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*シャイニング・ハーツ 【しゃいにんぐ・はーつ】 |ジャンル|RPG|#amazon(B003YDYZPQ)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|セガ|~| |開発元|スタジオ最前線|~| |発売日|2010年12月16日|~| |定価|UMD版:6,270円&br;DL版:5,600円|~| |廉価版|PSP the Best:2011年12月22日/2,500円&br()(DL版もBest版に仕様変更)|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|あからさまなシステムの不備をありふれた言葉で濁す&brロード多すぎ+もっさりしすぎ&brミストラル詐欺&br×スローライフRPG ○スロー過ぎるパン焼きゲー&br;Tony絵以外に見所ほとんどなし|~| |>|>|CENTER:''[[シャイニングシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/593.html]]''| //一応こっちに作成。黒歴史ゲーか、カタログ行きでもいいかもしれないとは思うけど、このゲームの出来は正直擁護できない…… //間違いや偏見をいくつか修正しました。個人的にはそこまでクソか?と思いますが //グギャーあたりと同じで、発売前の期待と、発売後の評価の反動もあると思う。 //とりあえず判定に長い修飾語つけるのやめて。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『シャイニング・ティアーズ』『シャイニング・ウィンド』に続き、Tony氏がキャラデザを勤めるシャイニング3作目。~ 開発担当は前2作までのネクスエンタテインメントから、過去に『どきどきポヤッチオ』などを手掛けたスタッフが設立した会社であるスタジオ最前線にバトンタッチしている。 発売前の広告や宣伝には大きく力を入れており、それだけにユーザーも期待していたのだが……。 **特徴 -本作の舞台は、獣人族やエルフなどが様々な種族が暮らすウィンダリア島。島に流れ着いた時に記憶と感情を失った神秘的な少女カグヤと、その少女の失くした心を集めていく主人公リックを中心とした物語である。 --尚、前2作とのつながりはない。 -前2作は2D版無双といった感じの戦闘システムだったが、本作は戦闘システムを大きく変更した……が、これもまた後述する問題に繋がっている。 -本作には「ココロ」という概念があり、画面右下には4つのハートが表示される。それぞれが… |赤色|うれしい・好意| |青色|悲しい・切ない| |緑色|いやし・ほっとする| |黄|怒り・激しい| --を現す。また、全ての感情を増減させる黒色(マイナス)、銀・金色(プラス)も存在する。 -……のだが、はっきり言って4色に分かれている意味があまりない。戦闘をしていれば全色まんべんなく手に入る。 --攻撃する度に敵から青・黄が、勝利すれば味方から赤・緑が手に入る。 -しかも各色999でカンストするのだが、普通に1時間ぐらいフィールドで戦っていれば簡単に全色カンストしてしまう。 -「ココロ」が一定値以上ないと、物語が進まないようになっている。 --ハートは人へのあいさつ・パンを届ける・戦闘中の仲間からの信頼や敵への攻撃などで増え、一部の選択肢を選ぶ・パンを焼く・戦闘中に必殺技を使うと消費されるが、その総数はカウントされている。 -同社の『サクラ大戦』シリーズのLIPSと同様、一部の選択肢には制限時間がある。時間切れ(沈黙・答えない)が出来るのも同様。 **問題点 -読み込みが多く、全体的にゲームテンポそのものが悪い。 --民家に入るたびに、データインストールをしていても4~5秒くらい読み込みが入る。むしろ''データインストールしないほうがスムーズに動く''。 --戦闘も、エンカウントから戦闘開始まで3~5秒くらいかかる。 --ロード直後にダッシュすると、処理落ちのせいか主人公の動きがスローモーションになり、こけたように見える現象も。 --移動速度も決して速いとはいえない。 -ゲーム内の時間とリアルの時間が一部連動しており、放置しているといつの間にか作物が枯れたりする。 -本作ではパートナーをネリス・アミル・エアリィの3人から選択するのだが、''声も台詞もすべて同じ''で手抜き感が漂う。 --事前情報で示されていたヒロインの外見がそれぞれ個性のあるものだった(普通の村娘風アミル、修道女のような服で清楚系を思わせるエアリィ、ボーイッシュなネリス)ため、それを生かしたシナリオを期待していたプレーヤーを失望させた。 --外見が異なるのに全く同じ口調で喋ることに、強い違和感を覚えた人も少なくない。 -発売前に大きく取り上げられたキャラクターが、出番が異様に少なく、仲間入りすらしない。 --特に、発売前から人気の高かった海賊令嬢・ミストラルが、EDどころか仲間入りすらしなかった事に対し、多くのユーザーから不満の声があがった。 --ミストラル以外にも、マキシマ・ハヤネ・クイーンなど魅力的な女性キャラは多いのだが、それらも悉く仲間にならない((一応、ファミ通などでは敵キャラとして紹介されてはいたが…。))。ミストラルを含めた魅力的な女性キャラ達の姿に関しては公式HPなどをみて各自で調べてほしい。 --それらをさしおいて、ドワーフのハンクや獣人のクオン(どっちも男)が仲間になるが、何とこの2名、仲間入りしても殆ど存在意義がなく、シナリオにおいても必然性が感じられず、止めとばかりにEDもない。ユーザーからは「いなくてもいいキャラ」と手厳しい意見があがった。「こいつらいらないからミストラル仲間にさせろよ」という声が多かったのは言うまでもない。 ---キャラとして性能が高く、ストーリー攻略で役立つならまだ擁護のしようがあるが、2人とも癖が強くお世辞にも強いとは言い難い。 ---尚、ヒロインのカグヤは仲間入りせずにNPCのままだが、一応EDはある。 ---何も知らない人は「一体いつから彼女らが仲間になると錯覚していた?」と思うかもしれないが、これはTonyシャイニングでは女性キャラクターやギャルゲー的な要素を売りとしているシリーズであるため。 -しかもキャラの使い回しが酷い。一部のキャラがスターシステムとして出ているが、使い回しと言ってもいいほどの関係性の無さ、そうでなくとも似た属性のキャラを出すというものもある。例(神谷浩史が声を担当したアルヴィンが前作に登場したキャラと比べて性格が似ているなど) //-本作のキャラクター達は次々とフィギュア化されており、''総じて出来が良い''。 //--その為「''ゲームの出来はクソだがフィギュアの出来は良い''」という現象が成り立ってしまい、本作は「''フィギュア販売促進ゲー''」と揶揄された。 //意見箱に「ゲームとは関係ない記述」と問題提起があるのでCO。 -戦闘システムも問題が多い。 //--分かりやすく言えば、『[[幻想水滸伝]]』に近い。後列にいると飛び道具と魔法以外では攻撃できないが、敵の通常攻撃を受けないという特性がある。 //幻想水滸伝を知っていること前提で、まったく分かりやすくありません。 --後列にいると飛び道具と魔法以外では攻撃できないが、敵の通常攻撃を受けないという特性がある。 --敵は前列にいるキャラクターの中で一番体力が低いキャラを集中攻撃する傾向にあるので、打たれ弱いキャラは迂闊に前列に出せない。 ---当然、前列キャラがみんな戦闘不能になると後列キャラは強制的に前列に出される。 //↑上の3行は特に問題のない仕様のように思えるが、このあたりは戦闘システムの解説として特徴の方に移してはどうか? テンポの悪さを大問題とする主張が少しボヤける気がする。 --おまけに戦闘の流れもとろとろで、演出を「テンポ重視」にしていても「攻撃選択→足を動かさずスライドしながら敵に近づいて斬る→またスライドしながらもとの位置に戻る」という感じ。正直、見ていて眠気を誘う。 ---「テンポ重視」と「演出重視」との違いは、近接攻撃する際の接近モーションの簡略化((「演出重視」だと跳んだり走ったりする。))と魔法や必殺技を使う時のカットインの省略のみであまり大きな違いはない。故に素材集めやおつかい系依頼などでエンカウントすると、そのうちダレてしまう。 ---また、好感度が一定値以上になると合体攻撃が使えるようになるが、これが演出が長い上にスキップ不可。 ---発生頻度も高く、場合によっては''主人公が攻撃する度に合体攻撃要請状態になる''。 ---好感度の高いキャラがPTに複数いると合体技要請が被る事があり、その際選んだキャラ以外のキャラの好感度が下がってしまう。 ---尚、誰も選ばずにキャンセルした場合は何のリスクも無い。 ---合体技はMP等を消費せず、組むキャラによって効果や威力が変わるので色々試したくなるが、その好感度が下がるシステムのおかげでここぞという時にPT全員に申請がされ、やむを得ず好感度を下げるか不発にするかの二択を迫られてしまう。 ---本作では1戦闘ごとに結構な数のアイテムが手に入るのだが、戦闘終了後に表示される入手アイテムが一個ずつしか表示されないために、これまたテンポが悪い。 ---戦闘バランスも結構大雑把で、(攻略法さえ知っていれば)裏ボスさえも淡々と毒殺するだけで終わらせる事も可能。 **評価点 -本作の目玉の一つであるパン焼きシステムは非常に拘りの入ったものであり、プレイヤーの間では専ら「パン焼きゲー」と呼ばれている。 --様々な材料を用いてパンを作るのだが、パンに付与される能力や個性や特徴はとてもバラエティに富んでいる。 --こげたパンを持っていると住民から「嫌な臭いがする」といわれて黒いハートが出てきたり、評価の高いパンを持っていると「いいにおい!」といわれて緑のハートが出たりなど、そういった面ではぬかりないシステムといえる。 ---面白い事に、エルフの村のとある人間嫌いの幼女にいいパンをあげると、「''に、人間とは仲良くしないの! →おにぃちゃぁん!''」と、コロッと態度を180度変えてきたりする。''恐るべし、パンの魔力''。 ---しかしパンで上がる好感度は一時的なものなので一晩経つと元に戻っていたりする。 --また、ゲーム中での主人公の役割は「パンを届けること」がほとんど。終盤のイベントでヒロインに「私たちのするべきことは何?」と聞かれるが、これも「パンを届けること」である。 -Tony氏のイラスト自体は評価されている。 --というより、このゲームの出来からして、Tony氏のイラストでなければ売れなかっただろう…。 --不遇絵師と言われるTony氏であるが、CS版でも不遇であったか・・・ -菊田裕樹氏の音楽は高評価。 --Lia氏の歌う主題歌と、シリーズお馴染みのOPのアニメムービーも好評。 ---ゲームが中盤まで進むとOPの内容が若干変化し、歌詞が2番に切り替わる(通称Bパート)。これも『サクラ大戦』シリーズで見られた手法である。 -Tonyシャイニングでは毎度の事だが、声優陣はやたらと豪華。 --リック役の神谷浩史、ネリス/エアリィ/アミル役の伊藤かな恵を筆頭に緑川光、堀江由衣、水樹奈々、田村ゆかり、桑島法子、稲田徹…と第一線で活躍する声優の名前が並ぶ。 --更に本作では、『釘宮理恵:ツンデレ貧乳ロリ』『中井和哉:双剣を振るう兄貴分』と、近年のアニメ界ではお馴染みとなっている配役(属性)も…。 **総評 --手軽にやれる携帯機で、こんなストレスの溜まるもっさりゲーでは携帯機の利便性が殆ど無いに等しい。 --序盤こそパン焼きやキャラの魅力で引き込まれるが、途中でダレてきてゲーム半ばで完全に飽きてしまう。 -発売前こそ期待された本作(このシリーズは宣伝の上手さにだけは定評がある。過去作、特に『シャイニング・ティアーズ』を知っている人なら期待などしない。)だったが、蓋を開けてみるとプッシュされていたキャラは悉く仲間にならない、ゲームテンポはかなり悪い、RPGの肝の1つである戦闘がつまらない、シナリオもTonyシャイニングの例に漏れず相変わらず……という四重苦で、上記の通りのガッカリっぷりだった。パン焼きシステム以外は総じて微妙極まりないといわざるを得ない。~ その為、現在では中古が出回りまくっており、価格もかなり落ちている((2011年12月14日時点で古本市場で中古が1,479円(通常版新品の76%OFF)、新品もベスト版に合わせて2,500円前後となっている。))のが現実である。 //-「セガのシリーズモノ3作目はなぜか外れる」という謎の法則があるが、Tonyシャイニング3作目として発売された本作は見事にその法則に当てはまってしまった。 //↑キャラゲーとしても、ゲーム性としても前二作のティアーズやウィンドよりはまだマシという評価なので上の記述はちょっと違う。記事書いた人は前々作知らんのだろうか。 //↑執筆者だがどっちもプレイした。ティアーズは確かにロードは擁護しがたいしかなりアレだったが、ウィンドはロードは早いし戦闘は割と楽しいしでなんだかんだで面白かった。少なくとも戦闘してて眠気を誘うこのゲームよりマシ。というか、ハーツがその2作よりマシって評価のソースは何処だ? //前二作はキャラ要素薄いわバランス酷いわでロード抜きにしても酷い。ウィンドが面白いというのも、システムが同じティアーズと比べてしまうからそう感じるだけの話で、話は相変わらず超展開だしバランスも難易度落としただけ。ハーツもクソゲーなのには異論ないけど、一応キャラ要素は増えてる。 //と、細かい話はどうでもいいんだ!この記事、まるで「良作だったシリーズを汚した」みたいに見えて胡散臭いのよ。そんな大層なもんでも、ましてや黒歴史名乗れるような実績あるゲームでも無いべ。余計な修飾入れなくてもクソゲーなのは変わらないんだからもっとシンプルにやれないか? --余談だが、2chの本スレは既にキャラ萌えとフィギュアの話ばかり出ている惨状である。ゲームの内容に触れるレスが殆ど無い事から、本作の出来を察していただきたい。 -一応致命的なバグがあるわけでもなく、シナリオも崩壊しているわけではない(ありきたりだが王道を押さえている)ので、前述のテンポの悪い戦闘さえ許容できれば普通のRPGとして遊ぶことはできる。ベスト版が発売&配信されたので忍耐力に自身のある人は試してみても良いかもしれない。 --ただし耐えられない人が多かった故にこの評価であることを決して忘れないように。 **その後の展開 -エンターブレイン/ファミ通文庫より小説『シャイニング・ハーツ やさしいパンの薫る島』が発刊されている。 --こちらではパートナー3名が全員登場しており、ゲームで仲間にならなかったある人物との冒険があったりと、本作をプレイした人でも楽しめる内容となっている。 -2012年3月15日発売の次回作『シャイニング・ブレイド』は本作と世界観を共有しており((今作の世界であるユーフォリアとブレイドの世界であるエンディアスは繋がっていることが設定資料集で明かされている。))、本作のキャラクターとよく似たキャラクターが仲間として登場する。本作で仲間入りしなかったミストラル(あちらではミスティ)やマキシマ(あちらではサクヤ)も仲間入りする。 --ついでに、アミル、エアリィ、ネリスにそれぞれ個別に声優がつき、キャラ付けも差別化された。((正確には伊藤かな恵氏はアミル役として続投、ネリスとエアリィを別の声優が担当している。ちなみに、これらのキャスト陣は「シャイニング・ハーツ」のアニメ(下記)においても採用、出演している)) -本作と『ブレイド』を原作としたアニメ『シャイニング・ブレイド×ハーツ』が放送予定とされていたがこの企画はいつの間にか消え去り、『シャイニング・ハーツ~幸せのパン~』として本作が単体でアニメ化された。 --アニメとしてはゲームの大筋に沿った内容で作が崩壊も無く無難な内容だが、EDでのアミル、エアリィ、ネリスが''非常に不気味なこと''が話題に。後に修正されたが。((ニコニコ動画の配信などでは未修正のままである。)) -アーケード2D格ゲー『ブレードアークス from シャイニング』には今作からメルティとシャオメイが登場。 ----
