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*オール仮面ライダー ライダージェネレーション2 【おーるかめんらいだー らいだーじぇねれーしょんつー】 |ジャンル|ベルトスクロールアクション|| |対応機種|ニンテンドーDS&BR()プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|セブンスコード|~| |発売日|2012年8月2日|~| |定価|【DS】5,230円&BR()【PSP】6,280円(税込)|~| |>|>|CENTER:''[[仮面ライダーゲームリンク>仮面ライダーシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 -[[前作>オール仮面ライダー ライダージェネレーション]]から約一年の時を経て発売された続編。本作の特徴としてサブライダーを含めた50人以上のライダー(後述)が使用可能((前作におけるフォーゼ同様、ウィザードはパスワード入力でのみ登場し、台詞や超必殺技などはない。))な点と、PSPとのマルチ販売という点が挙げられる。 -DS版は前作同様に下画面をタッチする事で回復アイテムを使用する事が可能で、PSP版では連携攻撃が成功すると操作ライダーと相性のいいライダーが「サードライダー」として一定時間加勢する。いずれも通信による2人協力プレイが可能。 //DS版のみプレイしているため、PSP版の操作性・画面の見易さ等に関しては所有者の追記をお願いします。 #region(登場するライダーはとても多いので折りたたみ。赤文字は今作がシリーズ初登場のキャラクター・フォーム。) |使用可能キャラ|仮面ライダー|仮面ライダー新1号| |~|~|仮面ライダー新2号| |~|仮面ライダーV3|仮面ライダーV3| |~|~|ライダーマン| |~|仮面ライダーX|仮面ライダーX| |~|仮面ライダーアマゾン|仮面ライダーアマゾン| |~|仮面ライダーストロンガー|仮面ライダーストロンガー&color(red){(チャージアップ)}| |~|仮面ライダー(新)|スカイライダー| |~|仮面ライダースーパー1|仮面ライダースーパー1| |~|仮面ライダーZX|仮面ライダーZX| |~|仮面ライダーBLACK|仮面ライダーBLACK| |~|仮面ライダーBLACK RX|仮面ライダーBLACK RX(ロボ、バイオ)| |~|真・仮面ライダー~序章~|仮面ライダーシン| |~|仮面ライダーZO|仮面ライダーZO| |~|仮面ライダーJ|仮面ライダーJ(ジャンボ)| |~|仮面ライダークウガ|仮面ライダークウガ(マイティ、ドラゴン、ペガサス、タイタン、&color(red){各種ライジング}、アルティメット)| |~|仮面ライダーアギト|仮面ライダーアギト(グランド、ストーム、フレイム、トリニティ、バーニング、シャイニング)| |~|~|&color(red){仮面ライダーG3-X}| |~|~|&color(red){仮面ライダーギルス}| |~|仮面ライダー龍騎|仮面ライダー龍騎(サバイブ)| |~|~|&color(red){仮面ライダーナイト(サバイブ)}| |~|~|&color(red){仮面ライダーゾルダ}| |~|仮面ライダー555|仮面ライダーファイズ(アクセル、ブラスター)| |~|~|&color(red){仮面ライダーカイザ}| |~|仮面ライダー剣|仮面ライダーブレイド(&color(red){ジャック}、キング)| |~|~|&color(red){仮面ライダーギャレン}| |~|~|&color(red){仮面ライダーカリス}| |~|~|&color(red){仮面ライダーレンゲル}| |~|仮面ライダー響鬼|仮面ライダー響鬼(紅、装甲響鬼)| |~|~|&color(red){仮面ライダー威吹鬼}| |~|~|&color(red){仮面ライダー轟鬼}| |~|~|&color(red){仮面ライダー斬鬼}| |~|仮面ライダーカブト|仮面ライダーカブト(ライダー、ハイパー)| |~|~|&color(red){仮面ライダーガタック(マスクド、ライダー)}| |~|仮面ライダー電王|仮面ライダー電王(ソード、ロッド、アックス、ガン、&color(red){ウイング}、超クライマックス)| |~|~|&color(red){仮面ライダーゼロノス(アルタイル、ベガ、ゼロ)}| |~|~|&color(red){仮面ライダーNEW電王&color(red)}| |~|仮面ライダーキバ|仮面ライダーキバ(キバ、ガルル、バッシャー、ドッガ、エンペラー)| |~|~|&color(red){仮面ライダーイクサ(バースト、ライジング)}| |~|仮面ライダーディケイド|