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クロスハンター トレジャーハンターバージョン/エックスハンターバージョン/モンスターハンターバージョン - (2023/11/09 (木) 18:17:26) の1つ前との変更点

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//ゲーム内容と関係ないものや企業問題は余談へ。 //特段の事情がない限り、 このWIKIのタグ一覧「KOTY据え置きWiki用語集 作品呼称一覧 KOTY始動以前の伝説的作品」を外さないでください。 //あまりゲームとは関係無い漫画版について書きすぎないように(Wikiの趣旨と外れるので) //過剰なスタッフ叩きと、要素が似ているだけで他ゲームへのリンクを張っている箇所を削除。 //大幅に加筆修正しました。つうしんとマゼリングについては引き続き追記をお願いします。 「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。~ 依頼内容は「『つうしん』『マゼリング』の説明の追記」「ゲームの特徴と問題点を分割して記述すること」です。 ---- 『[[判定不一致修正依頼]]』が出ています。対応出来る方がいらっしゃいましたなら、宜しくお願いします。 ---- *クロスハンター トレジャーハンターバージョン/エックスハンターバージョン/モンスターハンターバージョン 【くろすはんたー とれじゃーはんたーばーじょん/えっくすはんたーばーじょん/もんすたーはんたーばーじょん】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&image(cht1.jpg,height=160,title=どう見てもテリー,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069RU8/)|&image(chx1.jpg,height=160,title=どう見てもカニパン,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069RU9/)|&image(chm1.jpg,height=160,title=どう見てもイカれ人也,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069RU7/)| |対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~|~|~| |発売元|ゲームビレッジ(ネットビレッジ)|~|~|~| |開発元|ネットビレッジ|~|~|~| |発売日|2001年4月12日|~|~|~| |定価|各4,800円(税抜)|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|~| |ポイント|企画者公称「''史上最強のRPG''」&br;ゲームバランス完全崩壊&br;子供だましなシナリオ&br;戦略性の無い脳筋システム&br;意味のない3分割販売&br;数々の盗作疑惑|~|~|~| //「史上最強のRPG」は、あくまで企画者が公称しているものであり、パッケージに記載がありませんでした。よってテイルズオブシリーズなどに見られるジャンルの付け方でないと判断したため、誠に勝手ながらジャンル欄から削除しました。 ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''スゲー奴がきた!!''} }} ~ ---- **概要 今は亡き講談社の児童コミック誌『[[月刊コミックボンボン>用語集/全般/2#id_6c5c9278]]』で行われた「''史上最強のRPG計画''」にて企画された作品。~ 読者からのアンケートを元にゲームを作り、更に同誌で執筆していた漫画家「カイマコト(以下カイ)」氏がキャラクターデザインとコミカライズを担当した。 が、そのあまりにあんまりな出来から『''史上最「凶」のRPG''』となってしまった。~ 通称は『クロハン』『''黒犯''』『''クソスハンター''』など。 ---- **あらすじ ある満月の夜、宇宙から魔王ザガンが出現し、彼の生み出した怪物たちによって惑星ホライズンは火の海となった。~ 世界はザガンとその配下のモンスターに蹂躙され、多くの人々が命を失った。~ 主人公は世界の平和を乱すザガンを倒すため、旅に出るのだった。 基本的に本作は、拠点となる村からザガンの配下を倒すために移動し、戻ってきてまたイベントをこなすシステムを取っている。 ---- **特徴 -主人公の住む町を起点とし「ダンジョンに行きイベントをクリアする→町に戻ってきてフラグを立て別のダンジョンへ行き、最深部を目指す」といったことを繰り返す、『[[ウィザードリィ>Wizardryシリーズ]]』や『[[不思議のダンジョン>不思議のダンジョンシリーズ]]』に近い形式。 -攻撃の式は基本的に攻撃力-防御力と特技攻撃-特技防御によって算出される古典的なTPRG形式 ((若干の乱数と最低1ダメージの保証は確認されている))。 -モンスターをシール化し、モンスターごとの特技をペットに覚えさせる事ができる。 -主人公+仲間(ペット)枠2枠の3体編成のRPG。 --任意で加入するペットがほとんどだが、シナリオで確実に枠が埋まるように進行するためラスボスで主人公+初期ペットしかいないということはない。 *問題点 **システム周り -主人公の名前は5文字まで。5文字未満にすると残りの文字数が空白で補われるため、会話で謎のスペースが空く。 --デフォルト名の「シロー」「ロープ」「ヒュウガ」は''「シロー  」「ロープ  」「ヒュウガ 」''になってしまう。 --2001年に出たゲームとしては技術が稚拙といえる。 -ダンジョンでのセーブができない。 --長い冒険を強いられるため時間や電池との相談が必要になる。一応ACアダプタや周辺機器で賄えるが、中断機能があって然るべきではないだろうか。 -BGMが単調 --ダンジョンにいたってはボスのいる階層とそうでない階層の二種類しかない。 --例外はほんの数曲。岡村静良氏 ((ゲーム「[[ビューポイント]]」等の作曲で知られる))が関わっているため特定の楽曲の旋律自体は評価されている。 --[[画面を切り替えるたびにBGMが途切れ最初からリピートされる仕様>めざせ!甲子園]]となっており、同じイントロ部分だけを何度となく聴かされる羽目になるのも地味に鬱陶しい。 --SEも同様に評判は良くない。 -看板が調べられない。 --大した問題ではないが、それすらもやらないというのは問題がある。 -戦闘終了後、すべてのキャラクターが下を向く(立ち絵の正面を見せる)。 --こちらもゲームにおいて問題にはならないが、プログラムの駄目っぷりの一端が垣間見える。 -新しいダンジョンを出現させるフラグへの誘導がない。 --RPGをやるんだから全住民と会話するのが当然という考えはあるのかもしれないが、フラグを満たした事も理解しづらい事があり、無味乾燥なお使いゲーより始末に負えない。 --フラグはイベント消化後に村に戻ることだけというのが真相。 -シナリオの破綻、支離滅裂さが激しい。 --ストーリーは簡単に言うなら魔王に支配された島を救う物語。複雑な伏線や突飛な設定の類は一切無し。~ これで完成度が高ければ「王道」として評価できるが、本作の場合は「陳腐」としか言いようの無いレベルである。 --主人公の師匠格となる人物がなんら役に立たない。見せ場が一切ない。 --一つの町しかないところに次々にトラブルが運ばれる結果、住人の会話が息をつく暇もないぐらいにころころと入れ替わるのだが、内容が破綻しがち。 ---特定の事件が完結したにも関わらず発生時のコメントのままだったり、突如住人が別人格のような喋り方をしたり、はたまた途中から主人公への当たりが著しく悪くなったり。 ---その中を次の事件へのフラグを探さなければならないので混乱してくる。 --ダンジョンで会話するボスやイベントキャラもシナリオを一部すっ飛ばしたのではないかと思うほど会話を飛ばして喋ってくる。 --ペットの加入理由に至ってはもはや考える気力もないのか雑の一言につきる。 --ボスがシナリオに絡んでこない。 ---ダンジョンの最深部にボスが待ち構えている都合、事件の諸悪の根源として動く事がない。 ---ダンジョンを降りきればボスがいて、ボスを撃破すれば事件は解決。特段特殊なアイテムを必要とすることもない。 -シナリオ演出の陳腐さ --場面に合わせてBGMを変える、SEやエフェクトを使う、キャラが動くといった基本的な演出が無い。 ---イベントで主人公が喋る事もなく、選択肢すら用意されていないので棒立ちの主人公相手に、NPCが捲し立てる場面しかない。 --倒したはずのボスのグラフィックが、場面転換までその場に残り続ける。 --「二度目以降に会話した場合の処理」「一部イベント専用時の処理」なども一切存在しない。 ---夢の世界に行くステージでゲームオーバーで拠点に送り返された際、初めて会話をした時と全く同じ台詞を長々と聞かされる事となる。 -シナリオとマップの剥離が大きい。 --バージョンによってダンジョンの位置が異なる仕様があるが、バージョン別で調整を行わず名称だけの調整を行ったため地理関係が破綻する事もある。特に顕著なのがモンスターハンターバージョン。 ---最初に向かうダンジョン「みきのもり」は「いつもの森」と呼ばれ、主人公が最初に派遣されるダンジョンだが、ワールドマップに出ると町の位置と大陸の反対側にポイントが登場する。いつもの、とは。 ---山の入口と山奥の博士の家の位置の剥離、山から流れる水を水源にしていると言いながら川が繋がっていないなど位置関係の破綻ばかりである。 ---トレジャーハンターバージョンでも「モンスターが通せんぼしているせいでその先の町に行けない」と言われるが、どう見てもモンスターを迂回して到着できてしまうように見えるなど下手に統一したから発生した破綻が目につく。 -宿屋システムの重複 -ペットセンターには有料でペットのHP・SPを回復することができる「ちりょう」コマンドがあるが、主人公の家で休む事で無料で全回復するため存在価値がない。 -有料施設ならではのメリットも、自宅に戻るのが大変になるような拠点の移動もシナリオにはないため無用。 -一部ペット加入に不具合がある --該当するのはドラーゴ。何故かドラーゴのデータ読み込みをゲーム側が途中で打ち切ってしまい、その結果レベルが0~255のどこかで加入することになる。 ---当然だが加入ステータスは変化しないため低いレベルで加入するほど有利。 -道具屋の商品更新に難がある。 --店の商品は主人公のレベルに応じて更新されるが、商品入れ替えでプレイが辛くなってくる。 --武器や防具は買い替えを行うだけでいいのだが、個別で大回復するアイテムが消え、全体を中回復するアイテムだけにになることや、脱出アイテムが更新により消滅してしまうなどプレイにやや支障をきたす事がある。 ---おまけに全体回復アイテムは価格が高く融通が利かない。 -アイテムを一つ売り買いするたびにメニューが閉じるので、複数取引したい場合は何度も話しかけることになる。 --一種類のアイテムを複数購入することも出来ない。2001年のゲームだよね……? -アイテムの所持枠が20しかない。 --同じ種類のアイテムをまとめて持つ事もできなければ、預かってくれるシステムもない。30種類近くの攻撃アイテムと15種類ほどの回復とバリエーションだけはあるのに取り回しがし辛い。 --なまじ攻撃アイテムは店売りしていないため、ダンジョンでモンスターが落としても回復アイテムで枠がいっぱいということもざら。 --ペットは持ち物を持てない。 -ダンジョンが無駄に広い上にエンカウント率が高い。 --最初のダンジョンから左右対称で分岐が多い上宝箱もほとんど相見える事がないので探索する意味が少ない。後半になるにつれ無個性なダンジョンの深さだけは広がっていくため苦行この上ない。 --製作されたタイミングが早いのか、わずかにギミックのあるダンジョンがあるが、それすらもギミック解除のスイッチが唯一といっていい。 ---あとはダメージを受けるギミックぐらいしかない。にも関わらずマグマだと一気に削られたりと極端。 --エンカウントが行動入力の2歩目から計算されており、一歩歩いて止まる、一歩歩いて止まると繰り返すとエンカウント回避が可能。 -ダンジョンは一方通行。 --上のフロアに戻るための階段がない。アイテムがない限りクリアするまで出られない。 --おまけにクリアすると最後のフロアには入る事ができない。収集要素がありながら一回きり。 -いい加減なモンスター図鑑 --最初から全部解放されており収集要素無し。 --戦闘の表示と図鑑の表示で食い違いがあったり ((図鑑では「アクマくん」、戦闘では「あくまくん」など))、実際の行動と図鑑の説明とで矛盾していたりする ((図鑑では毒は無いとされているが、毒をバンバン使ってくるなど。))。誤字脱字は基本装備。 **戦闘周り -主人公が倒されると全滅。 --主人公の初期パラメータや成長が初期ペットや一部仲間より低く、成長率も劣るためペットによる介護が必須となるため、相性が悪い。 -主人公の行動は「たたかう」「どうぐ」「にげる」の3つ。 --一番弱い主人公を防御か回復でなんとか活かすという先方も取れない。 --唯一の強みがクリティカル代わりの必殺技だが、ある程度成長しないとダメージがろくすっぽ入らない。 ---これをコマンドとして立項してくれるだけでゲーム性が上がったのではないだろうかと思うが。 -睡眠によるダメージ増幅が大きい。 --睡眠中無防備という仕組みは一般的だろうが、このゲームは恐らく防御を著しく落とすことにより再現しており、ゲームの計算式からして致命傷を負いやすい。 --にも関わらず睡眠を引き起こす敵が多すぎる。全体睡眠からの主人公撃沈はありがち。 -ボスですら状態異常に弱い。 --というか敵味方全体的に状態異常への耐性が弱い。ラスボスですら麻痺でハメられる。ペットにやたらと麻痺持ちがいるのはそれが理由か。 -超画期的なペットシステム(開発者曰く) --作戦にあわせて行動し自分で操作することはできない。 --仲間を個別行動ではなく作戦で制御するのは『[[DQIV>ドラゴンクエストIV 導かれし者たち]]』等、他作品にも見られるシステムだが、本作は使い物にならない。 ---というかどれを選んでもやることはあんまり変わらないような…… --作戦名も「''ガンガンいこうぜ''」「''いのちだいじだぜ''」「''いろいろやろうぜ''」とあり、丸パクリと指摘されても仕方のないことだろう。 ---それどころか模倣にもなっていない劣化レベル。 --特技のネーミングセンスもいまいちパッとしない。((「''はなながいのね''(ゾウのモンスター)」「''くびながいのね''(キリンのモンスター)」「すいかすき!(カブトムシのモンスター)) ---わかりやすいといえばわかりやすい。 -単純極まりないダメージ計算式。 --攻撃力-防御力+乱数=n ただしn≦0なら1保証 --TPRGとしてはありがちな計算式で、ファミコン時代のゲームでもよく導入されていた方式なのでそれ自体に問題はない。~ しかしこのゲームの場合レベルアップで一般的なRPG並に成長し、場合によっては二桁成長もあるためあっという間に一方的な戦いになってしまう。 --これにより一撃で倒せてしまうためモンスター捕獲に困難が生じることも多々。 --この恩恵を最大に受けるのがバージョン別で最初に仲間になるペット。低レベル加入、上昇率良し、特技もどれも便利であっという間に主人公を追い抜いていく。 --この被害を最大に受けるのがラスボス。『コミックボンボン』の記事では「聖属性の攻撃をペットにモノマネさせておいてなおかつレベル52はないと勝てないぞ!」と誇大広告されていたが、この計算式で初期ペットと最終ペットがいれば、小細工無しでもレベルが40ほどで愚直に闘えば倒せてしまう。 -属性やモンスターの相性が把握しづらい。 --ダメージアイテムや特技の属性の属性をみるに、どうも7種類ある属性を有効利用できるらしい。 --それが単体と全体で3パターンずつあり合計42種類存在する。 ---らしいと伝聞調で書いたのはゲーム内で相性を調べる手段もなければ相性に固執する前に「[[レベルを上げて物理で殴ればいい>ラストリベリオン]]」という本末転倒な戦闘システムによる。 -特定のモンスターのグラフィック --最後の幹部である「りゅう」は''剣の握り方が明らかにおかしい''。重要キャラであり、一目で見ておかしいデザインながら修正されなかったのは納期の都合か。 -背景やエフェクトがない。 --真っ黒な画面に敵キャラが浮かんでいるだけ。通常攻撃のエフェクトもない。 //以下後に編集 -魔王に支配されているとは思えない呑気な村人たち。 --説明書のあらすじには「人々はこの時代に生まれてきた事を嘆き、絶望しつつ生きている。」と書いてあるが、''実際に絶望したり嘆いている人間は全くいない。~ ''それどころか人がモンスターにさらわれたのに、満面の笑みを浮かべて遊び出す子供がいる始末。 --特にモンスターハンターの主人公の育ての親であるガンテツ。彼は村一番の戦士との事だが、共に戦うわけでもプレイヤーにアドバイスをくれる訳でもなく、''終始自分の道場にいるだけ。ストーリーを通して全く役に立っていない。'' ---挙句、ストーリー終盤で彼の娘がモンスターにさらわれるのだが、肝心のガンテツは「魔物を追い払う事すらできなかった」と語るのみ……と、村一番が聞いて呆れる醜態を晒す。%%雑魚敵の異様な強さを考えれば納得できなくもないが。%% ---他のバージョンにも問題のあるキャラクターは存在しており、エックスハンターバージョンで主人公を居候させている爺さんは、終始プレイヤーの神経を逆撫でする発言を連発してくる極めて不快な存在となっている。 -ペットは殆ど話しかけるだけで仲間になり、同行する動機も「ごはんの為」「寝起きの運動」「ダイエット」などと不純で胡散臭い物ばかりで、どうにも仲間加入の喜びが沸きづらい。 --中でも特にひどいのがキリンガーと言うペットで、こいつはあろう事か''自分のギャグがすべったお詫びに''と言う理由で一方的に仲間に加わる。こんな理由で仲間になられるのは迷惑も良いところである。 --一応魔王を倒す為と言う真っ当な理由で仲間になるペットもいるのだが、それ以上に上記のような不純な理由で同行するペットがあまりに多いのもまた事実。 --また、夢の世界で仲間にしたペットが現実世界の拠点に走って向かうなど、どう考えても物理的に不可能な現象も起こっている。 -モンスターハンターバージョンは序盤で「水が&color(red){''赤く''}なってしまった、これは魔王軍の仕業だろうか」と怪しんだ主人公が水源地を目指すのだが、ゲーム中に表示される水源の川や池は''どう見ても赤くない''。 --モノクロ時代のソフトならまだごまかしようがあったものの、本作はゲームボーイカラー専用ソフトであり、ただの設定忘れにしか見えない。 --ちなみに他のバージョンでは水が赤くなるというイベントは起こらない。 -村中の人間が眠りについたり石化するような事件が起きても、武器屋や防具屋・道具屋・ペットセンター・闘技場の店員などは周囲がどうなっているのか知った様子も無く平気で商売を行っている。~ いくらハマり防止とは言え他にやりようがあった筈だが……。 --そもそもストーリーの進行具合で台詞が変わるのは10人に満たなかったりする。突然村人がいなくなったりすることも多く、画面を切り替えたり特定の人物と会話すると突然現れたりもする。 -こうして精神的苦難の末にたどり着くエンディングも寂しく、魔王ザガンを倒した後は村に帰ったあとの主人公が映るのみであり、セリフや語りといったものは一切表示されない。RPG黎明期のゲームでももうちょっと頑張っている。 -児童誌発のソフトゆえに子供向けを意識したのか、テキストは基本的に稚拙。 --主人公が喋らず、またボスもダンジョンの奥から動かないためか、ボスのセリフは多くが''たまたま言っていた独り言''。主人公の目の前で自身の目的について仔細に説明した後に主人公の存在に気づき襲ってくる、という不自然な流ればかり。 --ラスボスのザガンはゴツい外見でありながらも「ほ~らほらどうしたどうした」「しらなかったのかな?((このセリフは「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のラスボスの発言が元ネタの可能性が非常に高い。))」とミスマッチかつ脱力ものな台詞をのたまい、負けた後は「受け入れるしかないだろう」と素直に敗北を認めたかと思えばその直後に「いやだ……」「終わりたくない……」などと愚痴と泣き言を延々言い続ける(しかも微妙に日本語がおかしい)。ゲーム史上類を見ないヘタレっぷりである。 ---子供向けだからと言って威厳の欠片もないヘタレにする必要は無いのだが……。「子供向け」と「子供騙し」の違いが如実に現れている。 -また、ザガンの第一形態を倒した後の会話(前述の「しらなかったのかな?」など)で唐突に''「どこかで○○ハンターが××の神器を使った!」と表示される超展開が入る。''~ その後「今3つの神器がクロスした!!」というメッセージと共に、よりゴツいフォルムの第二形態へと変身したザガンを倒せるようになる。 --別バージョンの主人公がプレイヤーとはまた別の冒険をしていたことを表現しようとしたのであろうが、あまりに唐突で感動もへったくれもない。このような展開を用意するなら、もう少しストーリーに絡ませるべきであろう。 --恐らくこれがタイトルである『クロスハンター』の意味だとでも言いたいのだろう。……が、肝心のプレイヤーとは全くクロスできていないため、寒々しいだけになっている。 ***露骨なバージョン商法 -&color(white,blue){モンスターハンター}と&color(white,red){エックスハンター}と&color(white,green){トレジャーハンター}の3バージョンで同時発売されたのだが、''いずれもやる事はほぼ同じ。''当時はまだ問題になっていなかったが、典型的かつ露骨なバージョン商法である。 --何が「モンスターハンター」で「トレジャーハンター」なのかがよくわからない。「エックスハンター」に至ってはどんな職業なのかすらわからない((エックスを「未知のもの」と解釈すれば、未知なるものを追う探検家と受け取れなくもない?))。 //---エックスは「未知」の意味があるので、おそらく未知なるものを探す探検家のようなものだろう……多分。そうだとしてもトレジャーハンターとモロ被りなのだが。 --説明書の紹介文によると主人公の職業の分類らしいのだが、ゲーム中では全く機能していない。 //バージョンごとによる主人公と仲間ペットの違いがないとあったがエックスハンターの主人公はパーティにブルーナイトがいないと必殺技が発動しなかったり、トレジャーハンターは必殺技が一つしかないため必殺技の威力の向上が見込めない問題があるため削除しました。またバージョン限定の仲間についても特技が違い、特にブルーナイトはワンダフルと比べて火属性を持っているためダンジョンによっては不利になるという問題もあるため同じという記述には疑問があったため削除しました --一応各バージョンには細かい違いがある。拠点となる町が違ったり、ダンジョンの攻略順や出現モンスターの強さや特技、戦うボスなど細かい部分が微妙に違う。 ---しかし、わざわざバージョンを分ける必要があるほどの特徴や差は見られない。これなら1本のソフトで主人公を3人から選択できるようにすれば済む話である。 //通信によるシールの交換、仲間モンスターを戦わせる対戦機能があるため通信機能について削除しました。 -この当時流行っていたポケモンライクゲームの例に漏れず、弱らせたモンスターをシールに封印させる(全141種類)収集要素があり、封印したモンスターの特技をペットに覚えさせることができる。~ しかしこれまで書かれているように肝心の基本システムがボロボロなので、収集や通信による交換・対戦要素がプラスに働いているか疑わしく、また収拾の難易度も尋常ではない((軽く調べたところでは恐らくコンプリートは不可能。))