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*ドラえもん のび太と復活の星 【どらえもん のびたとふっかつのほし】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00006LJK8)&amazon(B000069S6H)| |対応機種|プレイステーション&br;セガサターン|~| |メディア|CD-ROM 1枚|~| |発売元|エポック社|~| |開発元|酒田エス・エー・エス|~| |発売日|【PS】1996年2月16日&br;【SS】1996年3月15日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |廉価版|【PS】復刻盤:1998年12月3日/2,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|典型的な駄作キャラゲー&br;アクションゲームとしてダメダメ&br;ストーリーや演出は見るべき所もあるが……|~| |>|>|CENTER:''[[ドラえもんゲームリンク>ドラえもんシリーズ]]''| **概要  PSで発売された最初のドラえもんゲーであり、後にSSでも発売された。現状、ドラえもんゲーでは最初で最後のマルチタイトル。~ -ステージクリア型の横スクロールアクション。ライフ+残機制。当時あらゆるゲームがポリゴンを使った3Dゲームとして発売されており、本作も例に漏れず3DCGやムービーをふんだんに使っている。ただし、ドラえもんたちのグラフィックはプリレンダである。 -ゲームの特徴としてはステージに奥行きがある事で、手前や奥の足場へ飛び移ることができる。『餓狼伝説』などのライン制を思い浮かべてもらえば分かりやすいだろう。 --現在の足場より高い足場には飛び移れず、その場合は自動で元の足場に戻される。足場は最大で3ラインある。 -各キャラクターは共通の武器となるひみつ道具4種と、それぞれのキャラ専用のもの、計5種を使うことが出来る。 --共通の道具「空気砲」「スモールライト」「ショックガン」「アタールガン」は任意に切り替え可能。専用のひみつ道具は時間経過で増加するゲージを消費して使用する。 -ステージの合間には会話デモが挟まれ、特定の場面ではひみつ道具を選択でき、会話と次のステージが変化する。 --SFC時代のような広いフィールドを探索する要素はなく、ステージ分岐以外は一本道進行。また、どのルートを通っても最終ステージは同じ。 **あらすじ  冬休み、ジャイアンの提案で「宇宙救命ボート」を使い惑星探検に出かけたいつもの5人。ところが、惑星に着陸しようとした途端、何かにぶつかって墜落してしまう。~  ドラえもんがボートを修理している間、周囲を探索に出かけたのび太たちであったが、そこで謎のロボットたちに襲われてしまう。 **問題点 -PS/SSともにステージ開始前のロードが長い。 -プリレンダ部分以外のグラフィックはおせじにも良いとは言えない。 --プリレンダ部分も微妙。当時のゲームでよくあったテカテカした質感のデフォルメキャラとなっている。 -今作は残機=キャラクターとなっている。&br;どういう事かというと、ドラえもんを操作中にミスをすると次に控えるのび太に交代し、のび太でミスすると次はジャイアンが……という感じ。 --つまり残機は常に5機で固定。毎ステージ5機に回復すると考えれば有用だが、5機以上には増やせないというデメリットも大きい。 --特定のキャラでプレイしたい場合は、そのキャラが出てくるまでわざとミスを繰り返す必要がある。おまけに交代する順番やキャラクターを選ぶことは出来ない。 --このシステムのせいか、キャラクターごとの違いは特殊道具だけで、ジャンプ力や移動速度といった性能的な違いはない。 --SFCのシリーズではキャラクター選択も性能差も残機システムも普通にあったので、純粋に劣化した点と言える。 -ステージ構成の所々の難易度が高い。地下遺跡のボス戦、セントラルタワー、軌道エレベーターなどが顕著。 --地下遺跡のボスは、ボスの周囲を回りながら攻撃してくる時に腕に攻撃すればいいのだが、これがまったく当たらない。実際プレイしないと分かり難いが、判定が非常に微妙で難易度を上げている。 ---実は被攻撃判定があるのは&bold(){ボスが壁を殴った際に出る土ぼこりのようなエフェクト}。ゲーム中のテキストの雰囲気からおそらく子供を対象にしていると思うのだが、一体何人の子供がこの事に気付けるだろうか。 --セントラルタワーはバリアを解除しながら登るステージだが、画面奥から攻撃してくる敵の攻撃が分かりづらい。バリア解除装置はライン移動で体当たりして壊すのだが、中心部分に当たらないとダメージを受けるうえ破壊できない。移動する足場が見づらい箇所多数で敵も多い。 ---また、バリア発生装置を壊した後たまに勝手にライン移動を行ってしまうバグがある。 ---バリア発生装置に体当たりをして戻ってくる際位置が若干上に移動するのだが、その先に壁や足場の側面などがあった場合強制的にライン移動してしまうために起こる。バグと言うより設計ミス。 --軌道エレベーターは残り距離が0になるまで降ってくるゴミを壊し続ける必要があるのだが、落下してくるペースが速く一定数壊せないと強制的に残機を失うかなりの難所。 --一方、ラストステージはボス戦もなく、12個ある部屋に順番にライン移動で入るだけ。ただし、制限時間が非常に短く残機を潰すのが前提となっている。ゲームバランスはかなり極端。 -視点も悪く、次に飛び移るべき足場が見えないで落下してしまう事がよく起こる。 --手前の足場が見えないので、ライン移動で手前に移動したら穴だった、という事も。 --視点変更ボタンがあり、これを使えば手前のラインも確認できるが立ち止まらないと使えず一時的に視界が広がるだけと、あまり使えない。 --一部ステージでガラス張りの足場の屋根に上る必要があるのだが、屋根に開いた穴が見づらいので何度もジャンプして穴の場所を把握しなければならない。 -操作性も悪く、特にライン移動は上か下を押しながらジャンプする操作のため誤爆しやすい。 --特殊武器も射程が短いなどの欠点のため使いづらく役に立つ場面も少ない。 --こちらの当たり判定も分かりづらく、ダメージを受けたり受けなかったり曖昧な点が目立つ。 -「アタールガン」以外の武器の存在理由が薄い。 --「アタールガン」は敵を自動的に追尾する弾を発射する武器なのだが、攻撃力がすべての武器で統一なのでわざわざ当てにくいほかの武器を使う理由がない。連射速度も「アタールガン」が一番速いのでなおさら。 --一応、敵の動きを止める「ショックガン」は倒す事の出来ない障害物系の敵に対する唯一の対抗手段になり、また、球が敵を貫通する「空気砲」も敵がぞろぞろ並んでいる場合は一掃可能と使い道が無いわけではない。だが、それを差し置いても画面外やラインの違う敵すらホーミングする「アタールガン」が便利すぎるので…………。また、「スモールライト」は、射程がかなり短く連射が効く訳でもない、とフォローのしようがない。 --「個別の秘密道具」は前述の通り射程が短いのだが、威力は共通の秘密道具の二倍ある為、ボス戦では使用価値がある。攻撃判定も一秒弱と比較的長い間発生する為、狙いの付けづらい相手を待ち伏せするように使うことも出来る。 --しかし、ジャイアンの秘密道具である「クローンリキッドごくう」は上述した特徴が当てはまらない。出が遅い・低威力・狙って当てるのが困難と最悪の性能である為、こればかりは全く使い道がない。 -話も短く、内容は悪くないのだが環境保護を訴えるような内容のため、やや説教くさく感じる人もいるかもしれない。 --全8ステージ、分岐を含めても10ステージ程度しかない。 **評価点 -デモパートはCD-ROMの容量を活かし、当時の声優陣によるフルボイスで進行する。 --タイトル画面で流れる「ドラえもんのうた」もボーカル入りで流れる。ちなみにそのまま放置すると「ドラえもんのうた」のカラオケが楽しめる。 -他のBGMも総じて良曲。そこ、お約束とか言わない。 --ボス戦曲がなんと6曲もあり,ほとんどはクオリティの高いBGMなのだが、よりにもよってラストステージが地底面の使い回し。 -左右に会話するキャラの顔グラフィックが出るADV形式で進行するのだが、この顔グラフィック部分がなかなか凝っている。 --通常の顔グラフィックだけでなく、キャラの全身や上半身を映しながら状況を分かりやすく「絵」で見せてくれるため、プレイヤーの想像力を補って物語に入りこみやすくしてくれる。 --この顔グラフィック部分のクオリティは申し分ない。EDの会話しながら家に帰っていくのび太とドラえもんなど光る演出もある。 **総評 ストーリーや演出は見るべき部分もあるが、ゲーム部分が台無しにしてしまっている残念な例。~ アクションゲームとして見ると粗ばかりであり、SFC時代のようなゲームを期待したプレイヤーをガッカリさせた。