仮面ライダーディケイド(クウガ~キバまでのカメンライド、コンプリート)| |~|~|&color(red){仮面ライダーディエンド}| |~|~|&color(red){仮面ライダーキバーラ}| |~|仮面ライダーW|仮面ライダーW(CJ、HM、LT、HJ、LM、CT、FJ、CJX、&color(red){CJGX})| |~|~|&color(red){仮面ライダーアクセル(トライアル、ブースター)}| |~|~|&color(red){仮面ライダースカル}| |~|仮面ライダーオーズ|仮面ライダーオーズ(タトバ、ガタキリバ、ラトラーター、サゴーゾ、シャウタ、タジャドル、プトティラ)| |~|~|仮面ライダーバース(バース・デイ)((前作と変身者が変わっているため、ある意味初登場。))| |~|~|&color(red){仮面ライダーバース・プロトタイプ}((変身者は前作のバースである伊達明。))| |~|仮面ライダーフォーゼ|仮面ライダーフォーゼ(ベース、&color(red){エレキ、ファイヤー、マグネット、ロケット、コズミック})| |~|~|&color(red){仮面ライダーメテオ(メテオストーム)}| |~|仮面ライダーウィザード|&color(red){仮面ライダーウィザード(フレイム)}| |ボスとして登場&br;(※条件を満たせば使用可能)|仮面ライダーBLACK|シャドームーン| |~|仮面ライダー龍騎|&color(red){仮面ライダー王蛇}| |~|~|&color(red){仮面ライダーオーディン}| |~|仮面ライダーカブト|&color(red){仮面ライダーキックホッパー}| |~|~|&color(red){仮面ライダーパンチホッパー}| |~|仮面ライダーW|&color(red){仮面ライダーエターナル}| |中ボスとして登場&br()(敵専用)|仮面ライダー|ショッカーライダーNo.1~No.6| |~|仮面ライダー電王|&color(red){仮面ライダーガオウ}| |~|MOVIE大戦CORE|&color(red){仮面ライダーコア}| |演出のみ|仮面ライダーストロンガー|&color(red){電波人間タックル}(条件を満たすとストロンガーの超必殺技時に登場)| |~|仮面ライダー龍騎|&color(red){仮面ライダーシザース}(ディエンドの召喚として登場)| |~|仮面ライダー555|&color(red){仮面ライダーデルタ}(ディエンドの召喚として登場)| |~|仮面ライダーキバ|&color(red){仮面ライダーサガ}(ディエンドの召喚として登場)| その他、『オーズ』の敵怪人であった恐竜グリード、本作オリジナルの擬似ライダーであるストラス&アガレスなども登場。 #endregion -本作は前作で隠しキャラ扱いだった仮面ライダーフォーゼを主人公に据えたストーリーとなっており((コズミックを含めた全てのスイッチが使用可能で、メテオとも友情を築いていることからかなり終盤の時間軸から来たことが推測される。))、ステージ名もキングダークが登場するステージが「鋼・鉄・巨・人」というように、原作を意識したものとなっている。 --前作のナビゲート役だったアンクと、ショップ店員だったナオミの代わりはそれぞれ仮面ライダー部の賢吾とユウキが担当している。 -敵ユニットも50種類以上とこちらも大増量。エラスモテリウムオルフェノク等の巨大ユニットも登場した。 -ステージは全6ワールド+アナザーワールド。各ワールドのステージ数も増加し、ステージ数も大幅に増加。 --各ステージにミッションが2つずつ((2つ目のミッションは難易度「キケン」以上限定。))となった。 --強制スクロールステージは全ステージ通して2つだけとなり、こちらは減っている。 -前作のボスは一番新しい作品でも『ZO』のドラスだったが、今作のボスは平成仮面ライダーの敵が多い。 -ゲームバランスは初心者向け~熟練者向けと幅広い。中でも隠しステージのボスであるン・ダグバ・ゼバは原作通りの凶悪な性能で、多くのプレイヤーを苦しませた。 -登場ライダーが増加したことにより、銃持ちライダーも登場。強攻撃で銃を撃つなどの特徴がある。 -前作から登場するライダーの多くに必殺技が追加された。また、一部のライダーのライダーアビリティは変更された。 -超必殺技を連続で放てる組み合わせが増えた。一部ボスライダーを除けば、大抵は連続で放てるようになる相手がいる。 --また、前作の1号&2号以外に、オーズ&Wとフォーゼ&メテオの各ペアでも超必殺技が変化するようになった。 **評価点 -50人以上の使用可能キャラクターがいるにも関わらず、「物凄く弱くて使い物にならない」というキャラが皆無な点は特筆できる。ライダーマン・G3-Xは火力やステータスにやや難があるものの、育てれば十分な強さを発揮する。 --この二名はそれぞれ原作でも「カセットアームと呼ばれる右腕以外は人間と同じ((ただし、雑誌の媒体などでは「後に改造手術を受けた」という記述も存在する。))」、「警視庁が開発した特殊スーツで、アギト・ギルスら人智を超えた力に対しては一段劣る」という設定があるので、公式準拠ともいえる。 -『ガンバライド』シリーズ同様、本人が声を当てているキャラクターが更に増加。フォーゼ・オーズのキャラクター達、イマジン・キバット・タツロット・シャドームーン・仮面ライダーコアの声優が演じているキャラ、ディケイド・ディエンド・W・アクセル・NEW電王・キックホッパー・パンチホッパー・ブレイド・ギャレンはそれぞれオリジナルキャストを使用。 --ギャレン役の天野浩成氏は敵キャラのリブラ・ゾディアーツの声も当てているためステージによっては「天野浩成VS天野浩成」というファン歓喜の組み合わせとなる。 -フォーゼの特徴であるスイッチは40個全て採用、さらに劇場版が初登場のS-1も登場。本編では殆ど出番のなかったスコップ・ハンド((原作ではそれぞれ「仮面ライダー部に所属する大文字隼の想像の中」「本拠地であるラビットハッチの実験スペース」のみでの登場となっている。))、戦闘向きではないカメラ・レーダーといったスイッチにもちゃんと使いどころがある。 -「ストロンガーがチャージアップしない」「ディケイドの能力がカメンライドだけ」という問題点が解消され、「超必殺技使用時に登場」「ファイナルフォームライドも『クウガゴウラム』のみだが使用可能((五代雄介が変身するクウガと出撃しても同ユニットが使用可能なため、『ディケイド』に登場した別のクウガの小野寺ユウスケが変形していると思われる。))」といったパワーアップが加えられている。 --その他のキャラも前作以上に原作準拠となっている。例を挙げると、前作でイマジンが直に変身していた((『さらば仮面ライダー電王』以降はモモタロスが自分で変身しているため、この設定も間違いではない。))『電王』は本来の契約者である良太郎に憑依しており、バースの変身者も伊達さんからきちんと後藤さんへと受け継がれ、伊達さんは改めてバース・プロトタイプで登場している。 --台詞の掛け合いも豊富で、「オーディンのライダーバトルを止めようとする龍騎」「ビデオ版や劇場版に出た関連キャラクターの名を挙げ、エターナルを止めようとするW」「恐竜グリードを利用したラスボスに怒りを向けるプロトバース」など原作を意識したものや「敵である王蛇をも助けようとするフォーゼ」「『自分の記憶もあるかは怪しい』とコアに告げるゼロノス」「地獄兄弟にサムズアップを教えるクウガ」など作品の枠を超えたそのキャラならではのクロスオーバーも存在する。 -前作の不満点であった「超必殺技のデモが飛ばせない」「敵の体力が表示されない」「敵の弱点属性がよくわからない」が改善された。 --超必殺技のデモは飛ばせるようになり、雑魚敵の体力もちゃんと表示されるようになった。 --弱点に関しては、弱点属性で攻撃した際ヒットエフェクトが大きくなる。また、フォーゼのカメラモジュールをヒットさせれば弱点と耐性がギャラリーに載る。 **賛否両論点 -原作準拠の面もあるとはいえ一部ライダーが明らかに強すぎる。 --とりわけエターナルはもともとの攻撃力が高い上にライダーパワー(EN)と引き換えに何度でも復活するアビリティ「NEVER」のおかげで無敵ともいえる戦力を誇る。 ---とはいえ、エターナルは隠しキャラである上に防御力が低いという弱点がある。また、復活しても体力はわずかな上ライダーパワーもゼロになるため、回復なしで生き残るのはなかなか難しい。 --シャドームーンはステータスは平均的だが、必殺技の性能が非常に優秀で使いやすい。 --スカイライダーの「セイリングジャンプ」が便利なのは相変わらず。やはり防御が低いが、こちらはジャンプ攻撃を繰り返していればあまり当たることは無い。 -ギルス・ギャレン等一部サブライダーの強化フォームが未登場。とはいえ、NEW電王のベガフォームやディエンドのコンプリートフォームなど他のライダーとの兼ね合いが難しいフォームは仕方が無いが。 --メインのライダー達も本作まで実装されなかったフォームがあるので、次回作が発売されれば追加される可能性もある。 -ステージクリアに失敗しても使用したライフチャージは戻らなくなった。 --前作ではクリアに失敗した場合、そのステージで使用した分のライフチャージは戻ってきた。 -前作の黒幕であるジュダが今作のストーリーにも関わっているが、ジュダ自身は登場しない。 --今作の黒幕であるゴウラの会話で示されるのみ。もっとも、話自体は前作をプレイしていなくても分かる内容である。 **批判点 ***登場するライダーの人選について -カイザ・斬鬼・スカルの3名は原作で死亡しているにも関わらず、本作では何の説明も無く登場している。