。 //--そもそも、ダンジョンの後戻りが出来ない、ボスフロアはクリア後強制的につまみ出されるなどなどの数々の仕様が、この収拾要素の邪魔をしており、収拾の難易度は尋常ではない((軽く調べたところでは恐らくコンプリートは不可能。))。 //上記で何度も触れられているのでCOしました ***その他 -説明書には各バージョンの主人公の過去が詳しく書かれているが、ゲーム中では最初にあっさり語られるだけでほとんどストーリーには関わらない。また、主人公全員の説明が載っているため、バージョンを分けた理由がまるでわからない。 --また選んだバージョン以外の主人公は、ゲーム中では一応存在が語られるだけであり、ゲーム中に出ることは一切無い。 -特技の説明が凄く適当。まるでコピペした文章を少しいじったかの様に思える。 -パラメータの説明文に「ちせいはAIの賢さを示し、各主人公には関係無いためこのパラメータはありません」と書かれているのだが、同じページの参考画像に掲載されているシローのステータスには「ちせい」がちゃんとある。そして、ゲーム中にもしっかりと「ちせい」のパラメータはある。 --ちなみにこの主人公の「ちせい」、他のパラメータが2~3桁にもなるのに初期値5から全く成長しない。説明書で「値がない」と記載されているところを見ると、どうやら開発途中で消すのを忘れたのだろう。 --同様に、主人公の「SP」もステータス画面に表示されているが、SPを消費する行動はおろか、敵に吸い取られることもない無意味なステータスとなっている。 --逆に、全員のステータス画面に「すばやさ」の項目が無い。レベルアップ時にはしっかり「すばやさが○ポイントあがった」と表示されるため、隠しパラメータでもないはずである。~ そもそもわざわざ隠すようなものでもない。すばやさの項目を入れることのできる程度の空欄はあるのだが。 ---- **評価点 このゲーム自体に特別評価できる部分は''無い''に等しい。それでも無理矢理挙げるなら……。 -オープニングのアニメーションの出来はそれなり。 -マップのグラフィックに関しては当時のGBカラーソフト相応。 -無条件で仲間(ペット)を使用することができる。 --3バージョンで個別のペット1匹+全バージョン共通で18匹を仲間にすることができるが、すべて会話で加入させることが可能。 -ペットがとかく強い。 --主人公に比べて成長がよく、攻撃-防御のダメージ計算式のこのゲームには好都合であっという間に成長する。 --また低レベル加入のモンスターほどレベルアップのチャンスがあるので初期加入のキャラに有利。 -シールシステム --モンスターを弱らせた後にシールで封印することができる。 ---シールを合成し強い技を閃かせたり、ペットに覚えさせたりすることができる。 -色違いによるモンスターの水増しはほとんど無く、大半のモンスターに専用のグラフィックが設定されている。 --もっとも、後述のように''盗作疑惑''があるので手放しには評価しにくいが……。 -ボスを倒した後は自動的に村へ戻されるため、鬱陶しい後戻りをしなくてもいい。 --それも収集要素と噛み合っていない点はあるが……。 //--と言うかそれが無かったら「[[通常クリアが偉業扱い>星をみるひと]]」「[[後の時代までクリアした者が現れず>エルナークの財宝]]」という有様になっていたかもしれない。 //そこまでではない…と思うのでCO ---- **総評 『ポケモン』の大ヒット以降乱発されたポケモンフォロワーRPGの中でも間違いなく最底辺に君臨するであろう作品。~ 世間でクソゲー扱いされながらプレイヤーの心を掴む要素を持ち合わせ愛されるゲームも少なくないが、本作の場合はプレイヤーの心証を大きく損ねる類であり、それらとは評価に雲泥の差がある。~ 調整を放棄したとしか思えない崩壊したゲームバランス、「子供騙し」そのものな稚拙なストーリー、おまけに大した意味のない一挙3バージョン商法……全方面に隙のない''テンプレのようなクソゲー''である。~ //しかもその多くが「他作品でなら搭載して当たり前の処理すらされていない」「多少デバッグすれば簡単に分かる程度のミス等の多さ」……いわば「手抜き」から来るものばかりなのも、如何に開発陣が本作に対する意気込みが浅く、やっつけ仕事で制作しているのかが透けて見えている。~ //判定自体はクソゲーだが作者やスタッフの情熱や誠意が現れており、それが評価されて一種の人気を生むクソゲーも多い中、本作の場合はプレイヤーの心証を大きく損ねる類のクソさ加減であり、普段は見向きもされず、たまに話題になれば嘲笑や罵声を浴びせられてばかりなのも、クソゲーの王道を貫いている。 //一部では「''あの[[ヨンパチ>四八(仮)]]以上''」「''当時KOTYがあったら間違いなく大賞クラス''」とまで言われたとか。 //信憑性に欠けるうえ、総評にて後に出た作品や祭典を挙げるのはおかしいと思うのでco ---- **余談 -「世界初の3バージョン同時発売」を念頭に企画されたが、度重なる発売延期により『[[遊☆戯☆王4>遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記 遊戯デッキ/城之内デッキ/海馬デッキ]]』に先を越されてしまった。 -『週刊ファミ通』のレビューでは「''6・4・4・4''」の''18点''と低得点。コメントも非常に辛辣で、「同系統のゲームでこれよりおもしろいのはいくらでもある」「もっと丁寧に作ってほしかった」「ストーリー性は皆無に近い」などと本記事で指摘されている問題点のほぼ全てをレビュアー4人全員から指摘されている。 --姉妹誌の『ファミ通64+アドバンス』のレビューでは「''6・5・4・6''」の''21点''。レビュアー4人中3人は何とかフォローしているような内容になっているため、全体的に本誌よりやや高めになっているが、最低点の4点を付けたレビュアーは本誌よりも辛辣なコメントをしている。他の3人がフォローしすぎな気もするが……((なお、4点をつけたレビュアーはこの作品に限らずほかのレビュアーより厳しい評価を下すことが多く、他の3人が10点をつけるところを1人だけ7~9点にすることもザラ。このため後の『DS+Wii』まで含めても一度も40点満点が出なかった。))。 --それぞれのレビューは[[2ちゃんねるのスレ>https://kohada.5ch.net/test/read.cgi/rhandyg/1173002466/]]で閲覧できる。『ファミ通』は2、『ファミ通64+アドバンス』は16を参照。 --『ファミ通』で酷評されたものの攻略本はエンターブレインから出版されている。しかし100ページにも満たないほどの薄さであり、ゲームの薄っぺらさを物語っている。 -カードゲーム用のカードが3枚付録についてくるが、別商品として展開されていた訳でもなく、1バージョンにつき3枚=計9種類の付属カードしか存在していない。これだけでまともなゲームが遊べると? --しかしカード自体はキラ加工がなされているなど無駄に質が良く、そしてカードゲームの説明書は無駄に長く詳細に出来ており、''[[ゲームはカードのおまけ>遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記 遊戯デッキ/城之内デッキ/海馬デッキ]]''とまで言われている。 //-最終的に休刊になった『コミックボンボン』だが、休刊したのは本作の漫画版連載終了から6年後の2007年であり、休刊の原因が本作であった訳ではもちろん無い(直接の原因は∀ガンダムの売り上げが宜しくなかったのでガンダムSEEDとのタイアップを切った影響)。寧ろ当時「サイボーグクロちゃん」や「真・女神転生デビルチルドレン」で隆盛を誇っていた程であった。とはいえ、他方で2代目編集長が4代目として復帰したあたりから「金がかかる」と言う理由でタイアップ打ち切りなどの独断専行を招き、よせばいいのに自社企画を立てたうちの1つがこのクロハンだったと言う訳である。こんな作品を出した2000年代のボンボンはファンから見ても明らかに迷走していた時期であり、ゲームにしろ漫画にしろこんな駄作にGOサインを出していたことが当時の編集部の惨憺たる様子を端的に表している。当然大コケして黒歴史と化し、その後迷走したまま休刊と言う切ない結末を迎えたのである。 //--本企画終了と入れ替わるような形で、新たな読者参加型企画『幻想世界英雄烈伝フェアプレイズ』が開始されたが……詳細は『[[未発売ゲーム2]]』の項目を参照のこと。 //「本作が原因でない」と明言しているのなら長々と書く必要もないのでコメントアウト。 -Amazonにて数少ないレビューの中、3バージョン共に関係者か荒らしとしか思えないベタ褒めのものがある。 --中には「''バージョンによって物語が異なる''」「''シリーズはエックスハンター→トレジャーハンター→モンスターハンターと続いている''」「''アナザーストーリーで魔王視点のストーリーもある''」といったような大嘘まで吐き、挙句''ポケモンやDQMを「話が薄っぺらい」と貶す''といった悪質なものまである。 --また2chの方でも同様の擁護意見が時折確認されたとの証言がある。 -ありがちな「クロス」と「ハンター」のフレーズの組み合わせのせいで、変に類似したタイトルが度々現れる。%%風評被害もいいところである。%% --2009年、スクウェア・エニックスと集英社が『Vジャンプ』の読者参加型企画により『[[クロストレジャーズ]]』というゲームを発売した。 ---タイトル以外にも「読者によるアンケートをゲームに反映」「タイアップ先での漫画連載」と共通点があるが、こちらは本作と比べれば知名度は低いもののむしろ''良作レベルの作品''という決定的な違いがある。 -2010年代では未開封の新品が''500円''で売っている話もあった。カードによるプレミア等もまるでついていないあたり、世間の評価が窺える。 --昨今ではSNS及び動画配信サイトの隆盛もあり、本作に限った話でもないが新品の価格は定価を超える程度になっている。 -2015年12月初旬、Amazonのゲームボーイソフト売上ランキングにて本作が突如上位ランクインを果たす。 --3バージョンとも40位以内、「モンスターハンターバージョン」に至っては''時間帯によって売上1位''を記録。 ---ゲームボーイ発売から26年の経過した2015年時点でも、GBソフト売上1位はゲームカテゴリ全体でも1600~1800位以内に食い込む。~ ましてやGBソフトで10位以内ともなれば『[[スーパーマリオランド]]』『[[ポケモン赤・緑・青・ピカチュウ>ポケットモンスター 赤・緑]]』『[[ポケモン金・銀・クリスタル>ポケットモンスター 金・銀]]』『[[ゼルダの伝説 夢をみる島DX>ゼルダの伝説 夢をみる島]]』『[[初代ドラクエモンスターズ>ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド]]』といった名作と肩を並べる''明らかな異常事態''である。 --この理由には、直前の2015年11月28日に人気シリーズタイトル『''[[モンスターハンタークロス]]''(以下MHX)』が発売した影響が考えられている。 ---あくまで状況証拠による推測であり断言はできないが、期日が合致する以外にも「モンスターハンターバージョン」が一番の売り上げを記録しており「モンスター」「ハンター」「クロス」と言う単語レベルで類似していることから、可能性が有力視されている。 ---しかし、当時のAmazonのゲームカテゴリTOPでは「TVゲームの新着ランキング」に『MHX』が入っていたし、''「クロスハンター」と検索しても『MHX』の方が先に出た''ので、真実は定かではない。~ 単なる勘違い購入と考えるには余りにも異常な売り上げから、「転売屋のAmazon監視ツールが全ワード一致してしまったモンスターハンターバージョン及びそのバージョン違いに大誤爆を仕掛けた結果ではないか?」という説が、当時の2ちゃんねる等では囁かれていた。 -何故か''データ内に『[[ドラゴンクエストシリーズ]]』の技名がいくつか存在している。''