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セクシーパロディウス - (2016/04/21 (木) 18:22:55) の1つ前との変更点

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*セクシーパロディウス 【せくしーぱろでぃうす】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000069TXM)| |対応機種|アーケード(SYSTEM-GX)|~| |販売・開発元|コナミ|~| |稼動開始日|1996年3月|~| |分類|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|グラフィック・音楽・演出共に最高峰、しかし難易度までもが…&br()上級者以外お断りの超ランクゲー|~| |>|>|CENTER:''[[グラディウスシリーズ関連作品リンク>グラディウスシリーズ]]''| #contents() ---- **概要 パロディウスシリーズ通算5作目(アーケードでは3作目)。~ 『極上パロディウス』の主人公(の一人)であったタコスケが探偵事務所を開きギャルにモテモテ…を目指すゲーム。しかしタコスケ自身は戦わずビックバイパーなどの仲間たちに戦わせる。&br()「セクシー」の名前どおりお色気演出が多く、選択できる自機の幅も多くパワーアップするごとに喋る、といった非常ににぎやかなゲームではあったのだが、下記の通りの高難易度のために猛烈にプレイヤーを選ぶことに。 **自機キャラクター -本作の自機のうち『パロディウスだ!』から続投しているのはビックバイパーのみとなっており、他は『極パロ』の4体と新たに追加された3体の計8体となっている。 -本作から登場した自機はオリジナルキャラの「イワン」、まさかの自機化の「オプション」(2P側は[[こちら>沙羅曼蛇2]]に出演できなかった「マルチプル」)、そして『ツインビーヤッホー!』で登場したエースの愛機「シューティングスター」の3体。 --ちなみにエースも登場しているのだが、原作のシリアスなキャラが''完全崩壊''している。またシューティングスターの2P側で登場する「ブラックバイパー」は装備を除いて1P側と殆ど関係ない所詮''別キャラ''となっている。 ---もともとブラックバイパーが1Pとして開発されていたのだが、それだとビックバイパー+ブラックバイパーというプレイができないので1Pがシューティングスターになったという経緯がある。 --完全新規キャラクターの「イワン」はイワトビペンギン、おそらくペンタロウとの交代で登場。 ---イワトビペンギンということか、全ての武器が跳ねたりバウンドしたりする。オプションは最大4つまで装備可能だが、4つ目の子ペンギンはショットを撃たないため、完全にランクを上げるだけのお荷物。 --「オプション」はパワーアップで他のキャラに変身することが可能(但し所詮真似のためか、オリジナルより微妙に攻撃力が弱く設定されている)。また、メーカー繋がりで『[[サンダークロス]]』に登場した「ブルーサンダー45型」にも変身可能、そのときのショットは壁を跳ね返るブーメランショットに。 //---逆に言えば、「こいつもどき」「ミカエルもどき」をメインに使うならオリジナルを使った方が性能は上なので、''実質ブルーサンダー1択''である。サンダークロスがベースのひかるにブーメランショットが実装されていないのが救い。 //こいつとミカエルのショットを「使い分けられる」のが最大のメリットじゃないか //「自機の幅」シリーズ最多は実況おしゃべりパロディウスでは? -本作はノルマ制によるステージ分岐を採用。ステージ毎に「特定の収集用アイテムを○○個集める」「特定の敵を○○体倒す」といったノルマが設定されており、ノルマ達成できたかどうかで次に進めるステージが変わる。 --これに対応してか、おなじみベルパワーも本作では白ベルの効果が差し替えられている。 ---収集用アイテムを優先的に食べに行く、オプション代わりの生物(?)がついてくるようになった。 --ちなみに、本作は1周エンドだが、ノルマを全て成功させると最後に隠しステージが追加される。 **評価点 -演出、BGM、グラフィックは当時の水準を超えている。これだけならば前作から正当進化したと言える。 //具体性なさすぎ **問題点 -『[[バトルガレッガ]]』以上のランクゲー。 --ランクを下げる方法は皆無。しかし、少しパワーアップしているだけでも目に見えるほどの爆発的な勢いでランクが上がる。 --そもそもランク以前に基本的な難度も非常に高いため、ランクを上げないための低パワーアップ走行ではザコにもボスにも押される、という八方塞がりなゲームバランス。&br()パロディウスシリーズは伝統的にランクゲーであったが、本作ほど酷い物はない。 --(アーケードとしての)前作『極パロ』は『だ!』の高難度の反省からか遊びやすい難易度だったのに、''『極パロ』どころか『だ!』の1周目をも上回る激烈難易度''。これはひどい。こちらは1周エンドのゲームであるため、2周目が凄まじく難しかった『だ!』よりある意味酷い。 --単純なステージ構成も、2面から袋小路や水流のギミックがある高速スクロール面という初心者殺しぶり。スクロールに対応するためにどうしても2速以上を取らされるため、余計にランク上昇が速い((パロシリーズではスピードアップのランク上昇量が多く、取り過ぎるとかなり速くに高難易度になる。))。 ---後日発売されたサントラでは、1面→4面→3面→2面の順にBGMが流れることから、「当初は4面に配置される予定だった高速ステージが、諸事情で2面に配置変えになったのでないか」と推測されている。 --ランクが上がると、ザコ一体一体が猛烈な量の撃ち返し弾を残しまくる。序盤面からでも容赦なく。 -本作のノルマ制だが、実は初回からノルマ達成は厳しいものになっている。達成しようとすると「多少の無理をしてでも収集アイテムを最優先で取りに行く」「他の敵を無視してでも対象敵を撃ちまくる」「ベルは白ベル優先で」などと自由度が下がってしまうため、不評を買うことに。 --しかも、基本的にノルマ失敗後のルートの方がボスが強くて難しい、という信じられない調整。 --一方、前述の通り隠しステージに挑戦したいならノルマを全て達成しなければならない。 -スタッフからの殺意すら感じる、弾幕STG顔負けの物量を誇る最終&隠しステージにはもはや苦笑いしかない。 -パロ伝統のセクシー要素にしても、「セクシー」の名を冠しているためか、今作はかなりハメを外している(さすがに局所や乳首は見えないが、''裸の女性が結構出てきたりする'')ため、プレイする人を選ぶ。 **総評 パロディウスシリーズとしてはグラフィック・音楽・演出共に最高峰。~ しかしゲームの難易度までもが最高峰という代物になってしまった。~ ACにありがちな高難易度至高派の一部からは好かれている…が、限度というものがある。~ あまりの難しさに投げてしまった者も多く、評判も芳しくなかった。~ そして今作は、パロディウスシリーズにとどめを刺す形となってしまった。 -同時期に稼働した『[[沙羅曼蛇2]]』の評価も芳しくなく、コナミは横シューティングの製作に消極的になっていく。巻き返しを図った3年後の『[[グラディウスIV -復活-]]』も散々な出来であったため、コナミシューティングは事実上の終焉を迎えることとなる。 #region(参考動画。百聞は一見に如かず) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm99280) ちなみにプレイヤーは雑誌『ゲーメスト』の全国集計で様々なシューティングの全一を取った人。凄まじいやり込みと練られたパターンによってここまで昇華されている。 #endregion ---- *移植版 ''セガサターン、プレイステーション版''(1996年11月1日発売) -主な変更点は以下の通り --ライセンスの都合で一部のBGMが差し替えられた --今までのシリーズでは標準だった、家庭用の隠しコマンドもパワーアップとパワーダウンのみになっている。 ---しかもパワーアップコマンドはノルマを成功させた数だけしか使えない。 他に『[[パロディウス PORTABLE>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/957.html#id_248aedc4]]』(2007年1月25日発売)に、『初代アレンジ版』『だ!』『極パロ』『PS版実況』とセットで収録されている。