カイザと斬鬼については映画『オーズ・電王・オールライダー』で他のライダー同様再登場をしているが、スカルは生存したエピソードが原作に存在しないためどうやって登場したのかは不明((『MOVIE大戦2010』では「平行世界のスカル」が登場したが、Wに変身する二人とは面識が無い。また、『運命のガイアメモリ』に登場したスカルも「Wに変身する翔太郎が見たイメージ」であるため本人とはいえない。一応、原作で完全に死亡が確定したわけではなかったが。))。 --ただし、本作は多くの仮面ライダーが世界や時間を超えて集まっているため、彼らが生存している時期や平行世界などから呼ばれている可能性はある((実際、シン、ナイト、ゾルダ、カイザ、NEW電王、アクセルを主人公にすると「この戦いを終わらせ元の世界に戻る」といった内容の台詞が出てくる。また、ラスボスを撃破した後は本作オリジナルのスイッチでそれぞれの世界に帰るという描写がある。))。 -ディエンドが召喚するライダーのうち、完全な悪役であるシザースはともかく、デルタ・サガの二人は原作における三番手ライダーなため、「彼らが顔見せ程度のみで、使用できないのはおかしい」とする声もあった。確かにこの三人は原作でも召喚するシーンはあるのだが、最も使用回数の多いライオトルーパーにした方が角が立たなかったのではないだろうか? --また、召喚するライダーを使用するためシザース以外はディケイドのカメンライド同様、その都度必要なアイテムを買わなくてはならないのも不満点として挙げられる。一応、8個買わないといけないディケイドと比べれば、2個買えばいいディエンドはまだお財布に優しい。 -隠しキャラであるボスライダー達は、それぞれ本人がボスとして登場するステージでの使用は不可。それは仕方ないとしても、ラスボス戦を含めた他ステージでも一切会話が用意されていないため、無言でイベントが始まってしまうのは味気なさを感じる。 --本来なら敵ボスであるライダー達が使えるだけでも嬉しいとの意見もあるが。 -ライダーではなく怪人として扱われることが多いショッカーライダーや、サイズが異なるコアは仕方ないにしてもガオウが仲間にならない理由も不明。「仮面ライダー」の名がつかないシャドームーンすら使えるというのに。 --この基準についてだが、「原作で人間を助けたか否か」という理由で分けているのではないかという考察をするファンもいる。 --もっともガオウは中ボスとしての登場のため、ボスライダーほど作りこまれていないのかもしれないが。 ***それ以外 -通信プレイ時の制限が多め。 --前述の通り、今作では通信による2人協力プレイが可能だが、その際「一部のステージを選べない」「超必殺技とライダーアビリティを使用できない」「一度通信プレイを終了しなければ使用ライダーを変えることができない」などの制限がある。 --特に超必殺技やライダーアビリティを使用できないのは難易度が高くなる、単調になる、ライダーの個性が薄くなるなどいろいろ寂しい。 **その他 -全体的にPSP版の方が優遇されている。 --PSP版の方がサードライダーが使えたり、CPUに簡単な行動方針を指示できるなど、システム面で有利。 ---グラフィックが綺麗、超必殺技にカットインが入る、ショップのユウキが動くなど演出面もDS版より上。 --DS版の利点は価格が安いこととロード時間が無いことくらい。 ---DS版はPSP版よりも処理落ちしやすく、遊びにくい。 ---DS版はタッチパネルで回復操作が可能だが、PSP版はアナログスティックで回復操作が可能。DS版の方が間違えにくいが、PSP版が回復の操作性で大きく劣るということはない。 ---DS版はニンテンドー3DSでももちろんプレイ可能。3DSはDSよりも音質が美しいので、3DSでプレイすれば多少ではあるが音質が向上するという点もある。 -前作で批判を受けたセリフが一部変更された。 --キバの「僕は人間として戦う」など((ちなみに本作の後に発売された『超クライマックスヒーローズ』でもこのセリフは変更されている。))。 -本作ではパスワードを入力すればライダーの先行解禁が可能。 --ただし、最序盤に登場するライダーを除くと、普通に登場させるよりレベルが低い。 --また、パスワードを使用しないと登場しない要素は仮面ライダーウィザードだけである。 --ちなみに、ウィザードのパスワードはフォーゼ夏の劇場版の入場者特典に、先行解禁のパスワードは予約特典についてきたもの。現在は公式サイトで全て公開されている。 **総評 パート2に相応しい大ボリュームを誇り、台詞の掛け合いや技の再現も前作より大幅にレベルアップしているものの、肝心のゲームバランスや一部キャラクターについては更なる改善が望まれる惜しい作品。だが前作同様に仮面ライダー好きならば買って損は無い一本。