ただし、没技として作られている訳ではなく、システムデータに移行する画面で文字のみが収納されている謎の設計。 --その技は「ザオリク だいぼうぎょ ばくれつけん ベホマズン くろいきり めいそう さそうおどり マダンテ」の8種類。『初代DQM』の対戦における鉄板構成の特技である。このような文字が存在している理由は不明。 //あくまで疑惑なので余談へ ***盗作疑惑 今作を語るにおいて欠かせないのが''キャラクターデザインのパクリ・トレース疑惑''である。上記のドラクエの技名のデータからして既に怪しいが、これらもまた本作の評価を大きく落とす問題点となっている。 -主人公について他作品からの盗作疑惑がある。 --まず、トレジャーハンターバージョンの主人公ロープは『[[ドラクエVI>ドラゴンクエストVI 幻の大地]]』のテリー、もしくは漫画『ドラゴンボール』のトランクス、と『[[FFVI>ファイナルファンタジーVI]]』のロック・コールの中身を足したような感じである。 --エックスハンターバージョンの主人公ヒュウガは企画開始の数年前に放映されていたアニメ『発明BOYカニパン』の主人公カニパンや、1999年に発売されたゲーム『神機世界エヴォリューション』の主人公であるマグ・ランチャーに髪型やおでこに付けたゴーグル等が酷似していると言われることがよくある。とはいえ、こちらは単純にメカニック少年のテンプレート的なデザインと言えるためあくまで疑惑の枠は出ない。 --モンスターハンターバージョンのシローについては漫画版の影響で『ドラゴンボール』の悟空・悟飯とされることが多いが、あくまでも漫画版の話でありゲームではそこまであからさまには見えない。「''ツンツン髪に鉢巻して剣を背負った熱血漢の少年''」は昔から使い古されたステレオタイプの主人公像なので、ヒュウガも含めパクリというよりも単純にオーソドックス・テンプレ・ステレオタイプのデザインであると言った方が正しい。 ---大剣に関しては読者アンケートによるキャラクター決定時に『コミックボンボン』の企画ページに掲載されたイメージイラスト(1999年12月号掲載)の時点で背負っていた。「[[FFVII>ファイナルファンタジーVII]]のバスターソードのパクリ」との意見もあるが、そもそもバスターソードの方も漫画『[[ベルセルク>ベルセルク 千年帝国の鷹篇 聖魔戦記の章]]』の「ドラゴン殺し」の影響を指摘されている。そしてクロハンの漫画版にベルセルクの構図をトレスしたシーンがある事が更なる疑惑を深めた。 --なお、ロープとテリー&ロック、ヒュウガとカニパンとの比較画像は[[こちら>https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/2954/1066/syuzinkoutousakugiwaku.JPG]]。シローに関しては後述の検証サイトなどで。 ---そもそもパッケージのキャラが全体的に鳥山明風に無理やり描いたようにも見える。 -「ペット」にもパクリ疑惑がある。 --終盤仲間になる「ヒバード」は『[[ポケモン>ポケットモンスターシリーズ]]』のファイヤー((モンスターにもファイヤーに似たモンスターがいる。))によく似ている(首周りに白い毛がある以外ほぼ同じ)。 //表現を「似ている」と変えたことについて→https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/51440/1655025502/167-169 --「エックスハンターバージョン」のヒュウガの後ろにいるロボット「ブルーナイト」も『魔神英雄伝ワタル』の「魔神(マシン)」ような頭身に『装甲騎兵ボトムズ外伝』の「ベルゼルガ」のパイルバンカー付きのシールド(どちらも多くの模倣を生み出した)を装備した、既視感のあるデザインとなっている。 -モンスターデザインはドラクエのそれに酷似したものが非常に多く、特に「狂った熊」はかつて柴田亜美氏が『ドラゴンクエスト・4コママンガ劇場』で描いた「ごうけつぐま」そのもの。「メダルモンスター」はドラクエの「踊る宝石」を模したとしか言いようがないほど。その他に『ポケモン』をやったことがある人なら既視感バリバリのモンスターが数多く存在する。 --ラスボス「まおうザガン」は漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の異魔神と『ドラクエVI』のデスタムーアからパクっていると言われ、構図や角など一致している箇所が多い(後述の漫画版盗作検証サイト参照)。 キャラクターデザインは開発側からの要請などもあるため、一概にデザインを担当したカイのみの責任と言えるわけではないのだが、自身の漫画でパクリ・トレース疑惑が多数ある事もまた事実であり、潔白とはとても言い難い。~ しかし、上記のようなデザインを採用したゲームが販売された時点で、少なくとも本作のパクリ疑惑については開発側に問題があると言える。そもそもデザイナーとは無関係のシステム要素においてもドラゴンクエストモンスターズやデビルチルドレンの強い影響下にあり、特に''作戦名や技名、ひいては台詞までも丸パクリしている部分がある''ため、開発側がパクリを推奨していた可能性も十分にあり、ドラクエの技名がデータ内にある辺りも疑惑を強めている。 #region(パクリ検証とそれにまつわる一連の騒動について) -ニコニコ動画にアップロードされた漫画版のパクリ検証動画(同時にゲームのモンスターデザインに関しても検証されている)のコメントの中に執拗なまでに漫画版を擁護していた輩が出現したため、''作者本人の降臨疑惑''が浮上した。 //検証系サイト・動画は内容的にもデリケートなため、このwikiサイトから誘導するような形でリンクを貼るのはまずいと思うので、一応リンクだけ削除。 --その擁護コメントは「トレースじゃなくオマージュ」「パクリがわかりやすいからこれはオマージュだ」「『銀魂』((「週刊少年ジャンプ」連載の漫画およびそれを原作とするテレビアニメ。同作内にはパロディネタが多数存在するが、この発言ではパクリとパロディを混同してるものと思われる。))も同じことしてるからパクリじゃない」等々香ばしく的外れなものばかりであった。 //--ボンボン迷走期の中でも一際駄目っぷりを発揮していた本作にファンなど''いる筈もなく''、擁護意見があること自体不自然。そもそも当時の読者も覚えてるかどうか怪しい作品にファンなど(ry //「ファンなどいる筈もなく」は流石に根拠が無さ過ぎるためCO --当記事に最初に漫画版のことが追記(今よりも漠然とした内容だったが)された時、''即座に「ガセだろ?」との突っ込みと共に消された''こともあった。 -さらに、忘れた頃になって一連の記述が消される出来事が起こった。 --「不適切な記述」であることが理由らしいが、その事を問い詰められると、履歴が残っていないのをいいことに、嘘八百な議事内容(脳内)を振りかざし始めたので、早々に相手にされなくなった。 --同時に「俺は○○や○○(中略)の記事も作った」「IP調べろ」などと主張し始める……そもそも、誰も誰何したり等していなかったのだが。馬脚を露わすとはこういうことである。 --また''これと同時期''に、とっくに旬が過ぎ熱の冷めた検証動画に性懲りも無く怪しいコメントが付いていたことも記しておく。 --しばらくしてようやく件の人物はここから去ったが、今度はニコニコ大百科内の同作記事に似たような人物が噛み付き始め、過疎地だったページのアクセス数が一時的に伸びた。結局、そこでも袋叩きに遭い去っていった。 --と思ったら今度はアニヲタwikiにまで出現、やはりボコボコにされた挙句姿を消す。方方に出向いては同じことを繰り返すその姿には呆れるしかない。 --また、作品DBで、HN『モンスタークロスハンターサンオアムーン』で出現。ゲーム・漫画共に的外れな評価で呆れ果てられた。 --この一連の出来事からいよいよもって、疑惑はもはや暗黙の了解と言える程にまで深まっている。 #endregion ***「アンケート結果がゲームに反映される」という触れ込みについて -発端となった「史上最強のRPG計画」は誌面上で大々的に扱われたわけではなく、1999年7月号から突如白黒2ページ(一時期1ページだったことも)の読者投稿欄が設けられただけで始まっており、全貌が発表されるまではひっそりと制作状況が伝えられるなど、企画自体が投げやりでいい加減なものであった。 --開発会社は無名。キャラデザは同誌での連載作品が二つとも短期打ち切りで、単行本発売経験も無い漫画家。読者参加を謳っておきながら大した宣伝も打たない。……「史上最強のRPG計画」を実施するにしてはかなり小規模なものである。~ 前述のパクリ疑惑にしても読者の意見を反映させていたらああはならないはずだし、反映させた結果があれだとしたらそれはそれで問題である。一説によれば後者の可能性が有るらしいが、児童誌ゆえの年齢層の低さを稚拙さやオリジナリティの無さの言い訳に出来るとでも思ったのだろうか。 //当時のボンボンを実際に読んだ事が無いとこんな曖昧な記述しか出来ませんが、どこかのサイトで「小さな子供が適当に描いた既存作品の二番煎じキャラをまるまま採用したせいで」的な記述を見た気がします -アンケート結果を初めから反映する気が無いと思われる節がある。 --乗り物についてのアンケートでは「ロボット」が一番人気だったが、移動方法はワールドマップから行きたい場所を直接選ぶマップセレクト方式、ダンジョン内にもろくにギミックが存在しない。 //乗り物についてアンケートを取っておきながら、ゲーム中、ロボットに乗る場面はおろか乗り物が必要になりそうな場面が存在しない。 //ガウラのどうくつでトロッコを使うギミックがあったんでCO。まあ乗り物が必要な場面かといわれたら微妙なところ ---一応、申し訳程度に自立稼動型のロボットはペットとして登場する(ただしエックスハンターバージョンのみ)。乗り込んで操縦など出来やしないが。~ しかもその情報が公開された時は「乗り物人気No1!」といかにも乗れそうに宣伝をしていた。早い話が詐欺である。 //ミサイルはエックスハンターバージョンの主人公ヒュウガの必殺にロケットミサイルがあり、ミサイルイカという雑魚が存在するためミサイルについての記述を削除しました。 //-そもそも据置機より当時性能もメディア容量も劣る携帯機で「史上最強のRPG」を作る発想自体が無謀。 //--携帯機にした理由は、アンケートの結果「''読者が一番好きなハードだから''」とのこと。確かに同誌でタイアップされていた『[[メダロット>メダロットシリーズ]]』や『[[ロボットポンコッツ>ロボットポンコッツ SUNバージョン/STARバージョン/MOONバージョン]]』などはGBで出されていたため、そういう発想になるのはわからなくもないが、わざわざアンケートで決めるほどのことでもないだろう。 //--そしてカラー専用なので、スーパーゲームボーイでは当然プレイできない。内容的にカラー専用にする必然性も全く無い。 //--一応、ゲームボーイカラーでは移植版『[[ドラゴンクエストIII>スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…#id_d6aa50dd]]』や『デビルチルドレン 白の書』が存在しており、大作RPGを作れないことは無い。と言っても、この惨状を見るにこの開発に同等のものを作れるとは思えないが……。 //--誤解の無いよう付け足すが、携帯機でRPGを出す事自体を問題視している訳ではない。問題なのは「''史上最強のRPG''」と、あたかも大作や秀作であるかのように謳っていた事、それでいて内容がこの有様である事である。……謙虚に販売したとしてもこの出来では評価などされた筈は無いが。 //↑「携帯機で大作が作れないわけでない」というのならば指摘自体がおかしいためCO ***漫画版について //ゲーム内容に関する解説内におかれるのはおかしいので余談に移動します。 #region(以下、漫画版についての解説) ゲーム版と並んで現在も語り草になっているのが、キャラデザインと同じくカイが手掛けたコミックボンボンの漫画版である。