*ドラえもん のび太と復活の星 【どらえもん のびたとふっかつのほし】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00006LJK8)&amazon(B000069S6H)| |対応機種|プレイステーション&br;セガサターン|~| |メディア|CD-ROM 1枚|~| |発売元|エポック社|~| |開発元|酒田エス・エー・エス|~| |発売日|【PS】1996年2月16日&br;【SS】1996年3月15日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |廉価版|【PS】復刻盤:1998年12月3日/2,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|典型的な駄作キャラゲー&br;アクションゲームとしてダメダメ&br;ストーリーや演出は見るべき所もあるが……|~| |>|>|CENTER:''[[ドラえもんゲームリンク>ドラえもんシリーズ]]''| **概要  PSで発売された最初のドラえもんゲーであり、後にSSでも発売された。現状、ドラえもんゲーでは最初で最後のマルチタイトル。~ -ステージクリア型の横スクロールアクション。ライフ+残機制。当時あらゆるゲームがポリゴンを使った3Dゲームとして発売されており、本作も例に漏れず3DCGやムービーをふんだんに使っている。ただし、ドラえもんたちのグラフィックはプリレンダである。 -ゲームの特徴としてはステージに奥行きがある事で、手前や奥の足場へ飛び移ることができる。『餓狼伝説』などのライン制を思い浮かべてもらえば分かりやすいだろう。 --現在の足場より高い足場には飛び移れず、その場合は自動で元の足場に戻される。足場は最大で3ラインある。 -各キャラクターは共通の武器となるひみつ道具4種と、それぞれのキャラ専用のもの、計5種を使うことが出来る。 --共通の道具「空気砲」「スモールライト」「ショックガン」「アタールガン」は任意に切り替え可能。専用のひみつ道具は時間経過で増加するゲージを消費して使用する。 -ステージの合間には会話デモが挟まれ、特定の場面ではひみつ道具を選択でき、会話と次のステージが変化する。 --SFC時代のような広いフィールドを探索する要素はなく、ステージ分岐以外は一本道進行。また、どのルートを通っても最終ステージは同じ。 **あらすじ  冬休み、ジャイアンの提案で「宇宙救命ボート」を使い惑星探検に出かけたいつもの5人。ところが、惑星に着陸しようとした途端、何かにぶつかって墜落してしまう。~  ドラえもんがボートを修理している間、周囲を探索に出かけたのび太たちであったが、そこで謎のロボットたちに襲われてしまう。 **問題点 -PS/SSともにステージ開始前のロードが長い。 -プリレンダ部分以外のグラフィックはおせじにも良いとは言えない。 --プリレンダ部分も微妙。当時のゲームでよくあったテカテカした質感のデフォルメキャラとなっている。 -今作は残機=キャラクターとなっている。&br;どういう事かというと、ドラえもんを操作中にミスをすると次に控えるのび太に交代し、のび太でミスすると次はジャイアンが……という感じ。 --つまり残機は常に5機で固定。毎ステージ5機に回復すると考えれば有用だが、5機以上には増やせないというデメリットも大きい。 --特定のキャラでプレイしたい場合は、そのキャラが出てくるまでわざとミスを繰り返す必要がある。おまけに交代する順番やキャラクターを選ぶことは出来ない。 --このシステムのせいか、キャラクターごとの違いは特殊道具だけで、ジャンプ力や移動速度といった性能的な違いはない。 --SFCのシリーズではキャラクター選択も性能差も残機システムも普通にあったので、純粋に劣化した点と言える。 -ステージ構成の所々の難易度が高い。地下遺跡のボス戦、セントラルタワー、軌道エレベーターなどが顕著。 --地下遺跡のボスは、ボスの周囲を回りながら攻撃してくる時に腕に攻撃すればいいのだが、これがまったく当たらない。実際プレイしないと分かり難いが、判定が非常に微妙で難易度を上げている。 ---実は被攻撃判定があるのは&bold(){ボスが壁を殴った際に出る土ぼこりのようなエフェクト}。ゲーム中のテキストの雰囲気からおそらく子供を対象にしていると思うのだが、一体何人の子供がこの事に気付けるだろうか。 --セントラルタワーはバリアを解除しながら登るステージだが、画面奥から攻撃してくる敵の攻撃が分かりづらい。