*シャイニング・ハーツ 【しゃいにんぐ・はーつ】 |ジャンル|RPG|#amazon(B003YDYZPQ)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|セガ|~| |開発元|スタジオ最前線|~| |発売日|2010年12月16日|~| |定価|UMD版:6,270円&br;DL版:5,600円|~| |廉価版|PSP the Best:2011年12月22日/2,500円&br()(DL版もBest版に仕様変更)|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|あからさまなシステムの不備をありふれた言葉で濁す&brロード多すぎ+もっさりしすぎ&brミストラル詐欺&br×スローライフRPG ○スロー過ぎるパン焼きゲー&br;Tony絵以外に見所ほとんどなし&br;フィギュアの販促ゲー|~| |>|>|CENTER:''[[シャイニングシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/593.html]]''| //一応こっちに作成。黒歴史ゲーか、カタログ行きでもいいかもしれないとは思うけど、このゲームの出来は正直擁護できない…… //間違いや偏見をいくつか修正しました。個人的にはそこまでクソか?と思いますが //グギャーあたりと同じで、発売前の期待と、発売後の評価の反動もあると思う。 //とりあえず判定に長い修飾語つけるのやめて。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『シャイニング・ティアーズ』『シャイニング・ウィンド』に続き、Tony氏がキャラデザを勤めるシャイニング3作目。~ 開発担当は前2作までのネクスエンタテインメントから、過去に『どきどきポヤッチオ』などを手掛けたスタッフが設立した会社であるスタジオ最前線にバトンタッチしている。 発売前の広告や宣伝には大きく力を入れており、それだけにユーザーも期待していたのだが……。 **特徴 -本作の舞台は、獣人族やエルフなどが様々な種族が暮らすウィンダリア島。島に流れ着いた時に記憶と感情を失った神秘的な少女カグヤと、その少女の失くした心を集めていく主人公リックを中心とした物語である。 --尚、前2作とのつながりはない。 -前2作は2D版無双といった感じの戦闘システムだったが、本作は戦闘システムを大きく変更した……が、これもまた後述する問題に繋がっている。 -本作には「ココロ」という概念があり、画面右下には4つのハートが表示される。それぞれが… |赤色|うれしい・好意| |青色|悲しい・切ない| |緑色|いやし・ほっとする| |黄|怒り・激しい| --を現す。また、全ての感情を増減させる黒色(マイナス)、銀・金色(プラス)も存在する。 -……のだが、はっきり言って4色に分かれている意味があまりない。戦闘をしていれば全色まんべんなく手に入る。 --攻撃する度に敵から青・黄が、勝利すれば味方から赤・緑が手に入る。 -しかも各色999でカンストするのだが、普通に1時間ぐらいフィールドで戦っていれば簡単に全色カンストしてしまう。 -「ココロ」が一定値以上ないと、物語が進まないようになっている。 --ハートは人へのあいさつ・パンを届ける・戦闘中の仲間からの信頼や敵への攻撃などで増え、一部の選択肢を選ぶ・パンを焼く・戦闘中に必殺技を使うと消費されるが、その総数はカウントされている。 -同社の『サクラ大戦』シリーズのLIPSと同様、一部の選択肢には制限時間がある。時間切れ(沈黙・答えない)が出来るのも同様。 **問題点 -読み込みが多く、全体的にゲームテンポそのものが悪い。 --民家に入るたびに、データインストールをしていても4~5秒くらい読み込みが入る。むしろ''データインストールしないほうがスムーズに動く''。 --戦闘も、エンカウントから戦闘開始まで3~5秒くらいかかる。 --ロード直後にダッシュすると、処理落ちのせいか主人公の動きがスローモーションになり、こけたように見える現象も。 --移動速度も決して速いとはいえない。 -ゲーム内の時間とリアルの時間が一部連動しており、放置しているといつの間にか作物が枯れたりする。 -本作ではパートナーをネリス・アミル・エアリィの3人から選択するのだが、''声も台詞もすべて同じ''で手抜き感が漂う。 --事前情報で示されていたヒロインの外見がそれぞれ個性のあるものだった(普通の村娘風アミル、修道女のような服で清楚系を思わせるエアリィ、ボーイッシュなネリス)ため、それを生かしたシナリオを期待していたプレーヤーを失望させた。 --外見が異なるのに全く同じ口調で喋ることに、強い違和感を覚えた人も少なくない。 -発売前に大きく取り上げられたキャラクターが、出番が異様に少なく、仲間入りすらしない。 --特に、発売前から人気の高かった海賊令嬢・ミストラルが、EDどころか仲間入りすらしなかった事に対し、多くのユーザーから不満の声があがった。 --ミストラル以外にも、マキシマ・ハヤネ・クイーンなど魅力的な女性キャラは多いのだが、それらも悉く仲間にならない((一応、ファミ通などでは敵キャラとして紹介されてはいたが…。))。ミストラルを含めた魅力的な女性キャラ達の姿に関しては公式HPなどをみて各自で調べてほしい。 --それらをさしおいて、ドワーフのハンクや獣人のクオン(どっちも男)が仲間になるが、何とこの2名、仲間入りしても殆ど存在意義がなく、シナリオにおいても必然性が感じられず、止めとばかりにEDもない。ユーザーからは「いなくてもいいキャラ」と手厳しい意見があがった。「こいつらいらないからミストラル仲間にさせろよ」という声が多かったのは言うまでもない。 ---キャラとして性能が高く、ストーリー攻略で役立つならまだ擁護のしようがあるが、2人とも癖が強くお世辞にも強いとは言い難い。 ---尚、ヒロインのカグヤは仲間入りせずにNPCのままだが、一応EDはある。 ---何も知らない人は「一体いつから彼女らが仲間になると錯覚していた?」と思うかもしれないが、これはTonyシャイニングでは女性キャラクターやギャルゲー的な要素を売りとしているシリーズであるため。 -しかもキャラの使い回しが酷い。一部のキャラがスターシステムとして出ているが、使い回しと言ってもいいほどの関係性の無さ、そうでなくとも似た属性のキャラを出すというものもある。例(神谷浩史が声を担当したアルヴィンが前作に登場したキャラと比べて性格が似ているなど) //-本作のキャラクター達は次々とフィギュア化されており、''総じて出来が良い''。 //--その為「''ゲームの出来はクソだがフィギュアの出来は良い''」という現象が成り立ってしまい、本作は「''フィギュア販売促進ゲー''」と揶揄された。 //意見箱に「ゲームとは関係ない記述」と問題提起があるのでCO。 -戦闘システムも問題が多い。 //--分かりやすく言えば、『[[幻想水滸伝]]』に近い。後列にいると飛び道具と魔法以外では攻撃できないが、敵の通常攻撃を受けないという特性がある。 //幻想水滸伝を知っていること前提で、まったく分かりやすくありません。 --後列にいると飛び道具と魔法以外では攻撃できないが、敵の通常攻撃を受けないという特性がある。 --敵は前列にいるキャラクターの中で一番体力が低いキャラを集中攻撃する傾向にあるので、打たれ弱いキャラは迂闊に前列に出せない。 ---当然、前列キャラがみんな戦闘不能になると後列キャラは強制的に前列に出される。 //↑上の3行は特に問題のない仕様のように思えるが、このあたりは戦闘システムの解説として特徴の方に移してはどうか? テンポの悪さを大問題とする主張が少しボヤける気がする。 --おまけに戦闘の流れもとろとろで、演出を「テンポ重視」にしていても「攻撃選択→足を動かさずスライドしながら敵に近づいて斬る→またスライドしながらもとの位置に戻る」という感じ。正直、見ていて眠気を誘う。 ---「テンポ重視」と「演出重視」との違いは、近接攻撃する際の接近モーションの簡略化((「演出重視」だと跳んだり走ったりする。))