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*ポケモンスタジアム 【ぽけもんすたじあむ】 |ジャンル|対戦&図鑑|#amazon(B0000645MJ)| |対応機種|ニンテンドウ64|~| |発売・開発元|任天堂(開発にはモデリング等に協力会社多数)|~| |発売日|1998年8月1日|~| |価格|7,140円|~| |分類|BGCOLOR(khaki):''黒歴史''|~| |ポイント|前情報を把握できなかったユーザーにとっては詐欺に近い作品内容|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/417.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要  1996年に発売され、爆発的ブームとなった『[[ポケットモンスター>ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ]]』シリーズ。今作は、そのポケモン達がN64のフルポリゴンで動き回るという名目で発売された作品。~  当時はテレビ番組『64マリオスタジアム』にて毎回ポケモンのバトル大会が放映されていたこともあって、大画面での対戦ツールが何よりも望まれていた。更に『64GBパック』という、GBのポケモンから自分のポケモンを連れてくることが出来るという装置が同梱されている事もあり、当時のポケモンファンは期待で大きく胸を膨らませていたのだが。 **問題点 -使用ポケモンの種類制限。 --なんと''全151匹のうち、40匹しか使用できない。''これが今作のがっかり要素の大半を占めるといってもよい。&br()使用できないポケモンは、ただ能力とポリゴンモデルを見られるだけ。 -参加できるポケモンは、本作に収録されたルールにおいて「いて当然」のレベルが揃っているが、スピアーやイワーク等は明らかに場違い。選外のポケモンには後の「99カップ((今までの公式大会決勝戦に出場したポケモンはエントリー不可能))」の主力級であり、本作のルールでも一定以上の活躍が期待できるポケモンも存在するので、選択基準を疑問視する声も大きい。 --『2』の97カップでは本作で使用できないポケモンも使える。99カップのメンバーを流用して意外な強さに気付いた人も多いだろう。 #region(出場可能ポケモン一覧) |フシギバナ|リザードン|カメックス|スピアー|オニドリル|ピカチュウ|ニドクイン|ニドキング|ダグトリオ|オコリザル| |ウインディ|フーディン|カイリキー|ゴローニャ|レアコイル|パルシェン|ゲンガー|イワーク|スリーパー|マルマイン| |ナッシー|ラッキー|ガルーラ|スターミー|ストライク|ルージュラ|カイロス|ケンタロス|ギャラドス|ラプラス| |メタモン|シャワーズ|サンダース|ブースター|プテラ|カビゴン|フリーザー|サンダー|ファイヤー|カイリュー| #endregion --ルールを知らなかったり、マイナーな縛りをしない限り、''用意した6匹全員が使用できない''という事はまずないだろうと思われるのが救いだが…。 ---逆に、本気で強いポケモンを育成しようと思わない限り、''用意した6匹全員が使用できる''ということもまずない。強さを別にして愛着のあるモンスターを使いたいというライトユーザーには厳しい仕様。 ---なお、[[公式サイト>http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_npsj/qa/qa.html]]によると、「過去のポケモンリーグに出場したポケモンに、含まれていなかったポケモンをプラスして、全てのタイプが出場出来るようにした(意訳)」とのこと。…そんな事するなら、最初から全てのポケモンが出場出来るようにすればいいのに…何故、40体にした? ---上の一覧を見ればわかる通り、最終進化系と無進化系ポケモンの全てが網羅されているというわけでもない。 ---従って対戦できるポケモンを集めると、相手と手持ちが被る事も珍しくなく、面白みに欠ける。対戦ファンにとっても中途半端な出来になってしまっている。 --なお、使えるポケモンは当時テレビでの参加チームが使用していたポケモンが殆ど。利用頻度の高いポケモンを優先的に投入したものと思われる。 ---ライチュウを差し置いてピカチュウが参戦可能。人気ポケモンのピカチュウがOKということはいいとしても、「もちもの」もなかったこの時代、対戦することに関しては完全に上位互換であるはずのライチュウを使えないという仕打ちはいかがなものか。ピカチュウ以外のポケモン39体は全て最終進化系のものばかりである。ついでに言うと下記の「全国大会出場者」にピカチュウ使用者はいない。 ---後述の「なみのり」を覚えさせる手段として出場可能にさせたのだろうか? //ポケモンの種類制限は64DDによる複数回販売(配信)を想定したものらしいです。 -こうなった原因は、元々64DD用で開発していたため。当時の技術で64用ROMに入れるには容量が足りなくなってしまったのである。 --続編の『2』では解消されている。 -トーナメントモードでコンティニュー不可 --特に97カップルールでは難易度選択もできず、全国大会出場者に8連勝しなければならない。もっとも当時の出場者には現在では周知の育成システム(努力値・個体値など)が浸透しておらず、今となっては大した強さではないが初心者を突き放した難易度であることに変わりはない。 -対戦ツールという位置付けなので、ゲームボーイのポケモンを所有していないと、レンタルポケモンでの対戦しかできず、やれることが非常に少ない。 --GBのポケモンを所有している事が前提ではあるが、前述のポケモンの種類制限が対戦ツールとしての役割すら潰してしまっている。 -原作のゲームバランスもそのまま。 --「ふぶき」で凍ると終了、「かげぶんしん」を何度も積まれると攻撃がほぼ当たらず終了と当時の問題点は解消されていない。 //これに伴い、ポケスタ2では「かげぶんしん」に対してネタ技に成り下がるほどの弱体化が施される事となった((回避率上昇と命中率低下の効果が下がり、スピードスターが100%命中するようになった。))。 //↑本作とは直接関係がない項目なのでCO。 --一応、「ふぶき」で凍結する確率はGB版の3分の1という調整がなされてはいる。だが、この調整があっても「こおり」状態の存在自体が強いことに変わりがない。したがって、みず、こおり((みずタイプのすべてがこおりタイプの技を覚えることができる。また、こおりタイプはこおり状態にならない。))、その対策としてでんき、さらにその対策としてじめんタイプ(の技を使えるポケモン)を加えたパーティ編成になってしまいがちである((「みず→じめん→でんき→みず…」といった三すくみの関係。))。 --逆にこれらのタイプを苦手とするポケモン、とりわけほのおタイプの使いどころがほとんどなくなってしまっている。 //---尚、本作では「だいもんじ」のやけど発生確率が3割に引き上げられている。意図は不明だが、不遇なほのおタイプに対する救済策なのかもしれない。 //GB版の時点で大文字の火傷は3割。金銀以降で引き下げられただけ --ほとんどのポケモンが覚えられ、威力が高い「はかいこうせん」も、出したターンで倒せば反動を受けないのも変わっていなかった。 //ポケスタ2では命中したか、その一撃で倒したかに関係なく必ず反動を受けるように調節された。 -原作の4バージョンのうち、ピカチュウバージョンのみ起動する際に読み込みが入る。 --ちなみに発売当時はまだピカチュウバージョンが未発売だったため、仕方ないとも言える。 //開発当初はピカチュウバージョンについては非対応の予定だったと関連雑誌のインタビューに記載されていたらしいです。 -2でほぼ全ての不満点が解消されたものの、この1自体は試作品レベルであり、内容も薄い。当時はこれだけでも楽しめたプレイヤーもいたものの、2発売後はほぼ価値が無くなった。 --''実際、海外ではポケスタ1を販売せずにポケスタ2を1として発売した''くらいである。もちろん海外版ではポケスタ2でピカチュウに「なみのり」を覚えさせることが出来る。また、覚えさせる条件も事実上の大幅緩和となった。 --国内だけで発売されたのも当時放送していた[[宣伝番組>http://ja.wikipedia.org/wiki/64%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0]]で見栄え重視のために早く出したかったからかもしれない。 **評価点 ***以降のシリーズに引き継がれたもの -ポケモンのボックス機能がある。通信交換よりも遙かに手軽にポケモンを移動させることができ、GBカートリッジが1つしかなくても育てたポケモンを入れて簡単に2周目のプレイが楽しめる。 --別のハードで発売されたゲームのデータを管理するソフトという例は非常に斬新だった。 --ただしボックスはGB版よりも少ない4つしか無い。(続編以降では8に拡張) --アイテムボックス機能もあるが、自分のIDでしか引き出せない。(『金銀』では制限解除) //ポケスタ2の時点ではアイテム引き出しは自由ではない -対戦システムの基本的な仕様に関しては本作の時点で完成されている。 --お互いが専用の画面を使うGB対戦と異なり1つのテレビ画面を共有するが、ポケモンが覚えている4つの技や手持ちのポケモンは隠すことが出来る。コマンド入力をCボタンユニットに対応させることにより、メモや記憶次第では相手に手の内を見せずにコマンド入力できる。 --パーティを「登録」して本作のカートリッジ内にコピーを保存できる。ミラーマッチを行ったり、友達のパーティを借りた模擬戦も可能。 -不完全ながらもチート対策機能を実装 --『ピカチュウ』版の発売時点で覚えられない技を覚えたポケモンがパーティにいた場合、プレイヤー名が赤くなって不正であることが示される。 ---ただし対人・対CPともに試合自体は続行される。続編の存在を考慮したものと思われる。 --ポケモンの能力があり得ない値になっていた場合でも、内部パラメータから再計算されて適正な能力値になる。 --ポケモンそのものに異常がある場合(種族コードが不正など)はエントリー自体ができない。 -トーナメントを攻略するごとにドードーGB、ドードリオGBという機能でそれぞれ2倍速、3倍速でプレイができる。 --しかし、続編で''その上を行く4倍速プレイ''が可能となってしまったため、今からこの機能を目的に本作をプレイする理由はない。 --ちなみに倍速機能については隠し要素扱い。雑誌や攻略本でもあまり触れられておらず知名度が低かった。 //4倍は2からできたのでポケスタ金銀の記述をカット。またいきなり使用可能ともとれる部分も修正しました。 //ポケモンの整頓機能も当時は画期的だったので、これのみが価値というのは言い過ぎかと -本作の時点では使用できるポケモンの種類が大幅に制限されているとはいえ、ポケモンたちが割と出来のいいフルポリゴンで動くだけでも当時としては評価できるといえる。 --不動の人気ポケモンであるピカチュウが3Dで登場したのも本作が初。その愛くるしいしぐさは多くのファンを虜にした。ただし大谷ボイスは未実装。 -使用不能なポケモンも3Dモデルは用意されておりステータス画面で確認が可能。彼らしか覚えない技のエフェクトもきちんと用意されている((これらの技は「ゆびをふる」で見ることができる。))。 ***本作独自の要素 -ピカチュウに「なみのり」を覚えさせることができる。 --条件は、レンタルなしでピカチュウを最高ランクのトーナメントに参加させ、最終戦で戦闘に出す3匹の中に含め勝利すること(最終戦以外では使わなくて良い)。 --ポケスタ2にこのシステムはなく、このソフトでなければ覚えさせることが出来ないことを考えると、このソフトの唯一の優位点と言えるだろう。ただしなみのりを覚えさせる条件は非常に厳しい。 --ポケスタ2の99カップでは電気ポケの主力としてライチュウ(ピカチュウの進化系)がエレブーと双璧を成していたが、ライチュウが使われる理由の一つがピカチュウを通して覚えられるなみのりが強力なサブウェポンだったからである。『金銀』以降の対戦環境においても無視できない影響力を残した。 --「なみのりピカチュウ」についてはそれ自体がキャラクター化され、カードなどのグッズとしてプロモーションされていたので戦力面を抜きにしても人気があった。