バリア解除装置はライン移動で体当たりして壊すのだが、中心部分に当たらないとダメージを受けるうえ破壊できない。移動する足場が見づらい箇所多数で敵も多い。 ---また、バリア発生装置を壊した後たまに勝手にライン移動を行ってしまうバグがある。 ---バリア発生装置に体当たりをして戻ってくる際位置が若干上に移動するのだが、その先に壁や足場の側面などがあった場合強制的にライン移動してしまうために起こる。バグと言うより設計ミス。 --軌道エレベーターは残り距離が0になるまで降ってくるゴミを壊し続ける必要があるのだが、落下してくるペースが速く一定数壊せないと強制的に残機を失うかなりの難所。 --一方、ラストステージはボス戦もなく、12個ある部屋に順番にライン移動で入るだけ。ただし、制限時間が非常に短く残機を潰すのが前提となっている。ゲームバランスはかなり極端。 -視点も悪く、次に飛び移るべき足場が見えないで落下してしまう事がよく起こる。 --手前の足場が見えないので、ライン移動で手前に移動したら穴だった、という事も。 --視点変更ボタンがあり、これを使えば手前のラインも確認できるが立ち止まらないと使えず一時的に視界が広がるだけと、あまり使えない。 --一部ステージでガラス張りの足場の屋根に上る必要があるのだが、屋根に開いた穴が見づらいので何度もジャンプして穴の場所を把握しなければならない。 -操作性も悪く、特にライン移動は上か下を押しながらジャンプする操作のため誤爆しやすい。 --特殊武器も射程が短いなどの欠点のため使いづらく役に立つ場面も少ない。 --こちらの当たり判定も分かりづらく、ダメージを受けたり受けなかったり曖昧な点が目立つ。 -「アタールガン」以外の武器の存在意義が薄い。 --「アタールガン」は敵を自動的に追尾する弾を発射する武器なのだが、攻撃力がすべての武器で統一なのでわざわざ当てにくいほかの武器を使う理由がない。連射速度も「アタールガン」が一番速いのでなおさら。 --一応、敵の動きを止める「ショックガン」は倒す事の出来ない障害物系の敵に対する唯一の対抗手段になり、また、球が敵を貫通する「空気砲」も敵がぞろぞろ並んでいる場合は一掃可能と使い道が無いわけではない。だが、それを差し置いても画面外やラインの違う敵すらホーミングする「アタールガン」が便利すぎるので…………。また、「スモールライト」は、射程がかなり短く連射が効く訳でもない、とフォローのしようがない。 --「個別の秘密道具」は前述の通り射程が短いのだが、威力は共通の秘密道具の二倍ある為、ボス戦では使用価値がある。攻撃判定も一秒弱と比較的長い間発生する為、狙いの付けづらい相手を待ち伏せするように使うことも出来る。 ---しかし、ジャイアンの秘密道具である「クローンリキッドごくう」は上述した特徴が当てはまらない。出が遅い・低威力・狙って当てるのが困難と最悪の性能である為、こればかりは全く使い道がない。 -話が短く、内容は悪くないのだが環境保護を訴えるような内容のため、やや説教くさく感じる人もいるかもしれない。 --全8ステージ、分岐を含めても10ステージ程度しかない。 **評価点 -デモパートはCD-ROMの容量を活かし、当時の声優陣によるフルボイスで進行する。 --タイトル画面で流れる「ドラえもんのうた」もボーカル入りで流れる。ちなみにそのまま放置すると「ドラえもんのうた」のカラオケが楽しめる。 -他のBGMも総じて良曲。そこ、お約束とか言わない。 --ボス戦曲がなんと6曲もあり,ほとんどはクオリティの高いBGMなのだが、よりにもよってラストステージが地底面の使い回し。 -左右に会話するキャラの顔グラフィックが出るADV形式で進行するのだが、この顔グラフィック部分がなかなか凝っている。 --通常の顔グラフィックだけでなく、キャラの全身や上半身を映しながら状況を分かりやすく「絵」で見せてくれるため、プレイヤーの想像力を補って物語に入りこみやすくしてくれる。 --この顔グラフィック部分のクオリティは申し分ない。EDの会話しながら家に帰っていくのび太とドラえもんなど光る演出もある。 **総評 ストーリーや演出は見るべき部分もあるが、ゲーム部分が台無しにしてしまっている残念な例。~ アクションゲームとして見ると粗ばかりであり、SFC時代のようなゲームを期待したプレイヤーをガッカリさせた。

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