「SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.1 ラブ★スマッシュ!」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.1 ラブ★スマッシュ! - (2021/04/08 (木) 13:32:52) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.1 ラブ★スマッシュ! 【しんぷるにせんしりーず あるてぃめっと ぼりゅーむいち らぶすまっしゅ】 |ジャンル|テニス|&amazon(B00005U0LL)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|ヒューネックス|~| |発売日|2002年1月17日|~| |定価|2,000円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|SSを思い出させる懐かしのグラフィック&br試合時間よりも長くなりうるロード|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLE2000シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -3Dテニスゲーム。D3パブリッシャーのゲームらしく、意図的なバカゲー的側面を持つ。 -当初は6,800円(税別)でフルプライス作品としての販売が予定されていたが、突如『SIMPLE2000 アルティメット』のブランドを立ち上げ、価格を3分の1以下の2,000円(税別)に変更するという%%暴挙%%著しい路線変更を行い、当時は一部でやや話題になった。 -恋愛シミュレーションゲームのヒロインの一人であった「双葉理保」が単独スピンオフ出演した初の作品である。 ---- **特徴 -世界観 --「謎の組織によって、世界の覇権を争う裏テニス大会が開催された」という、''よく分からないがとりあえず壮大な''設定。 --『[[バーチャファイター]]』のアキラのような風貌の体育系学生や元パンクロッカー、元軍人など、''なぜテニスをやっているのかよく分からない''キャラクターが多い((一応、説明書などに各キャラクターのテニスとの関連の記載はある。))。 --テニスコートもキャラクターの出身に合わせているためか、「建設資材置き場」「軍基地」「王宮の中」など明らかに普通でない場所が多い。 -試合中一定時間が経過するごとにキャラクター固有の必殺技が使えるようになるのだが、これの物理法則が『テニスの王子様』のごとくぶっ飛んでいる。 --「超高速でボールが飛んでいく技」「ボールを上空に打ち上げる技」「ボールが相手コートに入った途端超加速する技」「''ボールを30個ぐらいに分身させる技''(本物は1つ)」「''竜巻を起こして、コートの外に飛んで行ったボールを吸い寄せ手元に戻す技''」など。 -コスチュームチェンジ --ノーマル以上の難易度でゲームをクリアする度に、そのキャラクターのコスチュームが追加されていく。 --追加コスチューム数は男性各1種、女性各2種、理保のみ3種と、露骨な性差がある。 ---- **問題点 -グラフィックが初期SS並み。とてもプレステ2のグラフィックではない。 --「建設資材置き場」ステージに至っては、背景が作業員のおっさん達を含め起伏の全くないベニヤ板のような有様。 -それでいてロードがとてつもなく長い。動画サイトでは驚きの''148秒''が計測されている。 --もっとも上記はダブルスの場合であり、大抵の場合遊ぶであろうシングルモードのロード時間はそれよりは短い…のだが、それでも''1分~1分半程度''にのぼる。このロードは試合開始前に毎回挟まるので、どうにもやってられない。 --一応ロード中はスライドショーのようにイラストが表示されてはいるのだが、とてもフォローになっていない。 --とにかくこのロード時間のお陰で継続プレイするモチベーションが上がりにくく、コスチュームを集めるための周回プレイの作業感も増す。 -それなりのバックボーンとなる設定があるにも拘らず、''ストーリーモードがないに等しい''。 --「トーナメント」モードが一応ストーリーモードにあたるのだが、ストーリー演出はほとんど皆無といってよく、エンディングで「次は何のスポーツにしようか」というようなことを偉い人が言っている、''やっぱりよく分からない''演出がちょっと挟まるだけである。 --試合の前中後における、''キャラクター同士の会話や交流すら全くない''。 -テニスゲーム自体の出来には目立った欠点はなく普通に遊べるが、CPUのAIが微妙でパターンを掴めば難易度は大分ぬるい。 --逆に言えば目立った長所も無く、必殺技も各キャラ1つずつしか用意されていない。 ---- **評価点 -置鮎龍太郎や緑川光、金月真美や郷里大輔など、声優陣は非常に豪華である。 ---- **総評 -テニスゲームとしての体裁自体は確かに整っているのだが、余りにも長いロード時間がテンポを大きく狂わせる。その上に、グラフィックもさっきのは一体全体何をロードしていたのかと疑わせるレベル。この出来では2,000円でも明らかに高い。 //、これで6,800円で発売されていたらどうなっていたことやらと思わせる。 ---- ---- **余談 -D3が運営する双葉理保の公式ファンサイトでは「会場までのロードが長くて大変」と自虐ネタにされている。 -本作以降、双葉理保はD3パブリッシャーで30作以上の作品に出演を果たし、同社の看板娘に昇り詰める契機の一つとなった。 --原作のキャラクター人気投票で1位になったためスピンオフ参戦が決定したのだが、''何故いきなりテニスゲームなのか''は誰にもわからない。 -一応話題はさらえたためになんだかんだでそれなりに売れたのか、これ以降D3は双葉理保が出演する『ラブ★○○』と名のついたシリーズを何作か後続作品として発売している。 --『ラブ★アッパー!』や『ラブ★ピンポン!』などだいたいの作品は、文句なしの良作とまでは言えないものの2,000円の廉価作品としては問題なく仕上がっている。 -続編として『ラブ★スマッシュ!5~テニスロボの反乱~』が発売されている(SIMPLEシリーズではなく、4,800円の通常価格)。最初の本作の発表時点で一部プレイヤーから「男キャラいらねえだろ」と言われていたのだが、その続編にて男キャラは全廃、女性キャラに置き換わることとなる。また、一応のストーリーやキャラクター同士の掛け合い、必殺技の追加、ロード時間短縮など本作の欠点はだいぶ改善されている。 --しかしモデリングが稚拙、挙動がおかしく難易度がやたら高いなどの理由でこれまた評価は良くない。 --それを受けてか、一年後半後には『5』をリメイクした『ラブ★スマッシュ!5.1』が発売された(価格はSIMPLEアルティメットシリーズで2,000円に戻った)。こちらはキャラクターモデリングを含めて多くの部分が作り直されており、暇つぶし程度には十分に遊べる出来。まさしく「三度目の正直」と言える。
*SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.1 ラブ★スマッシュ! 【しんぷるにせんしりーず あるてぃめっと ぼりゅーむいち らぶすまっしゅ】 |ジャンル|テニス|&amazon(B00005U0LL)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|ヒューネックス|~| |発売日|2002年1月17日|~| |定価|2,000円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|SSを思い出させる懐かしのグラフィック&br試合時間よりも長くなりうるロード|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLE2000シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -3Dテニスゲーム。D3パブリッシャーのゲームらしく、意図的なバカゲー的側面を持つ。 -当初は6,800円(税別)でフルプライス作品としての販売が予定されていたが、突如『SIMPLE2000 アルティメット』のブランドを立ち上げ、価格を3分の1以下の2,000円(税別)に変更するという%%暴挙%%著しい路線変更を行い、当時は一部でやや話題になった。 -恋愛シミュレーションゲームのヒロインの一人であった「双葉理保」が単独スピンオフ出演した初の作品である。 ---- **特徴 -世界観 --「謎の組織によって、世界の覇権を争う裏テニス大会が開催された」という、''よく分からないがとりあえず壮大な''設定。 --『[[バーチャファイター]]』のアキラのような風貌の体育系学生や元パンクロッカー、元軍人など、''なぜテニスをやっているのかよく分からない''キャラクターが多い((一応、説明書などに各キャラクターのテニスとの関連の記載はある。))。 --テニスコートもキャラクターの出身に合わせているためか、「建設資材置き場」「軍基地」「王宮の中」など明らかに普通でない場所が多い。 -試合中一定時間が経過するごとにキャラクター固有の必殺技が使えるようになるのだが、これの物理法則が『テニスの王子様』のごとくぶっ飛んでいる。 --「超高速でボールが飛んでいく技」「ボールを上空に打ち上げる技」「ボールが相手コートに入った途端超加速する技」「''ボールを30個ぐらいに分身させる技''(本物は1つ)」「''竜巻を起こして、コートの外に飛んで行ったボールを吸い寄せ手元に戻す技''」など。 -コスチュームチェンジ --ノーマル以上の難易度でゲームをクリアする度に、そのキャラクターのコスチュームが追加されていく。 --追加コスチューム数は男性各1種、女性各2種、理保のみ3種と、露骨な性差がある。 ---- **問題点 -グラフィックが初期SS並み。とてもプレステ2のグラフィックではない。 --「建設資材置き場」ステージに至っては、背景が作業員のおっさん達を含め起伏の全くないベニヤ板のような有様。 -それでいてロードがとてつもなく長い。動画サイトでは驚きの''148秒''が計測されている。 --もっとも上記はダブルスの場合であり、大抵の場合遊ぶであろうシングルモードのロード時間はそれよりは短い…のだが、それでも''1分~1分半程度''にのぼる。このロードは試合開始前に毎回挟まるので、どうにもやってられない。 --一応ロード中はスライドショーのようにイラストが表示されてはいるのだが、とてもフォローになっていない。 --とにかくこのロード時間のお陰で継続プレイするモチベーションが上がりにくく、コスチュームを集めるための周回プレイの作業感も増す。 -それなりのバックボーンとなる設定があるにも拘らず、''ストーリーモードがないに等しい''。 --「トーナメント」モードが一応ストーリーモードにあたるのだが、ストーリー演出はほとんど皆無といってよく、エンディングで「次は何のスポーツにしようか」というようなことを偉い人が言っている、''やっぱりよく分からない''演出がちょっと挟まるだけである。 --試合の前中後における、''キャラクター同士の会話や交流すら全くない''。 -テニスゲーム自体の出来には目立った欠点はなく普通に遊べるが、CPUのAIが微妙でパターンを掴めば難易度は大分ぬるい。 --逆に言えば目立った長所も無く、必殺技も各キャラ1つずつしか用意されていない。 ---- **評価点 -この手のシンプルシリーズではもはや恒例なのか、置鮎龍太郎氏や緑川光氏、金月真美氏に郷里大輔氏など、声優陣は非常に豪華である。 ---- **総評 -テニスゲームとしての体裁自体は確かに整っているのだが、余りにも長いロード時間がテンポを大きく狂わせる。その上に、グラフィックもさっきのは一体全体何をロードしていたのかと疑わせるレベル。この出来では2,000円でも明らかに高い。 //、これで6,800円で発売されていたらどうなっていたことやらと思わせる。 ---- **余談 -D3が運営する双葉理保の公式ファンサイトでは「会場までのロードが長くて大変」と自虐ネタにされている。 -本作以降、双葉理保はD3パブリッシャーで30作以上の作品に出演を果たし、同社の看板娘に昇り詰める契機の一つとなった。 --原作のキャラクター人気投票で1位になったためスピンオフ参戦が決定したのだが、''何故いきなりテニスゲームなのか''は誰にもわからない。 -一応話題はさらえたためになんだかんだでそれなりに売れたのか、これ以降D3は双葉理保が出演する『ラブ★○○』と名のついたシリーズを何作か後続作品として発売している。 --『ラブ★アッパー!』や『ラブ★ピンポン!』などだいたいの作品は、文句なしの良作とまでは言えないものの2,000円の廉価作品としては問題なく仕上がっている。 -続編として『ラブ★スマッシュ!5~テニスロボの反乱~』が発売されている(SIMPLEシリーズではなく、4,800円の通常価格)。最初の本作の発表時点で一部プレイヤーから「男キャラいらねえだろ」と言われていたのだが、その続編にて男キャラは全廃、女性キャラに置き換わることとなる。また、一応のストーリーやキャラクター同士の掛け合い、必殺技の追加、ロード時間短縮など本作の欠点はだいぶ改善されている。 --しかしモデリングが稚拙、挙動がおかしく難易度がやたら高いなどの理由でこれまた評価は良くない。 --それを受けてか、一年後半後には『5』をリメイクした『ラブ★スマッシュ!5.1』が発売された(価格はSIMPLEアルティメットシリーズで2,000円に戻った)。こちらはキャラクターモデリングを含めて多くの部分が作り直されており、暇つぶし程度には十分に遊べる出来。まさしく「三度目の正直」と言える。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: