、ショットは3段階までパワーアップが可能、スピードとシールドに関しては上限は無く取っただけ効果が表れる。 -ロボット形態は、機体の当たり判定が縦に大きくなって不利にように見えるが、下半身には当たり判定が設定されておらず、地形にめり込ませて敵弾を避ける、敵弾を下半身部分でかわすといった回避が可能となっている。 &image2(hvyunit-03.png,center,width=600) #center(){左・戦闘機形態/中・ロボット形態(共に最強状態)/右・当たり判定の無い下半身} **評価点 -細かく描写されたグラフィックと変化に富んだステージ。全体的に暗めで統一されたドット絵の描写は緻密で、当時としてはかなりの高水準レベル。各ステージも機械系・植物系・生物系と多彩な変化に富み、巨大で個性的なデザインのボスキャラが登場する他、ステージ途中でBGMが変わる箇所があるなど、凝った演出を見せる。 -シールドアイテムをストックできる。通常のシューティングではシールドそのものが無いか、あっても「1アウトに耐える」程度の貧弱なものが多いが、本作では取った分だけ無限に蓄積できるシステムである。そのため業務用にしては(ミスしない限り)難易度は高く無い。敵の出現場所も一定のため何度かプレイし、パターンを把握できれば突破が可能である。 &image2(hvyunit-04.png,center,width=600) #center(){各面のボス} **問題点 -事実上の1機ゲーム。ミスすると全ての装備を剥がされ、戻り復活となる。しかし自機の初期速度が非常に遅いうえ、能力的に劣る戦闘機形態で再スタートとなるため、後半面での復帰は困難を極める。 -使えない戦闘機形態。自機の形態が2つあり、アイテム取得で適宜変更できるが、戦闘機は拡散攻撃型が仇となり、2面序盤に登場する「ゴーバ」の群生地帯で撃ち負け苦戦するなど、どの場面でもこの形態が有利となる局面は無く、ファミコン通信の攻略記事内においても「すべての面でロボット形態が有利」とゲームライターから評された。 -自機の速度が無制限に上がるため、スピードアップアイテムを取りすぎると制御不能に陥る。スピードを落とすアイテムは無いため、速度を落としたい場合は自機をミスさせるしか方法が無い。しかし復活が困難であるため、死と隣り合わせになりながらゲームを進めるしか手立てが無い。 -初見では突破困難な5面トラップ。最終面後半に破壊不能の青い玉(正式名称不明)が、壁を作りプレイヤーの行く手を阻む場面があるが、動きが非常に早く、法則性もないため、安全地帯を知らないと初プレイで突破するのは運と勘頼りになる。 &image2(hvyunit-05.png,center,width=600) #center(){左・戦闘機では破壊しにくい「ゴーバ」/中・青い玉の壁、動きが早くガチ避けはキツイ/右・回転する玉。知らずに撃つと余裕で死ねる} **総評 -自機の形態を変更でき、それぞれ拡散・集中型という攻撃方法で差別化を図っているが、ロボット形態のサブ武器が高いホーミング性能を持ち、広範囲をカバーできることから、戦闘機の拡散攻撃がほとんど生かされないという結果になった。 -適度な難易度や描き込まれたグラフィックなど、ゲーム出来そのものは悪くないが、全体的に暗めなグラフィックが地味な印象をユーザーに与え、『[[イメージファイト]]』『[[グラディウスII]]』『[[TATSUJIN]]』など同時期にリリースされたシューティングゲームのヒット作に隠れる形となり、日の目に当たることなくひっそりと姿を消した作品である。 **移植版 |対応機種|PCエンジン|&image(hvyunit-06.gif)| |メディア|3mbitHuカード|~| |発売日|1989年12月22日|~| |定価|6,600円|~| |プレイ人数|1人|~| -業務用同様、タイトー発売、カネコ開発の作品。 -ボスのデザインや敵キャラの配置が若干異なり、スペック上2重スクロールも全廃されているが、概ね業務用に忠実に移植されている。また先述の青い壁トラップが、アドリブで回避できるほどに難度が下がるなど、業務用に比べ難易度を落として移植されている。 &image2(hvyunit-07.gif,center,width=600) #center(){各面のボス} |対応機種|メガドライブ|&amazon(B000148JJE)| |メディア|4MbitROMカートリッジ|~| |発売元|東宝|~| |開発元|フナリ&br()アドバンスコミュニケーション (サウンド)|~| |発売日|1990年12月26日|~| |定価|6,400円|~| |プレイ人数|1人|~| -『ヘビーユニット メガドライブスペシャル』と改題され発売。業務用と比べ、キャラの色合いやBGMの音色にかなりの違いがある。PCエンジン版では隠しコマンドとなっていたオプションモードが標準装備され、難度や連射の有無などの設定が可能。
*ヘビーユニット 【へびーゆにっと】 |ジャンル|STG|&image(hvyunit-01.png)| |対応機種|アーケード|~| |発売元|タイトー|~| |開発元|金子製作所|~| |稼働開始日|1988年11月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |ポイント|生かしきれていない変形システム&br()他社のビッグタイトルに隠れたB級STG|~| **概要 1988年にタイトーから発売された業務用横スクロールシューティング。開発は金子製作所((後のカネコ。現在は消息不明。))(以下本文中では「カネコ」と呼称。後述の家庭用移植版も全て同社が開発)が担当しており、本作に登場する幾つかのフューチャーは、後に同社が開発した『[[エアバスター]]』にも使用されている。プレイヤーは戦闘機型・ロボット型に変形できる機動メカ「HEAVY UNIT」を操作し、危機に面した植民惑星ル・タウを救うのが目的となる。なお2プレイ可能であるが、同時プレイはできず交互プレイとなる。 &image2(hvyunit-02.png,center,width=600) #center(){左・クレジット投入後の画面/右・突然ワープして合体する敵(共に左が本作、右がエアバスター)} **システム -ごく一般的なパワーアップ型のシューティングゲームであり、パワーアップアイテムで自機を強化しながら進み、各ステージ最後にいるボスを倒せば面クリア。全6面で構成され、クリア後は簡単なスタッフロールが流れた後、1面から再スタートとなり、以下はループプレイとなる。 -操作方法は1レバー2ボタン式。ショットとサブウエポンの2つに分かれ、メインショットに加え、戦闘機形態であれば上下ミサイル(グラディウスIIの2WAYミサイルと同じ)、ロボット形態であれば、誘導機能を備えたホーミングアタッカーが、サブ武器として発射される。 -ゲーム開始時は戦闘機形態でスタート。戦闘機は拡散攻撃型、ロボットは前方集中攻撃となっており、途中に現れる「T」アイテム(トランスフォーマー)を取ることにより戦闘機型⇔ロボット型に自機が変化する。この他のアイテムとしてショットのパワーアップ・スピードアップ・シールド・エクステンドがあり、ショットは3段階までパワーアップが可能、スピードとシールドに関しては上限は無く取っただけ効果が表れる。 -ロボット形態は、機体の当たり判定が縦に大きくなって不利にように見えるが、下半身には当たり判定が設定されておらず、地形にめり込ませて敵弾を避ける、敵弾を下半身部分でかわすといった回避が可能となっている。 &image2(hvyunit-03.png,center,width=600) #center(){左・戦闘機形態/中・ロボット形態(共に最強状態)/右・当たり判定の無い下半身} **評価点 -細かく描写されたグラフィックと変化に富んだステージ。全体的に暗めで統一されたドット絵の描写は緻密で、当時としてはかなりの高水準レベル。各ステージも機械系・植物系・生物系と多彩な変化に富み、巨大で個性的なデザインのボスキャラが登場する他、ステージ途中でBGMが変わる箇所があるなど、凝った演出を見せる。 -シールドアイテムをストックできる。