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*マンハッタン24分署 【まんはったんにじゅうよんぶんしょ】 |ジャンル|アクションシューティング|~| |対応機種|アーケード|~| |販売元|コナミ|~| |稼働開始日|1986年|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|数の暴力の恐怖|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 アメリカ・マンハッタンを舞台に、プレイヤーである警察官が、脱獄を図った囚人を駆逐しつつ、脱獄囚に占拠された刑務所を取り返すという設定のトップビューの任意横スクロールアクションシューティングゲーム。画面右に向かって進み、面最後に囚人が次々と出現するシーンを切り抜ければクリア。全5面。 8方向レバー+2ボタン(攻撃、武器チェンジ)で操作。 画面上には敵キャラである囚人の他に、子供、女性、巨漢といった一般市民がおり、接触すると手持ち武器が1つ増え、ボーナス点も入る。市民を誤射してしまうと初期装備に戻る。 武器は以下の3つがある。 -拳銃…初期装備。連射が利く。 -バズーカ…市民を1人助けると使用可能。連射不可で使い勝手は良くないが、ジープやドラム缶を破壊できる唯一の武器。 -催涙弾…市民を2人助けると使用可能。2連射出来、マンホールにいる敵や、高所から攻撃してくる敵を倒せる唯一の武器。 **評価点 -当時としては特異なゲーム性 --本作がリリースされた1986年というと、『[[戦場の狼]]』や『[[怒]]』を代表とするトップビューのアクションシューティングが次々とリリースされていた時代であったが、本作の様なクォータービューのアクションシューティングは非常に珍しかった。 --その後、コナミは『[[エイリアンズ]]』『バッキーオヘア』といったベルトスクロールシューティング作品を手掛ける事になるが、システム面から本作はある意味これら作品群のルーツ的存在と言えるだろう。 -味のある音声合成(海外版のみ) --本作発売当時のコナミ作品は『[[沙羅曼蛇]]』や『[[ツインビー]]』等の音声合成の搭載をウリにしていたが、海外で発売されるに当たってそれら作品と同様に音声合成が追加された。 --例を挙げると、ゲームスタート早々に男性のナレーションが登場する他、雑魚敵である脱獄犯を撃ち落とすと「ウッ」「アーッ」と悲鳴を上げて倒れる、道中で子供に近づくと「うあーん、うあーん」と泣き叫ぶ、ブロンド女性が登場すると「ヘルプ、オーバーヒア」と助けを求める等。 **問題点 ''難易度が極めて高い。''プレイするにあたっては高度なアドリブが必要である。 -このゲームに出てくる囚人は全員足に鉄球を付けているが、とてもそうは見えないほどフットワークが機敏で、ちょこまかと動く。囚人は拳銃や手榴弾で攻撃してくるが、弾速はかなり速く、こちらを狙っている弾と狙っていない弾が混在しているため、かなり避けづらい。 --また、囚人は画面左右から絶え間なく出現する。その出現パターンもランダムであるため、パターン化して進むといった事は非常に難しい。画面右から突然囚人達が箱乗りになったジープが出現し、プレイヤーを轢き殺そうとしてくるが、ジープの出現パターンもランダムである。 -一般市民の出現パターンだけは固定されているが、その間にも囚人は出現するため、市民だけうまく避けて囚人を撃つ、というのはかなり難しい。パワーアップアイテムを維持するのがかなり大変な割に、当のバズーカ、催涙弾は拳銃と比べて連射が利かないため非常に使い勝手が悪く、本当に特定の場面でしか役に立たない。結局は初期装備の拳銃が一番役に立つという有様。 -BGMはスタート時のデモ、ステージクリア時、エンディング時のみで、ステージ中は一切流れない。そのせいで印象もかなり地味である。 --もっとも、海外版では評価点の項にある通り音声合成の追加によって終始うるさいくらいボイスが鳴り響く為、あちら側ではあまり気にならない点ではある。 **総評 もともと出回りが悪かった上、あまりの高難易度でインカムは全くもって振るわなかった。また、無法者を駆逐するためとはいえ、''警官が街中で手当たり次第銃器を乱射''するという現実離れの世界観も拍車をかけてしまったか。 ちなみに海外版のタイトルは『JAILBREAK』。
