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RPGツクールVX Ace - (2015/08/01 (土) 14:25:51) の1つ前との変更点

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*RPGツクールVX Ace 【あーるぴーじーつくーる ぶいえっくす えーす】 |ジャンル|RPG制作ツール|&amazon(B005QW260E)| |対応機種|Windows XP/Vista/7 日本語版(32/64bit版OS両対応)|~| |メディア|CD-ROM 1枚|~| |発売元|【パッケージ版】角川ゲームス&br()【Steam】Degica|~| |開発元|エンターブレイン|~| |発売日|2011年12月15日|~| |定価|【パッケージ版】13,440円&br()【Steam】6,980円|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |ポイント|ツクールシリーズの「切り札」&br()VXをベースに正当進化&br()『RGSS』の評価は高い&br()初心者でも馴染み易い&br()価格が大人向け|~| |>|>|CENTER:''[[ツクールシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/576.html]]''| //登録商標ロゴは必要ありません。 **概要 『RPGツクールシリーズ』の最新作。前作「[[RPGツクールVX]]」をベースにシステムを強化した最新作。お馴染みのRGSSも『3』になり、製作の幅が広がった。 **特徴 -アクターに個性が付くようになった --敵の攻撃の的にされやすかったり、TPと呼ばれるゲージを戦闘後も引き継げるなど様々な『特徴』を設定出来るようになった。 --上手く使えばスタンダードなRPG戦士から絶対に死なない死神、あらゆる攻撃を防ぐ聖騎士などが作成可能。 -ステータスの幅が増えた --VXではHP・MP・攻撃力・防御力・精神力・敏捷性だけだったがAceでは魔法防御・運が新たに設定出来る。 -スキルカテゴリ --魔法や特技などを分けて設定することが可能。今までは1つに収められていたので解り易くなった。 ---剣技と魔法を操る『魔法戦士』を作る時などに便利。 -二つ名と設定 --職業とは別に設定するものでキャラクターのイメージがし易くなる。 ---『正義の剣士』などの正統派の紹介から『邪○心眼の使い手』などの中二病満載の紹介まで。 -パーティの並び替え・隊列歩行ができるようになった --馴染みの無いユーザーには「それのどこが目新しいんだ?」と思われるがVXまでは4人パーティ、単体歩行のみでこれを表現するにはスクリプトの導入が必要であった。 --これがデフォルトで出来る、ということもあってAceを買うきっかけになったツクラーも。 -スキルに「計算式」が設けられた --これまでのスキルには固有の計算式があったのだが、今作では様々な条件を利用して多様な計算式を用いることができる。 --攻撃力や魔法力の他に「運」や「TP」、「変数」など使い方次第で面白いスキルの作成が可能になる。 **長所 -マップタイルの導入が簡単になった --前作では限られた枠にしか入れることが出来なかったが今作では加工をすることもなく設定が可能に。 ---これによって様々な形のダンジョンが作れたり、過去から未来と言ったような演出方法にも使えるようになった。 -アニメーションが豊富になった --新たに加わった武器必殺技に加え、属性毎の召喚魔法も設定出来る。 -透明機能 --オープニングで主人公を表示させたくない場合に使用する。 ---前作も含めた作品では透明化するイベントコマンドを使ったり、グラフィックを設定していないアクターを作る必要があっただけに地味に好評。 -影ペン --マップに建物などを配置した際に、描画ソフトのペンと消しゴムのような感覚で影の追加・修正を行うことが可能になった。 -イベントコマンドの充実 --これまでのツクールにあった物は勿論、上記あるような便利なコマンドも加わって取っ付き易さが大幅に上昇している。 ---RGSSを使わなくても、一般的なRPGや簡素なミニゲーム程度なら自作できるレベル。 -全体的な高速・軽量化 --使用しているプログラミング言語のバージョンがアップデートされ、処理が高速化したため、多機能化と引き換えに動作が遅くなるという問題を回避している。 --プリセットスクリプトも、「必要最小限のスプライトのみ用意する」「画面外にいるキャラクターの自律移動処理を省けるようにする」といった軽量化を優先した構造となっている。 **短所 -前作より価格が高め --前作のVXが10,290円(税抜9,800円)と10,000円前後で購入できたのに対し、Aceは13,440円と以前のWin版ツクールに比べてもやや高めである。 ---上記に挙げた充実した機能や仕様を考えれば値段相応かもしれないが、10,000円を超えると値段的にやや手を出しづらい印象を持ってしまう人もいる。 ---ただし前回にはなかったバトル背景や様々なイベントに対応できるBGM等不満点は洗い直され、万人向けになっているので「使いこなせない」、「性能が自分に追いつかず物足りない」と言った事が起こりにくくこれ一本でほぼ事足りるので損はないが… ---一方、PCゲーム配信サービスである「Steam」で「RPG Maker VX Ace」として発売されており、こちらはパケ版よりも格安な上、時折割引セールが行われる時がある(70%OFF等)。''ただし日本語には対応していない。'' -データの互換 --同じVXだからデータの移行も出来ると思ったツクラーが多かったのだが、前述のようにプログラミング言語のアップデートが行われている為、実際はグラフィックや音楽などしか共有出来ず、製作したデータの移行は出来ない。 ---この為、Aceへの移行を予定していたツクラーの中にはVXに留まったり、2000に戻る者もいた。 -『実は』初心者には厳しい? --デフォルトの設定が充実している為、初心者にも取っ付き易い今作だがイベントコマンドなどで違いを見せないと似たような作品しか作れない。 --またRGSSもバージョンアップしているので、前作などで作り慣れているツクラーならともかく、Aceから始めたツクラーは覚えることが増えてしまっている。 ---本作で使用されているプログラミング言語の文法は、「プログラムの行数が少なく済むのと引き換えに高度な文法を使用している」という部分が増えている。~ この変更は、プログラミング知識をある程度持っている人間にとっては「前作よりもプログラム行数を少なく済ませることが可能で、慣れればかなり効率良く作業ができる」というメリットとなるものの、プログラミング初心者がスクリプトに手を出すには少し厳しい変更となった。 --VXからの仕様の変更や価格の高さも相まってあれやこれや期待した初心者ツクラー達は色々な意味で挫折することに。 -キャラクター生成ツール --ある意味、これが一番の短所かもしれないと言わしめた機能。 ---自分でオリジナルキャラクターが作れる!という触れ込みだがその実はRTPキャラとは馴染まない絵柄・真正面を向いているなど散々な批判を受けた。 ---とは言え、グラフィック加工能力を持たないユーザーには有難がられたが……。 -midiファイルがインポート画面で表示されない仕様 --midiとはツクラーにはお馴染みの軽くて有難がられる音楽ファイルの1つ --実際にはAceでも問題無く使用出来るのだが、選択可能なファイル形式のリストから外れているため、「ファイル名の項目に『*.mid』と入力して検索する」という手順を踏まないとインポート画面の欄には表示されず、この仕様に多くのツクラーが戸惑った。 **総評 VXとは別物までに進化したツクールシリーズ最新作。~ ニコニコ動画とタイアップしたコンテストも開催されることもあり、その衰えは未だ知らず。~ しかし、初心者に優しくなったとはいえ効率化と引き換えに難解さが増した部分もある為に体験版まで配布出来ずにエターなるツクラーも多く、門扉の狭さが伺える。 **余談 -伝説のモンスター『スライモ』 --Ace体験版が配布された時に入っていたサンプルゲームの登場モンスター。 ---単に『スライム』の打ち間違えなのだが、その妙にしっくり来る語感のせいでツクラーの作ったゲームに『スライモ』が登場することも。 -RPGツクール SUPER DANTE & RPGツクール2 楽曲データ集(デジタルリマスター版) --エンターブレインの通販サイトで購入すると貰える特典CD。 --その名の通り、SFC2作のoggとmp3ファイルが入っているファンなら感涙ものの特典。 ---oggファイルは素材に使用することが出来る。
