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*MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES 【まーぶるばーさすかぷこんつー にゅーえいじおぶひーろーず】 |ジャンル|格闘ゲーム|&amazon(B000062YCX)|&amazon(B00006F6UU)|&amazon(B00006F6US)| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~|~|~| |販売・開発元|カプコン|~|~|~| |稼動開始日|2000年3月|~|~|~| |移植版|ドリームキャスト版:2000年3月30日&br()プレイステーション2、Xbox版:2002年9月19日&br()Xbox360版(XboxLIVE ARCADE):2009年7月29日&br()プレイステーション3版(PlayStation Store):2009年8月12日&br()※360・PS3版は2013年12月配信終了|~|~|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|~|~| |~|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~|~|~| |ポイント|自重しない永久コンボ&br()絶対的存在「4強」&br()全キャラ出現に出費がかさむDC版&br()世紀末ゲーの前身&br()人によっては神作&br()海外では[[続編>MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds]]が出るまで大人気だった|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ]]''| |>|>|>|>|CENTER:''[[Marvel Comics関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 アメリカのマーべル社との契約でできたカプコンキャラ&マーベルキャラのドリームマッチが楽しめる『VSシリーズ』の第四作。~ 総勢56人のキャラ達が織りなす3on3、NAOMI基板の性能を駆使したド派手な演出が最大のウリで、質、量ともにシリーズの集大成たる相応しい作品、になるはずであったのだが…。 **特徴 -最大の特徴は使用可能キャラ総勢56人という圧倒的なボリュームである。 --最初から全てのキャラが解禁されているわけではなく、ゲームを遊んでポイントを溜めて行くことで順次解禁されていく仕組みになっていた。 ---アーケード版と家庭用版(DC版)はほぼ同時発売だが、それぞれ最初から使えるキャラが異なっている((ちなみにシリーズ皆勤賞のウルヴァリンは、アーケード版では通常のウルヴァリンが、家庭用版ではその代わりに「アダマンチウムを失ったウルヴァリン」が登場する。ただし見た目は単なる色違い。))。また、AC版のコンパネに用意されたビジュアルメモリを挿すスロットに挿して遊ぶことで、AC版・DC版双方でポイントを溜められるという連携要素もあった。 #region(本作に登場する56人の勇者たち+1) -※太字は共通して初期使用可能キャラ。斜字はアーケード・家庭用のどちらかのみ初期使用可能キャラ。 -マーベルサイド --『X-MEN Children of The Atom』から登場 ---''ウルヴァリン''(本作ではアダマンチウム無し版も登場)((但し初期使用可能なのはアダ有り・アダ無しのどちらかのみ。))・''サイクロップス''・ストーム・'''サイロック'''・コロッサス・''アイスマン''・スパイラル・シルバーサムライ・オメガレッド・センチネル・'''ジャガーノート'''・'''マグニートー''' --『MARVEL SUPER HEROES』から登場 ---''キャプテンアメリカ''・''スパイダーマン''・アイアンマン・''ハルク''・ブラックハート・''Dr.ドゥーム''・'''シュマゴラス'''・サノス --『X-MEN vs. STREET FIGHTER』から登場 ---'''ガンビット'''・'''ローグ'''・セイバートゥース --『MARVEL vs. CAPCOM』から登場 ---ウォーマシン・''ベノム'' --本作初登場 ---''ケーブル''・''マロウ'' -カプコンサイド --『MARVEL vs. CAPCOM 2』オリジナルキャラ ---''ルビィハート''・''アミンゴ''・''ソンソン''・アビス(ラスボス) --『VS. STREET FIGHTER』2作品から登場 ---''リュウ''・ケン・春麗・ナッシュ・''ザンギエフ''・ダルシム・ベガ・'''豪鬼'''・ダン・'''さくら'''・キャミィ --『MARVEL vs. CAPCOM』から登場 ---'''モリガン'''・'''キャプテンコマンドー'''・''ストライダー飛竜''・ジン・ロックマン・ロール --本作初登場 ---''ガイル''・''アナカリス''・'''バレッタ'''・'''ハヤト'''・'''ジル'''・'''トロン'''・コブン・フェリシア -見ての通り、従来のマーヴルのキャラクターを使った格闘ゲームに登場したキャラはほぼ全員((ただし、アポカリプスやオンスロートなどのデカキャラ、USエージェントやリリス風モリガンなどのコンパチキャラ(ただし一部のキャラは元キャラの変身技で登場)、そしてメカ豪鬼とアニタと憲磨呂は登場していない(当然だが)。))が本作にも登場している。これは「マーヴルとの格ゲーはもうこれで最後にしたいから、集大成として全キャラ登場させれば誰も文句を言わないだろう」という方針によるものと言われている。 --そのせいもあって、マーヴル側の新キャラは2人だけ。その人選も、ケーブルはともかくマロウは『X-MEN』の中でもかなりマイナーで人気も薄いメンバーであり、選ばれたことに疑問の感じられるキャラとなっている。 --続編『MARVEL VS. CAPCOM 3』では本作の全てのキャラは登場してないが、後述する「本作を象徴するキャラ」を優先的に出演させるなどある意味「わかっている」人選が行われている。 #endregion -チーム人数が従来の2on2から3on3に変更。また、さらにチーム戦としての性質を強くしたシステムが搭載されている。 --ヴァリアブルアシスト…従来から存在していたシステムだが、本作では2つの「パートナーボタン」があり、押すことで控えにいる二人それぞれを呼び出して攻撃させることができる。また、キャラを選ぶ際にアシストとして出す技をα・β・γの三種類から選べるようになった。 ---本作では技の硬直中でもアシストを呼べるようになり、使用回数や制限もほとんど無いため、自由度と重要性が格段に上昇。チームを組む時は単体の強さ以上に、キャラクター同士のアシスト⇔前線の相性の良さも重視すべき要素であり、中には「アシスト専門」として強キャラの仲間入りをするキャラもいるほど。 ---ちなみにパートナーボタンの代わりに消されたのは中パンチ・中キックボタン。 --ディレイドハイパーコンボ…ハイパーコンボ中に次に控えているキャラのハイパーコンボコマンドを入力すると、次のキャラがハイパーコンボを出しながら登場し、使用キャラを交代させることができる。連続技のダメージを加速させるために使ったり安全にキャラを交代するために使うなど攻防に使えるシステムである。 --スナップバック…当てると相手のキャラを強制的に交代させることができる打撃技。ゲージを消費するが、その戦術的な価値は非常に高い。 **問題点 ***ゲームバランスの問題点 -56人という大勢のキャラが登場するせいか、''キャラの強弱やゲームバランスが更に自重しなくなっている''。 --通常の格ゲーではタブーである、「ハメ技」や「永久コンボ」の自由度が爆発的に上がっている。単体では永久が無いキャラも、特定の状況で特定のアシストと組み合わせると永久が成立するなんて事はザラである。 --普通では「詰む(ダイヤグラム8:2・9:1など)」組み合わせがあちこちに存在している。 -「センチネル」、「ストーム」、「マグニートー」、「ケーブル」は飛びぬけて壊れた性能を有しており、「四強」と称されている。以下にその性能を紹介。 #region(環境トップの4強) -''センチネル''(X-MENに出るミュータント捕獲・抹殺用の戦闘ロボット) --当初は巨大キャラにありがちな高火力鈍重キャラとなるはずであった。しかしカプコンは何をトチ狂ったか''専用の高速移動技''を追加。そのため火力・耐久・リーチ・そして速さと''全要素で隙のない凶悪な性能''になってしまった。 --おまけに常時スーパーアーマー・通常攻撃をガードされても削り能力がある、適当に出しているだけで強いγアシストなど本当にどう使っても狂っている。初心者が適当に暴れるだけ、もしくはγアシストとして呼び出し続けるだけでも異常に強いのだから、それを上級者が使えばどういう事になるか想像するのは難くない。それゆえに''「大会では十中八九センチネルがメンバーに入る」「先にセンチネルを倒せば勝ち」''と言われる有様である。 --さらにセンチネルの必殺技・ハイパーコンボのコマンドはいずれも干渉し合わないコマンド((上手な人がプレイするとそうでもないかもしれないが、昇竜拳を出そうとして波動拳が出るのはよくある話(逆も然り)。))(簡単に言えばレバーの倒し方が波動拳コマンドのものが大半)のため、技の暴発も少ない。 --弱点は、デカさゆえの当たり判定(対センチネル用の即死コンボがあるほど)と一部の遠距離キャラ(特に下記のケーブル)に不利な点ぐらいだが、本当にそれぐらいしかない。 -''ストーム''(大気を操るX-MENの女性ミュータント) --全体的に高い性能を持つ通常技、安定した火力、高機動力…と三拍子揃っており、安定性とお手軽度はセンチネル以上と言われることも。特にほぼ全画面判定のハイパーコンボ「アイスストーム」と、特定のアシスト無しでは文字通り捕まえられない空中制御能力が壊れている。 --メインアタッカーというよりはチーム全体を支えるサポーターとしての起用が多い。もちろん、メインアタッカーとしての性能も十二分にあるが。 --欠点は防御力が平均よりやや低いことと、前述のセンチネルに不利が付くこと。しかし、「死な安ゲー((「死ななければ安い」の略。ワンチャンスで即死もありうる本作のようなゲームにおいて、生き残れればまだチャンスが残っているといった意味。))」である本作では、そんなものは欠点に数えられないようなものである。 -''マグニートー''(磁力を操るX-MEN名物の敵役。彼もミュータント) --ガード崩しとコンボ性能が凄まじく高いキャラ。''ダッシュ&超低空空中ダッシュから繰り出される発生1Fの蹴り''がコンボ起点となるうえにめくりと裏周りも完備。そしてそこから低難易度のコンボで5割、極めれば即死に持っていける。ストーム同様極めるのは難しいが、初心者でも簡単かつ強力なコンボが繰り出せる。 --弱点は防御力が平均よりやや低いこと、上記2キャラに判定の差から立ち回りで不利が付くこと。しかし接近戦では5分のため十分挽回できる。 -''ケーブル''(次世代X-MENの主人公。やはりミュータント) --コンボ能力は低い、火力・防御力共に平均的、動きは遅く当たり判定もデカイ。そして最大の問題が「空中移動能力を持たない」こと。では何故このキャラが4強に選ばれているのかというと、''センチネルに対して圧倒的に有利に戦える''からである。 --ケーブルの強さを支えているのがハイパーコンボの飛び道具「空中版ハイパーバイパー(以下空中HV)」。これが本当に狂っており、「発生が非常に早く、攻撃範囲も広い」「高火力、削り性能も高い」「複数キャラを巻き込める」「必殺技ハイパーキャンセル空中HVでどこからでも確定反撃を狙える」「空中HVから空中HVがつながる」…という素敵な性能でケーブルの強い理由の90%位がこの空中HVに由来していると言っても過言ではない。 --ちなみに地上版ハイパーバイパーはと言うと、発生までに少しタメがある故にガードされ易く、範囲・結果的なダメージもほぼ他キャラの飛び道具と大差無い上、技もつなぎにくい。おまけに出した後の隙も非常に大きく、相手と状況によっては''「ハイパーバイパー食らってから反撃余裕でした」''なんてことも起こる。同じ技なのにこの差は一体…。 --弱点は立ち回りが空中HVに完全に依存する形となるため、ゲージ無し時はあまり強くない事。とはいえ守りは強い方で、他のキャラでゲージを貯めてから交代すれば大暴れできる。 --ケーブル自身は典型的な波動昇龍タイプ(やや射撃寄りだが)なので、初心者でも使いやすい。 #endregion -また、次点として上記の4強以外にも以下の9人のキャラクターが「上記の4人と何とか勝負できる性能の持ち主」とされており、4強とこの9人を合わせて「13強」と言われている。 #region(13強-4強+2の面々) -準最上位 --サイクロップス ---''10強の中では唯一まともに格ゲーしているキャラ''。極度にぶっ壊れた面はないが、対空アシストが強力かつ本体性能が高いレベルでバランスが良いので、非常に扱いやすい。 --アイアンマン ---蹴りが刺さればそのまま''3タテできる永パ''が特徴の一発屋。故に壊れっぷりではある意味4強をも凌ぐ。本体性能も8方向空中ダッシュや削りの高いハイパーコンボなど揃っており強力。 ---但しHCが''出の遅いプロトンキャノンしかない''ため、ディレイドでの他キャラへの交代は苦手。 -上位 --Dr.ドゥーム ---βタイプアシスト(モレキュラーシールド)の削りが強力かつ拘束時間が長く、後述の飛竜と相性が良い。本体も飛び道具に優れ、使いやすい。 ---但し接近戦は不得手のため、なるべく近寄らせない戦法が重要になる。 --スパイラル ---剣をひたすら投げまくって''相手を削り殺す''弾幕キャラ。その戦いっぷりを見れば、明らかに''出るゲームを間違えている''と言わざるを得ない。 ---追い討ちをかけるように''自身の攻撃力をHCで強化できる''。もはや嫌味である。 ---弱点は他の技の癖の強さだが、どうせ剣しか投げないので実質無いようなもの。 --ストライダー飛竜 ---一定時間自分の周りに攻撃をサポートしてくれるオプションを出す「ウロボロス」が超強力。これに上記のドゥームのような拘束時間の長いアシストを駆使することで、反撃の隙すら与えない強力なラッシュが可能となる。 ---弱点は下から数えた方が早いほどの防御力の低さだが、前述のように反撃させない戦法中心、''そもそも触られたら死ぬようなゲーム''のため実質無いようなもの。 ---''全体的に弱いといわれるカプコンサイドで唯一メイン起用されるキャラ''(キャプテンコマンドー、キャミィ、トロンはアシスト専門)。 -準上位 --ブラックハート ---ゾンビと悪魔を召喚する通常攻撃を駆使し、空中でこれらをばら撒く戦法が強力。高火力のコンボや永パも備えている。 ---相手をサーチし、上空まで判定が伸びるβタイプアシストのインフェルノも強力で、センチネルやドゥームのアシスト要員としても人気がある。 //ただしインフェルノに「ガード硬直が非常に短い」という欠点が発覚し、更にケーブルに対して圧倒的に不利なため株を落とす結果になった。 ---弱点は大型キャラ故の当たり判定だが、ブラックハートは''しゃがむだけで当たり判定が半分以下になる''と言う利点がある。 ---また、地上ダッシュは''完全無防備になり、技を出すなどして止めることもできないという自殺行為''なので、一部行動が制限されてしまう((エリアル終了技などで相手を吹き飛ばし、画面外に出ると強制的にダッシュしてしまうためそれらをむやみに当てられない。))という問題を抱えている。 --キャプテン%%コレダー%%コマンドー、サイロック、キャミィ ---この3人がそれぞれ持っている「対空迎撃タイプ」のアシストが、無敵が長い・判定が強いなど強力なため、もっぱら「アシスト専門キャラ」としてチームに選ばれている。ちなみに、上記のサイクロップスもこの3人と同じく強力な対空迎撃アシストを持っている。 ---特にキャプテンコマンドーの対空迎撃アシスト「キャプテンコレダー」の性能が非常に良い。本体性能も「上位となんとかやり合えない事もない」レベル(このゲームでは上位陣とやりあえるだけで十分に強い)。サイロックは、アシスト「サイブレイドスピン」がサポートがコレダーにやや劣る分、本体性能がキャプテンコマンドーより高い。キャミィは本体性能が2人より劣る(立ち回りは強いが火力と防御力に欠ける)ため、もっぱらアシスト専門として扱われる。 -アシスト専(本体性能はそこまで高くは無いので13強には加わらないが、アシストキャラとして採用される事がある) --トロン ---γアシストが優秀で、それを本体とアシストで挟み込むようにして当てると異常なダメージが入る。 --ソンソン ---ブラックハートとがっちりかみ合うのでブラックハート専用アシストとして稀に用いられる。 #endregion -ここから下は、''普通に格ゲーをやってる性能のせいで勝てない''という状況。 --稼働当初などはこれらのキャラを使った対戦も多く見られたが、末期には上記キャラが暴れまわっていた為、ガチの対戦ではほとんど見かけなくなってしまった。 ---ここまでのキャラとは勝負にならない事からまとめて41弱と言われているが、その中でも意図的弱キャラは逆方向に突き抜けており、他の41弱キャラとすら勝負にならない。 //上が強すぎるだけで、一番キャラ層が多いのはここだし、41弱と呼ばれてるのはともかく、どちらかといえばここ基準で書くべき。その視点でもここから上の強さは↑の文章でも問題ないわけだし。何にしろ全体的にやたら攻撃的な文章になってるので全体修正。あと溜めキャラをやたら叩いてるけど、コンボにも仕込める程度の溜め時間で出せるし、出してる暇がないなんてのはそれこそ最上位基準。最上位相手でもガード中に溜めておけば、むしろ一方向だけでいいから出す暇はいくらでもある。ここも過剰にたたきすぎ。 //ゲームバランス崩壊の説明としては多すぎる中間層の説明は不要。必要以上に長くなってるので、最底辺のみ残してCO #co{ #region(''41弱'') -マーヴルサイド --ウルヴァリン ---全体的にHIT数が削られてしまった。スピード・パワー共に悪くもなく、コンボもやりやすいが、飛び道具に対して凄まじく不利。 ---またアシスト性能が低く、''どのアシストも突進技である上、無敵時間がない''ため、不用意にアシストとして出すとボコられかねない。 ---本作はアダマンチウムを抜かれたバージョン(通称アダ無し)もいるが、強みのない変化の為、ただの劣化扱いされている。 --キャプテン・アメリカ ---波動昇龍型と同じ悩みがある。 --スパイダーマン ---機動力はあるのだが、上位陣には追いつかれる。HCが当てづらいため火力が低い。 --ベノム ---スパイディより火力はあるが重いしでかい。当たり判定のでかさは本作ではそれだけで不利。 --セイバートゥース ---初登場時は強かったのにえらい弱体修正。飛び道具してる間自分が動かないためただの隙。爪的にもウルヴァリンの劣化である。 ---空中戦重視のこのゲームで、軌道制御技が三角飛びのみという特徴もあるが、むしろその所為で使いづらい。 --オメガレッド ---火力はあるが、コンボ性能は劣悪で、HCは出が遅すぎて全くコンボに組み込めない。 --サノス ---ボス時から技を減らされた上に、シューティング型なのにゲージ依存の為、ゲージがないと後述のロールに負ける可能性すらある。 --ハルク ---火力とスーパーアーマー以外に強みがなく、似たようなタイプのセンチネルと比べられるのが辛い。 --コロッサス ---自力でハイパーアーマーを張れるが、機動力も無く突進系の攻撃しかないのがつらい。パワータックルが飛び道具貫通属性だったらケーブルのアンチとしての役割があったかもしれないが。 --ローグ ---特殊能力が相手から技を盗む形から自己強化へと変更された。ハイパーアーマー持ちの相手ならハイパーアーマーを付けられる。 ---性能的にも典型的なインファイターなので飛び道具の飛び交う本作ではつらい。 --ジャガーノート ---下記のバグも含め、ヘッドクラッシュで一時期は猛威を振るったが、逆に言えばそれしか強みがない。 --マロウ ---火力が低すぎる上、頼りのHCも癖がやたら強い為つかいづい。 --アイスマン ---削りダメージ無効は魅力。シューティングタイプだが、技の出が長いのがきつい。 --シュマゴラス ---コマ投げがなぜか投げ抜けできる。 --ウォーマシン ---一言で言って劣化アイアンマン。 ---プロトンキャノンは名前こそ同じだが極太ビームから無数のミサイルを発射する技に変わっており、当たり方が悪いと相手が跳ねて軌道から外れダメージが激減するという性能の悪さから、しばしば「''ポンコツキャノン''」という蔑称で呼ばれる。 ---一応性能的にはこの項に挙げられている他のキャラと比べると格段に強く、前述の13強クラスと同格だが、上位陣の対戦においては結局アイアンマンでいいという結論になってしまう。 --シルバーサムライ ---動きは鈍めだが、HCの雷鳴剣は強い。ゲージ依存度が高いのがきつい。 --ガンビット ---通常技の性能は悪くないが、あくまで普通レベルの域を出ず上位キャラと互角にやりあうだけの決定打に欠ける。後述するバグのおかげで肩身の狭い思いをする事に。 -カプコンサイド --ルビィハート ---主人公らしくオーソドックスな性能ではあるが、どれも癖が強い。 ---アシストはコンボの繋ぎに使えるのでコンボのお供としての性能はなかなか。 --アミンゴ ---サボテン。飛び道具の動きが遅く消されやすい。 --リュウ ---『[[MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER]]』仕様に戻ったが、もともと飛び道具があまり強くなく、HCもHIT数が削られている為、クリーンヒットしても火力が低い。モードチェンジも当然削除。 ---全体的に他の同タイプキャラに比べて性能が低い。 --ケン ---リュウよりも接近戦特化で、''空中強竜巻旋風脚フルヒットの威力がHCよりもダメージが大きい''という謎性能に。 --豪鬼 ---紙装甲の為、本作ではあっという間に死ぬ。新規追加のHCもはっきり言って役に立たない。次回作で削除されたのも納得。 --ガイル・ナッシュ ---ためキャラだがゲームの方向的にやや逆風か。対空アシのサマソやHCは悪くない。 --さくら ---通常状態の飛び道具が斜め上に飛ぶため使いづらい。 --モリガン ---射撃面は上記4人と一緒。ダッシュがホバータイプなのが強みになっていない。 --春麗 ---リュウと同じく『MVS』仕様に戻ったため、七星閃空脚が削除されてしまった。空中では必殺技も結構制限されるため火力がきつい。 --アナカリス ---相変わらずの癖の強さ。遅すぎるジャンプのせいでエリアルはかなり厳しい。 ---ファラオコブラブローがフルヒットするとかなりのダメージだったり、王家の裁きを利用した即死コンボ(アシスト必須)等強みはあるが、上位陣には及ばない。 --ダン ---いつも通りのネタキャラ。挑発伝説でHCゲージをMAXにできるが、対戦で使えばただの的である。 ---3ゲージHC『漢道』は自身の体力を1にする代わりに今作上最大ダメージの技となっている。 --ダルシム ---リーチはあるが、飛び道具性能が中途半端で、結局リーチの長さが本作では活きていない。 --ベガ ---固めはそこそこ強い、空中戦もそこそこ。 --ザンギエフ ---ダブルスクリューがなくなった上に、本作のシステム面と絶望的に噛み合っていない。 ---アイアンボディというハイパーアーマーの代わりに様な技もあるが、ガードできなくなるため、むしろ使うと危険。 --バレッタ ---小さいため本体のリーチが狭いが、必殺技の性能はそこそこ。HCもビームタイプとしてはそこそこだが、当たり方が悪いとカスダメージになる。 --フェリシア ---インファイタータイプだが火力が低め。 --ハヤト ---剣術使いでリーチこそ長めだが、機動力が低い。 --ジン・サオトメ ---接近戦では強力で、壁を背にした時ほど出の速いブロディアパンチや、画面全体攻撃のブロディアバルカンなど、独特なHCを持っている。 ---最後の一人で体力が一定値以下になるとバ火力を出せるようになるが、そのまま封殺されてしまう事も多い。 --ジル・バレンタイン ---スライディングキックが強力でそこから小技→エリアルとつなげれるが、いい所はそこくらい。 ---防御力、防御能力が非常に低く、アシストも中途半端で使いにくい。 --ロックマン ---強Pで飛び道具をガンガン撃てるが、レーザータイプが相手だとどうしようもない。 #endregion } #region(''最底辺'') -コブン --意図的弱キャラで''紙装甲に超低火力(エリアルを入れても他キャラのパンチ1発分)''というどうしようもないキャラ。 --一応ゲーム内で最も小さいためコンボがスカりやすい、「アシストのタイプによってハイパーコンボの内容が変わる」という唯一無二の性質はある。 -ロール --こちらも意図的弱キャラで、全体的にロックマンの劣化キャラ。 ---強みは身長が画面の縦の8分の1と非常に低く、当たり判定の範囲が狭いため一部の攻撃がしゃがまなくとも当たらないことと、通常技の発生がトップクラスなので、それを駆使して先発でゲージ溜め役に徹するぐらい。あと可愛い%%+パンチラ%%。 --最大の特徴であったボーカル付BGMは削除されてしまった。 #endregion ***56人もキャラクターがいるために起きた弊害 -まずシナリオはEDのイラスト以外は''完全にカット''。 --個別エンディングはおろか、''対戦前のやりとりや対戦後の台詞すらなく、そのせいで本作オリジナルの主人公格3人は、性格はおろか一人称すら分からない事態に''。 --シナリオをカットした所為で、本作オリジナルのラスボスであるアビスの正体もよく分からない。 ---分かっているのはそいつを封印するために56人が集まったことくらいである。 --組むこと自体おかしいキャラでも組めてしまう為、海外でも「設定上和解できないセンチネルとミュータント達のやり取りはどうした!」的な意見が出ている。 -容量確保の為の''ドット削減'' --この弊害を大きく受けたのはジャガーノートやブラックハート、そしてセンチネル等の大型キャラである。見た目だけでなくデータも馬鹿でかいため、余計な動きはとことん削除されており、過去シリーズから比べると大きく劣化している。 ---特にセンチネルは酷く、以前登場した『X-MEN Children of The Atom』の時と比べると''特徴的だったパーツが落下してくる登場シーンが、本体がそのままドスンと落ちてくるというものに変更・立ちポーズがブルブル震えているようにしか見えない・勝利ポーズもさっさと排熱してしまっている(しかも途中シーンが挑発に回されている)''と、とにかく削れるもの皆削っている。 --全キャラからアドバンシングガードのモーションが削除された。 ---ただしこちらはガードモーション+エフェクトで違和感のないようにはなっており、そこまでは目立たない。 ***その他の問題点 -本作を極めようとするとするとぶち当たる様々なバグ --実戦投入できると恐ろしい強さになったり、格闘ゲームとしての体裁すら崩れるほどの強烈なものがあったりもするが、以下のように再現が非常に容易かつお手軽バグが本作稼働黎明期に猛威をふるった事もある。 ---ジャガーノート「サイトラックバグ」:再現性100%。必殺技「サイトラックパワーアップ(次の1打のみ威力が上がる技)」を発動してからそのジャガーノートを引っ込めると、その効力が続いたままアシストとして呼び出せる。ジャガノートはもともとパワーキャラで攻撃力が高いのに、それがさらに上昇したうえに、再びサイトラックパワーアップを使用するまで効果が持続する。この状態で防御力が低いキャラにハイパーコンボを当てると、それだけで体力9割消滅というおかしな威力になる。PS2・Xbox版では修正されたが、「上位キャラへの対抗手段にそれくらい有っても構わない」という判断がされたのか、''PS3・Xbox360版では復活した''。 ---キャプテンコマンドー「即死K投げ」:K投げ(掴み電撃攻撃)中に猛烈な勢いでレバガチャ+ボタン連打すると、''時折投げられた側が即死する。''腕力次第で再現性が上がる模様。これもPS2・Xbox版では修正された。 ---ガンビット「大気圏バグ」:スナップバックBを出した後にケイジャンストライクを使う。するとガンビットがなぜか画面外に上っていき、以降このバグを使用したチームのキャラクターが一人もステージに現れなくなってしまう。ガンビットのいるチーム側が残体力で勝っている状態でこの技を使えばタイムオーバーで勝利が確定する。ただし大会では当然ながら使用禁止で、PS2・Xbox版では修正された。 //スナップバックBさえ出せばヒットの有無や画面内に相手がいるかは問わない。相手が常時ハイパーアーマーのラスボスでも発動できる。 --余談だが、あまりのバグの多さに''新しいバグを見つけることに楽しみを見出すプレイヤーが現れた''ほどである。 -イージーモードの廃止 --前作まで搭載していた簡単に技を出せるモードが完全廃止。 ---格ゲー自体初心者の人間には3人分ものコマンドを覚えなければならないのはやはりつらい。 //ザンギだのアナカリスだの「しか」いないならともかく、そういうキャラがいる事自体を問題にするのはさすがにおかしい。 ただでさえキャラが多くて、いくらでも初心者向けのキャラはいるってのに。 -DC版のネットワーク対戦の問題 --ネットワーク対戦自体が黎明期である為、回線切断の対策が行われていなかったり、ラグの問題もあった。 ---特に対戦格闘ゲームであるために、ラグはやはりつらい物があった。 --連動によるキャラ収集に非常に金額がかかる。全キャラクターを揃えると下手するとアーケード料金、ネットワーク料金込みでソフト1本分は余裕でお金が飛ぶ。 **賛否両論点 -CPU戦の1プレイ時間の長さ --増やした人数と出来るだけ対戦してもらう為なのか、CPU戦はラスボスを除き7ステージ(現在使用可能な24~56人中21人)あり、さらにラスボスが3形態もある。 ---使用キャラの火力が低い、コンボ練習をする、初心者が手間取る、等で1ステージに時間がかかるとクリアまでに30~40分は平気でかかる。 --長く遊べるとも言えるが、終わるのを待つ場合などはものすごく待たされる。 -キャラ別BGMが廃止され、ステージごとに固定されたBGMが流れるように変更になった。 --ジャズなどのブラスサウンドを主体とした曲調で統一されていてゲームに合ってるとは言い難く、出来はともかく評価は賛否両論((他のゲームの没BGMを流用したという説がある。))。 --一応ピエロ面のBGMはなかなかテンションが高めなのだが・・・・。 -背景ステージは全て3Dで描かれ美しいのだが、過去作のような関連キャラは登場せず、味気ない。 --上記の変におしゃれなBGMと悪い方向に噛み合ってしまい無個性化してる感じが否めない。 -一部のあえて弱く設定されたキャラ --追加キャラであるコブンやロールは明らかにネタキャラとして弱く作られているが、それ故にそれが個性になっている。 ---一度の対戦で3人もキャラが使える事もあり、ハンデとして使われる事も多かった。 **評価点 -ド派手な演出 --シリーズでは引き続き広い画面を縦横無尽に動き回れ、お互いサポートキャラを二人ずつ出せる為画面も賑やかで、HC等も非常に派手な演出になっている為、適当なコンボからHCで締めるだけでも爽快感があり、単純に遊んでいて楽しい。 --背景も3Dになっており、この時代としては異例なほど滑らかに動く。 -キャラ数の多さ --コンパチキャラもいるが、単純に56人ものキャラが使えるのは当時としてもかなりの多さ。 ---前述のとおり今までのシリーズ参戦キャラはほぼ参戦しつつ追加キャラも増えている。 --キャラの追加の多さもあり、話題性も尽きなかった。 ---ACとDCで使用可能なキャラが違う事や連動でのポイント入手もあり、稼動当初はビジュアルメモリを持ち込んでの対戦も盛んに行われた。 -新キャラの登場 --完全新規のルビィハートとアミンゴ、『ソンソン』の孫娘のソンソン以外にも『スターグラディエーター』からハヤトが、『バイオハザード』からジルが、『ロックマンダッシュ』からトロンとコブン新たに参戦した。グラフィックも新しく書き起こされている。ただしトロンとソンソンがせいぜいアシ専で、その他キャラの性能は目立たないが・・・・。 --ちなみにトロンの「朝食ラッシュ」、コブンの「昼食ラッシュ」はコブンだけでなくデータ(『DASH』に登場するロックのお供の猿)が紛れている。料理を作っているコブンが居るにも関わらず41ヒットしてるのはこのため。 **総評 とにかく出せるだけ出したと言っていい、当時でも異例の56キャラものキャラを集めた意欲作。~ ド派手な演出やスピーディな展開も含め、動かしていて楽しいゲームには仕上がっているものの、それだけのキャラを詰め込んだせいで''「早すぎた世紀末ゲー」''とも称される程のぶっ壊れバランスになってしまった。~ はっきり言って、上位キャラとそれ以外ではまともな勝負にはならない。~ それでも(主に海外で)人気の高い作品ではあり、稼働から10年以上が経っても稼働しているゲーセンがそれなりにある辺りゲームセンターでは長らく愛されているゲームでもある。 ---- **移植 -連動要素もあり、家庭用ではまずDC版が発売された。 --続いて数年後にPS2・Xboxに移植されたが、契約解除ゆえにいずれも廃盤となっている((再びカプコンとマーべルが契約したとは言っても、当然それらの再版などはかからない。))。家庭用ソフトは一時期プレミア化していた(特にPS2版)。 -続編のMVC3発売に合わせ、360のLive Arcade、PS3のPlaystationStoreにてDLC版が発売された。 --前述した様に、バグは致命的なものは除去され、そうでないものは残されているというサジ加減をきかせた修正や、最初から全キャラが解放されている点などもポイントである。 --ただし、MARVELとの契約終了に伴い、''2013年12月中旬にどちらも配信が終了''している。当時は価格と入手しやすさの両面から言って「遊びたければこの2つの内どちらか」というのが無難だったのだが、現在は残念ながら入手することができない。 ---- **余談 -現在「MARVEL」の日本での読みは「マーベル」に統一されているが、本作の稼動時点では「マーヴル」と呼んでいた((アメコミの邦訳ものにおいても「マーヴルコミックス」の表記が多かった。))。本作以前の同シリーズでも同様。これは略称の「マヴカプ」に名残を留めている((「マーベル」が正式な表記と確定した後で「マーベルvs.カプコン」と呼ぶ事はあっても、「マベカプ」とは呼ばれない。))。 -海外(特にマーべルがお盛んな北米)では''「本作こそ格ゲーの代名詞」''というほどの凄まじい人気と知名度を誇り、EVO((全米最大規模の格ゲー大会。日本での「闘劇」の様なもの。))で『MVC3』が出るまで毎年本作が選ばれていたほどである。ちなみにアメリカ人は全体的に強キャラを好んで使う傾向があり、上記の4強中心の「みんな使えばいいじゃないか」的なフリーダムな事態になっている。これもお国柄と言うものだろうか…。 --あちらでは大人気のマーべルキャラで、ifの組み合わせ+対戦できるのが楽しく、何より原作の雰囲気を壊していないというのも理由といえる。日本でも『[[ジョジョの奇妙な冒険 ~未来への遺産~>ジョジョの奇妙な冒険 (AC)]]』が大味なゲームバランスでも評価・人気が高いことと同じ理由である。 ---日本では「一強」に対して反骨精神があるせいか、『北斗』でも研究や実践の甲斐あってトキが絶対的存在ではなくなったことが証明された。しかし本作は最早研究の余地なしなのか、しないのか不明だが「4強」が覆されることは今なおない。今後も、多分ない。 -ゲームバランスを壊しているキャラが何故かX-MEN絡みばかりだが、これは偶然の結果。「MARVEL社がカプコンに要請してMARVELキャラを軒並み強くした」という噂も流れていたが、MARVELはキャラデザや設定などの監修を行っただけであり、現在までに明示された情報の中にそのような要請があったという事実はない。 --そもそもMARVELがキャラクターの性能にまで口を出せるのであれば、MARVELの顔であるスパイダーマン、ウルヴァリン、キャプテン・アメリカなども強キャラになっていたのではないだろうか。 --そもそも本作は最初からお祭りゲーという趣向が強く、''他の格闘ゲームからほぼそのまま調整をせずにキャラクターを流用したため、全体的にキャラクターの性能がハイレベルだったX-MEN系統が強くなってしまった''、という見解が現在2chの格闘ゲーム板では一般的になっている。 //あくまで発売当時の評価で決めるものなので、ネットワークに関する問題とアフターケアは余談へ -ネットワークサービス終了後の対応 --当然ながら今では終了してるネットやACとの連動要素だが、それによりDC版ではソフトだけでは全キャラクターを揃える事が出来なくなってしまった。 ---カプコン側もその状況は良くないと判断したようで、『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』初回特典『CAPCOM対戦ファンディスク』に全キャラクターが出現するデータディスクをつけたり(現在では入手困難)、カプコンにビジュアルメモリを送ると、全キャラクター出現済のセーブデータをコピーしてくれる等のアフターケアが行われたが、2013年3月31日を以ってアフターケアのサービスは終了となった。 --後に発売されたPS2・Xbox版ではDC版同様「マルチマッチングを利用してのポイント」の概念はあるが、こちらは普通にプレイして貯まるポイントでも(相当高額ではあるが)キャラクターが購入可能。仮に今から新規にプレイを始めるとしても時間はかかるが全要素を楽しめるようになっている。また、PS3と360のDLC版は最初から全キャラ使用可能。 **その後の展開 -2008年12月に第3のVSシリーズとして(タツノコ作品の単独での格ゲー化というプロセス抜きで)『[[タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES]]』が登場。アーケード版稼働と''同日''に''Wii版''も発売された。 --こちらは日本のみの発売だったが、2010年1月に調整版の『TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL STARS』が世界各国で発売された。 --ちなみに引き続き登場したロールは全面リファインされ、弱キャラではあるものの「ロールちゃん((本作におけるキャラランクを付ける上で、ロールだけは弱キャラとも肩を並べられないほど他キャラに対して詰みっぷりを見せつけたため、弱キャラの更に下に作られたのがこの「ロールちゃん」というキャラランクである。))」は卒業できた。 -そして2011年2月、PS3と360のマルチ展開で実に11年ぶりの新作となる、『[[MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds]]』が発売された。 --こちらも2011年11月に完全版『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』が発売。 //個別ページがあるのでここでの詳細は削除
*MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES 【まーぶるばーさすかぷこんつー にゅーえいじおぶひーろーず】 |ジャンル|格闘ゲーム|&amazon(B000062YCX)|&amazon(B00006F6UU)|&amazon(B00006F6US)| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~|~|~| |販売・開発元|カプコン|~|~|~| |稼動開始日|2000年3月|~|~|~| |移植版|ドリームキャスト版:2000年3月30日&br()プレイステーション2、Xbox版:2002年9月19日&br()Xbox360版(XboxLIVE ARCADE):2009年7月29日&br()プレイステーション3版(PlayStation Store):2009年8月12日&br()※360・PS3版は2013年12月配信終了|~|~|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|~|~| |~|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~|~|~| |ポイント|自重しない永久コンボ&br()絶対的存在「4強」&br()全キャラ出現に出費がかさむDC版&br()世紀末ゲーの前身&br()人によっては神作&br()海外では[[続編>MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds]]が出るまで大人気だった|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ]]''| |>|>|>|>|CENTER:''[[Marvel Comics関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 アメリカのマーべル社との契約でできたカプコンキャラ&マーベルキャラのドリームマッチが楽しめる『VSシリーズ』の第四作。~ 総勢56人のキャラ達が織りなす3on3、NAOMI基板の性能を駆使したド派手な演出が最大のウリで、質、量ともにシリーズの集大成たる相応しい作品、になるはずであったのだが…。 **特徴 -最大の特徴は使用可能キャラ総勢56人という圧倒的なボリュームである。 --最初から全てのキャラが解禁されているわけではなく、ゲームを遊んでポイントを溜めて行くことで順次解禁されていく仕組みになっていた。 ---アーケード版と家庭用版(DC版)はほぼ同時発売だが、それぞれ最初から使えるキャラが異なっている((ちなみにシリーズ皆勤賞のウルヴァリンは、アーケード版では通常のウルヴァリンが、家庭用版ではその代わりに「アダマンチウムを失ったウルヴァリン」が登場する。ただし見た目は単なる色違い。))。また、AC版のコンパネに用意されたビジュアルメモリを挿すスロットに挿して遊ぶことで、AC版・DC版双方でポイントを溜められるという連携要素もあった。 #region(本作に登場する56人の勇者たち+1) -※太字は共通して初期使用可能キャラ。斜字はアーケード・家庭用のどちらかのみ初期使用可能キャラ。 -マーベルサイド --『X-MEN Children of The Atom』から登場 ---''ウルヴァリン''(本作ではアダマンチウム無し版も登場)((但し初期使用可能なのはアダ有り・アダ無しのどちらかのみ。))・''サイクロップス''・ストーム・'''サイロック'''・コロッサス・''アイスマン''・スパイラル・シルバーサムライ・オメガレッド・センチネル・'''ジャガーノート'''・'''マグニートー''' --『MARVEL SUPER HEROES』から登場 ---''キャプテンアメリカ''・''スパイダーマン''・アイアンマン・''ハルク''・ブラックハート・''Dr.ドゥーム''・'''シュマゴラス'''・サノス --『X-MEN vs. STREET FIGHTER』から登場 ---'''ガンビット'''・'''ローグ'''・セイバートゥース --『MARVEL vs. CAPCOM』から登場 ---ウォーマシン・''ベノム'' --本作初登場 ---''ケーブル''・''マロウ'' -カプコンサイド --『MARVEL vs. CAPCOM 2』オリジナルキャラ ---''ルビィハート''・''アミンゴ''・''ソンソン''・アビス(ラスボス) --『VS. STREET FIGHTER』2作品から登場 ---''リュウ''・ケン・春麗・ナッシュ・''ザンギエフ''・ダルシム・ベガ・'''豪鬼'''・ダン・'''さくら'''・キャミィ --『MARVEL vs. CAPCOM』から登場 ---'''モリガン'''・'''キャプテンコマンドー'''・''ストライダー飛竜''・ジン・ロックマン・ロール --本作初登場 ---''ガイル''・''アナカリス''・'''バレッタ'''・'''ハヤト'''・'''ジル'''・'''トロン'''・コブン・フェリシア -見ての通り、従来のマーヴルのキャラクターを使った格闘ゲームに登場したキャラはほぼ全員((ただし、アポカリプスやオンスロートなどのデカキャラ、USエージェントやリリス風モリガンなどのコンパチキャラ(ただし一部のキャラは元キャラの変身技で登場)、そしてメカ豪鬼とアニタと憲磨呂は登場していない(当然だが)。))が本作にも登場している。これは「マーヴルとの格ゲーはもうこれで最後にしたいから、集大成として全キャラ登場させれば誰も文句を言わないだろう」という方針によるものと言われている。 --そのせいもあって、マーヴル側の新キャラは2人だけ。その人選も、ケーブルはともかくマロウは『X-MEN』の中でもかなりマイナーで人気も薄いメンバーであり、選ばれたことに疑問の感じられるキャラとなっている。 --続編『MARVEL VS. CAPCOM 3』では本作の全てのキャラは登場してないが、後述する「本作を象徴するキャラ」を優先的に出演させるなどある意味「わかっている」人選が行われている。 #endregion -チーム人数が従来の2on2から3on3に変更。また、さらにチーム戦としての性質を強くしたシステムが搭載されている。 --ヴァリアブルアシスト…従来から存在していたシステムだが、本作では2つの「パートナーボタン」があり、押すことで控えにいる二人それぞれを呼び出して攻撃させることができる。また、キャラを選ぶ際にアシストとして出す技をα・β・γの三種類から選べるようになった。 ---本作では技の硬直中でもアシストを呼べるようになり、使用回数や制限もほとんど無いため、自由度と重要性が格段に上昇。チームを組む時は単体の強さ以上に、キャラクター同士のアシスト⇔前線の相性の良さも重視すべき要素であり、中には「アシスト専門」として強キャラの仲間入りをするキャラもいるほど。 ---ちなみにパートナーボタンの代わりに消されたのは中パンチ・中キックボタン。 --ディレイドハイパーコンボ…ハイパーコンボ中に次に控えているキャラのハイパーコンボコマンドを入力すると、次のキャラがハイパーコンボを出しながら登場し、使用キャラを交代させることができる。連続技のダメージを加速させるために使ったり安全にキャラを交代するために使うなど攻防に使えるシステムである。 --スナップバック…当てると相手のキャラを強制的に交代させることができる打撃技。ゲージを消費するが、その戦術的な価値は非常に高い。 **問題点 ***ゲームバランスの問題点 -56人という大勢のキャラが登場するせいか、''キャラの強弱やゲームバランスが更に自重しなくなっている''。 --通常の格ゲーではタブーである、「ハメ技」や「永久コンボ」の自由度が爆発的に上がっている。単体では永久が無いキャラも、特定の状況で特定のアシストと組み合わせると永久が成立するなんて事はザラである。 --普通では「詰む(ダイヤグラム8:2・9:1など)」組み合わせがあちこちに存在している。 -「センチネル」、「ストーム」、「マグニートー」、「ケーブル」は飛びぬけて壊れた性能を有しており、「四強」と称されている。以下にその性能を紹介。 #region(環境トップの4強) -''センチネル''(X-MENに出るミュータント捕獲・抹殺用の戦闘ロボット) --当初は巨大キャラにありがちな高火力鈍重キャラとなるはずであった。しかしカプコンは何をトチ狂ったか''専用の高速移動技''を追加。そのため火力・耐久・リーチ・そして速さと''全要素で隙のない凶悪な性能''になってしまった。 --おまけに常時スーパーアーマー・通常攻撃をガードされても削り能力がある、適当に出しているだけで強いγアシストなど本当にどう使っても狂っている。初心者が適当に暴れるだけ、もしくはγアシストとして呼び出し続けるだけでも異常に強いのだから、それを上級者が使えばどういう事になるか想像するのは難くない。それゆえに''「大会では十中八九センチネルがメンバーに入る」「先にセンチネルを倒せば勝ち」''と言われる有様である。 --さらにセンチネルの必殺技・ハイパーコンボのコマンドはいずれも干渉し合わないコマンド((上手な人がプレイするとそうでもないかもしれないが、昇竜拳を出そうとして波動拳が出るのはよくある話(逆も然り)。))(簡単に言えばレバーの倒し方が波動拳コマンドのものが大半)のため、技の暴発も少ない。 --弱点は、デカさゆえの当たり判定(対センチネル用の即死コンボがあるほど)と一部の遠距離キャラ(特に下記のケーブル)に不利な点ぐらいだが、本当にそれぐらいしかない。 -''ストーム''(大気を操るX-MENの女性ミュータント) --全体的に高い性能を持つ通常技、安定した火力、高機動力…と三拍子揃っており、安定性とお手軽度はセンチネル以上と言われることも。特にほぼ全画面判定のハイパーコンボ「アイスストーム」と、特定のアシスト無しでは文字通り捕まえられない空中制御能力が壊れている。 --メインアタッカーというよりはチーム全体を支えるサポーターとしての起用が多い。もちろん、メインアタッカーとしての性能も十二分にあるが。 --欠点は防御力が平均よりやや低いことと、前述のセンチネルに不利が付くこと。しかし、「死な安ゲー((「死ななければ安い」の略。ワンチャンスで即死もありうる本作のようなゲームにおいて、生き残れればまだチャンスが残っているといった意味。))」である本作では、そんなものは欠点に数えられないようなものである。 -''マグニートー''(磁力を操るX-MEN名物の敵役。彼もミュータント) --ガード崩しとコンボ性能が凄まじく高いキャラ。''