*オール仮面ライダー ライダージェネレーション2 【おーるかめんらいだー らいだーじぇねれーしょんつー】 |ジャンル|ベルトスクロールアクション|| |対応機種|ニンテンドーDS&BR()プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|セブンスコード|~| |発売日|2012年8月2日|~| |定価|【DS】5,230円&BR()【PSP】6,280円(税込)|~| |>|>|CENTER:''[[仮面ライダーゲームリンク>仮面ライダーシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 -[[前作>オール仮面ライダー ライダージェネレーション]]から約一年の時を経て発売された続編。本作の特徴としてサブライダーを含めた50人以上のライダー(後述)が使用可能((前作におけるフォーゼ同様、ウィザードはパスワード入力でのみ登場し、台詞や超必殺技などはない。))な点と、PSPとのマルチ販売という点が挙げられる。 -DS版は前作同様に下画面をタッチする事で回復アイテムを使用する事が可能で、PSP版では連携攻撃が成功すると操作ライダーと相性のいいライダーが「サードライダー」として一定時間加勢する。いずれも通信による2人協力プレイが可能。 //DS版のみプレイしているため、PSP版の操作性・画面の見易さ等に関しては所有者の追記をお願いします。 #region(登場するライダーはとても多いので折りたたみ。赤文字は今作がシリーズ初登場のキャラクター・フォーム。) |使用可能キャラ|仮面ライダー|仮面ライダー新1号| |~|~|仮面ライダー新2号| |~|仮面ライダーV3|仮面ライダーV3| |~|~|ライダーマン| |~|仮面ライダーX|仮面ライダーX| |~|仮面ライダーアマゾン|仮面ライダーアマゾン| |~|仮面ライダーストロンガー|仮面ライダーストロンガー&color(red){(チャージアップ)}| |~|仮面ライダー(新)|スカイライダー| |~|仮面ライダースーパー1|仮面ライダースーパー1| |~|仮面ライダーZX|仮面ライダーZX| |~|仮面ライダーBLACK|仮面ライダーBLACK| |~|仮面ライダーBLACK RX|仮面ライダーBLACK RX(ロボ、バイオ)| |~|真・仮面ライダー~序章~|仮面ライダーシン| |~|仮面ライダーZO|仮面ライダーZO| |~|仮面ライダーJ|仮面ライダーJ(ジャンボ)| |~|仮面ライダークウガ|仮面ライダークウガ(マイティ、ドラゴン、ペガサス、タイタン、&color(red){各種ライジング}、アルティメット)| |~|仮面ライダーアギト|仮面ライダーアギト(グランド、ストーム、フレイム、トリニティ、バーニング、シャイニング)| |~|~|&color(red){仮面ライダーG3-X}| |~|~|&color(red){仮面ライダーギルス}| |~|仮面ライダー龍騎|仮面ライダー龍騎(サバイブ)| |~|~|&color(red){仮面ライダーナイト(サバイブ)}| |~|~|&color(red){仮面ライダーゾルダ}| |~|仮面ライダー555|仮面ライダーファイズ(アクセル、ブラスター)| |~|~|&color(red){仮面ライダーカイザ}| |~|仮面ライダー剣|仮面ライダーブレイド(&color(red){ジャック}、キング)| |~|~|&color(red){仮面ライダーギャレン}| |~|~|&color(red){仮面ライダーカリス}| |~|~|&color(red){仮面ライダーレンゲル}| |~|仮面ライダー響鬼|仮面ライダー響鬼(紅、装甲響鬼)| |~|~|&color(red){仮面ライダー威吹鬼}| |~|~|&color(red){仮面ライダー轟鬼}| |~|~|&color(red){仮面ライダー斬鬼}| |~|仮面ライダーカブト|仮面ライダーカブト(ライダー、ハイパー)| |~|~|&color(red){仮面ライダーガタック(マスクド、ライダー)}| |~|仮面ライダー電王|仮面ライダー電王(ソード、ロッド、アックス、ガン、&color(red){ウイング}、超クライマックス)| |~|~|&color(red){仮面ライダーゼロノス(アルタイル、ベガ、ゼロ)}| |~|~|&color(red){仮面ライダーNEW電王&color(red)}| |~|仮面ライダーキバ|仮面ライダーキバ(キバ、ガルル、バッシャー、ドッガ、エンペラー)| |~|~|&color(red){仮面ライダーイクサ(バースト、ライジング)}| |~|仮面ライダーディケイド|仮面ライダーディケイド(クウガ~キバまでのカメンライド、コンプリート)| |~|~|&color(red){仮面ライダーディエンド}| |~|~|&color(red){仮面ライダーキバーラ}| |~|仮面ライダーW|仮面ライダーW(CJ、HM、LT、HJ、LM、CT、FJ、CJX、&color(red){CJGX})| |~|~|&color(red){仮面ライダーアクセル(トライアル、ブースター)}| |~|~|&color(red){仮面ライダースカル}| |~|仮面ライダーオーズ|仮面ライダーオーズ(タトバ、ガタキリバ、ラトラーター、サゴーゾ、シャウタ、タジャドル、プトティラ)| |~|~|仮面ライダーバース(バース・デイ)((前作と変身者が変わっているため、ある意味初登場。))