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*ザードの伝説 【ざーどのでんせつ】 |ジャンル|RPG|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/165000231.jpg,height=160)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |メディア|1MbitROMカートリッジ|~| |発売元|ビック東海|~| |開発元|グラフィックリサーチ|~| |発売日|1991年10月18日|~| |定価|3,980円(税別)|~| |セーブデータ|1個(バッテリーバックアップ)|~| |備考|''GBC及びGBAではプレイ不可''|~| |判定|なし|~| |ポイント|オーソドックスなRPGだがシナリオの一部が超展開&br()不安定なエンカウント&単調で長い後半ダンジョン&br()謎のセールスポイント''「モンスターの断末魔」''|~| //|ポイント|とりあえず超展開|~| ---- #contents(fromhere) ---- //記事内容を全面的に書き直しました。 **概要 ビック東海から発売されたファンタジーRPG。開発は過去に『[[小公子セディ]]』、『[[キャプテン ED]]』などを手掛けたグラフィックリサーチ。~ 256画面分の広大なフィールドマップやモンスターの断末魔に合成音声を使用していることなどをパッケージ裏でアピールしている。~ ~ 「ウル」という名の世界が舞台で王子である主人公が悪の道に走った兄の討伐と世界の混乱を治めるために旅に出る物語。~ タイトルの「ザード」とは、この世界における伝説の勇者の名前である。~ ---- **特徴 -オーソドックスな『[[ドラクエ>ドラゴンクエストシリーズ]]』タイプのRPG。以下、特徴的なシステムを記述する。 -最大4人パーティ。仲間キャラはアイテムの所持・装備の変更な可能なキャラ(主人公の王子・ヒロイン・伝説の勇者の3人)とそれ以外のキャラに分かれる。 --それ以外のキャラは戦闘中に固定所持のアイテムや魔法を無制限に使用できる。 -戦闘後のレベルアップでキャラが強くなっていくシステムだが、経験値の表示がない。 --レベルアップの頻度は多く、普通にプレイしても最終的にレベルが50~60台になる。 -消費アイテムや魔法は『[[魔界塔士Sa・Ga]]』のような回数制。同じアイテムでも使用回数が違うものが売られていたり、宝箱から入手することがある。 --魔法は使用できるキャラが装備コマンドで最大8つある装備枠にセットして使用する。 -アイテム所持数はキャラ一人につき8つ。装備中の武器・防具(盾・体防具・頭防具)・魔法は除く。 --重要アイテムは別枠扱い。移動中にセレクトボタンで確認できる。 --持ちきれない分のアイテムは預かり所で有料で預かってもらう。最大で32個。 -戦闘は『ドラクエ』のような敵を正面から見たような視点の戦闘画面。 --コマンドは「戦う」「魔法」「アイテム」「防御」「逃げる」の5つがアイコンで表示される。 --素早さの概念が無く、敵味方全員がランダムな順で行動する。 -HPが0になり戦闘不能になってもHP回復アイテムや魔法、宿屋の宿泊で復帰させられる。 -データセーブは宿屋で行う。全滅時はゲームオーバーでタイトル画面に戻される。 -ゲーム後半で手に入る船は重要アイテムとして携帯でき、陸から海に移動するだけでどこからでも乗ることが可能。~ 空飛ぶ乗り物も仲間の一人に乗るという方式で、フィールド上でAボタンを押すことで乗り降りする。 ---- **評価点 -ポイントの通り、シナリオの大筋はオーソドックスな王道RPGである。 --賛否ある展開もあるが、キャラクターのセリフはそれなりにあり、個性が描写されている。 --ゲーム後半は敵側の攻勢により、それまでに寄った城・町の人々が大勢攫われ死者も出る((宿屋・店はそれまで通りに利用可能。))など、緊迫感のある展開がある。 -敵モンスターのグラフィックのクオリティが高い。特に人間型のボスのグラフィックは細かく描き込まれている。 --しかし中には「目玉の様なものが3体横に並んでいるだけ」「4本足の小さな動物が何匹も集まっている」という、やや手抜きなグラフィックも見られる。 -BGMは9曲、ミュージックエフェクトは3曲と数こそ少ないが、1曲毎の質は高い。 --戦闘BGMは通常・ボス・ラスボスの3つ分が用意されているが、エンディングBGMとスタッフロールBGMがそれぞれタイトル・町のBGMの使いまわしになっている。 ---- **賛否両論点 -シナリオ面で超展開を思わせる部分がある。 #region(ネタバレにつき格納) -ゲームの前半でヒロインと2人である町の教会を訪れると、「神のお告げがあったから式の準備をしていた」との事でそのまま''同意なしでいきなり結婚式が始まる''。 --しかし指輪交換の際に主人公が指輪を落として無くしてしまった事で、ヒロインが怒って行方不明になってしまう --その後、紆余曲折あってヒロインと仲直りするが、その際ヒロインは「せっかくの玉の輿だもん うふ!ラッキー!」と言い出し主人公は絶句。 -その後、次の町に行くトンネルの中で「ヒロインの顔色がよくない」と他人に言われ、そのまま次の街の医者に診せると''ヒロインの妊娠が判明する''。 --ヒロインはまたも一時離脱し、その後あるダンジョンを攻略後に''出産''。その後に医者が800年ごとに魔王と戦う勇者と同じ名前を赤子に命名し、共に精霊の湖に行けと言う。 --精霊の湖に到着すると、精霊の力によって赤子が''青年となり伝説の勇者として仲間となる''。 -上記の展開は非常に駆け足であるが、翌年発売の『[[ドラゴンクエストV 天空の花嫁]]』を先取りしたような内容である。 #endregion -この他にも、イベントでプレイヤーが知りもしない事柄が唐突に話題に出たりすることがある。容量の都合もあるだろうが、ご都合主義に見えやすい。 -町の名前に''医者の登場するイーシャの町、2つの国の間にあるアイーダの町、有名な魔導士が住むマドウの町''など、ダジャレのようなネーミングが使われている。気になる人は気になる要素だろう。 ---- **問題点 -エンカウント率が不安定。 --50歩以上エンカウントしないことがある一方で1歩・数歩エンカウントが多発したりもする。 --エンカウントを抑制する手段はない。 -ゲーム開始直後の戦闘バランスが不安定ぎみ。 --主人公1人のみのパーティで敵味方が完全ランダム行動、出現数も最大の3体であることが多い上に、ほぼ全ての敵がドラクエでいう痛恨の一撃((本作では「これはおおきい!」という表示。))を出してくる。~ そのため、回復が間に合わずゲームオーバーになってしまいやすい。 --逃げるコマンドは成功率が低く、パーティキャラごとの逃走判定になるため少人数だとさらに逃げづらい。 -ステータスの防御の効果が薄く、レベルアップして基礎値が上がったり強い防具を装備してもあまりダメージが減らない。 --一応、本作の防具は防御だけでなく攻撃値や魔法の威力が上がる魔術の値が上昇するようになっているため、丸っきり無駄な装備というわけではない。 -シナリオ進行において、次の目的地への情報の提示がイベント中の1回きりで聞き直しができないことが多い。 --また、情報を聞いた場所から示された方角へきっちり移動してもたどり着けないようになっているダンジョンがゲーム後半に存在する。 -後半のダンジョンが総じて長丁場。 --基本的に「キャラ4人分の幅の通路」が長ったらしく続く。途中に分岐があったり、フロア全体が格子状だったりと迷いやすい構造になっている箇所もある。 --容量の節約か、階段を昇降しても同じ地形が何度も繰り返されるという光景も。 --上記のエンカウント率が不安定なこともあり、戦闘頻度も高い。ダンジョン内セーブはできないため、ダンジョン攻略には時間がかかることを念頭に置く必要がある。 -宝箱は、中身を取ってもグラフィックは変化せず、蓋が閉まったまま。 -容量節約の一環からか、メインキャラの歩行グラフィックが他のモブキャラのものを使い回ししている。 --主人公の歩行グラフィックも細部が違うものの、他のモブキャラの改変になっている。 -セールスポイントである「モンスターの断末魔の合成音声」がいまいちポイントになっていない。 --断末魔は複数あるのだが、再生スピードを変えて音の高さが変わっているだけで実質は一種類。また、上がる度に戦闘のBGMが最初から流し直しになる。 ---- **総評 舞台設定・システムともにオーソドックスであるが、一部のシナリオの超展開やモンスターの断末魔など、ところどころで珍妙な個性を発揮している。~ エンカウント率の不安定さ・後半ダンジョンの長さなどの問題点もあり、プレイした人にとっては良くも悪くも印象に残りやすいゲームと言えるだろう。 ---- **その後の展開 -1993年2月19日に同じ開発元による続編『[[ザードの伝説2 偽神の領域]]』が発売された。 --世界観こそ同じではあるが、RPGとしてはオーソドックスなシステムだった本作に比べ、個性の塊と言えるような作品に仕上がっている。詳しくは当該記事を参照。 ---- **余談 -本作はGB独特のグラフィック表示バグをタイトル画面に利用しているため、このバグが修正されている''ゲームボーイカラー及びアドバンスでプレイしようとするとタイトル画面でフリーズしてしまい、プレイできない''。 --詳細は[[こちら(英文)>http://www.devrs.com/gb/files/faqs.html#GBCBugs]] -主人公のデフォルト名は「ジェイク」だが、一時期加わる仲間に「ジェイ''ム''」という紛らわしい名前の男がいる。 -モンスターの断末魔に使われている合成音声は開発スタッフが同じ『恋は駆け引き』(発売:ポニーキャニオン)というGBソフトからの流用である。 -ゲーム前半の超展開が起こる町の町人のセリフに「東の公園で''ね?とん べ!く?゛ら!゛ん''の録画撮りしてるぜ」というものがある。 --当時深夜に放送されていた、見合い企画が人気の某テレビ番組のパロディと思われる。 //**概要 //「ウル」という名の世界を舞台にしたファンタジーRPG。~ //タイトルの「ザード」とは、この世界における伝説の勇者の名前である。 //---- //**特徴及び問題点 //***シナリオ面 //王子である主人公は、悪の道に走った双子の兄を倒す為、戦いの旅に出る。~ //やがて魔物達が魔王の復活を企んでいる事を知った彼は、旅の途中で魔物から助けた魔法使いの少女と共に、神々の力を借りて戦い続け、魔王の手先と化した兄を倒し、遂には魔王をも撃ち破り、世界に平和を取り戻すのであった…。~ //~ //と、大筋を書けば実に王道のファンタジー冒険物語である。しかし…。 //#region(ネタバレをしちまうけど かまわないか?) //問題は、''途中の重要イベントが超展開ばっかり''という事である。 //-ヒロインの母親から、娘を仲間にするよう頼まれるのだが、 //--ヒロイン母「この子が生まれた時、神のお告げがありました。いつか南から王子がやってきたらこの子を託しなさいと」~ //主人公「実は私もその話は父から聞いていました」 //---''プレイヤーは初耳だ''。というか父親からどんな風に聞かされていたというのか?「娘を王子に託せというお告げをされた人がいるから訪ねなさい」とでも?%%''やらせじゃないのかそれ''。%% //-ヒロインと2人で、ある町の教会を訪れると、司祭から「神のお告げがあったから式の準備をしていた。君達結婚しなさい」と言われ、''いきなり結婚式が始まる''。 //--そして何の抵抗も心理描写も無く素直に式を行う2人。''王子がそれでいいのか''。しかし指輪交換の際に主人公が指輪を落として無くしてしまった事で、怒って行方不明になるヒロイン。 //---恋愛相談を行っている女王に話したら「洞窟で水を浴びて来い」と言われ、''浴びて来たらヒロインが再び現れる''。そして「''やっぱり結婚すれば玉の輿でラッキー♪''」と言い出す。式を挙げ直す事はないが、結局これで結婚したらしい。 //---''とある宗教団体が行っている「合同婚」の風刺とも思える内容である''。 //---なお同町では当時深夜に放送されていた、見合い企画が人気の某テレビ番組(紅鯨なあれ)のパロディと思われる会話も繰り出される。 //-で、''次の町に行くとヒロインがいきなり妊娠している''。%%開通したばかりのトンネルを抜けた次の町で妊娠するというのも意味深である。%% //--出産すると、医者が「その子の名前は『ザード』にしよう。''君達が探していた伝説の勇者が実はこの子なんだ''」と勝手に名付ける。''なんでそんな事わかるんだ''!? //--勇者ザードの言い伝え自体は、最初の町の時点で語られてはいたが、主人公達が探しているという設定も初耳である。 //--というか''そもそもこいつら何歳なんだ''?喋り方はどう見ても子供っぽいが。 //--更に息子を勇者の泉に連れて行けと言われるので、その通りにすると''息子が急成長し、仲間になる''。 //---「父上、母上、はじめまして。僕は神に呼び出されました」~ //''喋るんかい''。更にこれからすべき事も全て知っている。 //---なお「主人公は勇者ではなくその父親」という設定は、『[[ドラゴンクエストV 天空の花嫁]]』の先取りだったりする。 //---&font(white){それにしても本当に主人公が父親なのだろうか?そういえばヒロインは初登場時、魔法によって''モンスターに魅了されていた''が…? } //--神は、主人公達の周囲の人や息子には必要な事をお告げなどで教えるが、主人公夫婦には何も告げようとしない。%%『2』の設定を考慮するとゴウドはこの時点で既にバグっていたんじゃなかろうか?%% //-某国の王を殺して摩り替っていたモンスターを倒すと、''国民は「新しい王様を募集中」と言い出す''。 //--因みに本作では「王様」を「''おおさま''」と表記している。主人公は「お''う''じ」と正しく表記されているのだが…? //#endregion //-ラスボスを倒すと短いテキストが流れてすぐにスタッフロールに移行する為、余韻も何も無く終わってしまう。%%まあこの少し後に夫婦揃って幽閉されたらしいので、長々と描かれても…。%% //***システム面 //-宝箱は、中身を取ってもグラフィックは変化せず、蓋が閉まったまま。 //--後半は同じ様な構造のダンジョンばかり出てくる。その上宝箱は開けてもグラフィックが変わらないものだから目印にもできず、現在位置の把握が困難となる。 //-アイテムは個人個人が持つが、1人の持てる数が少ない。預かり所はあるものの、返却の際に金を取られる。 //--また、アイテムを持たせたり装備を変更できたりするのは主人公・ヒロイン・勇者の3人のみ。イベントによって出入りするNPCは「だいじなもの」という名前のアイテムを所有しているが戦闘中にしか使用できず、効果も使ってみないとわからない。 //--イベントアイテムに関しては別に専用の欄があるので、その点で問題は無い。 //-防御力の効果が薄く、いくら強い防具を装備してもあまりダメージが減らない。 //-すばやさの概念がないため行動順がどうなるかは完全にランダム、逃げるコマンドにいたっても成功するかは五分五分である。 //--ただ逃げるは1ターン1回タイプではなく仲間1人ごとに行動が選択出来るので、逃げられる確率はそこまで低くない。 //-パッケージには「合成音声によりモンスターが断末魔の悲鳴を上げる」事がセールスポイントとして書かれているが、単に敵を倒すたびに叫び声の様な効果音が鳴るだけで、なぜそれが売りなのかが解らない。 //--音声は複数用意されており、敵毎に上げる声は決まっているが、''女性型のモンスターが野太く『[[ウボァー>ファイナルファンタジーII]]』と叫ぶ''など、選定が考慮されているとは言い難い。 //--また複数といっても再生スピードを変えて音の高さが変わっているだけで実質は一種類である。さらにこの声、開発スタッフが同じ『恋は駆け引き』(発売: ポニーキャニオン)というGBソフトからの流用だったりする。 //PCM音声がバグの原因ではないです。 //---- //**評価点 //-敵モンスターのグラフィックのレベルは高い。特に人間型のボスのグラフィックは細かく描き込まれている。 //--しかしザコの中には「目玉の様なものが3体横に並んでいるだけ」「4本足の小さな動物が何匹も集まっている」という、よくわからない姿の敵も多い。 //---名前にしても、オークやクラーケンなどオーソドックスな敵もいるが、殆どは意味不明なものばかりである。 //-BGMは数こそ少ないが、1曲毎の質は高い。 //--しかし戦闘のBGMは、前述の断末魔が上がる度に最初から流し直される。 //--さらにエンディングのBGMはタイトルBGMの使いまわし、スタッフクレジットも町のBGMの使いまわし。前述の通り少々余韻には浸り辛い。 //---- //**総評 //舞台設定はオーソドックス、システムも特別おかしなものはない。しかし''妙なところでばかり個性を発揮しまくっている''。そんなゲームである。「プレイヤーの発想の斜め上を行く」、この言葉が相応しい。~ //「ゲームボーイの初期にはこんなRPGもあったんだよ」という、ネタにはなる作品である。 //---- //**その他 //-本作はGB独特のグラフィック表示バグをタイトル画面に利用しているため、このバグが修正されている''ゲームボーイカラー及びアドバンスでプレイしようとするとタイトル画面でフリーズしてしまい、プレイできない''。 //--詳細は[[こちら(英文)>http://www.devrs.com/gb/files/faqs.html#GBCBugs]] //-主人公のデフォルト名は「ジェイク」だが、一時期加わる仲間に「ジェイ''ム''」という紛らわしい名前の男がいる。なぜ名前を被らせるのか? //-町の名前は、''医者の登場するイーシャの町、2つの国の間にあるアイーダの町、有名な魔導士が住むマドウの町''など、あんまりなネーミングのものばかりである。 //--流石にまずいと思ったのか、次作では「イーシャ・タウン」「マドウ・シティ」など、英語で呼ぶ様になっていた%%が焼け石に水だろう%%。 //-お金の単価は「コロン」。偶然かはたまた必然か、[[同年発売の同ジャンルゲーム>ラグランジュポイント]]とかぶっている。 //-主要パーティキャラには専用のグラフィックが用意されておらず、主人公は城の兵士、ヒロインは町娘、勇者は国王と同じグラフィックになっている。%%''道理で『2』では皆モブ顔だったわけだ''。%% //-ヒロインが武器として装備できるアイテムは''「靴」である''。蹴飛ばしているのか? //**その後の展開 //-2年後に同じ開発元によるシリーズ第2作『[[ザードの伝説2 偽神の領域]]』が発売された。 //--しかし世界観こそ同じではあるが、RPGとしてはオーソドックスなシステムだった本作に比べ、他のどんなRPGにも見られない極めて特異なものに変更されており、実質ほぼ別の作品となっていた。 //--本作のパーティキャラも、登場こそするものの、''会わなくてもクリアできる脇役''として扱われている。