と魔法や必殺技を使う時のカットインの省略のみであまり大きな違いはない。故に素材集めやおつかい系依頼などでエンカウントすると、そのうちダレてしまう。 ---また、好感度が一定値以上になると合体攻撃が使えるようになるが、これが演出が長い上にスキップ不可。 ---発生頻度も高く、場合によっては''主人公が攻撃する度に合体攻撃要請状態になる''。 ---好感度の高いキャラがPTに複数いると合体技要請が被る事があり、その際選んだキャラ以外のキャラの好感度が下がってしまう。 ---尚、誰も選ばずにキャンセルした場合は何のリスクも無い。 ---合体技はMP等を消費せず、組むキャラによって効果や威力が変わるので色々試したくなるが、その好感度が下がるシステムのおかげでここぞという時にPT全員に申請がされ、やむを得ず好感度を下げるか不発にするかの二択を迫られてしまう。 ---本作では1戦闘ごとに結構な数のアイテムが手に入るのだが、戦闘終了後に表示される入手アイテムが一個ずつしか表示されないために、これまたテンポが悪い。 ---戦闘バランスも結構大雑把で、(攻略法さえ知っていれば)裏ボスさえも淡々と毒殺するだけで終わらせる事も可能。 **評価点 -本作の目玉の一つであるパン焼きシステムは非常に拘りの入ったものであり、プレイヤーの間では専ら「パン焼きゲー」と呼ばれている。 --様々な材料を用いてパンを作るのだが、パンに付与される能力や個性や特徴はとてもバラエティに富んでいる。 --こげたパンを持っていると住民から「嫌な臭いがする」といわれて黒いハートが出てきたり、評価の高いパンを持っていると「いいにおい!」といわれて緑のハートが出たりなど、そういった面ではぬかりないシステムといえる。 ---面白い事に、エルフの村のとある人間嫌いの幼女にいいパンをあげると、「''に、人間とは仲良くしないの! →おにぃちゃぁん!''」と、コロッと態度を180度変えてきたりする。''恐るべし、パンの魔力''。 ---しかしパンで上がる好感度は一時的なものなので一晩経つと元に戻っていたりする。 --また、ゲーム中での主人公の役割は「パンを届けること」がほとんど。終盤のイベントでヒロインに「私たちのするべきことは何?」と聞かれるが、これも「パンを届けること」である。 -Tony氏のイラスト自体は評価されている。 --というより、このゲームの出来からして、Tony氏のイラストでなければ売れなかっただろう…。 --不遇絵師と言われるTony氏であるが、CS版でも不遇であったか・・・ -菊田裕樹氏の音楽は高評価。 --Lia氏の歌う主題歌と、シリーズお馴染みのOPのアニメムービーも好評。 ---ゲームが中盤まで進むとOPの内容が若干変化し、歌詞が2番に切り替わる(通称Bパート)。これも『サクラ大戦』シリーズで見られた手法である。 -Tonyシャイニングでは毎度の事だが、声優陣はやたらと豪華。 --リック役の神谷浩史、ネリス/エアリィ/アミル役の伊藤かな恵を筆頭に緑川光、堀江由衣、水樹奈々、田村ゆかり、桑島法子、稲田徹…と第一線で活躍する声優の名前が並ぶ。 --更に本作では、『釘宮理恵:ツンデレ貧乳ロリ』『中井和哉:双剣を振るう兄貴分』と、近年のアニメ界ではお馴染みとなっている配役(属性)も…。 **総評 --手軽にやれる携帯機で、こんなストレスの溜まるもっさりゲーでは携帯機の利便性が殆ど無いに等しい。 --序盤こそパン焼きやキャラの魅力で引き込まれるが、途中でダレてきてゲーム半ばで完全に飽きてしまう。 -発売前こそ期待された本作(このシリーズは宣伝の上手さにだけは定評がある。過去作、特に『シャイニング・ティアーズ』を知っている人なら期待などしない。)だったが、蓋を開けてみるとプッシュされていたキャラは悉く仲間にならない、ゲームテンポはかなり悪い、RPGの肝の1つである戦闘がつまらない、シナリオもTonyシャイニングの例に漏れず相変わらず……という四重苦で、上記の通りのガッカリっぷりだった。パン焼きシステム以外は総じて微妙極まりないといわざるを得ない。