ダッシュ&超低空空中ダッシュから繰り出される発生1Fの蹴り''がコンボ起点となるうえにめくりと裏周りも完備。そしてそこから低難易度のコンボで5割、極めれば即死に持っていける。ストーム同様極めるのは難しいが、初心者でも簡単かつ強力なコンボが繰り出せる。 --弱点は防御力が平均よりやや低いこと、上記2キャラに判定の差から立ち回りで不利が付くこと。しかし接近戦では5分のため十分挽回できる。 -''ケーブル''(次世代X-MENの主人公。やはりミュータント) --コンボ能力は低い、火力・防御力共に平均的、動きは遅く当たり判定もデカイ。そして最大の問題が「空中移動能力を持たない」こと。では何故このキャラが4強に選ばれているのかというと、''センチネルに対して圧倒的に有利に戦える''からである。 --ケーブルの強さを支えているのがハイパーコンボの飛び道具「空中版ハイパーバイパー(以下空中HV)」。これが本当に狂っており、「発生が非常に早く、攻撃範囲も広い」「高火力、削り性能も高い」「複数キャラを巻き込める」「必殺技ハイパーキャンセル空中HVでどこからでも確定反撃を狙える」「空中HVから空中HVがつながる」…という素敵な性能でケーブルの強い理由の90%位がこの空中HVに由来していると言っても過言ではない。 --ちなみに地上版ハイパーバイパーはと言うと、発生までに少しタメがある故にガードされ易く、範囲・結果的なダメージもほぼ他キャラの飛び道具と大差無い上、技もつなぎにくい。おまけに出した後の隙も非常に大きく、相手と状況によっては''「ハイパーバイパー食らってから反撃余裕でした」''なんてことも起こる。同じ技なのにこの差は一体…。 --弱点は立ち回りが空中HVに完全に依存する形となるため、ゲージ無し時はあまり強くない事。とはいえ守りは強い方で、他のキャラでゲージを貯めてから交代すれば大暴れできる。 --ケーブル自身は典型的な波動昇龍タイプ(やや射撃寄りだが)なので、初心者でも使いやすい。 #endregion -また、次点として上記の4強以外にも以下の9人のキャラクターが「上記の4人と何とか勝負できる性能の持ち主」とされており、4強とこの9人を合わせて「13強」と言われている。 #region(13強-4強+2の面々) -準最上位 --サイクロップス(X-MENのリーダー。彼もまたミュータント。) ---''10強の中では唯一まともに格ゲーしているキャラ''。極度にぶっ壊れた面はないが、対空アシストが強力かつ本体性能が高いレベルでバランスが良いので、非常に扱いやすい。 --アイアンマン(アベンジャーズのBIG3。自ら開発したスーツで戦う社長) ---蹴りが刺さればそのまま''3タテできる永パ''が特徴の一発屋。故に壊れっぷりではある意味4強をも凌ぐ。本体性能も8方向空中ダッシュや削りの高いハイパーコンボなど揃っており強力。 ---但しHCが''出の遅いプロトンキャノンしかない''ため、ディレイドでの他キャラへの交代は苦手。 ---ほぼ同じ性能のコンパチキャラとしてウォーマシンがいるが、そちらは飛び道具がミサイルになっておりプロトンキャノンがカス当たりになりやすい等劣化版として見られている。(ウォーマシンじゃないとできないということが実質存在しないため。) -上位 --Dr.ドゥーム(「ファンタスティックフォー」のライバルキャラであり、MARVEL人気のヴィラン) ---βタイプアシスト(モレキュラーシールド)の削りが強力かつ拘束時間が長く、後述の飛竜と相性が良い。本体も飛び道具に優れ、使いやすい。 ---但し接近戦は不得手のため、なるべく近寄らせない戦法が重要になる。 --スパイラル(六本の腕を持つ人工生命体、X-MENに登場するヴィラン。) ---剣をひたすら投げまくって''相手を削り殺す''弾幕キャラ。その戦いっぷりを見れば、明らかに''出るゲームを間違えている''と言わざるを得ない。 ---追い討ちをかけるように''自身の攻撃力をHCで強化できる''。もはや嫌味である。 ---弱点は他の技の癖の強さだが、どうせ剣しか投げないので実質無いようなもの。 --ストライダー飛竜([[ストライダー飛竜]]の主人公、ストライダーズの所属のストライダー) ---一定時間自分の周りに攻撃をサポートしてくれるオプションを出す「ウロボロス」が超強力。これに上記のドゥームのような拘束時間の長いアシストを駆使することで、反撃の隙すら与えない強力なラッシュが可能となる。 ---弱点は下から数えた方が早いほどの防御力の低さだが、前述のように反撃させない戦法中心、''そもそも触られたら死ぬようなゲーム''のため実質無いようなもの。 ---''全体的に弱いといわれるカプコンサイドで唯一メイン起用されるキャラ''(キャプテンコマンドー、キャミィ、トロンはアシスト専門)。 -準上位 --ブラックハート(地獄の王メフィストの息子で、ゴーストライダーの宿敵) ---ゾンビと悪魔を召喚する通常攻撃を駆使し、空中でこれらをばら撒く戦法が強力。高火力のコンボや永パも備えている。 ---相手をサーチし、上空まで判定が伸びるβタイプアシストのインフェルノも強力で、センチネルやドゥームのアシスト要員としても人気がある。 //ただしインフェルノに「ガード硬直が非常に短い」という欠点が発覚し、更にケーブルに対して圧倒的に不利なため株を落とす結果になった。 ---弱点は大型キャラ故の当たり判定だが、ブラックハートは''しゃがむだけで当たり判定が半分以下になる''と言う利点がある。 ---また、地上ダッシュは''完全無防備になり、技を出すなどして止めることもできないという自殺行為''なので、一部行動が制限されてしまう((エリアル終了技などで相手を吹き飛ばし、画面外に出ると強制的にダッシュしてしまうためそれらをむやみに当てられない。))という問題を抱えている。 --キャプテン%%コレダー%%コマンドー([[キャプテンコマンドー]]の主人公、コマンドーチームのリーダー)、サイロック(X-MENに所属する超能力と忍術を操る女性ミュータント)、キャミィ([[ストリートファイターシリーズ]]唯一の13強、今作ではシャドルーの戦闘員) ---この3人がそれぞれ持っている「対空迎撃タイプ」のアシストが、無敵が長い・判定が強いなど強力なため、もっぱら「アシスト専門キャラ」としてチームに選ばれている。ちなみに、上記のサイクロップスもこの3人と同じく強力な対空迎撃アシストを持っている。 ---特にキャプテンコマンドーの対空迎撃アシスト「キャプテンコレダー」の性能が非常に良い。本体性能も「上位となんとかやり合えない事もない」レベル(このゲームでは上位陣とやりあえるだけで十分に強い)。サイロックは、アシスト「サイブレイドスピン」がサポートがコレダーにやや劣る分、本体性能がキャプテンコマンドーより高い。キャミィは本体性能が2人より劣る(立ち回りは強いが火力と防御力に欠ける)ため、もっぱらアシスト専門として扱われる。 -アシスト専(本体性能はそこまで高くは無いので13強には加わらないが、アシストキャラとして採用される事がある) --トロン([[ロックマンDASH]]のライバル件ヒロイン、ボーン一家の長女) ---γアシストが優秀で、それを本体とアシストで挟み込むようにして当てると異常なダメージが入る。 --ソンソン(レトロゲーム[[ソンソン]]の孫娘) ---ブラックハートとがっちりかみ合うのでブラックハート専用アシストとして稀に用いられる。 #endregion -ここから下は、''普通に格ゲーをやってる性能のせいで勝てない''という状況。 --稼働当初などはこれらのキャラを使った対戦も多く見られたが、末期には上記キャラが暴れまわっていた為、ガチの対戦ではほとんど見かけなくなってしまった。 ---ここまでのキャラとは勝負にならない事からまとめて41弱と言われているが、その中でも意図的弱キャラは逆方向に突き抜けており、他の41弱キャラとすら勝負にならない。 //上が強すぎるだけで、一番キャラ層が多いのはここだし、41弱と呼ばれてるのはともかく、どちらかといえばここ基準で書くべき。その視点でもここから上の強さは↑の文章でも問題ないわけだし。何にしろ全体的にやたら攻撃的な文章になってるので全体修正。あと溜めキャラをやたら叩いてるけど、コンボにも仕込める程度の溜め時間で出せるし、出してる暇がないなんてのはそれこそ最上位基準。最上位相手でもガード中に溜めておけば、むしろ一方向だけでいいから出す暇はいくらでもある。ここも過剰にたたきすぎ。 //ゲームバランス崩壊の説明としては多すぎる中間層の説明は不要。必要以上に長くなってるので、最底辺のみ残してCO #co{ #region(''41弱'') -マーヴルサイド --ウルヴァリン ---全体的にHIT数が削られてしまった。スピード・パワー共に悪くもなく、コンボもやりやすいが、飛び道具に対して凄まじく不利。 ---またアシスト性能が低く、''どのアシストも突進技である上、無敵時間がない''ため、不用意にアシストとして出すとボコられかねない。 ---本作はアダマンチウムを抜かれたバージョン(通称アダ無し)もいるが、強みのない変化の為、ただの劣化扱いされている。 --キャプテン・アメリカ ---波動昇龍型と同じ悩みがある。 --スパイダーマン ---機動力はあるのだが、上位陣には追いつかれる。HCが当てづらいため火力が低い。 --ベノム ---スパイディより火力はあるが重いしでかい。当たり判定のでかさは本作ではそれだけで不利。 --セイバートゥース ---初登場時は強かったのにえらい弱体修正。飛び道具してる間自分が動かないためただの隙。爪的にもウルヴァリンの劣化である。 ---空中戦重視のこのゲームで、軌道制御技が三角飛びのみという特徴もあるが、むしろその所為で使いづらい。 --オメガレッド ---火力はあるが、コンボ性能は劣悪で、HCは出が遅すぎて全くコンボに組み込めない。 --サノス ---ボス時から技を減らされた上に、シューティング型なのにゲージ依存の為、ゲージがないと後述のロールに負ける可能性すらある。 --ハルク ---火力とスーパーアーマー以外に強みがなく、似たようなタイプのセンチネルと比べられるのが辛い。 --コロッサス ---自力でハイパーアーマーを張れるが、機動力も無く突進系の攻撃しかないのがつらい。パワータックルが飛び道具貫通属性だったらケーブルのアンチとしての役割があったかもしれないが。 --ローグ ---特殊能力が相手から技を盗む形から自己強化へと変更された。ハイパーアーマー持ちの相手ならハイパーアーマーを付けられる。 ---性能的にも典型的なインファイターなので飛び道具の飛び交う本作ではつらい。 --ジャガーノート ---下記のバグも含め、ヘッドクラッシュで一時期は猛威を振るったが、逆に言えばそれしか強みがない。 --マロウ ---火力が低すぎる上、頼りのHCも癖がやたら強い為つかいづい。 --アイスマン ---削りダメージ無効は魅力。シューティングタイプだが、技の出が長いのがきつい。 --シュマゴラス ---コマ投げがなぜか投げ抜けできる。 --ウォーマシン ---一言で言って劣化アイアンマン。 ---プロトンキャノンは名前こそ同じだが極太ビームから無数のミサイルを発射する技に変わっており、当たり方が悪いと相手が跳ねて軌道から外れダメージが激減するという性能の悪さから、しばしば「''ポンコツキャノン''」という蔑称で呼ばれる。 ---一応性能的にはこの項に挙げられている他のキャラと比べると格段に強く、前述の13強クラスと同格だが、上位陣の対戦においては結局アイアンマンでいいという結論になってしまう。 --シルバーサムライ ---動きは鈍めだが、HCの雷鳴剣は強い。ゲージ依存度が高いのがきつい。 --ガンビット ---通常技の性能は悪くないが、あくまで普通レベルの域を出ず上位キャラと互角にやりあうだけの決定打に欠ける。後述するバグのおかげで肩身の狭い思いをする事に。 -カプコンサイド --ルビィハート ---主人公らしくオーソドックスな性能ではあるが、どれも癖が強い。 ---アシストはコンボの繋ぎに使えるのでコンボのお供としての性能はなかなか。 --アミンゴ ---サボテン。飛び道具の動きが遅く消されやすい。 --リュウ ---『[[MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER]]』仕様に戻ったが、もともと飛び道具があまり強くなく、HCもHIT数が削られている為、クリーンヒットしても火力が低い。モードチェンジも当然削除。 ---全体的に他の同タイプキャラに比べて性能が低い。 --ケン ---リュウよりも接近戦特化で、''空中強竜巻旋風脚フルヒットの威力がHCよりもダメージが大きい''という謎性能に。 --豪鬼 ---紙装甲の為、本作ではあっという間に死ぬ。新規追加のHCもはっきり言って役に立たない。次回作で削除されたのも納得。 --ガイル・ナッシュ ---ためキャラだがゲームの方向的にやや逆風か。対空アシのサマソやHCは悪くない。 --さくら ---通常状態の飛び道具が斜め上に飛ぶため使いづらい。 --モリガン ---射撃面は上記4人と一緒。ダッシュがホバータイプなのが強みになっていない。 --春麗 ---リュウと同じく『MVS』仕様に戻ったため、七星閃空脚が削除されてしまった。空中では必殺技も結構制限されるため火力がきつい。 --アナカリス ---相変わらずの癖の強さ。遅すぎるジャンプのせいでエリアルはかなり厳しい。 ---ファラオコブラブローがフルヒットするとかなりのダメージだったり、王家の裁きを利用した即死コンボ(アシスト必須)等強みはあるが、上位陣には及ばない。 --ダン ---いつも通りのネタキャラ。挑発伝説でHCゲージをMAXにできるが、対戦で使えばただの的である。 ---3ゲージHC『漢道』は自身の体力を1にする代わりに今作上最大ダメージの技となっている。 --ダルシム ---リーチはあるが、飛び道具性能が中途半端で、結局リーチの長さが本作では活きていない。 --ベガ ---固めはそこそこ強い、空中戦もそこそこ。 --ザンギエフ ---ダブルスクリューがなくなった上に、本作のシステム面と絶望的に噛み合っていない。 ---アイアンボディというハイパーアーマーの代わりに様な技もあるが、ガードできなくなるため、むしろ使うと危険。 --バレッタ ---小さいため本体のリーチが狭いが、必殺技の性能はそこそこ。HCもビームタイプとしてはそこそこだが、当たり方が悪いとカスダメージになる。 --フェリシア ---インファイタータイプだが火力が低め。 --ハヤト ---剣術使いでリーチこそ長めだが、機動力が低い。 --ジン・サオトメ ---接近戦では強力で、壁を背にした時ほど出の速いブロディアパンチや、画面全体攻撃のブロディアバルカンなど、独特なHCを持っている。 ---最後の一人で体力が一定値以下になるとバ火力を出せるようになるが、そのまま封殺されてしまう事も多い。 --ジル・バレンタイン ---スライディングキックが強力でそこから小技→エリアルとつなげれるが、いい所はそこくらい。 ---防御力、防御能力が非常に低く、アシストも中途半端で使いにくい。 --ロックマン ---強Pで飛び道具をガンガン撃てるが、レーザータイプが相手だとどうしようもない。 #endregion } #region(''最底辺'') -コブン --意図的弱キャラで''紙装甲に超低火力(エリアルを入れても他キャラのパンチ1発分)''というどうしようもないキャラ。 --一応ゲーム内で最も小さいためコンボがスカりやすい、「アシストのタイプによってハイパーコンボの内容が変わる」という唯一無二の性質はある。 -ロール --こちらも意図的弱キャラで、全体的にロックマンの劣化キャラ。 ---強みは身長が画面の縦の8分の1と非常に低く、当たり判定の範囲が狭いため一部の攻撃がしゃがまなくとも当たらないことと、通常技の発生がトップクラスなので、それを駆使して先発でゲージ溜め役に徹するぐらい。あと可愛い%%+パンチラ%%。 --最大の特徴であったボーカル付BGMは削除されてしまった。 #endregion ***56人もキャラクターがいるために起きた弊害 -まずシナリオはEDのイラスト以外は''完全にカット''。 --個別エンディングはおろか、''対戦前のやりとりや対戦後の台詞すらなく、そのせいで本作オリジナルの主人公格3人は、性格はおろか一人称すら分からない事態に''。 --シナリオをカットした所為で、本作オリジナルのラスボスであるアビスの正体もよく分からない。 ---分かっているのはそいつを封印するために56人が集まったことくらいである。 --組むこと自体おかしいキャラでも組めてしまう為、海外でも「設定上和解できないセンチネルとミュータント達のやり取りはどうした!」的な意見が出ている。 -容量確保の為の''ドット削減'' --この弊害を大きく受けたのはジャガーノートやブラックハート、そしてセンチネル等の大型キャラである。見た目だけでなくデータも馬鹿でかいため、余計な動きはとことん削除されており、過去シリーズから比べると大きく劣化している。 ---特にセンチネルは酷く、以前登場した『X-MEN Children of The Atom』の時と比べると''特徴的だったパーツが落下してくる登場シーンが、本体がそのままドスンと落ちてくるというものに変更・立ちポーズがブルブル震えているようにしか見えない・勝利ポーズもさっさと排熱してしまっている(しかも途中シーンが挑発に回されている)''と、とにかく削れるもの皆削っている。 --全キャラからアドバンシングガードのモーションが削除された。 ---ただしこちらはガードモーション+エフェクトで違和感のないようにはなっており、そこまでは目立たない。 ***その他の問題点 -本作を極めようとするとするとぶち当たる様々なバグ --実戦投入できると恐ろしい強さになったり、格闘ゲームとしての体裁すら崩れるほどの強烈なものがあったりもするが、以下のように再現が非常に容易かつお手軽バグが本作稼働黎明期に猛威をふるった事もある。 ---ジャガーノート「サイトラックバグ」:再現性100%。必殺技「サイトラックパワーアップ(次の1打のみ威力が上がる技)」を発動してからそのジャガーノートを引っ込めると、その効力が続いたままアシストとして呼び出せる。ジャガノートはもともとパワーキャラで攻撃力が高いのに、それがさらに上昇したうえに、再びサイトラックパワーアップを使用するまで効果が持続する。この状態で防御力が低いキャラにハイパーコンボを当てると、それだけで体力9割消滅というおかしな威力になる。PS2・Xbox版では修正されたが、「上位キャラへの対抗手段にそれくらい有っても構わない」という判断がされたのか、''PS3・Xbox360版では復活した''。 ---キャプテンコマンドー「即死K投げ」:K投げ(掴み電撃攻撃)中に猛烈な勢いでレバガチャ+ボタン連打すると、''時折投げられた側が即死する。''腕力次第で再現性が上がる模様。これもPS2・Xbox版では修正された。 ---ガンビット「大気圏バグ」:スナップバックBを出した後にケイジャンストライクを使う。するとガンビットがなぜか画面外に上っていき、以降このバグを使用したチームのキャラクターが一人もステージに現れなくなってしまう。ガンビットのいるチーム側が残体力で勝っている状態でこの技を使えばタイムオーバーで勝利が確定する。ただし大会では当然ながら使用禁止で、PS2・Xbox版では修正された。 //スナップバックBさえ出せばヒットの有無や画面内に相手がいるかは問わない。相手が常時ハイパーアーマーのラスボスでも発動できる。 --余談だが、あまりのバグの多さに''新しいバグを見つけることに楽しみを見出すプレイヤーが現れた''ほどである。 -イージーモードの廃止 --前作まで搭載していた簡単に技を出せるモードが完全廃止。 ---格ゲー自体初心者の人間には3人分ものコマンドを覚えなければならないのはやはりつらい。 //ザンギだのアナカリスだの「しか」いないならともかく、そういうキャラがいる事自体を問題にするのはさすがにおかしい。 ただでさえキャラが多くて、いくらでも初心者向けのキャラはいるってのに。 -DC版のネットワーク対戦の問題 --ネットワーク対戦自体が黎明期である為、回線切断の対策が行われていなかったり、ラグの問題もあった。 ---特に対戦格闘ゲームであるために、ラグはやはりつらい物があった。 --連動によるキャラ収集に非常に金額がかかる。全キャラクターを揃えると下手するとアーケード料金、ネットワーク料金込みでソフト1本分は余裕でお金が飛ぶ。 **賛否両論点 -CPU戦の1プレイ時間の長さ --増やした人数と出来るだけ対戦してもらう為なのか、CPU戦はラスボスを除き7ステージ(現在使用可能な24~56人中21人)あり、さらにラスボスが3形態もある。 ---使用キャラの火力が低い、コンボ練習をする、初心者が手間取る、等で1ステージに時間がかかるとクリアまでに30~40分は平気でかかる。 --長く遊べるとも言えるが、終わるのを待つ場合などはものすごく待たされる。 -キャラ別BGMが廃止され、ステージごとに固定されたBGMが流れるように変更になった。 --ジャズなどのブラスサウンドを主体とした曲調で統一されていてゲームに合ってるとは言い難く、出来はともかく評価は賛否両論((他のゲームの没BGMを流用したという説がある。))。 --一応ピエロ面のBGMはなかなかテンションが高めなのだが・・・・。 -背景ステージは全て3Dで描かれ美しいのだが、過去作のような関連キャラは登場せず、味気ない。 --上記の変におしゃれなBGMと悪い方向に噛み合ってしまい無個性化してる感じが否めない。 -一部のあえて弱く設定されたキャラ --追加キャラであるコブンやロールは明らかにネタキャラとして弱く作られているが、それ故にそれが個性になっている。 ---一度の対戦で3人もキャラが使える事もあり、ハンデとして使われる事も多かった。 **評価点 -ド派手な演出 --シリーズでは引き続き広い画面を縦横無尽に動き回れ、お互いサポートキャラを二人ずつ出せる為画面も賑やかで、HC等も非常に派手な演出になっている為、適当なコンボからHCで締めるだけでも爽快感があり、単純に遊んでいて楽しい。 --背景も3Dになっており、この時代としては異例なほど滑らかに動く。 -キャラ数の多さ --コンパチキャラもいるが、単純に56人ものキャラが使えるのは当時としてもかなりの多さ。 ---前述のとおり今までのシリーズ参戦キャラはほぼ参戦しつつ追加キャラも増えている。 --キャラの追加の多さもあり、話題性も尽きなかった。 ---ACとDCで使用可能なキャラが違う事や連動でのポイント入手もあり、稼動当初はビジュアルメモリを持ち込んでの対戦も盛んに行われた。 -新キャラの登場 --完全新規のルビィハートとアミンゴ、『ソンソン』の孫娘のソンソン以外にも『スターグラディエーター』からハヤトが、『バイオハザード』からジルが、『ロックマンダッシュ』からトロンとコブン新たに参戦した。グラフィックも新しく書き起こされている。ただしトロンとソンソンがせいぜいアシ専で、その他キャラの性能は目立たないが・・・・。 --ちなみにトロンの「朝食ラッシュ」、コブンの「昼食ラッシュ」はコブンだけでなくデータ(『DASH』に登場するロックのお供の猿)が紛れている。料理を作っているコブンが居るにも関わらず41ヒットしてるのはこのため。 **総評 とにかく出せるだけ出したと言っていい、当時でも異例の56キャラものキャラを集めた意欲作。~ ド派手な演出やスピーディな展開も含め、動かしていて楽しいゲームには仕上がっているものの、それだけのキャラを詰め込んだせいで''「早すぎた世紀末ゲー」''とも称される程のぶっ壊れバランスになってしまった。~ はっきり言って、上位キャラとそれ以外ではまともな勝負にはならない。~ それでも(主に海外で)人気の高い作品ではあり、稼働から10年以上が経っても稼働しているゲーセンがそれなりにある辺りゲームセンターでは長らく愛されているゲームでもある。 ---- **移植 -連動要素もあり、家庭用ではまずDC版が発売された。 --続いて数年後にPS2・Xboxに移植されたが、契約解除ゆえにいずれも廃盤となっている((再びカプコンとマーべルが契約したとは言っても、当然それらの再版などはかからない。))。家庭用ソフトは一時期プレミア化していた(特にPS2版)。 -続編のMVC3発売に合わせ、360のLive Arcade、PS3のPlaystationStoreにてDLC版が発売された。 --前述した様に、バグは致命的なものは除去され、そうでないものは残されているというサジ加減をきかせた修正や、最初から全キャラが解放されている点などもポイントである。 --ただし、MARVELとの契約終了に伴い、''2013年12月中旬にどちらも配信が終了''している。当時は価格と入手しやすさの両面から言って「遊びたければこの2つの内どちらか」というのが無難だったのだが、現在は残念ながら入手することができない。 ---- **余談 -現在「MARVEL」の日本での読みは「マーベル」に統一されているが、本作の稼動時点では「マーヴル」と呼んでいた((アメコミの邦訳ものにおいても「マーヴルコミックス」の表記が多かった。))。本作以前の同シリーズでも同様。これは略称の「マヴカプ」に名残を留めている((「マーベル」が正式な表記と確定した後で「マーベルvs.カプコン」と呼ぶ事はあっても、「マベカプ」とは呼ばれない。))。 -海外(特にマーべルがお盛んな北米)では''「本作こそ格ゲーの代名詞」''というほどの凄まじい人気と知名度を誇り、EVO((全米最大規模の格ゲー大会。日本での「闘劇」の様なもの。))で『MVC3』が出るまで毎年本作が選ばれていたほどである。ちなみにアメリカ人は全体的に強キャラを好んで使う傾向があり、上記の4強中心の「みんな使えばいいじゃないか」的なフリーダムな事態になっている。これもお国柄と言うものだろうか…。 --あちらでは大人気のマーべルキャラで、ifの組み合わせ+対戦できるのが楽しく、何より原作の雰囲気を壊していないというのも理由といえる。日本でも『[[ジョジョの奇妙な冒険 ~未来への遺産~>ジョジョの奇妙な冒険 (AC)]]』が大味なゲームバランスでも評価・人気が高いことと同じ理由である。 ---日本では「一強」に対して反骨精神があるせいか、『北斗』でも研究や実践の甲斐あってトキが絶対的存在ではなくなったことが証明された。しかし本作は最早研究の余地なしなのか、しないのか不明だが「4強」が覆されることは今なおない。今後も、多分ない。 -ゲームバランスを壊しているキャラが何故かX-MEN絡みばかりだが、これは偶然の結果。「MARVEL社がカプコンに要請してMARVELキャラを軒並み強くした」という噂も流れていたが、MARVELはキャラデザや設定などの監修を行っただけであり、現在までに明示された情報の中にそのような要請があったという事実はない。 --そもそもMARVELがキャラクターの性能にまで口を出せるのであれば、MARVELの顔であるスパイダーマン、ウルヴァリン、キャプテン・アメリカなども強キャラになっていたのではないだろうか。 --そもそも本作は最初からお祭りゲーという趣向が強く、''他の格闘ゲームからほぼそのまま調整をせずにキャラクターを流用したため、全体的にキャラクターの性能がハイレベルだったX-MEN系統が強くなってしまった''、という見解が現在2chの格闘ゲーム板では一般的になっている。 //あくまで発売当時の評価で決めるものなので、ネットワークに関する問題とアフターケアは余談へ -ネットワークサービス終了後の対応 --当然ながら今では終了してるネットやACとの連動要素だが、それによりDC版ではソフトだけでは全キャラクターを揃える事が出来なくなってしまった。 ---カプコン側もその状況は良くないと判断したようで、『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』初回特典『CAPCOM対戦ファンディスク』に全キャラクターが出現するデータディスクをつけたり(現在では入手困難)、カプコンにビジュアルメモリを送ると、全キャラクター出現済のセーブデータをコピーしてくれる等のアフターケアが行われたが、2013年3月31日を以ってアフターケアのサービスは終了となった。 --後に発売されたPS2・Xbox版ではDC版同様「マルチマッチングを利用してのポイント」の概念はあるが、こちらは普通にプレイして貯まるポイントでも(相当高額ではあるが)キャラクターが購入可能。仮に今から新規にプレイを始めるとしても時間はかかるが全要素を楽しめるようになっている。また、PS3と360のDLC版は最初から全キャラ使用可能。 **その後の展開 -2008年12月に第3のVSシリーズとして(タツノコ作品の単独での格ゲー化というプロセス抜きで)『[[タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES]]』が登場。アーケード版稼働と''同日''に''Wii版''も発売された。 --こちらは日本のみの発売だったが、2010年1月に調整版の『TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL STARS』が世界各国で発売された。 --ちなみに引き続き登場したロールは全面リファインされ、弱キャラではあるものの「ロールちゃん((本作におけるキャラランクを付ける上で、ロールだけは弱キャラとも肩を並べられないほど他キャラに対して詰みっぷりを見せつけたため、弱キャラの更に下に作られたのがこの「ロールちゃん」というキャラランクである。))」は卒業できた。 -そして2011年2月、PS3と360のマルチ展開で実に11年ぶりの新作となる、『[[MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds]]』が発売された。 --こちらも2011年11月に完全版『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』が発売。 //個別ページがあるのでここでの詳細は削除

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