*RPGツクールVX Ace 【あーるぴーじーつくーる ぶいえっくす えーす】 |ジャンル|RPG制作ツール|&amazon(B005QW260E)| |対応機種|Windows XP/Vista/7 日本語版(32/64bit版OS両対応)|~| |メディア|CD-ROM 1枚|~| |発売元|【パッケージ版】角川ゲームス&br()【Steam】Degica|~| |開発元|エンターブレイン|~| |発売日|2011年12月15日|~| |定価|【パッケージ版】13,440円&br()【Steam】6,980円|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |ポイント|ツクールシリーズの「切り札」&br()VXをベースに正当進化&br()『RGSS』の評価は高い&br()初心者でも馴染み易い&br()価格が大人向け|~| |>|>|CENTER:''[[ツクールシリーズリンク>ツクールシリーズ]]''| //登録商標ロゴは必要ありません。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『RPGツクールシリーズ』の最新作。前作『[[RPGツクールVX]]』をベースにシステムを強化した最新作。お馴染みのRGSSも『3』になり、製作の幅が広がった。 **特徴 -アクターに個性が付くようになった --敵の攻撃の的にされやすかったり、TPと呼ばれるゲージを戦闘後も引き継げるなど様々な『特徴』を設定出来るようになった。 --上手く使えばスタンダードなRPG戦士から絶対に死なない死神、あらゆる攻撃を防ぐ聖騎士などが作成可能。 -ステータスの幅が増えた --VXではHP・MP・攻撃力・防御力・精神力・敏捷性だけだったがAceでは魔法防御・運が新たに設定出来る。 -スキルカテゴリ --魔法や特技などを分けて設定することが可能。今までは1つに収められていたので解り易くなった。 ---剣技と魔法を操る『魔法戦士』を作る時などに便利。 -二つ名と設定 --職業とは別に設定するものでキャラクターのイメージがし易くなる。 ---『正義の剣士』などの正統派の紹介から『邪○心眼の使い手』などの中二病満載の紹介まで。 -パーティの並び替え・隊列歩行ができるようになった --馴染みの無いユーザーには「それのどこが目新しいんだ?」と思われるがVXまでは4人パーティ、単体歩行のみでこれを表現するにはスクリプトの導入が必要であった。 --これがデフォルトで出来る、ということもあってAceを買うきっかけになったツクラーも。 -スキルに「計算式」が設けられた --これまでのスキルには固有の計算式があったのだが、今作では様々な条件を利用して多様な計算式を用いることができる。 --攻撃力や魔法力の他に「運」や「TP」、「変数」など使い方次第で面白いスキルの作成が可能になる。 **評価点 -マップタイルの導入が簡単になった --前作では限られた枠にしか入れることが出来なかったが今作では加工をすることもなく設定が可能に。 ---これによって様々な形のダンジョンが作れたり、過去から未来と言ったような演出方法にも使えるようになった。 -アニメーションが豊富になった --新たに加わった武器必殺技に加え、属性毎の召喚魔法も設定出来る。 -透明機能 --オープニングで主人公を表示させたくない場合に使用する。 ---前作も含めた作品では透明化するイベントコマンドを使ったり、グラフィックを設定していないアクターを作る必要があっただけに地味に好評。 -影ペン --マップに建物などを配置した際に、描画ソフトのペンと消しゴムのような感覚で影の追加・修正を行うことが可能になった。 -イベントコマンドの充実 --これまでのツクールにあった物は勿論、上記あるような便利なコマンドも加わって取っ付き易さが大幅に上昇している。 ---RGSSを使わなくても、一般的なRPGや簡素なミニゲーム程度なら自作できるレベル。 -全体的な高速・軽量化 --使用しているプログラミング言語のバージョンがアップデートされ、処理が高速化したため、多機能化と引き換えに動作が遅くなるという問題を回避している。 --プリセットスクリプトも、「必要最小限のスプライトのみ用意する」「画面外にいるキャラクターの自律移動処理を省けるようにする」といった軽量化を優先した構造となっている。 **問題点 -前作より価格が高め --前作のVXが10,290円(税抜9,800円)と10,000円前後で購入できたのに対し、Aceは13,440円と以前のWin版ツクールに比べてもやや高めである。 ---上記に挙げた充実した機能や仕様を考えれば値段相応かもしれないが、10,000円を超えると値段的にやや手を出しづらい印象を持ってしまう人もいる。 ---ただし前回にはなかったバトル背景や様々なイベントに対応できるBGM等不満点は洗い直され、万人向けになっているので「使いこなせない」、「性能が自分に追いつかず物足りない」と言った事が起こりにくくこれ一本でほぼ事足りるので損はないが… ---一方、PCゲーム配信サービスである「Steam」で「RPG Maker VX Ace」として発売されており、こちらはパケ版よりも格安な上、時折割引セールが行われる時がある(70%OFF等)。''ただし日本語には対応していない。'' -データの互換 --同じVXだからデータの移行も出来ると思ったツクラーが多かったのだが、前述のようにプログラミング言語のアップデートが行われている為、実際はグラフィックや音楽などしか共有出来ず、製作したデータの移行は出来ない。 ---この為、Aceへの移行を予定していたツクラーの中にはVXに留まったり、2000に戻る者もいた。 -『実は』初心者には厳しい? --デフォルトの設定が充実している為、初心者にも取っ付き易い今作だがイベントコマンドなどで違いを見せないと似たような作品しか作れない。 --またRGSSもバージョンアップしているので、前作などで作り慣れているツクラーならともかく、Aceから始めたツクラーは覚えることが増えてしまっている。 ---本作で使用されているプログラミング言語の文法は、「プログラムの行数が少なく済むのと引き換えに高度な文法を使用している」という部分が増えている。~ この変更は、プログラミング知識をある程度持っている人間にとっては「前作よりもプログラム行数を少なく済ませることが可能で、慣れればかなり効率良く作業ができる」というメリットとなるものの、プログラミング初心者がスクリプトに手を出すには少し厳しい変更となった。 --VXからの仕様の変更や価格の高さも相まってあれやこれや期待した初心者ツクラー達は色々な意味で挫折することに。 -キャラクター生成ツール --ある意味、これが一番の短所かもしれないと言わしめた機能。 ---自分でオリジナルキャラクターが作れる!という触れ込みだがその実はRTPキャラとは馴染まない絵柄・真正面を向いているなど散々な批判を受けた。 ---とは言え、グラフィック加工能力を持たないユーザーには有難がられたが……。 -midiファイルがインポート画面で表示されない仕様 --midiとはツクラーにはお馴染みの軽くて有難がられる音楽ファイルの1つ --実際にはAceでも問題無く使用出来るのだが、選択可能なファイル形式のリストから外れているため、「ファイル名の項目に『*.mid』と入力して検索する」という手順を踏まないとインポート画面の欄には表示されず、この仕様に多くのツクラーが戸惑った。 **総評 VXとは別物までに進化したツクールシリーズ最新作。~ ニコニコ動画とタイアップしたコンテストも開催されることもあり、その衰えは未だ知らず。~ しかし、初心者に優しくなったとはいえ効率化と引き換えに難解さが増した部分もある為に体験版まで配布出来ずにエターなるツクラーも多く、門扉の狭さが伺える。 **余談 -伝説のモンスター『スライモ』 --Ace体験版が配布された時に入っていたサンプルゲームの登場モンスター。 ---単に『スライム』の打ち間違えなのだが、その妙にしっくり来る語感のせいでツクラーの作ったゲームに『スライモ』が登場することも。 -RPGツクール SUPER DANTE & RPGツクール2 楽曲データ集(デジタルリマスター版) --エンターブレインの通販サイトで購入すると貰える特典CD。 --その名の通り、SFC2作のoggとmp3ファイルが入っているファンなら感涙ものの特典。 ---oggファイルは素材に使用することが出来る。

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