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SIMPLE2000シリーズ Vol.44 THE はじめてのRPG 伝説の継承者 - (2016/08/23 (火) 21:56:25) の1つ前との変更点

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*SIMPLE2000シリーズ Vol.44 THE はじめてのRPG 伝説の継承者 【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ44 ざ はじめてのあーるぴーじー でんせつのけいしょうしゃ】 |ジャンル|RPG|&amazon(B0000YTROG)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|ヒューネックス|~| |発売日|2004年1月29日|~| |定価|2,000円(税別)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ある意味タイトル詐欺&br()ある意味タイトル通り|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLE2000シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- *概要 D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE2000』の1作。~ オープニング・エンディングテーマは声優の原田ひとみ氏がボーカルを勤めるバンド『galapagos』が担当している。 *ストーリー 400年前、1人の勇者によって統一された地方「ロルデニアス」。~ 人々は勇者の子孫が治める3つの王国ミッドアース・シャバル・シルベニアの元、平和な生活を送っていた。~ しかしその平和は突然終わりを告げた。シルベニア国王「マグラ」が、モンスターの軍勢を率いてシャバル国を襲撃したのだ。~ 邪神復活を企むマグラ王に対し、シャバル国の王女、ミッドアース国の王子、そして''ミッドアース王の妾の子である主人公''が立ち上がる…。 *特徴 -パッケージには「誰でもクリアできるRPG」「ノスタルジー溢れる内容」という表記があり、ファミコン時代のRPGの内容を意識した作りになっている。 --ストーリーは「勇者の子孫が悪者を倒して世界を救う」という王道のもの。 --魔法の名前は「かみなり」「じしん」「いんせき」など、ストレートで分かりやすいものになっている。 -ファミコンの有名RPG『[[ドラゴンクエストII>ドラゴンクエストII 悪霊の神々]]』を思わせる設定が散見される。 --パーティは、かつて世界を救った勇者の子孫で、王子・王子・王女の3人。また、王女は故郷を滅ぼされている。台詞も一切喋らない。 --但し2人目の王子は魔法使いで、王女は武器も魔法も使える(つまり『ドラクエII』とは逆)。1人目が魔法を使えないというのは『ドラクエII』と同じ。 --乗り物は船のみ。 --「大量の経験値を持つが防御力が高くすぐ逃げる」という、メタルスライムの様な敵キャラも存在する。 -グラフィックはテーマに合わせてなのか、2Dドット絵で描かれているなど簡素な作り。分かりやすくいってしまえば『[[RPGツクールXP]]』とほぼ同等。 *評価点 -SIMPLEシリーズで純粋なRPGは貴重である。 --クリアするまでのボリュームもそれなり。 -遭遇したモンスターが記録される図鑑モードが存在する。 --コンプしても特典は無いが。 --また、閲覧するたびに最初のモンスターから1種類ずつ順番に見て行かねばならない。 -ストーリーは、町の住人の話を聞いて行けば、詰まる事はまずない。 --…後述の''ラストダンジョン以外は''。 *問題点 **システム面 -「誰でもクリアできるRPG」という触れ込みだが、手強い敵が多く、ゲームバランスはそれこそファミコン時代のRPGのようなシビアなものになっている。 --序盤から「ただひたすら仲間ばかり呼ぶ敵」がゴロゴロ出現するため、いくら倒しても数が減らずに全滅に追い込まれる事も珍しくない。 ---酷い時には、''仲間を呼ぶ敵が10体以上''出てくる事も。何かのイジメかと。 --中盤のボスが極端に強く、同じダンジョンのザコに楽勝できるレベルでもまるで勝てない。 --終盤のダンジョンには、なぜか役に立たないアイテムの入った宝箱ばかり置かれている。 -戦闘画面での敵キャラは、''[[同シリーズの某ギャルゲー>SIMPLE2000シリーズ Vol.19 THE 恋愛シミュレーション 私におまカフェ]]の立ち絵のごとく''上下に引き延ばしたようなグラフィックになっている。 --更に中盤の大ボスは''パーティのHP・MPウィンドゥで顔が見えなくなっている''。 //これは余談というよりは問題点の方がいい気がした -「キマメラ」という名前のザコ敵がいる。