~ こちらもパクリ・トレース疑惑などの問題点が多く、ゲーム版よりも漫画版の話題が挙げられることが多い。~ また、それらを抜きにして漫画作品そのものとして見てみても極めて質の低い出来である。~ 下手するとゲーム本編よりもこちらの方が有名かもしれない。 -主人公こそモンスターハンターバージョンのシローだが、ストーリーも敵組織もゲームとは異なる。また、ゲームに登場しているキャラを蔑ろにしたり、逆に居もしないキャラをヒロインやライバルに据えたりと、「ゲームのコミカライズ」の前提を''すっかり忘れているとしか思えない内容''である。辛うじてプロローグだけはゲームとほぼ同じ。 --カイ氏はボンボン誌上でゲームの開発現場の様子などを漫画にしており(スタッフのイラストを描いたこともある)、ゲームのストーリーを全く知らないという事はないと考えられるため、これらの設定変更は意図的なものと思われるが、理由は不明。 //---同誌で言えば『メダロット』は漫画・アニメ・ゲーム全て違う展開だが、それぞれ本筋の完成度が高く、派閥はあれど全て高評価である。 //---例えば『DRAGON QUEST ダイの大冒険』はタイトルこそドラクエだが、雑魚モンスターや武具道具、呪文以外は全てオリジナルの作品である。だが壮大なストーリー展開や豊かなキャラクター性、漫画だからこそ出来る呪文やゲームシステムの描写等で今なお名作と名高く、漫画オリジナルの技や呪文が後のドラクエシリーズに逆輸入されるまでに至り、近年でもリメイク作品が作られるなど根強い人気を保持している。 //---『アークザラッド2~炎のエルク~』は途中から完全に原作無視の展開に進んだが、賛否こそあれどファンを獲得し、タイアップ作品の割にはかなりの長期連載となっていた。 //---『ファイアーエムブレム 覇者の剣』はオリジナルの背景を持ったオリジナルの主人公が原作[[『封印の剣』>ファイアーエムブレム 封印の剣]]の戦いに参戦するが、原作展開とオリジナル展開を両立させた上でしっかり描ききっており、作画の向上ぶりもあって知名度こそ低いが評価は高い。 ---もっとも、オリジナル設定満載でも完成度の高さから評価を得ているゲーム原作の漫画はたくさんある((例えばボンボンで言えば岩本佳浩氏によるロックマンXシリーズなど。また当サイトでストーリー面でクソゲー判定されている作品でもノベライズやコミカライズ、アニメ化などで良い方向に改変し評価を挽回した例はある(「グランディアIII」や「テイルズオブゼスティリア」など)。))。しかしこのコミカライズ版は屁こきなどの下ネタに頼った寒いギャグばかり((そのうえ、シローが敵軍と戦う理由を訊かれた際に「村を滅ぼされたからな、エヘヘヘ」と笑いながら語るなど、理解に苦しむ描写も多い。「悲惨な過去にもめげず前向きに生きるキャラ」を描きたかったのかもしれないが、崩れたマヌケ顔でヘラヘラ語る様子からは「村を滅ぼされた事に何も感じていない軽薄な人物」としか映らず、盛大に滑っている。))で独自の魅力は一切無く、単体の作品としても非常に稚拙なので、「原作を蔑ろにしている」としか捉えられない。 --途中からゲーム本編の展開を思い出したかのようにロープやヒュウガなど、ゲームに登場するキャラが続々と登場。同時に絵柄もキャラの頭身が急激に上がるなどの変化をし、内容もギャグからややシリアスな展開にシフトしたが、元からあった問題点はそのままで設定やキャラの性格などで矛盾まみれになったため、評価そのものは上がらなかった。 ---連載初期の画風はゲーム中のグラフィックやパッケージの公式イラストに近いものだったが、この画風変更でそれらからも大きくかけ離れてしまっている。 -こちらでもパクリ・トレース疑惑は存在しているが、ゲーム版よりさらに酷くなっている。 --特に『ドラゴンボール』から使われたものが多い。主人公・シローの構図や顔がさらに鳥山明チックになったほか、パワーアップ状態の「怒れ人(いかれびと)」ことクロスハンターはどう見てもスーパーサイヤ人。ポーズなども同作からのトレースが多く、しかも何も考えず機械的にやっているのが丸わかり。 ---その他盗作疑惑についての詳細は[[こちら>http://takajou2.web.fc2.com/]]から。 //この手の検証サイトに誘導するのはあまりよろしくないかと。 //どうよろしくないのか述べないと、また本人降臨かと思われますよ。 //盗作検証というデリケートな議論を扱った場にこのサイトから誘導するのはいかがなものかと思っただけです。 --パクっている分、漫画が面白い、好感が持てるキャラクターなど良い点があればまだ救いはあった。しかし本作には''そのような部分など全くない''。むしろ''酷く劣化しただけのパクリ''なので、パクリ元の画力・表現力・技術がどれほど高度なものなのかを再認識させられ、各名作がこんな粗悪な作品の手足として勝手に利用された不快感を煽るだけである。 --ただし、当時の読者ページには本作のファンアートもいくつか掲載されており、パクリとは知らなかった読者からはそれなりに評価されていた模様。 -漫画版の掲載期間は2000年7月号~2001年10月号。これでも当時のボンボン(この時期はタイアップ作品でも容赦なく打ち切っていた)では不思議と長生きした部類に入る。だが最終回は典型的な打ち切りエンドであった。 --ちなみに、時折本作を「漫画からのゲーム化」と勘違いしている人がいるが、実際はゲームの開発・発売とコミカライズはほぼ同時進行であった。宣伝の意味もあってか半年ほど先駆けてはいる。そしてその半年間の連載が上記のようなゲームとかけ離れた展開だった。 ---この手法は『メダロット』『ロボットポンコッツ』などでも取られていた。もっともこちらの方の各作品はゲームの設定、ストーリーなどをちゃんと反映している。 --話数は単行本2巻は出せるくらいはあるのだが、''単行本化は現在もされていない''。~ 理由は不明だが「目に余るパクリやトレスが講談社や編集部内で問題視されて封印作品となった」「単につまらなくて人気がなかったので単行本化が見送られた」「ゲームとのタイアップ効果を見込める発売時期を逸したため単行本化が見送られた」などの説がある(もちろんこれらがすべて誤りである可能性も、これらの複合である可能性もある)。もっとも、コミックボンボンではどんな人気作品であろうとも単行本が最後まで刊行されないことは日常茶飯事であり、単行本化そのものがされない作品もままあった。 #endregion
//ゲーム内容と関係ないものや企業問題は余談へ。 //特段の事情がない限り、 このWIKIのタグ一覧「KOTY据え置きWiki用語集 作品呼称一覧 KOTY始動以前の伝説的作品」を外さないでください。 //あまりゲームとは関係無い漫画版について書きすぎないように(Wikiの趣旨と外れるので) //過剰なスタッフ叩きと、要素が似ているだけで他ゲームへのリンクを張っている箇所を削除。 //大幅に加筆修正しました。つうしんとマゼリングについては引き続き追記をお願いします。 「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。~ 依頼内容は「『つうしん』『マゼリング』の説明の追記」「ゲームの特徴と問題点を分割して記述すること」です。 ---- 『[[判定不一致修正依頼]]』が出ています。対応出来る方がいらっしゃいましたなら、宜しくお願いします。 ---- *クロスハンター トレジャーハンターバージョン/エックスハンターバージョン/モンスターハンターバージョン 【くろすはんたー とれじゃーはんたーばーじょん/えっくすはんたーばーじょん/もんすたーはんたーばーじょん】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&image(cht1.jpg,height=160,title=どう見てもテリー,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069RU8/)|&image(chx1.jpg,height=160,title=どう見てもカニパン,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069RU9/)|&image(chm1.jpg,height=160,title=どう見てもイカれ人也,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069RU7/)| |対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~|~|~| |発売元|ゲームビレッジ(ネットビレッジ)|~|~|~| |開発元|ネットビレッジ|~|~|~| |発売日|2001年4月12日|~|~|~| |定価|各4,800円(税抜)|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|~| |ポイント|企画者公称「''史上最強のRPG''」&br;ゲームバランス完全崩壊&br;子供だましなシナリオ&br;戦略性の無い脳筋システム&br;意味のない3分割販売&br;数々の盗作疑惑|~|~|~| //「史上最強のRPG」は、あくまで企画者が公称しているものであり、パッケージに記載がありませんでした。よってテイルズオブシリーズなどに見られるジャンルの付け方でないと判断したため、誠に勝手ながらジャンル欄から削除しました。 ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''スゲー奴がきた!!''} }} ~ ---- **概要 今は亡き講談社の児童コミック誌『[[月刊コミックボンボン>用語集/全般/2#id_6c5c9278]]』で行われた「''史上最強のRPG計画''」にて企画された作品。~ 読者からのアンケートを元にゲームを作り、更に同誌で執筆していた漫画家「カイマコト(以下カイ)」氏がキャラクターデザインとコミカライズを担当した。~ が、そのあまりにあんまりな出来から『''史上最「凶」のRPG''』となってしまった。~ 通称は『クロハン』『''黒犯''』『''クソスハンター''』など。 ---- **あらすじ ある満月の夜、宇宙から魔王ザガンが出現し、彼の生み出した怪物たちによって惑星ホライズンは火の海となった。~ 世界はザガンとその配下のモンスターに蹂躙され、多くの人々が命を失った。~ 主人公は世界の平和を乱すザガンを倒すため、旅に出るのだった。 ---- **特徴 -主人公の住む町を起点とし「ダンジョンに行きイベントをクリアする→町に戻ってきてフラグを立て別のダンジョンへ行き、最深部を目指す」といったことを繰り返す、『[[ウィザードリィ>Wizardryシリーズ]]』や『[[不思議のダンジョン>不思議のダンジョンシリーズ]]』に近い形式。 -攻撃の式は基本的に攻撃力-防御力と特技攻撃-特技防御によって算出される古典的なTPRG形式 ((若干の乱数と最低1ダメージの保証は確認されている))。 -主人公+仲間(ペット)枠2枠の3体編成のRPG。 --任意で加入するペットがほとんどだが、シナリオで確実に枠が埋まるように進行するためラスボスで主人公+初期ペットしかいないということはない。 -モンスターをシール化し、モンスターごとの特技をペットに覚えさせる事ができる。 *問題点 **システム周り -主人公の名前は5文字まで。5文字未満にすると残りの文字数が空白で補われるため、会話で謎のスペースが空く。 --デフォルト名の「シロー」「ロープ」「ヒュウガ」は''「シロー  」「ロープ  」「ヒュウガ 」''になってしまう。 --2001年に出たゲームとしては技術が稚拙。 -ダンジョンでのセーブができない。 --長い冒険を強いられるため時間や電池との相談が必要になる。一応ACアダプタや周辺機器で賄えるが、中断機能があって然るべきではないだろうか。 -BGMが単調 --ダンジョンがボスのいる階層とそうでない階層の二種類しかない。 --例外はほんの数曲。