*ザードの伝説 【ざーどのでんせつ】 |ジャンル|RPG|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/165000231.jpg,height=160)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |メディア|1MbitROMカートリッジ|~| |発売元|ビック東海|~| |開発元|グラフィックリサーチ|~| |発売日|1991年10月18日|~| |定価|3,980円(税別)|~| |セーブデータ|1個(バッテリーバックアップ)|~| |備考|''GBC及びGBAではプレイ不可''|~| |判定|なし|~| |ポイント|オーソドックスなRPGだがシナリオの一部が超展開&br()不安定なエンカウント&単調で長い後半ダンジョン&br()謎のセールスポイント''「モンスターの断末魔」''|~| //|ポイント|とりあえず超展開|~| ---- #contents(fromhere) ---- //記事内容を全面的に書き直しました。 **概要 ビック東海から発売されたファンタジーRPG。開発は過去に『[[小公子セディ]]』、『[[キャプテン ED]]』などを手掛けたグラフィックリサーチ。~ 256画面分の広大なフィールドマップやモンスターの断末魔に合成音声を使用していることなどをパッケージ裏でアピールしている。~ ~ 「ウル」という名の世界が舞台で王子である主人公が悪の道に走った兄の討伐と世界の混乱を治めるために旅に出る物語。~ タイトルの「ザード」とは、この世界における伝説の勇者の名前である。~ ---- **特徴 -オーソドックスな『[[ドラクエ>ドラゴンクエストシリーズ]]』タイプのRPG。以下、特徴的なシステムを記述する。 -最大4人パーティ。仲間キャラはアイテムの所持・装備の変更な可能なキャラ(主人公の王子・ヒロイン・伝説の勇者の3人)とそれ以外のキャラに分かれる。 --それ以外のキャラは戦闘中に固定所持のアイテムや魔法を無制限に使用できる。 -戦闘後のレベルアップでキャラが強くなっていくシステムだが、経験値の表示がない。 --レベルアップの頻度は多く、普通にプレイしても最終的にレベルが50~60台になる。 -消費アイテムや魔法は『[[魔界塔士Sa・Ga]]』のような回数制。同じアイテムでも使用回数が違うものが売られていたり、宝箱から入手することがある。 --魔法は使用できるキャラが装備コマンドで最大8つある装備枠にセットして使用する。 -アイテム所持数はキャラ一人につき8つ。装備中の武器・防具(盾・体防具・頭防具)・魔法は除く。 --重要アイテムは別枠扱い。移動中にセレクトボタンで確認できる。 --持ちきれない分のアイテムは預かり所で有料で預かってもらう。最大で32個。 -戦闘は『ドラクエ』のような敵を正面から見たような視点の戦闘画面。 --コマンドは「戦う」「魔法」「アイテム」「防御」「逃げる」の5つがアイコンで表示される。 --素早さの概念が無く、敵味方全員がランダムな順で行動する。 -HPが0になり戦闘不能になってもHP回復アイテムや魔法、宿屋の宿泊で復帰させられる。 -データセーブは宿屋で行う。全滅時はゲームオーバーでタイトル画面に戻される。 -ゲーム後半で手に入る船は重要アイテムとして携帯でき、陸から海に移動するだけでどこからでも乗ることが可能。~ 空飛ぶ乗り物も仲間の一人に乗るという方式で、フィールド上でAボタンを押すことで乗り降りする。 ---- **評価点 -ポイントの通り、シナリオの大筋はオーソドックスな王道RPGである。 --賛否ある展開もあるが、キャラクターのセリフはそれなりにあり、個性が描写されている。 --ゲーム後半は敵側の攻勢により、それまでに寄った城・町の人々が大勢攫われ死者も出る((宿屋・店はそれまで通りに利用可能。))など、緊迫感のある展開がある。 -敵モンスターのグラフィックのクオリティが高い。特に人間型のボスのグラフィックは細かく描き込まれている。 --しかし中には「目玉の様なものが3体横に並んでいるだけ」「4本足の小さな動物が何匹も集まっている」という、やや手抜きなグラフィックも見られる。 -BGMは9曲、ミュージックエフェクトは3曲と数こそ少ないが、1曲毎の質は高い。 --戦闘BGMは通常・ボス・ラスボスの3つ分が用意されているが、エンディングBGMとスタッフロールBGMがそれぞれタイトル・町のBGMの使いまわしになっている。 ---- **賛否両論点 -シナリオ面で超展開を思わせる部分がある。 #region(ネタバレにつき格納) -ゲームの前半でヒロインと2人である町の教会を訪れると、「神のお告げがあったから式の準備をしていた」との事でそのまま''同意なしでいきなり結婚式が始まる''。 --しかし指輪交換の際に主人公が指輪を落として無くしてしまった事で、ヒロインが怒って行方不明になってしまう --その後、紆余曲折あってヒロインと仲直りするが、その際ヒロインは「せっかくの玉の輿だもん うふ!ラッキー!」と言い出し主人公は絶句。 -その後、次の町に行くトンネルの中で「ヒロインの顔色がよくない」と他人に言われ、そのまま次の街の医者に診せると''ヒロインの妊娠が判明する''。 --ヒロインはまたも一時離脱し、その後あるダンジョンを攻略後に''出産''。その後に医者が800年ごとに魔王と戦う勇者と同じ名前を赤子に命名し、共に精霊の湖に行けと言う。 --精霊の湖に到着すると、精霊の力によって赤子が''青年となり伝説の勇者として仲間となる''。 -上記の展開は非常に駆け足であるが、翌年発売の『[[ドラゴンクエストV 天空の花嫁]]』を先取りしたような内容である。 #endregion -この他にも、イベントでプレイヤーが知りもしない事柄が唐突に話題に出たりすることがある。容量の都合もあるだろうが、ご都合主義に見えやすい。 -町の名前に''医者の登場するイーシャの町、2つの国の間にあるアイーダの町、有名な魔導士が住むマドウの町''など、ダジャレのようなネーミングが使われている。気になる人は気になる要素だろう。 ---- **問題点 -エンカウント率が不安定。 --50歩以上エンカウントしないことがある一方で1歩・数歩エンカウントが多発したりもする。 --エンカウントを抑制する手段はない。 -ゲーム開始直後の戦闘バランスが不安定ぎみ。 --主人公1人のみのパーティで敵味方の行動順が完全ランダム、出現数も最大の3体であることが多い上に、ほぼ全ての敵がドラクエでいう痛恨の一撃((本作では「これはおおきい!」という表示。))を出してくる。~ そのため、回復が間に合わずゲームオーバーになってしまいやすい。 --逃げるコマンドは成功率が低く、パーティキャラごとの逃走判定になるため少人数だとさらに逃げづらい。 -ステータスの防御の効果が薄く、レベルアップして基礎値が上がったり強い防具を装備してもあまりダメージが減らない。 --一応、本作の防具は防御だけでなく攻撃値や魔法の威力が上がる魔術の値が上昇するようになっているため、丸っきり無駄な装備というわけではない。 -シナリオ進行において、次の目的地への情報の提示がイベント中の1回きりで聞き直しができないことが多い。 --また、情報を聞いた場所から示された方角へきっちり移動してもたどり着けないようになっているダンジョンがゲーム後半に存在する。 -後半のダンジョンが総じて長丁場。 --基本的に「キャラ4人分の幅の通路」が長ったらしく続く。途中に分岐があったり、フロア全体が格子状だったりと迷いやすい構造になっている箇所もある。 --容量の節約か、階段を昇降しても同じ地形が何度も繰り返されるという光景も。 --上記のエンカウント率が不安定なこともあり、戦闘頻度も高い。ダンジョン内セーブはできないため、ダンジョン攻略には時間がかかることを念頭に置く必要がある。 -宝箱は、中身を取ってもグラフィックは変化せず、蓋が閉まったまま。 -容量節約の一環からか、メインキャラの歩行グラフィックが他のモブキャラのものを使い回ししている。 --主人公の歩行グラフィックも細部が違うものの、他のモブキャラの改変になっている。 -セールスポイントである「モンスターの断末魔の合成音声」がいまいちポイントになっていない。 --断末魔は複数あるのだが、再生スピードを変えて音の高さが変わっているだけで実質は一種類。また、上がる度に戦闘のBGMが最初から流し直しになる。 ---- **総評 舞台設定・システムともにオーソドックスであるが、一部のシナリオの超展開やモンスターの断末魔など、ところどころで珍妙な個性を発揮している。~ エンカウント率の不安定さ・後半ダンジョンの長さなどの問題点もあり、プレイした人にとっては良くも悪くも印象に残りやすいゲームと言えるだろう。 ---- **その後の展開 -1993年2月19日に同じ開発元による続編『[[ザードの伝説2 偽神の領域]]』が発売された。 --世界観こそ同じではあるが、RPGとしてはオーソドックスなシステムだった本作に比べ、個性の塊と言えるような作品に仕上がっている。詳しくは当該記事を参照。 ---- **余談 -本作はGB独特のグラフィック表示バグをタイトル画面に利用しているため、このバグが修正されている''ゲームボーイカラー及びアドバンスでプレイしようとするとタイトル画面でフリーズしてしまい、プレイできない''。 --詳細は[[こちら(英文)>http://www.devrs.com/gb/files/faqs.html#GBCBugs]] -主人公のデフォルト名は「ジェイク」だが、一時期加わる仲間に「ジェイ''ム''」という紛らわしい名前の男がいる。 -モンスターの断末魔に使われている合成音声は開発スタッフが同じ『恋は駆け引き』(発売:ポニーキャニオン)というGBソフトからの流用である。 -ゲーム前半の超展開が起こる町の町人のセリフに「東の公園で''ね?とん べ!く?゛ら!゛ん''の録画撮りしてるぜ」というものがある。 --当時深夜に放送されていた、見合い企画が人気の某テレビ番組のパロディと思われる。 //**概要 //「ウル」という名の世界を舞台にしたファンタジーRPG。~ //タイトルの「ザード」とは、この世界における伝説の勇者の名前である。 //---- //**特徴及び問題点 //***シナリオ面 //王子である主人公は、悪の道に走った双子の兄を倒す為、戦いの旅に出る。~ //やがて魔物達が魔王の復活を企んでいる事を知った彼は、旅の途中で魔物から助けた魔法使いの少女と共に、神々の力を借りて戦い続け、魔王の手先と化した兄を倒し、遂には魔王をも撃ち破り、世界に平和を取り戻すのであった…。~ //~ //と、大筋を書けば実に王道のファンタジー冒険物語である。しかし…。 //#region(ネタバレをしちまうけど かまわないか?) //問題は、''途中の重要イベントが超展開ばっかり''という事である。 //-ヒロインの母親から、娘を仲間にするよう頼まれるのだが、 //--ヒロイン母「この子が生まれた時、神のお告げがありました。いつか南から王子がやってきたらこの子を託しなさいと」~ //主人公「実は私もその話は父から聞いていました」 //---''プレイヤーは初耳だ''。というか父親からどんな風に聞かされていたというのか?「娘を王子に託せというお告げをされた人がいるから訪ねなさい」とでも?%%''やらせじゃないのかそれ''。%% //-ヒロインと2人で、ある町の教会を訪れると、司祭から「神のお告げがあったから式の準備をしていた。君達結婚しなさい」と言われ、''いきなり結婚式が始まる''。 //--そして何の抵抗も心理描写も無く素直に式を行う2人。''王子がそれでいいのか''。しかし指輪交換の際に主人公が指輪を落として無くしてしまった事で、怒って行方不明になるヒロイン。 //---恋愛相談を行っている女王に話したら「洞窟で水を浴びて来い」と言われ、''浴びて来たらヒロインが再び現れる''。そして「''やっぱり結婚すれば玉の輿でラッキー♪''」と言い出す。式を挙げ直す事はないが、結局これで結婚したらしい。 //---''とある宗教団体が行っている「合同婚」の風刺とも思える内容である''。 //---なお同町では当時深夜に放送されていた、見合い企画が人気の某テレビ番組(紅鯨なあれ)のパロディと思われる会話も繰り出される。 //-で、''次の町に行くとヒロインがいきなり妊娠している''。%%開通したばかりのトンネルを抜けた次の町で妊娠するというのも意味深である。%% //--出産すると、医者が「その子の名前は『ザード』にしよう。''君達が探していた伝説の勇者が実はこの子なんだ''」と勝手に名付ける。''なんでそんな事わかるんだ''!? //--勇者ザードの言い伝え自体は、最初の町の時点で語られてはいたが、主人公達が探しているという設定も初耳である。 //--というか''そもそもこいつら何歳なんだ''?喋り方はどう見ても子供っぽいが。 //--更に息子を勇者の泉に連れて行けと言われるので、その通りにすると''息子が急成長し、仲間になる''。 //---「父上、母上、はじめまして。僕は神に呼び出されました」~ //''喋るんかい''。更にこれからすべき事も全て知っている。 //---なお「主人公は勇者ではなくその父親」という設定は、『[[ドラゴンクエストV 天空の花嫁]]』の先取りだったりする。 //---&font(white){それにしても本当に主人公が父親なのだろうか?そういえばヒロインは初登場時、魔法によって''モンスターに魅了されていた''が…? } //--神は、主人公達の周囲の人や息子には必要な事をお告げなどで教えるが、主人公夫婦には何も告げようとしない。%%『2』の設定を考慮するとゴウドはこの時点で既にバグっていたんじゃなかろうか?%% //-某国の王を殺して摩り替っていたモンスターを倒すと、''国民は「新しい王様を募集中」と言い出す''。 //--因みに本作では「王様」を「''おおさま''」と表記している。主人公は「お''う''じ」と正しく表記されているのだが…? //#endregion //-ラスボスを倒すと短いテキストが流れてすぐにスタッフロールに移行する為、余韻も何も無く終わってしまう。%%まあこの少し後に夫婦揃って幽閉されたらしいので、長々と描かれても…。%% //***システム面 //-宝箱は、中身を取ってもグラフィックは変化せず、蓋が閉まったまま。 //--後半は同じ様な構造のダンジョンばかり出てくる。その上宝箱は開けてもグラフィックが変わらないものだから目印にもできず、現在位置の把握が困難となる。 //-アイテムは個人個人が持つが、1人の持てる数が少ない。預かり所はあるものの、返却の際に金を取られる。 //--また、アイテムを持たせたり装備を変更できたりするのは主人公・ヒロイン・勇者の3人のみ。イベントによって出入りするNPCは「だいじなもの」という名前のアイテムを所有しているが戦闘中にしか使用できず、効果も使ってみないとわからない。 //--イベントアイテムに関しては別に専用の欄があるので、その点で問題は無い。 //-防御力の効果が薄く、いくら強い防具を装備してもあまりダメージが減らない。 //-すばやさの概念がないため行動順がどうなるかは完全にランダム、逃げるコマンドにいたっても成功するかは五分五分である。 //--ただ逃げるは1ターン1回タイプではなく仲間1人ごとに行動が選択出来るので、逃げられる確率はそこまで低くない。 //-パッケージには「合成音声によりモンスターが断末魔の悲鳴を上げる」事がセールスポイントとして書かれているが、単に敵を倒すたびに叫び声の様な効果音が鳴るだけで、なぜそれが売りなのかが解らない。 //--音声は複数用意されており、敵毎に上げる声は決まっているが、''女性型のモンスターが野太く『[[ウボァー>ファイナルファンタジーII]]』と叫ぶ''など、選定が考慮されているとは言い難い。 //--また複数といっても再生スピードを変えて音の高さが変わっているだけで実質は一種類である。さらにこの声、開発スタッフが同じ『恋は駆け引き』(発売: ポニーキャニオン)というGBソフトからの流用だったりする。 //PCM音声がバグの原因ではないです。 //---- //**評価点 //-敵モンスターのグラフィックのレベルは高い。特に人間型のボスのグラフィックは細かく描き込まれている。 //--しかしザコの中には「目玉の様なものが3体横に並んでいるだけ」「4本足の小さな動物が何匹も集まっている」という、よくわからない姿の敵も多い。 //---名前にしても、オークやクラーケンなどオーソドックスな敵もいるが、殆どは意味不明なものばかりである。 //-BGMは数こそ少ないが、1曲毎の質は高い。 //--しかし戦闘のBGMは、前述の断末魔が上がる度に最初から流し直される。 //--さらにエンディングのBGMはタイトルBGMの使いまわし、スタッフクレジットも町のBGMの使いまわし。前述の通り少々余韻には浸り辛い。 //---- //**総評 //舞台設定はオーソドックス、システムも特別おかしなものはない。しかし''妙なところでばかり個性を発揮しまくっている''。そんなゲームである。「プレイヤーの発想の斜め上を行く」、この言葉が相応しい。~ //「ゲームボーイの初期にはこんなRPGもあったんだよ」という、ネタにはなる作品である。 //---- //**その他 //-本作はGB独特のグラフィック表示バグをタイトル画面に利用しているため、このバグが修正されている''ゲームボーイカラー及びアドバンスでプレイしようとするとタイトル画面でフリーズしてしまい、プレイできない''。 //--詳細は[[こちら(英文)>http://www.devrs.com/gb/files/faqs.html#GBCBugs]] //-主人公のデフォルト名は「ジェイク」だが、一時期加わる仲間に「ジェイ''ム''」という紛らわしい名前の男がいる。なぜ名前を被らせるのか? //-町の名前は、''医者の登場するイーシャの町、2つの国の間にあるアイーダの町、有名な魔導士が住むマドウの町''など、あんまりなネーミングのものばかりである。 //--流石にまずいと思ったのか、次作では「イーシャ・タウン」「マドウ・シティ」など、英語で呼ぶ様になっていた%%が焼け石に水だろう%%。 //-お金の単価は「コロン」。偶然かはたまた必然か、[[同年発売の同ジャンルゲーム>ラグランジュポイント]]とかぶっている。 //-主要パーティキャラには専用のグラフィックが用意されておらず、主人公は城の兵士、ヒロインは町娘、勇者は国王と同じグラフィックになっている。%%''道理で『2』では皆モブ顔だったわけだ''。%% //-ヒロインが武器として装備できるアイテムは''「靴」である''。蹴飛ばしているのか? //**その後の展開 //-2年後に同じ開発元によるシリーズ第2作『[[ザードの伝説2 偽神の領域]]』が発売された。 //--しかし世界観こそ同じではあるが、RPGとしてはオーソドックスなシステムだった本作に比べ、他のどんなRPGにも見られない極めて特異なものに変更されており、実質ほぼ別の作品となっていた。 //--本作のパーティキャラも、登場こそするものの、''会わなくてもクリアできる脇役''として扱われている。

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