*マンハッタン24分署 【まんはったんにじゅうよんぶんしょ】 |ジャンル|アクションシューティング|~| |対応機種|アーケード|~| |販売元|コナミ|~| |稼働開始日|1986年|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|数の暴力の恐怖|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 アメリカ・マンハッタンを舞台に、プレイヤーである警察官が、脱獄を図った囚人を駆逐しつつ、脱獄囚に占拠された刑務所を取り返すという設定のトップビューの任意横スクロールアクションシューティングゲーム。画面右に向かって進み、ステージの最後に囚人が次々と出現するシーンを切り抜ければクリア。全5面のループ制。 8方向レバー+2ボタン(攻撃、武器チェンジ)で操作。 画面上には敵キャラである囚人の他に、子供、女性、巨漢といった一般市民がおり、接触すると手持ち武器が1つ増え、ボーナス点も入る。市民を誤射してしまうと初期装備に戻る。 武器は以下の3つがある。 -拳銃…初期装備。連射が利く。 -バズーカ…市民を1人助けると使用可能。連射不可で使い勝手は良くないが、ジープやドラム缶を破壊できる唯一の武器。対人攻撃については貫通能力もあるので使いようによっては使える武器でもある。 -催涙弾…市民を2人助けると使用可能。2連射出来、マンホールにいる敵や、高所から攻撃してくる敵を倒せる唯一の武器。 **評価点 -当時としては特異なゲーム性 --本作がリリースされた1986年というと、『[[戦場の狼]]』や『[[怒]]』を代表とするトップビューのアクションシューティングが次々とリリースされていた時代であったが、本作の様なクォータービューのアクションシューティングは非常に珍しかった。 --その後、コナミは『[[エイリアンズ]]』『バッキーオヘア』といったベルトスクロールシューティング作品を手掛ける事になるが、システム面から本作はある意味これら作品群のルーツ的存在と言えるだろう。 -味のある音声合成(海外版のみ) --本作発売当時のコナミ作品は『[[沙羅曼蛇]]』や『[[ツインビー]]』等の音声合成の搭載をウリにしていたが、海外で発売されるに当たってそれら作品と同様に音声合成が追加された。 --例を挙げると、ゲームスタート早々に男性のナレーションが登場する他、雑魚敵である脱獄犯を撃ち落とすと「ウッ」「アーッ」と悲鳴を上げて倒れる、道中で子供に近づくと「うあーん、うあーん」と泣き叫ぶ、ブロンド女性が登場すると「ヘルプ、オーバーヒア」と助けを求める等。 **問題点 ''難易度が極めて高い。''プレイするにあたっては高度なアドリブが必要である。 -このゲームに出てくる囚人は全員足に鉄球を付けているが、とてもそうは見えないほどフットワークが機敏で、ちょこまかと動く。囚人は拳銃や手榴弾で攻撃してくるが、弾速はかなり速く、こちらを狙っている弾と狙っていない弾が混在しているため、かなり避けづらい。 --また、囚人は画面左右から絶え間なく出現する。その出現パターンもランダムであるため、パターン化して進むといった事は非常に難しい。画面右から突然囚人達が箱乗りになったジープが出現し、プレイヤーを轢き殺そうとしてくるが、ジープの出現パターンもランダムである。 -一般市民の出現パターンだけは固定されているが、その間にも囚人は出現するため、市民だけうまく避けて囚人を撃つ、というのはかなり難しい。パワーアップアイテムを維持するのがかなり大変な割に、当のバズーカ、催涙弾は拳銃と比べて連射が利かないため非常に使い勝手が悪く、本当に特定の場面でしか役に立たない。結局は初期装備の拳銃が一番役に立つという有様。 -BGMはスタート時のデモ、ステージクリア時、エンディング時のみで、ステージ中は一切流れない。そのせいで印象もかなり地味である。 --もっとも、海外版では評価点の項にある通り音声合成の追加によって終始うるさいくらいボイスが鳴り響く為、あちら側ではあまり気にならない点ではある。 **総評 もともと出回りが悪かった上、あまりの高難易度でインカムは全くもって振るわなかった。また、無法者を駆逐するためとはいえ、''警官が街中で手当たり次第銃器を乱射''するという現実離れの世界観も拍車をかけてしまったか。~ ちなみに海外版のタイトルは『JAILBREAK』。

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