岡村静良氏 ((ゲーム「[[ビューポイント]]」等の作曲で知られる))が関わっているため特定の楽曲の旋律自体は評価されている。 --[[画面を切り替えるたびにBGMが途切れ最初からリピートされる仕様>めざせ!甲子園]]となっており、同じイントロ部分だけを何度となく聴かされる羽目になるのも地味に鬱陶しい。 --SEも同様に評判は良くない。 -看板が調べられない。 --大した問題ではないが、それすらもやらないというのは問題がある。 -戦闘終了後、すべてのキャラクターが下を向く(立ち絵の正面を見せる)。 --こちらもゲームにおいて問題にはならないが、プログラムの駄目っぷりの一端が垣間見える。 -新しいダンジョンを出現させるフラグへの誘導がない。 --RPGをやるんだから全住民と会話するのが当然という考えはあるのかもしれないが、フラグを満たした事も認識しづらく、無味乾燥なお使いゲーより始末に負えない。 --フラグはイベント消化後に村に戻るだけというのが真相。 -シナリオ演出の陳腐さ --場面に合わせてBGMを変える、SEやエフェクトを使う、キャラが動くといった基本的な演出が無い。 ---イベントで主人公が喋る事もなく、選択肢すら用意されていないので棒立ちの主人公相手に、NPCが捲し立てる場面しかない。 --「二度目以降に会話した場合の処理」「一部イベント専用時の処理」なども一切存在しない。 ---夢の世界に行くステージでゲームオーバーで拠点に送り返された際、初めて会話をした時と全く同じ台詞を長々と聞かされる事となる。 -シナリオとマップの剥離が大きい。 --バージョンによってダンジョンの位置が異なる仕様があるが、バージョン別で調整を行わず名称だけの調整を行ったため地理関係が破綻する。特に顕著なのがモンスターハンターバージョン。 ---最初に向かうダンジョン「みきのもり」は「いつもの森」と呼ばれ、主人公が最初に派遣されるダンジョンだが、ワールドマップに出ると町の位置と大陸の反対側にポイントが登場する。いつもの、とは。 ---山の入口と山奥の博士の家の位置の剥離、山から流れる水を水源にしていると言いながら川が繋がっていないなど位置関係の破綻ばかりである。 ---トレジャーハンターバージョンでも「モンスターが通せんぼしているせいでその先の町に行けない」と言われるが、どう見てもモンスターを迂回して到着できてしまうように見えるなど下手に統一したから発生した破綻が目につく。 -宿屋システムの重複 --ペットセンターには有料でペットのHP・SPを回復することができる「ちりょう」コマンドがあるが、主人公の家で全回復できるため存在価値がない。 --有料施設ならではのメリットも無く、自宅に戻るのが大変になるような拠点の移動もシナリオにはないため無用。 -一部ペット加入に不具合がある --該当するのはドラーゴ。何故かドラーゴのデータ読み込みをゲーム側が途中で打ち切ってしまい、その結果レベルが0~255のどこかで加入することになる。 ---当然だが加入ステータスは変化しないため低いレベルで加入するほど有利。 -道具屋の商品更新に難がある。 --店の商品は主人公のレベルに応じて更新されるが、商品入れ替えでプレイが辛くなってくる。 --武器や防具は買い替えを行うだけでいいのだが、個別で大回復するアイテムが消え、全体を中回復するアイテムだけになることや、脱出アイテムが更新により消滅してしまうなどプレイにやや支障をきたす事がある。 ---おまけに全体回復アイテムは価格が高く融通が利かない。 -アイテムを一つ売り買いするたびにメニューが閉じるので、複数取引したい場合は何度も話しかけることになる。 --一種類のアイテムを複数購入することも出来ない。2001年のゲームだよね……? -アイテムの所持枠が20しかない。 --同じ種類のアイテムをまとめて持つ事もできなければ、預かってくれるシステムもない。30種類近くの攻撃アイテムと15種類ほどの回復とバリエーションだけはあるのに取り回しがし辛い。 --なまじ攻撃アイテムは店売りしていないため、ダンジョンでモンスターが落としても回復アイテムで枠がいっぱいということもざら。 --ペットは持ち物を持てない。 -ダンジョンが無駄に広い上にエンカウント率が高い。 --最初のダンジョンから左右対称で分岐が多い上宝箱もほとんど相見える事がないので探索する意味が少ない。後半になるにつれ無個性なダンジョンの深さだけは広がっていくため苦行この上ない。 --製作されたタイミングが早いのか、わずかにギミックのあるダンジョンがあるが、それすらもギミック解除のスイッチが唯一といっていい。 ---あとはダメージを受けるギミックぐらいしかない。にも関わらずマグマだと一気に削られたりと極端。 --エンカウントが行動入力の2歩目から計算されており、一歩歩いて止まる、一歩歩いて止まると繰り返すとエンカウント回避が可能。 -ダンジョンは一方通行。 --上のフロアに戻るための階段がない。アイテムがない限りクリアするまで出られない。 --おまけにクリアすると最後のフロアには入る事ができない。収集要素がありながら一回きり。 -いい加減なモンスター図鑑 --最初から全部解放されており収集要素無し。 --戦闘の表示と図鑑の表示で食い違いがあったり ((図鑑では「アクマくん」、戦闘では「あくまくん」など))、実際の行動と図鑑の説明とで矛盾していたりする ((図鑑では毒は無いとされているが、毒をバンバン使ってくるなど。))。誤字脱字は基本装備。 -パラメータのちぐはぐさ --説明書にある「ちせいはAIの賢さを示し、各主人公には関係無いためこのパラメータはありません」が間違い。~ 同じページの参考画像に掲載されているステータスにも、ゲームのステータス画面にも「ちせい」項目がある。 ---ただ主人公の「ちせい」は初期値5から全く成長しないことから削除されないまま形骸化したものと考えられる。 --主人公の「SP」も同様に存在理由がない。 ---SPを消費する行動はおろか、敵に吸い取られることもない無意味なステータスとなっている。~ 尤も仲間には必要なポイントのため形だけでも残したのだろう。 --「すばやさ」項目がない。 ---レベルアップ時に「すばやさが○ポイントあがった」と表示されるため、隠しパラメータではないはずだが~ **シナリオ周り -シナリオの破綻、支離滅裂さが激しいロールしないRPG。 --ストーリーは簡単に言うなら魔王に支配された島を救う物語。複雑な伏線や突飛な設定の類は一切無し。~ これで完成度が高ければ「王道」として評価できるが、本作の場合は「陳腐」としか言いようの無いレベルである。 --簡潔に言えば、点と点が線で繋がっていない。 -説明書の説明とゲームの導入部が合致していない。 --説明書に「人々はこの時代に生まれてきた事を嘆き、絶望しつつ生きている。」とあるのに、''実際に絶望したり嘆いている人間は全くいない。''~ 導入部では最近魔物が出現するようになったと慄くが、もとよりモンスターに蹂躙されているし、子どもたちを外で遊ばせていい環境ではないはず。 -主人公の師匠格となる人物がなんら役に立たない。見せ場が一切ない。 --特にモンスターハンターバージョンのガンテツとエックスハンターバージョンの高齢者の二人が最悪。 --ガンテツは村一番の戦士との触れ込みだが戦闘には参加しない。おまけにシナリオに必要なアドバイスもなく今町がどういう状況にあるかを''自分の道場で教えてくれるだけ''。~ ストーリーを通して全く役に立っていない。 --トーリー終盤で彼の娘がモンスターにさらわれる(後述)のだが、肝心のガンテツは「魔物を追い払う事すらできなかった」と語るのみ。村のレベルがしれる。 --かたやエックスハンターバージョンで主人公を居候させている爺は、終始プレイヤーの神経を逆撫でする発言を連発してくる極めて不快な存在。 -一つの町しかないところに次々にトラブルが運ばれる結果、住人の会話が息をつく暇もないぐらいにころころと入れ替わるのだが、内容が破綻しがち。 --モンスターハンターバージョンは序盤で「水が&color(red){''赤く''}なってしまった、これは魔王軍の仕業だろうか」と怪しんだ主人公が水源地を目指すのだが、ゲーム中に表示される水源の川や池は''どう見ても赤くない''。 ---ゲームボーイカラー専用ソフトだけに、ただの設定忘れにしか見えない。 -村中の人間が眠りについたり石化するような事件が起きても、ゲーム進行に必須な建物は平然と商売を行っている。~ ありがちなちぐはぐさだが言及するぐらいのことはしても良かった。 -特定の事件が完結したにも関わらず発生時のコメントのままだったり、突如住人が別人格のような喋り方をしたり、はたまた途中から主人公への当たりが著しく悪くなったとてんでばらばら。~ その中を次の事件へのフラグを探さなければならないので混乱してくる。 --ダンジョンで会話するボスやイベントキャラもシナリオを一部すっ飛ばしたのではないかと思うほど会話を飛ばして喋ってくる。 -ペットは殆ど話しかけるだけで仲間になる。 --同行する動機も「ごはんの為」「寝起きの運動」「ダイエット」などとシナリオに関わる話をしない。 ---これでいてモンスターハンターバージョンいわく、ペットは幻の生物らしい。 --また、夢の世界で仲間にしたペットが現実世界の拠点に走って向かうなど、どう考えても物理的に不可能な現象も起こっている。 -ボスがシナリオに絡んでこない。 --ダンジョンの最深部にいるボスが原因というのは決定的なのだが、その動機が魔王に言われた以外のものは結果論。 --故にボスキャラの心情を描けているという評価もできない。 --ダンジョンを降りきればボスがいて、ボスを撃破すれば事件は解決。特段特殊なアイテムを必要とすることもない。 -3バージョンで重要と思われる要素がおざなり。 --ザガン第一形態を倒した後に唐突に''「どこかで○○ハンターが××の神器を使った!」と表示される。''その後「今3つの神器がクロスした!!」というメッセージが表示され、ザガン第二形態と闘う事になるのだが、~ 他バージョンの主人公とシナリオの最中で絡むことは無く、NPCとの会話でなんとなく存在が仄めかされるだけ。 --ザガンが「どうしてすべての神器を使えるのだ。それらがクロスすることは絶対にないはず」と狼狽するが、プレイヤーも全く同じ気持ちになれる。 --あまりに前後関係もなく唐突で、クロスハンターのタイトルの意味が何一つ存在していない。 -ボスの一角であるゴッドの動機が支離滅裂。 --娘の誘拐をしたボスだが、一つの会話で動機が二転三転する。 ---掻い摘んで説明すると~ 負けたわけではない→神と人間には別の生き方がある→滅びることに悔いはない→私の生き方がわかったから負けていない→主人公に感謝する ---もう少し文章の推敲をしてください。 --そして娘が誘拐された理由も不明。 -突然現れる父の存在 --りゅうを倒すと主人公の父親であることが明かされるが、その前提となるシナリオがない。~ よって感動が無い。 --「父は生きている。お前の心の中に」と言った直後に「父への弔いとなる」と若干ウィットに飛んだ事を言ってくれるが。 -エンディングも雑。 --ザガンを倒すとザガンの独白に入るが唯一ここだけ導入部と話が合致する。~ しかし倒された事を受け入れるのか、未練たらたらなのかはっきりとしない。 --エンディングでは勝手に町に戻り、町人と喜んでいる様子を動きだけで伝えてくる。会話すらない。 **戦闘周り -主人公が倒されると全滅。 --主人公の初期パラメータや成長が初期ペットや一部仲間より低く、成長率も劣るためペットによる介護が必須となるため、相性が悪い。 -主人公の行動は「たたかう」「どうぐ」「にげる」の3つ。 --一番弱い主人公を防御か回復でなんとか活かすという先方も取れない。 --唯一の強みがクリティカル代わりの必殺技だが、ある程度成長しないとダメージがろくすっぽ入らない。 ---これをコマンドとして立項してくれるだけでゲーム性が上がったのではないだろうかと思うが。 -睡眠によるダメージ増幅が大きい。 --睡眠中無防備という仕組みは一般的だろうが、このゲームは恐らく防御を著しく落とすことにより再現しており、ゲームの計算式からして致命傷を負いやすい。 --にも関わらず睡眠を引き起こす敵が多すぎる。