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*スタンバイSay You! 【すたんばいせいゆー】 |ジャンル|声優監督シミュレーションゲーム|&image(http://sce.scene7.com/is/image/playstation/slps00783_jacket?$pkgL$,height=160,http://www.jp.playstation.com/software/title/slps00783.html)&amazon(B00B97ZETK)|&amazon(B000069SUD)&amazon(B000092PB5)| |対応機種|プレイステーション、セガサターン|~|~| |発売元|ヒューマン|~|~| |開発元|メディアエンターテイメント&br;アートスケープ|~|~| |発売日|1997年3月20日|~|~| |定価|各6,090円(税込)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~| |ポイント|通称「&color(red){''声優魔人''}」&br;あのデス様の低得点記録を塗り替えた&br;ある意味バカゲー?&br;そもそもゲームかどうか怪しい&br;SS版は何故か''18歳以上推奨''|~|~| |備考|サターン版には絵柄違いが3種類あり|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 もとはWindows3.1/95対応で登場した同名のゲームをプレステ、サターンの両機に移植したもの。~ しかし家庭用機で出るや別の意味で凄まじい反響を巻き起こし、「''声優魔人''」の異名を得た最凶の声優ゲーとなった。 **特徴(というか、問題点) -オープニング --ゲームを起動するとまず流れるOPが色々な意味で凄まじい。その内容は以下の通り。 --「インタラプト・ガールズ」(横山智佐、篠原恵美、丹羽紫保里)の3人が「[[暗黒太極拳>センチメンタルグラフティ]]」よろしくいきなり実写で歌いながら踊る。 --このほか、いろいろな出演声優のキャストや名前が出た後&br;ドデカい文字で「&big{''千葉 繁''}」の3文字が出る。唐突な巨大文字は強烈なインパクトとなり得るだろう。 #region(繰り返すが、これがOPである…。) |&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=g-qoA8aqKkU){512,384}| #endregion -ストーリー --プレイヤーは声優兼音響監督の千葉氏の弟子となり、前任の音響監督が制作途中で逃げたテレビアニメ「インタラプト・ガール」の代理の音響監督をやることになるという話。 --実写ムービーやカットでいろいろな声優が顔を出して登場しているので、これに面食らう人も多いが、ここまでならよくある実写ゲーである。問題は…… -システム --プレイヤーは''適当に選択肢を選べば先に進めてしまう''。この時点で「シミュレーションゲーム」と呼べるかは怪しい。どちらかというと「アドベンチャー」に近いのかもしれないが、そもそも「ゲーム」の概念に当てはまるかすら怪しい。 ---ただし移動マップでは時間制限によるゲームオーバーがしっかりあるので、移動に手間をかけないよう注意。 ---この移動マップがRPGツクールで作ったようなチープな代物。しかも移動速度が異様に遅い。 --結局「アニメ予告編」を撮って、アニメ本編を収録する前に即エンディング。 --アニメ予告編での声優の演技が明らかに棒読みだったり奇妙なテンションになったり、違う意味で不安になるが、それでもゲームは先に進む。 ---「インタラプト・ガール」の設定だけは凄いのだが、ゲーム本編と全く関係ない。また、キャラ絵は完成されたものもあれば絵コンテ程度のものもあり、不統一である意図が見えない。 --結構実写ムービーが挿入されるが、コントが安っぽい。 ---しかし女性声優のボイスはなかなか素晴らしい。%%顔とのギャップを全く考えなければ、だが%% --声優ゲーをうたっているくせに[[''フルボイスではない''>テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション-]]。 -ミニゲーム --本編をクリアするとミニゲームで遊べる。しかし条件が本編クリアというのがきつい。 ---このミニゲーム、どこにあるかと言うと「オプション」にある。このオプション、最初に始めた時に選ぶと''「クリアしてからまた来てね」''と出る。 ---結果、''オプションは無し''という意味につながる。あの充実したオプションで知られた『[[デスクリムゾン]]』ですら一応存在していたのに。 --多くのゲームは誰のセリフか声を当てるなど、ごく普通のゲーム。 --しかし「地獄クイズ」(矢尾一樹氏によるクイズ)が恐ろしいテイストを放っている。 ---逝っちゃっている意味不明の問題文とさらに逝っちゃっている意味不明の三択回答が続き、一定以上正解すると「今夜は焼き魚」の謎のメッセージ。 ---ちなみに、どうやら「今夜は焼き魚」以外にも色々とあるらしい。 ……このゲームを未プレイの人は、ここまで読んでも''内容の意味が分からない''だろう。 その理由は以下の評価を見れば分かる。 **評価点 -表パッケージのイラストはそれなりに良い。 --逆に言えばこれに釣られた犠牲sもとい購入者も居るということだが… -出演声優陣が豪華 --「インタラプト・ガールズ」の3名や千葉氏、上述した矢尾氏以外にも、三木眞一郎氏や大谷育江氏など現代でもよく耳にする名前が多数見受けられる。 --各キャストの演技も申し分なく、声優ゲーとしての名前は保っていると言えるだろう。 -ミニゲームの一つの「配役割り振りゲーム」はその名の通り映像に声優を割り当てるゲームなのだが、やはりというか『[[北斗の拳 世紀末救世主伝説]]』の世紀末シアターのようにハッチャけたキャスティングを楽しむ事ができるとそこそこの評価を得ている。 **総評 要するに、内容が相当薄いという以前にゲームとは呼べない代物である。~ 声優ゲームとしてあるべき方向性がどこか間違っている等、バカゲー的な要素は無くは無いが見る人に明らかにクソゲーであるという印象を強烈に与えてしまう一品。 ---- **余談 -ゲーム雑誌『セガサターンマガジン』の1~10点・10段階の読者評価において、初登場で平均点1.0769点を叩き出してしまい、当時(評価の低さで)無敵を誇っていた''『デスクリムゾン』の1.0909点を抜き、同誌史上最低の評価を獲得した''。 --冒頭で述べた「''声優魔人''」の異名は同誌編集部より送られたものである。 -セガサターン版は''18歳以上推奨''。理由は不明(パッケージイラストがPS版よりエロイから?)。 -同様のコンセプトのクソゲーには他にも『ボイスパラダイス エクセラ』『FreeTalk STUDIO マリの気ままなおしゃべり』『ボイスアイドルコレクション ~プールバー ストーリー~』『[[アポなしギャルズお・り・ん・ぽ・す]]』などがある。 -およそ半年後には千葉氏による二作目『[[ボイスファンタジア 失われたボイスパワー]]』が発売されるのだが……
*スタンバイSay You! 【すたんばいせいゆー】 |ジャンル|声優監督シミュレーションゲーム|&image(http://sce.scene7.com/is/image/playstation/slps00783_jacket?$pkgL$,height=160,http://www.jp.playstation.com/software/title/slps00783.html)&amazon(B00B97ZETK)|&amazon(B000069SUD)&amazon(B000092PB5)| |対応機種|プレイステーション、セガサターン|~|~| |発売元|ヒューマン|~|~| |開発元|メディアエンターテイメント&br;アートスケープ|~|~| |発売日|1997年3月20日|~|~| |定価|各6,090円(税込)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~| |ポイント|通称「&color(red){''声優魔人''}」&br;あのデス様の低得点記録を塗り替えた&br;ある意味バカゲー?&br;そもそもゲームかどうか怪しい&br;SS版は何故か''18歳以上推奨''|~|~| |備考|サターン版には絵柄違いが3種類あり|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 もとはWindows3.1/95対応で登場した同名のゲームをプレステ、サターンの両機に移植したもの。~ しかし家庭用機で出るや別の意味で凄まじい反響を巻き起こし、「''声優魔人''」の異名を得た最凶の声優ゲーとなった。 **特徴(というか、問題点) -オープニング --ゲームを起動するとまず流れるOPが色々な意味で凄まじい。その内容は以下の通り。 --「インタラプト・ガールズ」(横山智佐、篠原恵美、丹羽紫保里)の3人が「[[暗黒太極拳>センチメンタルグラフティ]]」よろしくいきなり実写で歌いながら踊る。 --このほか、いろいろな出演声優のキャストや名前が出た後&br;ドデカい文字で「&big{''千葉 繁''}」の3文字が出る。唐突な巨大文字は強烈なインパクトとなり得るだろう。 #region(繰り返すが、これがOPである…。) |&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=g-qoA8aqKkU){512,384}| #endregion -ストーリー --プレイヤーは声優兼音響監督の千葉氏の弟子となり、前任の音響監督が制作途中で逃げたテレビアニメ「インタラプト・ガール」の代理の音響監督をやることになるという話。 --実写ムービーやカットでいろいろな声優が顔を出して登場しているので、これに面食らう人も多いが、ここまでならよくある実写ゲーである。問題は…… -システム --プレイヤーは''適当に選択肢を選べば先に進めてしまう''。この時点で「シミュレーションゲーム」と呼べるかは怪しい。どちらかというと「アドベンチャー」に近いのかもしれないが、そもそも「ゲーム」の概念に当てはまるかすら怪しい。 ---ただし移動マップでは時間制限によるゲームオーバーがしっかりあるので、移動に手間をかけないよう注意。 ---この移動マップがRPGツクールで作ったようなチープな代物。しかも移動速度が異様に遅い。 --結局「アニメ予告編」を撮って、アニメ本編を収録する前に即エンディング。 --アニメ予告編での声優の演技が明らかに棒読みだったり奇妙なテンションになったり、違う意味で不安になるが、それでもゲームは先に進む。 ---「インタラプト・ガール」の設定だけは凄いのだが、ゲーム本編と全く関係ない。また、キャラ絵は完成されたものもあれば絵コンテ程度のものもあり、不統一である意図が見えない。 --結構実写ムービーが挿入されるが、コントが安っぽい。 ---しかし女性声優のボイスはなかなか素晴らしい。%%顔とのギャップを全く考えなければ、だが%% --声優ゲーをうたっているくせに[[''フルボイスではない''>テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション-]]。 -ミニゲーム --本編をクリアするとミニゲームで遊べる。しかし条件が本編クリアというのがきつい。 ---このミニゲーム、どこにあるかと言うと「オプション」にある。このオプション、最初に始めた時に選ぶと''「クリアしてからまた来てね」''と出る。 ---結果、''オプションは無し''という意味につながる。あの充実したオプションで知られた『[[デスクリムゾン]]』ですら一応存在していたのに。 --多くのゲームは誰のセリフか声を当てるなど、ごく普通のゲーム。 --しかし「地獄クイズ」(矢尾一樹氏によるクイズ)が恐ろしいテイストを放っている。 ---逝っちゃっている意味不明の問題文とさらに逝っちゃっている意味不明の三択回答が続き、一定以上正解すると「今夜は焼き魚」の謎のメッセージ。 ---ちなみに、どうやら「今夜は焼き魚」以外にも色々とあるらしい。 ……このゲームを未プレイの人は、ここまで読んでも''内容の意味が分からない''だろう。 その理由は以下の評価を見れば分かる。 **評価点 -表パッケージのイラストはそれなりに良い。 --逆に言えばこれに釣られた犠牲sもとい購入者も居るということだが… -出演声優陣が豪華 --「インタラプト・ガールズ」の3名や千葉氏、上述した矢尾氏以外にも、三木眞一郎氏や大谷育江氏など現代でもよく耳にする名前が多数見受けられる。 --各キャストの演技も申し分なく、声優ゲーとしての名前は保っていると言えるだろう。 -ミニゲームの一つの「配役割り振りゲーム」はその名の通り映像に声優を割り当てるゲームなのだが、やはりというか『[[北斗の拳 世紀末救世主伝説]]』の世紀末シアターのようにハッチャけたキャスティングを楽しむ事ができるとそこそこの評価を得ている。 **総評 要するに、内容が相当薄いという以前にゲームとは呼べない代物である。~ 声優ゲームとしてあるべき方向性がどこか間違っている等、バカゲー的な要素は無くは無いが見る人に明らかにクソゲーであるという印象を強烈に与えてしまう一品。 ---- **余談 -ゲーム雑誌『セガサターンマガジン』の1~10点・10段階の読者評価において、初登場で平均点1.0769点を叩き出してしまい、当時(評価の低さで)無敵を誇っていた''『デスクリムゾン』の1.0909点を抜き、同誌史上最低の評価を獲得した''。 --冒頭で述べた「''声優魔人''」の異名は同誌編集部より送られたものである。 -セガサターン版は''18歳以上推奨''。理由は不明(パッケージイラストがPS版よりエロイから?)。 -同様のコンセプトのクソゲーには他にも『ボイスパラダイス エクセラ』『FreeTalk STUDIO マリの気ままなおしゃべり』『ボイスアイドルコレクション ~プールバー ストーリー~』『[[アポなしギャルズお・り・ん・ぽ・す]]』などがある。 -およそ半年後には、本作に続き千葉氏が携わった声優ゲー『[[ボイスファンタジア 失われたボイスパワー]]』が発売されるのだが……

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