| |~|~|&color(red){仮面ライダーバース・プロトタイプ}((変身者は前作のバースである伊達明。))| |~|仮面ライダーフォーゼ|仮面ライダーフォーゼ(ベース、&color(red){エレキ、ファイヤー、マグネット、ロケット、コズミック})| |~|~|&color(red){仮面ライダーメテオ(メテオストーム)}| |~|仮面ライダーウィザード|&color(red){仮面ライダーウィザード(フレイム)}| |ボスとして登場&br;(※条件を満たせば使用可能)|仮面ライダーBLACK|シャドームーン| |~|仮面ライダー龍騎|&color(red){仮面ライダー王蛇}| |~|~|&color(red){仮面ライダーオーディン}| |~|仮面ライダーカブト|&color(red){仮面ライダーキックホッパー}| |~|~|&color(red){仮面ライダーパンチホッパー}| |~|仮面ライダーW|&color(red){仮面ライダーエターナル}| |中ボスとして登場&br()(敵専用)|仮面ライダー|ショッカーライダーNo.1~No.6| |~|仮面ライダー電王|&color(red){仮面ライダーガオウ}| |~|MOVIE大戦CORE|&color(red){仮面ライダーコア}| |演出のみ|仮面ライダーストロンガー|&color(red){電波人間タックル}(条件を満たすとストロンガーの超必殺技時に登場)| |~|仮面ライダー龍騎|&color(red){仮面ライダーシザース}(ディエンドの召喚として登場)| |~|仮面ライダー555|&color(red){仮面ライダーデルタ}(ディエンドの召喚として登場)| |~|仮面ライダーキバ|&color(red){仮面ライダーサガ}(ディエンドの召喚として登場)| その他、『オーズ』の敵怪人であった恐竜グリード、本作オリジナルの擬似ライダーであるストラス&アガレスなども登場。 #endregion -本作は前作で隠しキャラ扱いだった仮面ライダーフォーゼを主人公に据えたストーリーとなっており((コズミックを含めた全てのスイッチが使用可能で、メテオとも友情を築いていることからかなり終盤の時間軸から来たことが推測される。))、ステージ名もキングダークが登場するステージが「鋼・鉄・巨・人」というように、原作を意識したものとなっている。 --前作のナビゲート役だったアンクと、ショップ店員だったナオミの代わりはそれぞれ仮面ライダー部の賢吾とユウキが担当している。 -敵ユニットも50種類以上とこちらも大増量。エラスモテリウムオルフェノク等の巨大ユニットも登場した。 -ステージは全6ワールド+アナザーワールド。各ワールドのステージ数も増加し、ステージ数も大幅に増加。 --各ステージにミッションが2つずつ((2つ目のミッションは難易度「キケン」以上限定。))となった。 --強制スクロールステージは全ステージ通して2つだけとなり、こちらは減っている。 -前作のボスは一番新しい作品でも『ZO』のドラスだったが、今作のボスは平成仮面ライダーの敵が多い。 -ゲームバランスは初心者向け~熟練者向けと幅広い。中でも隠しステージのボスであるン・ダグバ・ゼバは原作通りの凶悪な性能で、多くのプレイヤーを苦しませた。 -登場ライダーが増加したことにより、銃持ちライダーも登場。強攻撃で銃を撃つなどの特徴がある。 -前作から登場するライダーの多くに必殺技が追加された。また、一部のライダーのライダーアビリティは変更された。 -超必殺技を連続で放てる組み合わせが増えた。一部ボスライダーを除けば、大抵は連続で放てるようになる相手がいる。 --また、前作の1号&2号以外に、オーズ&Wとフォーゼ&メテオの各ペアでも超必殺技が変化するようになった。 **評価点 -50人以上の使用可能キャラクターがいるにも関わらず、「物凄く弱くて使い物にならない」というキャラが皆無な点は特筆できる。ライダーマン・G3-Xは火力やステータスにやや難があるものの、育てれば十分な強さを発揮する。 --この二名はそれぞれ原作でも「カセットアームと呼ばれる右腕以外は人間と同じ((ただし、雑誌の媒体などでは「後に改造手術を受けた」という記述も存在する。))」