それまでは抽選で限定的にデータ配布されるのみだったので、条件は厳しくとも自力で覚えさせることができるという点は当時としては大きな魅力だった。 //バグの話はお門違いかと -97カップ(LV50~55・3体累計155制限)では当時の本選出場者のポケモンと戦うことが出来る。 --ただ、当時は「努力値」や「個体値」といったシリーズ独特の概念に対する情報がそれほど浸透していなかったため、ポケスタ2裏よりも弱いトレーナーも多い。~ 中にはメタモンやフシギバナといったネタレベルのものも。ただし、LV55ケンタロスを使うトレーナーはいずれも強豪。 //↑メタモンはともかく、少なくともゴローニャはネタレベルどころかダグトリオとタメ張れる強さだ //伊達に決勝に上がってきてないから消しちまったぞ -トーナメントを進めると時間が昼→夕方→夜と進んで光源が変わり、続編以降では見られない映像効果を楽しめる。 //-対戦だけでなく、ミニゲームもあるのでやると面白い。友達とかとやると、かなりはまる。9種類しかなく、少ないが… //↑ミニゲームの搭載はポケスタ2からので1にはないです。 **余談・その後の展開 -全国大会出場者のうち、なぜか優勝者だけ下の名前しか表示されていない。 //実名を挙げるのは如何かと思うのでこの表記で -本作の翌年に発売された『[[ポケモンスタジアム2]]』は、151匹全てが使用可能かつ、パーティゲーム要素も増やしたまさに完全版とも呼ぶべき作品となった。初心者から超上級者まで楽しめるようになり、ミニゲームまで搭載した名作である。 //40体しか使えないって注意を促してた記憶があるから、詐欺呼ばわりの記述はカット //↑確かにパッケージ裏に「使えるのは40体」と書いてるな --そのため、1作目を買った人は有料体験版を掴まされたような形になってしまった。 --売上は、前作の失態もあり71万本とミリオンを逃してしまう。 ---さらに後に発売される『[[ポケモンスタジアム金銀]]』でここでの数々のノウハウが生かされることとなり、同ゲームは見事ミリオンを達成する。 ----
*ポケモンスタジアム 【ぽけもんすたじあむ】 |ジャンル|対戦&図鑑|#amazon(B0000645MJ)| |対応機種|ニンテンドウ64|~| |発売・開発元|任天堂(開発にはモデリング等に協力会社多数)|~| |発売日|1998年8月1日|~| |価格|7,140円|~| |分類|BGCOLOR(khaki):''黒歴史''|~| |ポイント|前情報を把握できなかったユーザーにとっては詐欺に近い作品内容|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/417.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要  1996年に発売され、爆発的ブームとなった『[[ポケットモンスター>ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ]]』シリーズ。今作は、そのポケモン達がN64のフルポリゴンで動き回るという名目で発売された作品。~  当時はテレビ番組『64マリオスタジアム』にて毎回ポケモンのバトル大会が放映されていたこともあって、大画面での対戦ツールが何よりも望まれていた。更に『64GBパック』という、GBのポケモンから自分のポケモンを連れてくることが出来るという装置が同梱されている事もあり、当時のポケモンファンは期待で大きく胸を膨らませていたのだが。 **問題点 -使用ポケモンの種類制限。 --なんと''全151匹のうち、40匹しか使用できない。''これが今作のがっかり要素の大半を占めるといってもよい。&br()使用できないポケモンは、ただ能力とポリゴンモデルを見られるだけ。 -参加できるポケモンは、本作に収録されたルールにおいて「いて当然」のレベルが揃っているが、スピアーやイワーク等は明らかに場違い。選外のポケモンには後の「99カップ((今までの公式大会決勝戦に出場したポケモンはエントリー不可能))」の主力級であり、本作のルールでも一定以上の活躍が期待できるポケモンも存在するので、選択基準を疑問視する声も大きい。 --『2』の97カップでは本作で使用できないポケモンも使える。99カップのメンバーを流用して意外な強さに気付いた人も多いだろう。 #region(出場可能ポケモン一覧) |フシギバナ|リザードン|カメックス|スピアー|オニドリル|ピカチュウ|ニドクイン|ニドキング|ダグトリオ|オコリザル| |ウインディ|フーディン|カイリキー|ゴローニャ|レアコイル|パルシェン|ゲンガー|イワーク|スリーパー|マルマイン| |ナッシー|ラッキー|ガルーラ|スターミー|ストライク|ルージュラ|カイロス|ケンタロス|ギャラドス|ラプラス| |メタモン|シャワーズ|サンダース|ブースター|プテラ|カビゴン|フリーザー|サンダー|ファイヤー|カイリュー| #endregion --ルールを知らなかったり、マイナーな縛りをしない限り、''用意した6匹全員が使用できない''という事はまずないだろうと思われるのが救いだが…。 ---逆に、本気で強いポケモンを育成しようと思わない限り、''用意した6匹全員が使用できる''ということもまずない。強さを別にして愛着のあるモンスターを使いたいというライトユーザーには厳しい仕様。 ---なお、[[公式サイト>http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_npsj/qa/qa.html]]によると、「過去のポケモンリーグに出場したポケモンに、含まれていなかったポケモンをプラスして、全てのタイプが出場出来るようにした(意訳)」とのこと。…そんな事するなら、最初から全てのポケモンが出場出来るようにすればいいのに…何故、40体にした? ---上の一覧を見ればわかる通り、最終進化系と無進化系ポケモンの全てが網羅されているというわけでもない。 ---従って対戦できるポケモンを集めると、相手と手持ちが被る事も珍しくなく、面白みに欠ける。対戦ファンにとっても中途半端な出来になってしまっている。 --なお、使えるポケモンは当時テレビでの参加チームが使用していたポケモンが殆ど。利用頻度の高いポケモンを優先的に投入したものと思われる。 ---ライチュウを差し置いてピカチュウが参戦可能。人気ポケモンのピカチュウがOKということはいいとしても、「もちもの」もなかったこの時代、対戦することに関しては完全に上位互換であるはずのライチュウを使えないという仕打ちはいかがなものか。ピカチュウ以外のポケモン39体は全て最終進化系のものばかりである。ついでに言うと下記の「全国大会出場者」にピカチュウ使用者はいない。 ---後述の「なみのり」を覚えさせる手段として出場可能にさせたのだろうか? その為だけに参加させるだけなら、まだ全ポケモンを出場出来るようにしとけばry //ポケモンの種類制限は64DDによる複数回販売(配信)を想定したものらしいです。 -こうなった原因は、元々64DD用で開発していたため。当時の技術で64用ROMに入れるには容量が足りなくなってしまったのである。 --続編の『2』では解消されている。 -トーナメントモードでコンティニュー不可 --特に97カップルールでは難易度選択もできず、全国大会出場者に8連勝しなければならない。もっとも当時の出場者には現在では周知の育成システム(努力値・個体値など)が浸透しておらず、今となっては大した強さではないが初心者を突き放した難易度であることに変わりはない。 -対戦ツールという位置付けなので、ゲームボーイのポケモンを所有していないと、レンタルポケモンでの対戦しかできず、やれることが非常に少ない。 --GBのポケモンを所有している事が前提ではあるが、前述のポケモンの種類制限が対戦ツールとしての役割すら潰してしまっている。 -原作のゲームバランスもそのまま。 --「ふぶき」で凍ると終了、「かげぶんしん」を何度も積まれると攻撃がほぼ当たらず終了と当時の問題点は解消されていない。 //これに伴い、ポケスタ2では「かげぶんしん」に対してネタ技に成り下がるほどの弱体化が施される事となった((回避率上昇と命中率低下の効果が下がり、スピードスターが100%命中するようになった。))。 //↑本作とは直接関係がない項目なのでCO。 --一応、「ふぶき」で凍結する確率はGB版の3分の1という調整がなされてはいる。だが、この調整があっても「こおり」状態の存在自体が強いことに変わりがない。したがって、みず、こおり((みずタイプのすべてがこおりタイプの技を覚えることができる。また、こおりタイプはこおり状態にならない。))、その対策としてでんき、さらにその対策としてじめんタイプ(の技を使えるポケモン)を加えたパーティ編成になってしまいがちである((「みず→じめん→でんき→みず…」といった三すくみの関係。))。 --逆にこれらのタイプを苦手とするポケモン、とりわけほのおタイプの使いどころがほとんどなくなってしまっている。 //---尚、本作では「だいもんじ」のやけど発生確率が3割に引き上げられている。意図は不明だが、不遇なほのおタイプに対する救済策なのかもしれない。 //GB版の時点で大文字の火傷は3割。金銀以降で引き下げられただけ --ほとんどのポケモンが覚えられ、威力が高い「はかいこうせん」も、出したターンで倒せば反動を受けないのも変わっていなかった。 //ポケスタ2では命中したか、その一撃で倒したかに関係なく必ず反動を受けるように調節された。 -原作の4バージョンのうち、ピカチュウバージョンのみ起動する際に読み込みが入る。 --ちなみに発売当時はまだピカチュウバージョンが未発売だったため、仕方ないとも言える。 //開発当初はピカチュウバージョンについては非対応の予定だったと関連雑誌のインタビューに記載されていたらしいです。 -2でほぼ全ての不満点が解消されたものの、この1自体は試作品レベルであり、内容も薄い。当時はこれだけでも楽しめたプレイヤーもいたものの、2発売後はほぼ価値が無くなった。 --''実際、海外ではポケスタ1を販売せずにポケスタ2を1として発売した''くらいである。もちろん海外版ではポケスタ2でピカチュウに「なみのり」を覚えさせることが出来る。また、覚えさせる条件も事実上の大幅緩和となった。 --国内だけで発売されたのも当時放送していた[[宣伝番組>http://ja.wikipedia.org/wiki/64%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0]]で見栄え重視のために早く出したかったからかもしれない。 **評価点 ***以降のシリーズに引き継がれたもの -ポケモンのボックス機能がある。通信交換よりも遙かに手軽にポケモンを移動させることができ、GBカートリッジが1つしかなくても育てたポケモンを入れて簡単に2周目のプレイが楽しめる。 --別のハードで発売されたゲームのデータを管理するソフトという例は非常に斬新だった。 --ただしボックスはGB版よりも少ない4つしか無い。(続編以降では8に拡張) --アイテムボックス機能もあるが、自分のIDでしか引き出せない。(『金銀』では制限解除) //ポケスタ2の時点ではアイテム引き出しは自由ではない -対戦システムの基本的な仕様に関しては本作の時点で完成されている。 --お互いが専用の画面を使うGB対戦と異なり1つのテレビ画面を共有するが、ポケモンが覚えている4つの技や手持ちのポケモンは隠すことが出来る。コマンド入力をCボタンユニットに対応させることにより、メモや記憶次第では相手に手の内を見せずにコマンド入力できる。 --パーティを「登録」して本作のカートリッジ内にコピーを保存できる。ミラーマッチを行ったり、友達のパーティを借りた模擬戦も可能。 -不完全ながらもチート対策機能を実装 --『ピカチュウ』版の発売時点で覚えられない技を覚えたポケモンがパーティにいた場合、プレイヤー名が赤くなって不正であることが示される。 ---ただし対人・対CPともに試合自体は続行される。続編の存在を考慮したものと思われる。 --ポケモンの能力があり得ない値になっていた場合でも、内部パラメータから再計算されて適正な能力値になる。 --ポケモンそのものに異常がある場合(種族コードが不正など)はエントリー自体ができない。 -トーナメントを攻略するごとにドードーGB、ドードリオGBという機能でそれぞれ2倍速、3倍速でプレイができる。 --しかし、続編で''その上を行く4倍速プレイ''が可能となってしまったため、今からこの機能を目的に本作をプレイする理由はない。 --ちなみに倍速機能については隠し要素扱い。雑誌や攻略本でもあまり触れられておらず知名度が低かった。 //4倍は2からできたのでポケスタ金銀の記述をカット。またいきなり使用可能ともとれる部分も修正しました。 //ポケモンの整頓機能も当時は画期的だったので、これのみが価値というのは言い過ぎかと -本作の時点では使用できるポケモンの種類が大幅に制限されているとはいえ、ポケモンたちが割と出来のいいフルポリゴンで動くだけでも当時としては評価できるといえる。 --不動の人気ポケモンであるピカチュウが3Dで登場したのも本作が初。その愛くるしいしぐさは多くのファンを虜にした。ただし大谷ボイスは未実装。 -使用不能なポケモンも3Dモデルは用意されておりステータス画面で確認が可能。彼らしか覚えない技のエフェクトもきちんと用意されている((これらの技は「ゆびをふる」で見ることができる。))。 ***本作独自の要素 -ピカチュウに「なみのり」を覚えさせることができる。 --条件は、レンタルなしでピカチュウを最高ランクのトーナメントに参加させ、最終戦で戦闘に出す3匹の中に含め勝利すること(最終戦以外では使わなくて良い)。 --ポケスタ2にこのシステムはなく、このソフトでなければ覚えさせることが出来ないことを考えると、このソフトの唯一の優位点と言えるだろう。ただしなみのりを覚えさせる条件は非常に厳しい。 --ポケスタ2の99カップでは電気ポケの主力としてライチュウ(ピカチュウの進化系)がエレブーと双璧を成していたが、ライチュウが使われる理由の一つがピカチュウを通して覚えられるなみのりが強力なサブウェポンだったからである。『金銀』以降の対戦環境においても無視できない影響力を残した。 --「なみのりピカチュウ」についてはそれ自体がキャラクター化され、カードなどのグッズとしてプロモーションされていたので戦力面を抜きにしても人気があった。それまでは抽選で限定的にデータ配布されるのみだったので、条件は厳しくとも自力で覚えさせることができるという点は当時としては大きな魅力だった。 //バグの話はお門違いかと -97カップ(LV50~55・3体累計155制限)では当時の本選出場者のポケモンと戦うことが出来る。 --ただ、当時は「努力値」や「個体値」といったシリーズ独特の概念に対する情報がそれほど浸透していなかったため、ポケスタ2裏よりも弱いトレーナーも多い。~ 中にはメタモンやフシギバナといったネタレベルのものも。ただし、LV55ケンタロスを使うトレーナーはいずれも強豪。 //↑メタモンはともかく、少なくともゴローニャはネタレベルどころかダグトリオとタメ張れる強さだ //伊達に決勝に上がってきてないから消しちまったぞ -トーナメントを進めると時間が昼→夕方→夜と進んで光源が変わり、続編以降では見られない映像効果を楽しめる。 //-対戦だけでなく、ミニゲームもあるのでやると面白い。友達とかとやると、かなりはまる。9種類しかなく、少ないが… //↑ミニゲームの搭載はポケスタ2からので1にはないです。 **余談・その後の展開 -全国大会出場者のうち、なぜか優勝者だけ下の名前しか表示されていない。 //実名を挙げるのは如何かと思うのでこの表記で -本作の翌年に発売された『[[ポケモンスタジアム2]]』は、151匹全てが使用可能かつ、パーティゲーム要素も増やしたまさに完全版とも呼ぶべき作品となった。初心者から超上級者まで楽しめるようになり、ミニゲームまで搭載した名作である。 //40体しか使えないって注意を促してた記憶があるから、詐欺呼ばわりの記述はカット //↑確かにパッケージ裏に「使えるのは40体」と書いてるな --そのため、1作目を買った人は有料体験版を掴まされたような形になってしまった。 --売上は、前作の失態もあり71万本とミリオンを逃してしまう。 ---さらに後に発売される『[[ポケモンスタジアム金銀]]』でここでの数々のノウハウが生かされることとなり、同ゲームは見事ミリオンを達成する。 ----

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