全体睡眠からの主人公撃沈はありがち。 -ボスですら状態異常に弱い。 --というか敵味方全体的に状態異常への耐性が弱い。ラスボスですら麻痺でハメられる。ペットにやたらと麻痺持ちがいるのはそれが理由か。 -超画期的なペットシステム(開発者曰く) --作戦にあわせて行動し自分で操作することはできない。 --仲間を個別行動ではなく作戦で制御するのは『[[DQIV>ドラゴンクエストIV 導かれし者たち]]』等、他作品にも見られるシステムだが、本作は使い物にならない。 ---というかどれを選んでもやることはあんまり変わらないような…… --作戦名も「''ガンガンいこうぜ''」「''いのちだいじだぜ''」「''いろいろやろうぜ''」とあり、丸パクリと指摘されても仕方のないことだろう。 ---それどころか模倣にもなっていない劣化レベル。 --特技のネーミングセンスもいまいちパッとしない。((「''はなながいのね''(ゾウのモンスター)」「''くびながいのね''(キリンのモンスター)」「すいかすき!(カブトムシのモンスター)) ---わかりやすいといえばわかりやすい。 -単純極まりないダメージ計算式。 --攻撃力-防御力+乱数=n ただしn≦0なら1保証 --TPRGとしてはありがちな計算式で、ファミコン時代のゲームでもよく導入されていた方式なのでそれ自体に問題はない。~ しかしこのゲームの場合レベルアップで一般的なRPG並に成長し、場合によっては二桁成長もあるためあっという間に一方的な戦いになってしまう。 --これにより一撃で倒せてしまうためモンスター捕獲に困難が生じることも多々。 --この恩恵を最大に受けるのがバージョン別で最初に仲間になるペット。低レベル加入、上昇率良し、特技もどれも便利であっという間に主人公を追い抜いていく。 --この被害を最大に受けるのがラスボス。『コミックボンボン』の記事では「聖属性の攻撃をペットにモノマネさせておいてなおかつレベル52はないと勝てないぞ!」と誇大広告されていたが、この計算式で初期ペットと最終ペットがいれば、小細工無しでもレベルが40ほどで愚直に闘えば倒せてしまう。 -属性やモンスターの相性が把握しづらい。 --ダメージアイテムや特技の属性の属性をみるに、どうも7種類ある属性を有効利用できるらしい。 --それが単体と全体で3パターンずつあり合計42種類存在する。 ---らしいと伝聞調で書いたのはゲーム内で相性を調べる手段もなければ相性に固執する前に「[[レベルを上げて物理で殴ればいい>ラストリベリオン]]」という本末転倒な戦闘システムによる。 -特定のモンスターのグラフィック --最後の幹部である「りゅう」は''剣の握り方が明らかにおかしい''。重要キャラであり、一目で見ておかしいデザインながら修正されなかったのは納期の都合か。 -背景やエフェクトがない。 --真っ黒な画面に敵キャラが浮かんでいるだけ。通常攻撃のエフェクトもない。 **バージョン違いの価値がない -&color(white,blue){モンスターハンター}と&color(white,red){エックスハンター}と&color(white,green){トレジャーハンター}の3バージョンで同時発売されたのだが、''シナリオに大差がない''。~ 導入部を説明書で制限してしまったから当然ではあるが。 --結果、「モンスターハンター」だの「トレジャーハンター」だの「エックスハンター」だのと冒険譚につきものの職業タイトルを保持しながら、やることは結局お使い勇者生活なゲームとなってしまった。 --説明書には主人公の過去が詳しく書かれているものの、ゲームでは最初に少し触れられるだけでストーリーに関わってくる事がない。 ---せめてタイトルの職業を名乗る動機づけぐらいは必要だっただろう。 -各バージョンの違いとして、拠点となる町、ダンジョンの攻略順、モンスターの強さや特技、闘うボスなど細やかな違いがある。 --しかし結論から言えば特徴や差はない。せめてペットを使役して魔王を倒す、財宝を発掘して魔王を倒すぐらいの違いを……。 //-通信機能 追記お願い致します //この当時流行っていたポケモンライクゲームの例に漏れず、弱らせたモンスターをシールに封印させる(全141種類)収集要素があり、封印したモンスターの特技をペットに覚えさせることができる。~ //しかしこれまで書かれているように肝心の基本システムがボロボロなので、収集や通信による交換・対戦要素がプラスに働いているか疑わしく、コンプリートは事実上不可能。 -''データ内に『[[ドラゴンクエストシリーズ]]』の技名がいくつか存在している。~ ''没技として作られている訳ではなく、システムデータに移行する画面で文字のみが収納されている設計。 --その技は「ザオリク だいぼうぎょ ばくれつけん ベホマズン くろいきり めいそう さそうおどり マダンテ」の8種類。『初代DQM』の対戦における鉄板構成の特技である。このような文字が存在している理由は不明。 --他のゲームのプログラムを手本に導入することは無いわけではないのだが、文字列は参考にするものでもないだろう。 ---- **評価点 -オープニングのアニメーションの出来はそれなり。 -マップのグラフィックに関しては当時のGBカラーソフト相応。 -無条件で仲間(ペット)を使用することができる。 --3バージョンで個別のペット1匹+全バージョン共通で18匹を仲間にすることができるが、すべて会話で加入させることが可能。 -ペットがとかく強い。 --主人公に比べて成長がよく、攻撃-防御のダメージ計算式のこのゲームには好都合であっという間に成長する。 --また低レベル加入のモンスターほどレベルアップのチャンスがあるので初期加入のキャラに有利。 -シールシステム --モンスターを弱らせた後にシールで封印することができる。 ---シールを合成し強い技を閃かせたり、ペットに覚えさせたりすることができる。 -色違いによるモンスターの水増しはほとんど無く、大半のモンスターに専用のグラフィックが設定されている。 --もっとも、後述のように''盗作疑惑''があるので手放しには評価しにくいが……。 -幸いにしてゲーム進行不可能のバグはない。 --買い物ウィンドウの閉じ方やマップギミックのオブジェで不具合が生じる事もあるが、ハングアップするタイプのものはない。 --それを評価点として書かなければあまりにも評価点がないことがこのゲームの真髄である。 ---- **総評 言葉を選ばずに言えば『ポケモン』『ドラゴンクエストモンスターズ』のフォロワーRPGで最底辺。~ クロスハンターといえば盗作疑惑と不名誉な誹りが結びついているが、それ以前にゲームとして低レベルであることを声を大にして言及したい。~ ストーリーは稚拙、ゲームバランスは崩壊、あまつさえゲームとして基本的な事がなおざり。とどめに大した違いのない3バージョン商法と全方面に隙のない''テンプレのようなクソゲー''である。~ クソゲー扱いをされども愛される要素のあるゲームが世の中にありながら、本作の場合はプレイヤーの心証を大きく損ねる残念なもので評価のしようがない。~ 進行不能になるバグはない。レベルを上げればクリアぐらいはできるだろう。GBCとしては長時間も遊べて子供向けとしていい作品ではないか~ などとクソゲーではないと擁護するにはあまりにも褒められる点がないのもこのゲームがクソたる所以ではないだろうか。 ---- **余談 -2000年に「世界初の3バージョン同時発売」を念頭に企画されたが、度重なる発売延期により2001年に発売がずれ込んだ結果、『[[遊☆戯☆王4>遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記 遊戯デッキ/城之内デッキ/海馬デッキ]]』に先を越されてしまった。 -『週刊ファミ通』のレビューでは「''6・4・4・4''」の''18点''と低得点。コメントも非常に辛辣で、「同系統のゲームでこれよりおもしろいのはいくらでもある」「もっと丁寧に作ってほしかった」「ストーリー性は皆無に近い」などと本記事で指摘されている問題点のほぼ全てをレビュアー4人全員から指摘されている。 --姉妹誌の『ファミ通64+アドバンス』のレビューでは「''6・5・4・6''」の''21点''。レビュアー4人中3人は何とかフォローしているような内容になっているため、全体的に本誌よりやや高めになっているが、最低点の4点を付けたレビュアーは本誌よりも辛辣なコメントをしている。他の3人がフォローしすぎな気もするが……((なお、4点をつけたレビュアーはこの作品に限らずほかのレビュアーより厳しい評価を下すことが多く、他の3人が10点をつけるところを1人だけ7~9点にすることもザラ。このため後の『DS+Wii』まで含めても一度も40点満点が出なかった。))。 --それぞれのレビューは[[2ちゃんねるのスレ>https://kohada.5ch.net/test/read.cgi/rhandyg/1173002466/]]で閲覧できる。『ファミ通』は2、『ファミ通64+アドバンス』は16を参照。 --『ファミ通』で酷評されたものの攻略本はエンターブレインから出版されている。しかし100ページにも満たないほどの薄さであり、ゲームの薄っぺらさを物語っている。 -カードゲーム用のカードが3枚、3バージョンで合計9枚付属しているが、肝心のカードゲームが商品展開されていない。 --しかしカード自体はキラ加工がなされているなど無駄に質が良く、そしてカードゲームの説明書は無駄に長く詳細に出来ており、''[[ゲームはカードのおまけ>遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記 遊戯デッキ/城之内デッキ/海馬デッキ]]''とまで言われている。 ---結果的にはカードすらおまけで商品と言える部分が皆無だったのだが。 ***ボンボンでの扱い //『コミックボンボン』休刊との話は無関係です。削除してありますので追記をしないでください。 -「アンケート結果がゲームに反映される」という触れ込み --発端となった「史上最強のRPG計画」は誌面上で大々的に扱われたわけではなく、1999年7月号から突如白黒2ページ(一時期1ページだったことも)の読者投稿欄が設けられただけで始まっており、全貌が発表されるまではひっそりと制作状況が伝えられるなど、企画自体がきな臭いものであった。 ---開発会社は無名、キャラデザは単行本発売の経験すらない漫画家。それに上が重なり「史上最強のRPG計画」を謳うには最初から無理がある船出だったのは言うまでもない。 --アンケート結果を初めから反映する気が無いと思われる節がある。 ---顕著なのが移動手段。「ロボット」が一番人気だったがシナリオからしてロボットが必要な場面がない。そこからシナリオを考える手法も取れただろうに。 -本企画終了と入れ替わるような形で、新たな読者参加型企画『幻想世界英雄烈伝フェアプレイズ』が開始されたが……詳細は『[[未発売ゲーム2]]』の項目を参照。 -漫画版について #region(以下、漫画版についての解説) ゲーム版と並んで現在も語り草になっているのが、キャラデザインと同じくカイが手掛けたコミックボンボンの漫画版である。~ こちらもパクリ・トレース疑惑などの問題点が多く、ゲーム版よりも漫画版の話題が挙げられることが多い。~ また、それらを抜きにして漫画作品そのものとして見てみても極めて質の低い出来である。~ 下手するとゲーム本編よりもこちらの方が有名かもしれない。 -主人公こそモンスターハンターバージョンのシローだが、ストーリーも敵組織もゲームとは異なる。また、ゲームに登場しているキャラを蔑ろにしたり、逆に居もしないキャラをヒロインやライバルに据えたりと、「ゲームのコミカライズ」の前提を''すっかり忘れているとしか思えない内容''である。辛うじてプロローグだけはゲームとほぼ同じ。 --カイ氏はボンボン誌上でゲームの開発現場の様子などを漫画にしており(スタッフのイラストを描いたこともある)、ゲームのストーリーを全く知らないという事はないと考えられるため、これらの設定変更は意図的なものと思われるが、理由は不明。 //COされていた他作品の部分を削除してあります。修正する際他作品を念頭にした批判は避けてください。 ---もっとも、オリジナル設定満載でも完成度の高さから評価を得ているゲーム原作の漫画はたくさんある((例えばボンボンで言えば岩本佳浩氏によるロックマンXシリーズなど。また当サイトでストーリー面でクソゲー判定されている作品でもノベライズやコミカライズ、アニメ化などで良い方向に改変し評価を挽回した例はある(「グランディアIII」や「テイルズオブゼスティリア」など)。))。しかしこのコミカライズ版は屁こきなどの下ネタに頼った寒いギャグばかり((そのうえ、シローが敵軍と戦う理由を訊かれた際に「村を滅ぼされたからな、エヘヘヘ」と笑いながら語るなど、理解に苦しむ描写も多い。「悲惨な過去にもめげず前向きに生きるキャラ」を描きたかったのかもしれないが、崩れたマヌケ顔でヘラヘラ語る様子からは「村を滅ぼされた事に何も感じていない軽薄な人物」としか映らず、盛大に滑っている。))で独自の魅力は一切無く、単体の作品としても非常に稚拙なので、「原作を蔑ろにしている」としか捉えられない。 --途中からゲーム本編の展開を思い出したかのようにロープやヒュウガなど、ゲームに登場するキャラが続々と登場。同時に絵柄もキャラの頭身が急激に上がるなどの変化をし、内容もギャグからややシリアスな展開にシフトしたが、元からあった問題点はそのままで設定やキャラの性格などで矛盾まみれになったため、評価そのものは上がらなかった。 ---連載初期の画風はゲーム中のグラフィックやパッケージの公式イラストに近いものだったが、この画風変更でそれらからも大きくかけ離れてしまっている。 -こちらでもパクリ・トレース疑惑は存在しているが、ゲーム版よりさらに酷くなっている。 --特に『ドラゴンボール』から使われたものが多い。主人公・シローの構図や顔がさらに鳥山明チックになったほか、パワーアップ状態の「怒れ人(いかれびと)」ことクロスハンターはどう見てもスーパーサイヤ人。ポーズなども同作からのトレースが多く、しかも何も考えず機械的にやっているのが丸わかり。 ---その他盗作疑惑についての詳細は[[こちら>http://takajou2.web.fc2.com/]]から。 //検証サイトが外部URLのためCOないし、削除するかどうかを相談したほうがいいかもしれません。 --パクっている分、漫画が面白い、好感が持てるキャラクターなど良い点があればまだ救いはあった。しかし本作には''そのような部分など全くない''。むしろ''酷く劣化しただけのパクリ''なので、パクリ元の画力・表現力・技術がどれほど高度なものなのかを再認識させられ、各名作がこんな粗悪な作品の手足として勝手に利用された不快感を煽るだけである。 --ただし、当時の読者ページには本作のファンアートもいくつか掲載されており、パクリとは知らなかった読者からはそれなりに評価されていた模様。 -漫画版の掲載期間は2000年7月号~2001年10月号。タイアップ作品でも容赦なく打ち切っていた時代にしては長生きした部類に入る。だが最終回は典型的な打ち切りエンドであった。 --漫画からのゲーム化ではなく、ゲームの開発、販売と平行して行われていた作品である。 ---宣伝も兼ねていたため漫画は半年ほど先駆けており、その連載はゲームとかけ離れた展開だったが。 --一応単行本でいえば2巻まで出すぐらいは連載されていたが、''現在も単行本にはなっていない''。~ ---理由は盗作疑惑にしろ、作品の質にしろ、考えられることは多いが、コミックボンボンが単行本を刊行しない作品が多い雑誌という流れに陥った可能性が高い。 #endregion ***雑誌外の話 -Amazonのレビューの中にベタ褒めのものがあるが事実と異なる。 --「''バージョンによって物語が異なる''」「''シリーズはエックスハンター→トレジャーハンター→モンスターハンターと続いている''」「''アナザーストーリーで魔王視点のストーリーもある''」という嘘や''ポケモンやDQMを「話が薄っぺらい」と貶す''と言った類。~ 上でも触れたが「そんなストーリーは存在しない」ので気をつけたし。 -発売から10年経っても未開封新品で''500円''で残されていた上、カードによるプレミア等もまるでなかったことから作品の評価がうかがえる。 --幸いにしてSNS及び動画配信サイトの隆盛もあり、新品の価格は定価を超える程度になっている。%%こんなゲームでも%% ***盗作疑惑 当作を語るにおいて欠かせないのが''キャラクターデザインのパクリ・トレース疑惑''である。上記のドラクエの技名のデータからして既に怪しいが、これもまた本作の評価を大きく落とす問題点となっている。 -主人公について他作品からの盗作疑惑がある。 --まず、トレジャーハンターバージョンの主人公ロープは『[[ドラクエVI>ドラゴンクエストVI 幻の大地]]』のテリー、もしくは漫画『ドラゴンボール』のトランクス、と『[[FFVI>ファイナルファンタジーVI]]』のロック・コールの中身を足したような感じである。 --エックスハンターバージョンの主人公ヒュウガは企画開始の数年前に放映されていたアニメ『発明BOYカニパン』の主人公カニパンや、1999年に発売されたゲーム『神機世界エヴォリューション』の主人公であるマグ・ランチャーに髪型やおでこに付けたゴーグル等が酷似していると言われることがよくある。とはいえ、こちらは単純にメカニック少年のテンプレート的なデザインと言えるためあくまで疑惑の枠は出ない。 --モンスターハンターバージョンのシローについては漫画版の影響で『ドラゴンボール』の悟空・悟飯とされることが多いが、あくまでも漫画版の話でありゲームではそこまであからさまには見えない。「''ツンツン髪に鉢巻して剣を背負った熱血漢の少年''」は昔から使い古されたステレオタイプの主人公像なので、ヒュウガも含めパクリというよりも単純にオーソドックス・テンプレ・ステレオタイプのデザインであると言った方が正しい。 ---大剣に関しては読者アンケートによるキャラクター決定時に『コミックボンボン』の企画ページに掲載されたイメージイラスト(1999年12月号掲載)の時点で背負っていた。「[[FFVII>ファイナルファンタジーVII]]のバスターソードのパクリ」との意見もあるが、そもそもバスターソードの方も漫画『[[ベルセルク>ベルセルク 千年帝国の鷹篇 聖魔戦記の章]]』の「ドラゴン殺し」の影響を指摘されている。そしてクロハンの漫画版にベルセルクの構図をトレスしたシーンがある事が更なる疑惑を深めた。 --なお、ロープとテリー&ロック、ヒュウガとカニパンとの比較画像は[[こちら>https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/2954/1066/syuzinkoutousakugiwaku.JPG]]。シローに関しては後述の検証サイトなどで。 ---そもそもパッケージのキャラが全体的に鳥山明風に無理やり描いたようにも見える。 -「ペット」にもパクリ疑惑がある。 --終盤仲間になる「ヒバード」は『[[ポケモン>ポケットモンスターシリーズ]]』のファイヤー((モンスターにもファイヤーに似たモンスターがいる。))によく似ている(首周りに白い毛がある以外ほぼ同じ)。 //表現を「似ている」と変えたことについて→https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/51440/1655025502/167-169 --「エックスハンターバージョン」のヒュウガの後ろにいるロボット「ブルーナイト」も『魔神英雄伝ワタル』の「魔神(マシン)」ような頭身に『装甲騎兵ボトムズ外伝』の「ベルゼルガ」のパイルバンカー付きのシールド(どちらも多くの模倣を生み出した)を装備した、既視感のあるデザインとなっている。 -モンスターデザインはドラクエのそれに酷似したものが非常に多く、特に「狂った熊」はかつて柴田亜美氏が『ドラゴンクエスト・4コママンガ劇場』で描いた「ごうけつぐま」そのもの。「メダルモンスター」はドラクエの「踊る宝石」を模したとしか言いようがないほど。その他に『ポケモン』をやったことがある人なら既視感バリバリのモンスターが数多く存在する。 --ラスボス「まおうザガン」は漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の異魔神と『ドラクエVI』のデスタムーアからパクっていると言われ、構図や角など一致している箇所が多い(後述の漫画版盗作検証サイト参照)。 キャラクターデザインは開発側からの要請などもあるため、一概にデザインを担当したカイのみの責任と言えるわけではないのだが、自身の漫画でパクリ・トレース疑惑が多数ある事もまた事実であり、潔白とはとても言い難い。~ しかし、上記のようなデザインを採用したゲームが販売された時点で、少なくとも本作のパクリ疑惑については開発側に問題があると言える。そもそもデザイナーとは無関係のシステム要素においてもドラゴンクエストモンスターズやデビルチルドレンの強い影響下にあり、特に''作戦名や技名、ひいては台詞までも丸パクリしている部分がある''ため、開発側がパクリを推奨していた可能性も十分にあり、ドラクエの技名がデータ内にある辺りも疑惑を強めている。 #region(パクリ検証とそれにまつわる一連の騒動について) -ニコニコ動画にアップロードされた漫画版のパクリ検証動画(同時にゲームのモンスターデザインに関しても検証されている)のコメントの中に執拗なまでに漫画版を擁護していた輩が出現したため、''作者本人の降臨疑惑''が浮上した。 //検証系サイト・動画は内容的にもデリケートなため、このwikiサイトから誘導するような形でリンクを貼るのはまずいと思うので、一応リンクだけ削除。 --その擁護コメントは「トレースじゃなくオマージュ」「パクリがわかりやすいからこれはオマージュだ」「『銀魂』((「週刊少年ジャンプ」連載の漫画およびそれを原作とするテレビアニメ。同作内にはパロディネタが多数存在するが、この発言ではパクリとパロディを混同してるものと思われる。))も同じことしてるからパクリじゃない」等々香ばしく的外れなものばかりであった。 //--ボンボン迷走期の中でも一際駄目っぷりを発揮していた本作にファンなど''いる筈もなく''、擁護意見があること自体不自然。そもそも当時の読者も覚えてるかどうか怪しい作品にファンなど(ry //「ファンなどいる筈もなく」は流石に根拠が無さ過ぎるためCO --当記事に最初に漫画版のことが追記(今よりも漠然とした内容だったが)された時、''即座に「ガセだろ?」との突っ込みと共に消された''こともあった。 -さらに、忘れた頃になって一連の記述が消される出来事が起こった。 --「不適切な記述」であることが理由らしいが、その事を問い詰められると、履歴が残っていないのをいいことに、嘘八百な議事内容(脳内)を振りかざし始めたので、早々に相手にされなくなった。 --同時に「俺は○○や○○(中略)の記事も作った」「IP調べろ」などと主張し始める……そもそも、誰も誰何したり等していなかったのだが。馬脚を露わすとはこういうことである。 --また''これと同時期''に、とっくに旬が過ぎ熱の冷めた検証動画に性懲りも無く怪しいコメントが付いていたことも記しておく。 --しばらくしてようやく件の人物はここから去ったが、今度はニコニコ大百科内の同作記事に似たような人物が噛み付き始め、過疎地だったページのアクセス数が一時的に伸びた。結局、そこでも袋叩きに遭い去っていった。 --と思ったら今度はアニヲタwikiにまで出現、やはりボコボコにされた挙句姿を消す。方方に出向いては同じことを繰り返すその姿には呆れるしかない。 --また、作品DBで、HN『モンスタークロスハンターサンオアムーン』で出現。ゲーム・漫画共に的外れな評価で呆れ果てられた。 --この一連の出来事からいよいよもって、疑惑はもはや暗黙の了解と言える程にまで深まっている。 #endregion

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