、「警視庁が開発した特殊スーツで、アギト・ギルスら人智を超えた力に対しては一段劣る」という設定があるので、公式準拠ともいえる。 -『ガンバライド』シリーズ同様、本人が声を当てているキャラクターが更に増加。フォーゼ・オーズのキャラクター達、イマジン・キバット・タツロット・シャドームーン・仮面ライダーコアの声優が演じているキャラ、ディケイド・ディエンド・W・アクセル・NEW電王・キックホッパー・パンチホッパー・ブレイド・ギャレンはそれぞれオリジナルキャストを使用。 --ギャレン役の天野浩成氏は敵キャラのリブラ・ゾディアーツの声も当てているためステージによっては「天野浩成VS天野浩成」というファン歓喜の組み合わせとなる。 -フォーゼの特徴であるスイッチは40個全て採用、さらに劇場版が初登場のS-1も登場。本編では殆ど出番のなかったスコップ・ハンド((原作ではそれぞれ「仮面ライダー部に所属する大文字隼の想像の中」「本拠地であるラビットハッチの実験スペース」のみでの登場となっている。))、戦闘向きではないカメラ・レーダーといったスイッチにもちゃんと使いどころがある。 -「ストロンガーがチャージアップしない」「ディケイドの能力がカメンライドだけ」という問題点が解消され、「超必殺技使用時に登場」「ファイナルフォームライドも『クウガゴウラム』のみだが使用可能((五代雄介が変身するクウガと出撃しても同ユニットが使用可能なため、『ディケイド』に登場した別のクウガの小野寺ユウスケが変形していると思われる。))」といったパワーアップが加えられている。 --その他のキャラも前作以上に原作準拠となっている。例を挙げると、前作でイマジンが直に変身していた((『さらば仮面ライダー電王』以降はモモタロスが自分で変身しているため、この設定も間違いではない。))『電王』は本来の契約者である良太郎に憑依しており、バースの変身者も伊達さんからきちんと後藤さんへと受け継がれ、伊達さんは改めてバース・プロトタイプで登場している。 --台詞の掛け合いも豊富で、「オーディンのライダーバトルを止めようとする龍騎」「ビデオ版や劇場版に出た関連キャラクターの名を挙げ、エターナルを止めようとするW」「恐竜グリードを利用したラスボスに怒りを向けるプロトバース」など原作を意識したものや「敵である王蛇をも助けようとするフォーゼ」「『自分の記憶もあるかは怪しい』とコアに告げるゼロノス」「地獄兄弟にサムズアップを教えるクウガ」など作品の枠を超えたそのキャラならではのクロスオーバーも存在する。 -前作の不満点であった「超必殺技のデモが飛ばせない」「敵の体力が表示されない」「敵の弱点属性がよくわからない」が改善された。 --超必殺技のデモは飛ばせるようになり、雑魚敵の体力もちゃんと表示されるようになった。 --弱点に関しては、弱点属性で攻撃した際ヒットエフェクトが大きくなる。また、フォーゼのカメラモジュールをヒットさせれば弱点と耐性がギャラリーに載る。 **賛否両論点 -原作準拠の面もあるとはいえ一部ライダーが明らかに強すぎる。 --とりわけエターナルはもともとの攻撃力が高い上にライダーパワー(EN)と引き換えに何度でも復活するアビリティ「NEVER」のおかげで無敵ともいえる戦力を誇る。 ---とはいえ、エターナルは隠しキャラである上に防御力が低いという弱点がある。また、復活しても体力はわずかな上ライダーパワーもゼロになるため、回復なしで生き残るのはなかなか難しい。 --シャドームーンはステータスは平均的だが、必殺技の性能が非常に優秀で使いやすい。 --スカイライダーの「セイリングジャンプ」が便利なのは相変わらず。やはり防御が低いが、こちらはジャンプ攻撃を繰り返していればあまり当たることは無い。 -ギルス・ギャレン等一部サブライダーの強化フォームが未登場。とはいえ、NEW電王のベガフォームやディエンドのコンプリートフォームなど他のライダーとの兼ね合いが難しいフォームは仕方が無いが。 --メインのライダー達も本作まで実装されなかったフォームがあるので、次回作が発売されれば追加される可能性もある。 -ステージクリアに失敗しても使用したライフチャージは戻らなくなった。 --前作ではクリアに失敗した場合、そのステージで使用した分のライフチャージは戻ってきた。 -前作の黒幕であるジュダが今作のストーリーにも関わっているが、ジュダ自身は登場しない。 --今作の黒幕であるゴウラの会話で示されるのみ。もっとも、話自体は前作をプレイしていなくても分かる内容である。 **批判点 ***登場するライダーの人選について -カイザ・斬鬼・スカルの3名は原作で死亡しているにも関わらず、本作では何の説明も無く登場している。