デザイン的に「キメラ」か「キマイラ」の誤植であろう。 -ラストダンジョンで通路を塞いでいる「結界」は、あるアイテムを使えば壊せるのだが、このアイテムが個数限定。一応使い切っても別の場所で入手できるのだが、その事がほぼノーヒント。 **シナリオ面 #region(エンディングのネタバレあり) -終盤に「邪教」なる存在が語られ始めるのだが、それからはもう''なんでもかんでも結局邪教が悪い''という話になっていく。しかも''その邪教自体とは戦う事なく物語は終わってしまう''。 --かと言ってエンディングは「めでたしめでたし」で終わるので、続編を作る事を意図していたとも思えない。結局邪教の存在は中途半端になってしまった。 --「モンスター図鑑」では色々なモンスターに「邪教のせいで」とか「邪教により」とか書いてあるモンスターもいる為、尚更気になる。 --そもそもゲーム最初期から「敵は邪神復活を狙っている」と言っていたのに''結局邪神は復活しませんでした''で終わってしまう。王道ストーリーのRPGとしてはある意味斬新である。 #endregion *総評 ストーリーや魔法・アイテムの名前などは確かにRPG初心者を意識した様に見えるが、ゲームバランスの悪さが原因で難易度はかなり高い。~ それも含めて「ファミコン時代のRPGのようだ」とも言われており、本作の売りはむしろそちらにあると言えよう。 *余談 -キャラクターデザイン・OPデモのクオリティは中々高いが、ゲーム本編のグラフィックはそれに釣り合っていない。 #region(OPデモ) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm227223) #endregion -本作の王女は『[[THE ALL★STAR格闘祭>SIMPLE2000シリーズ Vol.91 THE ALL★STAR格闘祭]]』に出演している。 --デフォルト名が存在しないため、「シャバル王国の王女」という事で「プリンセス・シャバル」という名前になっている。声は新井里美氏が担当。 //--ちなみに当作品で声を担当したのは、『[[とある魔術の禁書目録>電撃文庫シリーズ]]』の白井黒子役で有名な新井里美女史。 //↑THE戦娘の項目ができた時に似たような文章が載ってたが、掲示板で「声優情報はいらない」「ニコ動から入ってきた中学生あたりが書いたんだろ、消せ」とか騒ぎになったことがあったの。coしとくぞ -本作はSIMPLEシリーズの攻略本『THE攻略本 キャラクター編』で扱われているのだが、簡単なフローチャートが載っているのみ。 --同書で扱われている他のソフトはギャルゲーばかり。『バトル編』という攻略本も出ているのに、なぜそちらに収録しなかったのだろうか?
*SIMPLE2000シリーズ Vol.44 THE はじめてのRPG 伝説の継承者 【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ44 ざ はじめてのあーるぴーじー でんせつのけいしょうしゃ】 |ジャンル|RPG|&amazon(B0000YTROG)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|ヒューネックス|~| |発売日|2004年1月29日|~| |定価|2,000円(税別)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ある意味タイトル詐欺&br()ある意味タイトル通り|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLE2000シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- *概要 D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE2000』の1作。~ オープニング・エンディングテーマは声優の原田ひとみ氏がボーカルを勤めるバンド『galapagos』が担当している。 *ストーリー 400年前、1人の勇者によって統一された地方「ロルデニアス」。~ 人々は勇者の子孫が治める3つの王国ミッドアース・シャバル・シルベニアの元、平和な生活を送っていた。~ しかしその平和は突然終わりを告げた。シルベニア国王「マグラ」が、モンスターの軍勢を率いてシャバル国を襲撃したのだ。~ 邪神復活を企むマグラ王に対し、シャバル国の王女、ミッドアース国の王子、そして''ミッドアース王の妾の子である主人公''が立ち上がる…。 *特徴 -パッケージには「誰でもクリアできるRPG」「ノスタルジー溢れる内容」という表記があり、ファミコン時代のRPGの内容を意識した作りになっている。 --ストーリーは「勇者の子孫が悪者を倒して世界を救う」という王道のもの。 --魔法の名前は「かみなり」「じしん」「いんせき」など、ストレートで分かりやすいものになっている。 -ファミコンの有名RPG『[[ドラゴンクエストII>ドラゴンクエストII 悪霊の神々]]』を思わせる設定が散見される。 --パーティは、かつて世界を救った勇者の子孫で、王子・王子・王女の3人。また、王女は故郷を滅ぼされている。台詞も一切喋らない。 --但し2人目の王子は魔法使いで、王女は武器も魔法も使える(つまり『ドラクエII』とは逆)。1人目が魔法を使えないというのは『ドラクエII』と同じ。 --乗り物は船のみ。 --「大量の経験値を持つが防御力が高くすぐ逃げる」という、メタルスライムの様な敵キャラも存在する。 -グラフィックはテーマに合わせてなのか、2Dドット絵で描かれているなど簡素な作り。分かりやすくいってしまえば『[[RPGツクールXP]]』とほぼ同等。 *評価点 -SIMPLEシリーズで純粋なRPGは貴重である。 --クリアするまでのボリュームもそれなり。 -遭遇したモンスターが記録される図鑑モードが存在する。 --コンプしても特典は無いが。 --また、閲覧するたびに最初のモンスターから1種類ずつ順番に見て行かねばならない。 -ストーリーは、町の住人の話を聞いて行けば、詰まる事はまずない。 --…後述の''ラストダンジョン以外は''。 *問題点 **システム面 -「誰でもクリアできるRPG」という触れ込みだが、手強い敵が多く、ゲームバランスはそれこそファミコン時代のRPGのようなシビアなものになっている。 --序盤から「ただひたすら仲間ばかり呼ぶ敵」がゴロゴロ出現するため、いくら倒しても数が減らずに全滅に追い込まれる事も珍しくない。 ---酷い時には、''仲間を呼ぶ敵が10体以上''出てくる事も。何かのイジメかと。 --一部のボスが極端に強く、同じダンジョンのザコに楽勝できるレベルでもまるで勝てない。 --ほとんどのダンジョンの宝箱には、なぜか役に立たないアイテムばかり入っている。 ---ラストダンジョンで「やくそう」とか「どくけしそう」を拾ってどうしろというのか… -戦闘画面での敵キャラは、''[[同シリーズの某ギャルゲー>SIMPLE2000シリーズ Vol.19 THE 恋愛シミュレーション 私におまカフェ]]の立ち絵のごとく''上下に引き延ばしたようなグラフィックになっている。 --更に中盤の大ボスは''パーティのHP・MPウィンドゥで顔が見えなくなっている''。 //これは余談というよりは問題点の方がいい気がした -「キマイラ」というモンスターの色違い上位種に「メイジキマメラ」という名前のザコ敵がいる。「キマイラ」の誤植であろう。 -モンスター図鑑を完成させるためにはラスボスに一度負ける必要がある。 --ラスボスの前座の相手が図鑑に登録される最後の敵であるため。 -ラストダンジョンで通路を塞いでいる「結界」は、あるアイテムを使えば壊せるのだが、このアイテムが個数限定。一応使い切っても別の場所で入手できるのだが、その事がほぼノーヒント。 **シナリオ面 #region(エンディングのネタバレあり) -終盤に「邪教」なる存在が語られ始めるのだが、それからはもう''なんでもかんでも結局邪教が悪い''という話になっていく。しかも''その邪教自体とは戦う事なく物語は終わってしまう''。 --かと言ってエンディングは「めでたしめでたし」で終わるので、続編を作る事を意図していたとも思えない。結局邪教の存在は中途半端になってしまった。 --「モンスター図鑑」では色々なモンスターに「邪教のせいで」とか「邪教により」とか書いてあるモンスターもいる為、尚更気になる。 --そもそもゲーム最初期から「敵は邪神復活を狙っている」と言っていたのに''結局邪神は復活しませんでした''で終わってしまう。王道ストーリーのRPGとしてはある意味斬新である。 #endregion *総評 ストーリーや魔法・アイテムの名前などは確かにRPG初心者を意識した様に見えるが、ゲームバランスの悪さが原因で難易度はかなり高い。~ それも含めて「ファミコン時代のRPGのようだ」とも言われており、本作の売りはむしろそちらにあると言えよう。 *余談 -キャラクターデザイン・OPデモのクオリティは中々高いが、ゲーム本編のグラフィックはそれに釣り合っていない。 #region(OPデモ) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm227223) #endregion -本作の王女は『[[THE ALL★STAR格闘祭>SIMPLE2000シリーズ Vol.91 THE ALL★STAR格闘祭]]』に出演している。 --デフォルト名が存在しないため、「シャバル王国の王女」という事で「プリンセス・シャバル」という名前になっている。声は新井里美氏が担当。 -本作はSIMPLEシリーズの攻略本『THE攻略本 キャラクター編』で扱われているのだが、簡単なフローチャートが載っているのみ。 --同書で扱われている他のソフトはギャルゲーばかり。『バトル編』という攻略本も出ているのに、なぜそちらに収録しなかったのだろうか?

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