*セクシーパロディウス 【せくしーぱろでぃうす】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000069TXM)| |対応機種|アーケード(SYSTEM-GX)|~| |販売・開発元|コナミ|~| |稼動開始日|1996年3月|~| |分類|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|グラフィック・音楽・演出共に最高峰、しかし難易度までもが…&br()上級者以外お断りの超ランクゲー|~| |>|>|CENTER:''[[グラディウスシリーズ関連作品リンク>グラディウスシリーズ]]''| #contents() ---- **概要 パロディウスシリーズ通算5作目(アーケードでは3作目)。~ 『極上パロディウス』の主人公(の一人)であったタコスケが探偵事務所を開きギャルにモテモテ…を目指すゲーム。しかしタコスケ自身は戦わずビックバイパーなどの仲間たちに戦わせる。&br()「セクシー」の名前どおりお色気演出が多く、選択できる自機の幅も多くパワーアップするごとに喋る、といった非常ににぎやかなゲームではあったのだが、下記の通りの高難易度のために猛烈にプレイヤーを選ぶことに。 **自機キャラクター -本作の自機のうち『パロディウスだ!』から続投しているのはビックバイパーのみとなっており、他は『極パロ』の4体と新たに追加された3体の計8体となっている。 -本作から登場した自機はオリジナルキャラの「イワン」、まさかの自機化の「オプション」(2P側は[[こちら>沙羅曼蛇2]]に出演できなかった「マルチプル」)、そして『ツインビーヤッホー!』で登場したエースの愛機「シューティングスター」の3体。 --ちなみにエースも登場しているのだが、原作のシリアスなキャラが''完全崩壊''している。またシューティングスターの2P側で登場する「ブラックバイパー」は装備を除いて1P側と殆ど関係ない所詮''別キャラ''となっている。 ---もともとブラックバイパーが1Pとして開発されていたのだが、それだとビックバイパー+ブラックバイパーというプレイができないので1Pがシューティングスターになったという経緯がある。 --完全新規キャラクターの「イワン」はイワトビペンギン、おそらくペンタロウとの交代で登場。 ---イワトビペンギンということか、全ての武器が跳ねたりバウンドしたりする。オプションは最大4つまで装備可能だが、4つ目の子ペンギンはショットを撃たないため、完全にランクを上げるだけのお荷物。 --「オプション」はパワーアップで他のキャラに変身することが可能(但し所詮真似のためか、オリジナルより微妙に攻撃力が弱く設定されている)。また、メーカー繋がりで『[[サンダークロス]]』に登場した「ブルーサンダー45型」にも変身可能、そのときのショットは壁を跳ね返るブーメランショットに。 //---逆に言えば、「こいつもどき」「ミカエルもどき」をメインに使うならオリジナルを使った方が性能は上なので、''実質ブルーサンダー1択''である。サンダークロスがベースのひかるにブーメランショットが実装されていないのが救い。 //こいつとミカエルのショットを「使い分けられる」のが最大のメリットじゃないか //↑どれにしろ広範囲武装だし、わざわざ劣化版を選ぶ意味は無いと思うのだが //「自機の幅」シリーズ最多は実況おしゃべりパロディウスでは? --パワーアップボイスがキャラによって固有のものになった。それぞれ個性が出ている。 ---バイパー/ブリティッシュは標準のもの…ではなく、''「ハヤクナリマース」「ミサイルウチマース」のように何故か片言。'' ---一方でシューティングスター/ブラックバイパーが本家シリーズのような英語ナレーション。%%エースの立場一切無し。%% -本作はノルマ制によるステージ分岐を採用。ステージ毎に「特定の収集用アイテムを○○個集める」「特定の敵を○○体倒す」といったノルマが設定されており、ノルマ達成できたかどうかで次に進めるステージが変わる。 --これに対応してか、おなじみベルパワーも本作では白ベルの効果が差し替えられている。 ---収集用アイテムを優先的に食べに行く、オプション代わりの生物(?)がついてくるようになった。 --ちなみに、本作は1周エンドだが、ノルマを全て成功させると最後に隠しステージが追加される。 **評価点 -演出、BGM、グラフィックは当時の水準を超えている。これだけならば前作から正当進化したと言える。 //具体性なさすぎ **問題点 -『[[バトルガレッガ]]』以上のランクゲー。 --ランクを下げる方法は皆無。しかし、少しパワーアップしているだけでも目に見えるほどの爆発的な勢いでランクが上がる。 --そもそもランク以前に基本的な難度も非常に高いため、ランクを上げないための低パワーアップ走行ではザコにもボスにも押される、という八方塞がりなゲームバランス。&br()パロディウスシリーズは伝統的にランクゲーであったが、本作ほど酷い物はない。 --(アーケードとしての)前作『極パロ』は『だ!』の高難度の反省からか遊びやすい難易度だったのに、''『極パロ』どころか『だ!』の1周目をも上回る激烈難易度''。これはひどい。こちらは1周エンドのゲームであるため、2周目が凄まじく難しかった『だ!』よりある意味酷い。 --単純なステージ構成も、2面から袋小路や水流のギミックがある高速スクロール面という初心者殺しぶり。スクロールに対応するためにどうしても2速以上を取らされるため、余計にランク上昇が速い((パロシリーズではスピードアップのランク上昇量が多く、取り過ぎるとかなり速くに高難易度になる。))。 ---後日発売されたサントラでは、1面→4面→3面→2面の順にBGMが流れることから、「当初は4面に配置される予定だった高速ステージが、諸事情で2面に配置変えになったのでないか」と推測されている。 --ランクが上がると、ザコ一体一体が猛烈な量の撃ち返し弾を残しまくる。序盤面からでも容赦なく。 -本作のノルマ制だが、実は初回からノルマ達成は厳しいものになっている。達成しようとすると「多少の無理をしてでも収集アイテムを最優先で取りに行く」「他の敵を無視してでも対象敵を撃ちまくる」「ベルは白ベル優先で」などと自由度が下がってしまうため、不評を買うことに。 --しかも、基本的にノルマ失敗後のルートの方がボスが強くて難しい、という信じられない調整。 --一方、前述の通り隠しステージに挑戦したいならノルマを全て達成しなければならない。 -スタッフからの殺意すら感じる、弾幕STG顔負けの物量を誇る最終&隠しステージにはもはや苦笑いしかない。 -パロ伝統のセクシー要素にしても、「セクシー」の名を冠しているためか、今作はかなりハメを外している(さすがに局所や乳首は見えないが、''裸の女性が結構出てきたりする'')ため、プレイする人を選ぶ。 **総評 パロディウスシリーズとしてはグラフィック・音楽・演出共に最高峰。~ しかしゲームの難易度までもが最高峰という代物になってしまった。~ ACにありがちな高難易度至高派の一部からは好かれている…が、限度というものがある。~ あまりの難しさに投げてしまった者も多く、評判も芳しくなかった。~ そして今作は、パロディウスシリーズにとどめを刺す形となってしまった。 -同時期に稼働した『[[沙羅曼蛇2]]』の評価も芳しくなく、コナミは横シューティングの製作に消極的になっていく。巻き返しを図った3年後の『[[グラディウスIV -復活-]]』も散々な出来であったため、コナミシューティングは事実上の終焉を迎えることとなる。 #region(参考動画。百聞は一見に如かず) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm99280) ちなみにプレイヤーは雑誌『ゲーメスト』の全国集計で様々なシューティングの全一を取った人。凄まじいやり込みと練られたパターンによってここまで昇華されている。 #endregion ---- *移植版 ''セガサターン、プレイステーション版''(1996年11月1日発売) -主な変更点は以下の通り --ライセンスの都合で一部のBGMが差し替えられた --今までのシリーズでは標準だった、家庭用の隠しコマンドもパワーアップとパワーダウンのみになっている。 ---しかもパワーアップコマンドはノルマを成功させた数だけしか使えない。 他に『[[パロディウス PORTABLE>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/957.html#id_248aedc4]]』(2007年1月25日発売)に、『初代アレンジ版』『だ!』『極パロ』『PS版実況』とセットで収録されている。

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