カイザと斬鬼については映画『オーズ・電王・オールライダー』で他のライダー同様再登場をしているが、スカルは生存したエピソードが原作に存在しないためどうやって登場したのかは不明((『MOVIE大戦2010』では「平行世界のスカル」が登場したが、Wに変身する二人とは面識が無い。また、『運命のガイアメモリ』に登場したスカルも「Wに変身する翔太郎が見たイメージ」であるため本人とはいえない。一応、原作で完全に死亡が確定したわけではなかったが。))。 --ただし、本作は多くの仮面ライダーが世界や時間を超えて集まっているため、彼らが生存している時期や平行世界などから呼ばれている可能性はある((実際、シン、ナイト、ゾルダ、カイザ、NEW電王、アクセルを主人公にすると「この戦いを終わらせ元の世界に戻る」といった内容の台詞が出てくる。また、ラスボスを撃破した後は本作オリジナルのスイッチでそれぞれの世界に帰るという描写がある。))。 -ディエンドが召喚するライダーのうち、完全な悪役であるシザースはともかく、デルタ・サガの二人は原作における三番手ライダーなため、「彼らが顔見せ程度のみで、使用できないのはおかしい」とする声もあった。確かにこの三人は原作でも召喚するシーンはあるのだが、最も使用回数の多いライオトルーパーにした方が角が立たなかったのではないだろうか? --また、召喚するライダーを使用するためシザース以外はディケイドのカメンライド同様、その都度必要なアイテムを買わなくてはならないのも不満点として挙げられる。一応、8個買わないといけないディケイドと比べれば、2個買えばいいディエンドはまだお財布に優しい。 -隠しキャラであるボスライダー達は、それぞれ本人がボスとして登場するステージでの使用は不可。それは仕方ないとしても、ラスボス戦を含めた他ステージでも一切会話が用意されていないため、無言でイベントが始まってしまうのは味気なさを感じる。 --本来なら敵ボスであるライダー達が使えるだけでも嬉しいとの意見もあるが。 -ライダーではなく怪人として扱われることが多いショッカーライダーや、サイズが異なるコアは仕方ないにしてもガオウが仲間にならない理由も不明。「仮面ライダー」の名がつかないシャドームーンすら使えるというのに。 --この基準についてだが、「原作で人間を助けたか否か」という理由で分けているのではないかという考察をするファンもいる。 --もっともガオウは中ボスとしての登場のため、ボスライダーほど作りこまれていないのかもしれないが。 ***それ以外 -通信プレイ時の制限が多め。 --前述の通り、今作では通信による2人協力プレイが可能だが、その際「一部のステージを選べない」「超必殺技とライダーアビリティを使用できない」「一度通信プレイを終了しなければ使用ライダーを変えることができない」などの制限がある。 --特に超必殺技やライダーアビリティを使用できないのは難易度が高くなる、単調になる、ライダーの個性が薄くなるなどいろいろ寂しい。 **その他 -全体的にPSP版の方が優遇されている。 --PSP版の方がサードライダーが使えたり、CPUに簡単な行動方針を指示できるなど、システム面で有利。 ---グラフィックが綺麗、超必殺技にカットインが入る、ショップのユウキが動くなど演出面もDS版より上。 --DS版の利点は価格が安いこととロード時間が無いことくらい。 ---DS版はPSP版よりも処理落ちしやすく、遊びにくい。 ---DS版はタッチパネルで回復操作が可能だが、PSP版はアナログスティックで回復操作が可能。DS版の方が間違えにくいが、PSP版が回復の操作性で大きく劣るということはない。 ---DS版はニンテンドー3DSでももちろんプレイ可能。3DSはDSよりも音質が美しいので、3DSでプレイすれば多少ではあるが音質が向上するという点もある。 -前作で批判を受けたセリフが一部変更された。 --キバの「僕は人間として戦う」など((ちなみに本作の後に発売された『超クライマックスヒーローズ』でもこのセリフは変更されている。))。 -本作ではパスワードを入力すればライダーの先行解禁が可能。 --ただし、最序盤に登場するライダーを除くと、普通に登場させるよりレベルが低い。 --また、パスワードを使用しないと登場しない要素は仮面ライダーウィザードだけである。 --ちなみに、ウィザードのパスワードはフォーゼ夏の劇場版の入場者特典に、先行解禁のパスワードは予約特典についてきたもの。現在は公式サイトで全て公開されている。 **総評 パート2に相応しい大ボリュームを誇り、台詞の掛け合いや技の再現も前作より大幅にレベルアップしているものの、肝心のゲームバランスや一部キャラクターについては更なる改善が望まれる惜しい作品。だが前作同様に仮面ライダー好きならば買って損は無い一本。

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