~ その為、現在では中古が出回りまくっており、価格もかなり落ちている((2011年12月14日時点で古本市場で中古が1,479円(通常版新品の76%OFF)、新品もベスト版に合わせて2,500円前後となっている。))のが現実である。 //-「セガのシリーズモノ3作目はなぜか外れる」という謎の法則があるが、Tonyシャイニング3作目として発売された本作は見事にその法則に当てはまってしまった。 //↑キャラゲーとしても、ゲーム性としても前二作のティアーズやウィンドよりはまだマシという評価なので上の記述はちょっと違う。記事書いた人は前々作知らんのだろうか。 //↑執筆者だがどっちもプレイした。ティアーズは確かにロードは擁護しがたいしかなりアレだったが、ウィンドはロードは早いし戦闘は割と楽しいしでなんだかんだで面白かった。少なくとも戦闘してて眠気を誘うこのゲームよりマシ。というか、ハーツがその2作よりマシって評価のソースは何処だ? //前二作はキャラ要素薄いわバランス酷いわでロード抜きにしても酷い。ウィンドが面白いというのも、システムが同じティアーズと比べてしまうからそう感じるだけの話で、話は相変わらず超展開だしバランスも難易度落としただけ。ハーツもクソゲーなのには異論ないけど、一応キャラ要素は増えてる。 //と、細かい話はどうでもいいんだ!この記事、まるで「良作だったシリーズを汚した」みたいに見えて胡散臭いのよ。そんな大層なもんでも、ましてや黒歴史名乗れるような実績あるゲームでも無いべ。余計な修飾入れなくてもクソゲーなのは変わらないんだからもっとシンプルにやれないか? --余談だが、2chの本スレは既にキャラ萌えとフィギュアの話ばかり出ている惨状である。ゲームの内容に触れるレスが殆ど無い事から、本作の出来を察していただきたい。 -一応致命的なバグがあるわけでもなく、シナリオも崩壊しているわけではない(ありきたりだが王道を押さえている)ので、前述のテンポの悪い戦闘さえ許容できれば普通のRPGとして遊ぶことはできる。ベスト版が発売&配信されたので忍耐力に自身のある人は試してみても良いかもしれない。 --ただし耐えられない人が多かった故にこの評価であることを決して忘れないように。 **その後の展開 -エンターブレイン/ファミ通文庫より小説『シャイニング・ハーツ やさしいパンの薫る島』が発刊されている。 --こちらではパートナー3名が全員登場しており、ゲームで仲間にならなかったある人物との冒険があったりと、本作をプレイした人でも楽しめる内容となっている。 -2012年3月15日発売の次回作『シャイニング・ブレイド』は本作と世界観を共有しており((今作の世界であるユーフォリアとブレイドの世界であるエンディアスは繋がっていることが設定資料集で明かされている。))、本作のキャラクターとよく似たキャラクターが仲間として登場する。本作で仲間入りしなかったミストラル(あちらではミスティ)やマキシマ(あちらではサクヤ)も仲間入りする。 --ついでに、アミル、エアリィ、ネリスにそれぞれ個別に声優がつき、キャラ付けも差別化された。((正確には伊藤かな恵氏はアミル役として続投、ネリスとエアリィを別の声優が担当している。ちなみに、これらのキャスト陣は「シャイニング・ハーツ」のアニメ(下記)においても採用、出演している)) -本作と『ブレイド』を原作としたアニメ『シャイニング・ブレイド×ハーツ』が放送予定とされていたがこの企画はいつの間にか消え去り、『シャイニング・ハーツ~幸せのパン~』として本作が単体でアニメ化された。 --アニメとしてはゲームの大筋に沿った内容で作画崩壊も無く無難な内容だが、EDでのアミル、エアリィ、ネリスが''非常に不気味なこと''が話題に。((後に修正されたが、ニコニコ動画の配信などでは序盤は未修正のままなので今でも見ることが可能。)) -アーケード2D格ゲー『ブレードアークス from シャイニング』には今作からメルティとシャオメイが登場。 ----

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