通常のシューティングではシールドそのものが無いか、あっても「1アウトに耐える」程度の貧弱なものが多いが、本作では取った分だけ無限に蓄積できるシステムである。そのため業務用にしては(ミスしない限り)難易度は高く無い。敵の出現場所も一定のため何度かプレイし、パターンを把握できれば突破が可能である。 &image2(hvyunit-04.png,center,width=600) #center(){各面のボス} **問題点 -事実上の1機ゲーム。ミスすると全ての装備を剥がされ、戻り復活となる。しかし自機の初期速度が非常に遅いうえ、能力的に劣る戦闘機形態で再スタートとなるため、後半面での復帰は困難を極める。 -使えない戦闘機形態。自機の形態が2つあり、アイテム取得で適宜変更できるが、戦闘機は拡散攻撃型が仇となり、2面序盤に登場する「ゴーバ」の群生地帯で撃ち負け苦戦するなど、どの場面でもこの形態が有利となる局面は無く、ファミコン通信の攻略記事内においても「すべての面でロボット形態が有利」とゲームライターから評された。 -自機の速度が無制限に上がるため、スピードアップアイテムを取りすぎると制御不能に陥る。スピードを落とすアイテムは無いため、速度を落としたい場合は自機をミスさせるしか方法が無い。しかし復活が困難であるため、死と隣り合わせになりながらゲームを進めるしか手立てが無い。 -初見では突破困難な5面トラップ。最終面後半に破壊不能の青い玉(正式名称不明)が、壁を作りプレイヤーの行く手を阻む場面があるが、動きが非常に早く、法則性もないため、安全地帯を知らないと初プレイで突破するのは運と勘頼りになる。 &image2(hvyunit-05.png,center,width=600) #center(){左・戦闘機では破壊しにくい「ゴーバ」/中・青い玉の壁、動きが早くガチ避けはキツイ/右・回転する玉。知らずに撃つと余裕で死ねる} **総評 -自機の形態を変更でき、それぞれ拡散・集中型という攻撃方法で差別化を図っているが、ロボット形態のサブ武器が高いホーミング性能を持ち、広範囲をカバーできることから、戦闘機の拡散攻撃がほとんど生かされないという結果になった。 -適度な難易度や描き込まれたグラフィックなど、ゲーム出来そのものは悪くないが、全体的に暗めなグラフィックが地味な印象をユーザーに与え、『[[イメージファイト]]』『[[グラディウスII]]』『[[TATSUJIN]]』など同時期にリリースされたシューティングゲームのヒット作に隠れる形となり、日の目に当たることなくひっそりと姿を消した作品である。 **移植版 |対応機種|PCエンジン|&image(hvyunit-06.gif)| |メディア|3mbitHuカード|~| |開発元|インターステート|~| |発売日|1989年12月22日|~| |定価|6,600円|~| |プレイ人数|1人|~| -業務用同様、タイトー発売、カネコ開発の作品。 -ボスのデザインや敵キャラの配置が若干異なり、スペック上2重スクロールも全廃されているが、概ね業務用に忠実に移植されている。また先述の青い壁トラップが、アドリブで回避できるほどに難度が下がるなど、業務用に比べ難易度を落として移植されている。 &image2(hvyunit-07.gif,center,width=600) #center(){各面のボス} |対応機種|メガドライブ|&amazon(B000148JJE)| |メディア|4MbitROMカートリッジ|~| |発売元|東宝|~| |開発元|フナリ&br()アドバンスコミュニケーション (サウンド)|~| |発売日|1990年12月26日|~| |定価|6,400円|~| |プレイ人数|1人|~| -『ヘビーユニット メガドライブスペシャル』と改題され発売。業務用と比べ、キャラの色合いやBGMの音色にかなりの違いがある。PCエンジン版では隠しコマンドとなっていたオプションモードが標準装備され、難度や連射の有無などの設定が可能。

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