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*UFO -A day in the life- 【ゆーふぉー あでいいんざらいふ】 |ジャンル|宇宙人探索バラエティー|&amazon(B000069U2A)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|アスキー|~| |開発元|ラブデリック|~| |発売日|1999年6月24日|~| |定価|5,800円(税込)|~| |ポイント|カメラ片手に住民観察。実は難易度高し。|~| ---- #contents(fromhere) ---- *概要 数多の「ゲームっぽくないゲーム」を世に放ったラブデリックの送る、宇宙人探索バラエティ。 50人もの宇宙人乗客を乗せた最新型コスモバス「ダイマ・オー号」が地球に墜落した。 乗客は無事ではあるようだが、アパートと呼ばれる縦穴式住居に散らばってしまい全員行方不明に。 そこで、主人公でもあるタコ型宇宙人に任務が与えられる。ずばり、写真撮影による乗客救出。 同社開発『moon』で完成されていたと言える温かみのある独特な粘土ジオラマのグラフィック。 「ある日の一日」に起きた、地球人たちのドラマ溢れる日常生活を垣間見てみよう。 *システム -目標は、撮影による全乗客の救助。カメラの名前は「コスモスキャナー」。 --基本的には50人(+α)の乗客たちを主人公がコスモスキャナーで撮影することで存在が確認され、救助となる。 --しかし乗客は地球のオゾン層とフロンガスの影響とやらで主人公(プレイヤー視点)からはまったく見えない透明人間状態。 --しかも単に撮影するだけではなくそれぞれの乗客に設定されている「ばっちシーン」がフィルムに収められなければならない。それも、できるだけ全身が映った状態で。 --「ばっちシーン」が複数個ある乗客もおり、すべての「ばっちシーン」を集めなければ救助にならない。 --ただし、一度でもばっちシーン撮影に成功すれば乗客リストからばっちシーン数だけは閲覧できる。乗客の片鱗だけでも映り確認されれば同じく乗客リストに記載される。 --乗客が出現している場合に点滅する「コスモセンサー」をフル活用し、ひたすらてこてこと歩き回るしかない。 -舞台は地球の縦穴式住居(アパート)。 --101号室から205号室までの部屋と廊下とがあるアパートがゲームの舞台になる。 --それぞれの部屋には一風変わった地球人の住民や動物たちがおり、彼らの行動をヒントに乗客救助をしていく。 -展開するのは「ある日の一日」。 --乗客を救助していくことでタイムエリアが解放されていき、最終的には深夜0時から翌日の23時までを自在に行き来できる。 --乗客は複数の時間にまたがって出現している場合もあり、あらゆる場所と時間を往復して探索せねばならない。 *問題点(賛否両論点) -撮影は気合と根性。とにかく気合と根性。 --乗客の「ばっちシーン」は非常に分かりづらい。例え透明状態でなくても難しいものは本気で撮影困難。ほんの数秒間しかばっちシーンが無い乗客などザラ。 --もちろん時間を巻き戻せば何度でも撮影チャンスはあるのだが、取った瞬間では何が映っているのか分からない上に撮影枚数は一度に10枚まで。 --唯一存在する攻略本にはかなり詳細にこの撮影タイミングが記載されているが、これがあっても難しいのだからどういうことなのか。 --とりあえず地球人や生き物たちの行動を観察していれば分かる、ということなのだが。序盤はともかく終盤の救出はそんな甘い考えでは達成できない。 --というわけで見た目とは裏腹に攻略本ありきな高い難易度である。 -若干悪い操作性。 --主人公は「ダッシュ」ができない。これは同社開発『moon』等でも見られたシステムである。 --各部屋に繋がるのが外観でもあるROKA(廊下)であるが、廊下から各部屋に直接行く事はできない。当然といえば当然かもしれないが、ちょっと納得いかない。 *評価点 -それぞれの部屋で展開する地球人たちの行動や出来事の観察は本当に面白い。乗客救出よりこっちをメインと考えてもいいくらい。 --101号室では「おとーちゃん」「おかーちゃん」「むすこ」の普通の三人家族の内情を見る愛憎物語。 --102号室では病床に伏せるヤクザの「おやっさん」と護衛の「黒服」たちを追いかける刑事たちの殺伐としたバイオレンス物語。 --103号室では寝食もせずコンピューターの前から動かない青年「マイコン」が引き起こすネット犯罪物語。 --105号室では芸術を愛するナイーブな「キンパツ」と彼の愛する「カノジョ」との、悲劇が待ち受けているとしか思えない恋愛物語。 --201号室では一人暮らしの「サラリーマン」が普通の生活を普通の人生と共に送る、普通の物語。 --202号室では優しき「画家」が自らの身に起きた危険な事件から単身生き残るという九死に一生物語。 --203号室では一人暮らしの「OL」がある儀式により別人に変化してしまう、変身物語。 --205号室では正義を愛する運動好きの「マッチョ」がヒーローになるまでの一部始終を克明に描く、英雄物語。 --そして全住民が行き来するROKAではアパートに降り掛かるある大災害を目前とする、天変地異物語。 --住民以外の地球人も騒動を引き起こしてくれる。 -それぞれのストーリーとは別にこのゲームの本筋となるストーリーが存在する。 --これは主人公が乗客救出を完遂させないとバッドエンドになってしまうというストーリーである。23時のROKA屋上で起こる大事件。 -乗客は元ネタを知っていると楽しめる。 --Y!M!C!K!と踊りまくる「マホイ」、人の笑顔はオイラの喜びな「はだしのケン」、おっおなかがすいたんだなの「キヨシ」。 --これら乗客もすべて粘土細工で作られた味のある造形。 -音楽ネタは相変わらず深い。 --BGMらしきものは統一したものは無くループBGMばかりだが、「キンパツ」のピアノや乗客の「パッカー」や「サンダー(同名キャラが『moon』にも登場している)」などが音楽披露。 *総評 撮影して全員の乗客を救助するのが確かにゲームクリアのための目的ではある。 しかしそこだけに拘らず、たまにはアパート内で起きた出来事をじっと観察してみたりカメラを向けてみたり。 住民の挙動は面白いが、続けて観察するとそれぞれきちんと目的や意味がある行動なのが分かってくる。 「あの乗客どこにいんだよ!!」とイライラした気分でプレイせず、「おーあんなのがあそこにいたー」と余裕を持てるゲーマーに捧ぐ。
*UFO -A day in the life- 【ゆーふぉー あでいいんざらいふ】 |ジャンル|宇宙人探索バラエティー|&amazon(B000069U2A)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|アスキー|~| |開発元|ラブデリック|~| |発売日|1999年6月24日|~| |定価|5,800円(税込)|~| |ポイント|カメラ片手に住民観察。実は難易度高し|~| ---- #contents(fromhere) ---- *概要 数多の「ゲームっぽくないゲーム」を世に放ったラブデリックの送る、宇宙人探索バラエティ。 50人もの宇宙人乗客を乗せた最新型コスモバス「ダイマ・オー号」が地球に墜落した。 乗客は無事ではあるようだが、アパートと呼ばれる縦穴式住居に散らばってしまい全員行方不明に。 そこで、主人公でもあるタコ型宇宙人に任務が与えられる。ずばり、写真撮影による乗客救出。 同社開発『moon』で完成されていたと言える温かみのある独特な粘土ジオラマのグラフィック。 「ある日の一日」に起きた、地球人たちのドラマ溢れる日常生活を垣間見てみよう。 *システム -目標は、撮影による全乗客の救助。カメラの名前は「コスモスキャナー」。 --基本的には50人(+α)の乗客たちを主人公がコスモスキャナーで撮影することで存在が確認され、救助となる。 --しかし乗客は地球のオゾン層とフロンガスの影響とやらで主人公(プレイヤー視点)からはまったく見えない透明人間状態。 --しかも単に撮影するだけではなくそれぞれの乗客に設定されている「ばっちシーン」がフィルムに収められなければならない。それも、できるだけ全身が映った状態で。 --「ばっちシーン」が複数個ある乗客もおり、すべての「ばっちシーン」を集めなければ救助にならない。 --ただし、一度でもばっちシーン撮影に成功すれば乗客リストからばっちシーン数だけは閲覧できる。乗客の片鱗だけでも映り確認されれば同じく乗客リストに記載される。 --乗客が出現している場合に点滅する「コスモセンサー」をフル活用し、ひたすらてこてこと歩き回るしかない。 -舞台は地球の縦穴式住居(アパート)。 --101号室から205号室までの部屋と廊下とがあるアパートがゲームの舞台になる。 --それぞれの部屋には一風変わった地球人の住民や動物たちがおり、彼らの行動をヒントに乗客救助をしていく。 -展開するのは「ある日の一日」。 --乗客を救助していくことでタイムエリアが解放されていき、最終的には深夜0時から翌日の23時までを自在に行き来できる。 --乗客は複数の時間にまたがって出現している場合もあり、あらゆる場所と時間を往復して探索せねばならない。 *問題点(賛否両論点) -撮影は気合と根性。とにかく気合と根性。 --乗客の「ばっちシーン」は非常に分かりづらい。例え透明状態でなくても難しいものは本気で撮影困難。ほんの数秒間しかばっちシーンが無い乗客などザラ。 --もちろん時間を巻き戻せば何度でも撮影チャンスはあるのだが、取った瞬間では何が映っているのか分からない上に撮影枚数は一度に10枚まで。 --唯一存在する攻略本にはかなり詳細にこの撮影タイミングが記載されているが、これがあっても難しいのだからどういうことなのか。 --とりあえず地球人や生き物たちの行動を観察していれば分かる、ということなのだが。序盤はともかく終盤の救出はそんな甘い考えでは達成できない。 --というわけで見た目とは裏腹に攻略本ありきな高い難易度である。 -若干悪い操作性。 --主人公は「ダッシュ」ができない。これは同社開発『moon』等でも見られたシステムである。 --各部屋に繋がるのが外観でもあるROKA(廊下)であるが、廊下から各部屋に直接行く事はできない。当然といえば当然かもしれないが、少々納得できない。 *評価点 -それぞれの部屋で展開する地球人たちの行動や出来事の観察は本当に面白い。乗客救出よりこっちをメインと考えてもいいくらい。 --101号室では「おとーちゃん」「おかーちゃん」「むすこ」の普通の三人家族の内情を見る愛憎物語。 --102号室では病床に伏せるヤクザの「おやっさん」と護衛の「黒服」たちを追いかける刑事たちの殺伐としたバイオレンス物語。 --103号室では寝食もせずコンピューターの前から動かない青年「マイコン」が引き起こすネット犯罪物語。 --105号室では芸術を愛するナイーブな「キンパツ」と彼の愛する「カノジョ」との、悲劇が待ち受けているとしか思えない恋愛物語。 --201号室では一人暮らしの「サラリーマン」が普通の生活を普通の人生と共に送る、普通の物語。 --202号室では優しき「画家」が自らの身に起きた危険な事件から単身生き残るという九死に一生物語。 --203号室では一人暮らしの「OL」がある儀式により別人に変化してしまう、変身物語。 --205号室では正義を愛する運動好きの「マッチョ」がヒーローになるまでの一部始終を克明に描く、英雄物語。 --そして全住民が行き来するROKAではアパートに降り掛かるある大災害を目前とする、天変地異物語。 --住民以外の地球人も騒動を引き起こしてくれる。 -それぞれのストーリーとは別にこのゲームの本筋となるストーリーが存在する。 --これは主人公が乗客救出を完遂させなければバッドエンドになってしまうというストーリーである。23時のROKA屋上で起こる大事件。 -乗客は元ネタを知っていると楽しめる。 --Y!M!C!K!と踊りまくる「マホイ」、人の笑顔はオイラの喜びな「はだしのケン」、おっおなかがすいたんだなの「キヨシ」。 --これら乗客もすべて粘土細工で作られた味のある造形。 -音楽ネタは相変わらず深い。 --BGMらしきものは統一したものは無くループBGMばかりだが、「キンパツ」のピアノや乗客の「パッカー」や「サンダー(同名キャラが『moon』にも登場している)」などが音楽披露。 *総評 撮影して全員の乗客を救助するのが確かにゲームクリアのための目的ではある。 しかしそこだけに拘らず、たまにはアパート内で起きた出来事をじっと観察してみたりカメラを向けてみたり。 住民の挙動は面白いが、続けて観察するとそれぞれきちんと目的や意味がある行動なのが分かってくる。 「あの乗客どこにいんだよ!!」とイライラした気分でプレイせず、「おーあんなのがあそこにいたー」と余裕を持てるゲーマーに捧ぐ。

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